トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 カーテン吊り下げ装置
【発明者】 【氏名】北瀬 徹

【要約】 【課題】使用状況に応じた開放状態を形成可能なカーテン吊り下げ装置を提供する。

【解決手段】カーテン吊り下げ装置1のレール11にカーテン12を吊り下げる。カーテン12に第1〜第6の吊紐13〜18を間隔をおいて設け、各吊紐13〜18を、カーテン12のリング部材19を挿通した後、重りと共にカーテン12下端部に固定する。レール12に、各吊紐13〜18を同時に上下方向へ移動する第1〜第6の昇降手段21〜26を設け、第2〜第5の吊紐14〜17に、縒り戻し27を遊嵌する。各縒り戻し27に第1及び第2の接続コードを接続し、右方へ移動可能に構成する。昇降装置33〜36にガイド部材63を設け、縒り戻し27により右方へ引張される吊紐14〜17が摺接する下部及び上部転換点64,65を、ガイド部材63の筒部62に設定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吊り下げられたカーテンを引き上げる複数の吊紐が、前記カーテンの幅方向に間隔をおいて設けられたカーテンの吊り下げ装置であって、前記各吊紐を同時に上下方向へ移動して前記カーテンを昇降する昇降手段と、前記カーテンの上部にて、前記各吊紐における特定の吊紐に遊嵌する遊嵌部材と、該遊嵌部材を、前記カーテンの幅方向へ移動する移動手段と、前記遊嵌部材が遊嵌した前記吊紐に接して、前記昇降手段により移動される前記吊紐の移動方向を、前記移動手段による前記遊嵌部材の移動方向へ方向転換する転換点と、を備えたことを特徴とするカーテン吊り下げ装置。
【請求項2】 前記昇降手段を、前記カーテンの幅方向に延在した長尺部材に間隔をおいて設けられ、前記各吊紐を引き出し可能に巻き取る巻き取り部を有した昇降機構と、前記長尺部材に沿って延在し、前記各昇降機構における前記各巻き取り部を回動する回転軸と、前記長尺部材の一端部に設けられ、前記回転軸を回転させる回転操作手段とにより構成する一方、前記移動手段を、前記遊嵌部材に接続された接続コードと、前記長尺部材の前記一端部に設けられ、前記接続コードを下方へ引張可能に支持する支持手段と、前記接続コードの引張状態を解除可能に保持する保持手段とにより構成したことを特徴とする請求項1記載のカーテン吊り下げ装置。
【請求項3】 前記回転操作手段を、前記回転軸に設けられたプーリと、該プーリより垂下し、該プーリを回動する操作コードとにより構成する一方、前記接続コードを、前記長尺部材の前記一端部より垂下した筒状のロッド内に収容し、該ロッドの下端より延出した前記接続コードの延出部分に引張操作部を設けたことを特徴とする請求項2記載のカーテン吊り下げ装置。
【請求項4】 前記各吊紐における複数の吊紐に前記遊嵌部材を遊嵌させ、各遊嵌部材に接続される前記接続コードを、前記遊嵌部材に直接係止される第1の接続コードと、前記遊嵌部材に移動自在に挿通して折り返され、該遊嵌部材より前記一端部側の部位に係止された第2の接続コードとにより構成したことを特徴とする請求項2または3記載のカーテン吊り下げ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンを昇降自在に吊り下げるカーテン吊り下げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吊り下げ式のカーテンにおいて、見栄えを向上させるために、カーテンの中央部を引き上げた状態で縫製し、カーテンの下縁が円弧を描くようにする方法が知られている。
【0003】また、カーテンを吊り下げるとともに、カーテンの中央部を昇降させるカーテン吊り下げ装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したカーテン及びカーテン吊り下げ装置にあっては、優れたデザイン性を有するものの、実使用上においては、必ずしも有効に機能するものではなかった。
