| 【発明の名称】 |
食器洗い乾燥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】由良 政樹
【氏名】乾 浩章
【氏名】稲田 剛士
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| 【要約】 |
【課題】本発明は乾燥運転でのエネルギーおよび機構部品の有効活用や、洗浄運転中の静音化が図れた食器洗い乾燥機の提供を目的とする。
【解決手段】被洗浄物を収納する開口部9と食器かご1を有する洗浄槽2と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽2内部の湿気を排気する送風機6と、食器、調理道具等を収納する乾燥庫12を備えて、洗浄槽の排気口7と乾燥庫12を接続する接続手段として、排気ダクト13を設けたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開口部および被洗浄物を収納する食器かごとを有する洗浄槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽内部の湿気を排気する送風機と、食器、調理道具等を収納する乾燥庫を備え、前記洗浄槽と前記乾燥庫を連通させる接続手段を設けた食器洗い乾燥機。 【請求項2】 洗浄槽の開口部を覆う蓋と、前記蓋の上縁部に配置された排気口と、前記排気口と乾燥庫とを接続する排気ダクトとを備え、前記排気ダクトは、蓋の開動作に連動して排気口に連通する請求項1記載の食器洗い乾燥機。 【請求項3】 排気口または排気ダクトから分岐して機外に排気する第2の排気ダクトを設けて、少なくとも一方の排気ダクトから排気するように通路を選択する通路切換手段を設けた請求項1または2記載の食器洗い乾燥機。 【請求項4】 洗浄槽の開口部は上縁部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜した請求項1〜3いずれか1項記載の食器洗い乾燥機。 【請求項5】 洗浄手段、送風機等の運転を制御する制御装置は、洗浄水を噴射する洗浄工程および同工程後の所定時間は、乾燥庫に接続した排気ダクトを閉止した請求項1〜4いずれか1項記載の食器洗い乾燥機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食器を洗浄して乾燥する食器洗い乾燥機に係わり、特に蓋および排気を処理する構成に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機について、図8に基づいて説明する。食器の洗浄および乾燥を行うための構成として、被洗浄物である食器を収納する食器かご60、洗浄水を噴射する洗浄ノズル61、洗浄水を加圧する洗浄ポンプ62、洗浄槽63を有している。また、洗浄水を機外に排出する排水ポンプ(図示なし)、洗浄槽63に外気を送り込む送風機64、洗浄槽63内部の湿気を排気する排気口65を有している。 【0003】また、洗浄水や外気を加熱するヒータ66を備えて、洗浄ポンプ62、ヒータ66、排水ポンプ、送風機64等を制御する制御装置67にて運転が制御される。さらには、この制御装置67によって、洗浄時間や洗浄またはすすぎ温度を変化させたいくつかの運転方法が選択できるものである。また、排気口65をその前面に備えた蓋68は、その外周部に凸形状部69を備えている。さらにシール部70が洗浄槽63の前面の開口部71の外周部に形成されていて、この開口部71の端面は略鉛直方向の平面上にある。凸形状部69とシール部70は、上縁部と左右の外周部を含めて、略コの字形のものであって、下端部は他の部材でシールする構成である。 【0004】また、この蓋68の上縁部および本体上部63aには、施錠装置72、73として、ハンドル、スイッチ、施錠部材等が設けられている。以下、実際の運転方法について述べる。このような食器洗い乾燥機では、まず蓋68を開放して、食器かご60を前方に引出して、被洗浄物である食器を食器かご60に収納する作業が行われる。この状況を図9に示す。