| 【発明の名称】 |
食器洗浄機 |
| 【発明者】 |
【氏名】齋藤 達也
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| 【要約】 |
【課題】洗浄ポンプを動作させる際の運転音を低減させると共に、洗浄水をヒータにより加熱する際の加熱効率を向上できるようにする。
【解決手段】洗浄行程において、洗浄水の温度が40℃まで上昇するまでは、ポンプモータの回転数を1500rpmに設定することにより洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、40℃まで上昇した後は、ポンプモータの回転数を3000rpmに設定することにより洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させ、60℃まで上昇したらヒータ及び洗浄ポンプの動作を停止させる。加熱すすぎ行程においても、設定温度は違うが、洗浄行程と同様な制御を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食器類を収容する洗浄槽と、この洗浄槽内の底部に設けられ、洗浄槽内に供給された洗浄水を加熱するヒータと、前記洗浄槽内の洗浄水を吸入し、その吸入した洗浄水を洗浄槽内の食器類に対して吐出させる洗浄ポンプと、前記洗浄水の温度を検出する温度センサと、前記洗浄ポンプを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記温度センサの検出温度に応じて前記洗浄ポンプの吐出圧を変化させることを特徴とする食器洗浄機。 【請求項2】 洗浄ポンプを動作させるモータは、直流ブラシレスモータにて構成されていて、インバータ制御されることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項3】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記設定温度まで上昇した後は前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項4】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後は、所定時間前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させ、そして、前記温度センサの検出温度が前記第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第2の設定温度まで上昇した後は、所定時間前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項5】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後は、所定時間前記洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させ、そして、前記温度センサの検出温度が前記第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第2の設定温度まで上昇した後は、所定時間前記洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項6】 制御手段は、温度センサの検出温度が第1の設定温度まで上昇した後の所定時間及び第2の設定温度まで上昇した後の所定時間は、それぞれ設定された温度が維持されるようにヒータを制御することを特徴とする請求項4または5記載の食器洗浄機。 【請求項7】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させ、そして、前記第2の設定温度まで上昇した後、その第2の設定温度よりも高く設定された第3の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第3の設定温度まで上昇した後、その第3の設定温度よりも高く設定された第4の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項8】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させ、そして、前記第2の設定温度まで上昇した後、その第2の設定温度よりも高く設定された第3の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第3の設定温度まで上昇した後、その第3の設定温度よりも高く設定された第4の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項9】 第1の設定温度は約40℃、第2の設定温度は約50℃、第3の設定温度は約55℃、第4の設定温度は約60℃であることを特徴とする請求項7または8記載の食器洗浄機。 【請求項10】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程、複数回のすすぎ行程、並びに、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程を順に行うものにおいて、制御手段は、前記複数回のすすぎ行程のうち、最後の1回のすすぎ行程では洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧で動作させ、それより前のすすぎ行程の少なくとも1回のすすぎ行程では洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項11】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程、すすぎ行程、並びに、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程を順に行うものにおいて、制御手段は、前記加熱すすぎ行程において、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項12】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程、すすぎ行程、並びに、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程を順に行うものにおいて、制御手段は、前記加熱すすぎ行程において、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでの間は前記洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項13】 第1の設定温度は約60℃、第2の設定温度は約80℃であることを特徴とする請求項11または12記載の食器洗浄機。 