【0005】すなわち、強い西日が差し込む場合には、カーテン全体を最下部まで下げての使用が望まれる一方、日差しが弱い場合には、カーテンを全開にするなど、使用状況に応じた開放状態が望まれるものであった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、使用状況に応じた開放状態を形成可能なカーテン吊り下げ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明の請求項1のカーテン吊り下げ装置にあっては、吊り下げられたカーテンを引き上げる複数の吊紐が、前記カーテンの幅方向に間隔をおいて設けられたカーテンの吊り下げ装置であって、前記各吊紐を同時に上下方向へ移動して前記カーテンを昇降する昇降手段と、前記カーテンの上部にて、前記各吊紐における特定の吊紐に遊嵌する遊嵌部材と、該遊嵌部材を、前記カーテンの幅方向へ移動する移動手段と、前記遊嵌部材が遊嵌した前記吊紐に接して、前記昇降手段により移動される前記吊紐の移動方向を、前記移動手段による前記遊嵌部材の移動方向へ方向転換する転換点と、を備えている。
【0008】すなわち、カーテンの複数箇所設けられた各吊紐は、昇降手段によって同時に上下方向へ移動されるので、該昇降手段によりカーテン全体が昇降され、カーテンを上昇した全開状態と、下降した全閉状態とが形成される。また、前記各吊紐における特定の吊紐には、遊嵌部材が遊嵌されており、該遊嵌部材は、移動手段によって前記カーテンの幅方向へ移動される。このため、移動手段により前記遊嵌部材が移動されると、該遊嵌部材に遊嵌された前記吊紐がカーテンの幅方向へ引張されるので、当該吊紐が設けられた前記カーテンの部位のみが上昇され、カーテンの下縁が部分的に上昇された部分上昇状態が形成される。また、前記遊嵌部材には、前記吊紐に遊嵌されており、該吊紐の挿通性が確保されている。このため、前記部分上昇状態において、前記昇降手段によって各吊紐を上動させることが可能となり、この状態のカーテンが前記昇降手段により上昇されることによって、下縁が部分的に上昇された状態のカーテンが開放された部分上昇開放状態が形成される。
【0009】そして、前記遊嵌部材が遊嵌した前記吊紐に接して、前記昇降手段により移動される前記吊紐の移動方向を、前記移動手段による前記遊嵌部材の移動方向へ方向転換する転換点が設けられているので、前記嵌合部材の移動方向へのカーテンの引張が防止される。
【0010】また、本発明の請求項2のカーテン吊り下げ装置においては、前記昇降手段を、前記カーテンの幅方向に延在した長尺部材に間隔をおいて設けられ、前記各吊紐を引き出し可能に巻き取る巻き取り部を有した昇降機構と、前記長尺部材に沿って延在し、前記各昇降機構における前記各巻き取り部を回動する回転軸と、前記長尺部材の一端部に設けられ、前記回転軸を回転させる回転操作手段とにより構成する一方、前記移動手段を、前記遊嵌部材に接続された接続コードと、前記長尺部材の前記一端部に設けられ、前記接続コードを下方へ引張可能に支持する支持手段と、前記接続コードの引張状態を解除可能に保持する保持手段とにより構成した。
【0011】すなわち、前記昇降手段によりカーテンを昇降させる際には、長尺部材の一端部に設けられた回転操作手段により回転軸が回転されるとともに、前記長尺部材に設けられた各昇降機構における巻き取り部が回動される。これにより、各昇降機構の巻き取り部によってカーテンに設けられた各吊紐が巻き取られ、カーテンが上昇される。また、カーテンの下縁を部分的に上昇した前記部分上昇状態を形成する際には、前記遊嵌部材に接続されるとともに、前記長尺部材の前記一端部に設けられた支持手段により支持された接続コードが下方へ引張される。そして、この状態が、保持手段により保持され、前記部分上昇状態が形成される。このように、前記長尺部材の一端部側における操作によって、カーテン全体の昇降と、カーテンの部分的な昇降とが行われる。
【0012】さらに、本発明の請求項3のカーテン吊り下げ装置では、前記回転操作手段を、前記回転軸に設けられたプーリと、該プーリより垂下し、該プーリを回動する操作コードとにより構成する一方、前記接続コードを、前記長尺部材の前記一端部より垂下した筒状のロッド内に収容し、該ロッドの下端より延出した前記接続コードの延出部分に引張操作部を設けた。
