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【発明の名称】 書籍陳列棚
【発明者】 【氏名】出羽 司

【氏名】内海 洋子

【要約】 【課題】製造コストを押さえることができる書籍陳列棚を提供する。

【解決手段】書籍陳列棚1を、左右側板11と、両側板11の間に配設される下雛壇12と、中雛壇13と、上雛壇14とにより構成し、側板11下縁の内方延出部15に挿入片16を折曲形成する。側板11の対向片18より斜め後方上部に、側板11の一部が切り起こされてなる切り起こし片21を突設し、側板11の後端上部に凸状ブラケット22を設ける。中雛壇13の背面部42に、切り起こし片21に係止可能な折返し部43を形成し、折返し部43の下方延出部45の長さ寸法を、切り起こし片21の長さ寸法より短くする。中雛壇13の底面部41に、下方へ折曲したフランジ51を形成し、背面部42に支持ブラケット36を溶着して支持溝37を形成する。支持溝37に、後部上方に配置された中雛壇13のフランジ51を挿入して中雛壇13を連結する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 相対向する側板の間に、底面部及び該底面部の後縁より起立した背面部からなる断面略L字状の板状部材が前後に複数配設され、該板状部材の前記背面部の上端に、下方へ折り返された折返し部が形成され、該折返し部が、前記側板より突出した突出部に係止される一方、前記板状部材の前記底面部の前端に、下方へ折曲されたフランジが形成されるとともに、前記背面部の裏面に、前記フランジを挿入した状態で支持する支持溝が形成され、前部に配置された板状部材の前記支持溝に、後部上方に配置された板状部材の前記フランジが挿入され、前記各板状部材が順次連結されてなる書籍陳列棚において、前記側板の一部を内側へ向けて切り起こし、前記板状部材の前記背面部と前記折返し部との間に挿入される前記突出部を、前記背面部に沿って延在する板状に形成し、該突出部の上下方向の長さ寸法を、前記折返し部の長さ寸法より長く設定したことを特徴とする書籍陳列棚。
【請求項2】 前記板状部材の前記背面部に形成された前記折返し部を、前記背面部上端より後方へ延出した後方延出部と、該後方延出部の端部より下方へ延出した下方延出部とにより構成し、該下方延出部を、斜め前方へ向けて傾斜させ、当該下方延出部の下端と前記背面部との間に前記突出部が挿入される間隙を形成したことを特徴とする請求項1記載の書籍陳列棚。
【請求項3】 前記各板状部材の前部に、前列底面部と、該前列底面部の前縁より起立した前列前面部と、前記前列底面部の後縁より起立し、後部上方に配置された前記板状部材の前記フランジが挿入される前記支持溝が形成された前列背面部とからなる前列構成部材を配設し、前記前列底面部の左右の端部に挿入穴を開設するとともに、前記側板の下縁に、内側へ延出する内方延出部を設け、かつ該内方延出部の端部に、前記前列構成部材の前記挿入穴に挿入される挿入片を起立したことを特徴とする請求項1または2記載の書籍陳列棚。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば雑誌を陳列する際に用いられる書籍陳列棚に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、書店において雑誌等の書籍を陳列する際には、図5に示すような書籍陳列棚101が用いられている(特開平9−215565号公報参照)。
【0003】この書籍陳列台101は、左右の側板111を備えてなり、該側板111の内側面には、階段状の支持部材112が溶接されているとともに、該支持部材112の上部には、円柱状のピン113,・・・が突出するように植設されている。左右に配置された側板111の支持部材112における各段差部114,・・・には、底面部115及び該底面部115の後縁より起立した背面部116からなる断面略L字状に形成された板状部材としての本受け部材117,・・・が架橋した状態で支持されており、該本受け部材117の上端部が折り返されてなるピン掛部118,・・・は、前記側板111の前記ピン113,・・・に係止されている。また、前記本受け部材117の背面部116には、該背面部116の幅方向に沿って延在する受け部119,・・・が溶接されており、該受け部119と前記背面部116との間には、後部上方に配置された本受け部材117下端のフランジ120が挿入された状態で支持され、前記各本受け部材117,・・・が順次連結されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した書籍陳列棚101にあっては、各本受け部材117,・・・の下端部における後方への揺動を、側板111に溶接された階段状の支持部材112により防止している。このため、前記側板111への前記支持部材112の溶接作業が不可欠であった。また、各本受け部材117,・・・の上端部は、前記側板111に植設されたピン113,・・・により支持されているため、前記側板111への前記ピン113,・・・の植設作業が不可欠であった。
