| 【発明の名称】 |
袋状清掃具 |
| 【発明者】 |
【氏名】藪崎 祥司
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| 【要約】 |
【課題】家具類の複雑な形状や細かな部分も清掃でき、清掃作業を容易かつ確実に行なうことができるとともに、特に洗剤を用いることなしに家具類や調度品類の塵や埃を快適に払拭し磨き上げることができる袋状清掃具を提供することにある。
【解決手段】手を挿入できる袋状物本体の甲側および/または掌側を極細繊維からなる織編物で構成し、その袋状物の周縁に短冊状の小片を設けてなる袋状清掃具で、袋状物本体の甲側と掌側をともに極細繊維からなる織編物とすることができ、また、短冊状の小片を袋状物本体と同じ極細繊維からなる織編物で構成することもできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 手を挿入できる袋状物本体の甲側および/または掌側を極細繊維糸条からなる織編物で構成すると共に、該袋状物本体の周縁に、短冊状の小片を設けてなることを特徴とする袋状清掃具。 【請求項2】 手を挿入できる袋状物本体の甲側と掌側がともに極細繊維からなる織編物で構成されている請求項1記載の袋状清掃具。 【請求項3】 短冊状の小片が袋状物本体と同じ極細繊維からなる織編物で構成されている請求項1または2記載の袋状清掃具。 【請求項4】 極細繊維糸条からなる少なくとも2枚の織編物が積層され、該織編物の手挿入口を除く周縁部に所定幅の外縁部を残して該織編物を袋状となし、該外縁部に該袋状物の外側から中心方向に向かって多数の切り込みを入れて短冊状の小片を形成してなる袋状清掃具。 【請求項5】 極細繊維の単繊維繊度が0.0001〜1.0デニールである請求項1〜4のいずれかに記載の袋状清掃具。 【請求項6】 極細繊維が異形断面フィラメントである請求項1〜5のいずれかに記載の袋状清掃具。 【請求項7】 極細繊維糸条が捲縮を付与されている糸条である請求項1〜6のいずれかに記載の袋状清掃具。 【請求項8】 袋状物がミトン状に構成されており、手を挿入した際、その内部で指が2以上に分かれて挿入される構造である請求項1〜7のいずれかに記載の袋状清掃具。 【請求項9】 家具類の清掃に用いる請求項1〜8のいずれかに記載の袋型清掃具。 【請求項10】 洗面台の清掃に用いる請求項1〜8のいずれかに記載の袋型清掃具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗面台等の家具類や調度品類を、叩き、拭きかつ磨いて清掃するための袋状清掃具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、食器棚や洗面台、花瓶等の調度品を清掃する用具、手段として、雑巾やモップ等が使われていた。しかしながら、雑巾の場合は、手で握って拭かなければならず、またモップの場合は、長い柄の先で拭き取り具を操作するため、隙間や隅などうまく清掃できないことがあった。また、拭き取った後に水跡が残ったり、繊維の毛羽が残ったりすることがあった。さらに、水を拭き取る効果はあっても、同時に磨くという効果は期待できなかった。 【0003】また、従来から、家具やテーブルや装飾品のような比較的手近な部品を清掃するために、払拭部分を直接手で持って清掃する清掃具ハンドモップが知られている(特開平10−137168号公報等)。 【0004】しかしながら、このようなハンドモップは、特にテーブルや窓等の平らで比較的広い面を拭くには好都合であったが、洗面台等複雑な形状の家具類やその内部、細かな部分を拭くにはあまり適していないという問題に加えて、水まわりのように水が飛散している状態の清掃および磨きには不向きであった。 【0005】さらに、手袋の手のひら側に超極細繊維からなる人工スエード調の織編物を使用したディスク盤等の掃除用手袋が提案されているが(実開昭63−81302号公報等)、やはり複雑な形状の家具や狭い隙間の塵や埃を払拭し磨きをかけるにはなお十分ではなかった。