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【発明の名称】 陳列包装用箱
【発明者】 【氏名】北 村 俊 道

【要約】 【課題】時計や万年筆などの陳列用で、販売された場合には、そのまま包装用として使用できる箱。

【解決手段】上壁体6における前壁9と天壁10との境界部に、前後方向へ折り曲げ可能な罫線Fを付し、底壁1と上壁体、上壁体と後壁7との間にそれぞれ罫線F1,F2を付ける。底壁の両側に側壁Aを立ち上げ、上壁体の支持壁6aの下部を側壁の前側辺壁aに固定するとともに、その残部を側壁の上部辺壁に支持させ、前壁と天壁を罫線Fにおいて下向きに折り曲げて、後壁7の挿込壁8を底壁1と両側壁A下部との間に挿込み、商品を収納・陳列するケ−スを形成する。また、前壁9と天壁10を罫線Fにおいて上向きに折り曲げて挿込壁8を上記と同様に挿込めば、商品を包装する箱を形成する構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底壁1の両側に、適宜厚みの辺壁aを有する中空二重壁2,3から成る矩形状の側壁Aを連設し、前記底壁1の下部に、両側に前記側壁Aの辺壁aと同一幅で長さが該側壁の高さと奥行の和に等しい支持壁6aを切り込み形成し内部を前壁9と天壁10の連続壁に形成した上壁体6及び先端に挿込壁8を有する後壁7を順次連設する一方、上壁体6における前壁9と天壁10との境界部に前後方向に折り曲げ可能な罫線Fを付すると共に、底壁1と上壁体6、上壁体6と後壁7との間にそれぞれ罫線F1,F2を付して成り、前記底壁1の両側に側壁Aを立ち上げ、前記上壁体6の支持壁6aの下部を側壁Aの前側辺壁aに固定すると共にその残部を側壁Aの上部辺壁aに支持させ、前壁9と天壁10を罫線Fにおいて下向きに折り曲げて後壁7の挿込壁8を底壁1と両側壁A下部との間に挿込めば、商品を収納,陳列するケースを形成し、また、前記前壁9と天壁10を罫線Fにおいて上向きに折り曲げて前記挿込壁8を上記と同様に挿込めば、商品を包装する箱を形成するようにしたことを特徴とする陳列包装用箱。
【請求項2】 底壁1の両側に、適宜厚みの辺壁a1〜a3のを有し該辺壁a1〜a3の上面が水平面を、該上面に続く中間部が傾斜面をなすと共に該傾斜面に続く前側下面及び後面が垂直な中空二重壁2,3から成る側壁A′を連設し、前記底壁1の下部に、前記側壁A′の辺壁a1〜a3と同一幅で長さが該側壁の辺壁a1〜a3の上面,傾斜面及び前側下面の合計長に等しい支持壁6aを切り込み形成し内部を前壁,傾斜壁,天壁の連続壁9,10,11に形成した上壁体6及び先端に挿込壁8を有する後壁7を順次連設する一方、上壁体6における連続壁9,10,11に該連続壁9,10,11を前後方向に折り曲げ可能な複数の罫線Fを付すると共に底壁1と上壁体6、上壁体6と後壁7との間にそれぞれ罫線F1,F2を付して成り、前記底壁1の両側に側壁A′を立ち上げ、前記上壁体6の支持壁6aの下部を側壁A′の前側辺壁a3及び傾斜辺壁a2に固定すると共にその残部を水平辺壁a1に支持させ、上壁体6における連続壁9〜11を下向きに折り曲げて後壁7の挿込壁8を底壁1と両側壁A′下部との間に挿込めば、商品を収納,陳列するケースを形成し、また、前記上壁体6における連結壁9〜11を上向きに折り曲げて前記挿込壁8を上記と同様に挿込めば、商品を包装する箱を形成するようにしたことを特徴とする陳列包装用箱。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計や万年筆など、比較的小形の商品の陳列ケースとして使用でき、しかも陳列しない場合は包装用の箱として使用できる陳列包装用箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、腕時計や万年筆などの商品の販売に際しては、それら商品を陳列棚の中に適宜配置して顧客の目に入りやすいようにしているが、中には陳列のためだけに特別のケースを使用し、販売された場合には、その商品を前記ケースごと包装用の箱に入れたり、商品を前記ケースから取出して別の包装用の箱に入れているのが通常である。
