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【発明の名称】 陳列棚における側面用棚板の取付構造
【発明者】 【氏名】小林 喜彦

【要約】 【課題】部品点数が少なく、構造及び組立てが簡単であるとともに、製造コストを低減できるようにした陳列棚における側面用棚板の取付構造を提供する。

【解決手段】支柱3の係止孔9に前後方向を向くブラケット17、17を等高として取り付け、側面用棚板16の支柱3側の端面における前後方向のほぼ中央部に、支柱3の外側部と補形をなすとともに、支柱3の外側面に当接する当接面24aを有する嵌合部24を形成するとともに、側面用棚板16における支柱3側の端部の下面に、ブラケット17に上方から嵌合する嵌合溝26を形成し、かつ、側面用棚板16の下面に、支柱3側の縁部から反対側の縁部に向かって放射状に延出する補強部材27、27を固着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 陳列棚における前後両面に係止孔が穿設された支柱の側端面に、側面用棚板を取り付けるための取付構造であって、前記支柱の前後面の係止孔に、前後方向を向く前後1対のブラケットを等高として取り付け、側面用棚板の支柱側の端面における前後方向のほぼ中央部に、前記支柱の外側面に当接する当接面を有する嵌合部を形成するとともに、側面用棚板における支柱側の端部の下面に、前記両ブラケットに上方から嵌合する嵌合溝を形成したことを特徴とする陳列棚における側面用棚板の取付構造。
【請求項2】 側面用棚板に、ブラケットの外側面に近接し、該外側面を覆う遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項1記載の陳列棚における側面用棚板の取付構造。
【請求項3】 ブラケットの外側面に、支柱の前面及び後面に当接する揺動防止部材を取り付け、かつ、側面用棚板における支柱側の側縁部に、ブラケットの内側面に係合する下向きの折曲片を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の陳列棚における側面用棚板の取付構造。
【請求項4】 側面用棚板に、嵌合部より放射状に延出する補強部材を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の陳列棚における側面用棚板の取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陳列棚における前後両面に係止孔が穿設された支柱の側端面に、側面用棚板を取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】陳列棚における側端部に設けられた支柱の側端面に、側面用棚板を取り付けるようにした、側面用棚板の取付構造の従来技術としては、例えば実公平3−3239号公報に開示されているようなものがある。
【0003】この陳列棚では、左右1対の支柱の前後両面に、左右2列の係止孔を上下方向に並べて穿設し、この支柱における内側の係止孔を利用して、両支柱の前後両面に棚板を支持するとともに、左右いずれかの支柱の外側の係止孔に、前後方向を向くとともに、中間の屈曲部の上縁部に係止用凹部が設けられた側面用棚受けを取り付け、上記係止用凹部に、外側方に向かって放射状に延出する支持アームの基端部が固着された前後方向を向く支持部材の前後の端部をそれぞれ係止し、上記側面用棚受けと放射状の支持アームとをもって側面用棚板を支持するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、側端部の支柱の外側の係止孔に係止される側面用棚受けは左右非対称形のものであるため、支柱の前面用のものと支柱の後面用のものとの2種類のものを用意しなければならず、また、側面用棚受けの他に支持部材が必要なので、部品点数が多く、コスト高となり、かつ組立て作業も煩雑である。
【0005】また、支持部材は構造が複雑であるため、支持部材自体の製造コストも高くつく。
【0006】本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、部品点数が少なく、構造及び組立てが簡単であるとともに、製造コストを低減できるようにした陳列棚における側面用棚板の取付構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 陳列棚における前後両面に係止孔が穿設された支柱の側端面に、側面用棚板を取り付けるための取付構造であって、前記支柱の前後面の係止孔に、前後方向を向く前後1対のブラケットを等高として取り付け、側面用棚板の支柱側の端面における前後方向のほぼ中央部に、前記支柱の外側面に当接する当接面を有する嵌合部を形成するとともに、側面用棚板における支柱側の端部の下面に、前記両ブラケットに上方から嵌合する嵌合溝を形成する。