【0005】このように、側板111への多数の後加工が必要なため、製造効率が著しく低下するとともに、部品点数の増加に伴い、製造コストが大幅に増加してしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、製造コストを押さえることができる書籍陳列棚を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明の請求項1の書籍陳列棚にあっては、相対向する側板の間に、底面部及び該底面部の後縁より起立した背面部からなる断面略L字状の板状部材が前後に複数配設され、該板状部材の前記背面部の上端に、下方へ折り返された折返し部が形成され、該折返し部が、前記側板より突出した突出部に係止される一方、前記板状部材の前記底面部の前端に、下方へ折曲されたフランジが形成されるとともに、前記背面部の裏面に、前記フランジを挿入した状態で支持する支持溝が形成され、前部に配置された板状部材の前記支持溝に、後部上方に配置された板状部材の前記フランジが挿入され、前記各板状部材が順次連結されてなる書籍陳列棚において、前記側板の一部を内側へ向けて切り起こし、前記板状部材の前記背面部と前記折返し部との間に挿入される前記突出部を、前記背面部に沿って延在する板状に形成し、該突出部の上下方向の長さ寸法を、前記折返し部の長さ寸法より長く設定した。
【0008】すなわち、側板の内側へ突出する突出部は、側板の一部が内側へ切り起こして形成されているので、前記側板を打ち抜き成型するとともにプレス成型する際に、当該側板と同時に形成される。
【0009】また、対向する前記側板の間に配設される板状部材は、該板状部材の背面部と該背面部上端に形成された折返し部との間に、前記側板より突出した前記突出部が挿入された状態で係止される。このとき、該突出部は、前記背面部に沿って延在する板状に形成されているとともに、その長さ寸法は、前記折返し部の長さ寸法より長く設定されている。このため、前記背面部の下部を前方へ移動させる外力が加えられた際には、前記突出部の上端が前記背面部に当接するとともに、前記折返し部の下端が前記突出部の裏面に当接し、前記背面部下部の前方への傾動が阻止される。また、前記背面部の下部を後方へ移動させる外力が加えられた際には、前記突出部の上端が前記折返し部に当接するとともに、前記突出部の下端が前記背面部の裏面に当接し、前記背面部下部の後方への傾動が阻止される。
【0010】これにより、前記背面部を備えた前記板状部材は、その下端部の前後方向への揺動が防止される。そして、前後に配置された前記板状部材が、そのフランジ及び支持溝によって連結され、上方へ開口するコ字状に形成された書籍等の収容部は、前後方向への揺動が防止された前部の板状部材及び後部の板状部材における背面部によって前壁及び後壁が形成されるので、下端部における前後方向への揺動が確実に防止される。
【0011】また、請求項2の書籍陳列棚においては、前記板状部材の前記背面部に形成された前記折返し部を、前記背面部上端より後方へ延出した後方延出部と、該後方延出部の端部より下方へ延出した下方延出部とにより構成し、該下方延出部を、斜め前方へ向けて傾斜させ、当該下方延出部の下端と前記背面部との間に前記突出部が挿入される間隙を形成した。
【0012】すなわち、前記板状部材の前記折返し部を形成する下方延出部は、斜め前方へ向けて傾斜されており、該下方延出部の先端と前記背面部との間に形成された間隙には前記突出部が挿入され、該突出部は、前記下方延出部によって前記板状部材の背面部側へ案内される。
【0013】さらに、請求項3の書籍陳列棚では、前記各板状部材の前部に、前列底面部と、該前列底面部の前縁より起立した前列前面部と、前記前列底面部の後縁より起立し、後部上方に配置された前記板状部材の前記フランジが挿入される前記支持溝が形成された前列背面部とからなる前列構成部材を配設し、前記前列底面部の左右の端部に挿入穴を開設するとともに、前記側板の下縁に、内側へ延出する内方延出部を設け、かつ該内方延出部の端部に、前記前列構成部材の前記挿入穴に挿入される挿入片を起立した。
