| 【発明の名称】 |
濡れ紙タオル供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 四郎
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| 【要約】 |
【課題】紙タオルの切断が故障なく行え、装置内から一枚の濡れ紙タオルが平らなままの状態で出てくることで、出てきた濡れ紙タオルをそのまま手にとって直ちに使用することができる簡便で実用性の高い濡れ紙タオル供給装置を提供する。
【解決手段】巻きロール3から繰り出される紙タオル4を、押さえローラ14a,14bと送出しローラ12,13との間で平坦に展開した状態で所定の長さだけ送り出す紙送り部5と、この紙送り部5で展開する紙タオル4に注水する散水部6と、前記送出しローラ13の外側に配置されたいずれか一方の刃先が傾斜する固定刃17及びこの固定刃17と間隔を置いて往復移動可能なるように平行に配置された可動刃20を備えた切断ユニット2とから構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 巻きロールから繰り出される紙タオルを、押さえローラと送出しローラとの間で平坦に展開した状態で所定の長さだけ送り出す紙送り部と、この紙送り部で展開する紙タオルに注水する散水部と、前記送出しローラの外側に配置されたいずれか一方の刃先が傾斜する固定刃及びこの固定刃と間隔を置いて往復移動可能なるように平行に配置された可動刃を備える切断ユニットとからなることを特徴とする濡れ紙タオル供給装置。 【請求項2】 切断ユニットが、固定刃と、該固定刃に対し間隔を置いて同一平面上に設けられる固定支持板の片面に配置された可動刃とからなり、該可動刃が前記固定支持板の他面に配置される案内板と前記固定支持板の長孔を貫通するピンを介して該固定支持板の両面に摺動可能に支持され、前記案内板をモーターから回転を伝えられるギアの表面に設けたカムの回転により往復移動することで、可動刃を固定刃に対して平行に擦り合わせ移動させる構成からなっている請求項1の濡れ紙タオル供給装置。 【請求項3】 横長状器枠の前面上部に紙タオルへ注水する散水部と、前記散水部の下方に押さえローラと送出しローラとの紙送り部と、前記紙送り部の下方に縦形に配置された切断ユニットを備え、前記器枠内の中央部に紙タオルの巻きロールが配置されると共に、器枠内の奥部に前記散水部へ通ずる水タンクが配置されている請求項1又は2の濡れ紙タオル供給装置。 【請求項4】 器枠が、壁等に固定される下部器枠とこの下部器枠上に着脱可能に載置される上部器枠との縦長状からなり、下部器枠内には水タンクとポンプを含む給水手段と下部器枠の表面に切断された濡れ紙タオルの受け部を備え、上部器枠内には紙タオルの巻きロールが配置されると共に、該巻きロール下方に下部器枠内の給水手段から延出する散水部と、横向きに配置された切断ユニットとを備えている請求項1又は2の濡れ紙タオル供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ練習場、アスレチッククラブ、パチンコ店等の各種運動施設、遊戯場、食堂等に配置して利用者が操作することにより、手や顔などを拭くための使い捨て用濡れ紙タオルを自動的に提供できるようにした濡れ紙タオル供給装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、上記のような各種施設で利用者に提供するための使い捨て用濡れ紙タオルとしては、濡れ紙タオルを棒状に巻いた「巻きおしぼり」が知られており、この「巻きおしぼり」を製造するための装置としては、例えば、実開昭63−108730号、実開平2−112183号、実開平2−112184号、実開平2−112185号、実開平2−115427号、実開平2−115430号、実開平3−7791号、実開平3−44494号等が知られている。 【0003】これらの「巻きおしぼり」製造装置は、巻きロールから繰り出される紙タオルを所定の長さに切断してから、紙タオルの表面に水を散布して湿潤させ、次いでこの湿潤された紙タオルを棒状に巻装するための手段を備えることにおいて共通しており、また、巻きロールから繰り出される紙タオルを所定の長さに切断するための手段として、傾斜角度を有する固定刃の前面に接触した紙タオルに対して、回転式の可動刃の刃先を所定の回転角度で接触させることで紙タオルを切断する構成を備える点において共通している。 