トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 花 器
【発明者】 【氏名】川崎 景太

【要約】 【課題】何度でも挿し直しができ、吸水性・保水性にすぐれた簡便な活花等支持材を具備した花器を提供すること。

【解決手段】花器1は、有底の平たい容器2と容器2内に挿入される支持材3とからなる。支持材3は、連続気泡を有する発泡ウレタン樹脂から形成されており、支持材3は容器2の円筒凹部25に挿入されて保持されるべく横断面円形に形成されている。支持材3にはその厚さ方向に貫通する複数個の十字状スリット31が規則正しく全面に分布して形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の側に広い開口部を有する有底の容器と該容器内に保持されており、少なくとも一端が棒状である活花等の観賞植物を当該一端において支持する支持材とからなり、支持材は連続気泡のスポンジからなり、該支持材には観賞植物の一端を挿入し得る複数個のスリットが形成されていることを特徴とする花器。
【請求項2】 容器は、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、金属、硝子、陶器又は木からなる請求項1に記載の花器。
【請求項3】 容器は、円形の開口部を備えているとともにその外周面が該開口部の外周縁から底部にかけて下り勾配の截頭円錐面に形成されている請求項1又は2に記載の花器。
【請求項4】 容器は、方形状の開口部を備えているとともにその外周面が該開口部の外周縁から底部にかけて下り勾配の傾斜面に形成されている請求項1又は2に記載の花器。
【請求項5】 スリットは、容器の開口部上方から見て、規則正しく又は不規則に形成された十字状、線状、T字状、X字状、交差S字状又はヘ字状スリットからなる請求項1から4のいずれか一項に記載の花器。
【請求項6】 少なくとも一個のスリット又は全てのスリットは、支持材をその厚さ方向に貫通して形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の花器。
【請求項7】 スポンジが発砲ウレタン樹脂からなる請求項1から6のいずれか一項に記載の花器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は簡便な活花等支持材を具備した花器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】活花等に用いる花器には種々の形状があるが、開口部が広くかつ平たい花器に花等を活ける場合には、必ず花等を固定する治具類を必要とする。このため、通常は「剣山」と称される金属製支持具を用いているが、例えば業務用等に用いられる大型のものでは手軽に扱うことができない。また、活花や草木を挿すためにはある程度の技術を必要とし、さらに花器中の水が枯れないように気を配らねばならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した金属製支持具に対し、近年においてはレゾール型フェノール樹脂発泡体からなる簡便な活花等支持具が、■吸水性を有すること、■加工性、造形性に優れていること、■軽量で取扱い易いこと、などから広く用いられている。しかしながら、この発泡体からなる支持具は、当該支持具に一度挿して空いてしまった穴は元に戻らず、再度この穴に挿した花は水を吸い上げることができないため、同じ場所に二度挿すことはできないという欠点がある。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、何度でも挿し直しができ、吸水性・保水性にすぐれた簡便な活花等支持材を具備した花器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の花器は、一方の側に広い開口部を有する有底の容器と該容器内に保持されており、少なくとも一端が棒状である活花等の観賞植物を当該一端で支持する支持材とからなり、支持材は連続気泡のスポンジからなり、該支持材は観賞植物の一端を挿入し得る複数個のスリットを具備している。
【0006】第一の態様の花器では、支持材が複数個のスリットを具備しているため、当該スリットに活花等の一端を容易に挿すことができるとともに該支持材の弾性力により活花等をしっかりと保持することができる。また、一度挿した活花等を挿し直す場合においても、当該スリット部は弾性復元力により元の状態に戻るため、何度でも挿し直しが可能となり、活花等を抜いた後は常に最初の状態が維持される。加えて、連続気泡のスポンジからなる支持材であるため、活花等に確実に給水できる。