洗面台や風呂場のように水が多量に飛散しているような場所の清掃および磨きにはなお十分ではなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複雑な形状や細かな部分も清掃でき、清掃作業を容易かつ確実に行なうことができる袋状清掃具を提供することにある。 【0007】本発明の他の目的は、特に洗剤を用いることなしに家具類や調度品類の塵や埃を快適に払拭し汚れを落とし磨き上げることができる袋状清掃具を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の袋状清掃具は、手を挿入できる袋状物本体の甲側および/または掌側を極細繊維からなる織編物で構成すると共に、その袋状物の周縁に、短冊状の小片を設けてなることを特徴とするものであって、手を挿入できる袋状物本体の甲側と掌側がともに極細繊維からなる織編物で構成されていてもよく、また袋状物本体と短冊状の小片がともに極細繊維からなる織編物で構成されていてもよい。 【0009】また、本発明の袋状清掃具は、極細繊維からなる少なくとも2枚の織編物が積層され、その織編物の手挿入口を除く周縁部に所定幅の外縁部を残して縫製等により織編物を袋状となし、その外縁部に該袋状物の外側から中心方向に向かって複数の切り込みを入れて短冊状の小片を形成し、その短冊状の小片を袋状物本体と同じ極細繊維からなる織編物で構成することができる。本発明の袋状清掃具は、さらに次の好ましい態様を有する。 (a) 極細繊維の単繊維繊度が0.0001〜1.0デニールであること。 (b) 極細繊維が異形断面フィラメントであること。 (c) 極細繊維糸条が捲縮を付与されている糸条であること。 (d) 手袋状物がミトン状に構成されており、手を挿入した際、その内部で指が2【0010】以上に分かれて挿入される構造であること。 【0011】また、本発明の袋状清掃具は、特に複雑な形状の家具類や調度品類およびそれらの内部の清掃に好適に用いられる。 【0012】以下、本発明をさらに詳しく説明する。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の袋状清掃具は、袋状物本体の甲側および/または掌側を極細繊維からなる織編物で構成すると共に、その袋状物の周縁に、短冊状の小片を設けてなることを特徴とする袋状清掃具であり、袋状物の一方向から手を挿入して袋状清掃具として用いられる。 【0014】本発明の織編物を構成する極細繊維糸条は、分割型複合繊維もしくは海島型複合繊維から作ることができる。例えば、ポリエステルを複合繊維の一成分とした2以上の成分からなるポリエステル複合繊維が用いられる。ポリエステル複合繊維としては、少なくとも2以上、好ましくは4以上、より好ましくは5または6以上に分離可能な剥離型繊維や割繊型繊維などの分割型複合繊維、または2〜100のように複数の島成分を含有する海島型複合繊維が好適である。 【0015】このような複合繊維の好ましい単繊維繊度は1〜10デニールで、より好ましくは3〜6デニールであり、また、分割型複合繊維の分割後の単繊維繊度および海島型複合繊維の海成分を除去した後の島成分の単繊維繊度は0.001〜1.0デニールが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5デニールである。複合繊維糸条は製編織後、物理的もしくは化学的処理により、極細繊維化される。 【0016】このようにして得られた極細繊維は、3〜5角形のような異形断面形状であることが、払拭性と磨き性を得る上で好ましい。 【0017】本発明で用いられるの極細繊維糸条のトータル繊度は、好ましくは50〜400デニールである。また、極細繊維糸条の糸構造は、通常の撚糸構造でもいいが、できればスラブ糸、シックアンドシン糸、太繊度糸、エアー交絡糸、加工糸など凹凸感のある構造の糸条であることが、払拭性と磨き性を得る上で好ましい。特に、仮より捲縮等捲縮が付与された加工糸が好ましく、さらに無数のスナール状の捲縮が突出し、そのスナール状の捲縮が交絡にして固定されているフィラメント繊維糸条が望ましい。 【0018】本発明の織編物においては、極細繊維糸条をそれ自体単独で用いることができる他、他の糸条と併用して用いることもできる。例えば、ポリエステル繊維と他の繊維からなる混繊糸であってもよい。