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【発明の名称】 ベビーホルダー
【発明者】 【氏名】武田 満恵

【要約】 【課題】ベビーホルダー自体を収納する収納手段を、ベビーホルダーを収納しないときにも充分に活用することができるように構成したベビーホルダーを提供する。

【解決手段】乳幼児Bの背中を保持する保持部2およびたすき部3からなる本体1と、収納部19を有し、かつ本体1に対し着脱自在である背当て部15とから構成し、前記収納部19には、収納部19に収容され、かつ連結片23を介して収納部19内部に連結される帽子兼用保護カバー22を設け、この帽子兼用保護カバー22は、周縁にファスナー部24,25が設けられているとともに、このファスナー部24,25を閉じることにより、前記本体1および背当て部15を収納するための袋体となしうるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乳幼児の背中を保持する保持部およびたすき部からなる本体と、本体に対し着脱自在であり、かつ収納部を有する背当て部とから構成され、前記収納部には、連結片を介して収納部内部に連結される帽子兼用保護カバーが収納可能であり、また、この帽子兼用保護カバーの周縁にはファスナーが設けられ、このファスナーを閉じることにより、前記本体および背当て部を収納するための袋体となしうるように構成してあることを特徴とするベビーホルダー。
【請求項2】 前記帽子兼用保護カバーには、前記ファスナーが一対設けられているとともに、一側部に把手部を、さらに、内側の互いに向かい合う位置に2つの接続部材をそれぞれ設けてあり、一方、前記背当て部は、前面にポケットと2つの接続部材を、また、上部には外縁にファスナーが設けられた前記収納部をそれぞれ備え、さらに、前記たすき部には、前記帽子兼用保護カバーの接続部材を着脱自在とする接続部材が設けられており、また、たすき部の使用者の肩にあたる箇所に紐掛け止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベビーホルダー。
【請求項3】 乳幼児の背中を保持する保持部とたすき部とから構成される本体の適当箇所に設けられた収納部に帽子兼用保護カバーが収容され、かつこの帽子兼用保護カバーは、連結片を介して収納部内部に連結され、さらに、その周縁にはファスナーが設けられていて、このファスナーを閉じることにより、前記本体を収納するための袋体となしうるように構成してあることを特徴とするベビーホルダー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児を抱きかかえて搬送するためのベビーホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】乳幼児を抱きかかえて搬送するタイプのベビーホルダーは、従来、乳幼児の体重を肩に掛けたベルトにより支える構成となっており、肩に掛けるベルトや乳幼児の体を支える部分などを有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のベビーホルダーでは、乳幼児をベビーホルダーから降ろしたときに、ベビーホルダーをしまうことができず、邪魔になることがあった。また、ベビーホルダーを収納する収納袋が備えられているものもあるが、ベビーホルダーを収納しないときにはこの袋が邪魔になり、また、その収納袋自体をなくしたりすることが多かった。
【0004】本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、ベビーホルダー自体を収納する収納手段を、ベビーホルダーを収納しないときにも充分に活用することができるように構成したベビーホルダーを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のベビーホルダーは、乳幼児の背中を保持する保持部およびたすき部からなる本体と、収納部を有し、かつ本体に対し着脱自在である背当て部とから構成され、前記収納部には、収納部に収容され、かつ連結片を介して収納部内部に連結される帽子兼用保護カバーが設けられ、この帽子兼用保護カバーは、周縁にファスナー部が設けられているとともに、このファスナー部を閉じることにより、前記本体および背当て部を収納するための袋体となしうるように構成してある(請求項1)。
【0006】上記の構成により、ベビーホルダーを収納しないときにも充分活用できるベビーホルダー収納手段を提供することができる。
【0007】また、前記帽子兼用保護カバーには、前記ファスナーが一対設けられているとともに、一側部に把手部を、さらに、内側の互いに向かい合う位置に2つの接続部材をそれぞれ設けてあり、一方、前記背当て部は、前面にポケットと2つの接続部材を、また、上部には外縁にファスナーが設けられた前記収納部をそれぞれ備え、さらに、前記たすき部には、前記帽子兼用保護カバーの接続部材を着脱自在とする接続部材が設けられており、また、たすき部の使用者の肩にあたる箇所に紐掛け止め手段が設けられた構成としてもよい(請求項2)。
