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【発明の名称】 多目的チェアのフレーム
【発明者】 【氏名】武井 泰親

【氏名】井上 馨

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9が起立状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態であって、座席フレーム20は前上り傾斜状態の着座モードとに変位するように構成した多目的チェアのフレーム。
【請求項2】 請求項1において、前記座席フレーム20は、着座モードからベッドモードに変位するとき、座席フレーム20は、一旦前端が下降してから上方回動して、足掛部フレーム22と面一となるように構成した多目的チェアのフレーム。
【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記ステップフレーム24は着座モードからベッドモードに変位するときは水平状態を保持し、ベッドモードから展身モードに変位するときは足掛部フレーム22と面一のまま上方回動するように構成した多目的チェアのフレーム。
【請求項4】 床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9が起立状態、座席フレーム20が前上り状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態の着座モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードとに変位するように構成し、前記背凭フレーム9は上部支持フレーム6に横軸10により回動自在に取付け、前記背凭フレーム9の後面の左右中央位置にはリクライニング用モータ11を軸12により回動自在に取付け、リクライニング用モータ11には該リクライニング用モータ11の回転により伸縮する縦のリクライニング用ロッド13を設け、リクライニング用ロッド13の下部は前記横軸10よりも下方で後側に突き出る取付杆14の先端に軸15により取付け、前記取付杆14の基部は前記上部支持フレーム6側に固定した多目的チェアのフレーム。
【請求項5】 請求項4において、前記軸15はリクライニング用ロッド13が前記背凭フレーム9に干渉しない範囲で可及的に前記上部支持フレーム6側に近づけた多目的チェアのフレーム。
【請求項6】 床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9が起立状態、座席フレーム20が前上り状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態の着座モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードとに変位するように構成し、前記座席フレーム20はその基部を前記上部支持フレーム6側に軸21により回動自在に取付け、該軸21の下方にはチルト用モータ33を軸34により回動自在に取付け、チルト用モータ33には該チルト用モータ33の回転により伸縮するチルト用ロッド35を設け、チルト用ロッド35の先端は前記足掛部フレーム22に設けた中間アーム36の先端に取付け、該中間アーム36の先端にはローラ45を設け、該ローラ45は前記座席フレーム20と足掛部フレーム22の軸23部中心の仮想移動円弧軌跡Lより徐々に内側に位置するように設けた案内板46により水平のベッドモードから着座モードに変位するとき座席フレーム20を前上がり状態にするように構成した多目的チェアのフレーム。
【請求項7】 請求項6において、前記案内板46は、前後中間部までの前側部分を前を低く後側に至るに従い高く傾斜させ、これに続いて略平らに形成し、案内板46の後端は前記上部支持フレーム6の上面側に設けた補強杆48に固定し、案内板46の前端は上部支持フレーム6より下方に位置する取付杆49に固定した多目的チェアのフレーム。
【請求項8】 請求項6または請求項7において、前記補強杆48は前記座席フレーム20が着座モードからベッドモードに変位するときの水平状態から下方回動を阻止する位置に設け、前記取付杆49は前記足掛部フレーム22のベッドモードから着座モードへの回動を停止させる位置に配置した多目的チェアのフレーム。
【請求項9】 請求項6または請求項7または請求項8において、前記案内板46は左右一対配置し、その間を前記チルト用モータ33のチルト用ロッド35を挿通させて前記中間アーム36に取付け、チルト用ロッド35を中間アーム36に取付ける軸37と前記ローラ45とは同心上に配置した多目的チェアのフレーム。
【請求項10】 請求項6または請求項7または請求項8または請求項9において、前記足掛部フレーム22の下部にステップフレーム24の取付杆25の前後中間部を軸着し、前記上部支持フレーム6には規制アーム27の上端を回動自在に取付け、該規制アーム27の下端を前記取付杆25の下端の長孔29に取付け、前記規制アーム27は前記ステップフレーム24を水平状態に保持するように構成した多目的チェアのフレーム。
