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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】石川 誠治

【氏名】北村 秀典

【要約】 【課題】手元ハンドルの回動範囲規制力を確保し、接続導線の損傷、断線を防止する。

【解決手段】手元パイプ3において、その一端にホース2を接続し、他端に回転パイプ9を抜け止めストッパー11により回動自在に接続し、手元パイプ3に内蔵したON−OFFスイッチ13とホース2に埋設された導電線14を導線15にて電気的に接続し、回転パイプ9からハンドル部8を形成した延接部3a内へ直接導くと共に、延接部3aの反対側の空間3bに突起部A18を、回転パイプ9の周面の一部に突起部B19を設け、回動範囲を規制する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 掃除機本体側に一端側が接続されるホースと、このホースの他端側に接続される回転パイプと、この回転パイプと回動自在に接続される手元パイプと、前記手元パイプに形成した部品収容部と、この部品収容部に前記手元パイプと離間するように設けたハンドル部とを備え、前記部品収容部内に前記ホースに敷設された導電線を導入するとともに、手元パイプと回転パイプとの接続部分を前記部品収容室内に位置させ、前記接続部分には前記手元パイプと回転パイプの回動範囲を規制する回動範囲規制部と、前記手元パイプと回転パイプとの抜け止めを行う抜け止め部とを設けた電気掃除機。
【請求項2】 屈曲もしくは湾曲した手元パイプには、その屈曲部分もしくは湾曲部分からホース側に延接する部品収容部を形成した請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】 部品収容部は延長管と略同一方向に延び、上部開口部をカバー部材で閉塞した請求項2記載の電気掃除機。
【請求項4】 少なくとも部品収容部と回転パイプとの間に形成される空間に導線をたるませて配した請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項5】 接続部には回動範囲規制部と抜け止め部とを軸方向にずらして配した請求項1〜4記載のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項6】 手元パイプおよび回転パイプのいずれか一方の接続部の周面に回動規制部を構成する突起部を設け、この突起部には中空部を設けた請求項1〜5記載のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項7】 抜け止め部を抜け止めストッパーと案内溝から構成し、手元パイプおよび回転パイプのいずれか一方の接続部の周面に、回動周方向に沿って抜け止めストッパ−が摺動する案内溝を設けた請求項1〜7記載のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項8】 手元パイプおよび回転パイプの接続部であって回転パイプ側には回動周方向に沿って抜け止めストッパ−が摺動自在に係合する案内溝を設け、前記手元パイプには抜け止めストッパ−を有する導線の案内部材を取付ける取付部を形成した請求項7記載の電気掃除機。
【請求項9】 案内部材は導線を通す環状部を有し、その環状部の内外面に曲面を設けた請求項8記載の電気掃除機。
【請求項10】 環状部の一部を切欠いた請求項9記載の電気掃除機。
【請求項11】 環状部外面に凸部を設けた請求項10記載の電気掃除機。
【請求項12】 掃除機本体側に一端側が接続されるホースと、このホースの他端側に接続される回転パイプと、この回転パイプと回動自在に接続される手元パイプと、前記手元パイプに形成した部品収容部と、この部品収容部に前記手元パイプと離間するように設けたハンドル部と、前記部品収容部の上方部に収容した掃除機本体に内蔵の電動送風機の運転を制御する制御部とを備え、前記部品収容部内に前記ホースに敷設された導電線を導入するとともに、手元パイプと回転パイプとの接続部分を前記部品収容室下方に位置させ、前記接続部分には前記手元パイプと回転パイプの回動範囲を規制するとともに前記手元パイプと回転パイプとの抜け止めを行う係止部を設けた電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用される電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機として、例えば特公平7−108274号公報のものが知られている。