| 【発明の名称】 |
幼児用寝袋 |
| 【発明者】 |
【氏名】日比野 和弥
|
| 【要約】 |
【課題】幼児を寝かせる寝袋として使用することができるとともに、運搬用のキャリーとして使用することができ、さらに不使用状態には鞄として用いることもできる幼児用寝袋を提供する。
【解決手段】敷布団部12と上布団部13とにより袋体11を構成する。上布団部13を構成する両上布団片15,16に縦方向に開閉用のファスナー17を設ける。上布団部13の左右両側部にはファスナー22,23を設け不使用状態において袋体11を折り畳んで鞄として使用することができるように構成する。さらに前記敷布団部12には吊下ベルト27,28を装着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 敷布団部(12)と上布団部(13)とにより幼児を収容可能な袋体(11)を形成し、前記上布団部(13)を開閉可能に構成し、前記敷布団部(12)の上側縁に枕部(14)を設け、前記上布団部(13)を開閉手段(17)により閉鎖又は開放可能に構成し、前記袋体(11)の不使用状態において、該袋体(11)を中間部において折り畳み可能にし、該袋体(11)の左右両縁部に対し該袋体(11)の折り畳み状態を鞄形態として保持する保持手段(22,23)を設け、キャリー用の吊下ベルト(27,28)を袋体(11)に設けたことを特徴とする幼児用寝袋。 【請求項2】 請求項1において、前記上布団部(13)は中央部において縦方向に開閉可能な第1及び第2の上布団片(15,16)により形成され、前記第1及び第2の上布団片(15,16)の開放側縁を開閉手段(17)により閉鎖又は開放可能に構成した幼児用寝袋。 【請求項3】 請求項1又は2において、前記枕部(14)は上布団部(13)側を開放し、上側縁及び左右両側縁を敷布団部(12)に接続した頭巾部(21)を備えている幼児用寝袋。 【請求項4】 請求項1、2又は3において、前記吊下ベルト(27,28)は端部に互いに接合又は分離可能な雌型バックル(29)と雄型バックル(30)とを備えている幼児用寝袋。 【請求項5】 請求項2又は3において、第1及び第2の上布団片(15,16)の開閉手段は、ファスナー(17)である幼児用寝袋。 【請求項6】 請求項1、2又は3において、折り畳んだ鞄形態の袋体(11)の保持手段は、ファスナー(22,23)である幼児用寝袋。 【請求項7】 請求項1、2又は3において、キャリー用の吊下ベルト(27,28)は鞄形態として袋体(11)を使用する際の把持部として機能するものである幼児用寝袋。 【請求項8】 請求項1、2又は3において、敷布団部(12)の上面には幼児の腰部を保持するウエストベルト(31)が設けられている幼児用寝袋。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する利用分野】この発明は幼児を寝かせることができる寝袋としての機能と、抱き上げて運ぶ幼児キャリーとしての機能と、さらに不使用状態で鞄として機能することができる幼児用寝袋に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、幼児を寝かせるには、室内においては敷布団と上布団を用いるのが主であり、外出する際には例えば籐籠に幼児用の布団を入れて寝かせた状態で持ち運びされることもある。 【0003】ところが、幼児用の布団はそれ以外の機能を持つことがなく、幼児の運搬の際には藤籠等の別のキャリーが必要になるという問題があった。又、籐籠に入れて布団とともに幼児を寝かせた場合には、狭い藤籠内で上布団が持ち上がったりすることが多く、冬季等においては幼児の保温機能が充分でないという問題があった。 【0004】又、従来の幼児背負い肩下げ用具として実公昭60−1667号公報に示すものが提案されている。この用具は幼児を袋体に包んで背負い用肩紐あるいは肩下げ用肩紐により袋体とともに幼児を背負ったり肩下げしたりして運搬できるようになっている。 【0005】ところが、この用具は寝袋としての機能を備えていないばかりでなく、不使用状態において鞄として使用することができないという問題があった。さらに、幼児運搬用折りたたみ式鞄として特開平4−67815号公報に示すものが提案されている。この鞄は幼児を寝かせたままの状態で運搬できるようになっており、不使用状態においては折り畳んで鞄として用いることができるものである。 【0006】ところが、上記従来の鞄は、寝袋として用いることができないという問題があった。この発明の目的は上記従来の技術に存する問題点を解消して、幼児を安定して寝かせることができるとともに、キャリーとしても用いることができ、さらに不使用状態においては鞄として用いることができる幼児用寝袋を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、敷布団部(12)と上布団部(13)とにより幼児を収容可能な袋体(11)を形成し、前記上布団部(13)を開閉可能に構成し、前記敷布団部(12)の上側縁に枕部(14)を設け、前記上布団部(13)を開閉手段(17)により閉鎖又は開放可能に構成し、前記袋体(11)の不使用状態において、該袋体(11)を中間部において折り畳み可能にし、該袋体(11)の左右両縁部に対し該袋体(11)の折り畳み状態を鞄形態として保持する保持手段(22,23)を設け、キャリー用の吊下ベルト(27,28)を袋体(11)に設けている。 