| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小池 利男
|
| 【要約】 |
【課題】電動送風機からの排気が、掃除機本体の移動性及び吸引性能の向上を行えることのできる電気掃除機を得る。
【解決手段】掃除機本体20の下部に電動送風機23からの排気を床面側に排出する排気口20bと、排気口20bを覆うよう形成されたエアクッション32と、エアクッション32と床用吸込具37を接続部材44で連通させ、排気が床用吸込具37を介して清掃床面に吹き付けられるように形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 床用吸込具と、該床用吸込具と連通する集塵室及び電動送風機を収納する掃除機本体とを備え、前記掃除機本体の下部に前記電動送風機からの排気を床面側に排出する排気口と、該排気口を覆うよう形成されたエアクッションと、該エアクッションと前記床用吸込具を接続部材で連通させ、前記排気が床用吸込具を介して清掃床面に吹き付けられるよう形成したことを特徴とする操作用の把手を有する電気掃除機。 【請求項2】 エアクッションは風船状に形成したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。 【請求項3】 エアクッションを蛇腹状形状としたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。 【請求項4】 エアクッションは回転自在にしたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。 【請求項5】 エアクッションは通気性の材料で形成したことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。 【請求項6】 エアクッションの下方には、走行車輪を設けたことを特徴とする請求項2、3または請求項5記載の電気掃除機。 【請求項7】 接続部材は伸縮、屈曲可能な形状で、かつ床用吸込具に着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項8】 排気の温度を検出する温度センサーまたは排気の圧力を検出する圧力センサーと、この温度センサーまたは圧力センサーにより検出された排気の温度または圧力により掃除機本体の内外を開閉する開閉弁体と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項9】 床用吸込具に送出する排気を、総排気量の30〜60%としたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の電気掃除機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機からの排気圧力を掃除機本体の下部より排出し、この排気圧力を利用して掃除機本体に浮上力を与えると共に、床用吸込具を介して排気を床面に吹き付けるようにする操作用把手を有する電気掃除機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、排気圧力を利用して、掃除機本体に浮上力を与えたり、床面に吹き付けたりして、走行性や吸塵性をそれぞれ改善した電気掃除機が発明されていたが、いずれも課題が生じていた。図21は、例えば特開平6−133900号公報に示された従来の電気掃除機を示す断面図であり、他の例としては、図22に示す実開昭58−160557号公報がある。以下に前記の公報について、個々に説明する。 【0003】特開平6−133900号公報(以下、従来技術1と称す)を図21に基づいて説明する。94は電気掃除機本体で、集塵室95と電動送風機96を内蔵している。97は電動送風機96近傍に形成された排気口、98は排気口4を覆うように掃除機本体1の底面6に形成されたスカート、7は排気口97とスカート98により連通する排気中間口、101は掃除機本体1の後面に形成された排出口である。Fは床面である。このように構成されているので、電動送風機96からの排気は床面Fに直接衝突して、その排気圧により、電気掃除機本体94を床面から浮上させる。その後、排気はスカート98により排気中間口100を通過して、排出口101より掃除機本体94外に、排出される。 【0004】この結果、電動送風機96を回転することで、排気圧により掃除機本体94が床面Fより浮上するので、床面Fと掃除機本体94との摩擦抵抗が減少して電気掃除機本体94の引き回し労力が少なく操作が楽になる。 【0005】次に、実開昭58−160557号公報(以下、従来技術2と称す)について、図22により説明する。91電動送風機(図示せず)の排気を吸込具92の吸気口93近傍に、排出させる風路体で、92は風路体91の排気口である。Dは床面F上の塵埃である。