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【発明の名称】 カーテン吊り具用の先導ランナ
【発明者】 【氏名】前▲崎▼ 習

【要約】 【課題】摺動タイプの先導ランナの移動抵抗を小さくでき、カーテンの引き力を小さくできるようにする。

【解決手段】カーテンレール2に摺動可能に掛止される先導ランナ3,4を、前記カーテンレール2に摺動可能に掛止される摺動支持部31,41を有する引きランナ3A,4Aと、前記カーテンレール2に摺動可能に掛止される摺動支持部32,42及びカーテン吊り部33,43を有する吊りランナ3B,4Bと、該吊りランナ3B,4Bを前記引きランナ3A,4Aに連動させるフック3C,4Cとを備えた構成とし、カーテンA1,A2の荷重を吊りランナ3B,4Bに加え、引き力によって引きランナ3A,4Aを摺動させるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部を有し、前記カーテンレールの長手方向へ引く引きランナと、前記カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部及びカーテン吊り部を有し、前記引きランナに連動する吊りランナとを備えていることを特徴とするカーテン吊り具用の先導ランナ。
【請求項2】 前記引きランナ及び吊りランナの一方は、他方に当接して前記吊りランナを前記引きランナの引きに連動させる連動部を備えている請求項1記載のカーテン吊り具用の先導ランナ。
【請求項3】 前記連動部は、前記引きランナから前記吊りランナに向けて延び、該吊りランナを抱き込むフックである請求項2記載のカーテン吊り具用の先導ランナ。
【請求項4】 前記引きランナは、その端末部にカーテン吊り部を有する弾性棒状体を備えている請求項1から請求項3の何れかに記載のカーテン吊り具用の先導ランナ。
【請求項5】 カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持され、適宜の間隔を隔てて離隔する一対の摺動支持部及びこれら摺動支持部を連結する連結部を有し、前記カーテンレールの長手方向へ引く引きランナと、前記カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部及びカーテン吊り部を有し、前記引きランナの摺動方向一端側に配置される吊りランナと、前記連結部から延びて前記吊りランナを抱き込み、該吊りランナを前記引きランナに連動させるフックと、該フックから前記引きランナと反対の方向へ延び、その端末部にカーテン吊り部を有する弾性棒状体とを備えていることを特徴とするカーテン吊り具用の先導ランナ。
【請求項6】 カーテンレールに挿嵌支持される先導ランナ本体は、その端末部にカーテン吊り部を有する弾性棒状体を備えていることを特徴とするカーテン吊り具用の先導ランナ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンをカーテンレールに吊るすカーテン吊り具用の先導ランナ関する。
【0002】
【従来の技術】カーテン吊り具は、ランナ案内溝の幅方向両側に一対のランナ受部を有し、窓の上側に固定される断面チャンネル状のカーテンレール及び前記ランナ受部に移動可能に挿嵌支持される複数の遊動ランナを備え、該遊動ランナに一対のカーテンを吊り、該カーテンを手動操作によって開閉する如く構成された手動開閉タイプと、複数のカーテン吊り部を有し、前記ランナ受部に移動可能に挿嵌支持される第1及び第2の先導ランナ及び複数の遊動ランナを備え、第1の先導ランナ及び複数の遊動ランナと、第2の先導ランナ及び複数の遊動ランナとにカーテンを吊り、これらカーテンを電動モータによって開閉する如く構成された電動開閉タイプとが知られている。
【0003】電動開閉タイプのカーテン吊り具は、前記カーテンレールの一端部に電動モータ及び該電動モータに連動するウインチを設け、他端部に遊動プーリを設け、これらウインチ及び遊動プーリに掛設された一対の引き紐の一端部を前記各先導ランナの一端部に繋ぎ、引き紐の他端部を各先導ランナの他端部に繋ぎ、これら一対の先導ランナ及び一対の引き紐によってループを形成し、前記電動モータを駆動することによりウインチ及び引き紐を介して一対の先導ランナをカーテンレールに沿って近接/離隔する方向へ移動させ、これら先導ランナ及び遊動ランナに吊るされた一対のカーテンを全開/全閉することが可能に構成されている。
