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【発明の名称】 構内作業用車両の後部に取付けられるモップ
【発明者】 【氏名】松 本 哲 男

【氏名】森 谷 俊 是

【要約】 【課題】アタッチメントによって構内作業用車両の後部に取付けられるモップを提供する。

【解決手段】フォークリフト1にモップ2を取付けるためのアタッチメント3が、フォークリフト後部の牽引穴1aに取付けられるフォークリフト取付部5と、モップ取付部6と、モップ取付部6を平行移動させる平行移動機構7と、モップ取付部6に取付けられたモップ取付体8とを備え、モップ取付体8にモップ2が取り外し可能に取付けられる。フォークリフト1を運転すると、アタッチメント3によってフォークリフト1に取付けられたモップ2が床面を清掃する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】アタッチメントにより構内作業用車両の後部に取付けられるモップであって、上記アタッチメントが、構内作業用車両後部の牽引部に取付けるための車両取付部と、上記モップが取付けられるモップ取付体と、車両取付部とモップ取付体とを連結するとともに、上記モップ取付体に取付けたモップを床面に均一に密着させるためのモップの平行移動機構とを備えている、ことを特徴とする構内作業車両に取付けるモップ。
【請求項2】アタッチメントにより構内作業用車両の後部に取付けられるモップであって、上記アタッチメントが、構内作業用車両後部の牽引部に取付けるための車両取付部と、モップ取付部と、該モップ取付部に取付けられたモップ取付体と、モップ取付体に取付けられるモップを床面に均一に密着させるためのモップの平行移動機構を構成する、両端が車両取付部とモップ取付部とにそれぞれ枢支されかつ互いに平行で長さが等しい複数本の連結杆とを備えている、ことを特徴とするモップ。
【請求項3】アタッチメントが、該アタッチメントの横ぶれを防止する横ぶれ防止手段を備えている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載したモップ。
【請求項4】アタッチメントが、モップを床面から離れた位置に保持するモップの保持手段を備えている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載したモップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等の構内作業用車両の後部に取付けられるモップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工場等の床面のドライクリーニング(清掃)は、人手によるモップ掛けで行っている。人手による床面の清掃は、床面積が小さい場合は比較的容易であるが、例えば1000m2 を超すような大規模な工場の広い床面を人手によるモップ掛けで清掃する場合は、工場の作業終了後に専門の清掃業者に依頼するにしても、或いは自社で行うにしても、床面積の広さに応じた多くの人手と時間とを必要とするので、清掃コストが高くなる。また、多人数のモップ掛けによる床面の清掃は、個人の能力のばらつきによって清掃が不均一になり易く、このため広い面積を均一に清掃することが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、規模の大きい工場は、材料や製品等の搬送に構内作業用車両を使用していることに着目したもので、発明が解決しようとする課題は、上記構内作業用車両を利用して、迅速かつ低コストで床面を清掃することができるモップを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明のモップは、アタッチメントにより構内作業用車両の後部に取付けられるモップであって、上記アタッチメントが、構内作業用車両後部の牽引部に取付けるための車両取付部と、上記モップが取付けられるモップ取付体と、車両取付部とモップ取付体とを連結するとともに、上記モップ取付体に取付けたモップを床面に均一に密着させるためのモップの平行移動機構とを備えていることを特徴としている。
【0005】また、本発明のモップは、アタッチメントにより構内作業用車両の後部に取付けられるモップであって、上記アタッチメントが、構内作業用車両後部の牽引部に取付けるための車両取付部と、モップ取付部と、該モップ取付部に取付けられたモップ取付体と、モップ取付体に取付けられるモップを床面に均一に密着させるためのモップの平行移動機構を構成する、両端が車両取付部とモップ取付部とにそれぞれ枢支されかつ互いに平行で長さが等しい複数本の連結杆とを備えていることを特徴としている。
【0006】さらに、これらのモップのアタッチメントが、該アタッチメントの横ぶれを防止する横ぶれ防止手段を備えていること;及びモップを床面から離れた位置に保持するモップの保持手段を備えていることを特徴としている。