【請求項11】 請求項10において、前記取付杆25は前記足掛部フレーム22側に前記取付杆25を当接させて、前記ステップフレーム24と足掛部フレーム22が面一となるように構成した多目的チェアのフレーム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多目的チェアのフレームに係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知公報の存在は不知であるが、座席は略水平状態で、背凭が前下がり傾斜で、足掛部が前上り傾斜になるベッドモードと、背凭が起立状態、足掛部が下垂状態、座席は略水平状態の着座モードとに変位するように構成した多目的チェアは公知である。また、従来公知の米国特許第4,492,407号公報には、座席が前上り傾斜に変位する構成に付いて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、座席の角度が略水平のままで変位しないので、背凭と足掛部を傾斜させたときの着座姿勢に無理が生じ、疲労感を感じるという課題がある。また、米国特許第4,492,407号公報に記載されたものは、常に座席が前上り傾斜なので、ベッドモードのときの伏臥姿勢に無理が生じ、疲労感を感じるという課題がある。また、足掛部の下部にステップを設けると、フレーム構成およびリンク構成が一層構造が複雑になる。しかし、フレーム構成を工夫すると、簡素で、着座姿勢も伏臥姿勢も良好にすることができる。また、背凭を回動させるモータの取付位置を工夫すると、全体を小型にできる。
【0004】
【発明の目的】フレーム構成およびリンク構成の簡素化、着座姿勢および伏臥姿勢の良好化、小型化。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9が起立状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態であって、座席フレーム20は前上り傾斜状態の着座モードとに変位するように構成した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記座席フレーム20は、着座モードからベッドモードに変位するとき、座席フレーム20は、一旦前端が下降してから上方回動して、足掛部フレーム22と面一となるように構成した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記ステップフレーム24は着座モードからベッドモードに変位するときは水平状態を保持し、ベッドモードから展身モードに変位するときは足掛部フレーム22と面一のまま上方回動するように構成した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9が起立状態、座席フレーム20が前上り状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態の着座モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードとに変位するように構成し、前記背凭フレーム9は上部支持フレーム6に横軸10により回動自在に取付け、前記背凭フレーム9の後面の左右中央位置にはリクライニング用モータ11を軸12により回動自在に取付け、リクライニング用モータ11には該リクライニング用モータ11の回転により伸縮する縦のリクライニング用ロッド13を設け、リクライニング用ロッド13の下部は前記横軸10よりも下方で後側に突き出る取付杆14の先端に軸15により取付け、前記取付杆14の基部は前記上部支持フレーム6側に固定した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記軸15はリクライニング用ロッド13が前記背凭フレーム9に干渉しない範囲で可及的に前記上部支持フレーム6側に近づけた多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9が起立状態、座席フレーム20が前上り状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態の着座モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードとに変位するように構成し、前記座席フレーム20はその基部を前記上部支持フレーム6側に軸21により回動自在に取付け、該軸21の下方にはチルト用モータ33を軸34により回動自在に取付け、チルト用モータ33には該チルト用モータ33の回転により伸縮するチルト用ロッド35を設け、チルト用ロッド35の先端は前記足掛部フレーム22に設けた中間アーム36の先端に取付け、該中間アーム36の先端にはローラ45を設け、該ローラ45は前記座席フレーム20と足掛部フレーム22の軸23部中心の仮想移動円弧軌跡Lより徐々に内側に位置するように設けた案内板46により水平のベッドモードから着座モードに変位するとき座席フレーム20を前上がり状態にするように構成した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記案内板46は、前後中間部までの前側部分を前を低く後側に至るに従い高く傾斜させ、これに続いて略平らに形成し、案内板46の後端は前記上部支持フレーム6の上面側に設けた補強杆48に固定し、案内板46の前端は上部支持フレーム6より下方に位置する取付杆49に固定した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記補強杆48は前記座席フレーム20が着座モードからベッドモードに変位するときの水平状態から下方回動を阻止する位置に設け、前記取付杆49は前記足掛部フレーム22のベッドモードから着座モードへの回動を停止させる位置に配置した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記案内板46は左右一対配置し、その間を前記チルト用モータ33のチルト用ロッド35を挿通させて前記中間アーム36に取付け、チルト用ロッド35を中間アーム36に取付ける軸37と前記ローラ45とは同心上に配置した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記足掛部フレーム22の下部にステップフレーム24の取付杆25の前後中間部を軸着し、前記上部支持フレーム6には規制アーム27の上端を回動自在に取付け、該規制アーム27の下端を前記取付杆25の下端の長孔29に取付け、前記規制アーム27は前記ステップフレーム24を水平状態に保持するように構成した多目的チェアのフレームとしたものである。