【0004】図11はローラタイプの先導ランナを示す正面図である。複数のカーテン吊り部101を有する一対の先導ランナは、前記一対のランナ受部に接触して転動可能とした一対のローラ102,102を備えたローラタイプが一般に知られている。
【0005】一対の先導ランナの一方は、移動方向へ向けて延び、その端末部にカーテン吊り部103を有する突出杆104を備えている。この突出杆104は、一方のカーテンの先頭縁部(閉じるときに先頭となる側の縁部)を吊すことによって一対のカーテンの先頭部を適宜の横幅で重ね合わせ、一対のカーテンの間に隙間が発生しないようにするものであり、一般には剛性を有する金属板によって形成されている。
【0006】また、出願人は手動開閉タイプのカーテン吊り具として、前記カーテンレールに一対の先導ランナ及び複数の遊動ランナを摺動可能に挿嵌支持するとともに、カーテンレールの両端部に遊動プーリを設け、これら遊動プーリに掛設する一対の引き紐の一端部を前記各先導ランナの一端部に繋ぎ、引き紐の他端部を各先導ランナの他端部に繋ぎ、これら一対の先導ランナ及び一対の引き紐によってループを形成し、一方のカーテンを開方向又は閉方向へ引張ることにより遊動プーリ及び引き紐を介して一対の先導ランナをカーテンレールに沿って近接/離隔する方向へ移動させ、これら先導ランナ及び前記遊動ランナに吊るされた一対のカーテンを開閉することが可能としたものを先に出願した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の如くローラタイプの先導ランナは、該先導ランナに吊るされたカーテンが開閉されるときローラがランナ受部に沿って転動するため、一対のカーテンの一つが5kg程度に重いものであっても先導ランナの移動抵抗を小さくでき、カーテンの引き力を比較的小さくできるのであるが、その反面、ローラの転動によって転動音が発生し、また、一対のローラを転動可能に設けるため、部品点数が多く、コスト高になるという問題がある。
【0008】この問題を解消するには、例えば前記ローラに代えて前記ランナ受部に摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部を設け、カーテンが開閉されるとき前記摺動支持部をランナ受部に沿って摺動させることが可能な摺動タイプの先導ランナに構成することが考えられる。
【0009】しかしながら、この摺動タイプの先導ランナにあっては、ローラに比較して摺動支持部のランナ受部との接触面積が多いため、先導ランナの複数のカーテン吊り部及び遊動ランナに吊るされたカーテンが開閉されるとき、ローラタイプの先導ランナに比較して移動抵抗が大きく、大きな引き力が必要になる。即ち、先導ランナに吊るされたカーテンの先頭部の荷重は、各カーテン吊り部に均等に加わるのでなく、不均等に加わることになるため、先導ランナに荷重の作用方向(鉛直方向)とほぼ直交する方向へ引き力が作用したとき先導ランナに抉りが生ずることになり、先導ランナの移動抵抗が増大し、ローラタイプの先導ランナに比較して大きな引き力が必要になる。従って、電動開閉タイプのカーテン吊り具にあっては、全閉から全開及び全開から全閉にする時間が、ローラタイプの先導ランナを備えたものに比較して長くなり、また、手動開閉タイプのカーテン吊り具にあっては、カーテンの開閉操作が行い難くなる。
【0010】また、図11に示す如く先導ランナの一方に設けられる突出杆は、剛性を有する金属板によって形成されているため、先頭縁部が突出杆の端末部に吊るされ、先頭部に続く部分が先導ランナ及び遊動ランナに吊るされたカーテンを、突出杆への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力のほぼ全てが突出杆の端末部(カーテン吊り部)に作用し、先導ランナに抉りが生ずることになり、先導ランナを円滑に移動させ難いのである。また、一対のカーテンの先頭部を重ね合わせるとき、前記突出杆の端末部に吊るされた一方のカーテンの先頭縁部が他方のカーテンの先頭縁部と干渉して先頭部を重ね合せ難くなることがあり、また、カーテンレールの一端側に、閉じられたカーテンを収容するためのカーテンボックスが設けられている場合、前記突出杆の端末部に吊るされたカーテンの先頭縁部がカーテンボックスと干渉して先導ランナを移動させ難くなることがある。