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【発明の名称】 ショーケース
【発明者】 【氏名】田中 努

【氏名】坂本 司

【氏名】三谷 聡

【氏名】石川 正道

【氏名】渋沢 作巳

【氏名】安田 照夫

【要約】 【課題】ショーケースに立設される透明板のコーナー部における強度を向上させる。

【解決手段】ショーケース1は、上面に開口する断熱壁6の開口縁に透明板4を立設して成るものであって、断熱壁のコーナー部に立設され、当該コーナー部において相互に付き合わされる透明板4、4の各端部を内側から保持する内側挟持辺22、22を備えた支柱部材11と、この支柱部材11に外側から固定され、透明板4、4の各端部を外側から保持する外側挟持辺28、28を備えたカバー部材12を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面に開口する断熱壁の開口縁に透明板を立設して成るショーケースにおいて、前記断熱壁のコーナー部に立設され、当該コーナー部において相互に付き合わされる前記透明板の各端部を内側から保持する内側挟持辺を備えた支柱部材と、この支柱部材に外側から固定され、前記透明板の各端部を外側から保持する外側挟持辺を備えたカバー部材とを備えたことを特徴とするショーケース。
【請求項2】 支柱部材は、コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各上面を抑える抑え辺を備えると共に、前記透明板の各端部上面間に渡って前記支柱部材に取り付けられ、当該支柱部材及びカバー部材に被さるコーナーキャップを設けたことを特徴とする請求項1のショーケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店内に据え付けられ、食品などの商品を陳列保存する低温ショーケースなどのショーケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ショーケースは、例えば特開平7−294098号公報(F25D21/04)に示されている。以下、図4〜図6を参照しながら従来のこの種ショーケースの構造について説明する。
【0003】図4のショーケースは所謂平型のオープンショーケースであり、上面に開口する矩形状の断熱壁105の開口縁四辺には、例えば二重板ガラスなどから成る透明板100・・・が立設されている。この場合、断熱壁105の各辺に立設された透明板100は、断熱壁105のコーナー部において相互に付き合わされるが、これらの間を連結する方法として、従来では図4に示す如く二枚の保持板101及び102を用い、それらを内外から各透明板100、100の各端部間に渡って宛い、両保持板101、102にて各透明板100、100の各端部を挟持した状態で両者101、102をネジ103にて止める方式が採られていた。
【0004】そして、両保持板101、102は図5に示す如くカバー104にて覆い、このカバー104を保持板101にネジ106にて固定するものであった。
【0005】また、その他の構造としては、図6に示す如く一方の透明板100の端面に当接若しくは近接する抑え辺111と他方の透明板100の裏面に当接若しくは近接する抑え辺112が折曲形成された支柱113を断熱壁106のコーナー部上面にネジ114にて固定し、その外側はカバー116を支柱113にネジ117にて固定して覆うものもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4、図5の構造では両保持板101、102にて単に透明板100、100の各端部を内外から挟持しているのみであり、各保持板101、102は透明板100、100を挟み込むことによって保持されているので、各透明板100、100のコーナー部の強度は極めて弱くなる。
【0007】また、図6の構造では支柱113が断熱壁105に固定されているものの、各透明板100、100を保持する効果は小さく、顧客や物品の衝突の衝撃によって簡単に倒れたり、位置ズレしてしまう問題があった。
【0008】本発明は係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、ショーケースに立設される透明板のコーナー部における強度を向上させることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のショーケースは、上面に開口する断熱壁の開口縁に透明板を立設して成るものであって、断熱壁のコーナー部に立設され、当該コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各端部を内側から保持する内側挟持辺を備えた支柱部材と、この支柱部材に外側から固定され、透明板の各端部を外側から保持する外側挟持辺を備えたカバー部材とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、上面に開口する断熱壁の開口縁に透明板を立設して成るショーケースにおいて、断熱壁のコーナー部に立設され、当該コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各端部を内側から保持する内側挟持辺を備えた支柱部材と、この支柱部材に外側から固定され、透明板の各端部を外側から保持する外側挟持辺を備えたカバー部材とを設けたので、断熱壁のコーナー部において付き合わされる透明板の各端部は、支柱部材の内側挟持辺とカバー部材の外側挟持辺とに挟持されると共に、支柱部材は断熱壁に固定されるので、各透明板のコーナー部における強度が著しく向上し、破損や位置ズレの危険性を低減できるものである。
【0011】請求項2の発明のショーケースは、上記において支柱部材は、コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各上面を抑える抑え辺を備えると共に、透明板の各端部上面間に渡って支柱部材に取り付けられ、当該支柱部材及びカバー部材に被さるコーナーキャップを設けたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて支柱部材には、コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各上面を抑える抑え辺を設けたので、透明板の浮き上がりもこの抑え辺にて阻止できる。また、コーナーキャップを透明板の各端部上面間に渡って支柱部材に取り付け、支柱部材及びカバー部材に被せたので、外観が向上し、透明板の位置ズレ防止効果も一層向上するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の実施形態としての平型ショーケース1の側面図、図2は平型ショーケース1のコーナー部の拡大分解斜視図、図3は同じく平型ショーケース1のコーナー部の拡大透視平面図である。
【0014】本発明のショーケース1は、スーパーマーケットなどの店舗に設置される所謂平型の低温ショーケースであり、図1に示す如く上方に向けて矩形状に開口し、内部に上面開口の貯蔵室3が形成された断熱壁(断熱箱体)6にて本体が構成されている。この断熱壁6の下部には機械室7が構成されており、この機械室7内には貯蔵室3を冷却するための冷却装置を構成する図示しない圧縮機や凝縮器などが設置されている。
【0015】また、貯蔵室3の底部には、図示しないワイヤラック上に図示しないデックパンと称される所定面積の商品載置板が載置され、この下方に図示しないダクト(循環路)を形成すると共に、このダクト内に冷却装置の蒸発器と送風機が設けられ、この蒸発器にて冷却された冷気を送風機によって、開口の一方の縁部に形成した図示しない吐出口から対向する他方の縁部に形成した吸込口に向けて吐出している。これによって、貯蔵室3の開口にはエアーカーテンを形成しつつ、貯蔵室3内を所定の温度に冷却している。
【0016】一方、断熱壁6の開口縁の各辺外側には、バンパー5が取り付けられており、断熱壁6の外面下部にもバンパー9が取り付けられている。また、断熱壁6の開口縁の各辺には、二重ガラスなどから成る合計四枚の透明板4・・・が立設されている。そして、これら各辺の透明板4・・・が相互に付き合わされる断熱壁6のコーナー部にはコーナー支柱8が設けられている。
【0017】このコーナー支柱8は、鋼板製の支柱部材11と、塗装鋼板製のカバー部材12と、樹脂製のコーナーキャップ13などから構成されている。尚、断熱壁6のコーナー部上面にはネジ孔14を有する取付板16が取り付けられているものとする。
【0018】前記支柱部材11は鋼板を屈曲して構成されており、図2に示す如く中央で上下に渡る基部21と、この基部21の両側から略45度の角度で屈曲され、後退して相互に略直角を成すよう外方に延在する内側挟持辺22、22と、これら内側挟持辺22、22の上縁を前方に略直角に折曲して構成された抑え辺23、23と、基部21の下縁から前方に延在する取付辺24とから成る。
【0019】そして、内側挟持辺22、22の内側の上下にはネジ孔26、26がそれぞれ穿設されると共に、取付辺24にもネジ孔27が穿設されている。
【0020】一方、カバー部材12は塗装鋼板を折曲することにより、全体としては直角を構成するよう所定曲率で湾曲された形状を呈している。そして、その両側部には外側挟持辺28、28が構成されており、この外側挟持辺28、28の端部は密着曲げにて折り返されている。
【0021】そして、この折り返し辺は少許内方に延在した後、再び後方に略直角に折曲され、そこに連結辺29、29を構成した後、再び略直角に内方に折曲されてそこに固定辺31、31を構成している。
