| 【発明の名称】 |
シート包装体 |
| 【発明者】 |
【氏名】仁木 佳文
【氏名】金井 妙子
【氏名】相良 早苗
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| 【要約】 |
【課題】蒸し器や加熱器、冷却器等に収容する際の取り扱いが容易であるとともに、収容される清拭シートの湿潤状態を容易に保持することのできるシート包装体を提供する。
【解決手段】調温加湿器13に収容されて、個々にまとめられた複数のシート11を湿潤状態で一体として加温あるいは冷却するためのシート包装体10であって、各シート11は、25mm幅のクレム吸水量がシートのMD方向、CD方向共に、或いは何れか一方において180秒で80mm以上となる吸水性を備え、かつ複数のシート11を一体として被覆封入する包装材12は、100℃以下で溶融しない材料からなるとともに、内部のシート11に水を供給する注水開口16が形成される。一体として被覆封入される複数のシート11は、巻物状に加工されて個々にまとめられ、その中心軸を平行にして積み重ねられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 調温加湿器に収容されて、個々にまとめられた複数のシートを湿潤状態で一体として加温あるいは冷却するためのシート包装体であって、上記各シートは、25mm幅のクレム吸水量がシートのMD方向、CD方向共に、或いは何れか一方において180秒で80mm以上となる吸水性を備え、かつ上記複数のシートを一体として封入する包装材は100℃以下で溶融しない材料からなるとともに、該包装材に内部のシートに水を供給する注水開口が形成されるシート包装体。 【請求項2】 上記一体として封入される複数のシートが、巻物状に加工されて個々にまとめられ、その中心軸を平行にして積み重ねられている請求項1記載のシート包装体。 【請求項3】 上記複数のシートが、湿潤していない状態で包装材に封入され、調温加湿器に収容される際に注水開口を形成して水を供給することにより湿潤状態とされる請求項1又は2記載のシート包装体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はシート包装体に関し、特に湿潤状態で加温あるいは冷却された清拭シートを提供するシート包装体に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば身体の一部を拭う布製のタオルやおしぼり、ペーパータオル等の清拭シートは、汚れなどを拭き取りやすくするとともに、拭き取り時の爽快感や心地良さを得るために、湿潤な状態で、かつ加温あるいは冷却された状態で提供することが好ましい。 【0003】清拭シートを湿潤状態で加温あるいは冷却するには、蒸し器や加熱器、冷却器等を使用し、濡らした清拭シートを個々に巻物状に巻き上げたり折り畳んだりした後に、蒸し器等の内部に直接収容し、又はさらにフィルム材料によって個々に覆った状態で蒸し器等に収容して、加温又は冷却していた。 【0004】これらの方法では、清拭シートは個々に独立したばらばらの湿潤シートとして蒸し器や加熱器、冷却器等に収容されるため、取り扱いが煩雑であるととともに、これらを個々にフィルム材料によって覆う場合にはコスト高になり、ゴミの量も増すことになる。また、時間が経過して清拭シートが一度乾燥すると、再び湿潤状態に戻すことが困難である。 【0005】本発明は、蒸し器や加熱器、冷却器等に収容する際の取り扱いが容易であるとともに、収容される清拭シートの湿潤状態を容易に保持することのできるシート包装体を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明のシート包装体は、調温加湿器に収容されて、個々にまとめられた複数のシートを湿潤状態で一体として加温あるいは冷却するためのシート包装体であって、収容される各シートは、25mm幅のクレム吸水量がシートのMD方向(機械の流れ方向)、CD方向(機械の流れ方向と直交する方向)共に、或いは何れか一方において180秒で80mm以上となる吸水性を備える。また、これらの複数のシートを一体として封入する包装材は、100℃以下で溶融しない材料からなるとともに、この包装材には、内部のシートに水を供給する注水開口が、ミシン目に沿って包装材を開封したり、開閉可能なチャック機構を開放すること等によって形成される。 【0007】上記記載において、調温加湿器とは、加温機能、冷却機能、加湿機能のうち、何れか一つ或いは複数の機能を備えた装置を意味する。また、クレム吸水量とは、日本工業規格における JIS P 8141 に規定する、紙のクレム法による吸水度試験方法に準じて得られる吸水量を意味する。さらに、シートをまとめるとは、例えばシートを巻物状に加工したり、2回以上折りたたむことにより、薄く平坦な状態のシートを相当の厚み有するコンパクトな状態にまとめることを意味する。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態にかかるシート包装体10は、図1に示すように、内部に封入される巻物状に加工された多数のシート11と、これらの多数のシート11を3枚〜50枚、好ましくは10〜30枚一体として封入する包装材12とによって構成される。このシート包装体10は、調温加湿器としての蒸し器13(図3参照)に収容されて、巻物状に加工されて個々にまとめられた多数のシート12を湿潤状態で一体として加温するために用いられる。 