| 【発明の名称】 |
カップホルダー |
| 【発明者】 |
【氏名】町田 芳昭
【氏名】飯田 章夫
【氏名】坂口 修一
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| 【要約】 |
【課題】積層体のカップを確実かつ的確に一個ずつ切り離して引き抜くことができるカップホルダーを提供する。
【解決手段】第1および第2の爪片22,23を有し、通常時には、第1の爪片22がスプリング40による弾性力に基づいて最下層のカップCの鍔C1を支持し、この最下層のカップCが下方に引き下げられたときに、第1の爪片22が下方に回動して傾斜し、この傾斜の動作で第2の爪片23が水平移動して最下層のカップCの上層側に配置する第2番目のカップCの鍔C1を支持し、第1の爪片22から最下層のカップCの鍔C1が離脱したのちに、前記弾性力で第1の爪片22が上方に回動し、第2の爪片23が水平移動して第2番目のカップCの鍔C1から離脱するとともに、このカップCの鍔C1を上方に回動する第1の爪片22で支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ケースの下部にカップ係止装置が設けられ、前記ケース内に上端外周に鍔を有する複数のカップを重ね合せたカップ積層体が収納され、このカップ積層体の最下層のカップを前記カップ係止装置により引き抜き可能に支持してなるカップホルダーにおいて、前記カップ係止装置は、前記カップの通過が可能な開口部を有し、この開口部の周縁部に複数のカップ係止ユニットが均等的に設けられ、これらカップ係止ユニットは、上下方向に回動可能な第1の爪片と、この第1の爪片の上に配置し、第1の爪片の回動動作に連動して水平移動する第2の爪片とを備え、通常時には、前記各カップ係止ユニットの第1の爪片がスプリングによる弾性力に基づいてそれぞれほぼ水平状態を保ってその先端縁部で前記開口部内に配置したカップ積層体の最下層のカップの鍔を支持し、この最下層のカップが前記弾性力に抗して下方に引き下げられたときに、前記第1の爪片がそれぞれ下方に回動して傾斜し、この傾斜の動作で各カップ係止ユニットの第2の爪片が前記開口部の内方側にそれぞれ水平移動してその先端縁部で前記最下層のカップの上層側に配置する第2番目のカップの鍔を支持し、前記各第1の爪片から最下層のカップの鍔が離脱したのちに、前記弾性力で各第1の爪片が上方に回動し、各第2の爪片が前記開口部の外方側に水平移動して前記第2番目のカップの鍔から離脱するとともに、このカップの鍔が上方に回動する前記各第1の爪片の先端縁部で支持されることを特徴とするカップホルダー。 【請求項2】カップ係止装置の開口部の周縁部に均等的に設けられた複数のカップ係止ユニットを、その開口部のほぼ放射方向に移動させるカップサイズ調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカップホルダー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、重ね合わされた複数の紙製やプラスチック製のカップを一個ずつ引き抜き可能に支持して利用者に提供するカップホルダーに関する。 【0002】 【従来の技術】給茶機等の飲料供給装置の近傍にはカップホルダーが設置され、飲料供給装置の利用者がそのカップホルダーから一個ずつカップを取り出して飲料の受け入れに使用することができるようになっている。 【0003】この種のカップホルダーは、ケースと、このケースの下部に設けられたカップ係止装置とで構成され、複数のカップを重ね合わせてなるカップ積層体がケース内に収納され、このカップ積層体の最下層のカップがカップ係止装置により支持されている。 【0004】従来のカップ係止装置は、カップの通過が可能な開口部を有するウレタンゴム等の弾性薄板材からなり、前記開口部の周縁に均等的に複数の舌片状の突起が設けられ、ケース内に収納されたカップ積層体の最下層のカップが前記開口部からその下方に突出するとともに、この最下層のカップの上端外周に形成された鍔が前記各突起により支持されている。 【0005】そして前記開口部の下方に突出した最下層のカップを一定以上の力で下方に引き下げると、前記突起が弾性的に変形してそのカップの上端外周の鍔が突起から離脱するとともに、この離脱後の突起の弾性的な復元で最下層のカップの上層側に配置していた第2番目のカップの上端縁の鍔が支持され、このような動作により順次一個ずつカップを引き抜くことができるようになっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の構成においては、カップを強く掴んで引く抜くと、第1番目のカップとともに第2番目のカップも一緒に抜け出してしまうことがあり、また長期間の使用による経年変化でカップ係止装置の突起が劣化してその弾性力が不充分になると、やはり複数のカップが一緒に抜け出してしまうという問題がある。 