すなわち、電動送風機を内蔵しこの電動送風機の吸気側に連通する集塵室を内部に有するとともにこの集塵室と外部とを連通する吸込口を有する掃除機本体と、この掃除機本体の吸込口に一端部が接続され握り部を他端部に有するホースと、このホースの握り部に接続される吸込部材と、この吸込部材に設けられ前記掃除機本体に設けられた電気回路に前記ホースに設けられた導線を介して電気的に接続される電気的負荷とを備え、前記ホースの握り部は、可撓性を有するホース本体に固定された接続管と、この接続管に一端部が回動自在に接続されるとともに前記吸込部材が他端部に接続される握り管とからなり、前記ホースの導線は、前記接続管側から握り管側へ直接導かれ、前記接続管および握り管のいずれか一方の接続部の周面に抜け止め突起を設け、他方の接続部の周面に前記握り管の回動周方向に沿って前記抜け止め突起が摺動自在に係合する案内溝を設け、この案内溝に前記抜け止め突起が回動周方向から当接して前記握り管の回動可能範囲を規制するストッパ部を設けたものである。
【0003】そして以上の構成により、掃除機本体に一端部を接続したホースの他端部の握り管を把持して掃除する際、掃除機本体とホースとの位置関係の変化によりホースがねじれる方向に握り管が変位あるいは回動しても、握り管がホース本体に固定した接続管に対して回動するため、可撓性を有するホース本体のねじれは防止され、接続管と握り管との位置関係によらず、接続管側から握り管側に直接導いたホースの導線を介して、掃除機本体の電気回路とホースの握り管に接続した吸込部材の電気的負荷との電気的接続は保持される。また、握り管を接続管に対して抜け止めする抜け止め突起が摺動自在に係合する案内溝に抜け止め突起が回動周方向から当接するストッパ部を設けたため、握り管の回動が規制され、接続管と握り管との接続部分にホースの導線の巻き付けが防止され、導線の損傷が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従来技術においては、握り管を直接握って掃除作業を行うので、例えば掃除機本体が段差を乗り越えることができず、段差に引っかかった状態で握り管を握ってホースを引っ張ると、抜け止め突起に大きな荷重が加わり、抜け止め突起が損傷して導線に張力が加わり、導線の断線等の問題を生じることがある。また、ホースのねじれを防止するためには握り管と接続管との回動範囲を360度近くの大きな回動範囲とすることが好ましいが、従来技術のものでは抜け止め突起に回動範囲を規制するストッパ部を設けているので、抜け止め突起の数を増やしたり、抜け止め突起の幅を広くしたりすることは、回動範囲を大きくする上で大きな制約となるために抜け止め突起の数を1つとし、かつ、その幅もできる限り小さくしているものであった。このため、ホース引張り力に大きな力が加わると抜け止め突起が損傷するという事態を招くものであった。
【0005】また、案内溝を深くして奥深くまで抜け止め突起が挿入できるようにすれば、大きな引張り力によっても抜け止め突起が容易に案内溝を乗り越えてしまうことが防止できるが、案内溝を深くするには握り管の内径を小さくするか、あるいは外径を大きくして相対的に案内溝を深くしなければならないが、内径を小さくすると握り管内を流れる吸込気流に対する通気抵抗が増大して吸込み性能を低下させてしまう課題が発生するし、外径を大きくすると握り管を回動自在に接続する接続管の外径が増大して重量が重たくなるし、また接続管に設けたスライドスイッチの操作も接続管を握って行なうために操作性が低下してしまう。
【0006】本発明は以上のような従来の課題を解決しようとするものであって、導線の損傷を防止するとともに操作性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、掃除機本体側に一端側が接続されるホースと、このホースの他端側に接続される回転パイプと、この回転パイプと回動自在に接続される手元パイプと、前記手元パイプに形成した部品収容部と、この部品収容部に前記手元パイプと離間するように設けたハンドル部とを設け、前記部品収容部内に前記ホースに敷設された導電線を導入するとともに、手元パイプと回転パイプとの接続部分を前記部品収容室内に位置させ、前記接続部分には前記手元パイプと回転パイプの回動範囲を規制する回動範囲規制部と、前記手元パイプと回転パイプとの抜け止めを行う抜け止め部とを設けるものである。