本発明は、前記取付杆25は前記足掛部フレーム22側に前記取付杆25を当接させて、前記ステップフレーム24と足掛部フレーム22が面一となるように構成した多目的チェアのフレームとしたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1は人工透析患者あるいは歯科受診患者が治療を受けるときに使用する治療用チェア、あるいは、寛いで着座するリラックスチェア等の多目的チェアフレーム本体、2は多目的チェアフレーム本体の一部を構成する支持下部フレーム2であり、支持下部フレーム2は前側に高さ調節自在の前側脚部3を、後側に転輪4を夫々設けて床上に載置する。支持下部フレーム2には任意のリフタ機構5を介して上部支持フレーム6を設ける。上部支持フレーム6は左右一対の前後方向の前後杆7を有し、前後杆7は前記リフタ機構5を介して支持下部フレーム2に対して上下するように設ける。前後杆7の後部には後側ブラケット8を固定し、後側ブラケット8の上部には背凭フレーム9の下部を横軸10により回動自在に取付ける。背凭フレーム9の後面(裏面)側の左右中央位置にはリクライニング用モータ11を軸12により回動自在に取付け、リクライニング用モータ11には該リクライニング用モータ11の回転により伸縮するリクライニング用ロッド13を設け、リクライニング用ロッド13は下方に突出させて取付杆14の先端に軸15により軸着し、取付杆14の基部は横杆16に固定し、横杆16はその両端を前記横軸10より下方の後側ブラケット8に固定する。
【0007】したがって、前記横軸10と前記軸15との間の後側ブラケット8と、背凭フレーム9と、リクライニング用モータ11のリクライニング用ロッド13と、取付杆14とによりリクライニング用リンクを構成し、前記横軸10は軸15より前側上方に位置させ、軸15はリクライニング用ロッド13が背凭フレーム9に干渉しない範囲で可及的に横杆16に近づけ、取付杆14の長さを短くして、背凭フレーム9の後側に突き出る部材の突出量を少なくしている。しかして、各上部支持フレーム6の基部側上面には上方に起立する起立部19の下部を夫々固定し、各起立部19の上端には前後方向の左右一対の座席フレーム20の後端を軸21により回動自在に取付ける。座席フレーム20の前側には左右一対の足掛部フレーム22の上部を軸23により回動自在に取付ける。足掛部フレーム22の下部にはステップフレーム24に設けた前後方向の左右一対の取付杆25の中間部を軸26により回動自在に取付ける。また、前記上部支持フレーム6の前側には左右一対の規制アーム27の上部を軸28により回動自在に取付け、規制アーム27の下部は前記取付杆25の後部に設けた長孔29に軸30により取付ける。前記後側ブラケット8または各上部支持フレーム6には左右一対の取付部材31を固定し、取付部材31にはブラケット32を固定し、ブラケット32の左右中央位置にはチルト用モータ33を軸34により回動自在に取付け、チルト用モータ33には該チルト用モータ33の回転により伸縮するチルト用ロッド35を設け、チルト用ロッド35は前方に突出させて左右一対の中間アーム36の先端に軸37により軸着し、中間アーム36の基部は横杆38に固定する。横杆38は前記左右の足掛部フレーム22の上側部分に固定する。
【0008】以上のように、座席フレーム20と、チルト用ロッド35と、中間アーム36と、軸21と軸34の間の上部支持フレーム6および取付部材31の固定部により座席用リンクを形成する。この場合、チルト用ロッド35が伸長すると足掛部フレーム22が軸23中心に回動し、座席フレーム20と足掛部フレーム22とが互いに水平状態になると、この状態で軸21中心に全体が上方回動するように、軸23着部分に回動規制ストッパ40を設ける(図9)。実施例では、座席フレーム20の前側横フレーム杆41に前側に突き出る一方側当接部材42の基部を固定し、また、足掛部フレーム22の横杆38に他方側当接部材43の基部を固定し、一方側当接部材42と他方側当接部材43が当接することにより、座席フレーム20に対する足掛部フレーム22の上方回動を停止させて、座席フレーム20と足掛部フレーム22とを軸21中心に回動させる。また、座席フレーム20は、前端部を前側に至るに従い高くなるように傾斜するように屈曲させ、軸23と軸37の配置と相俟って、下方回動させたとき、所定位置まで座席フレーム20と足掛部フレーム22とを一体的に下方回動させ、足掛部フレーム22のみの回動を規制する。しかして、前記座席フレーム20は軸21中心に上方回動するが、着座モードのときは前端が所定量高くなるように前上りに傾斜させ、ベッドモードのときは座席フレーム20と足掛部フレーム22とが略水平になるように構成する。
