| 【発明の名称】 |
除塵器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】川島 糺
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| 【要約】 |
【課題】粘着シートの剥離時期が分かり、処分しやすい除塵器具を提供する。
【解決手段】本発明の除塵器具10は、複数の粘着シート31が積層された粘着部13が基台部13上に配置されている。各粘着シート31は透明にされており、基台部12表面に配置された白色層23と、この白色層23表面に設けられたインジケータ25を視認できるようになっている。従って、粘着部13の上方から見ると、付着したダストを通して白色層23とインジケータ25とが観察されるので、両方の色を比較し、粘着シート31に付着したダストの量を判別することができる。この粘着シート31には、ポリ乳酸フィルムが使用されているので、剥離した後の廃棄処理が容易である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】基台と、該基台上に配置された粘着部とを有し、前記粘着部は、樹脂フィルムと該樹脂フィルム上に形成された粘着層から成る粘着シートが複数積層されて構成され、前記基台上に、前記粘着層を表面側に向けて配置された除塵器具であって、前記粘着シートは透明にされ、前記基台と前記粘着部の間には、着色されたインジケータが設けられたことを特徴とする除塵器具。 【請求項2】前記インジケータは、白色層上の印刷物であることを特徴とする請求項1記載の除塵器具。 【請求項3】前記樹脂フィルムはポリ乳酸フィルムであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の除塵器具。 【請求項4】前記基台と前記粘着部は、前記粘着層を外側に向け、円筒状にされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の除塵器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はダストマットや粘着ローラ等の粘着シートを用いた粘着式除塵器具の技術分野にかかり、特に、粘着シート剥離時期が簡単に分かる粘着式除塵器具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、粘着シートを用いた除塵器具は種々のものが作成されており、建築物の入口や、クリーンルームの入室口には、図3の符号110に示すようなダストマットが用いられている。 【0003】この従来技術のダストマット110は、基台112と粘着部113を有している。粘着部113は、表面に粘着層が形成された複数の粘着シート131が積層されて構成されており、基台112上に配置されている。 【0004】このダストマット110を使用する場合、クリーンルーム入口等に、最上層の粘着シート131の粘着層を露出させた状態で配置しておく。通行者(入室者)がダストマット110を踏むと、靴底が粘着シート131の粘着層に押圧され、靴底に付着していた土や埃等のダストは粘着シート131に付着し、靴から除去される。従って、入室者の靴は清掃された状態になり、他方、除去されたダストは粘着シート131に保持される。 【0005】このようなダストマット110では、ダストの付着量が多くなると、粘着シート131の粘着力が弱くなる。従って、ある程度使用したら、最上層の粘着シート131を剥離し、下層の粘着シート131の粘着層を露出させると、新品のときと同じ粘着力が得られるようになる。剥離した粘着シート131については、付着したダストと一緒に廃棄することになる。 【0006】上記のようなダストマット110では、ダスト付着量が分かるように、各粘着シート131は白色に着色されており、従って、ダストシート131の汚れの程度は直接目視によって確認できるようになっている。 【0007】しかしながら、目視によって汚れを確認できても、粘着シート131を剥離して廃棄すべきか否かの判断は、観察者の感覚に依存しており、剥離時期が区々になっていた。 【0008】ダスト付着量が少ないのに剥離して廃棄した場合には不経済であるが、逆に剥離時期を逸すると、ダスト除去能力が無くなるし、更に、粘着シート131に過剰のダストが付着した場合には、粘着シート131上からダストが剥離し、かえって汚染源となってクリーンルーム等の室内に持ち込まれてしまうという問題がある。 【0009】また、ダストマットに広告等の印刷を施す場合、粘着シート131が次々廃棄されるため、全部の粘着シート131に印刷しなければならず、コスト高になっていた。 【0010】更にまた、上記のようなダストマット110では、剥離シート131にPETフィルム等の合成樹脂フィルムを使用しているため、剥離した粘着シート131を処分する際に、焼却しようとすると有害なガスが発生したり、埋め立てて廃棄しようとしても、分解しないという問題がある。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、粘着シートの剥離時期が分かり、処分しやすい除塵器具を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、基台と、該基台上に配置された粘着部とを有し、前記粘着部は、樹脂フィルムと該樹脂フィルム上に形成された粘着層から成る粘着シートが複数積層されて構成され、前記基台上に、前記粘着層を表面側に向けて配置された除塵器具であって、前記粘着シートは透明にされ、前記基台と前記粘着部の間には、着色されたインジケータが設けられたことを特徴とする。 【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の除塵器具であって、前記インジケータは、白色層上の印刷物であることを特徴とする。 【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の除塵器具であって、前記樹脂フィルムはポリ乳酸フィルムであることを特徴とする。 【0015】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の除塵器具であって、前記基台と前記粘着部は、前記粘着層を外側に向け、円筒状にされていることを特徴とする。 【0016】本発明は上記のように構成されており、基台上に配置された粘着部は、複数の粘着シートが積層されて構成されている。