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、先導ランナを、引き専用となる引きランナ、及び吊り専用となる吊りランナに分け、該吊りランナを引きランナに連動させることにより、摺動支持部の摺動抵抗を小さくでき、カーテンの引き力を小さくすることができる摺動タイプの先導ランナを提供することを目的とし、また、前記先導ランナの剛性を有する突出杆に代えて弾性棒状体を設けることにより、この弾性棒状体を撓ませながら開方向又は閉方向へ引き操作することができるとともに、一対のカーテンの先頭縁部同士が干渉したり、又は一方のカーテンの先頭部がカーテンボックスと干渉したりするときにおいてもカーテンレールに沿って摺動させ易い先導ランナを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る先導ランナは、カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部を有し、前記カーテンレールの長手方向へ引く引きランナと、前記カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部及びカーテン吊り部を有し、前記引きランナに連動する吊りランナとを備えていることを特徴とする。
【0013】第1発明にあっては、カーテンの先頭部の荷重は吊り専用の吊りランナに作用し、引きランナは引き専用となるため、この引きランナに抉りが生ずることを防止でき、先導ランナの移動抵抗を比較的小さくでき、カーテンの引き力を、ローラタイプの先導ランナと同程度に小さくできる。
【0014】第2発明に係る先導ランナは、前記引きランナ及び吊りランナの一方は、他方に当接して前記吊りランナを前記引きランナの引きに連動させる連動部を備えていることを特徴とする。
【0015】第2発明にあっては、引きランナ又は吊りランナに連動部を設けるだけの簡単な構造によって吊りランナを引きランナに連動させることができる。
【0016】第3発明に係る先導ランナは、前記連動部は、前記引きランナから前記吊りランナに向けて延び、該吊りランナを抱き込むフックであることを特徴とする。
【0017】第3発明にあっては、引きランナにフックを設けるだけの簡単な構造によって吊りランナを引きランナに連動させることができる。
【0018】第4発明に係る先導ランナは、前記引きランナは、その端末部にカーテン吊り部を有する弾性棒状体を備えていることを特徴とする。
【0019】第6発明に係る先導ランナは、カーテンレールに挿嵌支持される先導ランナ本体は、その端末部にカーテン吊り部を有する弾性棒状体を備えていることを特徴とする。
【0020】第4発明及び第6発明にあっては、先頭縁部が弾性棒状体の端末部に吊るされ、先頭縁部に続く部分が吊りランナ又は先導ランナ本体及び遊動ランナに吊るされたカーテンを、弾性棒状体への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力によって前記弾性棒状体を撓ませながら引き力を弾性棒状体から引きランナ又は先導ランナ本体に作用させることができるため、手動で引き操作するとき引きランナ又は先導ランナ本体に生ずる抉りを少なくでき、剛性を有する突出杆を用いる場合に比較して先導ランナを円滑に移動させることができる。また、一対のカーテンの先頭部を重ね合わせるとき、カーテンの先頭縁部同士が干渉することがあっても、前記弾性棒状体を撓ませて先頭部同士を容易に重ね合せることができる。また、カーテンレールの一端側に、閉じられたカーテンを収容するためのカーテンボックスが設けられている場合、前記弾性棒状体の端末部に吊るされたカーテンの先頭縁部がカーテンボックスと干渉することがあっても、前記弾性棒状体を前記引き力によって撓ませてカーテンボックスとの干渉を容易に解除することができる。
【0021】第5発明に係る先導ランナは、カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持され、適宜の間隔を隔てて離隔する一対の摺動支持部及びこれら摺動支持部を連結する連結部を有し、前記カーテンレールの長手方向へ引く引きランナと、前記カーテンレールに摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部及びカーテン吊り部を有し、前記引きランナの摺動方向一端側に配置される吊りランナと、前記連結部から延びて前記吊りランナを抱き込み、該吊りランナを前記引きランナに連動させるフックと、該フックから前記引きランナと反対の方向へ延び、その端末部にカーテン吊り部を有する弾性棒状体とを備えていることを特徴とする。
