| 【発明の名称】 |
咀嚼増進用食器 |
| 【発明者】 |
【氏名】長岡 明
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| 【要約】 |
【課題】食事をする際に一定の咀嚼時間を保持することが可能となる咀嚼増進用食器を提供する。
【解決手段】箸1の保持部11に、予め設定した所定時間を検出するタイマー手段2と、タイマー手段2による所定時間の検出を開始させるスイッチ手段3aと、タイマー手段2によって検出した所定時間を通知する通知手段4と、各手段に電力を供給する電力供給手段5とを備え、茶碗等の上に載置された食物を把持するときの傾斜角度θ1 から、その把持した食物を口内へ入れるときの傾斜角度θ2 への傾斜角度の変化によってスイッチ手段3aを動作させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食器本体と、予め設定した所定時間を検出するタイマー手段と、同タイマー手段による前記所定時間の検出を開始させるスイッチ手段と、前記タイマー手段によって検出した前記所定時間を通知する通知手段とにより構成される咀嚼増進用食器。 【請求項2】 前記スイッチ手段が、前記食器本体の傾斜角度により動作するものである請求項1記載の咀嚼増進用食器。 【請求項3】 前記通知手段が、光または音により通知するものである請求項1または2記載の咀嚼増進用食器。 【請求項4】 前記食器本体が、箸である請求項1から3のいずれかに記載の咀嚼増進用食器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食事をする際の咀嚼を増進するための咀嚼増進用食器に関する。 【0002】 【従来の技術】食事をする際、咀嚼を正しく行うことは、健康増進のために大変良いことである。特に、幼児期に正しい咀嚼を行う習慣を付けることによって、咀嚼筋が発達し歯の噛み合わせがよくなる。 【0003】また、食物をよく噛むことによって、唾液が多く分泌され、この唾液の作用により食物が柔らかくなり、消化を助けるようになる。その他にも、食物を良く噛むことによって、肥満防止、味覚の発達、言葉の発達、脳の発達、歯の病気の予防、ガン予防や胃腸快適等の効用があると言われている。 【0004】このように、良く噛むことには多くの全身への効果があるが、とかく多忙な毎日の中で噛むことはおざなりになりがちである。食事は、毎日の習慣であるから、今まで急いで食べていた人が急によく噛むようにすることはなかなか難しい。 【0005】例えば、箸を使って食事をするとき、箸を手に持ったまま食事を続けていると、よく噛まないままつい次の食物に箸が出てしまい、食物を口内へ運ぶ回数が増え、良く噛まないまま飲み込んでしまうともいわれている。これを防止するため、従来、食事中に箸を手から離し、口内へ入れた食物を良く噛んでから、再び箸を取り食物を口に運ぶことを繰り返すとよいという考えから、使い勝手の良い箸置き等が提案されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いくら使い勝手の良い箸置きを使用しても、箸を手から離すことに変わりはなく、箸を何度も持ち直すことは面倒である。 【0007】そこで、本発明においては、食事をする際に一定の咀嚼時間を保持することが可能となる咀嚼増進用食器を提供する。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の咀嚼増進用食器は、食器本体と、予め設定した所定時間を検出するタイマー手段と、タイマー手段による所定時間の検出を開始させるスイッチ手段と、タイマー手段によって検出した所定時間を通知する通知手段とにより構成される。 【0009】食物を食器本体によって把持し、その食物を口内へ入れるときから予め設定した所定時間の経過を検出し、その検出した所定時間の経過を通知することによって、使用者は食物を口内へ入れてからの咀嚼時間を容易に認知することが可能となるため、一定の咀嚼時間を保持することが可能となる。 【0010】ここで、タイマー手段による所定時間の検出を開始させるスイッチ手段としては、使用者が積極的に触れることによって動作するようなものでもよいが、食器本体の傾斜角度により動作するものであることが望ましい。 【0011】食器本体は、通常の使用状態においては、茶碗や皿等の上に載置された食物を把持するときの傾斜角度と、その把持した食物を口内へ入れるときの傾斜角度とが異なる。