そして被洗浄物を収納した食器かご60を洗浄槽63の所定の位置に押し込み、洗剤を投入して運転を開始する。 【0005】運転が開始されると、まず洗浄ポンプ62が洗浄水を加圧する動作が安定するための所定量の洗浄水を、洗浄槽63に供給する給水工程が実行される。給水工程に続いて、洗浄ポンプ62によって加圧され且つヒータ66によって第1の所定温度まで加熱しながら、洗浄水が洗剤と共に洗浄ノズル61の噴射口から噴射される本洗工程が行われる。洗浄水は洗浄ノズル61の噴射口から鉛直方向または斜め上方向に噴射される。また洗浄ノズル61はこの噴射反力によって略水平に回転する。このように回転する洗浄ノズル61から噴射された洗浄水の衝突力・洗剤・熱等の作用によって、食器は洗浄されるものである。 【0006】洗浄水が所定の温度に高まるとともに、所定時間の本洗工程を経ると、次に食器等から洗い落とされた汚れを含む洗浄水を排水ポンプによって機外に排出する排水工程に入る。引き続いて、新たに洗浄水を供給する給水工程と、洗剤や残菜(食器に付着した汚れを残菜ともいう)で汚れた食器をすすぐために洗浄水を洗浄ノズル61から噴射するすすぎ工程と、前記排水工程とが連続して4回繰り返されて、洗浄工程を終了する。 【0007】なお、次工程の乾燥工程を短時間で行うために、最終のすすぎ工程は、ヒータ66によって洗浄水を第2の所定温度まで加熱しながら行う加熱すすぎ工程となっている。ここで一般的には、第1の所定温度は第2の所定温度以下であることが多い。さて洗浄工程に続いて、送風機64およびヒータ66を運転して、洗浄槽63内の湿気を排出するとともに、食器に付着した洗浄水の水滴を加熱して蒸発させる乾燥工程が行われる。 【0008】この乾燥工程では、送風機64で機外の空気を洗浄槽63に送り込むことで、洗浄槽63内の湿気を排気口65から排気する。同時に、ヒータ66を適宜運転して、外気を温風にして、被洗浄物の水滴を乾燥することで、必要な乾燥性能を得るものである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の食器洗い乾燥機では、主として乾燥工程の運転に関連して、以下のような課題を有している。第1に、ヒータ66および送風機64で発生した温風は、洗浄槽63内部の被洗浄物の乾燥にために使用されるが、そのうち多くの温風は被洗浄物に対して乾燥効果を発揮せずに、排気口65より排出される。すなわち、本工程でのエネルギー効率が低い。そのため、高温の温風およびその熱エネルギーを排気口65より機外に排出することになる。 【0010】第2に、軽い汚れが付着していて、水道水で簡単に洗浄できるような被洗浄物に対しても、他の強い汚れが付着した被洗浄物と同様に食器かご60に収納して同一の運転方法で洗浄するものである。したがって、このように乾燥効果が得られればよいような食器も同時に収納することによって、食器かご60に収納できる被洗浄物の容量が制限される。 【0011】第3に、排気口65は蓋68の前面に配置されていて、洗浄工程で発生する洗浄槽63内部の騒音が機外に漏れやすい構成であって、洗浄時の騒音の高いものである。洗浄騒音を低減するためには、洗浄工程ではこれを密閉して、乾燥工程では排気が可能となるような排気口65の開閉手段が必要であった。なお、第2のような課題に対して、特開平7−329には、洗浄槽を上下2室に区画してその境界壁部を開閉自在とすることで、大量の食器を一括して洗浄して乾燥したり、少量の食器では1室だけで節水を実現するものが提案されている。しかしながら、この提案では食器を洗浄するために投下した熱エネルギーや、乾燥するための温風のエネルギーをより有効に活用するというものでもない。 【0012】本発明は、以上のような従来の食器洗い乾燥機が有している課題を解決するものである。特に、乾燥工程のエネルギーおよび機構部品の有効活用や、洗浄運転中の騒音に関する課題を解決した食器洗い乾燥機を提供することを目的としているものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の食器洗い乾燥機は、被洗浄物を収納する開口部と食器かごを有する洗浄槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽内部の湿気を排気する送風機と、食器、調理道具等を収納する乾燥庫を備えて、洗浄槽と乾燥庫を連通させる接続手段を設けたことを特徴とするものである。 