【0013】すなわち、カーテン全体を昇降させる回転操作手段は、プーリと、該プーリより垂下した操作コードとにより構成され、カーテンを部分的に上昇させる際に下方へ引張される前記接続コードは、筒状のロッド内に収容されるとともに、該ロッドの下端より延出した延出部分には、引張操作部が設けられている。このため、前記長尺部材の一端部より垂下される前記操作コードと前記接続コードとの絡みつきが防止される。
【0014】加えて、本発明の請求項4のカーテン吊り下げ装置においては、前記各吊紐における複数の吊紐に前記遊嵌部材を遊嵌させ、各遊嵌部材に接続される前記接続コードを、前記遊嵌部材に直接係止される第1の接続コードと、前記遊嵌部材に移動自在に挿通して折り返され、該遊嵌部材より前記一端部側の部位に係止された第2の接続コードとにより構成した。
【0015】すなわち、カーテンに設けられた吊紐には、複数の吊紐に遊嵌部材が遊嵌され、各遊嵌部材には、遊嵌部材に直接係止される第1の接続コードと、前記遊嵌部材を挿通して折り返され、当該遊嵌部材より前記一端部側の部位に係止された第2の接続コードが接続されている。このため、これらの接続コードが同寸法移動された場合、前記遊嵌部材にて折り返された第2の接続コードにより上昇される吊紐の移動距離は、遊嵌部材に直接係止される第1の接続コードにより上昇される吊紐の移動距離の1/2となり、第1の接続コードにより上昇されるカーテンの部位と、第2の接続コードにより上昇される部位とにおいて、カーテン下縁の高さに変化が生じる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるカーテン吊り下げ装置1を示す図であり、該カーテン吊り下げ装置1は、窓枠等の開口部の上縁に設置されるものである。
【0017】このカーテン吊り下げ装置1は、前記開口部の上縁に固定される長尺部材としてのレール11を備えており、該レール11の前面には、図外の第1の面ファスナーが設けられている。前記レール11に取り付けられるレースのカーテン12には、前記第1の面ファスナーに脱着自在に貼着される図外の第2の面ファスナーが上縁に沿って縫製されており、両面ファスナーが貼着されることにより、前記カーテン12が前記レール11に吊り下げられた状態で固定されている。前記カーテン12には、当該カーテン12を引き上げる第1〜第6の吊紐13〜18が、前記カーテン12の幅方向に間隔をおいて設けられており、各吊紐13〜18は、前記カーテン12に縫製された複数のリング部材19,・・・を挿通した後、重り20,・・・と共にカーテン12の下端部に固定されている。
【0018】前記レール12には、前記各吊紐13〜18を同時に上下方向へ移動する第1〜第6の昇降手段21〜26が設けられており、各昇降手段21〜26によって前記カーテン12が昇降されるように構成されている。前記第2〜第5の吊紐14〜17には、遊嵌部材としての縒り戻し27における第1の遊嵌部28が、前記カーテン12の上部にて遊嵌されており、前記各吊紐13〜18は、前記縒り戻し27によって前記第1の遊嵌部28内を移動自在に保持されている。そして、前記レール11には、前記各縒り戻し27,・・・を、前記カーテン12の幅方向、具体的には、前記レール11の一端部としての右端部29側へ移動する移動手段30が設けられている。
【0019】前記各昇降手段21〜26は、図2にも示すように、前記レール11裏面の溝部31に間隔をおいて固定された第1〜第6の昇降装置32〜37(第2及び第3の昇降装置33,34のみ図示)と、前記レール11に沿って延在し、各昇降装置32〜37を貫通した六角柱状の回転軸としての六角ロッド38と、図3にも示すように、前記レール11の右端部29に設けられ、前記六角ロッド38を回転させる回転操作手段39とにより構成されている。該回転操作手段39は、前記レール11の右端部29に固定された本体構成部41と、該本体構成部41を貫通した前記六角ロッド38に外嵌したプーリ42と、該プーリ42より垂下した操作コード43とにより構成されている。該操作コード43には、リング状に形成されており、その上端部が前記プーリ42の溝部44に掛けられた状態で垂下されている。また、前記操作コード43には、多数の球体45,・・・が間隔をおいて設けられており、各球体45,・・・は、前記プーリ42の溝部44に形成された半球状の凹部46,・・・に係合した状態で滑り止めとして機能し、前記操作コード43が操作された際に前記プーリ42を回動できるように構成されている。