【0008】この構成によれば、抜け止め部を部品収容部内に設けられるので、ホースに大きな引張り力が加わっても、それに十分耐えられる抜け止め部の構造を大きさからの制約を受けることなく設計することができ、また、部品収容室には手元パイプと離間したハンドル部を設けたことにより、ハンドル部の径が部品収容室の大きさに影響されず、握り易い径に設定でき、操作性の向上が図れるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、掃除機本体側に一端側が接続されるホースと、このホースの他端側に接続される回転パイプと、この回転パイプと回動自在に接続される手元パイプと、前記手元パイプに形成した部品収容部と、この部品収容部に前記手元パイプと離間するように設けたハンドル部とを設け、前記部品収容部内に前記ホースに敷設された導電線を導入するとともに、手元パイプと回転パイプとの接続部分を前記部品収容室内に位置させ、前記接続部分には前記手元パイプと回転パイプの回動範囲を規制する回動範囲規制部と、前記手元パイプと回転パイプとの抜け止めを行う抜け止め部とを設けるものである。
【0010】この構成によれば、抜け止め部を部品収容部内に設けられるので、ホースに大きな引張り力が加わっても、それに十分耐えられる抜け止め部の構造を大きさからの制約を受けることなく設計することができ、また、部品収容室には手元パイプと離間したハンドル部を設けたことにより、ハンドル部の径が部品収容室の大きさに影響されず、握り易い径に設定でき、操作性の向上が図れるものである。
【0011】本発明の請求項2記載の発明は、屈曲もしくは湾曲した手元パイプには、その屈曲部分もしくは湾曲部分からホース側に延接する部品収容部を形成するもので、この構成により手元パイプとハンドル部間の有効なスペースを活用して部品収容部を形成でき、またこの部品収容部の大きさも大きくすることができる。
【0012】本発明の請求項3記載の発明は、部品収容部は延長管と略同一方向に延び、上部開口部をカバー部材で閉塞したことにより、抜け止め部の取付けを前記開口部から行なえ、組立が容易に行なえることとなる。
【0013】本発明の請求項4記載の発明は、少なくとも部品収容部と回転パイプとの間に形成される空間に導線をたるませることにより、手元パイプに対して回転パイプが所定の角度間で回転しても、導線へ張力が加わることを防止できるものである。
【0014】本発明の請求項5記載の発明は、接続部には回動範囲規制部と抜け止め部とを軸方向にずらして構成しているので、ホースの引張り力に耐え得る抜け止め部の構造を自由に設計できることとなる。さらに手元パイプと回転パイプの回動範囲内で導線に張力が作用しないように導線をたるませるため、回転パイプ回動時の導線への張力が加わることを防止するものである。
【0015】本発明の請求項6記載の発明は、手元パイプおよび回転パイプのいずれか一方の接続部の周面に回動規制部を構成する突起部を設け、この突起部には中空部を設けるもので、ホースに過度のねじりを加えても損傷しない高強度な突起部を、強度を高めるために厚肉形状にし、このために起こるヒケ現象などの外観商品性の低下を発生させることなく形成できるものである。
【0016】本発明の請求項7記載の発明は、抜け止め部を抜け止めストッパーと案内溝から構成し、手元パイプおよび回転パイプのいずれか一方の接続部の周面に、回動周方向に沿って抜け止めストッパ−が摺動する案内溝を設けるもので、抜け止めストッパ−部と回動範囲規制部を分離することにより、一体に形成した場合に生じる回動範囲規制部の摺動による磨耗を防止できるものである。
【0017】本発明の請求項8記載の発明は、手元パイプおよび回転パイプの接続部であって回転パイプ側には回動周方向に沿って抜け止めストッパ−が摺動する案内溝を設け、前記手元パイプには抜け止めストッパ−を有する導線の案内部材を取付ける取付部を形成するもので、抜け止めストッパ−を容易に取付けられるものである。
【0018】本発明の請求項9記載の発明は、案内部材は導線を通す環状部を有し、その環状部の内外面に曲面を設けるもので、手元パイプ内のエッヂ部に触れることなく導線の損傷を防止するものである。