【0007】一方、カップには各種のサイズがあるが、従来のカップホルダーにおいては、取り扱うカップのサイズが変更となったときに、その都度、カップ係止装置をそのサイズに対応するものと交換しなければならないという煩わしさがある。 【0008】この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、積層体のカップを確実かつ的確に一個ずつ切り離して引き抜くことができ、またカップのサイズが変更となったときにはそれに容易に対応することができるカップホルダーを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明はこのような目的を達成するために、ケースの下部にカップ係止装置が設けられ、前記ケース内に上端外周に鍔を有する複数のカップを重ね合せたカップ積層体が収納され、このカップ積層体の最下層のカップを前記カップ係止装置により引き抜き可能に支持してなるカップホルダーにおいて、前記カップ係止装置は、前記カップの通過が可能な開口部を有し、この開口部の周縁部に複数のカップ係止ユニットが均等的に設けられ、これらカップ係止ユニットは、上下方向に回動可能な第1の爪片と、この第1の爪片の上に配置し、第1の爪片の回動動作に連動して水平移動する第2の爪片とを備え、通常時には、前記各カップ係止ユニットの第1の爪片がスプリングによる弾性力に基づいてそれぞれほぼ水平状態を保ってその先端縁部で前記開口部内に配置したカップ積層体の最下層のカップの鍔を支持し、この最下層のカップが前記弾性力に抗して下方に引き下げられたときに、前記第1の爪片がそれぞれ下方に回動して傾斜し、この傾斜の動作で各カップ係止ユニットの第2の爪片が前記開口部の内方側にそれぞれ水平移動してその先端縁部で前記最下層のカップの上層側に配置する第2番目のカップの鍔を支持し、前記各第1の爪片から最下層のカップの鍔が離脱したのちに、前記弾性力で各第1の爪片が上方に回動し、各第2の爪片が前記開口部の外方側に水平移動して前記第2番目のカップの鍔から離脱するとともに、このカップの鍔を上方に回動する前記各第1の爪片の先端縁部で支持するようにしたものである。 【0010】そして請求項2に記載の発明においては、カップ係止装置の開口部の周縁部に均等的に設けられた複数のカップ係止ユニットを、その開口部のほぼ放射方向に移動させるサイズ調整機構が設けられていることを特徴としている。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1にはカップホルダーの全体の構造を示してあり、1はケースで、このケース1は、取付壁面2にねじ3を介して取り付けられた後部材4と、この後部材4の前部に取り付けられた前部材5とで上下に長い筒形状に構成されている。 【0012】このケース1は下部に機器室6を有し、この機器室6内にその背部の開口部からカップ係止装置7が組み込まれている。 【0013】ケース1の上端は補給口10として開口し、この補給口10にその開閉用の蓋体11が設けられ、この蓋体11を開いて補給口10からケース1内にカップの積層体を収納することができ、またケース1の前部材5は透明ないしは半透明の合成樹脂で形成され、ケース1内に収納されたカップ積層体を外部から透視することができるようになっている。 【0014】カップ係止装置7の構造を図2に示してあり、このカップ係止装置7はフレーム13を有し、このフレーム13にはカップの最大外径寸法よりもやや大きな内径をもつ開口部14が形成されている。フレーム13の下面にはカップサイズ調整機構として、前記開口部14と同心的に配置し、かつ前記開口部14の内径と同径かそれよりやや大きな内径をもつ調整リング15が回動可能に取り付けられ、この調整リング15にその回動操作用の操作レバー15aが上方に起立するように設けられている。 【0015】調整リング15の操作レバー15aはフレーム13に形成された円弧状のガイド孔13aを通してフレーム13の下面側から上面側に突出し、この操作レバー15aを摘んで調整リング15を回動操作することができるようになっている。そしてカップ係止装置7は、図1に示すように、前記操作レバー15aがケース1の裏面側に配置するようにそのケース1の機器室6内に収納されている。 【0016】フレーム13の開口部14の周縁には均等的に複数の切欠部16が形成され、また調整リング15には図2および図3に示すように前記切欠部16に対応する数のカム孔17が均等的に形成されている。