【請求項14】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程、すすぎ行程、並びに、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程を順に行うものにおいて、制御手段は、前記加熱すすぎ行程において、温度センサの検出温度が予め設定された設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記設定温度まで上昇した後は、所定時間前記洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 【請求項15】 洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程、すすぎ行程、並びに、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程を順に行うものにおいて、制御手段は、前記加熱すすぎ行程において、温度センサの検出温度が予め設定された設定温度まで上昇するまでは前記洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記設定温度まで上昇した後は、所定時間前記洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽内の洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する構成の食器洗浄機に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来より、食器洗浄機においては、例えば図11に示すように、洗浄行程、2回のすすぎ行程、加熱すすぎ行程、並びに乾燥行程を順に実行することにより、食器類の洗浄から乾燥までを自動的に行う構成としたものがある。 【0003】このものにおいて、洗浄行程は、水道水(水温20℃とする)にて運転を開始した場合、洗浄槽内に供給された洗浄水を、洗浄槽内の底部に設けられたヒータにより加熱しながら、洗浄ポンプを動作させることによって行われる。洗浄ポンプが動作すると、洗浄槽内の洗浄水が洗浄ポンプに吸入され、その吸入された洗浄水が、洗浄槽内に配設された洗浄アームの噴出孔から洗浄槽内の食器類に対して吐出され、その吐出された洗浄水により食器類が洗浄される。なお、運転開始前に洗剤を所定の部位に入れておくことにより、その洗剤は洗浄水に混ぜられる。そして、洗浄水の温度を、洗浄槽の外底部に設けられた温度センサにより検出し、この検出温度が60℃まで上昇した時点で、洗浄ポンプを停止させると共にヒータの加熱を停止させ、排水を行った後、すすぎ行程へ移行する。 【0004】すすぎ行程は、洗浄槽内に洗浄水を供給した後、洗浄ポンプを一定時間、例えば1分間動作させることにより行われる。このとき、洗浄アームの噴出孔から吐出した洗浄水により食器類がすすがれ、食器類に付いた洗剤分などが落とされる。このすすぎ行程を2回行った後、加熱すすぎ行程へ移行する。この加熱すすぎ行程は、洗浄槽内に供給された洗浄水の温度を上げながらすすぎを行うもので、ヒータに通電して洗浄水を加熱しながら、洗浄ポンプを動作させることにより行われる。そして、前記温度センサによる洗浄水の検出温度が70℃まで上昇した時点で、洗浄ポンプを停止させると共にヒータの加熱を停止させ、排水を行った後、乾燥行程へ移行する。 【0005】乾燥行程では、上記ヒータを断続運転しながら、送風機のファンモータを駆動させることにより行われる。このとき、ファンモータの駆動に伴い、洗浄槽の外部の空気が洗浄槽内に供給されると共に、洗浄槽内の湿気を含んだ空気が洗浄槽の外部へ排出され、これに伴い食器類が乾燥されるようになる。 【0006】しかしながら、上記した従来構成のものでは、次のような欠点があった。まず、洗浄行程、すすぎ行程、加熱すすぎ行程において洗浄ポンプを動作させる場合、その洗浄ポンプを動作させるポンプモータは、常に一定の回転数、例えば3000rpmで駆動されるようになっていた。このため、洗浄ポンプの動作時には、常に強い吐出圧で動作しているため、洗浄ポンプの運転音が常に大きいという問題点があった。 【0007】また、洗浄ポンプの動作時に、洗浄槽内の水位が大きく下がるため、洗浄槽内底部のヒータが洗浄水の水面から露出した状態となる。このため、洗浄行程や加熱すすぎ行程においては、洗浄水をヒータにより加熱する際の加熱効率が悪いという欠点もあった。この場合、給水量を多くして洗浄槽内の水位を上げればヒータが洗浄水中に没するようになるが、洗浄水の量が多くなるため、洗浄水を設定温度まで上昇させるのに長い時間がかかることになってしまう。 【0008】本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄ポンプを動作させる際の運転音を低減できると共に、洗浄水をヒータにより加熱する際の加熱効率を向上できる食器洗浄機を提供するにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、食器類を収容する洗浄槽と、この洗浄槽内の底部に設けられ、洗浄槽内に供給された洗浄水を加熱するヒータと、前記洗浄槽内の洗浄水を吸入し、その吸入した洗浄水を洗浄槽内の食器類に対して吐出させる洗浄ポンプと、前記洗浄水の温度を検出する温度センサと、前記洗浄ポンプを制御する制御手段とを備えた食器洗浄機において、制御手段は、前記温度センサの検出温度に応じて前記洗浄ポンプの吐出圧を変化させることを特徴としている。 【0010】上記したものにおいて、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させる場合、例えば温度センサの検出温度が予め設定された設定温度よりも低い場合には、洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、そして、温度センサの検出温度が設定温度まで上昇したら、洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させるように制御する。