このように構成されているので、塵埃Dは前記排気により床面Fより飛ばされて、吸気口93より、吸引されていく。この結果、床面Fにこびりついたような塵埃Dでも、排気圧力により確実に吹き飛ばされるので、効率良く吸引される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来技術1と従来技術2においては、次のような課題が生じる。従来技術1において、排気力は掃除機本体を床面から浮上させるが、床面に堆積する塵埃の掃除機本体への吸引には、なんら寄与しない。また、従来技術2において、排気は床面に堆積する塵埃を移動させることで吸引性能を向上させるが、掃除機本体より空中に放出されるのみであり、掃除機本体の移動等の操作性には、なんら寄与しない。 【0007】本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、排気を利用して移動をし易くし、また、排気を掃除機本体より床面に衝突させて掃除機本体を浮上させ、さらに床用吸込具より床面に堆積する塵埃に衝突させて、塵埃を床面から浮上させる。この結果、電動送風機からの排気が、掃除機本体の移動性及び吸引性能の向上を行えることのできる電気掃除機を得ることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機は、床用吸込具と、該床用吸込具と連通する集塵室及び電動送風機を収納する掃除機本体とを備え、前記掃除機本体の下部に前記電動送風機からの排気を床面側に排出する排気口と、該排気口を覆うよう形成されたエアクッションと、該エアクッションと前記床用吸込具を接続部材で連通させ、前記排気が床用吸込具を介して清掃床面に吹き付けられるよう形成したものである。 【0009】また、エアクッションは風船状に形成したものである。 【0010】また、エアクッションを蛇腹状形状としたものである。 【0011】また、エアクッションは回転自在にしたものである。 【0012】また、エアクッションは通気性の材料で形成したものである。 【0013】また、エアクッションの下方には、走行車輪を設けたものである。 【0014】また、接続部材は伸縮、屈曲可能な形状で、かつ床用吸込具に着脱自在に構成したものである。 【0015】また、排気の温度を検出する温度センサーまたは排気の圧力を検出する圧力センサーと、この温度センサーまたは圧力センサーにより検出された排気の温度または圧力により掃除機本体の内外を開閉する開閉弁体と、を備える。 【0016】また、床用吸込具に送出する排気を、総排気量の30〜60%としたものである。 【0017】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態1に係わる電気掃除機の外観図、図2は通電時の断面図、図3は背面図、図4は底面図、図5は非通電時の断面図である。図において20は掃除機本体で、前方に使い捨て集塵袋21を収納する集塵室22と後方に電動送風機23を収納する電動機室24と、その後方に排気室25とにより構成されている。 【0018】20aは掃除の際、掃除機本体20を保持するための操作用把手であり、掃除機本体20の外底面には、凹部26が有り、該凹部26は、集塵室22の下方に有する接続部材収納部27と排気室25の下方に有する排風部28とにより形成されている。29は排気室25に形成された外気と連通するための連通口で、該連通口29の外面には電動送風機23からの排気が、所定温度あるいは所定圧力になった時に連通口29を開口する(図において点線の如く変形)開閉弁体30が取付けられている。 【0019】31は排気室25の下面に設けられ排風部28と連通する排気口、32は排風部28に収納され、通気性材料より袋状に構成された柔軟性のエアクッションで、排気口31を覆うよう固着された入口33と出口34を有している。35は出口34近傍に設けら、排気が入口31から出口34に向けて最短距離を流れて、袋状のエアクッション32が所定の膨らみを得られないのを防止するための排気遮断用の柔軟性を有する邪魔シートであり、排気圧によりエアクッション32の内面に密着して出口34を塞がないようにするための突起35Aが出口34近傍に複数形成されている。36は、掃除機本体20の未使用時、エアクッション32を排風部28に収納固定するための固定板で、エアクッション32より硬い材質で、かつ耐磨耗性材質で滑り易い構成されている。 【0020】37は横長で略矩形に構成された床用吸込具で、底面に吸い込み部38と該吸い込み部38の周囲を覆う軟質材より構成された一端が床面Fに略接触するバンパー39と、一端が吸い込み部38に他端が集塵室22に連通する吸い込み管40より構成されている。40aは、吸い込み管40の吸い込み部38側の吸込口である。41は吸い込み部38の前面に有する前排気口42と後面に有する後排気口43を結ぶ連通路である。