この傾斜角度の変化を検出してスイッチ手段を動作させることによって、使用者は特にスイッチ手段を動作させることを意識することなく、通常の食事の動作のみによってタイマー手段による所定時間の検出を開始させることが可能となる。 【0012】また、タイマー手段によって検出した所定時間を通知する通知手段としては、食器本体の振動によって通知するものなど使用者の五感によって知覚できるものであればどのようなものでもよいが、光または音によりこの所定時間の経過を通知するものであることが望ましい。 【0013】これにより、使用者は光の点滅または音の響きによって所定時間の経過をさらに容易に認知することが可能となる。また、この光の形態や音の旋律を使用者の興味を引くものとしておけば、使用者により咀嚼の必要性を意識させることが可能となり、さらなる咀嚼増進が可能となる。 【0014】 【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態における咀嚼増進用食器の側面図、図2は本発明の実施の形態における咀嚼増進用食器の構成を示す概略図、図3は本発明の実施の形態における咀嚼増進用食器の使用状態を示す説明図であって、(a)は食物を把持する状態を示す図、(b)は把持した食物を口内へ入れる状態を示す図である。 【0015】本発明の実施の形態における咀嚼増進用食器は、食器本体としての箸1の手で保持する部分である保持部11に、予め設定した所定時間を検出するタイマー手段2と、タイマー手段2による所定時間の検出を開始させるスイッチ手段3aと、タイマー手段2によって検出した所定時間を通知する通知手段4と、各手段に電力を供給する電池等の電力供給手段5とを備えている。 【0016】タイマー手段2は、理想とされる20〜30回の咀嚼に要する咀嚼時間を予め所定時間として設定しておき、食物を口内へ入れるときからの所定時間の経過を検出させるためのものである。 【0017】スイッチ手段3aは、図2(a)に示すように、箸1内に設けた内筒33内を箸1の長手方向にスライドする滑走体32と、滑走体32の接触によりタイマー手段2による所定時間の検出を開始させるスイッチ31aとによって構成されている。このスイッチ手段3aの滑走体32は箸1の傾斜によってスライドし、スイッチ31aと接触または離脱する。スイッチ31aは通常は導通状態であって滑走体32の接触により絶縁状態になるb接点仕様のものを用いている。 【0018】箸1は、図3に示すように、通常の使用状態においては、茶碗や皿等の上に載置された食物を把持するときの水平からの傾斜角度θ1 と、その把持した食物を口内へ入れるときの水平からの傾斜角度θ2 とが異なる。この傾斜角度の変化|θ1 −θ2 |を検出してスイッチ手段3aを動作させることによって、使用者が特にスイッチ手段3aを動作させることを意識することなく、通常の食事の動作のみによってタイマー手段2による所定時間の検出を開始させることが可能となる。 【0019】通知手段4は、光によって所定時間の経過を通知するものであり、豆電球や発光ダイオードなどの箸1の保持部11に内蔵可能な小型の発光体を用いることができる。これにより、使用者は光の点滅によって所定時間の経過を容易に認知することが可能となる。また、この光の形態を使用者の興味を引くようにあるリズムをもって点滅するなどしておけば、使用者により咀嚼の必要性を意識させることが可能となり、さらなる咀嚼増進が可能となる。 【0020】なお、この発光体は、箸1の断面が四角形である場合には、箸1の周面全面から確認できるようにしておくと箸1の向きに関わらず、所定時間の経過を容易に認知することが可能となる。また、箸の場合、1対となる2本共に本発明の箸1としてもよいが、片方の1本だけであってもかまわない。もし2本を用いる場合には、2本の箸1をケーブルにて接続し、タイマー手段2、スイッチ手段3aや通知手段4の動作を同期させることも可能である。 【0021】このような構成の咀嚼増進用食器によれば、図3に示すように、(a)の状態、すなわち食物を箸1によって把持するときは、箸1の先端が下向き(傾斜角度θ1 )となるため箸1内に設けた内筒33内を滑走体32がスライドしてスイッチ31aに接触してスイッチ31aが絶縁状態となり、(b)の状態、すなわち把持した食物を口内へ入れるときは傾斜角度θ1 の状態から箸1の先端を上方へ動かすため、滑走体32がスイッチ31aから離脱してスイッチ31aが導通状態となってタイマー手段2による所定時間の検出が開始される。 【0022】使用者は、食物を口内へ入れたときから咀嚼を開始し、所定時間の経過後、通知手段4によってこの所定時間の経過が通知される。