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【発明の名称】 冷却ケース
【発明者】 【氏名】尾内 慎也

【要約】 【課題】陳列棚23に陳列された商品を間接的に照らして商品の演出効果を高めると共に、照明装置24による発熱が貯蔵室3内に影響しないようにする冷却ケース1を提供する。

【解決手段】冷却ケース1は前面が開口2して内部に貯蔵室3を有する断熱本体4と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉5とで構成される。前記断熱本体の貯蔵室3の下側には冷却器10が設けられている。前記冷却器は仕切カバー12で覆われ、この冷却器を覆う仕切カバー12の一方に吐出口を、他方に吸込口を設けている。仕切カバーの吐出口と吸込口とは前記断熱本体の両側内側壁にそれぞれ設けられた冷気誘導板13、14に連通している。冷気誘導板13、14の背面側と前記断熱本体の内背面壁25と前記断熱本体の内側壁26、27とで囲まれた空間28には間接照明用の照明装置24が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面が開口して内部に貯蔵室を有する断熱本体と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉とを備えた冷却ケースにおいて、前記断熱本体の両側内側壁にはこの内側壁と間隔を隔てた熱伝導性の良好な材質からなる冷気誘導板を設け、この冷気誘導板の背面側と前記断熱本体の内背面壁と前記断熱本体の内側壁とで囲まれた空間に間接照明用の照明装置を設けたことを特徴とする冷却ケース。
【請求項2】 前面が開口して内部に貯蔵室を有する断熱本体と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉とを備えた冷却ケースにおいて、前記断熱本体の貯蔵室の下側に冷却器を設け、この冷却器を覆うカバーを設け、この冷却器を覆うカバーの一方に吐出口を、他方に吸込口を設け、このカバーの吐出口と吸込口とにそれぞれ連通する冷気誘導板を前記断熱本体の両側内側壁に設け、この冷気誘導板の背面側と前記断熱本体の内背面壁と前記断熱本体の内側壁とで囲まれた空間に間接照明用の照明装置を設けたことを特徴とする冷却ケース。
【請求項3】 前記両側内側壁に設けた冷気誘導板に連通する冷気誘導板を天面に設けたことを特徴とする請求項2記載の冷却ケース。
【請求項4】 前記両側内側壁に照明装置の収納された空間に冷気を導入するようにしたことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の冷却ケース。
【請求項5】 前記天面に設けた冷気誘導板に貯蔵室内に冷気を流入させる流入口を設けたことを特徴とする請求項3記載の冷却ケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品陳列棚に陳列された商品を間接的に照らす照明装置を備えた冷却ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、低温ケースには、庫内に陳列された商品を照らすために蛍光灯等の照明器が設けられている。
【0003】従来、低温ケースの照明器は、例えば貯蔵室の両側部、貯蔵室の天井部、商品陳列棚の下側、センターピラーの裏側等に取り付けられ、商品は前方から照らされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した冷却ケースでは、庫内の商品に直接光を当てることにより商品が照明されるので、照明による商品の演出効果が出せないと共に、照明の近傍の温度が上昇して庫内の温度バラツキが大きくなる等の問題があった。
【0005】本発明は上記の問題を解決するもので、陳列棚に陳列された商品を間接的に照らして商品の演出効果を高めると共に、照明装置による発熱が貯蔵室内に影響しないようにする冷却ケースを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、前面が開口して内部に貯蔵室を有する断熱本体と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉とを備えた冷却ケースにおいて、前記断熱本体の両側内側壁にこの内側壁と間隔を隔てた熱伝導性の良好な材質からなる冷気誘導板を設け、この冷気誘導板の背面側と前記断熱本体の内背面壁と前記断熱本体の内側壁とで囲まれた空間に間接照明用の照明装置を設け、前記間接照明用の照明装置で発生する熱を冷気誘導板で冷却して貯蔵室内の温度バラツキを抑えるようにしている。
