| 【発明の名称】 |
椅子の座位姿勢安定化補助具 |
| 【発明者】 |
【氏名】日高 正巳
【氏名】岩倉 与志衛
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| 【要約】 |
【課題】腰掛け時に安定姿勢を保つ前方が高い座面傾斜だけではなく、立ち上がり時に上体を起こしやすい後方が高い座面傾斜を取ることが出来、構造も簡単な椅子の座位姿勢安定化補助具を提供する。
【解決手段】椅子の座面後部に設けられて臀部を支持する後部バック2と、前記椅子の座面前部に設けられて太股を支持する前部バック3と、前記前部バック2と前記後部バック3との間に流体を行き来させる管路5と、前記管路5に設けられ、前記前部バック3から前記後部バック2の一方向流れ、前記後部バック2から前記前部バック3への一方向流れ、前記後部バック2と前記前部バック3の間の前記流体の往復阻止のいずれかに切換える切換手段6とを備える構成を採用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 椅子の座面後部に設けられ、流体により膨張又は収縮自在であって臀部を支持する後部バックと、前記椅子の座面前部に設けられ、流体により膨張又は収縮自在であって太股を支持する前部バックと、前記前部バックと、前記後部バック間に前記流体を行き来させる管路と、前記管路に設けられ、前記前部バックから前記後部バックへの一方向流れ、前記後部バックから前記前部バックへの一方向流れ、前記後部バックと前記前部バックの間の前記流体の往復阻止のいずれかに切換える切換手段と、を備えることを特徴とする椅子の座位姿勢安定化補助具。 【請求項2】 前記前部バックと前記後部バック間を行き来する前記流体の流れを制限する制限手段を前記管路に設けることを特徴とする請求項1記載の椅子の座位姿勢安定化補助具。 【請求項3】 前記切換手段に、前記前部バック及び前記後部バックに対して前記流体を供給するための流体供給手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の椅子の座位姿勢安定化補助具。 【請求項4】 椅子の座面中部に設けられ、前記前部バックと前記後部バック間に配置され、前記流体で膨張する中部バックを備えることを特徴とする請求項3記載の椅子の座位姿勢安定化補助具。 【請求項5】 前記切換手段は、互いに逆向き、且つ並列に接続されている第1逆止弁及び第2逆止弁と、前記後部バックが前記第1逆止弁を経て前記前部バックに接続される第1位置と、前記前部バックが前記第2逆止弁を経て前記後部バックに接続される第2位置と、前記後部バックと前記前部バックの間の前記流体の往復を阻止する第3位置とを有する3位置切換弁と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の椅子の座位姿勢安定化補助具。 【請求項6】 前記前部バック、前記後部バックの少なくとも一つの圧力を検知する検知手段と、前記検知手段の検知信号に基づいて前記切換手段を自動で作動させる切換制御手段と、を備えることを特徴とする請求項5記載の椅子の座位姿勢安定化補助具。 【請求項7】 前記椅子は、折り畳み式であり、前記椅子の座位姿勢安定化補助具が前記椅子に着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の椅子の座位姿勢安定化補助具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の座位姿勢安定化補助具に関し、椅子の座面を傾斜させることにより座位姿勢の安定化を補助する椅子の座位姿勢安定化補助具に関する。 【0002】 【従来の技術】椅子の座面は、一般的に平らな恰好をしている。そのため、長時間安定した座位姿勢を維持するには健常者にとっても筋力が必要であり、また、座位姿勢から立ち上がる時には、足、腰に大きな負担がかかる。そのため、足、腰等の筋力の衰えた年配者や、病弱者にとって、一般的な平らな座面の椅子に長時間安定した座位姿勢を維持し、その姿勢から立ち上がるには、本人はもちろん介護者にも負担を掛けることになる。 【0003】そこで、この負担を軽減する椅子として、■座面、背もたれが腰掛けた時に傾斜し、安定した座位姿勢となる椅子、■座面の前に幅広のテープが渡され、太股の裏が高くなる椅子、■空気を座面の袋に注入し、座位姿勢が安定するように微調整する椅子、■ガススプリングを使用して、立ち上がり時に座面が傾斜する椅子、等が開発されている。 