【0009】そのため、前記各中間アーム36の先端にはローラ45を取付け、該ローラ45の移動線上に案内板46を設け、ローラ45が案内板46に当接することにより、座席フレーム20を上方回動させる。即ち、前記座席フレーム20が略水平のベッドモードのとき、軸23着部中心のローラ45の仮想移動円弧軌跡Lを描き(図12)、この仮想移動円弧軌跡Lより軸23に近づく内側に案内板46を配置すると、チルト用ロッド35が縮小しても前記座席フレーム20を上方回動させることができ、案内板46は、その中間部より前側部分を、前側を低くし、後側に至るに従い高く傾斜させて傾斜部47に形成し、傾斜部47の前側(下部)は仮想移動円弧軌跡Lより下方(外方)に退避しており、後側に至に従い仮想移動円弧軌跡L内の軸23に近くなるように配置する。したがって、チルト用ロッド35が縮小すると、足掛部フレーム22を軸23中心に回動させるだけでなく、ローラ45が案内板46に当接して、ローラ45の後方移動を上方移動に変換し、これにより軸23部分を上動させ、その結果、足掛部フレーム22を下方回動させながら座席フレーム20は上方回動させることが可能になって、着座モードのときは前端が高い前上り傾斜させる。
【0010】前記案内板46は後端を前記左右の上部支持フレーム6の上面に固定した補強杆48に固定し、前記補強杆48は、着座モードからベッドモードに移行する際、座席フレーム20の下方回動を阻止するストッパ作用も兼用し、これにより、足掛部フレーム22のみ上方回動させる。前記案内板46の前端は上部支持フレーム6に設けた取付杆49に固定する。取付杆49は左右両端を上部支持フレーム6に固定し、その中間部分は前方に突出させ、側面視前方に至に従い低くなるように傾斜させる。チルト用ロッド35は一対の案内板46の間に位置させる。しかして、足掛部フレーム22は前記のようにチルト用ロッド35の伸縮により軸23中心に回動するので、チルト用ロッド35と中間アーム36と足掛部フレーム22により足掛部用リンクを構成し、ベッドモードから着座モードに移行する際、規制アーム27が取付杆49に当接して、下方回動を停止させる。しかして、前記ステップフレーム24は、着座モードから、足掛部フレーム22が座席フレーム20と面一になるまでは、床面に対して略水平状態を維持して上下し、足掛部フレーム22が座席フレーム20と面一になると、ステップフレーム24も足掛部フレーム22と座席フレーム20と面一のまま更に上方回動するように構成する。
【0011】即ち、足掛部フレーム22と、取付杆25と、規制アーム27とによりステップ用リンクを構成し、規制アーム27によりステップフレーム24を水平状態に保持する。また、足掛部フレーム22の下端には下方に至るに従い前側に位置するように傾斜するステー53を介して取付杆25を取付け、これにより、ステップフレーム24の軸26中心の下方回動は取付杆25が足掛部フレーム22に当接して停止し、ステップフレーム24が足掛部フレーム22と面一になった状態を保持する。なお、多目的チェアフレーム本体1は、背凭フレーム9と座席フレーム20とを独立して作動可能であるが、略水平にした座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24に対して面一にすることにより前記のベッドモードになるが、更に、ステップフレーム24側を高く、背凭フレーム9側を低くする展身モードにも移行する。しかして、前記背凭フレーム9の左右何れか一側または両側には、ブラケット55を固定し、ブラケット55の上部に横軸部材56の内端を回転自在に取付け、横軸部材56の外端側には前後方向の取付フレーム57の略前後中間部を固定する。取付フレーム57は四角筒形状に形成し、取付フレーム57の後部にはブラケット58を介してアームレストフレーム60を回動自在に取付ける。アームレストフレーム60の所定位置には取付フレーム57に当接する前側ストッパ61を設け、前側ストッパ61を取付フレーム57に当接させてアームレストフレーム60を水平状態にする。実施例では、前側ストッパ61はアームレストフレーム60に出入り自在に螺合させ、前側ストッパ61を出入りさせてアームレストフレーム60の角度を調節する。
【0012】また、前記ブラケット58には取付フレーム57の上面に当接するストッパ板62を設け、ストッパ板62を取付フレーム57に当接させてアームレストフレーム60を起立状態に保持する。しかして、前記アームレストフレーム60は、背凭フレーム9の傾斜角度にかかわらず水平状態を保持するように構成する。前記横軸部材56には上部アーム63の上部を固定し、上部アーム63の下部には下部アーム64を軸着し、下部アーム64の基部は横軸部材65に固定し、横軸部材65は前記横軸10より下方、かつ、後側の後側ブラケット8に回転自在に取付ける。前記上部アーム63と、下部アーム64と、後側ブラケット8と、横軸10と横軸部材56の間の固定部によりアームレスト用リンクを構成する。アームレスト用リンクは、着座モードのとき、側面視下部アーム64が背凭フレーム9と略重合するように配置構成すると、全体を小型にし、また、下部アーム64と背凭フレーム9の間に異物を挿入するのを防止でき、好適である。また、横軸部材56および横軸部材65は背凭フレーム9に対して所定長さ側方に突出させて、前記上部アーム63および下部アーム64と背凭フレーム9との間に隙間を形成し、背凭フレーム9を起こす際に、アームレスト用リンクで包囲される空間に異物が入っても挟まないようにでき、好適である。また、実施例では、前記横軸部材56および横軸部材65は、軸筒部材により形成し、ボルト(図示省略)を挿通し、該ボルトを固定部に螺合させて、前記横軸部材56および横軸部材65を回転自在構成にしている。