【0007】
【作用及び発明の効果】モップ取付体にモップを取付けたアタッチメントを、車両取付部により構内作業用車両の後部の牽引部に取付けて、該車両を運転すると該車両の後部に取付けたモップによって工場等の床面を清掃することができる。この場合、構内作業用車両が備えている後部の牽引部を利用してアタッチメントを取付けるので、既存の構内作業用車両にアタッチメントを取付けるための改造を施す必要がない。
【0008】また、モップ取付体は、アタッチメントに設けた平行移動機構によって平行移動するために、モップ取付体に取付けられたモップが床面に所定の荷重でかつ均一に密着するので、多人数によるモップ掛けと異なり、床面をむらなく清掃することができる。したがって、多くの人手を必要とすることなく、しかも広い面積の床を短時間で均一に清掃することができるので、清掃に必要なコストを大幅に削減することができる。
【0009】請求項3に記載したモップは、アタッチメントに設けた横ぶれ防止手段によってモップの横ぶれが防止できるので、床面を一層均一に清掃することができる。
【0010】請求項4に記載したモップは、床面の清掃時以外は、モップの保持手段によってモップを床面から離れた位置に保持することができる。したがって、構内作業用車両が、フォークリフトのような、主として車両の前方において作業をするものであるときは、車両の後部に取付けたモップが作業の障害にならないので、モップを取付けたままで作業をすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図は本発明の実施例を示し、この実施例のモップ2は、アタッチメント3によって、構内作業用車両の一例であるフォークリフト1に取付けられている。図1及び図2に概略構成を示す上記アタッチメント3は、フォークリフト1後部の牽引部に取付けられる四角枠状の車両取付部5と、これとほぼ同形で枠状のモップ取付部6と、両端が適宜の手段によってこれらの取付部5と6の縦枠5aと6aにそれぞれ枢着された、平行移動機構7を構成する4本の連結杆7aと、モップ取付部6の下端に取付けられたモップ取付体8(図6参照)とを備え、モップ取付体8に上記モップ2が取り外し可能に取付けられる。
【0012】上記車両取付部5は、幅方向の中央に上下の横枠5bを連結する一対の縦方向の連結部10を備え、これらの連結部10のフォークリフト1側(モップ取付部6と反対側)に、アタッチメント3をフォークリフト1に取付けるための取付部11が設けられている。この取付部11は、図3に示すように、上下に対向して幅方向の両側が連結部10にそれぞれ取付けられた板体11a,11aと、これらの板体を連結する縦方向の中空ピン12とを備えている。そして、アタッチメント3は、フォークリフト1の車体後部に設けられている牽引用の穴1a(図1参照)と中空ピン12とに挿入される牽引用取付杆(図示省略)によって、フォークリフト1の後部に取付けることができる。したがって、アタッチメント3を取付けるために、既存のフォークリフト1を改造する必要はない。
【0013】上記車両取付部5の縦枠5aと横枠5bとの交点近くには、フォークリフト1の車体の後面に当接してアタッチメント3の横ぶれ防止手段を構成する当接体14が、それぞれ取付けられている。図5に詳細を示す上記当接体14は、取付部5の上記交点近くに形成されたねじ孔に螺着されたねじ部材15と、その先端に取付けられた合成ゴムよりなる当接部16と、ロックナット17とを備え、フォークリフト1の車体の中心に向けて若干傾斜して取付られている。この当接体14は、当接部16がフォークリフト1の車体の後部にそれぞれ当接することによりアタッチメント3の横ぶれを防止するもので、ねじ部材15の進退によって当接部16の突出位置を調整することができ、その位置はロックナット17によって固定される。
【0014】上方の横枠5bの幅方向中間には、モップ取付部6に向けて突出する突出杆19が設けられており、該突出杆19の先端に揺動可能に取付けられた、モップ2の保持手段を構成するモップ保持杆20は、先端にフック20aが形成されている。また、モップ取付部6における縦枠6a,6aの下端には、モップ取付体8を取付けるための、前後方向(連結杆7aの取付方向)の取付部材22が取付けられている。上記4本の連結杆7aは、互いに平行でかつ同じ長さを有し、これによってモップ2を床面と平行に移動させる平行移動機構7が構成される。また、下側の2本の連結杆7aと7aには、上記フック20aが係止する連結棒23が設けられている。