【0019】本発明の請求項10記載の発明は、環状部の一部を切欠くもので、切り欠き部を介して導線を環状部内に挿入でき、組み立て時における、環状部への導線を通す作業性が向上するものである。
【0020】本発明の請求項11記載の発明は、環状部の一部を切欠くとともに、環状部外面に凸部を設けるもので、組み立て後前記凸部が押圧され、切欠き部が閉鎖され導線の噛込み、損傷を防止するものである。
【0021】本発明の請求項12記載の発明は、掃除機本体に一端側が接続されるホースと、このホースの他端側に接続される回転パイプと、この回転パイプと回動自在に接続される手元パイプと、前記手元パイプに形成した部品収容部と、この部品収容部に前記手元パイプと離間するように設けたハンドル部と、前記部品収容部の上方部に収容した掃除機本体に内蔵の電動送風機の運転を制御する制御部とを備え、前記部品収容部内に前記ホースに敷設された導電線を導入するとともに、手元パイプと回転パイプとの接続部分を前記部品収容室下方に位置させ、前記接続部分には前記手元パイプと回転パイプの回動範囲を規制するとともに前記手元パイプと回転パイプとの抜け止めを行う係止部を設けるもので、ホースのねじれ防止の回動が生じても常にハンドル部を把持しながら良好な制御部操作ができると同時に、回転パイプとの抜け止めを行う係止部が回動規制部を兼ねることにより、回転規制部と導線との擦れが起こらず、導線の損傷防止が確実に行なえるものである。
【0022】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例を、図1〜図3を用いて説明する。
【0023】図3は掃除機の全体を示すもので、電動送風機を内蔵した掃除機本体1の吸込口にホース2の一端を接続し、このホース2の他端側には手元部3が接続され、この手元部3内には掃除機本体1内の電動送風機の運転をコントロールするための部品が内蔵されている。手元部3の反ホース側には延長管5の一端側が接続され、延長管5の他端側には床ノズル4が接続されている。床ノズル4内には回転ブラシが配されており、回転ブラシは電動機により回転駆動される。
【0024】図1に示すように、手元部3は屈曲した(必要により湾曲させても良い)手元パイプ6と、手元パイプ6の屈曲部分からホース2側に延接する延接部3aを有し、延接部3aはホース2側に向かうにしたがって手元パイプ6との距離が大きくなる空間を形成している。さらに延接部3aには手元パイプ6と離間したハンドル部8を形成し、このハンドル部8を握って掃除作業を行なうようにしている。
【0025】ホース2の他端側に取り付けた回転パイプ9は、手元パイプ6内に挿入される。これら手元パイプ6、回転パイプ9の接続部は延接部3a内に位置する。ホース2には4本の導電線14が敷設されており、回転パイプ9に取り付けた導電線接続部9aにより、延接部3a内に導入される4本の導線15が電気的に接続されている。導線15は延接部3a及びハンドル部8内に配したプリント基板13に電力供給する2本の導電線とプリント基板13に実装されたスイッチ13aで操作された信号を掃除機本体1側に伝達する2本の信号線からなる。2本の信号線が伝達する信号としては、電動送風機の運転・停止信号、電動送風機の回転数信号等があり、プリント基板13に実装されたスイッチ13a群を操作することにより上述した各信号を送出し得るものである。
【0026】次に、手元パイプ6と回転パイプ9との接続部周辺の詳細を図1及び図2により詳述する。回転パイプ9の周面には一対の環状リブ6aを設け、そのリブ6a間に環状の案内溝6bを形成している。また、回転パイプ9の外周面には突起部B19を形成し、手元パイプ6の屈曲部よりホース2側の下部空間、すなわち延接部3aと反対側の空間を形成する外壁17を設け、この外壁17の内面にも突起部A18を形成し、これら突起部A18と突起部B19とにより回動規制を行なうようにしている。回動規制範囲は270度程度であり、必要に応じて突起部A、Bの大きさを変えることにより変更できる。また、回転パイプ9の案内溝6b内には、抜け止めストッパー11の端部が回動周方向から当接して、回転パイプ9の抜け止めを行なうようにしている。抜け止めストッパー11は手元パイプ6の接続部の周面に設けた取付部12にねじ締め固定されている。
