| 【発明の名称】 |
額 縁 |
| 【発明者】 |
【氏名】白谷 圭三
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| 【要約】 |
【課題】芳香容器としての機能を有して付加価値が高められると共に、自然物を利用した芳香性材料を封入した芳香体を内部に収納することにより、人体に心地よい香りを芳香させ得る。
【解決手段】所要の開口部11aが形成されると共に、該開口部11aより大きな凹部11bが背面側に形成された回り縁11と、凹部11bに背面側から装着される裏板12とからなり、凹部11bと裏板12との間に観賞物13を挟持して観賞に供するようにした額縁において、前記裏板12が凹部11bとの間で観賞物13を挟持する部分に芳香体18が装填される。また裏板12には、芳香体18からの香りを外部を発散させる連通孔12aが形成されている。芳香体18には、例えば木材あるいは植物等の自然物を物理的に処理した芳香性材料20が封入される。これにより人体に対するリラクゼーション効果が期待される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所要の開口部(11a)が形成されると共に、該開口部(11a)より大きな凹部(11b)が背面側に形成された回り縁(11)と、前記凹部(11b)に背面側から装着される裏板(12)とからなり、該凹部(11b)と裏板(12)との間に写真や絵画等の観賞物(13)を挟持して観賞に供するようにした額縁において、前記裏板(12)が前記凹部(11b)との間で前記観賞物(13)を挟持する部分に装填される芳香体(18)と前記裏板(12)に形成され、前記芳香体(18)からの香りを外部に発散させるための連通孔(12a)とから構成したことを特徴とする額縁。 【請求項2】 所要の開口部(11a)が形成されると共に、該開口部(11a)より大きな凹部(11b)が背面側に形成された回り縁(11)と、前記凹部(11b)に背面側から装着される透明板(14)および裏板(12)とからなり、透明板(14)と裏板(12)との間に写真や絵画等の観賞物(13)を挟持して観賞に供するようにした額縁において、前記透明板(14)と裏板(12)との間に介挿され、背面側に陥凹部(16a)が形成された中敷き(16)と、前記中敷き(16)の陥凹部(16a)に装填される芳香体(18)と、前記裏板(12)に形成され、前記芳香体(18)からの香りを外部に発散させるための連通孔(12a)とから構成したことを特徴とする額縁。 【請求項3】 前記芳香体(18)は、木材あるいは植物等の自然物を物理的に処理した芳香性材料(20)を封入した通気性を有する袋体である請求項1または2記載の額縁。 【請求項4】 前記芳香体(18)は、木材あるいは植物等の自然物を物理的に処理した芳香性材料(20)を封入し、この芳香性材料(20)からの香りが外部に発散するための通孔(18a)を形成した箱体である請求項1または2記載の額縁。 【請求項5】 前記芳香性材料(20)は、桧を乾燥させて粉砕したチップである請求項1〜4の何れかに記載の額縁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、内部に芳香体を収納し、この芳香体からの香りが外部に発散し得るようにした額縁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】写真や絵画等を装着して観賞に供するための額縁が広く使用されている。この額縁は、所要幅の回り縁と、該回り縁の背面側から装着されるガラス等の透明板と、該透明板の背面から装着される中敷きあるいは裏板とから基本的に構成される。このように額縁は、写真や絵画等を観賞することを前提に使用されるものであるが、近年においては、単にこれらの観賞物を装着しておくためだけでなく、額縁自体に各種の機能を付加させたものが提案されている。例えば額縁の背面側にオルゴールを取り付けておき、このオルゴールの作動部に連繋した紐を下方に引張ってぜんまいネジを巻くことにより該オルゴールを鳴らすようにしたものや、あるいはセンサを回り縁の所定箇所に配設し、このセンサの反応によって光や電子音を発するよう構成したものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記額縁は、前述したように、それ自体に各種の機能を設けることで付加価値を高めることが可能である。それにも拘わらず、額縁に芳香性を持たせたものはこれまで提案されていないのが現状である。またこの額縁以外に関しては、合成樹脂の容器に消臭効果を兼ねた芳香性材料を封入したものや、瀬戸物で作った容器に該芳香性材料を入れておき、該容器の僅かな隙間から香りを発散させるものもあるが、これらは何れも芳香作用がなくなれば該容器と共に廃棄される所謂使い捨てタイプであるために、利用者にとっては無駄な出費を強いられていると云った印象が拭い去れない。 