【0013】しかして、前記背凭フレーム9、座席フレーム20、足掛部フレーム22、ステップフレーム24およびアームレストフレーム60にはウレタン等のクッション材を取付け、クッション材の外周を表皮部材により包囲する。この場合、背凭フレーム9の背部クッション材70を包囲する背部表皮部材71は、背部クッション材70の下部から座席フレーム20との隙間を通して背凭フレーム9の後面に係止し、座席フレーム20の座部クッション材72を包囲する座部表皮部材73には中間表皮部材74の前端を係止し、中間表皮部材74の後端は前記背部表皮部材71の背凭フレーム9の係止部の上方に係止する。したがって、背凭フレーム9と座席フレーム20の間の隙間に入る異物は中間表皮部材74により下方に落下するのを防止し、リフタ機構5やリクライニング用リンク等の作動不良発生を防止する。また、前記座部表皮部材73の前端には前側中間表皮部材75を係止し、前側中間表皮部材75の前端は足掛部フレーム22の足掛部表皮部材76に係止し、前側中間表皮部材75の中間部分の下面(裏面)には面状ファスナー等の一方側係止部材77を設け、一方側係止部材77はニードルパンチ78に設けた他方側係止部材79に係止させ、前側中間表皮部材75により座席フレーム20と足掛部フレーム22の間の隙間を包囲すると共に、ベッドモードにしたときの前側中間表皮部材75の浮きを防止する。
【0014】しかして、前記ステップフレーム24は、一対の取付杆25の間には下方に突き出る左右方向の支持脚部80を設け、該支持脚部80および前記取付杆25は、ステップフレーム24の平面視外周縁より所定間隔内側(中央側)に位置させる。即ち、ステップフレーム24は上下動するので、ステップフレーム24の平面視外周縁より所定間隔内側(中央側)に支持脚部80および取付杆25位置させることにより、ステップフレーム24が下降するとき、ステップフレーム24の外周縁が多目的チェアフレーム本体1の近傍に立っている者の脛部分に接触しないようにさせて足の上に下りないようにする。しかして、座席フレーム20の左右何れか一側には、上下に貫通する筒部材81を設け、筒部材81には外側筒部材82を挿通してボルト83等により固定状態(高さ調節は可能であるが回転不能)に取付ける。外側筒部材82の上端には鍔部84を設ける。外側筒部材82にはテーブル85を取付けたテーブル用フレーム86の縦軸筒部87を挿通する。縦軸筒部87の上下中間の任意位置には鍔部88を設ける。縦軸筒部87には合成樹脂製のリング状の挟持受体89を挿入し、挟持受体89は鍔部88と鍔部84とにより上下に挟持される。前記外側筒部材82の下端開口部には合成樹脂製のカラー90を挿通し、カラー90にはボルト91を挿通し、ボルト91は前記縦軸筒部87の下端の内周に設けた螺子溝92に螺合させる。したがって、ボルト91を締めると、ボルト91と前記挟持受体89の間の距離が短くなって、鍔部88の下面と挟持受体89との摩擦抵抗、および、ボルト91とカラー90との摩擦抵抗を夫々大にし、外側筒部材82に対する縦軸筒部87を回転させるトルクを高め、テーブル85は一定の力で移動させられる。この場合、ボルト91はテーブル用フレーム86の縦軸筒部87と共に回転するため、段付ボルトとし、螺子溝のない軸部93を前記カラー90に挿入する。
【0015】
【作用】次に作用を述べる。リクライニング用モータ11を回転させると、リクライニング用ロッド13が縮小し、背凭フレーム9は横軸10中心に後方(下方)回動する。この場合、リクライニング用モータ11は背凭フレーム9の上部に取付けているから、座席フレーム20の下方その他の周囲の空間を有効利用でき、全体を小型にする。また、背凭フレーム9はブラケット55を横軸10により上部支持フレーム6側に回動自在に取付け、横軸10は背凭フレーム9より前側に位置させているから、取付杆14の長さを可及的に短くしてリクライニング用リンクを構成できる。それゆえ、取付杆14とリクライニング用ロッド13とを軸着する軸15は、リクライニング用ロッド13が背凭フレーム9に干渉しない範囲で可及的に横杆16に近づけることができ、取付杆14の長さを短くして、背凭フレーム9の後側に突き出る部材の突出量を少なくでき、好適である。また、リクライニング用モータ11を逆転させると、リクライニング用ロッド13が伸長し、背凭フレーム9は横軸10中心に前方(上方)回動する。しかして、チルト用モータ33を回転させると、チルト用ロッド35が伸長する。チルト用ロッド35は中間アーム36を前方に押すので、中間アーム36は軸23中心に前方回動する。したがって、足掛部フレーム22は軸23中心に上方回動を開始する。
【0016】この場合、チルト用ロッド35と中間アーム36との取付部分の軸37は軸23中心に前方回動しようとするが、中間アーム36にはローラ45を設け、ローラ45の軸23着部中心に移動する仮想移動円弧軌跡Lより軸23に近づく内側には案内板46を設けているので、ローラ45は案内板46に案内され、案内板46の傾斜に沿って斜め下方に移動する。これにより軸23は下降し、当初前上りの座席フレーム20は軸21中心に前端を下方回動する。座席フレーム20が下方回動して補強杆48に当接すると、座席フレーム20の回動は停止する。したがって、座席フレーム20が前上がり状態から水平状態に回動するまでは、チルト用ロッド35が伸長すると、足掛部フレーム22は軸23中心に上方回動するが、同時に座席フレーム20は軸21中心に下方回動する。次ぎに、更にチルト用ロッド35が伸長すると、前記座席フレーム20の回動は補強杆48により阻止されているから、足掛部フレーム22のみが軸23中心に上方回動する。足掛部フレーム22が座席フレーム20と水平状態になるまで、上方回動すると、軸23に設けた回動規制ストッパ40により座席フレーム20に対する足掛部フレーム22の回動が停止するから、更にチルト用ロッド35が伸長すると、足掛部フレーム22は座席フレーム20と共に一体的に軸21中心に上方回動する。
