| 【発明の名称】 |
棚板および棚板取付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】新子 政友
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| 【要約】 |
【課題】棚板受け具のような余分な部品を付加しないこと、および着脱操作が容易であることを前提として、堅固で安定した棚板取付状態を得る。
【解決手段】棚板3に、固定係止片10,10、および切り込み9,9によってバネ性を付与されて上下方向に可撓変形しうる抜け止め突起12付きの弾性係止片11を備えた取付部8と、保管庫本体1の内周面に当接しうる支持部13,13とを設け、弾性係止片11の突起12によって取付穴7に対する抜け止め機能を果たしつつ固定係止片10,10と支持部13,13とによって棚板荷重を支持する構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の構成を具備することを特徴とする棚板。 (i) 棚本体の取付穴に挿入される取付部が外周側に突出して設けられていること。 (ii) この取付部は、その突出方向に延びる一対の切り込みと、この切り込みの外側に位置する固定係止片と、上記切り込みによりバネ性を付与されて上下方向に可撓変形しうるように構成された弾性係止片とを備えていること。 (iii) この弾性係止片に、上記取付穴の裏側に係止して抜け止め作用をなす突起が、弾性係止片の自然状態で上記固定係止片の上面よりも上方に突出し、弾性係止片が下向きに撓んだ状態で固定係止片の上面よりも下方に沈む状態で設けられていること。 (iv) 周縁部下面に、上記取付部が取付穴に挿入された状態で棚本体の内周面に当接しうる支持部が下向きに突設されていること。 【請求項2】 突起の上面が先下がりの傾斜面に形成されたことを特徴とする請求項1記載の棚板。 【請求項3】 棚本体に取付穴が設けられ、請求項1または2記載の棚板の取付部がこの取付穴に挿入されて棚板が棚本体に取付けられるように構成されたことを特徴とする棚板取付装置。 【請求項4】 棚板を含む棚全体が平面視円形に形成され、支持部が棚本体の内周面に面当接しうる円弧状に形成されたことを特徴とする請求項3記載の棚板取付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は各種物品収納棚、陳列棚、保管庫等に使用される棚板および棚板取付装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、棚板を片持ち状態で取付ける場合の棚板の取付方式として、棚板の周縁部に取付部を外周側に突出して設け、この取付部を、棚本体の周壁に設けられた四角形その他の取付穴に挿入し係止させるものが広く知られている。 【0003】この方式においては、取付部が取付穴から離脱しないように抜け止め手段を講じる必要があり、その手段としてたとえば取付部を上向きまたは下向きの鈎形に屈曲させたり、上面に抜け止め用の突起を設けたりしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の棚板取付構造によると、取付穴を、抜け止め部分が通過しうるように取付部よりも大きめに形成しなければならないため、取付状態で取付部分に比較的大きなクリアランスが残り、このクリアランスの範囲で棚板ががたついたり、傾斜したり、振動したりするとともに、抜け止め部分が外れて棚板が脱落するおそれがある等、取付状態が不安定となる問題があった。 【0005】なお、この取付力を強化するために、■ 棚本体側に別途、棚板受け具を取付け、棚板を複数個所でこの棚板受け具によって支持する手段、■ 取付穴を極力小さくして取付部を取付穴に強引に押し込む手段をとることが考えられる。しかし、■の手段では部品点数が増加して構造が複雑化し、■の手段では棚板の取付け、取外しが面倒となる等の弊害が生じるため得策でない。 【0006】そこで本発明は、上記棚板受け具のような余分な部品を付加しないこと、および着脱操作が容易であることを前提として、堅固で安定した棚板取付状態を得ることができる棚板および棚板取付装置を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明(棚板)は、次の構成を具備するものである。 【0008】(i) 棚本体の取付穴に挿入される取付部が外周側に突出して設けられていること。 【0009】(ii) この取付部は、その突出方向に延びる一対の切り込みと、この切り込みの外側に位置する固定係止片と、上記切り込みによりバネ性を付与されて上下方向に可撓変形しうるように構成された弾性係止片とを備えていること。 【0010】(iii) この弾性係止片に、上記取付穴の裏側に係止して抜け止め作用をなす突起が、弾性係止片の自然状態で上記固定係止片の上面よりも上方に突出し、弾性係止片が下向きに撓んだ状態で固定係止片の上面よりも下方に沈む状態で設けられていること。 