【0004】 【発明が解決すべき課題】上記のような従来の「巻きおしぼり」製造装置は、巻きロールから繰り出される紙タオルを所定の長さに切断するための手段が、所定の傾斜角度に固定保持される固定刃の前面に紙タオルが接触するように供給して、この固定刃の刃先に接触させた紙タオルに対し、回転式可動刃の刃先を所定の回転角度で接触させることで紙タオルを切断する構成、つまり回転により移動する可動刃の刃先と固定刃の刃先との噛み合いによる切断が点接触により行なわれるため、可動刃と固定刃の刃先との間隔及び噛み合い角度を紙タオルを切断するのに適した精度の高い関係に保持しておくことが必要とされ、しかも可動刃と固定刃の刃先との前記のような関係が刃先の全長にわたって等しく保持されていなければならない。 【0005】また、上記の装置では、可動刃と固定刃の噛み合いによる切断が点接触により行なわれるため、所定の傾斜角度に固定保持される固定刃の刃先に紙タオルの背面が常に正しく接触する状態に供給しておかないと、紙タオルを固定刃の刃先と回転してくる可動刃の刃先との間で適切に切断できないことになるので、固定刃を、その刃先が上方から垂れ下がる紙タオルの背面に常に接触する適正な位置と角度に保持できるような厳密な精度が要求される。 【0006】しかしながら、この種の装置では、施設利用者が装置のスイッチを操作することで手荒く使用されることや、紙タオルの切断が絶えず連続的に繰り返されることによる衝撃や、刃先の磨耗などの理由により、前記のような可動刃と固定刃の刃先との間隔や噛み合い角度を紙タオルを切断するのに適した精度のある関係に保持しておくことや、固定刃を紙タオルの背面に常に接触する適正な位置と角度に保持しておくことが困難となり、一時的にはこれらの条件が満たされて紙タオルを具合よく切断することができたとしても、所定回数の使用後には固定刃と可動刃の間隔や角度条件等に狂いが生じて具合よく切断できなくり、頻繁に故障が発生し、たえず補修を必要とするという欠陥があった。 【0007】さらに、上記の「巻きおしぼり」製造装置は、装置内における前記の切断装置の下方に、切断された紙タオルに水を散布して湿潤させるための送りスペースと、湿潤された紙タオルを棒状に巻装するための手段を備えるため、これらのスペースを設ける分だけ装置の高さサイズが大きくなるという問題がある。 【0008】この装置の湿潤された紙タオルを棒状に巻装するための手段について考えた場合、この装置では、利用者が装置の前面に設けられたスイッチを押すことで、装置内から紙タオルが、古くから知られる布製タオルのおしぼりのように棒状に巻かれた状態で出てくるので、利用者は、装置内から出てきた棒状に巻かれた濡れ紙タオルを平らに展開してから手や顔を拭くために使用することになるが、このような装置により利用者が得られる濡れ紙タオルとしては、あえて棒状に巻かれていない平らなままのものであってもよく、このようなものであれば、利用者は棒状に巻かれた濡れ紙タオルをわざわざ平らに展開することなく、装置から出てきたものを手にとって直ちに使用することができる。 【0009】また、そのようなものであれば、装置内に湿潤された紙タオルを棒状に巻装するための手段を設けなくて済むため、装着の大きさを縮小できると共に、コストを大幅に低減することができる。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような従来のこの種の装置における問題点を解消して、紙タオルの切断が故障なく行えると共に、装置内から一枚の濡れ紙タオルが平らなままの状態で出てくることで、出てきた濡れ紙タオルを手にとって直ちに使用することができる簡便で実用性の高い経済的な濡れ紙タオル供給装置の提供を目的としたものである。 【0011】請求項1の発明は、そのための手段として、巻きロールから繰り出される紙タオルを、押さえローラと送出しローラとの間で平坦に展開した状態で所定の長さだけ送り出す紙送り部と、この紙送り部で展開する紙タオルに注水する散水部と、前記送出しローラの外側に配置されたいずれか一方の刃先が傾斜する固定刃及びこの固定刃と間隔を置いて往復移動可能なるように平行に配置された可動刃を備えた切断ユニットとからなることを特徴とする。 【0012】請求項2の発明は、切断ユニットの構成に関するものであり、この切断ユニットは、固定刃と、該固定刃に対し間隔を置いて同一平面上に設けられる固定支持板の片面に配置された可動刃とからなり、該可動刃が前記固定支持板の他面に配置される案内板と前記固定支持板の長孔を貫通するピンを介して該固定支持板の両面に摺動可能に支持され、前記案内板をモーターから回転を伝えられるギアの表面に設けたカムの回転により往復移動することで、可動刃を固定刃に対して平行に擦り合わせ移動させるような構成とすることが好ましい。 