【0014】この発明によれば、洗浄槽で被洗浄物を洗浄して乾燥することに加えて、洗浄槽の湿気を排気するための送風機およびヒータによる温風が、接続手段によって乾燥庫に案内されて、乾燥庫内の食器等を乾燥できる食器洗い乾燥機を提供できる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載発明は、開口部および被洗浄物を収納する食器かごとを有する洗浄槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽内部の湿気を排気する送風機と、食器、調理道具等を収納する乾燥庫を備え、前記洗浄槽と前記乾燥庫を連通させる接続手段を設けた食器洗い乾燥機である。 【0016】この発明によれば、洗浄槽の本体に設けた送風機による温風によって、接続手段を設けたことで、洗浄槽および乾燥庫内の食器等を乾燥できるので、大容量の食器類を乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供できる。また、温風は接続手段によって、洗浄槽から乾燥庫へと連続して利用されるので、機外に排出される排気の温度も低いし、温風のエネルギーはそれぞれで利用されるから、無駄も小さい。 【0017】また、洗浄工程で洗浄槽内部で発生する騒音は、排気口、排気ダクト、乾燥庫を通過する間に、減衰して、最終的に乾燥庫の第2の排気口から漏れる騒音は低減される。もちろん、この乾燥庫のために、新たなヒータや送風機は必要としない食器洗い乾燥機を提供できる。請求項2記載の発明は、請求項1の発明に加えて、洗浄槽の開口部を覆う蓋と、前記蓋の上縁部に配置された排気口と、前記排気口と乾燥庫とを接続する排気ダクトとを備え、前記排気ダクトは、蓋の開動作に連動して排気口に連通することを特徴とする食器洗い乾燥機である。 【0018】この発明では、洗浄槽の天面より上部に、蓋の上部に排気口を配置しているから、蓋を開放したときに排気口は上方に開口するので、排気口に付着していた洗浄水の滴下がない。しかも、蓋の開閉および施錠装置の動作と連動して確実に接続できて、洗浄槽と乾燥庫のそれぞれで乾燥性能を得られる食器洗い乾燥機を提供できる。 【0019】請求項3記載の発明は、請求項1から2いずれか1項の発明に加えて、排気口または排気ダクトから分岐して機外に排気する第2の排気ダクトを設けて、少なくとも一方の排気ダクトから排気するように通路を選択する通路切換手段を設けたことを特徴とする食器洗い乾燥機である。この発明では、排気ダクトの通風経路を選択することができて、洗浄工程で洗浄槽で発生する湿気を乾燥庫に送り込まないようにすることができる。また、乾燥工程で、必要に応じて乾燥庫の食器類を温風で乾燥することができる。 【0020】請求項4記載の発明は、請求項1から3いずれか1項の発明に加えて、洗浄槽の開口部は上縁部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜したことを特徴とする食器洗い乾燥機である。この発明では特に、蓋開放時にその開口部が大きいから被洗浄物の収納が容易になって、種々の形状、大きさの食器を洗浄槽と乾燥庫に分けて収納することで、大量の食器を一度で乾燥できる。すなわち、収納作業を主に使い勝手が向上した食器洗い乾燥機とすることができる。 【0021】請求項5記載の発明は、請求項1から4いずれか1項の発明に加えて、洗浄手段、送風機等の運転を制御する制御装置は、洗浄水を噴射する洗浄工程および同工程後の所定時間は、乾燥庫に接続した排気ダクトを閉止したことを特徴とする食器洗い乾燥機である。この発明では特に、洗浄工程で排出する湿気を乾燥庫に送り込まないで、必要に応じて温風で乾燥することができる。 【0022】 【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。 (実施例1)本実施例は、図1に示すように、1は食器、調理道具等の被洗浄物を収納する食器かご、2は洗浄槽、3は洗浄水を噴射して略水平に回転する洗浄ノズル、4は洗浄水を加圧する洗浄ポンプである。5は洗浄水を機外に排出する排水ポンプ、6は洗浄槽2の湿気を排気する送風機である。7は洗浄槽から湿気を排気するための排気口である。 【0023】さらに、8は洗浄槽2の前部の開口部9を開閉する蓋、10は蓋8の外周部の凸形状部であり、シール部11が開口部9に形成されている。凸形状部10は蓋8の上縁部およびその左右の外周部で略コの字形に形成しており、これら凸形状部10とシール部11が当接することで、洗浄槽2の開口部9を開閉するものである。また、この蓋8の上縁部および本体上部には、施錠装置として、ハンドル、スイッチ、施錠部材等が設けられている。 【0024】12は食器、調理道具等を収納する乾燥庫であり、洗浄槽2の上方に配置されている。乾燥庫12の下部には脚部があり、乾燥庫12は洗浄槽2および本体とは別体として上部に置かれている。13は洗浄槽2の排気口7と乾燥庫12を接続する排気ダクトであり、この排気ダクト13は排気口7に対して、着脱自在である。14は食器等を収納する引出し、15は第2の排気口、16は引出し14の把手である。引出し14は、側面のガイドレール14a(詳細図面は省略)により、乾燥庫12に対して滑らかに出し入れできるものである。 【0025】なお、17は洗浄工程では洗浄水を加熱するヒータであり、乾燥工程では空気を加熱する。18は洗浄ポンプ4、送風機6、ヒータ17等の運転を制御する制御装置である。次に実施例1の食器洗い乾燥機としての動作から説明する。ただし、洗浄工程および乾燥工程での、洗浄ポンプ4、排水ポンプ5、送風機6、ヒータ17等の運転方法は、基本的には従来のものとほぼ同様であるので、特徴ある動作を中心に述べる。 【0026】まず、食器や調理道具等の被洗浄物のうち、軽い汚れが付着していて、温水あるいは水道水と洗剤で簡単に洗浄できるような被洗浄物は、手洗いののち水切りをして、引出し14に入れて、乾燥庫12に収納する。一方、通常の強い汚れが付着した被洗浄物は、食器かご2に並べて、洗浄槽2に収納することができる。その後、洗浄槽2に洗剤を入れて、制御装置18の指令に従って、洗浄工程が運転される。洗浄中は、洗浄ポンプ4や洗浄ノズル3からなる洗浄手段によって、加圧された洗浄水が洗浄槽内で噴射されていて、洗浄騒音の主な音源のひとつとなっている。本実施例では、洗浄槽2の内部の騒音は排気口7から排気ダクト13を経て、乾燥庫12を通過して、第2の排気口15より機外に漏れるものである。しかしながら、その騒音レベルは排気口7での水準に比べると、途中の経路でで減衰して低減される。 【0027】最後に、洗浄工程を終えて、乾燥工程に至る。この工程では、ヒータ17に通電して、送風機6を運転することで、機外より温風を洗浄槽2に送り込む。温風は被洗浄物の水滴を蒸発するとともに、その大半が高温度の状態で排気口7より排気ダクト13を経て乾燥庫12に送り込まれる。この温風は、引出し15の食器類を乾燥させて、排気は第2の排気口15から機外に排出される。 【0028】以上の動作より、以下のような特徴ある効果が得られる。第1に、乾燥効果が得られればよい食器と、洗浄と乾燥が必要な食器を、乾燥庫12と洗浄槽2とに分離して収納できる。したがって、同程度の量の食器に対して、食器かご1に収納する被洗浄物の点数が少なくなって、入れやすくなるので、使い勝手が向上する。また、被洗浄物の点数が少ないことは、洗浄工程で洗浄水とともに加熱する時に必要な熱エネルギーを削減して、電気代が節約できる。もちろん加熱のための時間も短縮できるので、運転時間が短縮される。 【0029】第2に、洗浄工程中の運転騒音は、洗浄ノズル3が同程度の噴射圧力の場合には、静音化される。したがって、噴射圧力を高めて、洗浄力を強力にすると同時に、洗浄騒音は従来と同程度以下にすることが可能である。第3に、ヒータ17および送風機6で送風した温風は、洗浄槽2内部の被洗浄物の乾燥にためだけでなく、乾燥庫12の食器類の乾燥に使用される。したがって、温風が洗浄槽2および乾燥庫12の両方の食器類に対して作用することで、温風の持つ熱エネルギーは各食器に十分与えられる。