【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1において、前記上布団部(13)は中央部において縦方向に開閉可能な第1及び第2の上布団片(15,16)により形成され、前記第1及び第2の上布団片(15,16)の開放側縁を開閉手段(17)により閉鎖又は開放可能に構成している。 【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は2において、前記枕部(14)は上布団部(13)側を開放し、上側縁及び左右両側縁を敷布団部(12)に接続した頭巾部(21)を備えている。 【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1、2又は3において、前記吊下ベルト(27,28)は端部に互いに接合又は分離可能な雌型バックル(29)と雄型バックル(30)とを備えている。 【0011】請求項5に記載の発明では、請求項2又は3において、第1及び第2の上布団片(15,16)の開閉手段は、ファスナー(17)である。請求項6に記載の発明では、請求項1、2又は3において、折り畳んだ鞄形態の袋体(11)の保持手段は、ファスナー(22,23)である。 【0012】請求項7に記載の発明では、請求項1、2又は3において、キャリー用の吊下ベルト(27,28)は鞄形態として袋体(11)を使用する際の把持部として機能するものである。 【0013】請求項8に記載の発明では、請求項1、2又は3において、敷布団部(12)の上面には幼児の腰部を保持するウエストベルト(31)が設けられている。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1,2に示すようにこの幼児用寝袋を構成する袋体11は、比較的厚手のキルティング布を裁断して隅丸縦長四角形状に形成した敷布団部12と、この敷布団部12の枕部側を除いて左右両側及び下側縁に縫い付けた上布団部13とにより構成されている。前記敷布団部12の上側部は幼児の頭を載せる枕部14となっている。前記上布団部13は左右一対の第1及び第2の上布団片15,16により開閉可能に形成されている。両上布団片15,16は中央部において縦方向に縫着した開閉手段としてのファスナー17によって開閉されるようになっている。ファスナー17の操作つまみ18を上下方向に操作することにより上布団部13の開閉が行われる。前記敷布団部12と上布団片15,15の縫着部は紐状の縁取り部19が形成されている。この縁取り部19に沿って図示しないが、フリル等の飾りが設けられている。 【0015】前記枕部14には幼児の頭を覆うことができる頭巾部21が設けられている。この頭巾部21は偏平状態において幼児の頭を載せる枕部としての機能に変化し、幼児の頭を覆う位置に開放されると頭巾として機能する。 【0016】前記上布団部13の左右両側縁部には寝袋を不使用状態において折りたたみ式鞄として使用することができるように保持する保持手段としてのファスナー22,23が設けられている。即ち、図3に示すように敷布団部12及び上布団部13を中央部において折りたたんだ状態でファスナー22,23の操作つまみ24,24を引き上げることにより袋体11を鞄として用いることが可能となる。 【0017】図3に示すように敷布団部12の背面側にはベルト通しリング25,25が連結布環26により取り付けられ、両リング25,25には吊下ベルト27,28が挿通されている。この吊下ベルト27,28の両端部には雌型のバックル29と雄型のバックル30が取着され、ベルト27,28を無端状に連結可能である。 【0018】図1に示すように敷布団部12の上面中央部には、幼児の腰部を敷布団部12の上面の所定位置に安定して保持するためのウエストベルト31が設けられている。このウエストベルト31は幼児の腰部に巻き付けられる横ベルト32と、幼児の股間を支持する縦ベルト33と、横ベルト32を接続あるいは開放するバックル34とにより構成されている。 【0019】次に、前記のように構成した幼児用寝袋についてその動作を説明する。この寝袋を本来の寝袋として使用する場合には、図1に示すように両上布団片15,16を開放した状態で幼児を敷布団部12の上に寝かせ、幼児の腰部及び股間にベルト32,33を装着する。 【0020】その後、図2に示すようにファスナー17の操作つまみ18を操作することにより上布団片15,16を閉じる。幼児は敷布団部12と上布団部13とにより構成された袋体11内で就寝することができる。 【0021】一方、目覚めた幼児を抱き上げる場合には、袋体11に幼児を収容したままの状態で行えばよく、襷掛けされた吊下ベルト27,28を図4に示すように肩に掛けて幼児を袋体とともに移動することができる。なお、寝たままの幼児を図4に示すように抱き上げて移動することもある。 【0022】さらに、寝袋としての機能及びキャリーとしての機能を終えた寝袋は、図3に示すように折りたたまれた後、操作つまみ24,24を操作して両ファスナー22,23を閉じ、袋体11を鞄として使用することができる。 