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【発明の名称】 無切断粘着式掃除機
【発明者】 【氏名】西尾 方男

【氏名】西尾 セツエ

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロール状に捲いた粘着テープ巻1を、床の上で人が手元←→先方へと転動出来る様に、ホルダー2に設けた軸10で支へ、これに並設した紙管3を嵌設した捲取枠4と、これに連結する回転調節装置6を、粘着テープ巻1から離れてホルダー2に設けた軸9に回転自在に支へ、粘着テープ巻1の回転は伝動機構5に依り回転調節装置6に伝へられ、これを介して枠取枠4に嵌設した紙管3に伝へられると共に、回転調節装置6から紙管3に回転を伝へる経路上に張力調節装置7を設けた。以上の様にしたことを特徴とした無切断粘着式掃除機【請求項2】 請求項1の7行目を次の様にする。張力調節装置7と逆転防止装置8を設けた。以上の様にしたことを特徴とした請求項1の無切断粘着式掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロール状に捲いた粘着テープ巻を、人が床や畳の上で転動し、「ごみ」を粘着除去することを目的とした、清掃用の掃除機である。
【0002】
【従来の技術】(1)ロール状に捲いた粘着テープ巻をホルダーで支持し、人がこの粘着テープ巻を床や畳の上で転動させ、その表面で「ごみ」を粘着除去して居た。然し、これには次の如き不便があり、その解決が望まれて居る。
(2)粘着テープが汚れて更新をする場合、その都度作業を中断する必要があり、極めて面倒又非能率であること。
(3)ロール状に捲かれた粘着テープは互に密着して居り、汚れた表側の一枚だけ剥す事が困難で2〜3枚同時に剥すことで、技術を要し無駄も多い。
(4)更新する時には、人が直接その汚れたテープに触れて切り取り取って居り極めて不潔であり不衛生であること。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明で、次の課題を解決しようとした。
(1)汚れた粘着テープを更新するのに、その都度作業を中断せず、作業中の簡単な操作で容易にこれが出来る様にすること。
(2)更新するために、新しい粘着テープを無駄にしない様にすること。
(3)人の手指が汚れた粘着テープ触れることの無い様にして更新出来、不潔でなく衛生的であること。
【0004】
【課題を解決する手段】この課題を解決するために次の様にした.
(1)ロール状の粘着テープ巻は無切断のまゝ一巻毎に供給される.従って、汚れた部分をその都度切断することでなく、更新する時は、この部分は横にずらして別の紙管に捲取り、ずらすと同時にその後を新しい粘着テープに自動的に更新出来るようにする。
(2)汚れ部分をずらし一巻分を別の紙管に捲取ったら、これは紙管ごと抜取って処分し、使い切って後に残った紙管を捲取枠に移し、その後に転動する新しい粘着テープを一巻取付ける。
(3)汚れた粘着テープを捲取る紙管は、床で転動する粘着テープ巻から少し離れたホルダーに設けた軸に支へられ、粘着テープ巻に並設した捲取枠に嵌設して設ける。
(4)紙管の回転は、粘着テープ巻が床で転動する回転を、捲取枠に嵌設した紙管の回転を調節する回転調節装置に連結した伝動機構に依って行ふ。
(5)掃除機の操作は、人がこれを床の上で手元←→先方と繰返して行ふので、粘着テープ巻の転動方向もその都度反対になる、この回転の切替へのため、伝動機構と被動側の捲取枠、紙管の間に回転調節装置を設ける.
(6)新規の粘着テープ巻の外径は、これを捲取る紙管の1.4倍程度あり、これから送り出される粘着テープを紙管が弛みなく安定して捲取るため、この外径比率に逆比例して紙管は粘着テープ巻よ早目回転する様に構成する.
(7)掃除機の操作を、人が床の上で手元←→先方と同一の範囲で行って居る限り、粘着テープの定まった長さが、粘着テープ巻と紙管の間で交互に捲取りと送り出しが行われ、粘着テープ巻が床で転動する時「ごみ」を粘着除去する。
(8)粘着テープに「ごみ」が粘着して該テープを更新する時は、この汚れたテープが紙管に余分に捲取られる様に操作するようにする。
(9)汚れた粘着テープを紙管に捲取る上記の操作を繰返すと、紙管の外径は順次太くなる反面、粘着テープ巻の外径は細くなり、両者の間の粘着テープは逐次強く引張られて過剰張力で支障を生ずることになる.
(10)この過剰張力を逃がすため、回転調節装置から紙管に回転を伝へる経路上に張力調節装置を設ける.