【0013】請求項3の発明は、濡れ紙タオル供給装置の具体的形状に係るものであり、一つの例としては、横長状器枠の前面上部に紙タオルへ注水する散水部と、前記散水部の下方に押さえローラと送出しローラとの紙送り部と、前記紙送り部の下方に縦形に配置された切断ユニットを備え、前記器枠内の中央部に紙タオルの巻きロールが配置されると共に、器枠内の奥部に前記散水部へ通ずる水タンクが配置されているような形状が好ましい。 【0014】請求項4の発明は、濡れ紙タオル供給装置の別の形状を提案すものであり、器枠が、壁等に固定される下部器枠とこの下部器枠上に着脱可能に載置される上部器枠との縦長状からなり、下部器枠内には水タンクとポンプを含む給水手段と下部器枠の表面に切断された濡れ紙タオルの受け部を備え、上部器枠内には紙タオルの巻きロールが配置されると共に、該巻きロール下方に下部器枠内の給水手段から延出する散水部と、横向きに配置された切断ユニットとを備えているようなものであってもよい。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る濡れ紙タオルの供給装置の好適な実施例について説明すると、図1乃至図9はテーブルや台の上に配置される横型のものであり、図1乃至図3に示すように、器枠1内の中央部に配置される巻きロール3と、この巻きロール3から繰り出される紙タオル4を、器枠1の正面側(図1の右側)に設けられた押さえローラ14a,14bと送出しローラ12,13との間で平坦に展開して所定の長さだけ送り出す紙送り部5と、この紙送り部5の上方に配置された紙タオル4への散水部6と、前記送出しローラ12,13の外側に設けられた固定刃17及び可動刃20とを備える切断ユニット2と、器枠1内の奥部(図1の左側)に設けられた水タンク7とから基本的に構成されている。 【0016】図3に示すように、器枠1の正面側に設けられる切断ユニット2の前面には、上部に各種のスイッチ44を備える操作盤9を配置した前面枠8が取り付けられており、この操作盤9の下方には濡れ紙タオル4を器枠1外へ放出する供給口8aが設けられ、さらにこの供給口8aの下方に切断された濡れ紙タオル4の受け容器10が配置されている。 【0017】図1及び図2に示すように、器枠1の正面側内部には、前記切断ユニット2を支持するための左右の側板11が設けられているが、これら左右両側板11間における切断ユニット2の上方には、前記巻きロール3から供給される紙タオル4を前記切断ユニット2へ供給するための紙送り部5が設けられている。 【0018】この紙送り部5は、前記切断ユニット2の上方に設けられた上下一対のゴム製の送出しローラ12,13と、これら送出しローラ12,13の後方にいずれも軸端が両方の側板11に回転自在に軸支された上下一対の金属製の押さえローラ14a,14bとからなっていて、巻きロール3から供給される紙タオル4を、まず上下一対の押さえローラ14a,14b間に通して、上の押さえローラ14aの重さで紙タオル4を押さえてから前記送出しローラ12,13間へ送り込むことで、押さえローラ14a,14bと送出しローラ12,13との間で紙タオル4が水平に展開された状態で移送されるようになっている。 【0019】図5に示すように、前記送出しローラ12,13のうち、下側のローラ13の軸端は一方の側板11の外側に突出してギア35が取り付けられていると共に、この側板11の内側にはモーター36が支持されていて、該側板11の外側に突出したモーター36の軸端のギア37cと前記ローラ13のギア35とが中間の減速ギア37b,37aを介して噛み合うことで、モーター36の回転が前記ローラ13に伝えられるようになっている。また、図2に示すように、上側のローラ12は側板11に設けた板バネ45によって、常時下側のローラ13に圧着されるようになっている。 【0020】前記紙送り部5の上方には、前記散水部6を構成する散水管43の両端が左右両壁板11に架設されていると共に、切断ユニット2の下方部には、前記水タンク7と接続するポンプ39が配置されており、水タンク7とポンプ39との間には冬期等に使用されるヒーター40が設けられ、前記ポンプ39により加圧された水は逆止弁41を通って、チューブ42により前記散水管43の一端へ送られる。 