【0011】(iv) 周縁部下面に、上記取付部が取付穴に挿入された状態で棚本体の内周面に当接しうる支持部が下向きに突設されていること。 【0012】請求項2の発明は、請求項1の構成において、突起の上面が先下がりの傾斜面に形成されたものである。 【0013】請求項3の発明(棚板取付装置)は、棚本体に取付穴が設けられ、請求項1または2記載の棚板の取付部がこの取付穴に挿入されて棚板が棚本体に取付けられるように構成されたものである。 【0014】請求項4の発明は、請求項3の構成において、棚板を含む棚全体が平面視円形に形成され、支持部が棚本体の内周面に面当接しうる円弧状に形成されたものである。 【0015】上記構成によると、突起が固定係止片の上面よりも下方に沈むように弾性係止片を下向きに可撓変形させることにより、取付部を無理なく取付穴に挿入し、あるいは取付穴から抜き出すことができる。 【0016】そして、挿入後は、弾性係止片の突起が取付穴の裏側で棚本体に係止して抜け止め作用を発揮する一方で、固定係止片と支持部が荷重(棚板重量および載置された物品の重量)を支持する。 【0017】従って、■ 取付状態で取付穴に対する固定係止片の挿入部分に生じるクリアランスを最小限に小さくすることができる。 【0018】■ 上記クリアランスの範囲での棚板の上下方向の動き(がたつきや傾き)が支持部によって抑えられる。 【0019】■ 支持部によって棚板の撓みも抑制することができる。 【0020】このため、堅固で安定した棚板取付状態を得ることができる。 【0021】とくに、請求項4の棚板取付装置によると、(イ)支持部と棚本体が円の曲面同士で面当接することによって棚板の水平各方向の動きが止められること、(ロ)荷重が広い面積範囲で分散されること、(ハ)支持部そのものが円弧状であることによって高強度を付与され、荷重支持力がより高くなることにより、棚板の取付状態がより安定したものとなる。 【0022】また、請求項2の構成によると、取付部を取付穴に挿入する際に、突起上面の傾斜面のガイド作用によって弾性係止片に下向きの力が作用するため、弾性係止片を自動的に、あるいは同係止片を手で下向きに押え込むにしても小さな力で撓ませて取付穴に簡単に挿入することができる。 【0023】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説明する。 【0024】この実施形態では、一般家庭等において複数の時計を上下に並べて保管しておく時計保管庫を適用対象として例にとっている。 【0025】図1にこの時計保管庫の全体構成を示している。 【0026】この保管庫は、いずれも通常はアクリル樹脂等のプラスチックにて形成される保管庫本体(棚本体)1、この保管庫本体1の前面開口部を開閉する扉2、保管庫本体1内に上下複数段にかつ任意の高さ位置に取付けられる棚板3によって構成される。4は保管庫本体1の基台、5は扉2のヒンジ部、6は扉2の開閉用の取手部である。 【0027】保管庫本体1および扉2は相対応する半円筒状に、また棚板3はこれらに内接しうる平面視円形(円板状)に形成され、扉2を閉じた状態で保管庫全体が円筒状となる。 【0028】棚板3の取付構造を説明する。 【0029】保管庫本体1の背面側に、上下方向の間隔をおいて横長溝穴状の複数の取付穴7…が設けられ、棚板3の周縁部一個所に外周側に突出して設けられた取付部8が、任意の高さ位置でこの取付穴7に挿入されることによって棚板3が保管庫本体1に取付けられる。 【0030】取付部8は、図示のように全体として半円形に形成され、その突出方向に延びる一対の切り込み9,9を有している。 【0031】この切り込み9,9は、取付部8を厚み方向に貫通しかつ一端が取付部8の先端で外周に開口する溝穴状に形成され、この両切り込み9,9の外側に、棚板取付状態で荷重支持部分となる扇形の固定係止片10,10、内側に弾性係止片11がそれぞれ形成されている。 【0032】弾性係止片11は、切り込み9,9によって厚み方向のバネ性を付与され、上下に弾性(可撓)変形しうるようになっている。 【0033】この弾性係止片11の上面に突起12が設けられ、後述するように棚板取付状態でこの突起12によって棚板3の抜け止め作用が行われる。 【0034】突起12は、根元側がほぼ垂直に立上り、上面12aが先下がりに傾斜する側面視ほぼ直角三角形(逆止突起状)に形成されている。 【0035】ここで、突起12を含めた弾性係止片11全体の厚み寸法は固定係止片10,10の厚み寸法とほぼ同じで、外力を加えない自然状態で突起11のみが固定係止片10,10の上面よりも上方に突出し、下方に撓んだ状態で突起11が固定係止片10,10の上面よりも下方に沈むように構成されている。 【0036】さらに、棚板周縁部における取付部8の両側下面に支持部13,13が下向きに突設されている。 