| 【発明の名称】 |
ソファー及びソファーの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】桜井 憲司
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、簡易な補強構造であっても、実用上十分な使用強度を有するクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材としたソファーに関する。
【解決手段】クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とするソファーであって、座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部の裏面近傍に、芯材下面に開口し、芯材両側面に到るスリット内部に補強板を挿入接着一体化してなるソファー。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とするソファーであって、座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部の裏面近傍に、芯材下面に開口し、芯材両側面に到るスリット内部に補強板を挿入接着一体化してなることを特徴とするソファー。 【請求項2】 クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とするソファーであって、座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部の裏面に補強板を接着一体化してなり、更に補強板の裏面にクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材を接着一体化してなることを特徴とするソファー。 【請求項3】 補強板がボール紙若しくは段ボール紙であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のソファー。 【請求項4】 クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームブロックからカッターにより座部と背もたれ部を有するソファー芯材を裁断加工すると共に、背もたれ部に、芯材両側面に到りかつ芯材下面に開口するスリットを裁断加工し、形成されたスリットに補強材を挿入して接着一体化してソファー芯材とすることを特徴とするソファーの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とし、座部及び背もたれ部が形成されたソファー、及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、軟質ポリウレタンフォーム、軟質ポリエチレンフォーム等のクッション性を有する合成樹脂フォームや合成ゴムフォームなどのラバーフォームを芯材とし、座部や背もたれ部を形成し、ソファー形状として、その芯材の周囲を布材や皮革材等の上張り材で被覆して成るソファーが使用されている。 【0003】この種のソファーは、合成樹脂フォーム又はラバーフォームの中からソファーのクッション性芯素材として適度なクッション性、硬さのものが得られ易いこと、合成樹脂フォーム又はラバーフォームの加工がし易いこと、また合成樹脂フォーム又はラバーフォーム単独で、或いは簡単な補強手段を講じるだけで使用強度に耐える形状保持性があること、などの特徴から比較的安価にソファーの製造が可能であり、普及用のソファーとして古くから現在まで使用され続けているものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを使用したソファーは、芯材となる合成樹脂フォーム又はラバーフォームの硬さが適度にある場合は、何らの補強を施さなくても合成樹脂フォーム又はラバーフォーム単独で使用に耐える構造体となるものであるが、この場合クッション性が損なわれたり、合成樹脂フォーム又はラバーフォーム密度が高くなるために、ソファーの重量が増加したり、高価になる等の問題がある。 【0005】また、スチールパイプ等の強固な補強材を合成樹脂フォーム又はラバーフォーム芯材中に内蔵させて補強を図っているものもあるが、この場合は補強効果は十分であるが、材料費が高価となり、また加工性も低下するため製造価格が高価になり、更にソファーの重量が増加してしまうという問題がある。 【0006】合成樹脂フォーム又はラバーフォームの適度なクッション性を生かし、その軽量性を生かすために、適度な硬さの合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とし、その芯材の外側に布材やボール紙を接着一体化させて補強することも行われている。図4に示した従来例では、クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームで座部(11)及び背もたれ部(10)を形成し、背もたれ部(10)の裏面(12)に厚ボール紙(13)を接着一体化して補強したものである。この場合背もたれ部(10)に係る荷重に対しての補強効果は十分にあるものの、補強材(13)の下部の床に接する部分が傷み易く、補強材が変形して補強効果がなくなってしまう問題があり、また補強材(13)が背もたれ部裏面に露出しているため、磨耗などにより耐久性が低下するといった問題点がある。 