【0008】また、乳幼児の背中を保持する保持部とたすき部とから構成される本体の適当箇所に設けられた収納部に帽子兼用保護カバーが収容され、かつこの帽子兼用保護カバーは、連結片を介して収納部内部に連結され、さらに、その周縁にはファスナーが設けられていて、このファスナーを閉じることにより、前記本体を収納するための袋体となしうるように構成してもよい(請求項3)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の請求項1〜3に対応する実施例を、図を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、ベビーホルダーを装着したときに、装着者に対して当接する側を裏側、その反対の側を表側と呼称する。図1は請求項1、2に対応する第一実施例のベビーホルダーDの構成を概略的に示す分解斜視図であり、図2はその斜視図である。本体1は、保持部2とたすき部3とから構成され、また、前記たすき部3は、第一ベルト4と第二ベルト5とから構成されている。第一ベルト4の一端には雌バックル6が、他端には雄バックル7がそれぞれ設けられており、第二ベルト5も同様に、一端に雌バックル8が、他端には雄バックル9がそれぞれ設けられている。そして、雄バックル7および雄バックル9には、第一ベルト4および第二ベルト5の長さを調節する調節機構7’、9’がそれぞれ具備され、また、各ベルト1、2の各雌バックル6、8に近い適宜の位置Cにおいて、ベルト1、2が互いに交差するように縫い付けられており、さらに、その縫い付け位置Cから雄バックル7、9寄りの適宜の位置に、それぞれ保持部2の両端が接続される。
【0010】第一ベルト4の表側の使用者Uの肩にあたる箇所には、ハンドバックなどの紐を肩に掛けて保持するための紐掛け止め手段4aが設けられている。紐掛け止め手段4aは、一端が第一ベルト4に縫い付けられ、他端が、例えばマジックテープなどの接続部材により第一ベルト4に着脱自在である帯状体から構成されている。なお、紐掛け止め手段4aの構成はこれに限るものではなく、また、紐掛け止め手段4aを第二ベルト5にも設けるようにしてもよい。
【0011】前記保持部2の一端は第二ベルト5に縫い付けられており、他端は第一ベルト4に調節機構10を介して接続されている。この調節機構10として、第一ベルト4の表側の適宜の位置に、例えば4つの雌ボタン10a、10a、10a、10aを格子状に設けるとともに、保持部2の裏側の適宜の位置に前記4つの雌ボタン10a、10a、10a、10aに着脱自在な雄ボタン10b、10b、10b、10bを同じく格子状に設ければ、各雌雄ボタン10a、bを適宜に嵌め込むことにより、保持部2の長さを3段階に調節することができる。なお、保持部2と第二ベルト5の縫い付けを、上記の調節機構に代えてもよい。
【0012】また、保持部2の両端付近の裏側にはそれぞれ、例えばマジックテープ(商標名)からなる接続部材11、12が設けられており、後述する背当て部15が着脱自在となる構成となっている。さらに、第一ベルト4および第二ベルト5の中心付近の表側にもそれぞれ、例えばマジックテープからなる接続部材13、14が設けられており、後述する帽子兼用保護カバー22が着脱自在となる構成となっている。なお、保持部2の幅は、第一ベルト4および第二ベルト5とほぼ同様としてもよいし、適宜大きくしてもよい。
【0013】一方、背当て部15は、表側中央部にポケット16を、表側下部に、例えばマジックテープからなる2つの接続部材17、18を備え、前記第一ベルト4および第二ベルト5の接続部材13、14に着脱自在となっており、また、表側上部には前記ポケット16の開閉自在のカバーをも兼用する収納部19が設けられている。さらに、収納部19の適宜の位置と、ポケット16の表側には、例えばマジックテープからなる接続機構20が設けられていて、互いに着脱自在となる構成となっている。また、前記収納部19は、周縁に設けられたファスナー部21を閉じることにより、後述する帽子兼用保護カバー22を収納可能な閉塞された袋状となる。なお、前記ポケット16には、例えば小物を入れることができ、便利である。
【0014】表面に防水性を具備した帽子兼用保護カバー22は、内部中央付近に取り付けられた連結片23を介して前記収納部19の内部中央付近に連結されており、帽子兼用保護カバー22を折り畳めば収納部19に収納することができるようになっている。帽子兼用保護カバー22の周縁には一対のファスナー部24、25が設けられていて、この一対のファスナー部24、25を開閉することにより、帽子兼用保護カバー22は、前記本体1および背当て部15を収納できる袋状となったり、2方に広げることにより雨よけや風よけのためのカバー状となったりするだけでなく、ファスナー部24、25のどちらか一方だけを閉塞することで、帽子状とすることもできる。また、帽子兼用保護カバー22の一側部には把手部26が取り付けられていて、帽子兼用保護カバー22を袋状とした場合に持ちやすい把手となる機能を有する。さらに、帽子兼用保護カバー22内側の互いに向かい合う位置には、例えばマジックテープからなる接続部材27、28が設けられており、前記保持部2の接続部材11、12に着脱自在となっている。