【0021】前記ヒーター40は冬期等のように加温水を必要とする時に使用し、夏期のように水だけでよい時には使用せずに、タンク7内の水をポンプ39を通して直接上方の散水管43へ供給する。散水管43は長さ方向に沿って多数の散水孔が間隔を置いて設けられていると共に、左右両壁板11に対する取付け角度を可変することで水の方向を調整できるようになっており、押さえローラ14a,14bと送出しローラ12,13の間を通過する紙タオル4の表面に所定量の水または湯を散布する。なお、場合によっては操作盤9に設けた図示しないスイッチを操作することで、前記散水管43からの水または湯を散布を行わずに紙タオル4だけを供給するような用途に選択することもできる。 【0022】一方、前記左右の側板11間に構成される前記切断ユニット2は、図2に示すように、両側板11間の前面に固定支持された窓穴16を有する前枠15と、前記前枠15の内側に該前枠15の裏面15aとの間に隙間Hが保持されるようにして両端が固定された垂直な固定刃17と、前記前枠15の下方部に、該前枠15よりも内側の前記固定刃17と同じ面に配置されるように前記左右の側板11により固定支持された固定支持板18とを備えている。 【0023】図5に示すように、前記固定支持板18の中央部には、一対の平行な縦向き案内長孔19が設けられている。また、この固定支持板18の表面には図2に示すように、前記固定刃17の前面と擦り合う垂直な可動刃20が配置されると共に、固定支持板18の背面には前記可動刃20を上昇させるための案内板21が配置されていて、この可動刃20と案内板21とが固定支持板18の前記案内長孔19を貫通するピン22を介して一体に連結され、案内板21が押し上げられることで可動刃20が上方の前記固定刃17の前面と擦り合って上昇するようになっている。 【0024】なお、図2及び図5に示すように、前記切断ユニット2における前枠15の内側上端には、常時固定刃17を背面から表面方向へ押し出して、下方の可動刃20との擦り合わせが適切に行われるようにするための押さえ板バネ23が複数個設けられている。 【0025】図4に示すように、前記固定刃17は正面から見て刃先17aが、左端側を浅く、右端側を深くした右下がりの状態に傾斜して取付けられているのに対して、可動刃20は刃先20aが、固定刃刃先17aの傾斜方向とは反対に左端側を浅く、右端側を深くした左下がりの状態に傾斜しており、背面の送出しローラ12,13の間から固定刃17の下方に送られた紙タオル4を、互いに傾斜した固定刃刃先17aと可動刃刃先20aとが鋏の刃が交差するように擦り合わされることで切断する。なお、固定刃17及び可動刃20は夫々刃先17a,20aを傾斜させたが、固定刃17及び可動刃20のうちいずれか一方だけが刃先の傾斜したものとしてもよい。 【0026】前記可動刃20の案内板21は、図5及び図6に示すように、両側縁21aが固定支持板18の背面に取り付けられた案内枠24により摺動可能なるように保持されていると共に、背面の上部中央部から片側にかけて水平な突辺25と、同じく背面の下部中央部から他側にかけて斜め上方へ傾斜する傾斜突辺26とが設けられていると共に、これら水平突辺25と傾斜突辺26との間を結ぶ背面中央部に縦向きの長孔27が設けられていて、前記固定支持板18から突出させた軸28が該長孔27を貫通して案内板21の背面方向に突出している。 【0027】前記固定支持板18から案内板21の長孔27を通して該案内板21の背面に突出する軸28には、図7及び図9に示すように、表面(案内板21側)にカム30を設けたギア29が軸着され、該ギア29の回転により前記カム30が案内板21の背面に設けられた前記水平突辺25と傾斜突辺26とに接触することで案内板21が昇降し、前記可動刃20を上下動するようになっている。 【0028】前記ギア29は、図7に示すように、前記固定支持板18の背面片側に軸着された中間ギア31a,31b,31cを介して回転が伝えられるようになっているが、図2に示すように、これらのギアの後方には背面にモーター32を取付けた遮蔽板33を設けて、該遮蔽板33からギア方向へ貫通させた前記モーター32の駆動軸34を外側の中間ギア31cと接続することで、モーター32の駆動により前記カム30をもった前記ギア29が回転するようになっている。 【0029】図5及び図7に示すように、案内板21における傾斜突辺26の下方部にはスイッチ38が固定支持板18の背面に設けられている。