| 【発明の名称】 |
食器洗浄機 |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 正夫
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| 【要約】 |
【課題】システムキッチンのキャビネットに組み込む食器洗浄機において、蓋が吊戸棚などに当たらないようにする。
【解決手段】洗浄槽11の上面開口部を開閉する蓋23を互いに回動可能に連結した第1,第2の蓋体24,25から構成し、その後端部を洗浄槽11側に回動可能に枢支する。そして、第1,第2の蓋体24,25に洗浄槽11との間を水封するパッキン41a,41bが設けられていると共に、第1,第2の蓋体24,25の合わせ部を水封するパッキン42が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽内に収容された食器類を洗浄する洗浄機構と、前記洗浄槽の開口部を開閉すべく一端側が回動可能に枢支され、二つ折り可能に構成されて開時には二つに折り畳まれ、閉時には伸ばされて洗浄槽の開口部を覆う蓋とを備え、前記蓋は二つ折り可能に連結された第1および第2の蓋体からなり、これら第1および第2の蓋体と前記洗浄槽との間を水封する第1の水封部材が設けられていると共に、前記第1および第2の蓋体のうちの少なくとも一方に両蓋体の合わせ部を水封する第2の水封部材が設けられていることを特徴とする食器洗浄器。 【請求項2】 蓋の開閉に応じて洗浄機構を制御すべく、蓋の開閉を検出する開閉検出手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽の開口部を二つ折り可能に構成されたから出し入れする構成の食器洗浄機に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】近時、システムキッチンにおいて、食器洗浄機をキャビネットにシンクと並べて設けることが考えられている。この食器洗浄機では、使用者が立ち姿勢のまま洗浄槽内に食器類を収容できるように上面開放形とされ、洗浄槽の上面開口部を開閉する蓋は、吊戸棚などに当たらないようにするために、一般に横方向スライド式のものが採用される。 【0003】横方向スライド式の蓋では、キャビネットの天板に蓋のガイドレールを形成する必要がある。しかしながら、キャビネットに後付けで食器洗浄機を取り付けるような場合、その天板にはガイドレールが設けられていないため、上面開放形の食器洗浄機を取り付けることが困難である。 【0004】これを避けるには、蓋を後端側支持の上下回動式に構成し、天板にガイドレールを設ける必要をなくせば良いが、洗浄槽の上面開口部は相当大きく、これを閉鎖する蓋もかなり大形となるため、このような大形の蓋を上下回動式にすると、開く際に蓋が吊戸棚に当たったり、また、開いた状態では大形の蓋が起立した状態になるので、目障りであるなどの問題を生ずる。 【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、蓋を上下回動式としながらも、開放時に吊戸棚に当たったりするおそれがなく、また開放した状態の蓋を小形にすることができる食器洗浄機を提供するにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽内に収容された食器類を洗浄する洗浄機構と、前記洗浄槽の開口部を開閉すべく一端側が回動可能に枢支され、二つ折り可能に構成されて開時には二つに折り畳まれ、閉時には伸ばされて洗浄槽の開口部を覆う蓋とを備え、前記蓋は二つ折り可能に連結された第1および第2の蓋体からなり、これら第1および第2の蓋体と前記洗浄槽との間を水封する第1の水封部材が設けられていると共に、前記第1および第2の蓋体のうちの少なくとも一方に両蓋体の合わせ部を水封する第2の水封部材が設けられていることを特徴とするものである。この構成によれば、蓋は二つ折りできるから、開く際に吊戸棚などに当たったりするおそれがなく、また、開放した状態では二つ折り畳まれるので、小形の形態になる。 【0007】請求項2の発明は、蓋の開閉に応じて洗浄機構を制御すべく、蓋の開閉を検出する開閉検出手段を備えていることを特徴とするものである。この構成によれば、洗浄運転中であっても、蓋が開かれると、これを開閉検出手段により検出して洗浄機構を停止させることができるので、洗浄水が洗浄槽の開口部から外に飛び散ることがない。