このため、第2の排気口15からの排気の温度は低い。すなわち、本工程での熱エネルギーの利用効率が高いものである。 【0030】もちろん、洗浄槽2は洗浄工程で多量の洗浄水が水滴として被洗浄物以外にも付着している。乾燥のための熱エネルギーは、洗浄槽2の方が乾燥庫12よりも多量に必要という点からも、ヒータ17の熱エネルギーは効率的に使用されて、省エネが図れるものである。なお、本実施例では、図2のように、排気口7から排気ダクト13を取外すことができる構成である。このようにすれば、洗浄槽2にて以後に洗浄・乾燥運転を繰り返したときに、乾燥庫12に排気の影響を与えないようにすることができる。 【0031】なお、他の実施形態として図3のように、引出し14aの底面に少なくとも1個以上の開口14bを設けて、乾燥庫12aの底面12bと略同一高さに排気ダクト13の一端を構成することができる。このとき、食器、調理道具から乾燥庫12aすなわち引出し14aに滴下した水滴は、排気ダクト13を通じて洗浄槽2へと回収することができる。この水滴は多量であれば、洗浄工程で洗浄水に混合して使用されたり、少量の場合は乾燥工程の温風で乾燥する。 【0032】なお、排気ダクト13と排気口7が別体である必要はなくて、排気ダクト13の一端が排気口7そのものであってもよいものである。 (実施例2)本実施例は、基本構成が実施例1と同様に、食器かご1、洗浄槽2、洗浄ノズル3、洗浄ポンプ4、送風機6等を有したものであり、基本構成についての説明は省略する。 【0033】図4に示すように、蓋20および洗浄槽2の開口部21に対して、凸形状部22とシール部23があり、排気口24が蓋20の上縁部に配置されている。さらにこの排気口24に相対して、排気を案内する排気ダクト25を配置した点で実施例1とは異なる。そして、26は伸縮自在の蛇腹状の接続部材、27は食器、調理道具等を収納する乾燥庫、28は乾燥庫27に内装された引出し、29は引出し28の前面に設けた第2の排気口である。30は、洗浄ポンプ4、送風機6、ヒータ14等の運転を制御する制御装置である。 【0034】実施例2における特徴的なこととしては、洗浄工程および乾燥工程中の蓋の開閉に伴う洗浄水の滴下を防止することや、使い勝手の向上にあるので、その点について説明する。洗浄工程では、特に加熱すすぎ工程で、制御装置30により制御されて、すすぎ温度は約60℃(運転コースの選択によっては約80℃)まで加熱される。この時点で、洗浄槽2の内部は高温で多湿な空気および噴射された洗浄水が充満しており、排気口24には進入した高温度の水滴や、湿気から結露した水滴が付着している。また、乾燥工程では、送風機6が機外の空気を洗浄槽2内に送風するとともに、ヒータ14を適宜通電制御することで、洗浄槽2内部の高温度で多湿な空気を排気口7より排出するとともに、温風で被洗浄物に付着した水滴を蒸発させるものである。 【0035】第1に、洗浄槽2の天面より上部に、蓋20の上部に排気口24を配置しているから、図5のように蓋20を開放した状態にて、排気口24は上方に開口を向けるので、上述の排気口24内部の水滴が滴下することが防止できる。第2に、蓋20の開閉および施錠装置の動作と連動して確実に接続できる。実施例2では排気口24と排気ダクト26の両端部が接触しているが、さらに嵌合させることができるものである。 【0036】第3に、図5に示すように、開口部21は傾斜しているので、食器と洗浄槽2の開口部21の空間距離L1が大きいことによって、被洗浄物の収納や取出しに関して、使い勝手が優れている。しかも種々の形状、大きさの食器を洗浄槽2と乾燥庫27に分けて収納することで、大量の食器を一度で乾燥できる。すなわち、収納作業を主に使い勝手が向上するものである。 【0037】排気ダクト25と接続部材26は脱着自在ではあるが、一体であってもよいことはいうまでもない。 (実施例3)本実施例は、食器かご1、洗浄槽2、洗浄ノズル3、ヒータ14等の基本構成が実施例2と同様であり、基本構成についての説明は省略する。 【0038】図6のように、排気口31、この排気口31から乾燥庫27に接続した排気ダクト32、排気ダクト32から分岐して機外に排気する第2の排気ダクト33を設けている。