このスイッチ38は、可動刃20を上下動する前記モーター32の回転をどの時点で停止するかを検出するためのものであり、図5及び図7に示すように、案内板21が下降した状態、つまり図5及び図7では見えない表面の可動刃20が下降した状態で、スイッチ38の接辺38aが傾斜突辺26により押されてオンの状態となり、これにより可動刃20を上下動する前記モーター32の回転が停止する。 【0030】前記送出しローラ13を駆動する紙送りモーター36は、操作盤9に設けた制御プログラムに基づいて、図示しない調整手段の操作により回転速度を可変することで、紙タオル4の送り長さを13cmから3cmづつ延ばして最大37cmの長さまで自由な長さを設定できるようになっている。 【0031】本発明に係る濡れ紙タオル供給装置は上記のような構成からなり、その使用に際しては、巻きロール3から繰り出される紙タオル4の先端を押さえローラ14a,14bの間を通して送出しローラ12,13の間から外側方向へ突出するように設定した状態で、操作盤9の始動スイッチ44を押すと、押さえローラ14a,14bと送出しローラ12,13との間に展開した紙タオル4の表面に上方の散水管43から所定量の水が散布されると共に、紙送りモーター36の回転により送出しローラ13が回転し、紙タオル4を所定の長さ分だけ前面枠8の外側下方へ送り出す。 【0032】紙送りモーター36の設定された回転が終了すると、切断ユニット2における可動刃20の駆動用モーター32が回転を開始し、案内板21の背面に位置するギア29を回転する。前記案内板21は固定支持板18の案内長孔19に貫通したピン22を介して固定支持板18の表面の可動刃20と接続していると共に、このギア29の表面にカム30が設けられており、図8に示すように、該ギア29の回転によりカム30が時計方向に回転することで、該カム30が案内板21の背面に突出した水平突辺25を押し上げて可動刃20を上昇させる。 【0033】前記カム30が、図7に示す状態において時計方向に回転すると、まず左側のカム面30aが水平突辺25を押し上げるので案内板21が上昇し、これにより可動刃20の上昇が開始される。表側の可動刃20と固定刃17は夫々刃先20a,17bが傾斜していることにより、可動刃20が上昇を開始すると、図4に示す可動刃刃先20aと固定刃刃先17aとが右端から順次閉じ合わされるので、送出しローラ12,13の前面に突出した紙タオル4を一端から切断しはじめる。 【0034】カム30の回転が進み、図8のように、先端のカム面30bが軸28の真上に回動した位置で案内板21の水平突辺25を最も上方へ押し上げるので、可動刃20も最も上方に押し上げられ、可動刃刃先20aと固定刃刃先17aとが全て閉じ合わされることになって紙タオル4の切断は完了する。 【0035】切断された濡れ紙タオル4は、前面枠8の下方に配置された受け容器10内に落下することで、自動的に紙タオルの長さに応じ2乃至3枚程度に折り重ねられた状態で供給される。従って、利用者は受け容器10内に供給された濡れ紙タオル4を取り出すと、濡れ紙タオル4は最初から展開した状態となっているので、従来のオシボリのように巻かれた状態をいったん展開する手数を加えることなく、そのまま直ちに使用することができる。 【0036】図8の状態からカム30の回転がさらに進と、カム30のカム面30aが案内板21の傾斜突辺26を押し下げることになって、案内板21及び可動刃20は下降しはじめ、先端のカム面30bが軸28の真下に回動した位置で可動刃20の一往復を完了する。この案内板21が下降しはじめると、傾斜突辺26がスイッチ38の接辺38aを押しはじめて、案内板21が最も下方へ押し下げられた位置で前記スイッチ38がオンされ、これによって可動刃駆動用モーター32の回転が停止される。 【0037】図10は別の実施例であり、器枠が壁等に取り付けられるような縦型に構成される場合を示している。この装置では、壁等に固定される下部器枠50aと、この下部器枠50aの上に着脱可能に配置される上部器枠50bとからなり、下部器枠50a内には水タンク7とポンプ39及びヒーター40が設けられると共に、下部器枠50aの表面に所定の長さに切断された濡れ紙タオル4を受け取る受け容器10が設けられている。 【0038】上部器枠50b内の上部には紙タオル4の巻きロール3が配置されていると共に、下部には上方の巻きロール3から繰り出される紙タオル4の切断ユニット2が水平に設けられており、この切断ユニット2の上方に前記下部器枠50a内からチューブ42を介して延びる散水管43の先端が配置されている。 