【0027】上記構成による作用は以下の通りである。掃除機使用中の移動により使用者が掃除機本体1の周囲を回転するような動きをすると、ホ−ス2がねじるれこととなる。通常使用時のわずかなねじれの時には、ホース2を接続した回転パイプ9が手元パイプ6に回動自在であるためねじれを吸収する。他方、過度のねじれが起こったり、強制的にホース2を回転させると、回転パイプ9の外周面に形成した突起部B19が突起部A18に当接し、上記の過度の力によってホース2が回転しすぎて導線15に張力が作用し、損傷したり、断線したりすることを防止する。
【0028】また、抜け止めストッパー11を延接部3a内に設けているので、ホース2に大きな引張り力が加わっても、手元パイプ6や回転パイプ9の大きさからの制約を受けることなくそれに十分耐えられる抜け止めストッパー11に設計することができる。さらには、延接部3aには手元パイプ6と離間したハンドル部8を設けたことにより、ハンドル部8の径を、延接部3aの大きさに影響されず、握り易い径に設定でき、操作性の向上が図れるものである。
【0029】また、屈曲もしくは湾曲した手元パイプ6には、その屈曲部分もしくは湾曲部分からホース2側に延接する空間を形成しているので、手元パイプ6とハンドル部8間のスペースを有効活用してプリント基板13や抜け止めストッパー11などの部品を配置できるものである。
【0030】そして、この空間は配置する部品に応じて大きさを大きくしても、ハンドル部8を握ってスイッチ13aを操作する動作に対して支障になることはなく、設計上の自由度を確保できるものである。
【0031】次に、回転パイプ9の接続部の周面に、回動周方向に沿って抜け止めストッパ−11が摺動する案内溝6bを設けて抜け止めを行ない、また回動規制は突起部A18、突起部B19の当接で行なって抜け止め部と回動範囲規制部を分離しているため、これらを一体に形成した場合に生じる回動範囲規制部の摺動による磨耗を防止できるものである。
【0032】(実施例2)次に本発明の第2の実施例を、図1、図3を用いて説明する。なお上記第1の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0033】手元パイプ6の屈曲部分からホース2側に延接する延接部3a、延接部3aに延接されるハンドル部8の上方は開口して形成され、この開口を上方から閉塞するカバー部材20が、プリント基板13を貫通するように延接部3a内部より前記開口方向に突出して形成した締め付けボス21にねじ締め固定されている。
【0034】ここで手元部3の組立を説明する。導線15は延接部3a内に挿入された後、延接部3aを経由して前記開口へ取り出される。続いて回転パイプ9を手元パイプ6内に確実に挿入した後、抜け止めストッパー11を前記開口から取付部12に装着し、ねじ締め固定を行なう。導線15を接続したプリント基板13を前記締め付けボス21に位置合わせして延接部3a内に取り付け、カバー部材20を手元パイプ6の上方よりセットし、ねじ22を締め付けて組立が完了となる。
【0035】上記構成による作用は以下の通りである。手元パイプ6の上部開口をカバー部材20で閉塞したことにより、抜け止めストッパー11の取付け、並びにプリント基板13と導線15の接続、そして接続後のプリント基板13の組立を前記開口側から行なえ、組立が非常に容易に行なえることとなる。
【0036】(実施例3)次に本発明の第3の実施例を、図4〜図5を用いて説明する。なお上記第1、第2の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】手元パイプ6の外壁17と回転パイプ9外周面との間には空間部21が形成され、導線15が図5に示すようにこの空間部21内で弛みをもって配されている。この弛みは、回転パイプ9が全回動範囲で回動する時、導線15に張力が作用しない長さに設定されている。それ故、掃除機を使用中にホース2がねじれることが起こっても、手元パイプ6に対して回転パイプ9が所定の角度間で回転し、導線15へ張力が加わって断線等の事態が発生することを防止できるものである。
【0038】(実施例4)次に本発明の第4の実施例を、図6を用いて説明する。なお上記第1〜第3の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0039】突起部A18は、手元パイプ6の内壁23と外壁17に連結し、手元パイプ6の長手方向に中空部24が形成されている。