このように温度センサの検出温度に応じて洗浄ポンプの吐出圧を変化させることにより、常に洗浄ポンプを強の吐出圧のみで動作させる場合に比べて、運転音を低減できるようになる。 【0011】また、洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させた場合には、洗浄槽から洗浄ポンプが吸入する洗浄水の単位時間当たりの吸入量が少なくなるため、洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させた場合に比べて洗浄槽内の水位の低下が少なくなり、洗浄槽内底部のヒータが洗浄水に浸っている状態で洗浄水を加熱することが可能になる。これにより、洗浄水に対するヒータの加熱効率を向上できるようになる。 【0012】この場合、洗浄ポンプを動作させるモータは、直流ブラシレスモータにて構成し、インバータ制御することが好ましい(請求項2の発明)。これによれば、モータの回転数を容易に制御できるようになるので、洗浄ポンプの吐出圧を容易に制御できる。 【0013】請求項3の発明は、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された設定温度まで上昇するまでは洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記設定温度まで上昇した後は洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴としている。これによれば、洗浄行程において、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができる。 【0014】また、請求項4の発明は、上記洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後は、所定時間洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させ、そして、温度センサの検出温度が前記第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでは洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第2の設定温度まで上昇した後は、所定時間洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴としている。 【0015】請求項5の発明は、上記請求項4の発明において、洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることに代えて、洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させるようにしたことを特徴としている。これによれば、洗浄を一層効果的に行うことができるようになる。 【0016】請求項6の発明は、請求項4または5の発明において、制御手段は、温度センサの検出温度が第1の設定温度まで上昇した後の所定時間及び第2の設定温度まで上昇した後の所定時間は、それぞれ設定された温度が維持されるようにヒータを制御することを特徴としている。 【0017】この場合、第1の設定温度を、例えばたんぱく質が固まらない温度とされる約40℃に設定した場合には、たんぱく質が固まらない温度を比較的長い時間維持し、かつこの間に洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧で動作させることで、たんぱく質などを効果的に洗浄できるようになる。また、第2の設定温度を、例えば油汚れなどが溶融しやすい温度とされる約60℃に設定した場合には、油汚れなどが溶融しやすい温度を比較的長い時間維持し、かつこの間に洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧で動作させることで、油汚れなどを効果的に洗浄できるようになる。 【0018】請求項7の発明は、上記洗浄行程において、制御手段は、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでの間は洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させ、そして、前記第2の設定温度まで上昇した後、その第2の設定温度よりも高く設定された第3の設定温度まで上昇するまでの間は洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第3の設定温度まで上昇した後、その第3の設定温度よりも高く設定された第4の設定温度まで上昇するまでの間は洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴としている。 【0019】請求項8の発明は、上記請求項7の発明において、洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることに代えて、洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させるようにしたことを特徴としている。 【0020】請求項9の発明は、上記請求項7,8の発明において、第1の設定温度は約40℃、第2の設定温度は約50℃、第3の設定温度は約55℃、第4の設定温度は約60℃としたことを特徴としている。これによれば、たんぱく質や油汚れなどを一層効果的に落とすことができるようになる。 【0021】請求項10の発明は、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程、複数回のすすぎ行程、並びに、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程を順に行うものにおいて、制御手段は、前記複数回のすすぎ行程のうち、最後の1回のすすぎ行程では洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧で動作させ、それより前のすすぎ行程の少なくとも1回のすすぎ行程では洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させることを特徴としている。