【0003】然し乍ら、高価な時計などは上記のような方法でもよいが、比較的低廉な時計などにあっては、余計な手間や費用がかかって不経済である。従って、ケースに入れて陳列し、販売された場合には、そのケースをそのまま包装用の箱に変換させて使用できる箱が開発されれば、有用されるものと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のような従来技術に鑑み、時計や万年筆などの商品の陳列用に使用し、それが販売された場合には、そのまま包装用の箱として使用できる陳列包装用箱を提供することを、その課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決することを目的としてなされた本発明陳列包装用箱の構成は、底壁の両側に、適宜厚みの辺壁を有する中空二重壁から成る矩形状の側壁を連設し、前記底壁の下部に、両側に前記側壁の辺壁と同一幅で長さが該側壁の高さと奥行の和に等しい支持壁を切り込み形成し内部を前壁と天壁の連続壁に形成した上壁体及び先端に挿込壁を有する後壁を順次連設する一方、上壁体における前壁と天壁との境界部に前後方向に折り曲げ可能な罫線を付すると共に、底壁と上壁体、上壁体と後壁との間にそれぞれ罫線を付して成り、前記底壁の両側に側壁を立ち上げ、前記上壁体の支持壁の下部を側壁の前側辺壁に固定すると共にその残部を側壁の上部辺壁に支持させ、前壁と天壁を罫線において下向きに折り曲げて後壁の挿込壁を底壁と両側壁下部との間に挿込めば、商品を収納,陳列するケースを形成し、また、前記前壁と天壁を罫線において上向きに折り曲げて前記挿込壁を上記と同様に挿込めば、商品を包装する箱を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】また、本発明陳列包装用箱の他の構成は、底壁の両側に、適宜厚みの辺壁のを有し該辺壁の上面が水平面を、該上面に続く中間部が傾斜面をなすと共に該傾斜面に続く前側下面及び後面が垂直な中空二重壁から成る側壁を連設し、前記底壁の下部に、前記側壁の辺壁と同一幅で長さが該側壁の辺壁の上面,傾斜面及び前側下面の合計長に等しい支持壁を切り込み形成し内部を前壁,傾斜壁,天壁の連続壁に形成した上壁体及び先端に挿込壁を有する後壁を順次連設する一方、上壁体における連続壁に該連続壁を前後方向に折り曲げ可能な複数の罫線を付すると共に底壁と上壁体、上壁体と後壁との間にそれぞれ罫線を付して成り、前記底壁の両側に側壁を立ち上げ、前記上壁体の支持壁の下部を側壁の前側辺壁及び傾斜辺壁に固定すると共にその残部を水平辺壁に支持させ、上壁体における連続壁を下向きに折り曲げて後壁の挿込壁を底壁と両側壁下部との間に挿込めば、商品を収納,陳列するケースを形成し、また、前記上壁体における連結壁を上向きに折り曲げて前記挿込壁を上記と同様に挿込めば、商品を包装する箱を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の実施の形態例を図により説明する。図1は本発明の一例を陳列ケースに形成した状態の斜視図、図2は同じく包装用箱に形成した状態の斜視図、図3は同じく延展状態の平面図、図4は本発明の別例を陳列ケースに形成した状態の斜視図、図5は同じく包装用箱に形成した状態の斜視図、図6は同じく延展状態の平面図である。
【0008】本発明陳列包装用箱の一例は、図3に示した延展状態の紙を組み立てることにより構成される。即ち、図3において、1は略正方形状の底壁、2,2は該底壁1の左右両側に連設した主側壁、3,3は前記主側壁2,2の下部に連設した重合側壁で、主側壁2及び重合側壁3は同一の略正方形状をなし、それらの間には側壁の厚みを決定する辺壁aを介在させてあり、主側壁2の外側及び上側には辺壁aを介在させて糊代4,5を連設してあって、重合側壁3を図3の上方に折り曲げると共にその下に糊代4を挿込み且つ糊代5を重合側壁3と糊代4の間に挿込んで糊付け固定すれば、図1,2に示す中空の二重側壁Aが形成される。
【0009】6は底壁1の下部に連設した上壁体、7は先端に挿込壁8を設け上壁体6の下部に連設したた後壁で、上壁体6の長さは前記側壁Aの高さと奥行の和に等しい長さを有し、該上壁体6の両側には上下に前記辺壁aの幅と同一幅を残し切り込みCを施して支持壁6aを形成し、これにより上壁体6の左右両側の支持壁6aの間には同大の前壁9及び天壁10が形成され、両壁9,10の境界部には図における前後に折り曲げ可能な罫線Fが付してある。なお、上壁体6における支持壁6aの幅は辺壁aのそれと同一で、前壁9と天壁10の上下端部には上記罫線Fと同様の罫線F1,F2が付されており、底壁1と罫線F2との間の距離は辺壁aの幅と同一である。図中、fはその他の各壁の連設部に付した罫線であり、F3は支持壁6aの罫線Fの延長部に付した罫線である。
【0010】そして、底壁1の上にその両側の二重側壁Aを立ち上げた状態で上壁体6を側壁Aの立上り側に折り曲げ、上壁体6の両側の支持壁6aの下半部を、対応する二重側壁Aの辺壁aに糊付けすることにより、図2に示す本発明の一例の陳列包装用箱が構成されるのである。
【0011】上記のように構成される陳列包装用箱は、前壁9と天壁10の境界部の罫線Fの部分を下方に折り曲げ、後壁7を罫線fから折り曲げて挿込壁8を二重側壁Aの下部と底壁1との間に挿込めば、図1に示すように、箱体が形成され、前壁9と後壁10とが陳列部Bを形成するので、該陳列部Bに腕時計などの商品を載置すれば、陳列に供することができ、また、この商品が販売されたら、挿込壁8を一旦前記の挿込部から外して前壁9と後壁10を罫線Fにおいて上記とは逆の方向に折り曲げれば、箱の内部に位置する底壁1の上面側が商品の載置部となるので、底壁1の上に商品を置き、前記挿込壁8を前記挿込部に挿込めば、図2に示すように、商品は箱体内に収容されて包装された状態となる。