これらカム孔17は、調整リング15の周方向に対して傾く方向に延び、かつ途中が段階状に屈曲する形状をなしている。 【0017】フレーム13の各切欠部16内にはそれぞれカップ係止ユニット20が設けられ、これらカップ係止ユニット20は、図4および図5に示すように、前面および下面が開放するボックス状に形成されたユニットケース21と、このユニットケース21内に収納された第1および第2の一対の爪片22,23を備え、前記第2の爪片23は第1の爪片22の上に重なるように配置されている。 【0018】ユニットケース21の両側下端部からはそれぞれその側方に水平に延出する延出片25,26が一体に形成され、これら延出片25,26が調整リング15とフレーム13との間に挿入されている。 【0019】ユニットケース21における一方の延出片25にはその上方に突出する支持ピン27が、他方の延出片26にはその下方に突出するカムピン28がそれぞれ一体に形成され、前記支持ピン27がフレーム13に形成されたピン孔29に回動自在に嵌合され、前記カムピン28が調整リング15に形成されたカム孔17に遊動可能に嵌合されている。 【0020】ユニットケース21の両側壁にはその内面に断面コ字状のガイド溝31が形成されているとともに、これらガイド溝31の上部側において切込み32が形成され、さらにガイド溝31の下部側において支持孔33が形成されている。 【0021】前記第1の爪片22の両側には支軸35が一体に突出形成され、また後端部の上面には突起36が一体に突出形成されている。そして両側の支軸35がユニットケース21の支持孔33内に嵌合され、これら支軸35を介して第1の爪片22がユニットケース21に対して上下方向に回動自在に支持されている。 【0022】前記第2の爪片23の上面にはピン37が突出形成され、また後端縁には切欠部38が形成されている。そしてこの第2の爪片23は第1の爪片22の上に重なるように配置しているとともに、両側縁がユニットケース21のガイド溝31内にスライド自在に嵌合されている。 【0023】フレームの13の上面に突出した支持ピン27にはスプリング40が装着され、このスプリング40は一端部がフレーム13に係止され、他端側の線状部40aがユニットケース21の切込み32内に挿入され、この線状部40aが前記第2の爪片23のピン37に接触し、この接触で第2の爪片23がユニットケース21の後方側に弾性的に付勢され、この付勢力で第2の爪片23の前方へのスライド移動が阻止されている。 【0024】各カップ係止ユニット20における第1および第2の爪片22,23は、通常時には共にほぼ水平状態に保持されているとともに、第1の爪片22の先端縁部がフレーム13の開口部14の内側の領域にまで突出し、第2の爪片23の先端縁部が第1の爪片22の先端縁部よりも後方側に配置している。 【0025】そしてケース1内にカップ積層体が収納されたときには、図6(A)に示すように、その積層体の最下層のカップCがフレーム13の開口部14を通してその下方に突出するとともに、このカップCの上端縁の鍔C1がその開口部14の周縁部に均等的に配置した各カップ係止ユニット20における第1の爪片22の先端縁部の上面で均等的に支持され、この支持状態がスプリング40の弾性力により維持される。 【0026】このような状態からカップ積層体の最下層に配置する第1番目のカップCを一定以上の力で下方に引き下げると、図6(B)に示すように、各カップ係止ユニット20における第1の爪片22が支軸35を支点にスプリング40の弾性力に抗して下方に回動して傾斜する。 【0027】この傾斜の動作で第1の爪片22の突起36を介して第2の爪片23がガイド溝31に沿って水平にその前方側にスプリング40の弾性力に抗してスライドするように押し動かされ、その先端縁部が開口部14の内側の領域に突出する。そして開口部14の内側の領域に突出した各第2の爪片23の先端縁部で最下層の第1番目のカップCの上層側に配置した第2番目のカップCの鍔C1が支持される。 【0028】各第1の爪片22が一定の角度まで傾斜すると、これら第1の爪片22と第1番目のカップCの鍔C1との係合が外れ、この第1番目のカップCが下方に引き抜かれる。 【0029】この際、第2番目のカップCは第2の爪片23の先端縁部で定位置に係止されており、したがって第1番目のカップCは第2番目のカップCから確実かつ的確に切り離されて単一の状態で引き抜かれる。 【0030】第1の爪片22と第1番目のカップCとの係合が外れたのちには、スプリング40の弾性力で第2の爪片22が開口部14の外方に向って水平に後退するとともに、この第2の爪片22の後退動作で第1の爪片22の突起36が後方側に押圧されて第1の爪片22が支軸35を支点に上方に回動する。 