【0020】前記各昇降装置32〜37の内部には、図4(第3の昇降装置34のみ図示)に示すように、昇降機構51が設けられており、該昇降機構51は、前記六角ロッド38に外嵌した第1のかさ歯車52と、該第1のかさ歯車52に螺合する第2のかさ歯車53により形成されている。該第2のかさ歯車53は、前記昇降装置34のケーシング54に突設された軸部55に回転自在に支持されており、第2のかさ歯車52と前記ケーシング54との間には、側壁部56を有した円柱状の巻き取り部としてのリール部57が形成されている。該リール部57には、帯状の前記吊紐15が係止されており、当該リール部57の回転に伴い、前記ケーシング54の開口部58より延出した吊紐15が引き出し可能に巻き取られるように構成されている。
【0021】また、前記第2〜第5の昇降装置33〜36には、図2にも示したように、ケーシング54の下面より下方へ延出した足部61と、該足部61の下端に設けられた筒状の筒部62とからなるガイド部材63が設けられている。該ガイド部材63は、前記吊紐14〜17が延出された前記ケーシング54の開口部58(図4参照)より右方の部位に設けられており、前記筒部62は、前記吊紐14〜17に遊嵌した前記縒り戻し27が挿通可能な内径寸法を有している。これにより、前記縒り戻し27が前記移動手段30によって右方へ移動された際には、この縒り戻し27が前記筒部62を挿通して右方へ移動されることによって該縒り戻し27に遊嵌された吊紐14〜17が右方へ引張され、該吊紐14〜17が、前記ガイド部材63の前記筒部62における左端の上部及び上部に摺接するように構成されており、前記筒部62の左端下部及び上部が、前記第2〜第5の昇降手段22〜25により移動される前記吊紐14〜17の上下への移動方向を、前記縒り戻し27による左右への移動方向に方向転換する下部及び上部転換点64,65を形成している。
【0022】また、前記移動手段30は、前記各縒り戻し27,・・・における第2の遊嵌部71,・・・に接続された第1及び第2の接続コード72,73と、図3に示したように、前記レール11の右端部29に設けられ、前記各接続コード72,73を下方へ引張可能に支持する支持手段74と、図5にも示すように、前記各接続コード72,73の引張状態を解除可能に保持する保持手段75とにより構成されている。前記第1の接続コード72は、図1及び図2に示したように、前記カーテン12の中央部に位置する前記第3及び第4の吊紐15,16に遊嵌した縒り戻し27の第2の遊嵌部71に直接係止されており、前記第2の接続コード73は、前記第3及び第4の吊紐15,16の両脇に位置する前記第2及び第5の吊紐14,17に遊嵌した縒り戻し27の第2の遊嵌部71に移動自在に挿通して折り返され、当該縒り戻し27より右方に配置された前記第3及び第6の昇降装置34,37のケーシング54上部に係止されている。
【0023】前記支持手段74は、図3に示したように、前記レール11の右端部29に固定された固定板81と、該固定板81の下部に設けられた一対のローラー82,82と、両ローラー82,82下部より下方へ延出した縦壁83,83を有する取付部84とからなり、前記両ローラー82,82の間には、前記各接続コード72,73が移動自在に挿通されている。前記取付部84には、前後左右に傾動可能なユニバーサルジョイント85を介して円筒状の操作ロッド86が設けられており、前記ローラー82,82間を挿通した前記各接続コード72,73が、前記ユニバーサルジョイント85を介して前記操作ロッド86より下方へ延出するように構成されている。前記操作ロッド86の下端部には、図5に示したように、上部に円錐状の縮径部87が形成された大径の握持部88が外嵌されており、該握持部88内には、前記保持手段75が設けられている。