【0022】第5発明にあっては、カーテンの先頭部の荷重は吊り専用の吊りランナに作用し、引きランナは引き専用となるため、この引きランナに抉りが生ずることを防止でき、しかも、この引きランナの摺動支持部は適宜の間隔を隔てて離隔する一対であるため、先導ランナの移動抵抗をより一層小さくでき、カーテンの引き力を、ローラタイプの先導ランナと同程度に小さくできる。また、先頭縁部が弾性棒状体の端末部に吊るされ、先頭縁部に続く部分が吊りランナ及び遊動ランナに吊るされたカーテンを、弾性棒状体への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力によって前記弾性棒状体を撓ませながら引き力を弾性棒状体から引きランナに作用させることができるため、剛性を有する突出杆を用いる場合に比較して先導ランナを円滑に移動させることができる。また、カーテンの先頭縁部同士が干渉したり、カーテン先頭縁部がカーテンボックスと干渉したりするときでも前記弾性棒状体を撓ませて前記干渉を容易に解除することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
実施の形態1図1は本発明に係る先導ランナを備えたカーテン吊り具の構成を示す斜視図、図2は第1の先導ランナの斜視図、図3は第1の先導ランナの正面図、図4は第2の先導ランナの斜視図、図5は第2の先導ランナの正面図、図9の(a) , (b)はカーテン吊り具の動作説明図である。
【0024】図1〜5に示したカーテン吊り具は、電動モータ1を備えた電動開閉タイプのものであって、ランナ案内溝21の幅方向両側に一対のランナ受部22,22を有し、窓の上側に固定される断面チャンネル状のカーテンレール2と、前記ランナ受部22,22に摺動可能に挿嵌支持される第1及び第2の先導ランナ3,4と、前記ランナ受部22,22に摺動可能に挿嵌支持される複数の遊動ランナ5と、前記カーテンレール2の一端部に設けられる電動モータ1及び該電動モータ1に連動するウインチ6と、前記カーテンレール2の他端部に設けられる遊動プーリ7と、これらウインチ6及び遊動プーリ7に掛設された一対の引き紐8,9とを備え、これら引き紐8,9の一端部を前記各先導ランナ3,4の一端部に繋ぎ、引き紐8,9の他端部を各先導ランナ3,4の他端部に繋ぎ、これら一対の先導ランナ3,4及び一対の引き紐8,9によってループを形成し、前記電動モータ1を駆動することにより図9(a) , (b) の如くウインチ6及び引き紐8,9を介して一対の先導ランナ3,4をカーテンレール2に沿って近接/離隔する方向へ摺動させ、これら先導ランナ3,4及び前記遊動ランナ5に吊るされた一対のカーテンA1,A2を全開/全閉にすることが可能に構成されている。
【0025】先導ランナ3,4は、カーテンレール2に摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部31,41を有する合成樹脂製の引きランナ3A,4Aと、前記カーテンレール2に摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部32,42及び一つのカーテン吊り部33,43を有する合成樹脂製の吊りランナ3B,4Bと、該吊りランナ3B,4Bを前記引きランナ3A,4Aに連動させるフック(連動部)3C,4Cとを備えている。
【0026】図6は先導ランナの引きランナ部分の拡大断面図である。引きランナ3A,4Aは、適宜の間隔を隔てて離隔し、前記ランナ受部22,22が摺動可能に挿嵌される一対の嵌合溝31a,41aを有する一対の摺動支持部31,41及びこれら摺動支持部31,41の摺動方向と交差する方向の一端を連結する連結部30,40を有し、前記嵌合溝31a,41aにランナ受部22,22を挿嵌することによって引きランナ3A,4Aの脱落を阻止し、カーテンレール2に沿って摺動させることができるように構成されている。
【0027】摺動支持部31,41の摺動方向と交差する方向の他端に突起34,44を設け、これら突起34,44の先端部には前記引き紐8,9の両端部が挿通される挿通孔35,36及び挿通孔45,46が設けられている。挿通孔35には引き紐9の一端部が挿通され、挿通孔46には引き紐9の他端部が挿通され、また、挿通孔45には引き紐8の一端部が挿通され、挿通孔36には引き紐8の他端部が挿通され、これら挿通孔35,36,45,46に挿通された引き紐8,9の一端部及び他端部がコイルバネ37,47によって連結されている。
【0028】図7は先導ランナの吊りランナ部分の拡大断面図である。吊りランナ3B,4Bは引きランナ3A,4Aの1/8程度の短い長さに形成されている。摺動支持部32,42は、前記ランナ受部22,22が摺動可能に挿嵌される一対の嵌合溝32a,42aを有し、この嵌合溝32a,42aにランナ受部22,22を嵌合することによって吊りランナ3B,4Bの脱落を阻止し、カーテンレール2に沿って摺動させることができるように構成されている。