【0008】(2) 上記(1)項において、側面用棚板に、ブラケットの外側面に近接し、該外側面を覆う遮蔽板を設ける。
【0009】(3) 上記(1)または(2)項において、ブラケットの外側面に、支柱の前面及び後面に当接する揺動防止部材を取り付け、かつ、側面用棚板における支柱側の側縁部に、ブラケットの内側面に係合する下向きの折曲片を設ける。
【0010】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、側面用棚板に、嵌合部より放射状に延出する補強部材を設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を備えるラウンド型の陳列棚(1)について、図1〜図4を参照しながら説明する。以下の説明では、図1の右下側を「前方」、左上側を「後方」とする。
【0012】床面に載置された基台(2)の上面には、左右1対の支柱(3)(4)が立設されており、基台(2)の上面における支柱(3)(4)を除く部分には、前部陳列板(5)、後部陳列板(6)、及び側部陳列板(7)(8)が取り付けられている。
【0013】支柱(3)(4)の前後両面には、多数の係止孔(9)(10)が上下方向に左右2列として等間隔で穿設されており、両支柱(3)(4)の対向面の間は、上下方向を向く仕切板(11)により閉塞されている。
【0014】両支柱(3)(4)の内側の係止孔(10)には、前方及び後方を向くブラケット(12)の基端部に形成された下向きフック状の係止片(13)が係止されており、左右のブラケット(12)(図3では右側のブラケットのみ図示)間には、前部陳列板(5)及び後部陳列板(6)よりも奥行きの小さい前部棚板(14)及び後部棚板(15)が取り付けられている。
【0015】ブラケット(12)(12)が係止されている係止孔(10)と等高をなす外側の係止孔(9)には、側面用棚板(16)(16)用の前後方向を向くブラケット(17)(17)の基端部に形成された下向きフック状の係止片(18)(18)が係止されている。
【0016】図2〜図4に示すように、側部陳列板(7)(8)よりも小寸の右側の側面用棚板(16)は、平面視ほぼ長方形をなす金属性の基板(19)の周縁部に下向きの折曲片(20)(21)(22)を形成し、左側縁部における前後方向の中央部に、支柱(3)の右半部と補形をなす切欠部(23)を設けたものである。この切欠部(23)の下面には、左右方向の奥行きを切欠部(23)のそれのほぼ半分とし、かつ支柱(3)の外側面に当接する当接面(24a)を有する平面視内向コ字形の嵌合片(嵌合部)(24)が固着されている。
【0017】また、基板(19)の下面における折曲片(22)から右方に若干離れた位置には、嵌合片(24)の前後両端部から前方及び後方に向かって延出するとともに、側面視ほぼ三角形状をなす、ブラケット(17)よりも若干大寸の遮蔽片(25)の上端が固着されており、遮閉片(25)と折曲片(22)との間には、側面用棚板用のブラケット(17)が嵌合しうる嵌合溝(26)が形成されている。
【0018】基板(19)の下面には、嵌合片(24)の右側面の前後2箇所から右側縁部の角部に向かって放射状に延出する2本の補強部材(27)(27)が固着されている。
【0019】側面用棚板(16)は、前後の嵌合溝(26)(26)を前後のブラケット(17)(17)に上方から嵌合するとともに、嵌合片(24)を支柱(3)の右半部に嵌合して、当接面(24a)を支柱(3)に当接させることにより、前部棚板(14)及び後部棚板(15)と等高をなすようにして支柱(3)に取り付けられる。
【0020】左側の側面用棚板(16)は、右側の側面用棚板(16)と左右対称をなすものであり、右側の側面用棚板(16)と同じ要領で左側の支柱(4)に取り付けられている。
【0021】両支柱(3)(4)の上部には、中段部の前部棚板(14)、後部棚板(15)、及び側面用棚板(16)(16)よりも小寸の前部棚板(28)、後部棚板(29)、及び側面用棚板(30)(30)が、前述のブラケット(12)(17)よりも小寸のブラケット(図示略)を用いて、中段部のものと同じ要領で支柱(3)(4)に取り付けられている。