本実施例では、排気ダクト32か第2の排気ダクト33のうち、少なくとも一方の排気ダクトから排気するように通路を選択する通路切換手段35を設けた点で実施例1〜2とは異なる。 【0039】実施例3において、通路切換手段35による運転方法を、図7に示す。実際の運転の制御は、洗浄手段、送風機6等の運転を制御する制御装置36にて行う。まず洗浄工程では通路切換手段35により排気ダクト32を閉止して、第2の排気ダクトを開放する。洗浄中に洗浄槽2で発生した湿気や洗浄水の噴射に伴う騒音は、第2の排気ダクト33から排出される。 【0040】次に乾燥工程では、通路切換手段35により排気ダクト32を開放して、第2の排気ダクト33も開放する。送風機6による送風とヒータ14の通電により作成された温風は、乾燥庫27に送り込まれる。排気は第2の排気ダクト33および第2の排気口29からこのように制御された運転方法によって、洗浄工程で洗浄槽にて発生する湿気を乾燥庫27に送り込まないで、乾燥工程では必要に応じて洗浄槽2の被洗浄物を温風で乾燥することができる。 【0041】次に実施例3の食器洗い乾燥機の運転方法としての動作の特徴を補足する。まず第1に、通路切換手段35にて、本体部分の排気を乾燥庫27に送るかどうかを選択できる点が挙げられる。すなわち、上述のように通常は洗浄工程で第2の排気ダクト33から機外に排気して、乾燥庫27に温風を送り乾燥するためには、通路切換手段35にて、排気ダクト32から送風できる。 【0042】第2に、洗浄運転後の排気は多湿であるから、これに続く乾燥運転中でも、第2の排気ダクト33より所定の時間だけ排出する。このことで、特に湿気の少ない状態の温風のみを排気ダクト32より乾燥庫27に送り込むことができる点が特徴として挙げられる。なお、第2の排気ダクト33は、乾燥工程で開放であるが、閉止でも良いものである。この場合は、全温風が第2の排気口27より排出される。 【0043】そこで、他の実施形態として、制御装置36にて、通路切換手段35は洗浄水を噴射する洗浄工程の直後の所定時間は、排気を乾燥庫27に排気しない運転方法を行うことを特徴とする食器洗い乾燥機とすることができる。このことで洗浄工程で洗浄槽2に発生する湿気を乾燥庫27に送り込まないで、必要に応じて温風のみを乾燥庫27に供給して乾燥することができる。もちろん、洗浄槽2の大きさや洗浄温度によって、湿気を排出するための上記の所定時間はほぼ一定となるものである。 【0044】なお、実施例3は排気口と排気ダクトを1個ずつ有するものとしているが、複数個の排気口を有するものであって、少なくとも乾燥庫に接続した排気ダクトへの排気口を閉止すればよいものである。なお、上記の実施例2および実施例3では、蓋および開口部の形状について、従来同様、略鉛直のものであってもよいものである。要するに、蓋の開閉にともなって、確実に排気口に接続できる排気ダクトによって、これを乾燥庫に接続できる構成であればよいものである。 【0045】また他の運転方法としては、乾燥庫27に食器、調理道具等を収納しておくことで、その下方にある食器洗い乾燥機の本体部分の乾燥運転にて、これらを乾燥できるものである。以上各実施例1〜3で示したように、ヒータ14や送風機6を有効に活用して、乾燥庫としての乾燥機能を発揮できる。またその使用エネルギーをより有効活用できるものである。 【0046】また、乾燥庫27に収納された食器、調理道具は、洗浄槽2にて洗浄および乾燥運転することで、特別な運転指示を与えずとも、通常は約60℃以上の高温多湿な空気に接触して、そののち温風にて乾燥されるので、衛生的な状態を維持できるものである。このような場合、実施例1の排気ダクト13が脱着自在でなくともよいものである。 【0047】なお、乾燥庫12での乾燥のために、専用のヒータを設けて、これを併用するものであっても良いことは言うまでもない。なお、上記の各実施例1〜3のように、上部に乾燥庫12、27がある場合であれば、下部の洗浄槽2の蓋8、20を開放すれば、乾燥庫12、27の引出しより滴下した水も容易に蓋8、20に回収できる。