【0029】連動部を構成するフック3C,4Cは、引きランナ3A,4Aの摺動方向一端部から外方へ向けて延びる略L字形に形成されており、このフック3C,4Cの鈎部38,48と引きランナ3A,4Aとの間に吊りランナ3B,4Bを配置し、先導ランナ3,4がカーテンの閉方向へ摺動するとき、引きランナ3A,4Aの摺動支持部が吊りランナ3B,4Bと当接し、また、先導ランナ3,4がカーテンの開方向へ摺動するとき、フック3C,4Cの鈎部38,48が吊りランナ3B,4Bと当接し、これら当接した状態で吊りランナ3B,4Bを引きランナ3A,4Aの摺動に連動させるように構成されている。フック3C,4Cは、前記連結部30,40の幅方向一側面に取付ねじ等の固定手段によつて固定されているが、その他、引きランナ3A,4Aと一体に形成してもよい。
【0030】図8は遊動ランナ部分の拡大断面図である。遊動ランナ5は、前記カーテンレール2に摺動可能に挿嵌支持される摺動支持部51及び一つのカーテン吊り部52を有している。
【0031】また、以上の如く構成された第1の先導ランナ3には、吊りランナ3B側の端部(摺動方向一端部)から外方へ向けて延び、その端末部にカーテン吊り部11を有する弾性棒状体10が設けられている。この弾性棒状体10は一方のカーテンA1の先頭縁部を吊るすことによって該先頭縁部を他方のカーテンA2の先頭部に重ね合わせるものであって、コイルスプリングを用いてなり、その一端部を前記フック3Cの先端部に取付ねじ等の取付手段によって着脱可能に取付け、その端末をリング状に湾曲させて該湾曲部分を前記カーテン吊り部11としてある。このカーテン吊り部11は、吊りランナ3Bのカーテン吊り部33に対し前記摺動方向と交差する側及び上側へ変位させ、カーテンA1の先頭部を吊るしたときの荷重によって弾性棒状体10が撓み、カーテンA1の上縁が直線状となるようにしてある。尚、弾性棒状体10はコイルスプリングである他、板バネ、ゴム杆であってもよい。
【0032】以上の如く構成されたカーテン吊り具は、図1に示す如く第1及び第2の先導ランナ3,4を吊りランナ3B,4Bが向き合うようにしてカーテンレール2のランナ受部22,22に摺動可能に挿嵌支持するとともに、これら先導ランナ3,4の吊りランナ3B,4Bと反対側に複数の遊動ランナ5を摺動可能に挿嵌支持し、第1の先導ランナ3の吊りランナ3B及び複数の遊動ランナ5に一方のカーテンA1を吊るし、第2の先導ランナ4の吊りランナ4B及び複数の遊動ランナ5に他方のカーテンA2を吊るすのである。また、一方のカーテンA1の先頭縁部は弾性棒状体10のカーテン吊り部11に吊るすのであり、カーテンA1,A2が閉じられているとき、これらカーテンA1,A2の先頭部は重ね合わされる。
【0033】このように閉じられているカーテンA1,A2を開くときは、電動モータ1を駆動することによって引き紐8,9に図9(a) の矢印X方向への引き力が発生し、該引き力によって先導ランナ3,4が離隔する方向へ引張られ、カーテンA1,A2は先頭部側から開かれる。また、このように開かれているカーテンA1,A2を閉じるときは、電動モータ1を駆動することによって引き紐8,9に図9(b) の矢印Y方向への引き力が発生し、該引き力によって先導ランナ3,4が近接する方向へ引張られ、カーテンA1,A2は先頭部側から閉じられる。このとき、一方のカーテンA1の先頭縁部は弾性棒状体10のカーテン吊り部11に吊るされているため、先頭縁部が他方のカーテンA2の先頭部に重なり合うのである。
【0034】以上の如く引き力が加わる先導ランナ3,4は、引き専用の引きランナ3A,4A及び吊り専用の吊りランナ3B,4Bに分けられており、カーテンA1,A2の先頭部の荷重は吊りランナ3B,4Bに作用し、引き力は引きランナ3A,4Aに作用し、該引き力によって引きランナ3A,4Aが開方向又は閉方向へ引張られるため、先導ランナ3,4に抉りを生じさせることなく、摺動支持部31,32,41,42を備えた先導ランナ3,4の摺動抵抗をローラタイプの先導ランナ3,4と同程度に小さくでき、カーテンA1,A2の引き力を、ローラタイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具と同程度に小さくできる。