【0012】なお、上記例においては、底壁1を略正方形状、二重側壁Aを正方形状に形成したが、底壁1はこれを横長又は縦長の長方形状に形成してもよく、また、二重側壁Aはこれを高さが奥行の長さより小さい、又は、それとは逆の矩形状に形成してもよい。この場合、上壁体6の長さは二重側壁Aの高さと奥行の長さの和に等しいこと、また、前壁9の長さは二重側壁Aの高さと等しいこと、上壁体6及び前壁9の幅は底壁1の幅と同一であることが必要である。そして、このように箱の形態を横長で高さを低く形成した場合は、万年筆やボールペン、眼鏡、ネックレス等のアクセサリーなどの陳列,包装に用いて有用である。
【0013】一方、図4乃至6に示すものは、上記例における二重側壁Aを矩形状に形成しないで、主側壁2に水平な上面壁a1,傾斜した傾斜壁a2,前面壁a3を連設し、重合側壁3を主側壁2の上面壁a1,傾斜壁a2,前面壁a3を除いた形状と対称に形成してその上端に後面壁a4を形成してあり、組み立てれば変形五角形状の二重側壁A′に形成してある。なお、上記の傾斜壁a2,前面壁a3,後面壁a4には、それぞれ糊代41,42,51が連設されている。また、底壁1の上部に連設した上壁体6はその長さを前記上面壁a1,傾斜壁a2及び前面壁a3の和に等しくすると共に、該上壁体6には前壁9,傾斜壁10,天壁11の連続壁を形成し、それら各壁9〜11の境界部には図における前後に折り曲げ可能な罫線Fが二本付されている。その他の構成は図1乃至3に示したものと同様であるので、符号も共用する。
【0014】そして、底壁1の上にその両側の二重側壁A′を立ち上げた状態で上壁体6を側壁Aの側に折り曲げ、上壁体6の両側の支持壁6aの下半部を、対応する二重側壁A′の前面壁a3及び傾斜壁a2に糊付けして支持させることにより、本発明の別例の陳列包装用箱が構成される。
【0015】上記のように構成される陳列包装用箱は、前壁9,傾斜壁10,天壁11の境界部に付された2本の罫線F部を下方に折り曲げ、後壁7を罫線fから折り曲げて挿込壁8を二重側壁A′の下部と底壁1との間に挿込めば、図4に示すように、箱体が形成され、前壁9と後壁10,11とが傾斜面を有する陳列部B′を形成するので、この陳列部B′に腕時計などの商品を前記傾斜面に合わせて載置すれば、陳列に供することができ、また、この商品が販売されたら、挿込壁8を一旦前記の挿込部から外して前壁9と後壁10を上記とは逆の方向に折り曲げれば、底壁1が商品の載置部となるので、底壁1の上に商品を置き、前記挿込壁8を前記挿込部に挿込めば、図4に示すように、商品は箱体内に収容されて包装された状態となる。
【0016】なお、上記においては、底壁1を略正方形状に形成したが、横長又は縦長の長方形状に形成してもよく、また、傾斜壁a2は2以上形成してもよい。底壁1を長方形状に形成した場合、上壁体6の長さは二重側壁A′の水平壁a1と傾斜壁a2及び前面壁a3の長さの和に等しいこと、上壁体6及び前壁9の幅は底壁1の幅と同一であることが必要であり、傾斜壁a2を2以上形成した場合は、上壁体6の支持壁6aを前面壁a3及び少なくとも下位の傾斜壁a2に糊付け固定するものとする。そして、上記のように横長に形成した場合には、万年筆やボールペン、或は、眼鏡やネックレス,ブレスレットのようなアクセサリーなど細長いものの陳列,包装に用いて有用である。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、本発明陳列包装用箱は、上質で適宜厚みの紙を裁断し組み立てることによって、簡易に作製できるばかりでなく、組み立てられ形成された箱は、側壁が厚みのある二重側壁に形成されているので、全体として堅牢性が高いばかりでなく、体裁も良好であり、また、前壁と天壁の中間に設けた罫線によりこれらの壁を上,下方向において折り曲げ可能にすることによって、腕時計や万年筆、或は、眼鏡やアクセサリーなど比較的小形の商品の陳列,包装の両用に使用できるので、極めて便利である。
【出願人】 【識別番号】598067658
【氏名又は名称】株式会社シェバル
【出願日】 平成10年7月23日(1998.7.23)
【代理人】 【識別番号】100092679
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 盛之助 (外1名)
【公開番号】 特開2000−37270(P2000−37270A)
【公開日】 平成12年2月8日(2000.2.8)
【出願番号】 特願平10−222423