また、このような点を除けば、上下逆の配置でも、左右に洗浄槽2と乾燥庫12、27を配置しもよいものであることはいうまでもない。 【0048】 【発明の効果】この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を有する。請求項1記載の発明によれば、被洗浄物を収納する開口部と食器かごを有する洗浄槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽内部の湿気を排気する送風機と、食器、調理道具等を収納する乾燥庫を備えて、洗浄槽と乾燥庫を連通させる接続手段を設けたことで、洗浄槽の本体に設けた送風機による温風によって、洗浄槽および乾燥庫内の食器等を乾燥できるので、大容量の食器類を乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供できる。 【0049】また、温風は接続手段により、洗浄槽から乾燥庫へと連続して利用されるので、機外に排出される排気の温度も低いし、温風のエネルギーは洗浄槽と乾燥庫のそれぞれで利用されて、エネルギーの利用効率の高い食器洗い乾燥機を提供できる。また、洗浄工程で洗浄槽内部で発生する騒音は、排気口、排気ダクト、乾燥庫を通過する間に、減衰して、最終的に乾燥庫の第2の排気口から漏れる騒音は低減されるので、静音化が図れた食器洗い乾燥機を提供できる。 【0050】もちろん、この乾燥庫のために、新たなヒータや送風機は必要としない食器洗いので、全体構成の部品点数が少なく、コンパクトな乾燥庫すなわち食器洗い乾燥機を提供できる。請求項2記載の発明によれば、請求項1の発明において、洗浄槽の天面より上部に、蓋の上部に排気口を配置しているから、蓋を開放したときに排気口は上方に開口するので、排気口に付着していた洗浄水の滴下がない。しかも、蓋の開閉および施錠装置の動作と連動して、排気口と排気ダクトが確実に接続できる食器洗い乾燥機を提供できる。 【0051】請求項3記載の発明によれば、請求項1から2いずれか1項の発明において、排気口または排気ダクトから分岐して機外に排気する第2の排気ダクトを設けて、少なくとも一方の排気ダクトから排気するように通路を選択する通路切換手段を設けたことで、排気ダクトの通風経路を選択することができて、洗浄工程で洗浄槽で発生する湿気を乾燥庫に送り込まないようにすることができる。また、乾燥工程で、必要に応じて乾燥庫の食器類を温風で乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供する。 【0052】請求項4記載の発明によれば、請求項1から3いずれか1項の発明において、洗浄槽の開口部は上縁部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜したことで、蓋開放時にその開口部が大きいから被洗浄物の収納が容易になって、種々の形状、大きさの食器を洗浄槽と乾燥庫に分けて収納することで、大量の食器を一度で乾燥できる。すなわち、収納作業を主に使い勝手が向上した食器洗い乾燥機を提供する。 【0053】請求項5記載の発明によれば、請求項1から4いずれか1項の発明において、洗浄手段、送風機等の運転を制御する制御装置は、洗浄水を噴射する洗浄工程およびその後所定時間は、乾燥庫に接続した排気ダクトを閉止したことを特徴とした食器洗い乾燥機の運転方法とすることで、洗浄工程で発生した湿気を乾燥庫に送り込まないで、必要に応じて温風のみを供給して乾燥することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月9日(1998.12.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−166851(P2000−166851A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月20日(2000.6.20) |
| 【出願番号】 |
特願平10−350102 |
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