【0024】すなわち、前記操作ロッド86の下端には、中央に貫通穴91が形成されたストッパー92が固定されており、該ストッパー92と前記握持部88の縮径部87との間には、第1のスプリング93が設けられ、前記握持部88が上方へ付勢されるように構成されている。前記ストッパー92の下部には、戻り止め部材94が配置されており、該戻り止め部材94の中央部には、前記ストッパー92の前記貫通穴91に挿入される円錐形の円錐突出部95が形成されている。該円錐突出部95の周囲には、前記各接続コード72,73が挿通される挿通穴96,・・・が等間隔をおいて設けられており、各接続コード72,73が前記円錐突出部95の周囲部を通過するように構成されている。この戻り止め部材94の下面に形成された凹部97には、第2のスプリング98が収容されており、該スプリング98の下端部は、抜け止め部材99に支持されている。該抜け止め部材99は、前記握持部88下端の係止片100,100に係止された状態で、前記握持部88に取り付けられるように構成されており、当該抜け止め部材99が前記握持部88に取り付けられた状態で、前記第2のスプリング98によって前記戻り止め部材94が上方へ付勢されるとともに、該戻り止め部材94の前記円錐突出部95が前記ストッパー92の前記貫通穴91に挿入され、該貫通穴91を挿通した前記各接続コード72,73の移動が阻止されるように構成されている。
【0025】また、前記円錐突出部95が突設された前記戻り止め部材94には、側方へ突出した側方突出部101,101が形成されており、前記握持部88の上部には、内側へ突出した内方突出部102,102が形成されている。これにより、前記握持部88を、前記操作ロッド86に対して下方へ移動操作した際に、前記内方突出部102,102が前記戻り止め部材94の側方突出部101,101に当接し、この戻り止め部材94を下方へ移動できるように構成されており、前記戻り止め部材94の前記円錐突出部94による前記各接続コード72,73の係止状態を解除できるように構成されている。そして、前記握持部88より下方へ延出した前記各接続コード72,73の延出部分には、円柱状の引張操作部103が設けられている。
【0026】以上の構成にかかる本実施の形態において、図6の模式図に示すように、全閉状態にあるカーテン12の中央部のみを上昇させる際には、前記レール11の右端部29より垂下した操作ロッド86を一方の手で押さえつつ、該操作ロッド86の下部に設けられた引張操作部103を矢示aで示すように下方へ引張し、図7に示すように、該引張操作部103が設けられた第1及び第2の接続コード72,73を下方へ引張する。このとき、前記第1の接続コード72は、図1及び図2に示したように、前記カーテン12の中央部に位置する第3及び第4の吊紐15,16に遊嵌した縒り戻し27に直接係止される一方、前記第2の接続コード73は、前記第3及び第4の吊紐15,16の両脇に位置する第2及び第5の吊紐14,17に遊嵌した縒り戻し27の第2の遊嵌部71を挿通して折り返した後、当該縒り戻し27より右方に配置された第3及び第6の昇降装置34,37のケーシング54上部に係止されている。
【0027】このため、前記引張操作部103の操作により第1及び第2の接続コード72,73が右方へ同寸法移動された際に、前記縒り戻し27,27にて折り返された第2の接続コード73,73により右方へ引張されて上昇される第2及び第5の吊紐14,17の移動距離を、縒り戻し27,27に直接係止された第1の接続コード72,72により右方へ引張されて上昇される第3及び第4の吊紐15,16の移動距離の1/2にすることができる。これにより、第1の接続コード72,72により上昇されるカーテン12中央部の上昇率を、第2の接続コード73,73により上昇される前記中央部両脇における上昇率の二倍にすることができ、カーテン12の中央部における下縁が円弧形状に上昇された中央部上昇状態を形成することができる。
【0028】そして、前記操作ロッド86及び前記引張操作部103から手を離すと、前記保持手段75における第2のスプリング98が、戻り止め部材94を上方へ押し上げ、該戻り止め部材94の円錐突出部95がストッパー92の貫通穴91に挿入される。これにより、該貫通穴91を挿通した各接続コード72,73の移動が阻止され、前記中央部上昇状態が保持される。