【0009】各シート11を構成するシート材料としては、その組成がパルプ100%のシート材料や、パルプ繊維及び非パルプ繊維の少なくとも2種類の組成からなり、パルプ繊維量が20%〜100%である湿式抄紙、乾式パルプ、湿式スパンレースの方法により作られたシート材料であって、非パルプ繊維がレーヨン、コットン、麻、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ナイロンからなるシート材料が用いられる。 【0010】また、各シート11は、25mm幅のクレム吸水量がシートのMD方向、CD方向共に、或いは何れか一方において180秒で80mm以上となる吸水性を備えている。 【0011】さらに、各シート11は、長方形のシート部材であって、その短辺の長さが100mm以上1000mm以下であるとともに、図2に示すように、巻物状に巻き付けられるようにして加工形成される。なお、かかる巻き付け作業時において、シート12の両側部寄りの部分には、カルボキシメチルセルロース等からなる水溶性ののり14が、一対のライン状に塗布され、これを介して各シート11が巻き付けられることにより、巻物状となったシート11の巻き広がりが防止される。かかる巻物状のシート11は、その中心軸を平行にして多数積層状態で積み重ねられるようにして、一体として包装材12の内部に封入されることになる。 【0012】包装材12は、100℃以下で溶融しない材料からなるシート状のフィルム部材によって形成される。この包装材12は、多数積み重ねられた巻物状のシート11を一体として被覆するようにして配設され、必要箇所を溶着接合することにより、例えば高さ30〜1000mm,長さ30〜1000mm,幅30〜1000mm程度の大きさの、略直方体形状の包装体10として、多数のシート11をコンパクトに封入する。 【0013】また、包装材12には、図1に示すように、これの一側面の中央部分を横断するとともに、当該一側面と隣接する面の中央部分にまで延長して、ミシン目15が設けられている。このミシン目15に沿って包装材12を開封することにより、内部のシート11に水を供給するための注水開口16が形成される(図3参照)。 【0014】本実施形態によれば、上記構成を有するシート包装体10は、工場等において製造され、未だ湿潤状態となっていない多数の巻物状のシート11を一体として詰め込んだ、コンパクトかつ軽量な包装体10として蒸し器13の近傍まで搬送される。 【0015】シート包装体10を蒸し器13に収容する際には、図3に示すように、包装材12のミシン目15を開封して注水開口16を形成し、ここから水を注ぎ入れて内部のシート11を充分に湿潤させる。ここで、シート11は、25mm幅のクレム吸水量が180秒で80mm以上の吸水性を備えているので、容易かつ速やかに湿潤状態となる。 【0016】湿潤状態となった多数のシート11は、包装材12とともにシート包装体10ごと一体として容易に蒸し器13に収容され、時間の経過とともに各シート11は加温されて、心地良さを有する清拭シートとして各々使用されることになる。 【0017】また、長時間経過して、シ−ト11が乾燥してきた場合でも、シート包装体10を取り出して注水開口16から水を補給することにより、シート11の湿潤状態を容易に保持することができる。 【0018】なお、各シ−ト11は、巻物状にまとめられていることにり、これを清拭シートとして取り出した際に、その内側部分は外側部分に覆われて加温状態を保持し、拭き取り時の心地良さを長時間維持する。また、多数のシ−ト11が、包装材12の内部に積み重ねられるようにして収容されているので、加温されたシート包装体10を一体として取り出して各シ−ト11を使用する際に、内部に位置する各シ−ト11は、外側に位置するシ−ト11で覆われて、長時間加温状態が保持される。 【0019】図4は、本発明の他の実施形態にかかるシート包装体20を示すもので、この実施形態によれば、多数のシ−ト11は、上端辺部21にファスナー22からなる開閉可能なチャック機構が設けられたチャック袋23を包装材として、これの内部に、中心軸を平行にして積み重ねられるようにして収容される。この実施形態によれば、シ−ト11を湿潤状態にするための水は、ファスナー22を開放して供給されるとともに、多数のシート11は、チャック袋23とともにシート包装体10ごと一体として蒸し器13に収容される。この実施形態によっても、上述と同様の作用効果が得られる。 【0020】なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、シートは、予め湿潤状態として包装材の内部に収容することもでき、また、各シートは、折り畳んだ状態で包装材の内部に収容することもできる。 【0021】 【発明の効果】本発明のシート包装体によれば、蒸し器や加熱器、冷却器等に収容する際の取り扱いが容易であるとともに、収容される清拭シートの湿潤状態を容易に保持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月12日(1999.4.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076532 【弁理士】 【氏名又は名称】羽鳥 修 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−287866(P2000−287866A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月17日(2000.10.17) |
| 【出願番号】 |
特願平11−104529 |
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