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明をシステムキッチンのキャビネットに組み込む食器洗浄機に適用した第1実施例を図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、システムキッチンの例えば流し台用キャビネット1のステンレス製天板2には、シンク3が形成され、このシンク3の横に水切り板部4を介して本発明に係る食器洗浄機5が設けられている。 【0009】上記食器洗浄機5は槽体6を主体として構成され、その槽体6は図3に示すように前記天板2に形成された開口部7からの挿入によりキャビネット1内に収納されている。従って、この実施例の食器洗浄機5はシステムキッチンのキャビネット1を外箱として利用するようになっている。 【0010】上記槽体6はステンレス製で、その上部には周囲部に取り付け用のフランジ8が残るようにして矩形状の凹部9が絞り成形され、この凹部9の底面部に所要幅の段面部10が残るようにして洗浄槽11が絞り成形されている。そして、この洗浄槽11の内底部には、ヒータ12および洗浄機構を構成する噴射アーム13が設けられている。また、洗浄槽11内には、出し入れ可能な食器籠14が収納されている。なお、槽体6は図3に示すように天板2にフランジ8を載置するようにして取り付けられ、フランジ8と天板2との間はガスケット15により水封されている。 【0011】洗浄槽11には、給水弁16を備えた水道配管17が接続され、給水弁16が開かれると、水道水が水道配管17から洗浄槽11内に所定水位となるまで供給されるように構成されている。そして、その水は前記ヒータ12によって所定温度例えば60℃程度に加熱されるようになっている。 【0012】また、洗浄槽11の外側には、該洗浄槽11の底部に設けられたフィルタ付き吸水口18から洗浄水を吸入して前記噴射アーム13に圧送する洗浄ポンプ19が設けられていると共に、前記吸水口18から洗浄槽11内の洗浄水を吸入して前記シンク3の図示しない排水管に排出するための排水ポンプ20が設けられている。そして、噴射アーム13は洗浄ポンプ19から洗浄水が圧送されてくると、その洗浄水を食器籠14内の食器類に向けて噴射すると共に、その洗浄水噴出時の反動によって回転するようになっており、この回転により食器類に洗浄水が満遍なく噴射される。 【0013】更に、洗浄槽11の外側には、乾燥行程時に洗浄槽11内に外気を送るための送風機21が設けられている。この送風機21により洗浄槽11内の供給された空気は前記ヒータ12により加熱されて熱風化され、その熱風は洗浄後の食器類を乾かした後、排気管22から洗浄槽11の外に排出される。 【0014】さて、前記洗浄槽11の上面開口部は蓋23により開閉されるようになっている。この蓋23は第1の蓋体たる後蓋体24と第2の蓋体たる前蓋体25とを回動可能に連結して二つ折り可能に構成されている。すなわち、両蓋体24,25は図3に示すようにステンレスによって偏平箱形に形成した外殻24a,25aの内側に発泡ウレタンなどの断熱体24b,25bを収納して外殻24a,25aの下面を耐熱プラスチック製の底板24c,25cによって閉鎖してなる。そして、後蓋体24の前部および前蓋体25の後部には、下方に突出する左右一対の連結具26が固定されており、両蓋体24,25はその連結具26をピン27によって連結することにより、上下方向に回動可能に連結されている。 【0015】蓋23は一端側である後端側が槽体6側に回動可能に枢支されている。この蓋23の後端部を枢支するための枢支機構28を構成する軸29は、図6に示すように後蓋体24の後部の左右両側面から外方に突出して設けられている(図6では右側の軸29のみ図示)。この軸29は、外殻24aの側面に形成された孔30と外殻24aの裏面に固定された支持部材31に形成された孔32とに左右方向にスライド可能に支持されている。この軸29には操作部材としてのレバー33が固定され、このレバー33は底板24cに形成された長孔34から下方に突出している。従って、軸29はレバー33を介する外部操作により軸方向たる左右方向に移動させることができるようになっているものである。 【0016】上記レバー33は底板24cの外面に一体に形成された一対の止め部材35間に押し込められることによって定位置に固定できるようになっており、レバー33がこの固定位置にあるとき、軸29は外殻24aの側面から外方に突出した状態となっているものである。