【0035】因に、全長が4m の両開きカーテン吊り具において、幅2,300 mm、高さ1,600mm、重量5kgの一対のカーテンA1,A2を吊るした電動開閉タイプの構成とし、カーテンA1,A2が全閉から全開及び全開から全閉になるまでの開時間、閉時間を測定した結果、一つの部材に引き部及び吊り部を有する摺動タイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具にあっては引き力が250g で半開、半閉となり、全開及び全閉にするには一つのカーテンの重量を2.5kgにする必要があり、この場合の開時間及び閉時間は9秒であったが、本発明にあっては全開及び全閉にでき、しかも、引き力が100g 、開時間及び閉時間が7秒であり、ローラタイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具の引き力とほぼ同じ引き力に減少できるとともに、ローラタイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具の開時間及び閉時間とほぼ同じ時間に短縮することができた。
【0036】以上の如くカーテンA1,A2の引き力を、ローラタイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具と同程度に小さくできるため、手動開閉タイプにあっては、カーテンA1,A2の開閉操作が行い易いのである。
【0037】また、第1の先導ランナ3には、一方のカーテンA1の先頭縁部を吊るすための弾性棒状体10が設けられているため、一対のカーテンA1,A2の先頭部を重ね合わせるとき、カーテンA1,A2の先頭部同士が干渉することがあっても、前記弾性棒状体10を前記引き力によって撓ませて先頭部同士を容易に重ね合せることができ、また、カーテンレール2の一端側に、閉じられたカーテンA1,A2を収容するためのカーテンボックスが設けられている場合、前記弾性棒状体10の端末部に吊るされたカーテンA1の先頭縁部がカーテンボックスと干渉することがあっても、前記弾性棒状体10を前記引き力によって撓ませてカーテンボックスとの干渉を容易に解除することができる。
【0038】尚、以上説明した実施の形態1では第1の先導ランナ3の引きランナ3Aに弾性棒状体10を設けて該弾性棒状体10の端末部に一方のカーテンA1の先頭縁部を吊るしているが、カーテンA1の先頭部は先導ランナ3の吊りランナ3Bに吊るされ、先頭部のカーテン荷重の大部分は吊りランナ3Bに加わり、弾性棒状体10には殆ど加わらないため、この弾性棒状体10を介して引きランナ3Aに加わるカーテン荷重は非常に小さいのである。また、弾性棒状体10は一対のカーテンA1,A2が閉じられたとき、その先頭縁部間に隙間が発生しないようにするものであるため、必ずしも必要でない。また、弾性棒状体10を設ける場合、その長さを短くすることによって弾性棒状体10に加わるカーテンA1,A2荷重をより一層小さくすることができる。
【0039】以上説明した実施の形態1では連動部としてフック3C,4Cを用いたが、その他、例えば前記引きランナ3A,4Aの連結部30,40の長手方向中間に凹部を設け、該凹部に吊りランナ3B,4Bを配置し、先導ランナ3,4が開方向へ摺動するとき、凹部の一側面が吊りランナ3B,4Bと当接し、また、先導ランナ3,4が閉方向へ摺動するとき、凹部の他側面が吊りランナ3B,4Bと当接し、これら当接した状態で吊りランナ3B,4Bを引きランナ3A,4Aの摺動に連動させるように構成してもよいのであり、連動部の構造は特に制限されない。また、フック3C,4C等の連動部は引きランナ3A,4Aに設ける代わりに、吊りランナ3B,4Bに設けてもよい。
【0040】実施の形態2図10は先導ランナを備えた手動開閉タイプのカーテン吊り具の斜視図である。この実施の形態2は、カーテン吊り具が電動開閉タイプ、手動開閉タイプであるか、又は先導ランナがローラタイプ、摺動タイプであるかに関係なく、一方のカーテンA1の先頭縁部を吊るす部材として前記弾性棒状体10を備えた構成としたものであり、該弾性棒状体10及び弾性棒状体10が設けられる先導ランナ本体(前記引きランナ3A)等の他の構成、作用は実施の形態1と同じであるため、共通部品については同じ符号を付し、その詳細な説明、構造及び作用を省略する。
【0041】実施の形態2にあっては、一方のカーテンA1の先頭縁部が弾性棒状体10の端末に設けられたカーテン吊り部11に吊るされるため、a) 例えば図10に示す手動開閉タイプであり、引きランナ3A,4A及び吊りランナ3B,4Bを有する先導ランナ本体(3,4)を備えたカーテン吊り具にあっては、弾性棒状体10への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力によって前記弾性棒状体10を下側へ撓ませながら前記引き力を弾性棒状体10から先導ランナ本体3Aに加えることができ、先導ランナ本体3Aに抉りを生じさせることなく、先導ランナ3,4を円滑に移動させることができる。