【0007】本発明の第二の態様の花器では、第一の態様の花器において、容器は天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、金属、硝子、陶器又は木から形成されている。なお、花器は、その他の材料から形成されていてもよい。
【0008】天然ゴム又は合成ゴムは造形性に優れており、適度な重量を与え、テーブル等にしっかりと着座される。合成樹脂としてはポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などが使用され、また金属としはアルミニウムまたはアルミニウム合金、銅または銅合金などが使用される。
【0009】本発明の第三の態様の花器では、第一又は第二の態様の花器において、容器は円形の開口部を備えているとともにその外周面が該開口部の外周縁から底部にかけて下り勾配の截頭円錐面に形成されている。
【0010】本発明の第四の態様の花器では、第一又は第二の態様の花器において、容器は方形状の開口部を備えているとともにその外周面が該開口部の外周縁から底部にかけて下り勾配の傾斜面に形成されている。
【0011】第三及び第四の態様の花器においては、容器はその外周面が開口部の外周縁から底部にかけて下り勾配の截頭円錐面に、あるいは傾斜面に形成されているので、円筒壁又は角筒壁に剛性が与えられ、取扱いが容易となる。
【0012】本発明の第五の態様の花器では、第一から第四の態様のいずれかの花器において、スリットは、容器の開口部上方から見て、活花等支持材に規則正しく又は不規則に形成された十字状、線状、T字状、X字状、交差S字状又はヘ字状スリットからなる。なお、スリットの形状としては、これらの形状に限らずその他の形状であってもよい。
【0013】本発明の第六の態様の花器では、第一から第五のいずれかの花器において、少なくとも一個のスリット又は全てのスリットは、支持材をその厚さ方向に貫通して形成されている。
【0014】スリットは、支持材に該支持材の厚さ方向を貫通して形成されており、かつ好ましくは支持材の全面にわたって、すなわち全面に規則正しく又は不規則に分布されるので、該支持材のいかなる場所にも活花等を挿すことができるとともに該支持材の弾性力により活花等をしっかりと保持することができる。また、一度挿した活花等を挿し直す場合においても、当該スリットは弾性復元力により元の状態に戻るため、何度でも挿し直しが可能となり、活花等を抜いた後は常に最初の状態が維持される。
【0015】本発明の第七の態様の花器では、第一から第六のいずれかの花器において、スポンジは、発砲ウレタン樹脂からなるが、その他の材料からなっていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
【0017】図1から図2において、本例の花器1は、有底の平たい容器2と該容器2内に挿入される支持材3とからなる。
【0018】容器2は、合成ゴムから形成されており、一方の側に円形の開口部21を備え、他方の側に円形の底部22を備えるとともに内面に円筒内壁部23を、外面に該開口部21の外周縁から該底部22にかけて下り勾配の截頭円錐面部24を備えている。該容器2には円筒内壁部23と底部22の上面とで円筒凹部25が形成される。
【0019】支持材3は、本例では連続気泡を有する発泡ウレタン樹脂(スポンジ)から形成されており、該支持材3は前記容器2の円筒凹部25に挿入されて保持されるべく横断面円形に形成されている。該支持材3にはその厚さ方向に貫通する複数個の十字状スリット31が規則正しく、好ましくは全面に分布して形成されている。
【0020】この支持材3に形成された十字状スリット31は、該支持材3の弾性力により常態では目視され難いが、当該支持材3に活花等の観賞植物の棒状の一端を挿すにあたり該支持材3を押圧することにより該スリット31がはっきりと目視される。
【0021】このように構成された花器1において、該支持材3はその厚さ方向に貫通する複数個の十字状スリット31を具備しているため、当該スリット31に活花等を容易に挿すことができるとともに該支持材3の弾性力により活花等をしっかりと保持することができる。また、一度挿した活花等を挿し直す場合においても、当該スリット31は該支持材3の弾性復元力により元の状態に戻るため、何度でも挿し直しが可能となり、活花等を抜いた後は常に最初の状態が維持される。図9は上記構成からなる花器1に活花を挿した状態を示す斜視図である。
【0022】図3は他の実施例を示す平面図である。本例の花器1において、容器2は合成ゴムから形成されており、一方の側に方形状の開口部26を備え、他方の側に方形状の底部27を備えるとともに内面に方形内壁部28を、外面に該開口部26の外周縁から該底部27にかけて下り勾配の傾斜面部29を備えている。該容器2には方形内壁部28と底部27の上面とで方形凹部25aが形成される。