【0031】そして第2の爪片23の後退によりこの第2の爪片23の先端縁部が第2番目のカップCの鍔C1から離脱するとともに、この第2番目のカップCの鍔C1が上方に回動して水平状態に戻った第1の爪片22の先端縁部で支持され、この支持状態がスプリング40による弾性力で維持され、第2番目のカップCの引き抜きを待機する状態となる。 【0032】このような動作の繰り返しにより、ケース1内に収納されたカップ積層体のカップCがその最下層のものから順次一個ずつ確実に切り離されて引き抜かれる。 【0033】一方、ケース1内に収納するカップのサイズ(最外径寸法)が変更となったときには、ケース1をねじ3を外して取付壁面2から取り外し、カップ係止装置7のカップサイズ調整機構としての調整リング15を操作レバー15aを介して回動操作する。 【0034】この調整リング15にはその周方向に沿って傾くカム孔17が形成され、このカム孔17内に各カップ係止ユニット20におけるユニットケース21のカムピン28が挿入されており、したがって調整リング15が回動すると、カムピン28がカム孔17の長手方向に沿って移動するように変位し、このカムピン28の変位でユニットケース21が支持ピン27を支点にして回動し、この回動により各カップ係止ユニット20が開口部14のほぼ放射方向つまりほぼ直径方向に移動し、この移動で各カップ係止ユニット20における第1および第2の爪片22,23の先端縁部の位置が変化し、その各爪片22,23の先端縁部を結ぶ内接円の直径寸法が調整される。 【0035】したがって、このような調整で各爪片22,23の先端縁部を結ぶ内接円の直径の寸法を、変更となったカップのサイズに合せることにより、その変更となったカップに対応させることができる。 【0036】ここで、調整リング15に形成されている各カム孔17は、調整リング15の周方向に対して傾く方向に延びるとともに、その途中が段階状に屈曲する形状をなしており、したがって調整リング15の回動操作に応じて第1および第2の爪片22,23の先端縁部の位置が段階的に変化し、このためその各爪片22,23の先端縁部を結ぶ内接円の直径寸法をカップの規格サイズに適合するように設定することが可能である。 【0037】カップサイズの調整作業が終了したのちには、ケース1を再びねじ3を介して取付壁面2に取り付ける。この取付状態においては、調整リング15の操作レバー15aは外部に露出せず、したがってこの操作レバー15が無用に操作されたりいたずらされるようなことがない。 【0038】なお、前記実施形態におけるカップ係止ユニット20においては、第2の爪片23のピン37にスプリング40を当ててその第2の爪片23および第1の爪片22にその動作用の弾性力を付与するようにしたが、このような構成に限らず、例えば図7に示すように、第1の爪片22にレバー43を設け、このレバー43に長孔44を形成し、また第2の爪片23にピン45を取り付け、このピン45を前記レバー43の長孔44内に遊合させ、第1の爪片22にスプリング40を取り付け、このスプリング40の弾性力に抗して第1の爪片22が下方に回動したときに、前記レバー43とピン45との係合動作で第2の爪片23を水平方向に移動させる構成を採用することも可能である。 【0039】 【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、積層体の最下層のカップを引き抜くときに、そのカップを第2番目のカップから確実に切り離して一個ずつ的確に引き抜くことができる。また、特に請求項2に記載の発明においては、ケース内に収納するカップのサイズが変更となったときには、カップサイズ調整機構を操作するだけで容易にその変更に対応することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221269 【氏名又は名称】東芝機器株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月11日(1998.12.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−166739(P2000−166739A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月20日(2000.6.20) |
| 【出願番号】 |
特願平10−352865 |
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