なお、図6において、36はレバー33の摘み33aを収納するための逃げ凹部である。 【0017】一方、槽体6の凹部9の左右両側部の後端側には枢支機構28の軸受部材37が設けられている。この軸受部材37は図7(右側のもののみ図示)に示すように凹部9側の端部にフランジ37aを有していると共に、外周部にはねじ37bが形成されている。また、軸受部材37の軸受孔37cの両端開口のうち、フランジ37aと反対側の端部開口は閉塞されており、軸受部材37全体としては袋状をなしている。かかる袋状の軸受部材37は凹部9の左右両側面に形成された取付孔38に凹部9側から挿入され、ナット39をねじ37bに螺着することにより凹部9の側面部に締め付けて固定されている。 【0018】そして、蓋23を槽体6側に回動可能に枢支するには、レバー33の操作により軸29を矢印A方向に移動させて外殻24aの側面から非突出状態にし、そして蓋23の後蓋体24の後端部を凹部9内に差し入れ、レバー33を矢印Aとは逆方向に操作して軸29を軸受部材37の軸受孔37c内に挿入する。この後、レバー33を一対の止め部材35間に押し込めて固定する。これにより、蓋23の一端側である後端側が軸29および軸受部材37からなる枢支機構28によって回動可能に枢支される。 【0019】このようにして槽体6側に枢支された蓋23は、洗浄槽11の上面開口部を開く際には、後蓋体24を軸29を中心にして上方に回動させると共に前蓋体25を後蓋体24に対して下方に回動させることにより、図3に二点鎖線で示すように二つに折り畳まれた状態となる。このとき、二つ折りされた蓋23は直立状態よりもやや後方に傾いた状態になって凹部9の後上端部に支えられる。 【0020】また、この蓋23の開状態から両蓋体24,25を伸ばすようにして凹部9の段面部10に載置すると、該蓋23は洗浄槽11の上面開口部を覆ってこれを閉じる。このような閉状態にあるとき、蓋23は図2に示すように凹部9内に嵌り込む如く収納され、その上面はフランジ8と略面一となる。このため、蓋23を閉じた状態では、蓋23は天板2上での台所作業に蓋23が邪魔にならないような状態になっているものである。なお、この実施例では、蓋23を開閉操作するための手掛部40は前蓋体24の上部前側に設けられている。 【0021】ここで、蓋23を枢支する部分すなわち軸受部材37が設けられた部分は洗浄槽11の上面開口縁から外側後方に離されている。この軸受部材37と洗浄槽11の上面開口縁との間の距離Lは、図3に示すように、蓋23の両蓋体24,25を折り畳んだ状態において軸29から前蓋体25の表面までの厚さ以上に定められている。このため、蓋23を二つ折りにして開いた状態では、該蓋23は洗浄槽11の上面開口縁の外側に位置され、上面開口部に掛からないようになっている。 【0022】蓋23の閉状態においては、蓋23と洗浄槽11との間および両蓋体24,25の合わせ部の隙間を水封するために、図4に示すように両蓋体24,25の裏面にはそれぞれ洗浄槽11の上面開口部の周縁に沿うようにして第1の水封部材としての略コ字形のパッキン41a,41bが取着されていると共に、両蓋体24,25のうち例えば前蓋体24の後面には第2の水封部材としての棒状のパッキン42が取着されている。 【0023】これに対し、槽体6の段面部10には上記パッキン41a,41bに対応して洗浄槽11の上面開口部の周縁に沿うリブ43が設けられていると共に、そのリブ43の左右両側のうち両蓋体24,25の合わせ部に対応する部位に略台形状の突部44が突設されている。そして、蓋23により洗浄槽11の上面開口部を閉じた状態では、パッキン41a,41bがリブ43に当接して両蓋体24,25と段面部10との間を水封すると共に後蓋体24の前端面と前蓋体25の後端面との間にパッキン42が挟み付けられて両蓋体24,25の合わせ部を水封する。 【0024】更に、図5に示すように、リブ43の突部44が両蓋体24,25の合わせ部の内側に入り込んでパッキン41a,41bの両端面および棒状のパッキン42の下面の三者に当接することにより、それに両蓋体24,25の合わせ部間に生じて左右の両外側に向かって開放する隙間が水封される。 【0025】しかして、前記ヒータ12、給水弁16、洗浄ポンプ19、排水ポンプ20、送風機21などは図示しない制御装置によって制御される。