44は、一端が連通路41に他端が出口34にそれぞれ着脱自在に設けられた屈曲自在で軟質材で構成された接続部材であり、そのほとんどが凹部26に収納されていて連通路41とエアクッション32を連通している。なお、連通路に41に接続される接続部材44の端部は、電動送風機23の排気が、主に前排気口42側に流れ込むように、前排気口42に向けて取付けられている。 【0021】次に、動作について図2、図5により説明する。まず、高速回転する電動送風機23の回転に伴ない矢印に示すように、空気の移動が始り、集塵室22からの空気は電動送風機23を通過して高圧排気となり排気室25に入り、排気口31よりエアクッション32に入り込み、エアクッション32を風船のようにふくらませて掃除機本体20を床面Fから上方に移動させる。 【0022】なお、排気の速度は、通過する排気口31の体積より大きい体積のエアクッション32に入り込むことで急速に低速となり、エアクッション32を十分に膨らませる。この時、邪魔シート35も排気により出口34側に移動させられ、突起35Aがエアクッション32の内壁との間に隙間を確保して、出口34の閉口を防ぎ、排気が出口34から直接出ることを防止して、排気が邪魔シート35を迂回して前記隙間を通り出口34に向かう。 【0023】排気は出口34より接続部材44を通過して、床用吸込具37の連通路41に入る。排気の大半は前排気口42により床面Fに略直角に衝突して、床面F上の塵埃を舞い上げ吸い込み部38から吸込口40aに塵埃と共に強制移動する。この時。後排気口43からの排気も床面F上の塵埃と共に吸い込み部38から吸込口40aに入り込む。そして、吸込口40aに入り込んだ塵挨を含んだ排気は吸気となり、吸い込み管40内を移動して、集塵室22内に入り集塵袋21に塵挨のみ捕獲され、清浄空気のみ電動送風機23に吸引されていく。 【0024】以上の動作を繰返すと循環空気は電動送風機23の消費電力により、高温となるが、開閉弁体30が所定の温度をキャッチして排気を本体20外に排出させる。この結果、排出された量の外気が床用吸込具37に取付けられたバンパー39の変形により生じる、床面Fとの隙間より吸引され、温度低下を図る。さらに、集塵袋21の目詰まり等により排気温度が高くなった場合も同様に開閉弁体30が開口して、床用吸込具37より外気が侵入して温度上昇を防止する。 【0025】なお、エアクッション32を通気性材料で構成することで、排気の一部がエアクッション32の側面から排出される。その結果常時排気の一部は外部に排出されるので、吸込具37より新鮮な空気が掃除機本体20に入り込み高温化を防止する。さらに、掃除機本体20内部が異常高温になる場合は、開閉弁体30が温度をキャッチして排気を本体20外に排出させる。 【0026】電気掃除機を移動するときは、段差のある場所でも、エアクッション32の側面が柔らかく自由に変形し、電気掃除機の移動がスムーズに行われる。また、エアクッション32の底面は、高硬度で、かつ耐磨耗性材質で滑り易い固定板36としたので排風部32を保護するとともに、移動し易い。 【0027】また、エアクッション32は掃除機本体20の後方に設け、さらに、図2に示すように、重心W1がW2に移動するように、エアクッション32の高さLを大きくすることで、掃除中に吸込具37側に荷重が加わるので床面Fと吸込具37が確実に接触するので、集塵効率が向上する。 【0028】そして、使用後の非通電時は図5に示すようにエアクッション32は中の排気を排出させてしぼませ固定板36で排風部28に固定し収納する。 【0029】以上のように構成したので、段差移動をし易くし、塵埃を床面から浮上させ吸引性能を向上させることがで、また、収納時コンパクトにまとめることができ、排気の温度上昇を防ぐことができる。 【0030】なお、上記実施の形態は、排気が高温となった場合、開閉弁体30により排気を本体20外に排出させるが、床用吸込具に送出する排気を、総排気量の30〜60%とすれば、異常高温を避けることができる。 【0031】また、エアクッション32の側面の全長または一部を上下方向に伸縮する蛇腹状に形成し、使用後には上方向に押し上げて収縮させ、排風部28に固定板36を固定しないで排風部28内に収納してもよい。また、固定板36に排気が排出される排出孔を多数設け、この排気孔から排出される排気により、掃除機本体20を浮上させ移動をし易くしてもよい。 【0032】また、把手20aを下方に押して排風部32を収縮させると電動送風機23からの排気とは別に収縮させた分の排気力が前排気後42、後排気口43に加わり、塵埃の集塵性能を向上させる。 【0033】また、図6に示すように、接続部材44を取り外して、使用してもよい。この場合、吸い上げ部38は外気より負圧となっているため、連通路41に設けられ接続部材44を接続する接続孔45から外気が入り込み、前排気後42、後排気口43から、排気の大半は前排気口42から床面Fに略直角に衝突して、床面F上の塵埃を舞い上げ、吸い込み部38から吸込口40aに塵埃と共に吸引される。