【0007】本発明の請求項2は、前面が開口して内部に貯蔵室を有する断熱本体と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉とを備えた冷却ケースにおいて、前記断熱本体の貯蔵室の下側に冷却器を設け、この冷却器を覆うカバーを設け、この冷却器を覆うカバーの一方に吐出口を、他方に吸込口を設け、このカバーの吐出口と吸込口とにそれぞれ連通する冷気誘導板を前記断熱本体の両側内側壁に設け、かつ、この冷気誘導板の背面側と前記断熱本体の内背面壁と前記断熱本体の内側壁とで囲まれた空間に間接照明用の照明装置を設け、前記両側内側壁の冷気誘導板内を冷却器で冷却された冷気が循環するようにして間接照明用の照明装置で発生する熱を冷気誘導板で冷却して貯蔵室内の温度バラツキを抑えるようにしている。
【0008】本発明の請求項3は、前記両側内側壁に設けた冷気誘導板に連通する冷気誘導板を天面に設け、前記両側内側壁と天面の連通して設けた冷気誘導板で冷気の循環を安定できるようにしている。
【0009】本発明の請求項4は、前記両側内側壁に照明装置の収納された空間に冷気を導入するようにし、前記照明装置で発生する熱を効果的に冷却し貯蔵室内の温度のバラツキを小さくすることができるようにしている。
【0010】本発明の請求項5は、前記天面に設けた冷気誘導板に貯蔵室内に冷気を流入させる流入口を設け、高さを高くすると共に、前後の奥行き寸法を小さくした断熱本体の場合に天面の冷気誘導板から冷気を吹き出すことで貯蔵室内の温度のバラツキを小さくすることができるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の冷却ケースの正面図、図2は図1のII−II線に沿って切断した冷却ケースの側面断面図、図3は図1のIII−III線に沿って切断した平面断面図、図4は図2のV−V線に沿って切断した正面断面図である。
【0012】1は冷却ケースで、この冷却ケースは前面を開口2し、かつ、内部に貯蔵室3を有する断熱本体4と、この断熱本体の前面開口2を開閉自在に閉塞する透視可能なスライド扉5とで構成されている。断熱本体4の下部には、機械室6が形成され、この機械室には、圧縮機7、凝縮器8等が収納されている。機械室6の上方には冷却室9が形成され、この冷却室には冷却器10、送風機11が収納されている。冷却室9の上方には貯蔵室3と区画する仕切カバー12が設けられている。スライド扉5は二重ガラスで形成され、内部に格子状の枠5Aが設けられている。この枠は二重のガラスに挟持され内部商品の飛び出さないようにしている。
【0013】前記圧縮機7、凝縮器8、冷却器10等は冷媒配管で接続され、冷凍サイクルを構成している。すなわち、圧縮機7から吐出されたガス冷媒は凝縮器8で凝縮して液冷媒に変化し、この液冷媒は冷却器10で気化してこの冷却器の周囲の空気を冷却し、この冷却空気で貯蔵室3を冷却している。
【0014】貯蔵室3の両側内側壁には、上下方向に延びて内部に冷気通路13A、14Aを有する冷気誘導板13、14が設けられ、一方の冷気誘導板13は冷却室9の吐出口15に連通し、他方の冷気誘導板14は冷却室9の吸込口16に連通している。冷気誘導板13、14の上端には天面に取り付けられて吐出口15に連通された冷気誘導板13側から吸込口16に連通された冷気誘導板14側に冷気を循環させる冷気通路17Aを有する冷気誘導板17が設けられている。冷気誘導板13、14、17は熱伝導性の良好な材質で形成され、かつ、天面に設けられた冷気誘導板17には貯蔵室3内に冷気を降下させる複数の吹出口18が形成されている。
【0015】19は棚受け支柱で、この棚受け支柱は断面略コ字状に形成され、内背壁側に開口20が形成されている。また、棚受け支柱19の側面には、複数の取り付け孔21が形成され、この取り付け孔には、棚受け22が係止される。この棚受けには棚板23が配置され、この棚板の上には商品が随時陳列される。
【0016】また、棚受け支柱19は、内部に蛍光灯等の照明装置24を配置すると共に、冷気誘導板13、14の背面側と断熱本体4の内背面壁25とこの断熱本体の内側壁26、27とで囲まれた空間28に収納されている。冷気誘導板13、14の背面側と棚受け支柱19との間には冷気を通す孔29が設けられている。
【0017】断熱本体4の内背面壁には波形の装飾板30が設けられている。