そして、この実施例では、食器洗浄機5が洗浄運転中であっても、蓋23が開かれたときには、運転を停止するように制御するために、蓋23の開閉を検出する開閉検出手段が設けられている。 【0026】上記開閉検出手段は、例えば後蓋体24内の前部右側の底板24c側に設けられた永久磁石45と槽体6の段面部10の裏側に永久磁石45に対応位置して設けられた検出部としての磁電変換素子たるホールIC46とから構成されている。そして、ホールIC46の出力信号は前記図示しない制御装置に与えられるようになっており、ホールIC46が蓋23の開を検出すると、制御装置は洗浄運転を停止するようになっている。 【0027】次に上記構成の作用を説明する。扉23を図1に示すように開いて洗浄槽11内の食器籠14に洗浄すべき食器類を収容する。この時、洗浄槽11内に洗剤を投入しておく。この後、扉23を閉じて図示しないスタートスイッチを操作すると、まず給水弁16が開いて洗浄槽11内に所定水位まで給水し、この給水後、ヒータ12が発熱して洗浄槽11内の水を略60℃まで加熱し温水化する(給水・加熱行程)。 【0028】給水・加熱行程が終了すると、洗浄ポンプ19が起動して洗浄槽11内の温水を吸水口18から吸引して噴射アーム13に圧送する。これにより、噴射アーム13は回転しながら洗剤を含んだ温水を洗浄水として食器籠14内の食器類に向けて噴射し、食器類を洗浄する(洗浄行程)。この洗浄行程が所定時間行われると、排水ポンプ20が起動し、洗浄槽11内の水を吸入口18から吸入してシンク3の図示しない排水管に排出する(排水行程)。 【0029】この排水終了後、再び前述したと同様の給水・加熱行程が行われると共に、洗浄ポンプ19が起動して噴射アーム13から温水を噴射させ、食器類をすすぐ(すすぎ行程)。すすぎ行程が終了すると、排水ポンプ20が起動して洗浄槽11内の水を排出する(排水行程)。その後、送風機21およびヒータが駆動され、送風機21により洗浄槽11内に送風されてくる外気をヒータ12により加熱温風化して食器類を乾燥させる(乾燥行程)。そして、この乾燥行程の終了をもって以上の一連の行程からなる洗浄運転を終了する。 【0030】このような洗浄運転中に、扉23が開かれると、この扉23の開動作はホールIC46により検出される。すると、制御装置は洗浄運転を直ちに停止させる。そして、扉23を閉じると、これをホールIC46が検出し、洗浄運転を再開させる。 【0031】このように本実施例によれば、蓋23を二つ折り可能に構成したので、蓋23を開く際、該蓋23が上方の吊戸棚などに当たったりすることを回避できる。また、蓋23を開いた状態では、該蓋23は二つに折り畳まれた小形の形態になるので、見栄えを悪くすることもない。 【0032】また、本実施例では、洗浄運転中に、扉23が開かれると、これをホールIC46により検出して洗浄運転が直ちに停止するように構成したので、扉23を開いたときに、噴射アーム13から噴射される洗浄水が槽体6外に飛び散ったり、乾燥用の熱風が顔などに掛かったりする不具合を効果的に防止できる。 【0033】ところで、二つ折りの扉23を開ける場合、通常は、両蓋体24,25の連結部分(合わせ部)を逆V字形に押し上げるようにして前蓋体25の前端部を段面部10に沿って後方にスライドさせるように操作して最終的に図1に示す全開状態にし、蓋23を閉じる場合には、開時とは逆に前蓋体25の前端部を段面部10に沿って前方にスライドさせるように操作する。 【0034】このため、蓋23の開時および閉時ともに、両蓋体24,25の合わせ部が最も大きく上方および下方に変位する。換言すれば、蓋23の開時には、両蓋体24,25の合わせ部が最も早く段面部10から所定距離だけ離れ、閉時には、両蓋体24,25の合わせ部が最も遅く段面部10に所定距離まで接近することとなる。 【0035】そして、本実施例では、蓋23の開閉を検出するための永久磁石45とホールIC46とを両蓋体24,25の合わせ部に対応位置して設けたので、扉23の開動作を素早く検出して洗浄運転を停止させることができ、また扉23の閉時には、扉23がより完全に閉じたときに洗浄運転を再開させるようになり、両蓋体24,25と段面部10との間からの洗浄水や熱風の漏れ防止の効果は大きい。 【0036】また、両蓋体24,25に洗浄槽11の上面開口部周縁に沿うパッキン41a,41bを設けると共に、蓋体24の後端面にもパッキン42を設けたので、両蓋体24,25と槽体6の段面部10との水封はもちろん、両蓋体24,25の合わせ目の水封をも行うことができ、洗浄運転中の洗浄水や熱風の漏れを極力防止できる。 