このような糸条の例として、例えば、ポリエステル繊維を鞘側に配置し、高収縮性の他のポリエステル繊維を芯側に配置した芯鞘型複合糸が挙げられる。 【0019】本発明の織編物は、これら極細繊維糸条からなる織編物である。織物の場合、ボイル、マットウース、ジャガードなど、凹凸のある織組織が好ましい。また、編物としては、ジャガード、パイル編などの凹凸のある組織が好ましい。凹凸のある組織とすることで、払拭性と清掃性、磨き性が向上する。また、織編物として、極細繊維糸条からなる嵩高高密度織編物をもちいることができる。嵩高高密度とすることによって、払拭性、清掃性、磨き性が向上する。 【0020】本発明の織編物は、好適には極細繊維糸条100%で構成されるが、本発明の効果を妨げない範囲で、他のポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維糸条あるいは天然繊維糸を混交し、あるいは交編織することができる。 【0021】織編物は、ウオーターパンチしたした織編物であってもよい。ウオーターパンチによって繊維の交絡度が増し、払拭性能と共に払拭等に対する耐久性が向上する。 【0022】本発明の袋状清掃具には、袋状物の外縁に、短冊状の小片が設けられている。この短冊状の小片は、袋状物本体の手挿入口を除く外縁部に、短冊状で多数突出しており、手挿入口から袋状物に手を入れ、それを上下・左右に揺動することによって、複数の小片がハタキのような除塵効果を果たす。そのため、かかる小片はハタキ状にある程度の長さが必要で、通常1〜15cm程度の長さ、より好ましくは3〜10cmの長さの小片が効果的である。短冊状の小片は、それらの長さが同じでも異なっていてもよい。例えば、ミトン状の袋状物の外周に、ミトンの形状に合わせ同じ長さの小片を突出させることができる。また、2枚の極細繊維の織編物を重ね合わせ、その縁を一定幅で残してミトン状に丸みを持たせて縫製し、外縁部を適宜幅で中心方向に切れ目を入れることによりハタキ状小片を形成することができる。短冊状の小片は不定形であってもよく、例えば袋状清掃具の先端部分の小片を他部分より長く大きくすることができる。 【0023】このような観点から、本発明の好ましい袋状清掃具は、袋状物本体と短冊状の小片を同一素材、すなわち極細繊維からなる同一の織編物で構成する。このような袋状清掃具は、例えば、極細繊維からなる少なくとも2枚の織編物が積層され、織編物の手挿入口を除く周縁部に所定幅の外縁部を残して織編物を袋状となし、その外縁部に袋状物の外側から中心方向に向かって多数の切り込みを入れて短冊状の小片を形成した袋状清掃具である。袋状にするには、織編物の外縁部の所定箇所を縫製、接着、融着等で一体化する。織編物を一体化する位置は、通常、外縁部に形成する短冊状の小片の長さより若干大きめの幅の位置である。 【0024】また、外縁部の切り込みはハサミ等ので裁断で簡単に形成することができ、その程度は任意であるが、好ましくは1〜30mm程度、より好ましくは10〜20mmの幅をもって複数突出させるように裁断する。短冊状の小片の数は、袋状物の大きさによって異なるが、好ましくは、20〜40片位の数の小片を設ける。 【0025】本発明の袋状清掃具は、手が挿入される口を有する袋状であれば機能するが、実施態様の一つとして手袋状の形状であってもよい。かかる手袋状物の形状は、手袋状物内部で2以上の指袋部が分離したミトン型、5本の指袋を備えた狭義の手袋型、5本の指を一つの袋部に挿入する指なし型等があるが、複雑な形状の家具類の清掃には、ミトン型や指なし型が好適である。具体的には、親指または小指が挿入される部分と他の4本が一緒に挿入される部分に2区分されたミトン状の手袋、あるいは親指、小指、そして残り3本が一緒に挿入される部分に3区分されたミトン状の手袋がある。このような指用の区分は、縫製によりあるいはキルティングで形成することができる。 【0026】本発明の袋状清掃具は、このように好適にはミトン等の手袋状の形をしており、柔軟な織編物を直接手で押圧して清掃するものであるため、手袋型の清掃具が手によく馴染み清掃部の形状に合わせて自在に変形させることができ、複雑な形状の面および細部まで確実に清掃し磨きをかけることができる。 