【0029】また、図6に示した全閉状態にあるカーテン12を全体的に開放する際には、レール11の右端部29に設けられた回転操作手段39より垂下した操作コード43の一方を、矢示bで示すように下方へ引張操作して操作コード43が掛けられたプーリ42を回動し、六角ロッド38を回転させる。すると、前記レール11に設けられた各昇降装置32〜37におけるリール部57が回動され、各リール部57によってカーテン12に設けられた各吊紐13〜18が同時に巻き取られ、カーテン12が上昇される。これにより、カーテン12の下縁が波形状に形成された状態で、カーテン12全体が上昇され、カーテン12が全開にされた全開状態と、中途部まで上昇された半開状態とを形成することができる。
【0030】そして、カーテン12全体が中途部まで上昇された前記半開状態において、前記レール11の右端部29より垂下した操作ロッド86下部に設けられた引張操作部103を矢示cで示すように下方へ引張し、図9に示すように、該引張操作部103が設けられた第1及び第2の接続コード72,73を下方へ引張する。これにより、前記半開状態を維持しつつ、カーテン12の中央部が円弧形状に上昇された中央部上昇開放状態を形成することができる。
【0031】このとき、カーテン12の左右端は、前記操作コード43操作時において、第1及び第6の吊紐13,18が上昇されることによって上昇されている。このため、カーテン12の中央部のみを上昇させるように構成され、カーテン12の左右端を上昇させることが不可能であった従来品と比較して、カーテン12の左右端部を波形にすることができるので、カーテン12の開放形態のバリエーションを増やすことができる。
【0032】一方、前述したように、図6に示した全閉状態のカーテン12において、前記レール11の右端部29より垂下した操作ロッド86を一方の手で押さえつつ、該操作ロッド86の下部に設けられた引張操作部103を矢示aで示すように下方へ引張し、図7に示したように、カーテン12中央部を円弧形状に上昇させた中央部上昇状態を形成した後、レール11の右端部29より垂下した操作コード43を矢示dで示すように操作して、該操作コード43が掛けられたプーリ42を回動し、六角ロッド38を回転させる。このとき、前記縒り戻し27の第1の遊嵌部28には、各吊紐13〜18が遊嵌されており、各吊紐13〜18の挿通性が確保されている。このため、前記中央部上昇状態を維持しつつ、前記各昇降装置32〜37による各吊紐13〜18の上動が可能となり、この状態のカーテン12が各昇降装置32〜37により上昇されることによって、図9に示したようように、下縁中央部が上昇された状態のカーテン12を開放した前記中央部上昇開放状態を形成することができる。
【0033】このように、前記操作コード43と前記操作ロッド86を単独に、あるいは組み合わせて操作することにより、カーテン12全体を上昇した全開状態と、カーテン12全体を下降した全閉状態と、カーテン12の中央部を上昇させた中央部上昇状態と、この中央部上昇状態を維持しつつ、カーテン12を開放した中央部上昇開放状態との四形態を形成することができる。このため、カーテン12を部分的に上昇させ、下縁が円弧を描くようにすることができるとともに、差し込む日差しに応じてカーテンの高さ位置を調整することができ、使用状況に応じた開放状態を形成することができる。したがって、優れたデザイン性を確保しつつ、実用性の向上を図ることができる。
【0034】また、前記レール11の右端部29より垂下された前記操作コード43及び前記操作ロッド86の操作により、カーテン12全体の昇降と、カーテン12の部分的な昇降とを行うことができるので、カーテン12全体の昇降をレール11の右端部に垂下された操作コード43により行うとともに、カーテン12の中央部の昇降をレール11の左端部より垂下された操作ロッド86により行う場合と比較して、利便性が向上する。また、前記レール11の左端部に家具などが配置された場合であっても、カーテン12全体の昇降またはカーテン12中央部の昇降のいずれかの操作が不能となるといった不具合を解消することができる。
【0035】さらに、前記カーテン12の中央部を上昇させる各接続コード72,73は、筒状の操作ロッド86内に収容されているため、前記レール11の右端部29より垂下される前記操作コード43と前記接続コード72,73との絡みつきを未然に防止することができる。また、前記操作ロッド86の下端より延出した前記接続コード72,73の延出部分には、引張操作部103が設けられているので、前記接続コード72,73の操作性が向上する。