これによれば、複数回のすすぎ行程においてすべて洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させる場合に比べて、すすぎ行程での運転音を低減できる。 【0022】請求項11の発明は、制御手段は、上記加熱すすぎ行程において、温度センサの検出温度が予め設定された第1の設定温度まで上昇するまでは洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記第1の設定温度まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度まで上昇するまでの間は洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴としている。これによれば、加熱すすぎ行程において、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができるようになる。 【0023】また、請求項12の発明は、上記請求項11の発明において、洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることに代えて、洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させるようにしたことを特徴としている。 【0024】請求項13の発明は、請求項11または12の発明において、第1の設定温度は約60℃、第2の設定温度は約80℃としたことを特徴としている。これによれば、大腸菌などを死滅させるのに有効な約60℃〜80℃の間で、洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧ですすぐようにしているので、すすぎと殺菌を効果的に行うことができるようになる。 【0025】請求項14の発明は、制御手段は、上記加熱すすぎ行程において、温度センサの検出温度が予め設定温度まで上昇するまでは洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させ、前記設定温度まで上昇した後は、所定時間洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることを特徴としている。この場合、設定温度を例えば約80℃に設定した場合には、すすぎと殺菌を効果的に行うことができるようになる。 【0026】請求項15の発明は、請求項14の発明において、洗浄ポンプを強の吐出圧で動作させることに代えて、洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させるようにしたことを特徴としている。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例について、図1ないし図4を参照して説明する。この第1実施例は、この場合、請求項1,2,3,11の発明に対応した実施例となっている。 【0028】まず、図2及び図3において、食器洗浄機の本体1の内部には洗浄槽2が設けられ、本体1の前部には、下部が本体1に枢支された扉3が回動可能に設けられていて、洗浄槽2の前面がその扉3により開閉されるようになっている。洗浄槽2内の底部にはヒータ4が設けられ、また、洗浄槽2内の下部及び上部には、洗浄アーム5及び6が設けられており、これら洗浄アーム5,6のそれぞれの上部に食器かご7,8が引き出し可能に収納されている。 【0029】洗浄槽2の底部前側の最深部は貯水部9とされ、この貯水部9の後側に洗浄ポンプ10と排水ポンプ11とが配設されている。この場合、これら洗浄ポンプ10と排水ポンプ11は、共通のポンプモータ12を駆動源としている。このポンプモータ12は、正逆回転可能な直流ブラシレスモータにて構成されていて、インバータ回路13(図4参照)を介して制御されるようになっている。そして、このポンプモータ12は、正回転することにより洗浄ポンプ10を動作させ、逆回転することにより排水ポンプ11を動作させる構成となっている。 【0030】ここで、上記洗浄ポンプ10は、洗浄槽2内の洗浄水を貯水部9から接続部14を通じて吸入し、その吸入した洗浄水を送水部15及び送水パイプ16を通じて上記洗浄アーム5,6に圧送するもので、これら洗浄アーム5,6は、洗浄ポンプ10から圧送されてくる洗浄水を、それぞれ図示しない噴出孔から食器かご7,8に収容された食器類に対して吐出する。また、排水ポンプ11は、洗浄槽2内の洗浄水を貯水部9から接続パイプ17を通じて吸入し、その吸入した洗浄水を排水ホース18を通じて機外へ排出する。 【0031】洗浄槽2の底部の下面には、貯水部9から外れた部位に位置させてサーミスタからなる温度センサ19が設けられており、この温度センサ19により、洗浄槽2内の洗浄水の温度を検出するようにしている。また、洗浄槽2の下部の後側には、洗浄槽2内の水位を検出するための水位スイッチ20が設けられている。 【0032】洗浄槽2の後部には給水弁21が設けられ、この給水弁21に給水ホース22が接続されていて、図示しない水道の水が、給水ホース22及び給水弁21を介して洗浄槽2内に洗浄水として供給されるようになっている。また、洗浄槽2の背部には送風機23及び送風ダクト24が配設され、洗浄槽2の上方部には吸気ダクト25及び排気ダクト26が配設されている。送風機23は、ファンモータ27と、これにより回転されるファン28とを備えていて、このファン28の送風作用により、機外の空気が吸気ダクト25を通じ吸入されて送風ダクト24を通じて洗浄槽2内に供給されると共に、洗浄槽2内の空気が排気ダクト26を通じて機外へ排出されるようになっている。 【0033】前記扉3の前面上部には、図3に示すように、扉ロックレバー29及び操作パネル30が設けられている。このうち、扉ロックレバー29は、閉鎖した扉3をロックするためのもので、図示位置がロック位置であり、この位置から左側へ回動操作することによりそのロックが解除されるようになっている。操作パネル30には、スタートスイッチなどからなるスイッチ入力部31、LEDからなる表示部32などが設けられている。また、操作パネル30の背部には、制御手段を構成する制御装置33(図4参照)が設けられている。 【0034】制御装置33は、食器洗浄機の作動全般を制御するもので、マイクロコンピュータを主体に構成されている。