| 【発明の名称】 |
シートバック角度調整システム |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 勇一
【氏名】吉田 糾
【氏名】山田 幸史
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| 【要約】 |
【課題】シートリクライニング装置と同時にシートに組み付ける必要がなく、シートにシートリクライニング装置が組み付けられてから任意の時点で組み付けを可能とし、シートバック角度調整システムの大きな組み付け工程の自由度が得られるようにする。
【解決手段】連動シャフト4を、左右のシートリクライニング装置10R,10Lをシートに装着した後に前記左右のシートリクライニング装置に対して一方の前記シートリクライニング装置側から挿入組み付けできるよう構成した、ことである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートの左右にシートリクライニング装置が装着され、該左右のシートリクライニング装置が相互に連動シャフトを介して作動するシートバック角度調整システムにおいて、前記左右のシートリクライニング装置は、夫々シートクッション側に保持されるロアアームと、該ロアアームに回動自在に支持されシートバック側に保持されるアッパアームと、前記ロアアームと前記アッパアームとの間に配設され前記アッパアームの前記ロアアームに対する回動を規制するロック機構とを有して構成され、前記連動シャフトを、前記左右のシートリクライニング装置を前記シートに装着した後に前記左右のシートクリライニング装置に対して一方の前記シートリクライニング装置側から挿入組み付けできるよう構成した、ことを特徴とするシートバック角度調整システム。 【請求項2】 前記左右のシートリクライニング装置の前記ロック機構は、前記連動シャフトが挿通される貫通孔を備えたカムを有し、前記貫通孔は前記連動シャフトに対して前記カムを一体回転可能且つ軸方向に挿入組付け可能な形状を呈する、請求項1記載のシートバック角度調整システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シートバックをシートクッションに対して傾斜角調整自在に支持する左右のシートリクライニング装置を備えたシートバック角度調整システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のシートバック角度調整装システムとしては、 実開平6−5545号公報に示されるものが知られている。これは、シートの左右にシートリクライニング装置が装着され、左右のシートリクライニング装置が相互に連動シャフトを介して作動するシートバック角度調整装システムである。 【0003】この従来装置においては、連動シャフトの長さは、シートバックの幅より長く、左右のシートリクライニング装置を貫通するように構成されており、連動シャフトのシートへの組み付けは、シートリクライニング装置のシートへの組み付けと同時に行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般的に、シートバックは、かなりの重量を有し、左右のシートリクライニング装置が完全にシートに組み付けられるまでシートバックを特別なジグによって所定の位置にセットしておく必要がある。そして、このジグは、シートバックを支えるために強固なものとならざるをえない。又、シートリクライニング装置のシートへの組み付け作業中にに連動シャフトが回転すると、シートリクライニング装置のロックが解除され、シートリクライニング装置の組み付けに都合の良い位置が保てなくなる。このためシートリクライニング装置及び連動シャフトの組み付け手順は、細心の注意を払い進めなければならない。この結果、従来のシートバック角度調整システムのように、左右のシートリクライニング装置と連動シャフトとをシートに同時に組み付けせざるを得ず、シートバック角度調整システムのの組み付け工程の自由度が損なわれていた。 【0005】故に、本発明は、シートに組み付けやすいシートバック角度調整システムを提供することを、その技術的課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、連動シャフトを、左右のシートリクライニング装置をシートに装着した後に前記左右のシートクリライニング装置に対して一方の前記シートリクライニング装置側から挿入組み付けできるよう構成した、ことである。 【0007】この技術的手段によれば、連動シャフトを左右のシートリクライニング装置に対して一方のシートリクライニング装置側から挿入組み付けできるので、連動シャフトは、従来のように、シートリクライニング装置と同時にシートに組み付ける必要がなくなり、シートにシートリクライニング装置が組み付けられてから任意の時点で組み付けが可能となる。