【0004】しかしながら、これらの椅子はそれぞれ、■に対して、座面、背もたれが傾斜するため、重心が一般の椅子に比べ、後方に移動する。そのため、安定な座位姿勢が得られる一方で、立ち上がり時には、一般の平らな座面の椅子以上に負担が大きくなる、■に対して、太股のみをテープで支えるため、座りごごちが悪く、■同様に、立ち上がり時には、一般の平らな座面の椅子以上に負担が大きくなる、■に対して、座位姿勢を安定させるのに長時間を要し、空気の入った袋の形状が固定されてしまうため、■同様に、立ち上がり時には、一般の平らな座面の椅子以上に負担が大きくなる、■に対して、構造が複雑となるとともに、立ち上がりの最後に蹴りだされるような力を受ける、等の問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の座位姿勢安定化補助具は、上述したように、腰掛け時の安定化を図るものは、立ち上がり時に不安定となり、腰掛け時及び立ち上がり時の両方について対応できるものではなかった。椅子の座面及び背もたれの位置が、腰掛け時には深くなり、立ち上がり時には浅くなる椅子を開発されているが、椅子の座面及び背もたれの位置が不安定になるという問題点があった。 【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、腰掛け時に安定姿勢を保つ前方が高い座面傾斜だけではなく、立ち上がり時に上体を起こしやすい後方が高い座面傾斜を取ることが出来、構造も簡単な椅子の座位姿勢安定化補助具を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、椅子の座面後部に設けられ、流体により膨張又は収縮自在であって臀部を支持する後部バックと、前記椅子の座面前部に設けられ、流体により膨張又は収縮自在であって太股を支持する前部バックと、前記前部バックと、前記後部バック間に前記流体を行き来させる管路と、前記管路に設けられ、前記前部バックから前記後部バックの一方向流れ、前記前部バックから前記後部バックへの一方向流れ、前記後部バックと前記前部バックの間の前記流体の往復阻止のいずれかに切換える切換手段とを備えることを特徴とする椅子の座位姿勢安定化補助具である。椅子に座ると、後部バックが圧迫され、後部バック内の流体が前部バックに流れる。このため、前部バックが膨張し、座位姿勢が安定する。また、椅子から立ち上がるときは、前部バックが圧迫され、前部バック内の流体が後部バックに流れる。このため、後部バックが膨張し、前部バックが収縮し、立ち上がりやすくなる。 【0008】請求項2記載の発明は、前記前部バックと前記後部バック間を行き来する前記流体の流れを制限する制限手段を前記管路に設けることを特徴とする請求項1記載の椅子の座位姿勢安定化補助具である。流体の流れを制限すると、流体が急激に前部バック又は後部バックに流れ込むのを防止できる。これにより、急激に前部バックが膨張したり、後部バックが膨張したりするのを防止できる。 【0009】請求項3記載の発明は、前記切換手段に、前記前部バック及び前記後部バックに対して前記流体を供給するための流体供給手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の椅子の座位姿勢安定化補助具である。流体供給手段を設けることにより、エアポンプ等を接続して、前部バック及び後部バックに流体を補給できる。これにより、前部バック又は後部バックを迅速且つ適切に膨張させることができる。 【0010】請求項4記載の発明は、椅子の座面中部に設けられ、前記前部バックと前記後部バック間に配置され、前記流体で膨張する中部バックを備えることを特徴とする請求項3記載の椅子の座位姿勢安定化補助具である。前部バックと後部バック間に中部バックを配設することにより、前部バック、中部バック、後部バックでなだらかな傾斜面が形成されるため、一層座位姿勢が安定すると共に、立ち上がり時の介護者の労力を軽減できる。 【0011】請求項5記載の発明は、前記切換手段は、互いに逆向き、且つ並列に接続されている第1逆止弁及び第2逆止弁と、前記後部バックが前記第1逆止弁を経て前記前部バックに接続される第1位置と、前記前部バックが前記第2逆止弁を経て前記後部バックに接続される第2位置と、前記後部バックと前記前部バックの間の前記流体の往復を阻止する第3位置とを有する3位置切換弁と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の椅子の座位姿勢安定化補助具である。