この制御装置33には、図4に示すように、操作パネル30のスイッチ入力部31、水位スイッチ20、扉3の開閉に応動する扉スイッチ34、及び温度センサ19などからの信号が入力されるようになっている。そして、制御装置33は、それらの入力信号及び予め設定された制御プログラムに基づいて、表示部32、ブザー35、給水弁21、ヒータ4、ファンモータ27などを駆動回路36を介して制御すると共に、前記ポンプモータ12をインバータ回路13を介して制御する。 【0035】次に、上記構成の作用を説明する。食器類を洗浄する場合には、使用者は、まず、扉3を開放した状態で、洗浄する食器類を上下の各食器かご7,8に収容し、これらを洗浄槽2内に収納すると共に、扉3の所定部位に洗剤を収容しておく。そして、扉3を閉鎖すると、洗剤が洗浄槽2内に投入される。この状態で、操作パネル30におけるスイッチ入力部31のスタートスイッチを操作すると、制御装置33は、予め設定された制御プログラムに基づいて運転を実行する。 【0036】図1には、標準コースにおけるタイムチャートが、洗浄槽2内の洗浄水の温度変化とポンプモータ12の回転数と共に示されている。この図1において、斜線部分が各機器の動作状態を示している。なお、ポンプモータ12の回転数は、洗浄ポンプ10を動作させる場合のみを示している。 【0037】運転が開始されると、まず、洗浄行程が実行される。洗浄行程では、まず、給水弁21を開放動作させ、洗浄槽2内に水道水を洗浄水として供給する。洗浄槽2内に洗浄水が供給されると、その水が洗浄槽2内に貯留され、洗浄槽2内の水位が次第に上昇する。そして、洗浄槽2内の水位が予め設定された設定水位H(図1参照)に達すると、水位スイッチ20によりこれが検出され、これに基づき制御装置33は給水弁21を閉鎖動作させ、水の供給を停止する。 【0038】そして、ヒータ4に通電して加熱動作させると共に、ポンプモータ12を正転させて洗浄ポンプ10を動作させることにより、洗浄運転を行う。このうち、ヒータ4の加熱動作により、洗浄水が加熱されて温度が上昇し(この場合、洗浄水の初めの温度(水道水の温度)は20℃としている)、この洗浄水の温度は洗浄槽2外底部の温度センサ19により検出される。また、洗浄ポンプ10が動作すると、洗浄槽2内の洗浄水が貯水部9から洗浄ポンプ10に吸入され、その吸入された洗浄水が、送水部15及び送水パイプ16を通じて洗浄アーム5,6に圧送され、これら洗浄アーム5,6の噴出孔から食器かご7,8に収容された食器類に対して吐出される。 【0039】このとき、ポンプモータ12は、温度センサ19の検出温度(洗浄水の温度)が、予め設定された洗浄行程における第1の設定温度(請求項3における設定温度)、この場合、たんぱく質が固まらない温度とされる40℃に上昇するまでは、比較的低い回転数である1500rpmで駆動され、洗浄ポンプ10としては弱の吐出圧で動作される。洗浄ポンプ10が弱の吐出圧で動作した場合、洗浄アーム5,6の噴出孔から吐出される洗浄水の吐出圧は弱く、食器類に洗浄水が掛かる程度である。この場合、洗浄水の吐出圧が弱いため、食器類に付着した汚れを洗い落とすまでには至らないが、食器類に洗浄水が掛かることで、食器類に付着した汚れが膨潤した状態になり、その汚れは落ちやすい状態になる。 【0040】そして、制御装置33は、温度センサ19の検出温度が上記第1の設定温度(40℃)まで上昇すると、ポンプモータ12の回転数を1500rpmから3000rpmに上げる。ポンプモータ12の回転数が3000rpmに上げられると、洗浄ポンプ10としては強の吐出圧で動作されるようになる。洗浄ポンプ10が強の吐出圧で動作するようになると、洗浄アーム5,6の噴出孔から吐出される洗浄水の吐出圧は高くなり、勢い良く吐出された洗浄水により食器類に付着した汚れが洗い落とされるようになる。 【0041】そして、温度センサ19の検出温度が、洗浄行程における第2の設定温度、この場合60℃まで上昇すると、制御装置31は、ヒータ4を断電して加熱動作を停止させると共に、ポンプモータ12の回転を停止させて洗浄ポンプ10の動作を停止させる。この後、ポンプモータ12を逆回転させて排水ポンプ11を動作させることにより、洗浄槽2内の洗浄水を機外へ排出させる排水を行い、次いで、給水弁21を開放動作させると共に、排水ポンプ11を排水動作させて給排水を行った後、排水を行う。以上により、洗浄行程が終了する。 【0042】次に、1回目のすすぎ行程が実行される。このすすぎ行程では、まず、洗浄槽2内への給水を行った後、ポンプモータ12を3000rpmで正回転させて洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることにより、すすぎ運転が1分間行われる。このすすぎ運転では、洗浄アーム5,6の噴出孔から食器類に対して洗浄水が高い吐出圧で吐出され、これにより食器類に付着した洗剤分なども落とされる。そして、洗浄ポンプ10の動作を停止させた後、排水ポンプ11を動作させて排水を行う。以上により、1回目のすすぎ行程が終了する。 【0043】次に、2回目のすすぎ行程が実行される。この2回目のすすぎ行程は、この場合は前述の1回目のすすぎ行程と全く同様な制御が行われる。この2回目のすすぎ行程が終了すると、加熱すすぎ行程が実行される。 【0044】この加熱すすぎ行程では、まず、洗浄槽2内への給水を行った後、ヒータ4を通電して洗浄水を加熱しながら、ポンプモータ12を正回転させて洗浄ポンプ10を動作させることにより、加熱すすぎ運転を行う。この加熱すすぎ運転では、ポンプモータ12は、温度センサ19の検出温度(洗浄水の温度)が、加熱すすぎ行程における第1の設定温度(請求項10における設定温度)、この場合、60℃に上昇するまでは、比較的低い回転数である1500rpmで駆動され、洗浄ポンプ10としては弱の吐出圧で動作される。 【0045】そして、制御装置33は、温度センサ19の検出温度が上記第1の設定温度(60℃)まで上昇すると、ポンプモータ12の回転数を1500rpmから3000rpmに上げ、洗浄ポンプ10としては強の吐出圧で動作されるようになる。洗浄ポンプ10が強の吐出圧で動作するようになると、洗浄アーム5,6の噴出孔から吐出される洗浄水の吐出圧は高くなり、勢い良く吐出された洗浄水により食器類がすすがれるようになる。 【0046】そして、温度センサ19の検出温度が、洗浄行程における第2の設定温度、この場合80℃まで上昇すると、制御装置33は、ヒータ4を断電して加熱動作を停止させると共に、ポンプモータ12の回転を停止させて洗浄ポンプ10の動作を停止させる。