【0037】この支持部13,13は、平面視で円形棚板3の外輪郭に沿う円弧状に形成され、棚板取付状態でこの支持部13,13が保管庫本体1の内周面に面当接して棚板荷重を支持する。 【0038】なお、棚板3の上面に、被載置物品である時計(図1に示す)Wの動きをある程度抑えて所謂すわりを良くしかつその置き場所と向きの指標となる凸部14と浅い凹部15が設けられている。 【0039】棚板3を取付けるときは、図4に示すように手指で弾性係止片11を上から押さえ込むようにして下方に撓ませることにより、突起12を固定係止片10,10の厚み内に下げた状態で取付部8を取付穴7に挿入する。 【0040】なお、このとき、上記のように弾性係止片11を手で押さえ込む操作を行うにしても、あるいはこのような操作を行わなくても、先下がりに傾斜した突起上面12aのガイド作用によって弾性係止片11に下向きに撓む力が作用するため、同係止片11を取付穴7に無理なく挿入することができる。 【0041】突起12が取付穴7を通過すると、弾性係止片11が原位置に復帰して突起12が取付穴7の裏側上縁部に係止して抜け止め機能が働く。 【0042】そして、このとき、取付穴7内に挿入された固定係止片10,10と、保管庫本体1の内周面に当接した支持部13,13とによって棚板荷重(棚板重量および載置された時計重量)が支持される。 【0043】従って、この棚板取付構造によると、■ 取付穴7に対する固定係止片10,10の挿入部分に生じるクリアランスを最小限に小さくすることができる(余分なクリアランスが不要となる) ■ 上記クリアランスの範囲での棚板3の上下方向のがたつきや傾きが支持部13,13によって抑えられる。 【0044】しかも、■ 支持部13,13によって棚板3の撓みも抑制することができる。 【0045】■ 支持部13,13と保管庫本体1が円の曲面同士で面当接するため、棚板の水平各方向の動きが止められるとともに、荷重が広い面積範囲で分散される。 【0046】■ 支持部13,13そのものが円弧状であることによって高強度を付与され、荷重支持力がより高くなる。 【0047】以上の点により、棚板3の取付状態が非常に安定したものとなる。 【0048】他の実施形態(1)上記実施形態では、棚板3の取付部8を平面視ほぼ半円形に形成したが、平面視四角形(正方形、長方形等)に形成してもよい。 【0049】(2)上記実施形態では、弾性係止片11の突起12を直角三角形(逆止突起状)に形成したが、正三角形や四角形の凸状に形成してもよい。 【0050】(3)上記実施形態では、全体が円筒状でかつ扉付きの保管庫に使用される円形の棚板3を例に挙げたが、全体が平面視四角形の扉付きまたは扉の無い保管庫に使用されれる四角形の棚板にも適用することができる。また上記実施形態で挙げた時計保管庫に限らず、ライターを上下複数段に保管するライター保管庫その他の保管庫、各種物品の収納棚、陳列棚等の棚全般、そして扉のないものにも適用することができる。 【0051】 【発明の効果】上記のように本発明によるときは、棚板に、固定係止片、および切り込みによってバネ性を付与されて上下方向に可撓変形しうる抜け止め突起付きの弾性係止片を備えた取付部と、棚本体の内周面に当接しうる支持部とを設け、弾性係止片によって抜け止め機能を果たしつつ固定係止片と支持部とによって棚板荷重を支持する構成としたから、棚板受け具のような余分な部品を付加せず、かつ着脱操作が容易でありながら、棚板のがたつきや傾き、撓みを抑制して堅固で安定した棚板取付状態を得ることができる。 【0052】とくに、請求項4の棚板取付装置によると、(イ)支持部と棚本体が円の曲面同士で面当接することによって棚板の水平各方向の動きが止められること、(ロ)荷重が広い面積範囲で分散されること、(ハ)支持部そのものが円弧状であることによって高強度を付与され、荷重支持力がより高くなることにより、棚板の取付状態がより安定したものとなる。 【0053】また、請求項2の発明によると、取付部を取付穴に挿入する際に、突起上面の傾斜面のガイド作用によって弾性係止片に下向きの力が作用するため、弾性係止片を自動的に、あるいは同係止片を手で下向きに押え込むにしても小さな力で撓ませて取付穴に簡単に挿入することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107114 【氏名又は名称】シンコハンガー株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月4日(1998.8.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−51025(P2000−51025A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−220486 |
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