【0040】上記構成による作用は以下の通りである。ホース2に過度のねじりを加えても損傷しない高強度な突起部を形成するためには通常突起部を厚肉にすれば良いが、この場合には樹脂射出成形で製作する手元パイプ6の外壁17の前記突起部外観部に、ヒケ現象などの外観商品性を低下させる現象が生じていまう。ところが突起部A18には中空部24を形成しているため、上記のように外観不良を起こすことはない。また、内壁23と外壁17に連結しているため、回動方向へのねじり力に対して内壁23と外壁17の周面が大きな支え部となり、所定の高強度な回動規制用の突起とすることができる。
【0041】(実施例5)次に本発明の第5の実施例を、図7〜図9を用いて説明する。なお上記第1〜第3の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0042】回転パイプ9の抜け止めを行なう抜け止めストッパー11には、ハンドル部8側に延接されて環状部25が一体に設けられ、かつ環状部25の上下面の内外面は滑らかに形成されている。導線15はこの環状部25内を通ってプリント基板13に接続されている。
【0043】上記構成による作用は以下の通りである。環状部25内外面を滑らかに形成して導線15を通したことにより、回転パイプ9が回動する範囲間で、射出成形の金型構造上やむを得ず発生する手元パイプ3内のエッヂ部に導線15が触れることがなくなり、導線15の損傷を防止できるものである。
【0044】(実施例6)次に本発明の第6の実施例を、図10〜図11を用いて説明する。なお上記第1〜第5の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0045】回転パイプ9の抜け止めを行なう抜け止めストッパー11に一体に設けられた環状部25には、その一部に隙間間隔約1mmの切欠き部26が形成されている。
【0046】このため、切欠き部26に導線15を挿入方向に押し付けると、押し付け力で隙間が広がり、導線15を環状部25内に挿入できることとなり、導線15が手元パイプ6のエッジ部に触れて損傷することを防止するための、導線15を環状部25へ通す組み立て作業性が格段に向上するものである。
【0047】(実施例7)次に本発明の第7の実施例を、図12〜図13を用いて説明する。なお上記第1〜第6の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0048】抜け止めストッパ−11には一体に形成された環状部25の内外面は滑らかに形成され、その一部に切欠き部26が設けられると同時に、環状部25の外周面に凸部27が形成されている。抜け止めストッパー11の切欠き部26は、射出成形の金型構造上約1mmの隙間間隔に形成されている。この抜け止めストッパー11を保持部にねじ締め固定すると、手元パイプ6の内面の壁に前記凸部27が当たって環状部25の径が縮まり、切欠き部26の隙間が無くなる。
【0049】上記構成による作用は以下の通りである。環状部25の切欠き部26の隙間が、抜け止めストッパー11の組み込み固定で無くなり、回転パイプ9の回動で導線15が環状部25内から飛び出て、手元パイプ9の内部エッジ部に触れる事態の発生を確実に防止できる値のである。
【0050】(実施例8)次に本発明の第8の実施例を、図14〜図15を用いて説明する。なお上記第1〜第7の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0051】回転パイプ9の周面には一対の環状リブ6aを設け、そのリブ6a間に環状の案内溝6bが形成されている。同時に案内溝6bの所定位置には、この案内溝6bに摺動自在に挿入されて回転パイプ9の抜け止めを行なう抜け止めストッパー11の突子28が当接して回転パイプ9の回動範囲を規制する規制部29が形成されている。規制部29の案内溝6bからの周方向への高さは、最大、規制部29外周面が環状リブ6aの外周面と同一までに設定されている。
【0052】上記構成による作用は以下の通りである。ホース2のねじれ防止の回動が生じても常にハンドル部8を把持しながら良好なスイッチ13a操作ができる。同時に、回転パイプ9の抜け止めを行う抜け止めストッパー11の突子28が案内溝6bの規制部29に当接するまでの回動範囲規制構造を兼ねることにより、同部が導線15から位置的に離れて触れ合うことが無くなり、導線15の損傷防止が確実に行なえるものである。当然ながら、回動規制部を別に設ける必要がないため、手元パイプ6や回転パイプ9の形状が単純化でき、樹脂射出成形性をも向上できるものである。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、抜け止め部を部品収容部内に設けられるので、ホースに大きな引張り力が加わっても、それに十分耐えられる抜け止め部の構造を大きさからの制約を受けることなく設計することができる。