【0039】この切断ユニット2は、図2に示された前記実施例の切断ユニット2の構成と同様に水平な固定刃17と水平に往復移動する可動刃20とからなっており、この切断ユニット2における固定刃17の上方には押さえローラ14a,14bと送出しローラ12,13とからなる紙送り部5が設けられ、この紙送り部5を通過する紙タオル4に前記下部器枠50a内からチューブ42を介して延びる散水管43から水が散布されて、切断ユニット2により濡れ紙タオル4が所定の長さに切断されて下部器枠50aの表面の受け容器10内に供給される。 【0040】 【発明の効果】以上に記載したように、本発明の濡れ紙タオル供給装置は、巻きロールから繰り出される紙タオルを、紙送り部における押さえローラと送出しローラとの間で平坦に展開した状態にして送出しローラへ供給するので、紙タオルを送出しローラへ曲がることなく供給できると共に、その間に散水部から散水するので、湿潤処理した紙タオルを所定の長さで能率よく切断ユニットの外側へ送り出すことができる。 【0041】また、送出しローラの外側に配置される切断ユニットは、固定刃とこの固定刃に対し間隔を置いて平行に配置された往復移動可能な可動刃とからなり、いずれか一方が刃先を傾斜させたものであるため、可動刃が固定刃方向へ移動して可動刃の刃先が固定刃の刃先に順次線接触して擦り合わされることで、送出しローラにより所定の長さに送り出された紙タオルを一端から確実に切断することができ、従来のこの種の装置のように固定刃に対して可動刃を回転して接触させる構成に比較して、可動刃の固定刃に対する接触が安定よく適切に行え、紙タオルの切断を常に故障なく確実に行うことができる。 【0042】また、切断ユニットの構成として、固定刃と間隔を置いて同一平面上に設けられる固定支持板の片面に配置される可動刃を、該固定支持板の他面に配置される案内板と前記固定支持板の長孔を貫通するピンを介して該固定支持板の両面に摺動可能に支持して、前記案内板をモーターから回転を伝えられるギアの表面に設けたカムの回転により往復移動させる構成とすることで、固定刃に対する可動刃の往復移動をコムパクトな同一平面内で能率的に行うことができる。 【0043】また、本発明の装置では、紙タオルを送出しローラにより所定の長さに送り出す過程で水を散布して湿潤させ、送り出された紙タオルを切断ユニットで切断して下方の受け容器内に直接送り出すので、利用者はスイッチを押すことで装置内から出てきた濡れ紙タオルをそのまま手にとって直ちに使用することができ、従来のこの種の装置のように利用者が供給された濡れ紙タオルをわざわざ平らに展開する手間を省けると共に、装置としても器枠内の切断装置の下方に、切断された紙タオルに水を散布して湿潤させるための送りスペースとか、湿潤された紙タオルを棒状に巻装するための機構を設ける必要がなく、その分装置の構成をコムパクトなものとし、コストも大幅に低減され、しかも故障度の低い実用性のある装置を提供することができる。 【0044】さらに、本発明の装置は、紙タオルの巻きロールと水タンク以外の構成として、紙タオルに対する散水部と、前記散水部下方に設けられる押さえローラと送出しローラとの紙送り部と、この紙送り部の下方に設けられる切断ユニットで足りるため、全体の形状を図1乃至図9に示すような横長状のものとしたり、あるいは図10に示すような、縦長状のものとすることができ、装置を設置する場所の条件に合わせて形状を選択できる実用性の高い装置とすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591107230 【氏名又は名称】デンケンエンジニアリング株式会社 【識別番号】593051157 【氏名又は名称】前原 泰勇
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| 【出願日】 |
平成10年7月22日(1998.7.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064300 【弁理士】 【氏名又は名称】武田 賢市 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−37319(P2000−37319A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月8日(2000.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願平10−221122 |
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