(11)掃除機の操作を今までと反対にすると同時に、回転調節装置も反転して空転するので、捲取枠と紙管も此れからフリーの状態になるが、反転して転動する粘着テープ巻と紙管に掛って居る粘着テープに引張られるので、前の操作で紙管に捲取られた粘着テープは、紙管から剥離され乍ら引戻され粘着テープ巻に捲取られる。
(12)この粘着テープ巻への捲取りの時、引出す粘着テープに張力が付与されて居ないと、粘着テープ巻に捲取る時支障を生じ易い。
(13)紙管に一たん捲付けられた粘着テープが、紙管から引張られ剥離され引出される時の力で、粘着テープに必要な張力が付与されて居る場合は、あらためて別に張力を付与する必要はないが、(請求項1で対応)。
(14)紙管から容易に剥離されて引出され、粘着テープに必要な張力が付与されない場合は、(粘着テープの種類その他の事情)、回転調節装置からフリーになった捲取枠、紙管が粘着テープに引張られても逆転しない様に逆転防止装置を設けると共に、紙管のみ、さきに設けた張力調節装置で回転を制御され乍ら捲取枠の上を粘着テープに引張られて回転することで該テープに張力を付与し、これを支障なく粘着テープ巻に捲取らせる対策が必要である.(請求項2で対応)。
【0005】
【作用】(1)以上の様に構成したので、人がこの掃除を床の上で、手元←→先方と動かして粘着テープ巻を転動させると、粘着テープ巻と紙管の間で交互に粘着テープの捲取りと送り出しが行はれ、粘着テープが床に接して転動する時、床の「ごみ」を粘着除去する。
(2)粘着テープに「ごみ」を沢山粘着し、新しい粘着テープに取替へる必要が生じた時は、転動する粘着テープ巻が粘着テープを送り出し、これを紙管が捲取る方向の、掃除中の操作を重ねて行へば、汚れた粘着テープは紙管側にずれて捲取られると同時に、粘着テープ巻から新しい粘着テープが表側に送り出されて自動的に更新が行われる。
【0006】
【実施例】本発明に依る請求項1の実施例を、図1から図4に依り説明する。
(1)図1に就て、ホルダー2の先端部をL型に曲げて軸10を構成し、これに粘着テープ巻1が回転出来る様に支持する一方、これより少し離れてホルダー2に設けた軸9に、粘着テープ巻1に並設し、捲取枠4に回転を伝へる回転調節装置6と捲取枠4に緩く嵌設した紙管3を設けると共に、粘着テープ巻1には伝動機構5の大プーリー5Aが取付けられ、ベルト5Bを介して回転調節装置6の原動側6Cに取付けた小プーリー5Cに連結され、粘着テープ巻1が転動した時の回転は伝動機構5に依り回転調節装置6に伝へられる。
(2)回転調節装置6の被動側6Bに連結された捲取枠4には紙管3が緩く嵌設され、紙管3と捲取枠4の間には張力調節装置7を設けた。
(3)次に、粘着テープ巻1から、その巻末を図示の粘着テープ1Cの如く手指で引出し、紙管3に捲付けて準備する。
(4)図2に就て、上記の様に準備した掃除機を、人が床の上で矢印イの方向に押すと、軸10に支へられた粘着テープ巻1は矢印ロの方向に回転し、この回転は伝動機構5に依り回転調節装置6の原動側6Cに伝へられ、この回転で被動側6Bとの間に設けたコロ6Aが被動側6Bのカム面に喰込むことでクラッチONの状態となり、被動側6Bに連結された捲取枠4はこれと共に、矢印ハ方向に回転するが、粘着テープ1Cに依り粘着テープ巻1と連結された紙管3は、これに制約されて同じ回転は出来ず、次に述べる理由で矢印ホの様に回転する。
(5)捲付ける粘着テープ1Cに弛みを生じない様に、紙管3の回転は早目に設定してあるが、汚れた粘着テープ1D(図1に示す)が紙管3に捲取られるに従ってその外径は太くなり、反対に粘着テープ巻1は細くなり、粘着テープ1Cは無理に引張られて過剰張力で支障を生じる。
(6)この過剰張力を逃がすため、捲取枠4と紙管3の間に張力調節装置7を設けた。即ち、(図1に示す)捲取枠4に設けたバネ7Bでスリップ体7Aを紙管3の内壁に圧接させ、粘着テープ1Cが一定以上の張力で引張られると、紙管3がバネ7Bの力に抗してスリップ体7Aの上をすべることで過剰張力を逃がし乍ら、捲取枠4の回転に追従して矢印ホの方向に回転し、粘着テープ1Cを矢印ニの方向に引張り一定の張力を付与し乍ら捲取って行く.