【0007】本発明は、このような補強板を使用する簡易な補強によっても、十分な補強効果が得られ、しかも耐久性に優れるソファーを提供するものであり、またその効率的な製造方法を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載のソファーは、クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とするソファーであって、座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部の裏面近傍に、芯材下面に開口し、芯材両側面に到るスリット内部に補強板を挿入接着一体化してなることを特徴とするソファーである。また、請求項2に記載の発明は、クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材とするソファーであって、座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部の裏面に補強板を接着一体化してなり、更に補強板の裏面にクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材を接着一体化してなることを特徴とするソファーである。また請求項3に記載の発明は、補強板がボール紙若しくは段ボール紙であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のソファーである。また、請求項4に記載の発明は、クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームブロックからカッターにより座部と背もたれ部を有するソファー芯材を裁断加工すると共に、背もたれ部に、芯材両側面に到りかつ芯材下面に開口するスリットを裁断加工し、形成されたスリットに補強材を挿入して接着一体化してソファー芯材とすることを特徴とするソファーの製造方法である。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示すものである。ソファー芯材(1)はクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームからなり、人が着座するための座部(3)及び背中の荷重をかける部分である背もたれ部(2)から構成される。座部(3)及び背もたれ部(2)は同一の合成樹脂フォーム又はラバーフォームで一体形成しても良いが、硬度の異なる別の合成樹脂フォーム又はラバーフォームを組み合わせて使用しソファー芯材を形成しても良い。また座部(3)及び背もたれ部(2)に部分的に別の合成樹脂フォーム又はラバーフォームを使用しても良い。例えば、背もたれ部(2)は比較的硬度の高い軟質ウレタンフォームで構成し、座部(3)は背もたれ部(2)より硬度が低くクッション性に優れる軟質ウレタンフォームを使用したり、または背もたれ部(2)および座部(3)は比較的硬度の高い軟質ウレタンフォームで一体的に形成し、座部(3)の着座面の表面を比較的硬度の低いクッション性に優れたラバーフォームで被服するようにすることもできる。 【0010】背もたれ部(2)の裏面(7)から内側に、芯材の両側面(6)、(6’)に到り、芯材下面(4)に開口するスリット(8)を形成し、補強板(5)をスリット(8)に挿入し、芯材と接着一体化してなる構造である。 【0011】合成樹脂フォーム又はラバーフォームは、適度なクッション性を有するものであれば良く、軟質ポリウレタンフォーム、半硬質ポリウレタンフォーム、軟質ポリエチレンフォーム、ゴムラテックスから形成されるメカニカルフォーム等が使用できる。ゴムとしては天然ゴム、クロロプレンゴム、SBR,NBR等一般に使用されているものであれば、いずれのものでも使用可能である。補強板(5)としては、合板、金属板、ポリプロピレンシート等の合成樹脂板、段ボール紙、ボール紙などが使用できるが、コスト、加工性、リサイクル性を考慮すると、段ボール紙、ボール紙が優れており、また接着剤使用により、紙単独の強度よりも強度が向上する点でも段ボール紙、ボール紙が優れている。段ボール紙やボール紙の厚さ1〜10mm程度のものが使用できるが、好ましくは1.5〜8mmで、更に好ましくは2〜7mm程度の厚さのものである。 【0012】背もたれ部(2)の内部に補強板(5)を挿入する位置としては、背もたれ部(2)の裏面(7)から20mm〜50mmの位置が好ましい。20mmより小さい部分の所であると、補強板(5)の裏側に接着一体化した合成樹脂フォーム又はラバーフォームの支持力による補強効果が少なく、50mmより大きい部分の所であると、補強板(5)の裏面に位置する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材に対する補強板(5)の支持力が低下し、該合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材が傷み易くなる。補強板の上端部は、背もたれ部上端より10〜200mm下方に位置するように構成するのが好ましい。背もたれ部上端より10mm以内の位置に補強板の上端部が存在すると、背もたれ部上端に手を置いた場合などに、補強板の硬さが直接手に伝わり、補強板の上部に位置する合成樹脂フォームやラバーフォームが損傷し易くなる傾向がある。また、背もたれ部上端より200mm以上の位置に補強板の上端部が存在するようになると、背もたれ部上部で着座した人の体重を支える時に補強板上端部と背もたれ部の合成樹脂フォームの境界に荷重が集中し、この部分で芯材の背もたれ部が損傷する場合がある。 【0013】図2は本発明の第2実施例を示すものである。ソファー芯材(1)はクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームからなり、人が着座するための座部(3)及び着座し、背中の荷重をかける部分である背もたれ部(2)から構成され、背もたれ部(2)の裏面には補強板(2)を接着接合し、更に、補強板(5)の裏面にクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材(14)を接着一体化したものである。