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【発明の名称】 食器洗い機
【発明者】 【氏名】堀内 啓史

【要約】 【課題】洗浄槽内の洗浄水の吹き出し状況如何によらず、十分なシール性を確保し、且つ使用者が運転中に一時停止措置をしないで、ドアを急に開けた時の洗浄水の外部への漏れが少ない食器洗い機を提供する。

【解決手段】開口部1aが形成された洗浄槽1と、開口部1aを開閉可能に取り付けられたドア2とを備えた食器洗い機Aにおいて、ドア2と洗浄槽開口部1aとのシール部に洗浄水が直撃するのを防止するリブ2bと洗浄槽1との嵌合空隙を部分的に狭くするため、直撃防止リブ2bに突起2cを設けたことにより、洗浄槽内の洗浄水の吹き出し状況如何によらず、十分なシール性を確保し、且つ使用者が一時停止措置をしないで、運転中にドアを急に開けた時の洗浄水の外部への漏れを少なくすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開口部が形成された洗浄槽と、前記開口部を開閉可能に取り付けられたドアとを備えた食器洗い機において、前記ドアと洗浄槽開口部とのシール部に洗浄水が直撃するのを防止するリブと洗浄槽との嵌合空隙を部分的に狭くするため、ドアリブに突起を設けたことを特徴とする食器洗い機。
【請求項2】 開口部が形成された洗浄槽と、前記開口部を開閉可能に取り付けられたドアとを備えた食器洗い機において、前記ドアと洗浄槽開口部とのシール部に洗浄水が直撃するのを防止するリブと洗浄槽との嵌合空隙を部分的に狭くするため、洗浄槽開口部に突起を設けたことを特徴とする食器洗い機。
【請求項3】 ドアと洗浄槽との嵌合隙間を狭くする部位が、洗浄槽内にある洗浄ノズルからの噴射される洗浄水のドアシール部への直撃位置になっていることを特徴とする請求項1、2記載の食器洗い機。
【請求項4】 ドアのリブ、若しくは洗浄槽に設けた突起が先端ほど細くなっていることを特徴とする請求項1〜3記載の食器洗い機
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食器洗い機のドアシール構造に係り、主に水漏れ防止に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前扉式の食器洗い機のシール構造は、例えば特公昭59−12288号に見られるように、洗浄槽のドアシールを行う部分の枠に設けた紐状のゴムパッキンをドアに設けたドアシール用リブで押え込む方式を取っていた。さらにドアリブの内側に直撃防止リブを別途設けることにより、洗浄槽内の洗浄水が直接シール部を直撃することによるシール性低下を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の技術の場合、洗浄槽内での洗浄水の吹き出し方により、直撃防止リブとドアシール用リブの隙間に洗浄水が直撃しシール性を悪くすることがあったり、さらにその隙間に洗浄工程中、もしくはすすぎ工程中に常に洗浄水が充満する状態が形成されているために、運転中に使用者がドアを急に開けた時等に、外部に充満していた洗浄水が飛び出す問題があった。また、こうした事態を回避するために、ドアに設けた直撃防止リブと洗浄槽との空隙を小さく設計すると、ドアの成形後の収縮状況、実機組み付け状況次第では嵌合部が干渉する不具合が発生することがあった。本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、洗浄槽内の洗浄水の吹き出し状況如何によらず、十分なシール性を確保し、且つ使用者が運転中に一時停止措置をしないで、ドアを急に開けた時の洗浄水の外部への漏れが少ない食器洗い機を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、開口部が形成された洗浄槽と、前記開口部を開閉可能に取り付けられたドアとを備えた食器洗い機において、前記ドアと洗浄槽開口部とのシール部に洗浄水が直撃するのを防止するリブと洗浄槽との嵌合空隙を部分的に狭くするため、ドアリブに突起を設けた。こうした構造を採用することにより、洗浄槽内の洗浄水の吹き出し状況如何によらず、ドアと洗浄槽との間に十分なシール性を確保し、且つ使用者が一時停止措置をしないで、運転中にドアを急に開けた時の洗浄水の外部への漏れを少なくすることができる。