【0036】そして、前記第2〜第5の昇降装置33〜36には、図2に示したように、ガイド部材63が設けられており、縒り戻し27が右方へ移動され、第2〜第5の吊紐14〜17が右方へ引張された際には、各吊紐14〜17が、前記ガイド部材63の筒部62における左端の上部及び上部に設定された下部及び上部転換点64,65に摺接するように構成されている。これにより、前記第2〜第5の昇降装置33〜36とカーテン12の下部との間にて上下移動される前記各吊紐14〜17は、前記筒部62における前記下部及び上部転換点64,65にて右方へ方向転換される。よって、前記縒り戻し27の移動によるカーテン12の右方への引張を防止することができ、カーテン12の右方への引き攣りによる見栄えの悪化を防止することができる。
【0037】なお、本実施の形態にあっては、レール11の右端部29より操作コード43及び操作ロッド86が垂下されたカーテン吊り下げ装置1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでは無く、家具の配置等によりレール11の左端部より垂下させても良い。
【0038】また、遊嵌部材として縒り戻し27を使用した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、環状の部材など吊紐14〜17が移動自在に挿通する構造のものであれば良い。また、一部に切り欠きが設けられた環状部材を使用した場合には、切り欠きからの吊紐14〜17の挿通が可能となり、取付操作性の向上を図ることができる。
【0039】さらに、前記各昇降装置32〜37にあっては、矩形状のものを示したが、これに限定されるものではなく、縦方向に長いカーテン12を昇降するために、大型のリール部57を内蔵させる場合には、外形形状が円形状に形成された昇降装置を用いることもできる。
【0040】また、本実施の形態にあっては、第2及び第5の吊紐14,17に遊嵌した縒り戻し27,27を右方へ引張する第2の接続コード73と、第3及び第4の吊紐15,16に遊嵌した縒り戻し27,27を右方へ引張する第1の接続コード72とを同色としたが、例えば、カーテン12の中央部を昇降する第1の接続コード72,72を赤色に設定するとともに、その両脇を昇降する第2の接続コード73,73を青色に設定しても良い。この場合、各接続コード72,73が挿通される操作ロッド86下部の引張操作部103を青色の上段部と赤色の下段部とに分割し、引張操作部103の上段部に青色の第2の接続コード73,73を固定するとともに、赤色の第1の接続コード72,72を引張操作部103の前記上段部を挿通させた後、引張操作部103の下段部に固定しても良い。これにより、引張操作部103の下段部のみを引張してカーテン12の中央部のみを上昇させた形態を形成することができる。
【0041】さらに、第3の吊紐15に遊嵌した縒り戻し27を引張する第1の接続コード72を赤色にするとともに、第4の吊紐16に遊嵌した縒り戻し27を引張する第1の接続コード73をピンク色にする一方、第2の吊紐14に遊嵌した縒り戻し27を引張する第2の接続コード73を青色にするとともに、第5の吊紐17に遊嵌した縒り戻し27を引張する第2の接続コード72を水色にしても良い。この場合、各接続コード72,73が挿通される操作ロッド86下部の引張操作部103を、図10に示すように、第3の吊紐15を引張する赤色の第1の接続コード72が固定された赤色の第1の球体201と、第4の吊紐16を引張するピンク色の第1の接続コード72が固定されたピンク色の第2の球体202と、第2の吊紐14を引張する青色の第2の接続コード73が固定された青色の第3の球体203と、第5の吊紐17を引張する水色の第2の接続コード72が固定された水色の第4の球体204とに色分けしても良い。これにより、前記各吊紐14〜17が設けられたカーテン12の各箇所を個別に昇降することができるので、カーテン12の開放状態におけるバリエーションをさらに増大させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1のカーテン吊り下げ装置にあっては、カーテンの各吊紐を同時に移動する昇降手段によって、カーテンを上昇した全閉状態と、下降した全閉状態とを形成することができる。また、特定の吊紐に遊嵌された遊嵌部材を移動することにより、当該吊紐が設けられたカーテンの部位のみを上昇させることができ、カーテンの下縁が部分的に上昇された部分上昇状態を形成することができる。さらに、前記吊紐は、遊嵌部材に遊嵌され、挿通性が確保されているので、前記部分上昇状態を維持しつつ、前記昇降手段によってカーテンを開放することができる。これにより、下縁が部分的に上昇された状態のカーテンを開放した部分上昇開放状態を形成することができる。