この後、ポンプモータ12を逆回転させて排水ポンプ11による排水を行い、次いで、給水弁21を開放動作させると共に、排水ポンプ11を排水動作させて給排水を行った後、排水を行う。以上により、加熱すすぎ行程が終了する。 【0047】次に、食器類を乾燥させるための乾燥行程が実行される。この乾燥行程では、ヒータ4を断続運転すると共に、送風機23のファンモータ27を連続運転して洗浄槽2内に乾燥風を送り、食器類を乾燥させる。このとき、ヒータ4は、例えば25秒通電、35秒断電という制御を繰り返す。この乾燥行程は、約20分間行われる。この乾燥行程が終了すると、表示部32及びブザー35により、運転が終了したことが報知される。 【0048】上記した第1実施例によれば、次のような効果を得ることができる。まず、洗浄行程において、温度センサ19の検出温度(洗浄水の温度)が洗浄行程における第1の設定温度(40℃)まで上昇するまでは、ポンプモータ12の回転数を低く(1500rpm)設定して洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させるようにしているので、常に洗浄ポンプを強の吐出圧のみで動作させていた従来に比べて、洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させる間については、運転音を低減できる。また、洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させた場合、洗浄槽2から洗浄ポンプ10が吸入する洗浄水の単位時間当たりの吸入量が少なくなるため、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させた場合に比べて洗浄槽2内の水位の低下が少なくなり、洗浄槽2内底部のヒータ4が洗浄水に浸っている状態で洗浄水を加熱することが可能になる。これにより、洗浄水に対するヒータ4の加熱効率を向上でき、洗浄水の温度を上昇させる時間を短縮できる。 【0049】この場合、例えば、温度センサ19の検出温度が設定温度(40℃)まで上昇するまで洗浄ポンプ10を動作させないようにすることも考えられるが、このようにした場合には、食器類に付着した汚れが固着してしまい、汚れが落ちにくくなってしまう。これに対して、本実施例においては、洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させ、洗浄水を食器類に掛けながら昇温させるようにしているため、食器類に付着している汚れが固着せず、膨潤した状態となり、汚れを落ちやすい状態とすることができる。 【0050】そして、温度センサ19の検出温度が洗浄行程における第1の設定温度(40℃)から第2の設定温度(60℃)までの範囲では、ポンプモータ12の回転数を高く(3000rpm)設定して洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることにより、強い圧力の水流で食器類を洗浄する。これにより、たんぱく質が固まらないとされる温度帯(約40〜50℃)、及び油などが溶融する温度帯(約55〜60℃)において、強い圧力の水流で洗浄するので、効果的な洗浄を行うことができる。 【0051】同様に、加熱すすぎ行程においても、温度センサ19の検出温度が加熱すすぎ行程における第1の設定温度(60℃)まで上昇するまでは、ポンプモータ12の回転数を低く設定して洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させるようにしているので、常に洗浄ポンプを強の吐出圧のみで動作させていた従来に比べて、運転音を低減できる。また、洗浄ポンプ10の動作中における洗浄槽2内の水位の低下が少なく、ヒータ4が洗浄水に浸っている状態で洗浄水を加熱することが可能となるので、洗浄水に対するヒータ4の加熱効率を向上でき、洗浄水の温度を上昇させる時間を短縮できる。 【0052】そして、温度センサ19の検出温度が加熱すすぎ行程における第1の設定温度(60℃)から第2の設定温度(80℃)までの範囲では、ポンプモータ12の回転数を高く設定して洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることにより、強い圧力の水流で食器類をすすぐようにしており、雑菌の死滅開始温度とされる60℃から強い圧力の水流で洗浄するので、効果的な洗浄を行うことができる。この場合、特に温度センサ19の検出温度が80℃になるまで洗浄水の温度を上昇させてすすぐようにしているので、大腸菌などを十分死滅させることができ、殺菌を確実に行うことができる。 【0053】また、洗浄ポンプ10を動作させるポンプモータ12は、直流ブラシレスモータにて構成し、インバータ回路13を介して制御される構成としているので、そのポンプモータ12の回転数を容易に制御でき、洗浄ポンプ10の吐出圧を容易に制御できる。 【0054】図5は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、請求項4,6の発明に対応した実施例となっており、次の点に特徴を有している。すなわち、洗浄行程において、制御装置33は、温度センサ19の検出温度が予め設定された洗浄行程における第1の設定温度、この場合40℃に上昇するまでは洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させ(ポンプモータ12の回転数は1500rpm)、第1の設定温度(40℃)まで上昇した後は、所定時間この場合5分間、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させる(ポンプモータ12の回転数は3000rpm)。そして、温度センサ19の検出温度が第2の設定温度、この場合60℃に上昇するまでは洗浄ポンプ10を再び弱の吐出圧で動作させ、第2の設定温度(60℃)まで上昇した後は、所定時間この場合も5分間、洗浄ポンプ10を再び強の吐出圧で動作させ、5分経過したらヒータ4及び洗浄ポンプ10の動作を停止させる。 【0055】このとき、制御装置33は、温度センサ19の検出温度が第1の設定温度(40℃)まで上昇した後の所定時間(5分間)及び第2の設定温度(60℃)まで上昇した後の所定時間(5分間)は、それぞれ設定された温度(40℃、60℃)が維持されるようにヒータ4を制御する。 