【0004】 【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在している前記解決課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、芳香容器としての機能を有して付加価値が高められると共に、自然物をそのまま利用した芳香性材料を封入した芳香体を内部に収納することにより、人体に心地よい香りを芳香させ得るようにした額縁を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため本発明に係る額縁は、所要の開口部が形成されると共に、該開口部より大きな凹部が背面側に形成された回り縁と、前記凹部に背面側から装着される裏板とからなり、該凹部と裏板との間に写真や絵画等の観賞物を挟持して観賞に供するようにした額縁において、前記裏板が前記凹部との間で前記観賞物を挟持する部分に装填される芳香体と前記裏板に形成され、前記芳香体からの香りを外部に発散させるための連通孔とから構成したことを特徴とする。 【0006】また前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため本発明に係る別の額縁は、所要の開口部が形成されると共に、該開口部より大きな凹部が背面側に形成された回り縁と、前記凹部に背面側から装着される透明板および裏板とからなり、透明板と裏板との間に写真や絵画等の観賞物を挟持して観賞に供するようにした額縁において、前記透明板と裏板との間に介挿され、背面側に陥凹部が形成された中敷きと、前記中敷きの陥凹部に装填される芳香体と、前記裏板に形成され、前記芳香体からの香りを外部に発散させるための連通孔とから構成したことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る額縁につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。この額縁10は、図1および図2に示すように、所要寸法の回り縁11を同一平面上で矩形状に配置することにより矩形状の開口部11aを形成したものであって、この回り縁11の背面側に、該開口部11aの開口寸法より大きな内部寸法で背面側に開放する凹部11bが形成されている。そして該凹部11bに、写真や絵画等の観賞物13および裏板12が、この順で装着するよう構成されている。なおこの場合の額縁10としては、該観賞物13の前面に透明板を係合しないタイプのものを例に挙げて説明する。 【0008】前記裏板12が前記凹部11bとの間で前記観賞物13を挟持する面部には、図に示すように、芳香体18が装填される。すなわち該芳香体18は、木材あるいは植物等の自然物を物理的に処理した芳香性材料20を封入した通気性を有するメッシュ状の袋体であって、この芳香体18の芳香性材料20としては、例えば桧を乾燥させて粉砕したチップをベースとしたものである。この桧が主として利用される理由には、これ自体が良好な芳香性を有していると共に、成分的に含まれているヒノキチオールが、人体に所謂リラクゼーション効果を与えることによる。なお芳香性材料20としては、この桧と同様に、リラクゼーション効果を期待し得る芳香性を有した他の木材あるいは植物等も利用できる。その一例としてラベンダーの花を、該桧と同様に乾燥させて粉砕したチップを使用することもできる。また芳香体18は、図1(b)に示す如く、芳香性材料20からの香りが外部に発散するための通孔18aを形成した扁平状の箱体としてもよい。更に香りに関しては、この桧やラベンダーと云った自然物からの芳香を楽しむことが本実施例の第一議ではあるが、ときによっては、この自然物と同様の効果が期待できるような香りを人為的に合成することもあり得る。しかしこの場合においては、人体に与える影響が極力少ない化学成分が適宜選択されて利用される。 【0009】前記裏板12には、芳香体18からの香りを外部に発散させるための前後方向に貫通する連通孔12aが所定数だけ形成されている。すなわち該連通孔12aは、図3に示すように、該裏板12の長手方向に沿って併設された長孔であって、これが裏板12の短手方向に3箇所形成されている。この連通孔12cの形成数は3箇所以上あるいはそれ以下であってもよく、また方向としても横あるいは斜め方向等であってもよい。また連通孔12c自体の形状は、この長孔タイプ以外に例えば小径の穿設孔を、裏板12の所要範囲内において、縦および横方向に複数整列した状態で設けてもよい。そして該裏板12は、回り縁11の背面側に設けた適宜の固定手段(図示せず)により着脱自在に固定されるようになっている。 【0010】なお芳香性材料20の主成分である桧が有するヒノキチオール自体は、該桧の油分を含んだ弱酸性の化学物質である。このため長期間に亘って該芳香性材料20と前記観賞物13とを接触させておくと、該観賞物13がこのヒノキチオールによって変色あるいは変質する可能性がある。