【0043】このため、カーテンを部分的に上昇させ、下縁が円弧を描くようにすることができるとともに、差し込む日差しに応じてカーテンの高さ位置を調整することができ、使用状況に応じた開放状態を形成することができる。したがって、優れたデザイン性を確保しつつ、実用性の向上を図ることができる。
【0044】そして、前記遊嵌部材が遊嵌した前記吊紐に接して、前記昇降手段により移動される前記吊紐の移動方向を、前記移動手段による前記遊嵌部材の移動方向へ方向転換する転換点が設定されているので、前記嵌合部材の移動によるカーテンの幅方向への引張を防止することができ、カーテンの引き攣りによる見栄えの悪化を防止することができる。
【0045】また、本発明の請求項2のカーテン吊り下げ装置においては、長尺部材の一端部に設けられた回転操作手段を操作することにより、カーテンを昇降することができるとともに、前記一端部の支持手段に支持された接続コードを下方へ引張することにより、カーテンの下縁を部分的に上昇することができ、この状態を、保持手段によって保持することができる。このように、前記長尺部材の一端部側における操作により、カーテン全体の昇降と、カーテンの部分的な昇降とを行うことができるので、カーテン全体の昇降を長尺部材の一端部側にて行う一方、カーテンの部分的な昇降を長尺部材の他端部側にて行う場合と比較して、利便性が向上する。また、長尺部材の他方側に家具などが配置された場合であっても、いずれが一方の操作が不能となるといった不具合を解消することができる。
【0046】さらに、本発明の請求項3のカーテン吊り下げ装置における前記長尺部材の一端部には、カーテン全体を昇降させるための操作コードと、カーテンを部分的に上昇させるための接続コードとが垂下されており、該接続コードは、筒状のロッド内に収容されている。これにより、長尺部材の一端部より、前記操作コードと、露出した状態の前記接続コードとが垂下された場合と比較して、前記操作コードと前記接続コードとの絡みつきを未然に防止することができる。また、前記ロッドの下端より延出した前記接続コードの延出部分には、引張操作部が設けられているため、前記接続コードの操作性が向上する。
【0047】加えて、本発明の請求項4のカーテン吊り下げ装置においては、カーテンの吊紐に遊嵌した遊嵌部材を移動する第1の接続コードと第2の接続コードとを同寸法移動した場合、前記遊嵌部材にて折り返された第2の接続コードにより上昇される吊紐の移動距離を、遊嵌部材に直接係止された第1の接続コードにより上昇される吊紐の移動距離の1/2にすることができる。これにより、第1の接続コードにより上昇されるカーテンの部位と、第2の接続コードにより上昇される部位とにおいて、カーテン下縁の高さ位置に変化を持たせることができる。
【0048】よって、カーテン中央部の吊紐を第1の接続コードにより上昇し、かつ当該吊紐の両脇に設けられた吊紐を、第2の接続コードにより上昇するように構成することにより、カーテン中央部の上昇率を大きく設定するとともに、その両脇の上昇率を小さく設定することができる。これにより、カーテン下縁の形状をより円弧形状に近づけることができ、外観品質を高めることができる。
【0049】
【出願人】 【識別番号】398073639
【氏名又は名称】株式会社デコール
【出願日】 平成10年11月30日(1998.11.30)
【代理人】 【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明
【公開番号】 特開2000−157410(P2000−157410A)
【公開日】 平成12年6月13日(2000.6.13)
【出願番号】 特願平10−355375