また、この突起をドアでなく、洗浄槽の開口部に設けることもできる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。図1の本食器洗い機概略図に示すように、食器洗い機Aの内部に洗浄槽1と洗浄槽1の前面には、開口部1aがあり、開口部1aには開閉可能なドア2が設けられている。さらに図2の食器洗い機ドア開放状態を示す図にあるように、ドア2には、ドアシールリブ2aが設けられており、ドア閉時には洗浄槽1のドアシールを行う部分の枠に設けた紐状のゴムパッキン1bをそのドアシールリブ2aが押え込むことにより、洗浄槽内の洗浄水が機外に漏出することを防いでいる。さらにドアシールリブ2aの内側に直撃防止リブ2bを設けることにより、洗浄槽内の洗浄水が直接シール部を直撃することによるシール性低下を防止している。(図3参照)さらに、この直撃防止リブ2bの外側面に、部分的に突起2cを設けることにより、直撃防止リブ2bと洗浄槽1の空隙を部分的に狭くする。この突起2cは、直撃防止リブ2bの末端から先端までと同じ長さとなっている。これら、洗浄槽1やドア2は、合成樹脂で成型されている。また、ドアシールリブ2a、直撃防止リブ2b、突起2cはドア2と一体成型されている。なお、本来ならば製品設計時に、直撃防止リブ2bと洗浄槽1との空隙を小さく設計すれば良いが、成形品の収縮状況、組み付け状態にてのドア開閉時のドア2と洗浄槽1との干渉を考えると、この空隙をはじめから小さくすることが困難である。しかし、この突起2cによれば、形状はドア成形後に、金型の微修正により実現することができるので、製品の設計がしやすく、また金型を再作製しなくてすむなど、製造面でのコストが削減されるなどメリットが大きい。
【0006】食器洗い機Aの洗浄工程中、若しくはすすぎ工程中には、洗浄槽内にて洗浄水が噴射される。この洗浄水の一部は、ドア2のシール部に向かって噴射されるためにドア2のシール性を悪くすることがある。ここで直撃防止リブ2bを設けることにより、ドアシール部への洗浄水直撃を避けている。しかし、直撃防止リブ2bとドアシール用リブ2aの隙間に洗浄水が噴射された場合、この隙間に洗浄水が常に充満している状態となるために、シール性が悪くなる原因となっている。ここで、突起2cがあると、図4のように、直撃された洗浄水がその突起2cにより洗浄槽内に戻ってくるために、洗浄水が隙間に常に充満している状態を回避することができる。また、図5のように、突起2cが洗浄ノズルから噴射される洗浄水のドアシール部への直撃位置となっている場合、直撃防止リブ2bとドアシールリブ2aの間に洗浄水が噴射すること自体を防止することができる。
【0007】さらに、突起2cの形状を図6のように、先端ほど細くし、根元を太くすることにより、突起2cがドア2のスムースな開閉を促すガイドとしての役割を果たすことができる。
【0008】以上説明した実施の形態では、ドア2に形成したリブ2bに突起2cを設けることで、部分的にドア2と洗浄槽1の間隙を狭めているが、図7のように洗浄槽1の開口部1a近くの内周面に突起1cを設けても直撃防止リブ2bと洗浄槽1の空隙が部分的に狭くなるので、前述の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。洗浄工程中、若しくはすすぎ工程中に、ドアと洗浄槽間のシール性低下を抑えることができる。さらに、同工程中に、使用者が工程の一時停止措置を行わずに急にドアを開けた場合に、ドアの直撃防止リブとドアシール部の空隙に充満した洗浄水が機外に漏出する現象を防いだり、漏出量を減らすことができる。また、製造上の寸法修正も比較的容易である。さらに、この部分的な突起は、ドアのスムースな開閉を促すガイドとしての役割を果たすこともできる。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成10年11月27日(1998.11.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−157476(P2000−157476A)
【公開日】 平成12年6月13日(2000.6.13)
【出願番号】 特願平10−338076