これにより、シートバック角度調整システムの大きな組み付け工程の自由度が得られるようになる。 【0008】より好ましくは、前記左右のシートリクライニング装置の前記ロック機構は、前記連動シャフトが挿通される貫通孔を備えたカムを有し、前記貫通孔は前記連動シャフトに対して前記カムを一体回転可能且つ軸方向に挿入組付け可能な形状を呈する、と良い。 【0009】 【発明の実施の形態】図1に示されるように、シートバック角度調整装システム20は、シート(図示せず)の幅方向(図1示左右方向)における左右側部に所定の間隔をもって装着されロック及びロック解除が可能な対のシートリクライニング装置10R、10L、シートリクライニング装置10R、10L間に配置されシートリクライニング装置10R、10Lを連動してロック及び、ロック解除動作させる連動シャフト4、連動シャフト4に取り付けられた操作レバー7によって構成されている。 【0010】シートリクライニング装置10R、10Lは、夫々、ロアアーム1及びアッパアーム2を備えている。ロアアーム1は、シートクッションフレームAにエンボス15の係合とフォルダ6の溶接aによって固定されている。アッパアーム2は、シートバックフレームBにピン22の溶接bとエンボス24との係合によって固定されている。フォルダ6は、ロアアーム1とアッパアーム2とを相対回動自在にシート幅方向において重合保持している。これにより、アッパアーム2は、ロアアーム1に回動自在に支持される。 【0011】図2に示されるように、ロアアーム1には、凹部11が半抜き形成されている。この凹部11は、アッパアーム2に対向する面側に開口しており、アッパアーム2のロアアーム1に対する回動軸線C(図2示)を中心とした内周面11aを備えている。アッパアーム2は、ロアアーム1の凹部11内にその外周面21が凹部11の内周面11aと摺接するように収納されている。このロアアーム1の凹部11の内周面11aとアッパアーム2の外周面21との摺接がロアアーム1とアッパアーム2との相対回動における軸受として機能している。 【0012】アッパアーム2には、凹部25が半抜き形成されている。この凹部25は、ロアアーム1に対向する面側に開口しており、回転軸線Cを中心とした内歯25aを備えている(図5示)。 【0013】ロアアーム1とアッパアーム2との間には、ロック機構3が配設されている。このロック機構3は、3つのポール33、カム32、及びポールプレート31によって構成されている。3つのポール33は、アッパアーム2の凹部25内に回転軸線Cを中心として略等間隔で放射状に配置されており、ロアアーム1の凹部11内に突出形成された3個所のガイド部12によりロアアーム1及びアッパアーム2の径方向に摺動案内されている。このポール33には、アッパアーム2の内歯25aと噛合可能な外歯33aが形成されている。又、ポール33には、突起33bが形成されている。カム32は、アッパアーム2の凹部25に回転軸線上に配置されている。このカム32には、3つのカム面32dが形成されている。このカム面32dは、ポール33の外歯33aとは反対側の背面33cと当接可能となっている。ポールプレート31は、カム32と一体的に作動するように3個所の穴31aと3個所の突起32bとの嵌合でカム32に固着されている。又、ポールプレート31には、3つのカム穴31cが形成されており、このカム穴31cにポール33の突起33bが挿通されている。 【0014】図1及び図2に示されるように、連動シャフト4は、シート幅方向に延在し、シートリクライニング装置10L、10R間の距離より長い長さの棒状のもので、図3に示されるように、その外周面41に開口し且つその長手方向に延びる複数の切り欠き溝42が形成されたスプライン形状の断面を有している。カム32には、回転軸線C上に位置する貫通穴32aが形成されたボス部32eが形成されている。この貫通穴32aは、連動シャフト4の断面形状に対向するスプライン形状の断面を有している。又、ポールプレート31及びアッパアーム2には、回転軸線C上に位置し且つ連動シャフト4の外径に対して十分大きい径の貫通穴31b、23が形成されている。又、ロアアーム1は、回転軸線C上に位置し且つ連動シャフト4を回転自在に支持すべく、回転軸の外径と略同じ径の貫通穴13が形成されている。又、連動シャフト4の一端側及び他端側には、スナップリング溝41が設けられている。このような構成において、連動シャフト4は、回転軸線C上に位置し、その一端側でシートバックフレームBを貫通して、シートリクライニング装置10Lのロアアーム1、カム32、ポールプレート31及びアッパアーム2の貫通孔13、32a、31b、23に挿通されてロアアーム1に回動自在支持され、さらに、シートクッションフレームAを貫通してスナップリング溝41に装着されたスナップリング8にて抜け止めされている。