【0022】この固定辺31、31の上下にはネジ孔32が形成されると共に、前記連結辺29の幅は前記透明板4の幅と略同一とされている。
【0023】他方、前記コーナーキャップ13は下方及び側方に開口した断面略コ字状を呈しており、全体としてはカバー部材12と同様に直角を構成するように所定曲率で湾曲された形状を呈している。そして、前記コの字の内寸は前記透明板4の上面が略キッチリと収まる寸法とされており、後面両側部にはネジ孔33が形成されている。
【0024】以上の構成で、コーナー支柱8の取付手順を説明する。先ず、断熱壁6のコーナー部において相互に付き合わされている透明板4、4の各端部間に後方(貯蔵室3側から支柱部材11を宛う。このとき、両側の内側挟持辺22、22は各透明板4、4の端部の内面に宛われて当接すると共に、抑え辺23、23は両透明板4、4の上面に当接若しくは近接する。また、取付辺24は両透明板4、4間の間隔から外側に延在して断熱壁6の取付板16上に載置され、ネジ孔27はネジ孔14に合致する。
【0025】この状態で、取付辺24と取付板16のネジ孔27、14にネジ36を上から挿入し、取付板16に螺着することにより、支柱部材11を取付板16に固定し、断熱壁6のコーナー部に立設する。
【0026】次ぎに、カバー部材12を外側から支柱部材11に宛う。このとき、カバー部材12の両側の外側挟持辺28、28は各透明板4、4の端部の外面に宛われて当接する。また、連結辺29、29は両透明板4、4間の間隔から内側に侵入し、両透明板4、4の端面に当接若しくは近接すると共に、固定辺31、31は支柱部材11に当接し、ネジ孔32、32はネジ孔26、26に合致する。
【0027】この状態で、支柱部材11と固定辺31、31の下側のネジ孔26、32にネジ37を後方から挿入し、固定辺31、31に螺着することにより、カバー部材12下部を支柱部材11に固定する。
【0028】そして、最後にコーナーキャップ13を支柱部材11、カバー部材12及び両透明板4、4の端部上面間に渡って被せ、ネジ孔33を上側のネジ孔26に合致させ、これらネジ孔33、26と固定辺31、31の上側のネジ孔32にネジ38を後方から挿入し、固定辺31、31に螺着することにより、コーナーキャップ13を支柱部材11に固定する。
【0029】これにより、断熱壁6のコーナー部において付き合わされる透明板4、4の各端部は、支柱部材11の内側挟持辺22、22とカバー部材12の外側挟持辺28、28とに挟持されると共に、支柱部材11自体は断熱壁6の取付板16に固定されているので、各透明板4、4のコーナー部における強度は著しく向上する。
【0030】また、支柱部材11には、コーナー部において相互に付き合わされる透明板4、4の各上面を抑える抑え辺23、23を設けたので、透明板4、4の浮き上がりもこの抑え辺23、23にて阻止できる。更に、連結辺29、29は透明板4、4の端面に当接若しくは近接しているので、透明板4、4の水平方向でのズレも阻止できる。
【0031】そして、コーナーキャップ13を透明板4、4の各端部上面間に渡って支柱部材11に取り付け、支柱部材11及びカバー部材12に被せているので、外観が向上し、透明板4、4の位置ズレ防止効果も一層向上する。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、上面に開口する断熱壁の開口縁に透明板を立設して成るショーケースにおいて、断熱壁のコーナー部に立設され、当該コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各端部を内側から保持する内側挟持辺を備えた支柱部材と、この支柱部材に外側から固定され、透明板の各端部を外側から保持する外側挟持辺を備えたカバー部材とを設けたので、断熱壁のコーナー部において付き合わされる透明板の各端部は、支柱部材の内側挟持辺とカバー部材の外側挟持辺とに挟持されると共に、支柱部材は断熱壁に固定されるので、各透明板のコーナー部における強度が著しく向上し、破損や位置ズレの危険性を低減できるものである。
【0033】請求項2の発明によれば、上記に加えて支柱部材には、コーナー部において相互に付き合わされる透明板の各上面を抑える抑え辺を設けたので、透明板の浮き上がりもこの抑え辺にて阻止できる。また、コーナーキャップを透明板の各端部上面間に渡って支柱部材に取り付け、支柱部材及びカバー部材に被せたので、外観が向上し、透明板の位置ズレ防止効果も一層向上するものである。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年2月26日(1999.2.26)
【代理人】 【識別番号】100098361
【弁理士】
【氏名又は名称】雨笠 敬
【公開番号】 特開2000−245593(P2000−245593A)
【公開日】 平成12年9月12日(2000.9.12)
【出願番号】 特願平11−51538