【0023】次に、前記のように構成した幼児用寝袋の効果を構成とともに列記する。 (1)前記実施形態では、寝袋としての機能を備えた袋体11を用いたので、幼児を室内の床面あるいは籐籠の中に入れて寝かせることができる。この時、籐籠に入れた場合にも袋体11の上布団部13が幼児をしっかりと包み込んでいるので、幼児と上布団部13との間に大きな隙間ができたりすることはなく幼児を安心して寝かせることができる。又、ベビーカーでの散歩のとき、膝掛けや毛布等の補助具を使用しなくてもよい。 【0024】(2)前記実施形態では、上布団部13を左右一対の第1及び第2の上布団片15,16により構成し、両上布団片15,16をファスナー17により縦方向に開閉するように構成したので、幼児を袋体11内に簡単に収容することができる。 【0025】(3)前記実施形態では、枕部14に頭巾部21を設けたので、比較的寒い時期において幼児の頭部を覆うように頭巾部21を持ち上げて使用することができ、不使用状態においては枕部14として利用することもできる。さらに、敷布団部12と頭巾部21との隙間にタオル等を収容して枕部14の高さを調整することもできる。 【0026】(4)前記実施形態では、敷布団部12の背面側に2個所に吊下ベルト27,28を設けそれぞれにバックル29,30を装着したので、図2に示すように上下の吊下ベルト27,28を互いに平行に接続したり、図4に示すように吊下ベルト27,28を襷掛けに連結したりすることができる。このため袋体11をベビーキャリーとして使用する場合に吊下ベルト27,28の使い勝手が良くなるという効果がある。 【0027】(5)前記実施形態では、寝袋としての機能を有する袋体11を用いたので、寝袋として使用しないときには、鞄として使用したり、物入れとして使用したり、座布団として使用したりすることもできる。 【0028】なお、前記実施形態は以下のように変更して具体化することもできる。 ・ファスナー17,22,23に代えてボタン、フックあるいは逆U字状の植毛テープ等を用いることもできる。 【0029】・ベルト27,28を敷布団部12の裏面に縫着等により固定してもよい。 ・上布団部13を中央部ではなく、左右両側縁部又はどちらかの側縁部において開閉可能に構成してもよい。 【0030】・頭巾部21を省略することもできる。 ・吊下ベルト27,28を敷布団部12の裏面に縫着することもできる。 ・鞄形態として袋体11を使用する際の把持部を専用に設けることもできる。 【0031】・上布団部13の生地としてタオル用、バスタオル用の生地を用いることもできる。 ・リング25を省略し、連結布環26の径をバックル29,30が挿通されるような環状に形成することもできる。 【0032】この別例ではバックル29,30を備えたベルト27,28を連結布環26に挿通する作業を容易に行うことができる。 ・図示しないが、第1及び第2の上布団片15,16を敷布団部12の周縁に対しファスナー、ボタン等により取り替え可能に接続してもよい。 【0033】この別例では、例えば冬季用の上布団片15,16と、夏季用の上布団片15,16を交換することができるので、季節に適した上布団片を選択することができる。 【0034】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明によれば、幼児を安定して寝かせることができるとともに、キャリーとしても用いることができ、さらに不使用状態においては鞄として用いることもできる。 【0035】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加えて、幼児の収容作業を円滑に行うことができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の効果に加えて、幼児の頭部を保護することができる。 【0036】請求項4に記載の発明によれば、請求項1、2又は3に記載の効果に加えて、吊下ベルトの接合又は分離作業が容易となる。請求項5に記載の発明によれば、請求項1、2又は3に記載の効果に加えて、上布団片の開閉手段の構成を簡素化することができる。 【0037】請求項6に記載の発明によれば、請求項1、2又は3に記載の効果に加えて、折り畳んだ鞄形態の袋体の保持手段の構成を簡素化することができる。請求項7に記載の発明では、請求項1、2又は3に記載の効果に加えて、吊下ベルトに鞄形態として袋体を使用する際の把持部を兼用させて構成を簡素化することができる。 【0038】請求項8に記載の発明では、請求項1、2又は3に記載の効果に加えて袋体の内部に幼児の腰部を安定して保持することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】599050882 【氏名又は名称】日比野 和弥
|
| 【出願日】 |
平成11年4月13日(1999.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣
|
| 【公開番号】 |
特開2000−296035(P2000−296035A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−105037 |
|