【0017】しかして、足掛部フレーム22の下部にはステップフレーム24の取付杆25の中間部を軸26により回動自在に取付け、取付杆25の後側には規制アーム27の下部を取付け、規制アーム27の上部は上部支持フレーム6の前側に軸着しているから、足掛部フレーム22が上方回動しても、ステップフレーム24は略水平状態のまま上動し、ステップフレーム24に係る荷重は規制アーム27が支持する。この場合、足掛部フレーム22の下端には下方に至るに従い前側に位置するように所定角度で傾斜するステー53を設け、ステー53に取付杆25を軸26により取付けているから、ステップフレーム24が足掛部フレーム22に対して面一になると、取付杆25が足掛部フレーム22に当接し、これによりステップフレーム24の軸26中心の下方回動を停止させる。したがって、ステップフレーム24は足掛部フレーム22と一緒に面一状態で軸21中心に上方回動する。背凭フレーム9と、座席フレーム20と、足掛部フレーム22と、ステップフレーム24の作動を独立して説明したが、これらを合わせて回動させると、略水平にした座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24に対して背凭フレーム9を面一にすることにより前記のベッドモードになり、更に、座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24を上方可動させ、背凭フレーム9を下方回動させると、ステップフレーム24側が高く、背凭フレーム9側が低くい展身モードに移行する。
【0018】しかして、展身モードからベッドモードに移行するとき、チルト用ロッド35は縮小してステップフレーム24と足掛部フレーム22と座席フレーム20は一体的に軸21中心に下方回動する。即ち、チルト用ロッド35は中間アーム36の先端に取付け、中間アーム36の基部は軸23より下部の足掛部フレーム22に固定されているから、回動規制ストッパ40の作用により座席フレーム20と足掛部フレーム22が一体となった荷重を中間アーム36が支持することになって、ベッドモードになるまでは、足掛部フレーム22および座席フレーム20は一体的に下方回動する。そして、座席フレーム20が補強杆48に当接すると、座席フレーム20の下方回動は阻止されるから、足掛部フレーム22のみが軸23中心に下方回動する。次ぎに、足掛部フレーム22が所定位置まで下方回動すると、中間アーム36のローラ45が案内板46の傾斜面に当接するから、更にチルト用ロッド35が縮小すると、ローラ45が案内板46により斜め上方に移動し、座席フレーム20の前端が軸21中心に上方回動し、所定位置まで上動すると、取付杆49に規制アーム27が当接して作動停止して、着座モードになる。したがって、着座モードでは座席フレーム20が前上がり状態になるので、着座者の大腿部を確実に支持でき、着座感を向上させる。
【0019】しかして、背凭フレーム9の左右何れか一側または両側にはアームレストフレーム60を設け、アームレストフレーム60は取付フレーム57に取付け、取付フレーム57は横軸部材56により背凭フレーム9側に取付け、横軸部材56には上部アーム63の上部を固定し、上部アーム63の下部には下部アーム64を軸着し、下部アーム64の基部は横軸部材65に固定し、横軸部材65は前記背凭フレーム9の回動中心の横軸10より下方、かつ、後側の後側ブラケット8に回転自在に取付けているから、背凭フレーム9が着座モードから展身モードの間の何れの位置にあっても、アームレストフレーム60は水平となる。この場合、上部アーム63と、下部アーム64と、後側ブラケット8によりアームレスト用リンクを構成するが、着座モードのとき、側面視下部アーム64が背凭フレーム9と略重合するように配置構成しているから、全体を小型にする。また、この状態では、下部アーム64が背凭フレーム9と略重合して側方から見て隙間がないので、側方から下部アーム64と背凭フレーム9の間に異物が挿入されるのを防止できる。また、横軸部材56および横軸部材65は背凭フレーム9に対して所定長さ側方に突出させて、前記上部アーム63および下部アーム64と背凭フレーム9の側面との間に隙間を形成しているから、展身モードおよびベッドモードから背凭フレーム9を起こす際に、アームレスト用リンクで包囲される空間に前後側から異物が入っても挟まない。
【0020】また、アームレストフレーム60はブラケット58を介して取付フレーム57に回動自在に取付け、ブラケット58には取付フレーム57の上面に当接するストッパ板62を設けているから、アームレストフレーム60を起立させると、ストッパ板62が取付フレーム57に当接して、アームレストフレーム60を起立状態に保持する。しかして、背凭フレーム9の背部クッション材70の前面(表側)を包囲する背部表皮部材71は、背部クッション材70の下部から座席フレーム20との隙間を通して背凭フレーム9の後面(裏側)に係止し、座席フレーム20の座部クッション材72を包囲する座部表皮部材73には中間表皮部材74の前端を係止し、中間表皮部材74の後端は前記背部表皮部材71の背凭フレーム9の係止部の上方に係止しているから、背凭フレーム9と座席フレーム20の間の隙間に入る異物は中間表皮部材74により下方に落下するのを防止し、リフタ機構5やリクライニング用リンク等の作動不良発生を防止する。しかして、座部表皮部材73の前端には前側中間表皮部材75を係止し、前側中間表皮部材75の前端は足掛部フレーム22の足掛部表皮部材76に係止し、前側中間表皮部材75の中間部分の下面(裏面)には面状ファスナー等の一方側係止部材77を設け、一方側係止部材77はニードルパンチ78に設けた他方側係止部材79に係止させているから、前側中間表皮部材75は座席フレーム20と足掛部フレーム22の間の隙間を塞ぐ(包囲する)と共に、ベッドモードにしたときの前側中間表皮部材75が浮き上がるのを防止でき、外観上の見栄えを良好にする。