また、その他端側でシートバックフレームBを貫通して、シートリクライニング装置10Rのロアアーム1、カム32、ポールプレート31及びアッパアーム2の貫通孔13、32a、31b、23に挿通されてロアアーム1に回動自在に支持され、さらに、シートクッションフレームAを貫通してスナップリング溝41に装着さらたスナップリング8にて抜け止めされている。 【0015】図1及び図4に示されるように、連動シャフト4の他端には、連動シャフト4のスプライン形状と嵌合する取り付け孔71を有する操作レバー7がネジ部品9によって係止されている。又、図1及び図2に示されるように、カム32のボス部32e周りには、一端がロアアーム1に形成された溝14に係止され且つ他端がボス部32eに形成された溝32cに係止されたスパイラルスプリング5が配置されている。 【0016】連動シャフト4の取り付け方法について説明する。 【0017】図1及び図2に示されるように、連動シャフト4は、シートの左右にシートリクタイニング装置10R、10Lを取り付けた後、シートリクライニング装置10R、10Lの一方側からシートクッションフレームAを通してシートリクライニング装置10R、10Lの一方のロアアーム1の貫通孔13に挿入する。連動シャフト4は、さらにカム32の貫通孔32aを通してアッパアーム2の貫通孔23に挿入し、ロアアーム1、カム32の貫通孔32a及びアッパアーム2に挿入する。シャフト4の挿入後、スナップリング8が連動シャフト4の溝に装着し、連動シャフト4の溝に装着し、連動シャフトを軸方向に動かないように固定する。最後に、操作レバー7をネジなど9の固定手段で連動シャフト4に組み付ける。 【0018】次に上記のように構成し且つ組み付けられたシートバック角度調整システム20の動作について説明する。 【0019】図1は、シートリクライニング装置10R、10Lのロック状態を示し、カム32は、スパイラルスプリング5の付勢力を受けてそのカム面32dでポール33を押してポール33の外歯33aとアッパアーム2の内歯25aとを噛合わせ、アッパアーム2のロアアーム1に対する回動を規制している。 【0020】この状態において、スパイラルスプリング5に抗して、操作レバー7を回転操作すると、連動シャフト4を介して、シートリクライニング装置10R、10Lのカム32とポールプレート31が連動して回動し、ポール33の背面とカム面dとの当接が外れる。操作レバー7の回転操作が進むと、ポール33の突起部33bに対するポールプレート31のカム長孔31cのカム作用により、ポール33がその外歯33aとアッパアーム2の内歯22との噛合を解除する方向に摺動する。これにより、シートリクライニング装置10R、10Lが解除状態となり、アッパーアーム2がロアアーム1に対して回動できるようになる。 【0021】操作レバー7の回転操作を解除すると、パイラルスプリング5の作用により、連動シャフト4を介して、カム32が前述と逆に回転し、シートリクライニング装置10R、10Lは、ロック状態となる。 【0022】シートリクライニング装置10R、10Lは、シートへの組み付けに祭して、作業がもっともしやすい位置にロックさせた状態で行うと良い。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、シートの左右にシートリクライニング装置を有し、左右のシートリクライニング装置の連動シャフトを、シートにシートリクライニング装置を装着してから組み付け可能な構成としたので、シートバック角度調整システムの組み付け工程の自由度を向上させることができる。 【0024】又、本発明によれば、シートリクライニング装置をシートに組み付ける際には、連動シャフトが組み付けられていないので、シートリクライニング装置をシートに組み付ける際、予め最も作業しやすい位置にセットされたシートクライニング装置のロックが解除されることはなく、組み付け作業性をより向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月8日(1999.6.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−342369(P2000−342369A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月12日(2000.12.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−161353 |
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