【0018】このように構成された冷却ケースにおいて、機械室6内の圧縮機7の運転によって冷却室9内の冷却器10で空気を冷却し、この冷却された空気を送風機11で仕切カバー12の吐出口15から冷気誘導板13の冷気通路13A内に導き天面の冷気誘導板17の冷気通路17Aを通り、冷気誘導板14の冷気通路14Aから仕切カバー12の吸込口16を介して冷却室9内に戻り、熱伝導性の良好な冷気誘導板13、14、17で貯蔵室3を冷却すると共に、天面に設けられた冷気誘導板17の吹出口18から降下する冷気で貯蔵室3内を効果的に冷却するようにしている。
【0019】冷気誘導板13、14、17はスライド扉5と内部に照明装置24を有する棚受け支柱19との間に設けることにより、冷気通路13A,14A,17Aを循環する冷気で照明装置24から発生して上昇する熱を攪拌することがなく、貯蔵室3内の温度バラツキを小さくできるようにしている。更に、天面に設けた冷気誘導板17は吹出口18から貯蔵室3内に降下する冷気で照明装置24から発生する熱をブロックするので、特に棚板23に陳列されている商品部分の温度バラツキを抑えることができるようにしている。
【0020】また、断熱本体4の貯蔵室3内の背面には吹出口がなく、温度差が発生しないので、装飾板30に露が付着することがなく、間接照明と相俟ってライトアップ効果を向上できるようにしている。
【0021】照明装置24を内蔵した棚受け支柱19は冷気誘導板13、14の裏側に配置されていることにより、照明装置24が直接ユーザーから見えないようにでき、間接照明効果をより向上させられ、商品の演出効果を高めることができるようにしている。また、照明装置24の光が貯蔵室3の側方から波板の装飾板30の前面に向けて照射され、この装飾板に陰影が形成されるので、独特の雰囲気がかもし出される。特に、貯蔵室3に陳列された商品が例えば瓶入り飲料や透明・半透明の商品である場合には、商品の演出効果がより高くなる。
【0022】照明装置24は冷気誘導板13、14の背面側と棚受け支柱19との間には冷気を通す孔29を設けることにより、冷気誘導板13、14から冷気を棚受け支柱19内に導いて照明装置24で発生する熱を冷却して貯蔵室3内の温度のバラツキを解消できるようにしている。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、前面が開口して内部に貯蔵室を有する断熱本体と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉とを備えた冷却ケースにおいて、前記断熱本体の両側内側壁にこの内側壁と間隔を隔てた熱伝導性の良好な材質からなる冷気誘導板を設け、この冷気誘導板の背面側と前記断熱本体の内背面壁と前記断熱本体の内側壁とで囲まれた空間に間接照明用の照明装置を設けたので、前記間接照明用の照明装置で発生する熱を冷気誘導板で冷却して貯蔵室内の温度バラツキを抑えられるようにできる。
【0024】本発明の請求項2によれば、前面が開口して内部に貯蔵室を有する断熱本体と、この断熱本体の開口を開閉自在に閉塞する透視可能な扉とを備えた冷却ケースにおいて、前記断熱本体の貯蔵室の下側に冷却器を設け、この冷却器を覆うカバーを設け、この冷却器を覆うカバーの一方に吐出口を、他方に吸込口を設け、このカバーの吐出口と吸込口とにそれぞれ連通する冷気誘導板を前記断熱本体の両側内側壁に設け、かつ、この冷気誘導板の背面側と前記断熱本体の内背面壁と前記断熱本体の内側壁とで囲まれた空間に間接照明用の照明装置を設けたので、前記両側内側壁の冷気誘導板内を冷却器で冷却された冷気が循環するようにして間接照明用の照明装置で発生する熱を冷気誘導板で冷却して貯蔵室内の温度バラツキを抑えられるようにできる。
【0025】本発明の請求項3によれば、前記両側内側壁に設けた冷気誘導板に連通する冷気誘導板を天面に設けたので、前記両側内側壁と天面の連通して設けた冷気誘導板で冷気の循環を安定化できる。
【0026】本発明の請求項4によれば、前記両側内側壁に照明装置の収納された空間に冷気を導入するようにしたので、前記照明装置で発生する熱を効果的に冷却し貯蔵室内の温度のバラツキを小さくすることができる。
【0027】本発明の請求項5によれば、前記天面に設けた冷気誘導板に貯蔵室内に冷気を流入させる流入口を設けたので、高さを高くすると共に、前後の奥行き寸法を小さくした断熱本体の場合に天面の冷気誘導板から冷気を吹き出すことで貯蔵室内の温度のバラツキを小さくすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年4月20日(1999.4.20)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2000−300399(P2000−300399A)
【公開日】 平成12年10月31日(2000.10.31)
【出願番号】 特願平11−112338