【0056】このような第2実施例においても、洗浄行程において、上記した第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。加えて、この場合、第1の設定温度を、例えばたんぱく質が固まらない温度とされる40℃に設定することにより、たんぱく質が固まらない温度を比較的長い時間維持し、かつこの間に洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることで、たんぱく質などが固まらない状態で効果的に洗浄できる。また、第2の設定温度を、例えば油汚れなどが溶融しやすい温度とされる60℃に設定した場合には、油汚れなどが溶融しやすい温度を比較的長い時間維持し、かつこの間に洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることで、油汚れなどを効果的に洗浄できる。 【0057】図6は本発明の第3実施例を示したものであり、この第3実施例は、請求項5,6の発明に対応した実施例となっており、上記した第2実施例とは次の点が異なっている。すなわち、洗浄行程において、温度センサ19の検出温度が第1の設定温度(40℃)まで上昇した後の5分間、及び第2の設定温度(60℃)まで上昇した後の5分間は、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることに代えて、それぞれポンプモータ12の回転数を3000rpmと1500rpmとに交互に切り替えることにより、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させるようにしている。 【0058】このような第3実施例においても、上記した第2実施例と同様な作用効果を得ることができる。加えて、この場合、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させることにより、洗浄水が食器類に対して満遍なく当たるようになり、一層効果的に洗浄できるようになる。 【0059】図7は本発明の第4実施例を示したものであり、この第4実施例は、請求項7,9の発明に対応した実施例となっており、次の点に特徴を有している。すなわち、洗浄行程において、温度センサ19の検出温度が予め設定された洗浄行程における第1の設定温度、この場合40℃に上昇するまでは洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させ(ポンプモータ12の回転数は1500rpm)、第1の設定温度(40℃)まで上昇した後、その第1の設定温度よりも高く設定された第2の設定温度、この場合50℃まで上昇するまでの間は、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させる(ポンプモータ12の回転数は3000rpm)。 【0060】そして、温度センサ19の検出温度が第2の設定温度(50℃)まで上昇した後、その第2の設定温度よりも高く設定された第3の設定温度、この場合55℃まで上昇するまでの間は洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させ、第3の設定温度(55℃)まで上昇した後、その第3の設定温度よりも高く設定された第4の設定温度、この場合60℃まで上昇するまでの間は洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させ、第4の設定温度(60℃)になった時点で、ヒータ4及び洗浄ポンプ10の動作を停止させる。 【0061】このような第4実施例においても、洗浄行程において、第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。この第4実施例において、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることに代えて、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させるようにしても良い。このようにした場合には、請求項8,9の発明に対応した実施例となる。 【0062】図8は本発明の第5実施例を示したものであり、この第5実施例は、請求項14の発明に対応した実施例となっており、次の点に特徴を有している。すなわち、加熱すすぎ行程において、温度センサ19の検出温度が予め設定された設定温度、この場合80℃まで上昇するまでは洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させ(ポンプモータ12の回転数は1500rpm)、設定温度(80℃)まで上昇した後は、所定時間この場合5分間、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させ(ポンプモータ12の回転数は3000rpm)、5分経過したらヒータ4及び洗浄ポンプ10の動作を停止させる。このとき、温度センサ19の検出温度が設定温度(80℃)まで上昇した後の5分間は、設定された温度(80℃)が維持されるようにヒータ4を制御する。 【0063】このような第5実施例においても、加熱すすぎ行程において、第1実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。この場合、特に、温度センサ19の検出温度が設定温度(80℃)まで上昇した後、5分間その温度を維持させると共に、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させるようにしているので、大腸菌などを十分死滅させることができ、殺菌を一層確実に行うことができる。 【0064】図9は本発明の第6実施例を示したものであり、この第6実施例は、請求項15の発明に対応した実施例となっており、上記した第5実施例とは次の点が異なっている。すなわち、加熱すすぎ行程において、温度センサ19の検出温度が設定温度(80℃)まで上昇した後の5分間は、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることに代えて、ポンプモータ12の回転数を3000rpmと1500rpmとに交互に切り替えることにより、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させるようにしている。 【0065】このような第6実施例においても、上記した第5実施例と同様な作用効果を得ることができる。