各粘着シートは、樹脂フィルム上に粘着層が形成されて構成されており、粘着層を上側に向け、基台上に配置されている。 【0017】各粘着シートは透明にされており、粘着シートを積層したものも透明になっている。従って、基台上に、白色層とインジケータと粘着部とをこの順序で配置した場合に、除塵器具を上方から観察すると、白色層とインジケータを観察できるようになっている。 【0018】インジケータは黒色等に着色されており、上方から見て、付着したダストを通して観察される白色層の色と、元々着色されているインジケータの色とを比較すると、粘着シートに付着したダストの量を判別できるようになっている。 【0019】このインジケータは、黒色等に着色した円又は線分を所定間隔で配置し、粘着部を通して観察した場合に、それらが明確に分離できるか否かでダスト付着量を判断することができる。 【0020】粘着シートの樹脂フィルムをポリ乳酸フィルムで構成しておくと、ポリ乳酸フィルムは生分解性を有するので、最上層の粘着シートを剥離して処分する場合に廃棄し易く、また、環境汚染を引き起こすことも無くなる。 【0021】 【発明の実施の形態】図1(a)の符号10は、本発明の一例の除塵器具(ダストマット)を示しており、基台部12と、粘着部13とを有している。粘着部13は、粘着シート31が積層されて構成されている。1(b)は、1枚の粘着シート31を示している。この粘着シート31は、ポリ乳酸フィルムから成る透明な樹脂フィルム32と、その表面にイソプレンゴム系粘着剤が所定厚みに塗布されて形成された粘着層33(この粘着層33も透明である)とで構成されている。粘着部13は、各粘着シート31が、粘着層33を上側に向けて基台部12上に配置されている。 【0022】粘着部13は、最下層には両面粘着シートが配置されている。従って、粘着部13が基台部12上に配置されると、最下層の粘着シート裏面の粘着層により、粘着部13全体が基台部12に粘着固定されるようになっている。 【0023】また、粘着部13は、全体が透明になっており、基台部12上に配置された場合でも、粘着部13の上方から基台部12表面が観察できるようになっている。 【0024】その基台部12は、図1(c)に示すように、基台22と、白色層23と、黒色インジケータ25とを有している。白色層23は白色紙で構成されており、基台22上に固定されている。他方、黒色インジケータ25は、白色層23表面に施された印刷であり、図1(d)に示すように、直径5mmの黒色に着色された円28が、印刷によって5mm間隔で複数個列設されて構成されている。 【0025】粘着部13は、白色層23及びインジケータ25表面に配置されており、従って、除塵器具10の上方から、粘着部13を通して、白色層23と黒色インジケータ25とが観察できるようになっている。白色層表面23には、必要に応じ、印刷27が施されており、黒色インジケータ25と共に印刷27が観察できるようになっている。 【0026】上記のような除塵器具10を、図2(a)に示すように、建築物の入口に配置すると、入出者に除塵器具10が踏まれる度に、通行者10の靴底のダストが最上層の粘着シート31表面に付着する。 【0027】その結果、粘着シート31上のダストは次第に増加して行く。最上層の粘着シート31が未使用の状態では、粘着部13の上方位置から黒色インジケータ25を観察すると、円28間には白色層23が存することが明確に観察できるが、ダスト付着量が多くなると、円28の輪郭がぼやけてくる。粘着シート31に付着したダストの量を判断する場合、例えば、円28間がつながって見えるようになったらダストがそれ以上付着できなくなるので、剥離時期であると判断することできる。 【0028】この場合、印刷27により、円28が分離して観察できなくなったら交換時期である旨を表示しておくと、除塵器具の取り扱いに不慣れな者であっても、粘着シート31の剥離時期を誤ることがない。 【0029】このように、インジケータ25により、粘着シート31表面に付着したダスト量を判断することができ、その結果、粘着シート31の取り替え時期が客観的に分かるようになっている。 【0030】また、この粘着シート31は、生分解性のポリ乳酸フィルム32が用いられているので、その表面の粘着層33を天然ゴム等の生分解性の粘着物質で構成した場合、粘着シート31を廃棄した後も、環境を汚染することがない。 【0031】また、上記のような透明の除塵器具10は、図2(b)に示すように、粘着部13を外側に向け、円筒51の周囲に配置すると、回転式の粘着式除塵器具(粘着ローラ)50を構成することができる。 【0032】このような除塵器具50には、一般に円筒51が回転できるように把持部52が取り付けられており、床の清掃に適している。 【0033】この除塵器具50でも、黒色インジケータ25によって粘着シート31の剥離時期が客観的に観察でき、また、粘着シート31を生分解性の材料で構成しておくと、環境汚染の心配がないことは、ダストマットの場合と同様である。 【0034】なお、上記白色層23とインジケータ25は基台部12に設けたが、粘着部13側に設けてもよい。その場合、白色層23裏面に粘着層を設け、基台22に取り付けるようにするとよい。 【0035】 【発明の効果】粘着シートの剥離時期を正確に知ることができるので、粘着シートに付着したダストが剥離し、汚染源となることはない。粘着シートが生分解性のポリ乳酸フィルムで構成されているので、剥離した後の廃棄処理が容易である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000108410 【氏名又は名称】ソニーケミカル株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月20日(1998.8.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102875 【弁理士】 【氏名又は名称】石島 茂男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−60788(P2000−60788A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【出願番号】 |
特願平10−233668 |
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