第1及び第2逆止弁と、3位置切換弁を使用することにより、簡易な構成で切換手段を構成できる。これにより、着座者と介護者の両者がいつでも位置の切換を行うことができる。 【0012】請求項6記載の発明は、前記前部バック、前記後部バックの少なくとも一つの圧力を検知する検知手段と、前記検知手段の検知信号に基づいて前記切換手段を自動で作動させる切換制御手段と、を備えることを特徴とする請求項5記載の椅子の座位姿勢安定化補助具である。切換手段が自動で切り換わるため、着座者又は介護者の切換操作の手間を省ける。 【0013】請求項7記載の発明は、前記椅子が、折り畳み式であり、前記椅子の座位姿勢安定化補助具が前記椅子に着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の椅子の座位姿勢安定化補助具である。椅子の座位姿勢安定化補助具が椅子に着脱自在であるため、折り畳み式の椅子の利便性を損なわない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、座位姿勢安定化補助具の機器構成図であり、図2は、座位姿勢安定化補助具への椅子への取付け状態を示す図である。 【0015】図1において、座位姿勢安定化補助具1は、椅子の座面後部に設けられ、流体により膨張又は収縮自在であって臀部を支持する後部エアバッグ(後部バッグ)2と、椅子の座面前部に設けられ、流体により膨張又は収縮自在であって太股を支持する前部エアバッグ(前部バッグ)3と、後部エアバッグ2と前部エアバッグ3とに挟まれた中部に位置する中部エアバッグ(中部バッグ)4と、後部エアバッグ2と前部エアバッグ3との間に流体を行き来させる管路5と、管路5に設けられた切換手段6及び制限手段7と、切換手段6に接続された流体供給手段8と、流体供給手段8と中部エアバッグ4とを結ぶ管路9と、管路9に設けられた仕切り弁10とを備えてなる。 【0016】管路5は、切換手段6と後部エアバッグ2とを結ぶ管路5aと、切換手段6と前部エアバッグ3とを結ぶ管路5bとからなる。切換手段5は、3位置切換弁11と、第1逆止弁12と、第2逆止弁13とから構成される。第1逆止弁12と第2逆止弁13は、管路5aに対して互いに逆向き、且つ並列に接続されている。そして、3位置切換弁11は、後部エアバック2から第1逆止弁12を経て前部エアバック3に向かう流れだけを許容する接続関係とする第1位置Aと、前部エアバック3から第2逆止弁13を経て後部エアバック2に向かう流れだけを許容するよう接続関係とする第2位置Bと、後部エアバック2と前部エアバック3の間の前記流体の往復を阻止する接続関係とする第3位置Cと、を有する。これらの位置A,B,Cは、図示されないハンドルにより手動で切換自在である。 【0017】制限手段7は、開度が調整できる弁、例えばスピードコントローラ弁であり、図示例では後部エアバッグ2の側の管路5aに設けられているが、前部エアバッグ3の側の管路5bに設けることもできる。 【0018】流体供給手段8は、切換手段6に至る管路14に、逆止弁15とカップラ16を設けて成る。カップラは、エアポンプ等のホース先端をワンタッチで接続できる構造であり、流体供給口になっている。逆止弁15は、系内のエア圧等の流体圧力を保持するためのものである。 【0019】中部エアバッグ4は、必要に応じて設けられる。流体供給手段8に対して管路9を介して中部エアバッグ4が接続され、管路9に仕切り弁10が設けられている。そのため、中部エアバッグ4が所定の膨らみになるように仕切り弁10を操作する。仕切り弁10を閉じると、中部エアバッグ4は、後部エアバッグ2や前部エアバッグ3と同等の膨張状態を維持したままになる。 【0020】後部エアバッグ2と前部エアバッグ3は、切換手段6及び制限手段7が設けられた管路5を介して接続されている。そのため、両エアバッグ2,3を均等に膨張させると、中部エアバッグ4と同じ程度の膨らみになる。これらエアバッグ2,3,4は、座布団状の一つのマットに内蔵される。これらエアバッグ2,3,4以外の切換手段6、制限手段7及び流体供給手段8等の機器類は、ユニット20に構成され、ユニット20とエアバッグ2,3,4とはフレキシブルホース状の管路5a,9,5bを介して接続されている。 【0021】図2に座位姿勢安定化補助具1の椅子21への具体的な取付例が示される普通の椅子21の座面22の後部に後部エアバッグ2が位置し、座面22の中部に中部エアバッグ4が位置し、座面22の前部に前部エアバッグ3が位置するように、これらエアバッグ2,3,4を収納するマットがマジックテープ等で座面22に着脱自在に固定される。