【0021】しかして、ステップフレーム24は、一対の取付杆25の間には下方に突き出る左右方向の支持脚部80を設けているから、着座モードのときは支持脚部80が床面に当接し、ステップフレーム24に人が乗っても、荷重を支持し得る。この場合、ステップフレーム24は略水平状態で上下するが、支持脚部80および取付杆25は、ステップフレーム24の平面視外周縁より所定間隔内側(中央側)に位置させているから、ステップフレーム24の外周縁より足先を挿入しても、支持脚部80および取付杆25が足の上に降りるのを防止する。しかして、テーブル85を取付けたテーブル用フレーム86の縦軸筒部87の外周に別の外側筒部材82を挿入し、外側筒部材82は座席フレーム20の左右何れか一側に設けた上下に貫通する筒部材81に挿通して回転しないように螺子で固定し、縦軸筒部87の上部と外側筒部材82との間に合成樹脂製の挟持受体89を介して取付け、外側筒部材82の下端開口部に合成樹脂製のカラー90を挿通し、カラー90にはボルト91を挿通し、ボルト91を縦軸筒部87の下端の内周に設けた螺子溝92に螺合させているから、テーブル85を縦軸筒部87中心に回動させると、縦軸筒部87は、該縦軸筒部87と挟持受体89およびカラー90との摩擦抵抗に抗して回転する。
【0022】したがって、テーブル85は所望位置にまで回動させて手を離すと、その状態を保持する。この場合、縦軸筒部87の上下中間の任意位置には鍔部88を設け、鍔部88と外側筒部材82の鍔部84の間には合成樹脂製のリング状の挟持受体89を挿着し、外側筒部材82の下端開口部には合成樹脂製のカラー90のフランジ部90aを当接させ、カラー90にはボルト91を挿通し、ボルト91を縦軸筒部87の下端の内周に設けた螺子溝92に螺合させているから、ボルト91を締めることにより、カラー90のフランジ部90aと挟持受体89の間の距離が短くなって、縦軸筒部87の鍔部88の下面と挟持受体89との摩擦抵抗、および、カラー90のフランジ部90aと外側筒部材82の下端との摩擦抵抗を夫々大にする。したがって、縦軸筒部87の鍔部88の下面とボルト91との距離と、外側筒部材82に対する縦軸筒部87を回転させるトルクとは、比例し、ボルト91を締めると、テーブル85を移動させる操作荷重は重くなり、ボルト91を緩めると、テーブル85を移動させる操作荷重は軽くなり、また、ボルト91は縦軸筒部87の螺子溝92に螺合し、ボルト91は縦軸筒部87と一体回転するから、初期設定が容易なだけでなく、テーブル85の移動操作の反復によってボルト91が緩むことはなく、初期設定のままの抵抗トルクを保持する。
【0023】即ち、縦軸筒部87を筒部材81に挿通し、筒部材81に単に螺子で止めると、テーブル85を回転させる度に、縦軸筒部87と螺子との当接部分が摩耗し、摩擦抵抗は低下し、極端な場合は、最初はテーブル85が回転開始させるのに大なる操作力を必要とするが、一旦回ってしまうと、所定位置に保持できことになる。この点、縦軸筒部87を回転させる操作に対する操作荷重は、上下に挟持するボルト91の締めつけ力により決定され、この締付によって発生する摩擦が摩擦抵抗となるので、操作荷重を略一定にすることが可能であるばかりなく、テーブル85の停止位置にかかわらず、所定の力によってその位置に保持する。なお、外側筒部材82と筒部材81は、螺子等により回転不能に任意の手段(構成)により固定すればよく、外側筒部材82が筒部材81に対して回転することはないので、従来のような操作および抵抗トルクの変化という問題は発生せず、それゆえ、外側筒部材82と筒部材81との固定構成は要件ではない。なお、「リクライニング」、「チルト」等の名称を構成部分に付し、また、「着座モード」等の語句を使用して説明しているが、理解を容易にするためであり、これらの名称や語句等によって、限定されるものではない。
【0024】
【効果】本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9が起立状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態であって、座席フレーム20は前上り傾斜状態の着座モードとに変位するように構成した多目的チェアのフレームとしたものであるから、着座姿勢のときも伏臥姿勢のときも良好な姿勢となって、疲労感を減少させる。本発明は、前記座席フレーム20は、着座モードからベッドモードに変位するとき、座席フレーム20は、一旦前端が下降してから上方回動して、足掛部フレーム22と面一となるように構成した多目的チェアのフレームとしたものであるから、着座状態のとき、着座者の大腿部を支持していた座席フレーム20の前端が一旦下降してから上方回動するので、無理なく姿勢を変化させることができる。本発明は、前記ステップフレーム24は着座モードからベッドモードに変位するときは水平状態を保持し、ベッドモードから展身モードに変位するときは足掛部フレーム22と面一のまま上方回動するように構成した多目的チェアのフレームとしたものであるから、足掛部フレーム22の回動により着座者の足の裏から踵に亘って無理なく円滑に支持できる。