(7)図3に就て、人が掃除機の操作を前と反対に矢印ヘの方向にすると、粘着テープ巻1は矢印トの如く回転し、この回転は伝動機構5に依り回転調節装置6の原動側6Cに伝へられるが、回転調節装置6の原動側6Cと被動側6Bの間に設けたコロ6Aがカム面を離れクラッチOFF状態になるため、被動側6Bに連結する捲取枠4とこれに嵌設した紙管3は回転調節装置6の回転からフリーになると同時に、粘着テープ巻1の回転が反対になった為に、粘着テープ巻1と紙管3に掛って居る粘着テープ1Cに引張られて矢印リの方向に逆転し、紙管3に捲取られいる粘着テープは紙管3から引張って剥離される時の力で必要とする張力も付与されて粘着テープ1Cとなり矢印チの方向に移行して粘着テープ巻1に捲取られる。
(8)図4に就て、人が掃除機を手元←→先方と転動する時、以上の回転を繰返し、粘着テープ巻1と紙管3の間に架かる粘着テープ1Cは往来し、交互に捲取りと送り出しが行われ、この間に新しい粘着テープ1Aは、1Bとなって使用され、粘着テープ巻1で転動の度に「ごみ」を粘着除去し、汚れて更新が必要の時は掃除機を、図2で示した方向、即ち粘着テープ巻1で送り出した粘着テープ1Cを紙管3で捲取る操作を余分に行へば、この汚れた粘着テープ1Dは紙管3側に順次捲取られ、粘着テープ巻1からは新しい粘着テープ1Aが送り出され、汚れた粘着テープ1Dは切断することなくその更新が自然に行われる、図4は粘着テープが使用処理されて行く流れと、更新される最終の姿を示す。本発明に依る請求項2の実施例を、図5に依り説明する。請求項1の実施例と次の点が相違する.
(1)請求項1では、紙管3から引張り出され粘着テープ巻1に捲取られる粘着テープ1Cに、捲取りに必要な張力が付与されるので、あらためて別に張力を付与する必要は無かった。
(2)請求項2では、この粘着テープ1Cに捲取りに必要な張力が付与されないので、更めて、この張力を付与するため逆転防止装置を設けた。即ち、図5に依り説明すると、回転調節装置6が空転し、これからフリーになった捲取枠4とこれに嵌設された紙管3が、粘着テープ巻1に捲取られる粘着テープ1Cに引張られて逆転しようとする時、軸9に捲込み、捲取枠4に設けたボス8Aに係止したコイルバネ8Bが、固定した軸9に捲付いてその逆転を阻止する事で、紙管3に捲付いた粘着テープ1Cを、さきの操作で該テープを紙管3が捲取る時に設けた張力調節装置7のバネ7Bでスリップ体7Aを、捲取枠4に嵌設した紙管3の内壁に圧接させ、これに依り回転を制御された紙管3から引出す様にすることで、引出される粘着テープ1Cに、捲取りに必要な張力を付与することが出来るようにするための逆転防止装置8を設けた。
【0007】
【発明の効果】本発明では以上の様に構成したので次の如き効果が発揮出来る。
(1)掃除中に粘着テープが汚れて更新する時は、作業を中断するまでの必要はなく、転動する粘着テープ1から粘着テープ1Cを送り出し、紙管3がこれを捲取る方向の、掃除中の操作を重ねて行ふことで汚れた粘着テープ1Dは紙管3側にずれて捲取られ、同時に新しい粘着テープ1Aが粘着テープ巻1からその後に送り出されるので、汚れた粘着テープ1Dを切断して取去る必要がなく、容易にその更新が行われる様になった。
(2)汚れ粘着テープ1Dは切取るのでなく、順次ずらし乍ら新しい粘着テープ1Aに更新するので無駄が出ない様になった。
(3)更新する時、人は直接この汚れた粘着テープ1Dに触れる必要がなく、極めて清潔、衛生的に処理出来る様になった。
(4)新しくセットした粘着テープが一巻全部使用され、汚れた粘着テープ1Dとなって紙管3に捲取られたら、これは紙管3ごと捲取枠4から抜取って一括処分し、粘着テープ巻1側に残っている最後の紙管を取外して捲取枠4に移し、床に接する転動側には新しい粘着テープ巻をセットする。
以上の様にすることで、一連の作業が合理的に、且つ清潔で容易に処理がなされ、発明の効果を発揮した。
【出願人】 【識別番号】598103347
【氏名又は名称】西尾 セツエ
【出願日】 平成10年6月15日(1998.6.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−202(P2000−202A)
【公開日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願番号】 特願平10−218427