ユニット20は、背もたれ23の背面下方であって、着座者或いは介護者の双方が操作可能な位置に設けられる。このユニット20の上面には、3位置切換弁11の切換位置A,B,Cを操作するためのハンドル11aが操作可能に突設されている。エアバッグ2,3,4に至る管路5a,9,5bは、エアバッグ2,3,4を収納するマット内に収められ、マット背面から背もたれ23の側に取り出され、ユニット20にワンタッチで接続可能な構成になっている。 【0022】椅子21は、高齢者用の椅子、或いは幅が狭くなるように折り畳み自在な車椅子のいずれに対しても適用可能である。老人ホーム等の食堂に配置される椅子は、高齢者が着座するため、特に有効である。また、エアバッグ2,3,4を収納するマットは椅子に対して着脱自在であるため、折り畳み自在な車椅子にも適用できる。車椅子の折り畳み時には、エアバッグ2,3,4を収納するマット毎外して置くことが出来るからである。 【0023】次に、以上のように構成されている座位姿勢安定化補助具1の作動を図3〜5により説明する。図3は、着座者の座り込み時の状態を示す作動図であり、図4は、着座者の着座保持状態を示す作動図であり、図5は、着座者の立ち上がり時の状態を示す作動図である。 【0024】図3に示すように、着座者が腰掛け又は座り込みを始める前に、3位置切換弁11をA位置に切り換えておく。A位置では、図示の矢印の如く、後部エアバック2から制限手段7及び第1逆止弁12を経て前部エアバック3に向かう流れだけが許容される。着座者が座面22に座り込むと、後部エアバッグ2に体重が作用する。すると、後部エアバック2の流体が前部エアバック3に流れ込む。このとき、制限手段7によって、流れ込む流体量が制限されることにより、急激な変化によって着座者に不安感を与えないようになっている。 【0025】以上の作動によって、着座者が座ると、臀部下の後部エアバッグ2が縮んだ状態となり、太股下の前部エアバッグ3が膨らんだ状態になる。そして、前部エアバッグ3、中部エアバッグ4及び後部エアバッグ2は、座面22の前部から後部に至る傾斜した支持面が構成され、着座者は安定した座位姿勢を得ることができる。この安定した着座姿勢は、着座者の体重や体形に応じて膨張又は収縮する前部エアバッグ3及び後部エアバッグ2によって最も適切なものになる。 【0026】図4に示すように、着座者が安定姿勢になると、3位置切換弁11をC位置に切り換える。C位置では、後部エアバック2と前部エアバック3の間の前記流体の往復が阻止される。そのため、着座者が座面22の上で体重を移動させても、前部エアバッグ3、中部エアバッグ4及び後部エアバッグ2で形成される傾斜面が変わらず、着座者は安定した姿勢を保持できる。 【0027】着座者が立ち上がろうとするときには、図5に示すように、3位置切換弁11をB位置に切り換える。B位置では、図示の矢印の如く、前部エアバック2から第2逆止弁13及び制限手段7を経て後部エアバック2に向かう流れだけがが許容される。着座者が座面22の前方に体重を移動させる動作をすると、前部エアバック3の流体が後部エアバック2に流れ込む。このとき、制限手段7によって、流れ込む流体量が制限されることにより、急激な変化によって着座者に不安感を与えないようになっている。 【0028】以上の作動によって、着座者が座面22の前方に体重移動すると、太股下の前部エアバッグ3が縮んだ状態となり、臀部下の後部エアバッグ2が膨らんだ状態になる。そして、前部エアバッグ3、中部エアバッグ4及び後部エアバッグ2は、座面22の後部から前部に至る傾斜した支持面が構成され、着座者は簡単に立ち上がることができる。着座者の立ち上がりに適した傾斜面が、着座者の体重や体形に応じて膨張又は収縮する前部エアバッグ3及び後部エアバッグ2によって形成される。 【0029】前述した実施形態では、3位置切換弁11は、着座者又は介護者が手動で操作される。しかし、前部エアバッグ3、後部エアバッグ2の少なくとも一つに流体圧力を検出する検知手段を設け、この検知手段の検知信号に基づいて、切換手段である3位置切換弁11を電磁弁にして自動で作動させることもできる。 【0030】前部エアバッグ3及び後部エアバッグ2に検知手段としての圧力センサを設け、一定時間どちらかのエアバッグ2,3に所定値以上の圧力がかかると切換手段を切り換える。例えば、図3において、後部エアバッグ2の圧力が所定値以上になると、3位置切換弁11を自動的にA位置に切り換える。