【0037】また、段面部10側に両蓋体24,25の合わせ部の内側に突出する突部44を設けたので、パッキン41a,41bの両端間の隙間を確実に水封でき、より一層確実に洗浄運転中の洗浄水や熱風の漏れを防止できる。なお、本実施例のように、段面部10側にリブ43を設けると、リブ43がパッキン41a,41bに食い込むようになるので、より一層確実な水封作用が得られる。 【0038】また、本実施例では、軸29を移動可能に設け、レバー33を止め部材35から外して矢印A方向に移動させると、軸29が軸受部材37から外れるように構成したので、扉23を槽体6から取り外して容易に洗浄することができる。その上、軸29を支持する軸受部材37は袋状をなしているから、水が軸受部材37の軸受孔37c内に浸入しても、その水がキャビネット1内に漏れ出ることがない。 【0039】図8ないし図10は本発明の第2実施例を示すもので、前述の第1実施例と同一部分には同一符号を付して異なる部分のみ説明する。後蓋体24の上面後部中央および前蓋体25の上面前部中央には互いに連続するように凹部47および48が形成され、そのうち前蓋体25の凹部48には棒状の取手49が取り付けられている。 【0040】また、前蓋体25内の左右両側には、後蓋体24との合わせ部側である後方部に位置して係合部としての係合部材50(右側のもののみ図示)が出没可能に設けられている。この係合部材50は図10に示すように上下両面が例えば丸みを帯びた傾斜面50a,50bに形成され、常には付勢部材としての板ばね51により前蓋体25内の左右両側面に形成された孔51から突出する方向に付勢されている。この係合部材50に対し、槽体6の凹部9の左右両内側面には被係合部としての係合凹部52が形成され、これら係合部材50と係合凹部52とで係合機構たるキャッチ機構53が構成されている。 【0041】一方、前蓋体25の前端部の左右両側には係合部としての係合片54が突設されており、槽体6の凹部9の前内側面には被係合部としての係合凹部55が形成され、これら係合片54と係合凹部55とで係合機構としての浮き上がり防止機構56が構成されている。 【0042】この構成において、蓋23を閉じる場合、取手49を掴んで前蓋体25の前端部を段面部10に沿って前方にスライドさせるようにする。すると、係合片54が係合凹部55内に挿入されて該係合凹部55に係合する。この後、取手49をやや強く下方に押すと、係合部材50が下側の傾斜面50bの案内作用により係合凹部52に係脱可能に係合する。 【0043】蓋23を開く場合には、取手49を掴んで引き上げる。すると、係合部材50が上側の傾斜面50aの案内作用により係合凹部52から抜け出て両蓋体24,25の合わせ部が逆V字形になるので、その後は前蓋体25の前端を段面部10に沿って後方にスライドさせるように操作すれば、蓋23を開くことができる。 【0044】ところで、蓋23の閉状態では、パッキン41a,41bが突条部44上に載置されるため、突条部44のパッキン41a,41bへの食い込み量が大きく、パッキン41a,41bの反発力で両蓋体24,25が略へ字形になろうとする。しかしながら、本実施例では、キャッチ機構53により両蓋体24,25の合わせ部が浮き上がらないように保持されるので、両蓋体24,25は逆V字形に浮き上がることなく、面一の状態に維持される。そして、両蓋体24,25の合わせ部がキャッチ機構53により保持されると、前蓋体25の前端側が上方に浮き上がろうとするが、その浮き上がりは係合片54が係合凹部55に係合していることにより防止される。このため、パッキン41a,41bと突条部44とがその全周で水封のための良好な接触状態を保つことができるようになる。 【0045】また、本実施例では、取手49を両蓋体24,25の合わせ部の近くに設けたので、蓋23を開く際に取手49を掴んで引き上げることで、両蓋体24,25の合わせ部を逆V字形に屈曲させることができるので、蓋23を開ける操作がし易くなる。 【0046】図11は本発明の第3実施例を示すもので、これは上記第2実施例における係合部材50を係合凹部52に係合した状態にロックするロック手段としてのロック装置57を設けたものである。このロック装置57は、前蓋体25の凹部48に設けられた摘み58と、前蓋体25内に設けられ摘み58によって回動操作されるレバー59と、一端部をレバー59に回動可能に連結し他端側がサポート60によりスライド可能に支持された一対のロックバー61から構成されている。 