エアクッション32の出口34からの排出量が少し多くなるが、送風電動機24の排気量が多いのでふくらんだままである。 【0034】さらに、図7に示すように、接続部材44を、連通路41に設けられた接続孔45からだけ外し、この外した方の接続部材44の出口部44aから排出される排気を塵埃に吹き付けて塵埃を飛ばし、床吸い込み具37の吸込口40aから吸引させてもよい。この場合、狭い所の塵埃も吹き飛ばせるので、集塵性能を向上させることができる。 【0035】実施の形態2.図8は本発明の実施の形態2に係る電気掃除機通電時の断面図、図9は底面図である。図において実施の形態1で示した図2と同一または相当部分には、同じ符号を付し、説明を省略する。 【0036】81は排気室25の底面と固定板84の間に伸縮自在に取り付けられた第1の蛇腹、82は第1の蛇腹81の外側に第1の蛇腹81と間隙を設け、排気室25の底面と固定板84の間に伸縮自在に取り付けられた第2の蛇腹、83は第2の蛇腹82の側面に設けられ、接続部材44に接続される接続部、85は第1の蛇腹8の内側で、固定板84に設けられた排出口、86は第1、第2の蛇腹の間で、固定板84に設けられた複数の吸入口である。 【0037】87は吸入口86を外側にして固定板84に設けられた柔軟性のある第1のスカート、88は第1のスカート87の外側で、吸入口86を外側から取り囲むようにして固定板84に設けられた柔軟性のある第2のスカートであり、第1のスカート87は第2のスカート88よりhだけ短くしている。 【0038】次に、動作について図8により説明する。まず、電動送風機23の回転に伴ない矢印に示すように、空気の移動が始り、集塵室22からの空気は電動送風機23を通過して高圧排気となり排気室25に入り、排気口31より第1の蛇腹81内に入り込み、第1の蛇腹81を伸長させ固定板84を排気部28から押し出す。このとき第2の蛇腹82も伸長する。 【0039】次に、排気は排気口85から床面Fに向けて排出され、第1スカート87に排気が当たり、第1のスカート87と固定板84及び床面Fに囲まれた空間に圧力が生じ、掃除機本体20を持ち上げ、排気が第1のスカート87と床面Fの間から流出する。このとき、第2のスカート88は第1のスカート87よりhだけ長いので、第1のスカート87から流出した排気は、外部に排気されず、第1、第2のスカート87、88の間に入り込み、排気口86を通過し、さらに、第1、第2の蛇腹81、82の間の間隙に流入する。 【0040】そして、接続部83から接続部材44に流入し、床用吸込具37の連通路41に入る。排気の大半は前排気口42により床面Fに略直角に衝突して、床面F上の塵埃を舞い上げ吸い込み部38から吸込口40aに塵埃と共に強制移動する。この時、後排気口43からの排気も床面F上の塵埃と共に吸い込み部38から吸込口40aに入り込む。吸込みロ40aに入り込んだ塵挨を含んだ排気は吸気となり、吸い込み管40内を移動して、集塵室22内に入り集塵袋21に塵挨のみ捕獲され、清浄空気のみ電動送風機23に吸引されていく。 【0041】そして、使用後の非通電時は、第1、第2の蛇腹81、82を各々の排気を排出させて収縮させ固定板84排風部28に固定し収納する。 【0042】以上のように構成したので、段差移動をよりし易くし、塵埃を床面から浮上させ吸引性能を向上させることがで、また、収納時コンパクトにまとめることができる。 【0043】実施の形態3.本実施の形態は実施の形態1のエアクッションを回転できるようにしたものである。図10は本発明の実施の形態2に係る電気掃除機通電時の断面図、図11は図10の部分斜視図、図12は図11の断面図、図13は非通電時の状態を示す断面図である。 【0044】図において実施の形態1で示した図2と同一または相当部分には、同じ符号を付し、説明を省略する。51は、両端にそれぞれ回転軸受51aを有し、円筒形状の袋状に構成され、柔軟性がある通気性材料より形成されたエア車輪、52はエア車輪51の両端の軸受51aをそれぞれ支持する支持部52a並びに排気エア入口接続ホース53の一端または排気エア出口接続ホース54の一端を取り付ける接続部材取付部52bを有する一対のアームであり、接続部材取付部52bの反対側の開口部52c、排風部の上面パネルに回転自在に支持される穴52dが設けられている。そして、開口部52cはエア車輪51の両側にそれぞれ取り付けた場合、対向しないように、それぞれの開口部52cをエア車輪51の円周方向に向けておく。なお、排気入口接続部材53、排気出口接続部材54は柔軟性のある材料で形成されたものである。 【0045】55は一対のアーム52を連結する連結棒、56は連結棒55と排風部28の上面との間に接続されたバネである。57は排気室25の下面に設けられ排気入口接続部材53が接続される排気入口部である。そして、排気出口接続部材54は接続部材44に接続される。 