【0014】すなわち、前記各板状部材の前部には、前列構成部材が配設されるとともに、該前列構成部材の前列底面部に形成された挿入穴には、前記側板の下縁に形成された挿入片が挿入された状態で係止される。これにより、対向する側板は、両側板の間に配置された前記各板状部材及び前記前列構成部材に対して位置規制される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる書籍陳列棚1を示す分解斜視図であり、該書籍陳列棚1は、設置場所にて組み立てるように構成されている。
【0016】この書籍陳列棚1は、図2にも示すように、左右一対の側板11(左方の側板のみ図示)と、両側板11間における前端部に配設される前列構成部材としての下雛壇12と、二枚の板状部材としての中雛壇13,13と、後端部に配設される上雛壇14とにより構成されている。前記側板11は、金属板により形成されており、打ち抜き工程及びプレス工程を経て成型されている。この側板11の下縁には、図1に示したように、内側へ延出する内方延出部15が折曲形成されており、該内方延出部15の縁部における前端部には、上方へ折曲形成された挿入片16が形成されているとともに、該挿入片16より後方の部位には、上方へ折曲された上方フランジ部17が形成され、当該側板11が補強されている。該側板11の前端部には、側板11の一部が切り起こされてなる一対の対向片18,18が平行に突設されており、書籍陳列棚1の幅方向に延在するガラス板19の両端部を支持できるように構成されている。
【0017】また、前記側板11には、前記対向片18,18より斜め後方上部に、当該側板11の一部が内側へ向けて切り起こされてなる突出部としての板状の切り起こし片21が突設されており、該切り起こし片21の斜め後方上部にも、前述同様の切り起こし片21が、さらに、該切り起こし片21の斜め後方上部にも、前述同様の切り起こし片21が順次突設されている。該切り起こし片21の斜め後方上部には、凸状ブラケット22が溶着されており、該凸状ブラケット22には、ネジ穴23が設けられている。この凸状ブラケット22には、上枠24がネジ25によって固定されており(図2及び図3参照)、該上枠24により前記左右の側板11は、後端上部が連結されている。
【0018】前記下雛壇12も、金属板がプレス形成されてなり、図1に示したように、前記側板11の前記内方延出部15上に端部が載置される前列底面部31と、該前列底面部31の前縁より起立した前列前面部32と、前記前列底面部32の後縁より起立した前列背面部33とにより形成されている。前記前列底面部32の左右の端部には、長方形状の挿入穴34,34が開設されており、該挿入穴34には、図2にも示すように、前記側板11の内方延出部15に折曲形成された挿入片16が挿入されるように構成されている。また、前記前列底面部31には、図3にも示すように、断面コ字状の前底板35が下方へ開口した状態で収容されており、該前底板35と前記前列前面部32との間には、前記側板11の対向片18,18に支持されたガラス板19が挟持されるように構成されている。そして、前記前列背面部33の裏面における中央部には、該前列背面部33の幅方向に沿って延在する支持ブラケット36が溶着されており、該支持ブラケット36と前記前列背面部33との間には、上方開口状の支持溝37が形成されている。
【0019】前記中雛壇13も、金属板がプレス形成されてなり、図1にも示したように、底面部41と、該底面部41の後縁より起立した背面部42からなる断面略L字状に形成されている。該背面部42の上端には、下方へ折り返された折返し部43が形成されており、該折返し部43は、前記側板11より突出した前記各切り起こし片21,・・・に係止可能に形成されている。この折返し部43は、図4にも示すように、前記背面部42上端より後方へ延出した後方延出部44と、該後方延出部44の端部より下方へ延出した下方延出部45とからなり、該下方延出部45は、斜め前方へ向けて傾斜されるとともに、当該下方延出部45の下端と前記背面部42との間には、前記各切り起こし片21が挿入される間隙46が確保されている。これにより、前記切り起こし片21が、前記背面部42と前記折返し部43の前記下方延出部45との間に挿入された際には、当該切り起こし片21が前記背面部42側へ案内され、該背面部42に面接されるように構成されている。そして、前記下方延出部45の上下方向の長さ寸法aは、前記切り起こし片21の上下方向における長さ寸法bより短くなるように設定されている。