【0015】図6に詳細を示す上記モップ取付体8は、フォークリフト1と同じ幅かまたは若干広い幅と、適宜の前後方向幅とを有する枠体25を備え、該枠体25の幅方向の両側近くにそれぞれ2本の補強杆26が、幅方向及び前後方向の中央部にそれぞれ1本の補強杆27が設けられており、これらの部材は溶接によって一体にされている。また、2本の補強杆26の前後方向には、モップ取付体8をモップ取付部6に取付けるためのナット28がそれぞれ取付けられている。したがって、ボルト22aを、モップ取付部6の取付部材22と該取付部材22に設けスぺーサ29(図5参照)とを通してナット28に螺着すると、モップ取付体8がモップ取付部6に取付けられる(図4参照)。
【0016】上記モップ取付体8は、該モップ取付体8に取付けたモップ2を床面に弾性的に密着させるために、また、床面の清掃作業中に既設の機械や設備等への接触による衝撃によって生ずる変形を防止するために、これらの枠体25及び補強杆26,27は、いずれも弾性と強靭性とを有する鋼材または鋼線によって形成する必要がある。したがって、上記枠体25及び補強杆26,27には、ニッケルクロムメッキを施したJISG4051の機械構造用炭素鋼材、ニッケルクロムメッキを施したJISG3560のばね用炭素鋼オイルテンパー線、JISG4303のステンレス鋼材のオーステナイト系、或いはニッケルクロムメッキを施したJISG3101の一般構造用圧延鋼材のいずれかが使用される。
【0017】上記モップ2は、周知のモップと同様に、多数本の撚り糸よりなる床拭き部30と、モップ取付体8に取付けるための取付部31とを備え、床拭き部30を構成する撚り糸には、必要に応じて塵埃を吸着する吸着剤を含浸させることができる。織布等によって袋状に形成された上記取付部31は、モップ取付体8における補強杆26,26の左右の先端取付部と、補強杆26,26間の中央取付部とを備え、前後方向に分割されているこれらの取付部31は、該取付部31内にモップ取付体8を挿入した後に、各取付部31の前後部分を適宜の手段(図示の例は取付部31に設けた紐)で連結することによって、モップ取付部8に取付けることができる。
【0018】したがって、これらの取付部31の前後の連結を解除すると、モップ取付体8から取り外すことができるので、床面の清掃によって汚れたときは交換することができるこの場合、スぺーサ29によってモップ取付部材22とモップ取付体8との間に空間ができるので、モップ取付部材22とモップ取付体8とを分離することなく、モップ2をモップ取付体8に着脱することができる。
【0019】上記モップ取付部5及びモップ取付体8は、いずれも枠体によって形成したので、これらの自重によるモップ2の床面への密着力が過剰になることがない。また、図2に示すように、保持杆20の先端のフック20aをモップ取付部6の連結棒23に係止すると、モップ取付部5及びモップ取付体8を上動させて、モップ2を床面から離れた状態に保持することができる。
【0020】上記アタッチメント3は、フォークリフト1後部の牽引穴1aに取付部材11を挿入して、牽引穴1aと中空ピン12とに牽引用の取付杆を通すと、フォークリフト1に取付けることができる。この場合、車両取付部5の上下左右に設けた当接体14のねじ部材15を進退させることによって、アタッチメント3によるモップ2の取付姿勢を、床面に対して平行でかつフォークリフト1の進行方向に対して直交する方向に調整することができるとともに、モップ取付部6の横ぶれを防止することができ、その取付姿勢はロックナット18によって保持することができる。
【0021】モップ取付体8に取付けられたモップ2は、該モップ2、モップ取付部6、モップ取付体8等の自重と、モップ取付体8の弾性によって床面に密着する。この場合、モップ2は平行移動機構7を構成する4本の連結杆7aを介してフォークリフト1に取付けられているので、所定の荷重で床面にほぼ均一に密着する。
【0022】上記実施例は、フォークリフト1を運転すると、アタッチメント3によってフォークリフト1の後部に取付けられたモップ2が床面を清掃する。したがって、床面積が広い場合であっても多数の人手を必要とすることなく、しかも短時間にかつ均一に清掃することができる。また、清掃時以外はアタッチメント3をフォークリフト1から取り外すことができるが、保持杆20によってモップ2を床面から上昇させると、モップ2を取付けた状態でフォークリフト1による所定の作業を行うこともできる。
【0023】なお、図示の実施例はアタッチメント3をフォークリフト1に取付けているが、アタッチメント3を取付ける構内作業用車両はフォークリフト1に限定されるものではなく、車体後部に他の作業車両等を牽引するための牽引部を有するものであればよい。
【出願人】 【識別番号】390006194
【氏名又は名称】日之出株式会社
【出願日】 平成10年9月18日(1998.9.18)
【代理人】 【識別番号】100072453
【弁理士】
【氏名又は名称】林 宏 (外1名)
【公開番号】 特開2000−93375(P2000−93375A)
【公開日】 平成12年4月4日(2000.4.4)
【出願番号】 特願平10−264800