【0015】図3はベビーホルダーDの収納状態を概略的に示す斜視図である。前記本体1および背当て部15は、前記帽子兼用保護カバー22の内部に収納されている。また、ベビーホルダーDの収納時には、把手部26が適宜の位置にくるように構成している。上記の構成により、ベビーホルダーDをコンパクトにかつ簡便に運搬することができる。
【0016】次に、ベビーホルダーDの使用方法について説明する。収納状態にあるベビーホルダーDを取り出して使用するには、まず、帽子兼用保護カバー22のファスナー部24、25を開けて本体1および背当て部15を取り出し、本体1を使用者Uの体に装着する。このとき、縫い付け位置Cを使用者Uの前側にもってくるとともに、第一ベルト4、5の接続部材13、14が表側にくるように、第一ベルト4および第二ベルト5を肩に掛け、第一ベルト4および第二ベルト5を使用者Uの背面で交差させ、使用者の右側で雌バックル6および雄バックル7を、そして左側で雌バックル8および雄バックル9をそれぞれ接続する。これによって本体1の装着が完成し、さらに、背当て部15の接続部材17、18を保持部2の接続部材11、12に接続すれば、ベビーホルダーDの装着が完了することになる。
【0017】図4、5、6はそれぞれ、ベビーホルダーDの装着時の状態を概略的に示す斜視図、側面図、背面図である。使用者UがベビーホルダーDを用いて乳幼児Bを抱きかかえる場合、まず、乳幼児Bの頭を上にし、かつ顔が使用者Uの方を向くようにして持ち上げ、そのままの状態でベビーホルダーDと使用者Uの間に乳幼児Bを滑りこませれば、乳幼児Bの臀部を第一ベルト4および第二ベルト5の縫い付け位置周辺で、そして乳幼児Bの背中を保持部2で、さらに乳幼児Bの上半身を背当て部15でそれぞれ保持することになり、使用者Uは乳幼児Bを楽にかつ安定した状態で抱きかかえることができる。
【0018】またこのとき、帽子兼用保護カバー22を収納部19に収納していてもよいが、収納部19から取り出した帽子兼用保護カバー22の一対のファスナー部24、25を開けて、帽子兼用保護カバー22の内側に設けられた接続部材27、28を第一ベルト4、第二ベルト5の接続部材13、14にそれぞれ接続すれば、直射日光や雨風から乳幼児Bを保護するための防水性を有する保護カバーになり、ファスナー部24を適宜に閉めれば、乳幼児Bの頭を守る帽子にもなる。また、帽子兼用保護カバー22は、収納部19に連結片23を介して連結されているため、ある程度自由に動かすことができ、乳幼児Bの大きさにあわせて位置調整することが容易であるとともに、収納部19から外れて落ちたりなくなったりすることを防止することが可能となる。
【0019】ベビーホルダーDの収納方法は、まず、ベビーホルダーDを肩から外し、さらに、本体1から背当て部15を取り外して、帽子兼用保護カバー22の中に本体1および背当て部15を収納するだけでよい。
【0020】上記の構成における接続部材11、12、13、14、17、18、27、28および接続機構4a、20は、マジックテープに限るものではなく、例えばホックやボタンなどとしてもよい。
【0021】なお、前記実施例では、背当て部15を備えたベビーホルダーDについて説明したが、本発明は、背当て部15のないベビーホルダーにも適用できる。その場合は、保持部2、第一ベルト4あるいは第二ベルト5の適宜の位置に、帽子兼用保護カバー22を収納できる収納部を設ける。例えば保持部2の表側となる面に、ベビーホルダーDの収納部19と同様の構成を有し、帽子兼用保護カバー22と連結片23を介して接続され、帽子兼用保護カバー22を収納できる収納部を設けるとよい。この場合、ベビーホルダーDの背当て部15に対応させて保持部2の幅を大きくすることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベビーホルダーによれば、ベビーホルダーを使用しないときには、帽子兼用保護カバーが収納袋となって、収納、携帯、保管に便利な収納手段となることはもちろん、ベビーホルダー使用時には、帽子兼用保護カバーに帽子や雨よけ、風よけのための保護カバーなどの機能を持たせることができ、ベビーホルダーの収納手段となる帽子兼用保護カバーを、ベビーホルダーの使用時および不使用時のどちらにおいても充分に活用することができる。また、前記帽子兼用保護カバーをベビーホルダーに連結する連結片を設けたことにより、帽子兼用保護カバーが紛失することを防止することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】599036875
【氏名又は名称】武田 満恵
【出願日】 平成11年3月17日(1999.3.17)
【代理人】 【識別番号】100074273
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫
【公開番号】 特開2000−262360(P2000−262360A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−71634