【0020】また、前記中雛壇13の前記底面部41の前端には、図1〜図3に示したように、下方へ折曲されたフランジ51が形成されており、前記背面部42の裏面における中央部には、該背面部42の幅方向に沿って延在する支持ブラケット36が溶着されている。これにより、該支持ブラケット36と前記背面部42との間には、上方開口状の支持溝37が形成されており、該支持溝37には、後部上方に配置された中雛壇13のフランジ51を挿入した状態で支持することができ、前記各中雛壇13,13を順次連結できるように構成されている。
【0021】さらに、前記上雛壇14も金属板がプレス形成されてなり、図1〜図3に示したように、後列底面部61と、該後列底面部61の後縁より起立した後列背面部62からなる断面略L字状に形成されている。該後列背面部62の上端には、後方へ延出した後、下方へ延出したL字状のL字片63が形成されており、該L字片63は、左右の側板11を連結した前記上枠24に外嵌した状態で支持されている。そして、前記後列底面部61の前端には、下方へ折曲されたフランジ64が形成されており、該フランジ64は、前記中雛壇13の背面部42に形成された支持溝37に挿入された状態で支持されるように構成されている。
【0022】以上の構成にかかる本実施の形態において、書籍陳列棚1を組み立てる際には、左右の側板11の凸状ブラケット22に上枠24をネジ25により固定して左右の側板11を連結し、下雛壇12の前列底面部31の両端部を、左右の側板11の内方延出部15上に配置するとともに、前記前列底面部31に開設された挿入穴34へ、前記内方延出部15より起立された挿入片16を挿入して係止する。これにより、左右の側板11に対する前記下雛壇12の位置規制を行うことができるので、側板11にブラケットをネジ止めすること無く、両側板11の不用意な横逃げを防止することができ、以降の組立作業を効率的に行うことができる。
【0023】次に、前記下雛壇12の前列背面部33裏面に形成された支持溝37へ中雛壇13のフランジ51を挿入するとともに、当該中雛壇13の折返し部43へ側板11の切り起こし片21を挿入し、前記中雛壇13の背面部42と、該背面部42に形成された折返し部43の下方延出部45との間に、前記切り起こし片21を挟持した状態で係止する。このとき、該切り起こし片21は、前記背面部42に沿って延在する板状に形成されているとともに、図4に示したように、その長さ寸法bは、前記下方延出部45の上下方向の長さ寸法aより長く設定されている。このため、前記背面部42の下部を前方へ移動させる外力Fが加えられた際には、前記切り起こし片21の上端が前記背面部42に当接するとともに、前記下方延出部45の下端が前記切り起こし片21の裏面に当接し、前記背面部42下部の前方への傾動が阻止される。また、該背面部42の下部を後方へ移動させる外力Rが加えられた際には、前記折返し部43の下方延出部45の下端が前記切り起こし片21に当接するとともに、前記切り起こし片21の下端が前記背面部42の裏面に当接し、前記背面部42下部の後方への傾動が阻止される。
【0024】これにより、前記折返し部43を備えた前記中雛壇13及び下雛壇12における下端部の前後方向への揺動を防止することができる。そして、前後に配置された前記中雛壇13,13が、そのフランジ51及び支持溝37によって連結され、上方へ開口するコ字状に形成された書籍の収容部Sは、前後方向への揺動が防止された前部の中雛壇13及び後部の中雛壇13における背面部42,42によって前壁及び後壁が形成されるので、前記収容部Sの下端部における前後方向への揺動を確実に防止することができる。
【0025】このため、断面L字状の本受け部材が載置された状態で、本受け部材の背面部を後方より支持する階段状の支持部材を、側板に溶接して、前記本受け部材が連結されてなる収容部の後方への揺動を防止しなければならなかった従来の書籍陳列棚と比較して、前記支持部材を使用することなく、収容部Sの前後方向への揺動を防止することができ、前記支持部材の溶接作業が不要となる。また、前記側板11より突出した切り起こし片21,・・・を、前記側板11の打ち抜き工程及びプレス工程にて、当該側板11と同時に形成することができるので、側板11に多数のピンを植設した従来と比較して、側板11へのピンの植設作業が不要となる。したがって、前記側板11への後加工を削減することができ、かつ側板11の構成部品の点数を大幅に減少することができるので、製造効率を高めることができるとともに、製造コストを押さえる。