本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9が起立状態、座席フレーム20が前上り状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態の着座モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードとに変位するように構成し、前記背凭フレーム9は上部支持フレーム6に横軸10により回動自在に取付け、前記背凭フレーム9の後面の左右中央位置にはリクライニング用モータ11を軸12により回動自在に取付け、リクライニング用モータ11には該リクライニング用モータ11の回転により伸縮する縦のリクライニング用ロッド13を設け、リクライニング用ロッド13の下部は前記横軸10よりも下方で後側に突き出る取付杆14の先端に軸15により取付け、前記取付杆14の基部は前記上部支持フレーム6側に固定した多目的チェアのフレームとしたものであるから、座席フレーム20の下方その他の周囲の空間を有効利用でき、全体を小型にする。本発明は、前記軸15はリクライニング用ロッド13が前記背凭フレーム9に干渉しない範囲で可及的に前記上部支持フレーム6側に近づけた多目的チェアのフレームとしたものであるから、軸15を上部支持フレーム6側に近づけるので、背凭フレーム9の後側に突き出る部材の突出量を少なくでき、全体を小型にできる。本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム20を回動自在に取付け、該座席フレーム20の前側に足掛部フレーム22の基部を回動自在に設け、該足掛部フレーム22の先端にステップフレーム24を設け、前記背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24は、背凭フレーム9が起立状態、座席フレーム20が前上り状態、足掛部フレーム22が下垂状態、ステップフレーム24が水平状態の着座モードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24の夫々が面一で略水平のベッドモードと、背凭フレーム9と座席フレーム20と足掛部フレーム22とステップフレーム24が略面一でステップフレーム24が高く背凭フレーム9が低い展身モードとに変位するように構成し、前記座席フレーム20はその基部を前記上部支持フレーム6側に軸21により回動自在に取付け、該軸21の下方にはチルト用モータ33を軸34により回動自在に取付け、チルト用モータ33には該チルト用モータ33の回転により伸縮するチルト用ロッド35を設け、チルト用ロッド35の先端は前記足掛部フレーム22に設けた中間アーム36の先端に取付け、該中間アーム36の先端にはローラ45を設け、該ローラ45は前記座席フレーム20と足掛部フレーム22の軸23部中心の仮想移動円弧軌跡Lより徐々に内側に位置するように設けた案内板46により水平のベッドモードから着座モードに変位するとき座席フレーム20を前上がり状態にするように構成した多目的チェアのフレームとしたものであるから、ローラ45と案内板46を設けるだけで、座席フレーム20の変位を可能にでき、リンク機構の構成を簡素にして、コストを低くできる。本発明は、前記案内板46は、前後中間部までの前側部分を前を低く後側に至るに従い高く傾斜させ、これに続いて略平らに形成し、案内板46の後端は前記上部支持フレーム6の上面側に設けた補強杆48に固定し、案内板46の前端は上部支持フレーム6より下方に位置する取付杆49に固定した多目的チェアのフレームとしたものであるから、案内板46はローラ45のカム板としての作用と同時に、補強部材の作用も奏し、フレーム構成およびリンク構成を簡素にして、コストを低くできる。本発明は、前記補強杆48は前記座席フレーム20が着座モードからベッドモードに変位するときの水平状態から下方回動を阻止する位置に設け、前記取付杆49は前記足掛部フレーム22のベッドモードから着座モードへの回動を停止させる位置に配置した多目的チェアのフレームとしたものであるから、補強杆48は単なる補強作用のみならず、リンク機構のうちのストッパとしても作用を奏し、フレーム構成およびリンク構成を簡素にして、コストを低くできる。。本発明は、前記案内板46は左右一対配置し、その間を前記チルト用モータ33のチルト用ロッド35を挿通させて前記中間アーム36に取付け、チルト用ロッド35を中間アーム36に取付ける軸37と前記ローラ45とは同心上に配置した多目的チェアのフレームとしたものであるから、合理的な配置となって、小型にできる。本発明は、前記足掛部フレーム22の下部にステップフレーム24の取付杆25の前後中間部を軸着し、前記上部支持フレーム6には規制アーム27の上端を回動自在に取付け、該規制アーム27の下端を前記取付杆25の下端の長孔29に取付け、前記規制アーム27は前記ステップフレーム24を水平状態に保持するように構成した多目的チェアのフレームとしたものであるから、規制アーム27を設けたリンク機構により簡素な構成にでき、コストを低くできる。本発明は、前記取付杆25は前記足掛部フレーム22側に前記取付杆25を当接させて、前記ステップフレーム24と足掛部フレーム22が面一となるように構成した多目的チェアのフレームとしたものであるから、足掛部フレーム22をリンク機構のうちのストッパとしても作用を奏し、フレーム構成およびリンク構成を簡素にして、コストを低くできる。
【出願人】 【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
【出願日】 平成11年6月4日(1999.6.4)
【代理人】 【識別番号】100080470
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2000−342373(P2000−342373A)
【公開日】 平成12年12月12日(2000.12.12)
【出願番号】 特願平11−158653