この所定時間の経過が通知されるまで使用者が咀嚼を継続することにより、理想とされる20〜30回の咀嚼に要する一定の咀嚼時間を保持することが可能となる。 【0023】なお、食器本体としては、本実施形態における箸の他にフォークやスプーン等の食物を口内まで運ぶための把持具であってもよく、手で保持する部分に各手段を内蔵しておけばよい。また、このように手で保持する部分に各手段を内蔵するとその保持部分がより太いものとなるため、フォーク等を手で保持しやすくなる。 【0024】また、スイッチ手段3aの代わりに、図2(b)に示すスイッチ手段3bを用いることもできる。スイッチ手段3bは、図2(a)に示したb接点仕様のスイッチ31aに加えて、通常は絶縁状態であって滑走体32の接触により導通状態になるa接点仕様のスイッチ31bをスイッチ31aの反対側に備えたものである。 【0025】このようなスイッチ手段3bによれば、図2(a)に示すスイッチ手段3aと同様、食物を箸1によって把持するときは、箸1の先端が下向き(傾斜角度θ1)となるため箸1内に設けた内筒33内を滑走体32がスライドしてスイッチ31aに接触してスイッチ31aが絶縁状態となり、把持した食物を口内へ入れようと箸1の先端を上方へ持ち上げたときに滑走体32がスイッチ31aから離脱してスイッチ31aが導通状態となってタイマー手段2による所定時間の検出が開始される。 【0026】そして、さらに把持した食物を口内へ入れようと箸1の先端を上方へ持ち上げて、図3(b)に示す状態(傾斜角度θ2 )となったときにスイッチ31bに滑走体32が接触してスイッチ31bが導通状態となるため、その瞬間から再びタイマー手段2による所定時間の検出を再開させる。このように、箸1に保持した食物がより口に近い位置から所定時間の検出を開始させることによって、より正確な咀嚼時間を保持することが可能となる。 【0027】その他にもスイッチ手段として、2種の液体を使用してそれらの比重の差を利用したもの、浮子を使用してその浮力を利用したもの、浮遊物を使用してその沈殿を利用したもの、液体を使用してその膨張及び収縮を利用したものや、電気的スイッチを利用したもの等を用いることが可能である。 【0028】 【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏することができる。 【0029】(1)予め設定した所定時間を検出するタイマー手段と、タイマー手段による所定時間の検出を開始させるスイッチ手段と、タイマー手段によって検出した所定時間を通知する通知手段とを備えることによって、食物を口内へ入れるときから予め設定した所定時間の経過が通知されるため、使用者は食物を口内へ入れてからの咀嚼時間を容易に認知することが可能となり、一定の咀嚼時間を保持することが可能となる。その結果、正しい咀嚼を行う習慣付けがなされて、様々な健康増進の効用が得られるようになる。 【0030】(2)スイッチ手段が、食器本体の傾斜角度により動作するものであることによって、食物を把持するときとその把持した食物を口内へ入れるときの傾斜角度の変化によってスイッチ手段が動作し、使用者は特にスイッチ手段を動作させることを意識することなく、通常の食事の動作のみによってタイマー手段による所定時間の検出を開始させることが可能となる。すなわち、通常の食事の動作を行うことのみによって、咀嚼時間を認知することが可能となる。 【0031】(3)通知手段が、光または音により通知するものであることによって、使用者は光の点滅または音の響きによって所定時間の経過をさらに容易に認知することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395010510 【氏名又は名称】長岡 明
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| 【出願日】 |
平成11年3月23日(1999.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099508 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 久
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| 【公開番号】 |
特開2000−270993(P2000−270993A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−77957 |
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