【0027】本発明の袋状清掃具においては、このように柔軟な織編物と共に短冊状の小片を用いたから、拭くおよび磨くことに加えて、叩きによる除塵効果も発揮される。 【0028】また、表面の織編物は、極細繊維束の糸条で構成されているため払拭性能に加え、磨き作用があり、これらの作用機能は短冊状の小片の作用機能と相まって一層顕著となる。 【0029】袋状物本体の甲側と掌側を同じ極細繊維からなる織編物で構成して袋状物を実質的に左右対称とすることができる。甲側と掌側とを同じ構成とし左右を対称構造とすることで、いずれの面も片手で使用することができる。 【0030】本発明においては、袋状清掃具を構成する織編物、キルティング糸条および縫糸等を、全てポリエステル繊維等の合成繊維で構成することにより、家庭の洗濯機での繰り返し洗濯を可能にするとともに、使用済み清掃用手袋を回収し洗浄することで繰り返し使用が可能である。また、全ての素材に、例えばポリエステル繊維やポリアミド繊維のようなリサイクル可能なポリマーを用いることにより、使用済みの清掃用手袋を回収し、溶融して再生使用することも可能である。 【0031】次に、本発明の袋状清掃具を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の袋状清掃具の一例を示す斜視図であり、図2は図1のA−Aにおける横断面図である。図1および図2において、本発明の袋状清掃具1は、手を挿入できる袋状物本体の掌側2および/または甲側3を極細繊維からなる織編物4で構成し、その袋状物本体の周縁に短冊状の小片5を設けてなる袋状清掃具で、短冊状の小片5は、ここでは丸形の外形を呈している。また、袋状物本体の掌側2と甲側3をともに極細繊維からなる織編物4とすることができ、また、短冊状の小片5を袋状物本体と同じ極細繊維からなる織編物4で構成することもできる。 【0032】また、袋状清掃具1には、必要に応じ指用の区分を、掌側2と甲側3を縫製によりあるいはキルティングで形成し、手との密着性と保持性を高めることができる。 【0033】本発明の袋状清掃具は、制菌加工や抗菌加工を施すことによって、臭いが付いたり菌等の繁殖を防止し清潔に保つことができる。ここに制菌加工とは、においや食中毒の原因になる黄色ブドウ状球菌や大腸菌など、繊維上の菌の増殖を抑制する効果を付与する加工をいう。 【0034】本発明の袋状清掃具は、洗剤を使ってもいいが、特に洗剤等を使わなくても意図する払拭と清掃と磨き効果を奏し、しつこい汚れには、少量の水を含ませて使用すると効果的である。また、使用により拭き取り性能が低下しても洗濯により拭き取り性能が回復するので、使用後は、洗浄、脱水、乾燥させて繰り返し使用することができる。 【0035】 【発明の効果】本発明の袋状清掃具によれば、手から脱落することなく、家具類の複雑な形状や細かな部分も叩き、払拭および磨くことによる清掃ができ、かつ操作性に優れ清掃作業を容易かつ確実に行なうことができる。 【0036】さらに本発明の袋状清掃具は、特に洗剤を用いることなしに上記家具類の拭き取り磨き上げることができる。また、直接手に持って清掃することができるため、取り扱い易く、しかも短冊状に形成した複数の小片を有し柔軟性に優れているため、複雑な形をしたものでも細部まで確実に清掃することができる。さらにリサイクル可能なポリマーを素材とすることで、回収された使用済みの袋状清掃具を溶融し、紡糸、製編織して再利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003159 【氏名又は名称】東レ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月7日(1998.12.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−166841(P2000−166841A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月20日(2000.6.20) |
| 【出願番号】 |
特願平10−347175 |
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