【0054】また、部品収容室には手元パイプと離間したハンドル部を設けたことにより、ハンドル部の径が部品収容室の大きさに影響されず、握り易い径に設定でき、手元部の操作性の向上が図れるものである。
【0055】本発明の請求項2記載の発明によれば、屈曲もしくは湾曲した手元パイプには、その屈曲部分もしくは湾曲部分からホース側に延接する部品収容部を形成するため、手元パイプとハンドル部間のスペースを有効活用して部品収容部を形成でき、またこの部品収容部の大きさも収容する部品に応じて大きくすることができる。
【0056】本発明の請求項3記載の発明によれば、部品収容部は延長管と略同一方向に延び、上部開口部をカバー部材で閉塞したことにより、抜け止め部の取付けや部品収容部に配置する部品の組み込みを前記開口部から行なえ、組立が容易に行なえることとなる。
【0057】本発明の請求項4記載の発明によれば、少なくとも部品収容部と回転パイプとの間に形成される空間に導線をたるませることにより、手元パイプに対して回転パイプが所定の角度間で回転しても、導線へ張力が加わることを防止できるものである。
【0058】本発明の請求項5記載の発明によれば、接続部には回動範囲規制部と抜け止め部とを軸方向にずらしているので、ホースの引張り力に耐え得る抜け止め部の構造を自由に設計できることとなる。また手元パイプと回転パイプの回動範囲で導線に張力が作用しないように導線をたるませているため、回転パイプの回動時の導線への張力が加わることを防止できるものである。
【0059】本発明の請求項6記載の発明によれば、手元パイプおよび回転パイプのいずれか一方の接続部の周面に回動規制部を構成する突起部を設け、この突起部には中空部を設けるため、ホースに過度のねじりを加えても損傷しない高強度な突起部を、強度を高めるために厚肉形状にし、このために起こるヒケ現象などの外観商品性の低下を発生させることなく形成できるものである。
【0060】本発明の請求項7記載の発明によれば、抜け止め部を抜け止めストッパーと案内溝から構成し、手元パイプおよび回転パイプのいずれか一方の接続部の周面に、回動周方向に沿って抜け止めストッパ−が摺動する案内溝を設けるもので、抜け止めストッパ−部と回動範囲規制部を分離でき、一体に形成した場合に生じる回動範囲規制部の摺動による磨耗を防止できるものである。
【0061】本発明の請求項8記載の発明によれば、手元パイプおよび回転パイプの接続部であって回転パイプ側には回動周方向に沿って抜け止めストッパ−が摺動する案内溝を設け、前記手元パイプには抜け止めストッパ−を有する導線の案内部材を取付ける取付部を形成するもので、抜け止めストッパ−を容易に取付けられるものである。
【0062】本発明の請求項9記載の発明によれば、案内部材は導線を通す環状部を有し、その環状部の内外面に曲面を設けるもので、手元パイプ内のエッヂ部に触れることが無くなり、導線の損傷を防止できるものである。
【0063】本発明の請求項10記載の発明によれば、切欠き部を介して導線を環状部内に挿入でき、環状部への導線を通す組み立て作業性が格段に向上するものである。
【0064】本発明の請求項11記載の発明によれば、環状部の一部を切欠くとともに、環状部外面に凸部を設けるもので、組み立て後、前記凸部が押圧され、切欠き部が閉鎖されて導線の噛込み、損傷を防止するものである。
【0065】本発明の請求項12記載の発明によれば、ホースのねじれ防止の回動が生じても常にハンドル部を把持しながら良好な制御部操作ができると同時に、回転パイプとの抜け止めを行う係止部が回動規制部を兼ねることにより、回転規制部と導線との擦れが起こらず、導線の損傷防止が確実に行なえるものである。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成10年11月24日(1998.11.24)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−157466(P2000−157466A)
【公開日】 平成12年6月13日(2000.6.13)
【出願番号】 特願平10−333006