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【発明の名称】 ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法
【発明者】 【氏名】梯 智樹

【要約】 【課題】ダニの布団内への侵入防止、及び針孔へのホコリの詰まりを防止する針孔のない布団の製造方法の提供。

【解決手段】ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地1と中綿3との間に高温で溶融する樹脂製シート2を介在させた後、高温で複数カ所を等間隔で加圧することにより、樹脂製シート2を溶融して中綿3と布団生地1とを接着し、布団生地1の周縁の部分を高温で加圧することにより溶融する樹脂テープ4でヘム巻きし、ヘム巻きした周縁を糸5で縫った後、周縁を高温で加圧して樹脂テープ4を溶融することにより針孔6をふさぐ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地と中綿との間に高温で溶融する樹脂製シートを介在させた後、高温で複数カ所を等間隔で加圧することにより、前記樹脂製シートを溶融して中綿と布団生地とを接着することを特徴とする布団の製造方法。
【請求項2】 ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地の周縁の部分を高温で加圧することにより溶融する樹脂テープでヘム巻きし、ヘム巻きした周縁を糸で縫った後、周縁を高温で加圧して樹脂テープを溶融することにより針孔をふさぐことを特徴とする布団の製造方法。
【請求項3】 ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地と中綿との間に高温で溶融する樹脂製シートを介在させた後、高温で複数カ所を等間隔で加圧することにより、前記樹脂製シートを溶融して中綿と布団生地とを接着し、布団生地の周縁の部分を高温で加圧することにより溶融する樹脂テープでヘム巻きし、ヘム巻きした周縁を糸で縫った後、周縁を高温で加圧して樹脂テープを溶融することにより針孔をふさぐことを特徴とする布団の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掛け布団、敷き布団、座布団等の布団の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、掛け布団、敷き布団、座布団等の布団の製造は、布袋内に綿を入れ、布団の周縁を縫製し、布団の使用時に、布袋と綿とのズレや偏りを防止するために、等間隔で数カ所をとじ糸で上下の布団生地を縫うか、あるいは上下の布団生地を全体を格子状に縫っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】布団を縫製すると、布団生地を縫った部分にはとじ針の通った針孔が形成される。この針孔はダニより大きいため、ダニが針孔を通って布団の中綿内に入り込み、繁殖する。また、ホコリ等が目詰まりする。したがって、縫製により布団を製造すると、たとえダニの侵入がない布団生地を使っても、縫製により針孔が開くため、針孔からダニが布団内に侵入し、あるいはホコリが詰まったりするという欠点がある。ダニが侵入した布団を使用すると、ダニが繁殖して、人間に寄生するので、健康に良くないことは明らかである。また、ホコリを除去するために、頻繁に手入れをしなくてはならない。
【0004】そこで、本発明は、ダニの布団内への侵入防止、及び針孔へのホコリの詰まりを防止する針孔のない布団の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地と中綿との間に高温で溶融する樹脂製シートを介在させた後、高温で複数カ所を等間隔で加圧することにより、前記樹脂製シートを溶融して中綿と布団生地とを接着することを特徴とする。
【0006】また、ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地の周縁の部分を高温で加圧することにより溶融する樹脂テープでヘム巻きし、ヘム巻きした周縁を糸で縫った後、周縁を高温で加圧して樹脂テープを溶融することにより針孔をふさぐことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、ダニの通る孔が形成されない布団の製造方法であって、布団生地と中綿との間に高温で溶融する樹脂製シートを介在させた後、高温で複数カ所を等間隔で加圧することにより、前記樹脂製シートを溶融して中綿と布団生地とを接着し、布団生地の周縁の部分を高温で加圧することにより溶融する樹脂テープでヘム巻きし、ヘム巻きした周縁を糸で縫った後、周縁を高温で加圧して樹脂テープを溶融することにより針孔をふさぐ。
【0008】
【実施例】実施例1図1(a)はノンキルト掛け布団の全体を示す斜視図及び縁の拡大図、(b)は(a)のA−Aの断面を示す斜視図である。ノンキルト掛け布団は、ポリエステル又は綿などを中綿として使用する掛け布団を針と糸でキルト縫製することなく中綿と布団生地とを接合するものである。
【0009】シート状の布団生地1に高温で溶融するシート状ビニール不織布2を重ね、その上に中綿3となるポリエステル又は綿などの繊維を載せる。さらに、中綿3の上に高温で溶融するビニール不織布2を載せ、その上にシート状の布団生地1を載せ、シート状の布団生地−シート状ビニール不織布−中綿−シート状ビニール不織布−シート状の布団生地を層状に形成する。
【0010】層状に重ねたものを150〜180℃で格子状など等間隔で加圧する。この高温での加圧接着により、加圧部分のビニール不織布2が融け綿にしみこんで布団生地1と中綿3とが接着される。この接着により布団生地1と中綿3とのズレや偏りを防止することができる。また、従来の縫製と異なり、針孔が形成されないので、ダニが布団の中に侵入することもない。
【0011】布団の周縁には、図1(a)の拡大図に示すように、高温加圧により溶ける樹脂、例えばEVA(エチレンビニルアセテート共重合体)のリボン4をヘム巻きし、ヘム巻きした周縁を糸5で縫った後、150〜180℃で加圧する。この高温加圧により樹脂のリボン4が溶け出すことにより針孔6がふさがれる。したがって、針孔6がつぶされるので、ダニが掛け布団の中に侵入することもない。
【0012】実施例2図2(a)はノンキルト敷き布団の全体を示す斜視及び縁の拡大図、(b)は(a)のA−Aの断面を示す斜視図である。ノンキルト敷き布団は、ノンキルト掛け布団と同様に、ポリエステル又は綿などを中綿3として使用する敷き布団を針と糸でキルト縫製することなく、布団生地1と中綿3とを接合するものである。 実施例1と同様に、シート状の布団生地−シート状ビニール不織布−中綿−シート状ビニール不織布−シート状の布団生地を層状に重ねる。その後、150〜180℃で格子状など等間隔で加圧する。
【0013】布団生地1の周縁の部分には、図2(a)に示すように、高温加圧により溶ける樹脂、例えばEVA(エチレンビニルアセテート共重合体)のリボン4をヘム巻きし、周縁を糸5で縫った後、150〜180℃で加圧する。この高温加圧により樹脂製リボン4が溶け出すことにより針孔6がふさがれる。したがって、針孔がつぶされるので、ダニが敷き布団の中に侵入することもない。
【0014】
【発明の効果】本発明は、縫製によりキルト加工を施さずに、中綿と布団生地とを加圧接着するので、針孔が形成されない。また、布団の縁のヘム加工では、針孔を樹脂でふさぐことができる。また、150度以上の熱処理を製造段階で行なうので雑菌は、殆どが死滅し、中綿に薬品処理を施すことなくダニの侵入を未然に防ぐことができる。
【0015】したがって、本発明によれば、針孔がないために、ダニの侵入がなく、ダニによるアトピー、アレルギー等で悩まされることがなく、かつ針孔がないために保温性に優れ快適に使用できる。また、ホコリなどの目詰まりがなく布団の手入れが簡単になる。
【出願人】 【識別番号】391030815
【氏名又は名称】株式会社かめお
【出願日】 平成10年12月10日(1998.12.10)
【代理人】 【識別番号】100082164
【弁理士】
【氏名又は名称】小堀 益 (外1名)
【公開番号】 特開2000−166729(P2000−166729A)
【公開日】 平成12年6月20日(2000.6.20)
【出願番号】 特願平10−351883