補強板(5)の裏面に接着するクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材(14)はソファー芯材(1)の座部(3)又は背もたれ部(2)を形成する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材と同一の物でも良いが、別の物を使用しても良い。補強板の裏面に接着接合するクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材(5)は、厚さが20mm〜50mmが好ましく、厚さが20mmより薄いと合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材(14)による補強板(5)の支持力が不足し、補強効果が少なく、50mmより厚いと補強板(5)の裏面に接着する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材(14)に対する補強板(5)の支持力が低下して、該合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材(14)が傷み易くなる。補強板の上端部の位置も、第1実施例と同様の範囲にさせるのが好ましいものである。 【0014】第3図は、請求項4記載の本発明を説明するものである。成形すべきソファー芯材(1)の長さと同じ長さのクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームブロック(図示せず)から、カッターにより、座部(3)から背もたれ部(2)、裏面(7)、芯材下面(4)の形状に沿って裁断加工してソファー芯材(1)を得るに際し、背もたれ部(2)の裏面(7)近傍の芯材下面(4)から背もたれ部(2)内部に向かってスリット(8)を同時に裁断形成させる。形成されたスリット(8)内部に接着剤を塗布した補強板(5)を挿入し、背もたれ部(2)の合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材と接着一体化させ、ソファー芯材を得る。 【0015】本発明では、得られたソファー芯材(1)の周囲を上張り材(図示せず)で被覆してソファーとするものである。上張り材としては、布材や皮革材の他、異素材を組み合わせた物、更には上張り材の芯材側の面に軟質ウレタンフォームや固綿などのパッド材を使用してクッション性を向上させたものなど、通常使用されるものは全て使用できるものである。 【0016】本発明の実施例は以上の通りであるが、本発明は本実施例に限定されるものではなく、例えば座部(3)にひじ掛けの付いたソファー、座部下面(4)に脚の付いたソファー、また座部(3)が薄い座椅子形状のソファー等にも適用され、ソファー形状の違いに影響されるものではない。 【0017】 【発明の効果】本発明は以上の通りであり、強度を出すために、密度が高く硬い合成樹脂フォーム又はラバーフォームを芯材として使用し、クッション性を損ねたり、コストが高くなったりすることがなく、また補強材として強固なスチールパイプ等の補強枠を使用し、重量増加やコストが高くなったりすることがなく、ソファーとして適度なクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームをソファー芯材として使用しても簡易で、コストの安い補強構造が可能となったもので、実用上十分な強度を有し、しかもクッション性が良好なソファーを安価に得ることができる。 【0018】請求項1記載の発明では、背もたれ部の裏面近傍に、芯材下面に開口し、芯材両側面に到るスリット内部に補強板を挿入接着一体化してなることから、補強板の強度が接着構造と相まって、補強板単独の強度より向上し、軽量の補強板でも十分に実用上の補強効果が得られるものであり、背もたれ部クッション材の損傷や、座部クッション材のへたり防止の効果もある。 【0019】請求項2記載の発明では、補強構造が何ら施されていないソファー芯材であっても、そのソファー芯材の背もたれ部裏面に、補強板を接着し、さらにクッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォーム材を接着一体化するだけの加工で、請求項1記載の発明のソファーと同様の効果が得られるものである。 【0020】請求項3の発明では、補強板が安価で軽量な段ボール紙又はボール紙であっても、補強板の両面がソファー芯材のクッション材と強固に接着一体化しているために、素材単独の強度以上の補強効果が得られるものであり、実用上十分な使用強度を有するソファーを安価に得ることができる。 【0021】請求項4の発明では、クッション性を有する合成樹脂フォーム又はラバーフォームブロックから2次元カッターにより座部と背もたれ部を有するソファー芯材を裁断加工するに際し、補強板を挿入すべきスリットを同時に裁断加工することができるので、ソファー芯材の裏面を後加工する必要がなく、効率的である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000077 【氏名又は名称】アキレス株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月14日(1999.6.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−350639(P2000−350639A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−166705 |
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