b) 手動開閉タイプであり、引き部及び吊り部が一つの部材に設けられた摺動タイプ、又はローラタイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具にあっては、弾性棒状体10への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力によって前記弾性棒状体10を下側へ撓ませながら前記引き力を弾性棒状体10から先導ランナ本体3Aに加えることができ、先導ランナ本体3Aに抉りを生じさせることなく、先導ランナ3,4を円滑に摺動させることができる。
c) 一対のカーテンA1,A2の先頭部を重ね合わせるとき、カーテンA1,A2の先頭部同士が干渉することがあっても、前記弾性棒状体10を前記引き力によって撓ませ先頭部同士を容易に重ね合せることができる。また、カーテンレール2の一端側に、閉じられたカーテンA1,A2を収容するためのカーテンボックスが設けられている場合、前記弾性棒状体10の先端部に吊るされたカーテンA1,A2の先頭部がカーテンボックスと干渉することがあっても、前記弾性棒状体10を前記引き力によって撓ませてカーテンボックスとの干渉を容易に解除することができる。
【0042】
【発明の効果】第1発明によれば、先導ランナを、カーテンが吊るされる吊りランナと、引き力が加わる引きランナ3とに分け、この引きランナに追従して吊りランナを摺動させるため、摺動タイプの先導ランナの摺動抵抗を引き部及び吊り部が一つの部材に設けられた摺動タイプに比較して小さくでき、カーテンの引き力を、ローラタイプの先導ランナを備えたカーテン吊り具と同程度に小さくできる。
【0043】第2発明によれば、引きランナ又は吊りランナに連動部を設けるだけの簡単な構造によって吊りランナを引きランナに連動させることができる。
【0044】第3発明によれば、引きランナにフックを設けるだけの簡単な構造によって吊りランナを引きランナに連動させることができる。
【0045】第4発明及び第6発明によれば、先頭縁部が弾性棒状体の端末部に吊るされ、先頭縁部に続く部分が吊りランナ又は先導ランナ本体及び遊動ランナに吊るされたカーテンを、弾性棒状体への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力によって前記弾性棒状体を撓ませながら引き力を弾性棒状体から引きランナ又は先導ランナ本体に作用させることができるため、剛性を有する突出杆を用いる場合に比較して先導ランナを円滑に移動させることができる。また、カーテンの先頭縁部同士が干渉したり、カーテン先頭縁部がカーテンボックスと干渉したりするときでも前記弾性棒状体を撓ませて前記干渉を容易に解除することができる。
【0046】第5発明によれば、カーテンの先頭部の荷重は吊り専用の吊りランナに作用し、引きランナは引き専用となるため、この引きランナに抉りが生ずることを防止でき、しかも、引きランナの摺動支持部は適宜の間隔を隔てて離隔しているため、先導ランナの移動抵抗をより一層小さくでき、カーテンの引き力を、ローラタイプの先導ランナと同程度に小さくできる。また、先頭縁部が弾性棒状体の端末部に吊るされ、先頭縁部に続く部分が吊りランナ及び遊動ランナに吊るされたカーテンを、弾性棒状体への吊り部分よりも下側の先頭縁部を把持して開方向又は閉方向へ引き操作するとき、引き力によって前記弾性棒状体を撓ませながら引き力を弾性棒状体から引きランナに作用させることができるため、剛性を有する突出杆を用いる場合に比較して先導ランナを円滑に移動させることができる。また、カーテンの先頭縁部同士が干渉したり、カーテン先頭縁部がカーテンボックスと干渉したりするときでも前記弾性棒状体を撓ませて前記干渉を容易に解除することができる。
【出願人】 【識別番号】596168867
【氏名又は名称】ナビオ株式会社
【出願日】 平成11年2月12日(1999.2.12)
【代理人】 【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫 (外1名)
【公開番号】 特開2000−232934(P2000−232934A)
【公開日】 平成12年8月29日(2000.8.29)
【出願番号】 特願平11−34908