【0023】支持材3は、連続気泡を有する発泡ウレタン樹脂(スポンジ)から形成されており、該支持材3は前記容器2の方形凹部25aに挿入されて保持されるべく横断面方形に形成されている。該支持材3にはその厚さ方向に貫通する複数個のT字状スリット32が規則正しく、好ましくは全面に分布して形成されている。
【0024】この支持材3に形成されたT字状スリット32は、前記実施例と同様、該支持材3の弾性力により常態では目視され難いが、当該支持材3に活花等の観賞植物の棒状の一端を挿すにあたり該支持材3を押圧することにより該スリット32がはっきりと目視される。
【0025】本例の花器においても、前記実施例と同様、該支持材3はその厚さ方向に貫通する複数個のT字状スリット32を具備しているため、当該スリット32に活花等を容易に挿すことができるとともに該支持材3の弾性力により活花等をしっかりと保持することができる。また、一度挿した活花等を挿し直す場合においても、当該スリット32は該支持材3の弾性復元力により元の状態に戻るため、何度でも挿し直しが可能となり、活花等を抜いた後は常に最初の状態が維持される。
【0026】図4、図5、図6及び図7は、支持材3に形成されたスリット31または32の他の実施例を示すもので、図4は支持材3にその厚さ方向に貫通して形成された複数個の線状スリット33を示し、図5は支持材3にその厚さ方向に貫通して形成された複数個のX字状スリット34を示し、図6は支持材3にその厚さ方向に貫通して形成された複数個の交差S字状スリット35を示し、そして、図7は支持材3にその厚さ方向に貫通して形成された複数個のヘ字状スリット36を示すものである。スリット33から36のいずれにおいても、前記実施例と同様、該支持材3の弾性力により常態では目視され難いが、当該支持材3に活花等の観賞植物の棒状の一端を挿すにあたり該支持材3を押圧することにより該スリット33乃至36がはっきりと目視される。
【0027】図4、図5、図6及び図7図に示す支持材3を使用した花器においても、前記実施例と同様、該支持材3はその厚さ方向に貫通する複数個の線状スリット33、X字状スリット34、交差S字状スリット35及びヘ字状スリット36を具備しているため、当該スリットに活花等の観賞植物の棒状の一端を容易に挿すことができるとともに該支持材3の弾性力により活花等をしっかりと保持することができる。また、一度挿した花等を挿し直す場合においても、当該スリットは該支持材3の弾性復元力により元の状態に戻るため、何度でも挿し直しが可能となり、花等を抜いた後は常に最初の状態が維持される。
【0028】上述した実施例においては、容器2を合成ゴムで形成した例について説明したが、その他ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂あるいはアルミニウム又はアルミニウム合金、銅又は銅合金などの金属、更には、硝子、陶器又は木等で容器を形成することができる。この場合、容器の外面は円筒面部に形成しても十分剛性を有するため、前記実施例で説明した截頭円錐面部24あるいは傾斜面部29に形成する必要はない。
【0029】また、容器としては、上述の平たい容器2に代えて、図8に示すような嵩高な有底の円筒状の容器41を用いて、当該容器41内に支持材3を保持させてもよい。容器41からなる花器1でも前記同様の効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、支持材は複数個のスリットを具備しているため、当該スリットに活花等の観賞植物の棒状の一端を容易に挿すことができるとともに該支持材の弾性力により活花等をしっかりと保持することができる。また、一度挿した活花等を挿し直す場合においても、当該スリットは該支持材の弾性復元力により元の状態に戻るため、何度でも挿し直しが可能となり、活花等を抜いた後は常に最初の状態が維持され、加えて支持材が連続気泡のスポンジからなるため、これに水を含ませておけば、観賞植物への給水を確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】599011148
【氏名又は名称】株式会社マミ
【出願日】 平成11年1月22日(1999.1.22)
【代理人】 【識別番号】100098095
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 武志
【公開番号】 特開2000−210171(P2000−210171A)
【公開日】 平成12年8月2日(2000.8.2)
【出願番号】 特願平11−14738