【0026】また、前記折返し部43の下方延出部45は、斜め前方へ向けて傾斜されており、該下方延出部45の先端と前記背面部42との間に形成された間隙46には前記切り起こし片21が挿入され、該切り起こし片21は、図4に示したように、前記下方延出部45によって前記中雛壇13の背面部42側へ案内され、該背面部42へ面接される。このため、前記中雛壇13の傾動を確実に防止でき、前記収容部Sの揺動を、より確実に防止することができる。さらに、前記折返し部43の下方延出部45は、斜め前方へ傾斜されているので、前記収容部S内にて横倒れした書籍を取り出す際には、前記下方延出部45が前記背面部42に平行して延在する場合と比較して、取り出される書籍の前記下方延出部45への引っ掛かりを未然に防止することができる。
【0027】そして、前記中雛壇13の背面部42に形成された支持溝37に、後部上方に配置される中雛壇13のフランジ51を挿入して連結した後、該中雛壇13の前記支持溝37に、上雛壇14のフランジ64を挿入するとともに、当該上雛壇14のL字片63を前記上枠24に外嵌した状態で支持して書籍陳列棚1を形成する。このとき、前記上雛壇14のL字片63が前記上枠24に外嵌されることにより、当該上雛壇14により形成される収容部Sの揺動を防止することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の書籍陳列棚にあっては、対向した側板間に配設される板状部材単体における下端部の前後方向への揺動を防止することができるとともに、前後に配置された前記板状部材を連結してコ字状の収容部を形成することにより、この収容部の前後方向への揺動を確実に防止することができる。このため、断面L字状の本受け部材が載置された状態で、本受け部材の背面部を後方より支持する階段状の支持部材を、側板に溶接して、前記本受け部材が連結されてなる収容部の後方への揺動を防止しなければならなかった従来の書籍陳列棚と比較して、前記支持部材を使用することなく、収容部の前後方向への揺動を防止することができ、前記支持部材の溶接作業が不要となる。また、前記側板の内側へ突出する突出部を、前記側板の打ち抜き工程及びプレス工程にて、当該側板と同時に形成することができるので、側板に多数のピンを植設した従来と比較して、側板への前記ピンの植設作業が不要となる。
【0029】したがって、前記側板への後加工を削減することができ、かつ側板の構成部品の点数を大幅に減少することができるので、製造効率を高めることができるとともに、製造コストを押さえる。
【0030】また、請求項2の書籍陳列棚においては、板状部材の折返し部を形成する下方延出部は、斜め前方へ向けて傾斜されており、該下方延出部の下端と前記背面部との間に形成された間隙には、側板より突出した突出部が挿入される。これにより、該突出部を、前記下方延出部によって前記板状部材の背面部側へ案内し、該背面部へ面接させることができるので、前記板状部材の傾動を確実に防止でき、書籍等の前記収容部の揺動を、より確実に防止することができる。
【0031】そして、前記折返し部の下方延出部は、斜め前方へ傾斜されているので、前記収容部内にて横倒れした書籍を取り出す際には、前記下方延出部が前記背面部に平行して延在する場合と比較して、取り出される書籍の前記下方延出部への引っ掛かりを未然に防止することができる。
【0032】さらに、請求項3の書籍陳列棚では、前記各板状部材の前部には、前列構成部材が配設され、該前列構成部材の前列底面部に形成された挿入穴には、前記側板の下縁に形成された挿入片が挿入された状態で係止される。これにより、側板に対する各板状部材及び前列構成部材の位置規制を行うことができるので、側板にブラケットをネジ止めすること無く、両側板の不用意な横逃げを防止することができ、取付作業性が向上する。
【0033】
【出願人】 【識別番号】396017475
【氏名又は名称】株式会社第一鋼鉄工業所
【出願日】 平成10年11月30日(1998.11.30)
【代理人】 【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明
【公開番号】 特開2000−157383(P2000−157383A)
【公開日】 平成12年6月13日(2000.6.13)
【出願番号】 特願平10−355376