【0022】以上説明したように、本実施形態の側面用棚板(16)は、簡単かつ確実に支柱(3)(4)の側面に取り付けることができるとともに、側面用棚板(16)を支柱(3)(4)に取り付けると、ブラケット(17)よりもやや大寸の遮閉片(25)がブラケット(17)の側面を覆うので(図4参照)、ブラケット(17)が側方に露出することがなく、体裁も良い。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態を備えるラウンド型の陳列棚(1)について、図5及び図6を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
【0024】支柱(3)の外側面には、平面視ほぼ台形をなす化粧部材(31)が、単に当接させるだけか、またはフック(図示略)等により係止させるか、もしくは固着するようにして設けられており、側面用棚板(16)に設けられた切欠部(32)は、支柱(3)の右半部及び化粧部材(31)と補形をなす形状となっている。
【0025】また、嵌合片(嵌合部)(33)も支柱(3)の右半部及び化粧部材(31)に嵌合しうる断面形状となっており、嵌合片(33)の前後両端部と両遮閉片(25)(25)とが交わる角部には、後述する揺動防止部材(37)の当接片(36)が挿通可能な挿通孔(34)が穿設されている。
【0026】前後のブラケット(17)(17)の外側面における基端部寄りの箇所には、ブラケット(17)に固着される基片(35)と、基片(35)の内端部から右向きに延出し、支柱(3)の前後両面に当接する当接片(36)とからなる、平面視L字形の上下1対の揺動防止部材(37)が固着されている。
【0027】このようなブラケット(17)に、側面用棚板(16)の嵌合溝(26)を嵌合し、揺動防止部材(37)の係合片を挿通孔(34)に挿入しつつ、嵌合片(33)を支柱(3)及び化粧部材(31)に嵌合することにより、側面用棚板(16)を支柱(3)に取り付けることができる。なお図示は省略したが、左側の支柱(4)に取り付けられたブラケット(17)にも揺動防止部材(37)が取り付けられ、かつ、側面用棚板(16)には挿通孔(34)が穿設されており、右側の側面用棚板(16)と同じ要領により支柱(4)に取り付けられている。
【0028】このような本実施形態によれば、化粧部材(31)を設けたことにより、陳列棚(1)の外観を向上させることができる。また、係止孔(9)の横幅はブラケット(17)の係止片(18)の横幅よりも若干大きめに作られているので、通常、ブラケット(17)は係止孔(9)に対して左右方向に揺動しがちであるが、本実施形態では、揺動防止部材(37)の当接片(36)を支柱(3)(4)の前面及び後面に当接させるとともに、図6に示すように、折曲片(22)をブラケット(17)の内側面に当接させ、かつ、嵌合片(33)を化粧部材(31)の表面に当接させているので、ブラケット(17)が左右方向に揺動することはなく、側面用棚板(16)ががたつくことはない。
【0029】また、化粧部材(31)は、支柱(3)(4)の外側面と側面用棚板(16)の嵌合片(33)との間、及び両揺動防止部材(37)の当接片(36)(36)間に挟まれ、前後左右の移動が阻止される。したがって、化粧部材(31)は、本来的には、支柱(3)に係止させたり、固着したりする必要はない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1記載の発明によれば、支柱の前後に取り付けたブラケットに、側面用棚板の嵌合溝を嵌合し、嵌合部を支柱に嵌合するだけで、側面用棚板を支柱に簡単かつ確実に取り付けることができる。また、部品点数を前後のブラケットと側面用棚板との3個のみとすることができるとともに、側面用棚板は比較的構造の簡単なものなので、製造コストを低く抑えることができる。
【0031】(b) 請求項2記載の発明によれば、遮閉片がブラケットの側面を覆うので、ブラケットが側方に露出することがなく、体裁が向上する。
【0032】(c) 請求項3記載の発明によれば、揺動防止部材の係合片が支柱の前面及び後面に当接するとともに、折曲片がブラケットの内側面に当接し、かつ、嵌合片が化粧部材の表面に当接するので、ブラケットが左右方向に揺動することはなく、側面用棚板ががたつくことはない。
【0033】(d) 請求項4記載の発明によれば、側面用棚板の嵌合部より放射状に延出する補強部材により、側面用棚板が補強され、特に、側面用棚板上に載置した商品の重量等により、側面用棚板の先端部が下向きに傾斜するのを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
【出願日】 平成10年12月11日(1998.12.11)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
【公開番号】 特開2000−166717(P2000−166717A)
【公開日】 平成12年6月20日(2000.6.20)
【出願番号】 特願平10−352928