図5において、前部エアバッグ3の圧力が所定値以上になると、3位置切換弁11を自動的にB位置に切り換える。そして、前部エアバッグ3及び後部エアバッグ2の圧力差が一定になると、3位置切換弁11を自動的にC位置に切り換える。また、介護者又は着座者の何れかがスイッチを押すことにより自動回路が作動し、自動的に3位置切換弁11の切換位置を決定し、座込み又は立ち上がりが終わると、介護者又は着座者の何れかがスイッチを押すことで、自動回路が停止し、安全を確保しやすいものとすることもできる。 【0031】前述した実施形態では、前部エアバッグ3、後部エアバッグ2に導入される流体はエアであるが、水等の液体を使うこともできる。液体を使う場合、バッグ2,3内にヒーターを組み込むことにより、流体を加熱し座面温度を調節することもできる。 【0032】前述した実施形態では、普通の椅子に適用される場合であったが、着脱自在の一枚の座布団状のマットに3分割されたバックが収納され、そのバックの収縮・膨張により座位姿勢を安定させ、また、立ち上がり時の労力を軽減させるものであるため、どの様な椅子にも容易に装着することが可能である。また、その構造が非常に簡単なものであることから、簡易な折り畳み式のパイプ椅子や、折り畳み式の車椅子への適用が可能である。これによって、これら折り畳み式の椅子または車椅子の利便性を損なうことなく、足腰の筋力の衰えた年配者や、病弱者の椅子からの立ち上がり時の労力を軽減することが可能となる。また、この座位姿勢安定化補助具は、簡単な構造であることから、敷布団下のマット等にも応用することが可能であり、これにより、年配者や、病弱者の起き上がり時の労力、また、介護者の労力を軽減することが可能となる。 【0033】 【発明の効果】請求項1記載の発明によると、一枚のマット内のバックの膨張と収縮を制御することによって、座込み時の座位姿勢を安定化させるだけではなく、立ち上がり時の労力を軽減することができ、足、腰等の筋力の衰えた年配者や、病弱者に優しい補助を行うことができる。また、エアバッグの2以上と空圧機器のユニットという着脱自在な構成であって、種々の椅子に適用できる。 【0034】請求項2記載の発明によると、急激に前部バック又は後部バッグが膨張したりするのを防止でき、臀部や太股の動きに応じて序々に前部バック又は後部バックを膨張又は収縮させることができ、筋力の衰えた年配者や病弱者にとっても安心して使用することができる。 【0035】請求項3記載の発明によると、流体供給手段により、適宜前部バック及び後部バックに流体を補給でき、前部バック又は後部バックの膨張程度を適切なものに保つことができる。 【0036】請求項4記載の発明によると、前部バック及び後部バッグに加えて中立高さの中部バックを使用することにより、座面における前下がり又は後ろ下がりの緩やかな傾斜面が形成されるため、座位姿勢が更に安定すると共に、立ち上がり時の労力も更に軽減される。 【0037】請求項5記載の発明によると、第1及び第2逆止弁と、3位置切換弁を使用することにより、コンパクトなユニットを構成することができ、椅子の背面の適所に操作可能にユニットを配設することができる。 【0038】請求項6記載の発明によると、3位置切換弁等の切換手段が自動で切り換わるため、介護者や着座者の切換操作の手間を省くことが出来る。 【0039】請求項7記載の発明によると、請椅子の座位姿勢安定化補助具が椅子に着脱自在であるため、折り畳み式の車椅子にも適用でき、折り畳み式の利便性を損なうことがなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599082311 【氏名又は名称】日高 正巳 【識別番号】000166247 【氏名又は名称】古野電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月14日(1999.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089196 【弁理士】 【氏名又は名称】梶 良之
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| 【公開番号】 |
特開2000−350641(P2000−350641A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−166281 |
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