加えて、この場合、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させることにより、洗浄水が食器類に対して満遍なく当たるようになり、一層効果的にすすぎができるようになる。 【0066】図10は本発明の第7実施例を示したものであり、この第7実施例は、請求項10の発明に対応した実施例となっており、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。すなわち、第1実施例においては、洗浄行程後の2回のすすぎ行程で、2回とも洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作(ポンプモータ12の回転数を3000rpm)させるようにしていたが、この第7実施例においては、2回のすすぎ行程のうち1回目のすすぎ行程では、洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させ(ポンプモータ12の回転数は1500rpm)、2回目のすすぎ行程では、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させるようにしている。 【0067】このような第7実施例においては、2回のすすぎ行程のうちの1回目のすすぎ行程で、洗浄ポンプ10を弱の吐出圧で動作させることにより、その分、運転音を低減できる。この第7実施例において、2回目のすすぎ行程で、洗浄ポンプ10を強の吐出圧で動作させることに代えて、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させるようにしても良い。 【0068】本発明は、上記した各実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。第1実施例の加熱すすぎ行程において、温度センサ19の検出温度が第1の設定温度(60℃)まで上昇した後、第2の設定温度(80℃)まで上昇するまでの間、ポンプモータ12の回転数を3000rpmと1500rpmとに交互に切り替え、洗浄ポンプ10を強弱交互の吐出圧で動作させるようにしても良い。このようにした場合には、請求項12の発明に対応したものとなる。洗浄ポンプ10のモータと排水ポンプ11のモータとは別々のものであっても良い。 【0069】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。請求項1の食器洗浄機によれば、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させる場合に、温度センサの検出温度に応じて洗浄ポンプの吐出圧を変化させることにより、常に洗浄ポンプを強の吐出圧のみで動作させる場合に比べて運転音を低減できる。また、洗浄ポンプを弱の吐出圧で動作させた場合には、洗浄槽内底部のヒータが洗浄水に浸っている状態で洗浄水を加熱することが可能になるので、洗浄水に対するヒータの加熱効率を向上できるようになる。 【0070】請求項2の食器洗浄機によれば、モータの回転数を容易に制御できるようになるので、洗浄ポンプの吐出圧を容易に制御できるようになる。請求項3,4,7の食器洗浄機によれば、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができる。 【0071】請求項5,8の食器洗浄機によれば、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させて食器類を洗浄する洗浄行程において、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができ、加えて、洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させることで、洗浄を一層効果的に行うことができる。 【0072】請求項6の食器洗浄機において、例えば第1の設定温度をたんぱく質が固まらない温度とされる約40℃に設定して、この温度を比較的長い時間維持し、この間に洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧で動作させることで、たんぱく質などを効果的に洗浄できるようになる。また、第2の設定温度を油汚れなどが溶融しやすい温度とされる約60℃に設定して、この温度を比較的長い時間維持し、この間に洗浄ポンプを強または強弱交互の吐出圧で動作させることで、油汚れなどを効果的に洗浄できるようになる。 【0073】請求項9の食器洗浄機によれば、たんぱく質や油汚れなどを一層効果的に洗浄できるようになる。請求項10の食器洗浄機によれば、すすぎ行程での運転音を低減できる。請求項11,14の食器洗浄機によれば、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程において、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができる。 【0074】請求項12,15の食器洗浄機によれば、洗浄水をヒータにより加熱しながら洗浄ポンプを動作させてすすぎを行う加熱すすぎ行程において、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができ、加えて、洗浄ポンプを強弱交互の吐出圧で動作させることで、洗浄を一層効果的に行うことができる。請求項13の食器洗浄機によれば、加熱すすぎ行程において、殺菌を一層確実に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成10年9月9日(1998.9.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071135 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 強
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| 【公開番号】 |
特開2000−83887(P2000−83887A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−255261 |
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