【0047】摘み58によってレバー59を矢印B方向に回動操作すると、ロックバー60が矢印Cで示す外側方向に移動して係合部材50に当接し、該係合部材50が前蓋体25内に没する方向すなわち係合凹部55から外れる方向への移動を阻止する(ロック状態)。このとき、例えば前蓋体25内の断熱部材25bに摘み58を押し下げることによってレバー59が嵌合する溝を形成し、この溝へのレバー59の嵌合によりロックバー60が反矢印B方向に移動しないようにしてある。 【0048】摘み58によってレバー59を反矢印B方向に回動操作すると、ロックバー60が反矢印C方向に移動して係合部材50から離れ、該係合部材50が前蓋体25内に没する方向に自由に移動できるようにする(ロック解除状態)。このように構成した本実施例では、キャッチ機構53による蓋23の保持が不用意に解除されるおそれがない。 【0049】図12は本発明の第4実施例を示すもので、これは槽体6側に蓋23を開状態に保持する保持機構62を設けたものである。この保持機構62は槽体6の凹部9の左右両内側面に一端部が固定されたばね部材としての板ばね63と、この板ばね63の先端部に取着された係止部材64とからなる。 【0050】そして、蓋23を二つ折りして凹部9の後部上端に立て掛けたとき、係止部材64が後蓋体24の前側に係合して該後蓋体24が前側に移動しないように保持する。このため、蓋23が不用意に閉じたりすることがなく、安全である。 【0051】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、次のような変更或いは拡張が可能である。槽体6は天板2に一体に成形しても良い。槽体6は専用の外箱に収納して例えば流し台に設置する形式のものに構成しても良い。 【0052】開閉検出手段は永久磁石45とホールIC46との組み合わせからなるものに限られず、蓋23の開閉に応動してオンオフするマイクロスイッチにより構成しても良い。蓋23は右端部或いは左端部を槽体6側に枢支するようにしても良い。キャッチ機構53は後蓋体24と前蓋体25との二つ折り可能な部分である連結具26に設けても良い。開閉検出手段は永久磁石45とホールIC46との組み合わせに限られず、洗浄槽11側に設けたマイクロスイッチから構成しても良く、そのマイクロスイッチを後蓋体24と前蓋体25との二つ折り可能な部分である連結具26により操作する構成としても良い。 【0053】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次のような効果を効果を得ることができる。請求項1記載の発明によれば、扉を開く際、該蓋を二つ折り畳んだ状態にすることができるので、吊戸棚などに当たるおそれがなく、また、開いた状態では蓋を二つ折りして小形にすることができる。しかも、第1および第2の蓋体と洗浄槽との間を水封する第1の水封部材が設けられていると共に、第1および第2の蓋体の合わせ部を水封する第2の水封部材が設けられているので、洗浄槽と蓋との間を水封できることはもちろん、2つの蓋体の合わせ部をも水封でき、食器類の洗浄時に温水が外に飛び散ることを防止できる。 【0054】請求項2記載の発明によれば、洗浄運転中に蓋を開くと、洗浄運転が自動的に停止されるので、洗浄水である温水などが開口部から飛散するおそれがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成8年7月16日(1996.7.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071135 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 強
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| 【公開番号】 |
特開2000−37337(P2000−37337A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月8日(2000.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−194405 |
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