【0046】次に、動作について図10〜図13により説明する。まず、バネ56のバネ力に抗してアーム52を下方に押し下げロック手段(図示せず)によりロックする。そして、電源を入れると電動送風機23の回転に伴ない矢印に示すように、空気の移動が始り、集塵室22からの空気は電動送風機23を通過して高圧排気となり排気室25に入り、排気入口部57に接続された排気入口接続部材53を介してエア車輪51に入り込み、エア車輪を51を風船のようにふくらませて掃除機本体20を床面Fから上方に移動させる。 【0047】なお、排気の速度は、通過する排気入口部57の体積より大きい体積のエアクッション32に入り込むことで急速に低速となり、エアクッション32を十分に膨らませる。このとき、開口部52cはエア車輪51の両側にそれぞれ取り付けた場合、対向しないように、それぞれの開口部52cをエア車輪51の円周方向に向けあるので、排気入口部57から流入した排気が排気出口接続部54から直接出ることはなく、エア車輪51をふくらませて排気が排気出口接続部54に流入し、接続部材44を通過して、床用吸込具37の連通路41に入る。排気の大半は前排気口42により床面Fに略直角に衝突して、床面F上の塵埃を舞い上げ吸い込み部38から吸込口40aに塵埃と共に強制移動する。この時。後排気口43からの排気も床面F上の塵埃と共に吸い込み部38から吸込口40aに入り込む。 【0048】電気掃除機を移動するときは、段差のある場所でも、エア車輪51が自由に変形するとともに回転しながら電気掃除機の移動がスムーズに行われる。そして、使用後の非通電時は図13に示すようにエア車輪51は中の排気を排出させ、しぼませるとともにアーム52をロック(図示せず)から外せば、バネ56により排風部28に引き込まれて収納される。 【0049】以上のように構成したので、段差移動をし易くし、塵埃を床面から浮上させ吸引性能を向上させることがで、また、収納時コンパクトにまとめることができる。 【0050】なお、図14に示すように、実施の形態1で示したエアクッション32に、軸受けを有する固定板61を取付け、車輪61をつけてもよい。なお、点線は排風部28に収納した場合を示す。 【0051】実施の形態4.図15は実施の形態3に係わるステイックタイプの電気掃除機の外観図、図16は要部断面図である。図において、71は掃除機本体、37は床用吸込具、72はハンドル、73はエアクッション、74は排気入口接続部材、75はエアクッション73と床用吸い込み具37とを接続する柔軟性のある接続部材、76はエアクッション73の下部に取り付けられた車輪である。 【0052】掃除機本体1は、実施の形態1の図2に示したものと同様な構成であり、集塵室、電動機室、排気室を備えており、床用吸込具37は、実施の形態1と同じである。エアクッション73はエアクッション32に代えたものであり、材質はエアクッション32と同じ通気性材料で柔軟性のあるものである。形状はエアクッション32に比べ上下方向の高さが高く、細長く、蛇腹形状に形成しものである。排気入口接続部材74は柔軟性があり、一端が排気室に接続され他端はエアクッション73の下方に配設されている。 【0053】次に、動作について図15、図16により説明する。まず、掃除機本体の電動送風機の回転に伴ない、空気の移動が始り、集塵室からの空気は高圧排気となり排気室25に入り、排気入口接続部材74を通過し、排気はエアクッション73の下部から流入し、エアクッション73をふくらませる。このとき、排気はエアクッション73の下部から流入するので、排気が排気入口接続部材74から接続部材75に直接流入せずエアクッション73を風船のようにふくらませて掃除機本体20を床面Fから上方に移動させる。 【0054】そして、排気は接続部材75を通過して、床用吸込具37に入り、実施の形態1と同様に床面F上の塵埃を舞い上げて吸い込む。 【0055】以上は電動機からの排気による通常の動作であるが、図15の点線で示したように、ハンドル72を下方に力Wを加えてエアクッション73を高さL〜lに収縮させると電動送風機からの排気とは別に収縮させた分の排気力が床用吸込具37に入り、図2の前排気口42、後排気口43に加わり、塵埃の集塵性能を向上させる。 【0056】以上のように構成したので、従来のステイックタイプの掃除機は一般に重かったが、車輪76を設けたエアクッション73でも支持されるため、軽くなり、移動をし易くし、塵埃を床面から浮上させ吸引性能を向上させることができる。 【0057】実施の形態5.図17、図18は実施の形態5に係わる電気掃除機の要部断面図である。図17はエアクッション32を使用する場合、図18は使用しない場合を示し、図において47は固定板36に取り付けられ、開閉弁体30とこの開閉弁体30に連通する穴47a及び別の穴47bを有する弁取付板である。 