そこでこれを防止するために、芳香性材料20の前面側に、該芳香性材料20と観賞物13との接触を遮蔽し得るに必要充分な大きさに寸法設定された仕切板21を介在させるようにする。この仕切板20には、塩化ビニールやアクリル等が好適に使用される。 【0011】前記額縁を使用するに際しては、前記回り縁11の凹部11bに観賞物13を装着し、その背面側から前記仕切板21を当接させる。そして該仕切板21の背面側から前記芳香体18を装填した後、この芳香体18の背面側から裏板12を当接することで該芳香体18が額縁10の内部に装填される。これにより、芳香体18の香りが裏板12の連通孔12cを介して外部に発散することになる。またこの芳香体18は、前記芳香性材料20の芳香作用が減少あるいは消滅した際には、簡易に交換することができる。なお、観賞物13に撮られていたりあるいは描かれているものが植物等である場合には、この植物にあわせて芳香性材料20の種類を選択することにより、更に情緒的に良好となる。 【0012】図4は前記額縁10の別実施例を示すものであって、この額縁10は、前記回り縁11に形成した前記開口部11aに、その背面側から例えば塩化ビニールを材質とする透明板14、前記観賞物13、中敷き16および前記裏板12が順に装着されるタイプである。この裏板12と額縁前面の透明板14との間に介挿される中敷き16は、該透明板14よりも十分に厚みを有するものであって、該中敷き16の背面側に、額縁10の背面側に開放する所要寸法の陥凹部16aが所要深さで形成されている。この陥凹部16aは、該中敷き16の周縁部から僅かに内方に位置した部分を内周縁として長方形に形成され、その深さ(額縁の前後方向の寸法)が中敷き16の厚みの略半分に設定されている。なお前記透明板14は、前述した塩化ビニールに限定されるものではなく、これに以外に例えばアクリル板あるいはガラス板等を使用することもできる。 【0013】前記陥凹部16aには、図に示すように、前記芳香体18が出し入れ可能に装填される。すなわち該芳香体18は、前述したのと同様に、木材あるいは植物等の自然物を物理的に処理した芳香性材料20を封入した通気性を有するメッシュ状の袋体であって、芳香体18に封入される芳香性材料20は、前記桧やラベンダーの花等を加工処理したものが好適に使用される。なお該芳香体18は、該陥凹部16aに装填可能な大きさに寸法設定された扁平状の箱体であってもよい。この芳香体18の場合には、前記と同様に、芳香性材料20からの香りが外部に発散するための通孔18aが、額縁10の背面側に位置する面部に形成されている。更に、前記中敷き16に当接される裏板12には、図5に示す如く、前記と同様の連通孔12aが3箇所併設されている。 【0014】前記額縁を使用するに際しては、前記回り縁11の凹部11bに前記透明板14、観賞物13および中敷き16を順次装着した後、該中敷き16の陥凹部16aに前記芳香体18を装填する。しかる後、前記裏板12を中敷き16の背面側から当接して陥凹部16aを閉成することにより、芳香体18の香りが前記連通孔12cを介して外部に発散する。 【0015】 【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る額縁では、観賞物と裏板との間に芳香体を装填し得るよう構成したことにより、写真や絵画等を観賞すると同時に、芳香容器としての機能を併せ持つことができる。また芳香体は、それ自体を簡易に交換することができるので、利用者にとっては最小限の経費で済むと云った利点もある。しかも使用される芳香性材料は、木材や植物等の自然物が好適に利用されるため、人体に対するリラクゼーション効果もかなり期待できるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598150581 【氏名又は名称】有限会社デザインスタジオシロ
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| 【出願日】 |
平成10年10月30日(1998.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076048 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 喜幾
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| 【公開番号】 |
特開2000−135153(P2000−135153A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月16日(2000.5.16) |
| 【出願番号】 |
特願平10−311409 |
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