【0058】この構成により、エアクッション32を使用するときは図8に示すように、エアクッション32が排気でふくらむと穴47aは連通口29に連通し、開閉弁を通して排気され、また、エアクッション32からの排気は穴47bからも排気される。そして、テレビ、机の上等の掃除をするときに、掃除機本体1を持ち上げて使用する場合にエアクッション32を使用しないときは、図18に示すように、エアクッション32が収縮すると穴47bが連通口29に連通し、開閉弁体30を通さずに排気され、排気効率がよくなり、排気の温度が上昇しないようにすることができる。 【0059】実施の形態6.図19は実施の形態6に係わる電気掃除機の要部断面図である。図において開閉弁体30を電動送風機23の上流側に配設したものであり、図において48は把手20aに設けられ、開閉弁体30がとりつけられる連通口である。この構成により、排気の温度上昇時に、電動送風機23の上流から外気が入るため排気の温度上昇及び電動送風機23の温度上昇を防ぐことができる。 【0060】実施の形態7.図20は実施の形態7に係わる電気掃除機の要部断面図である。図において開閉弁体30を異常温度にならない程度に常時排気を少量出すように連通口29との間に一定の間隙tを設けたものである。このとき排気として外に出る分は床吸込具37のバンバー39から外気が入り込み、排気を冷やす。さらに、48は電動送風機23のパワー切換スイッチであり、排気ガスの温度が温度センサー(図示せず)によりあらかじめ定めらあれた温度以上になったとき、パワーを低下させるか電源をOFFとする。このように、排気の温度上昇及び電動送風機23の温度上昇を防ぐことができる。 【0061】なお、49はエアクッションであり、上記のエアクッション32と比べ掃除機本体20の底面部全体に配設されたもので、掃除機本体20が重い場合に、排気が十分蓄えられ移動し易いようにしたものである。このようにすることで、体積が大きいので、外気との間で熱交換が大きくなり空冷効果が大きくなる。 【0062】 【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、床用吸込具と、該床用吸込具と連通する集塵室及び電動送風機を収納する掃除機本体とを備え、前記掃除機本体の下部に前記電動送風機からの排気を床面側に排出する排気口と、該排気口を覆うよう形成されたエアクッションと、該エアクッションと前記床用吸込具を接続部材で連通させ、前記排気が床用吸込具を介して清掃床面に吹き付けられるよう形成したので、掃除機本体の移動性及び吸引性能の向上を行うことができる。 【0063】また、エアクッションは風船状に形成したので、段差移動をし易くし、また、収納時コンパクトにまとめることができる。 【0064】また、エアクッションを蛇腹状形状としたので、把手を下方に押して排風部収縮させると電動送風機からの排気とは別に排気力が加わり、塵埃の集塵性能を向上させることができる。 【0065】また、エアクッションは回転自在にしたので、掃除機本体の移動性及び吸引性能の向上をよりよく行うことができる。 【0066】また、エアクッションは通気性の材料で形成したので、外気との熱交換が行われ、異常高温となるのを防止することができる。 【0067】また、エアクッションの下方には、走行車輪を設けたので、掃除機本体の移動性及び吸引性能の向上をよりよく行うことができる。 【0068】また、接続部材は伸縮、屈曲可能な形状で、かつ床用吸込具に着脱自在に構成したので、接続部材を外して直接接続部材から塵埃に吹き付けて塵埃を飛ばせるので、狭い所の塵埃も吹き飛ばせるので、集塵性能を向上させることができる。 【0069】また、排気の温度を検出する温度センサーまたは排気の圧力を検出する圧力センサーと、この温度センサーまたは圧力センサーにより検出された排気の温度または圧力により掃除機本体の内外を開閉する開閉弁体と、を備えたので、排気の温度上昇及び電動送風機23の温度上昇を防ぐことができる。 【0070】また、床用吸込具に送出する排気を、総排気量の30〜60%としたので、排気の温度上昇及び電動送風機23の温度上昇を防ぐことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社 【識別番号】000176866 【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年10月30日(1998.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061273 【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−135178(P2000−135178A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月16日(2000.5.16) |
| 【出願番号】 |
特願平10−310699 |
|