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【発明の名称】 膝腰用枕及びこれに用いるクリップ体
【発明者】 【氏名】宮添 巌

【要約】 【課題】軽量化のほか、敷布団に一体的に取り付けて継続的な使用を可能とし、好ましい睡眠状態を得る。

【解決手段】腰部と膝部とを下支えさせるべく、空気注入により膨出を自在とした空気袋13,33と、該空気袋13,33が収納される収納カバー23,43とからなる膝腰用枕11であって、空気袋13,33は、連通部16,36を介して相互が連通する一側隔室部17,37と中央隔室部18,38と他側隔室部19,39とに分割され、これら各隔室部のうち、中央隔室部18,38の縦幅の長さは、他の隔室部の縦幅の長さよりも大きくして、中央隔室部18,38の膨出高さが他の隔室部の膨出高さよりも高くなるようにして形成し、収納カバー23,43は、接合側縁部26,46に各別に穿設された1個以上の通孔28,48を介して敷布団に取り付けるためのクリップ体52を付設でき、該クリップ体52を介して膝腰用枕11の着脱を自在とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】仰臥もしくは横臥時に腰部及び/又は膝部を下支えさせるべく、給排気用バルブを介しての空気注入により膨出を自在とした空気袋と、該空気袋の出入を自在に形成された収納カバーとからなる膝腰用枕であって、前記空気袋は、空気注入前の平面形状が略方形を呈して仰臥もしくは横臥時の胴長方向での長さを横幅とし、仰臥もしくは横臥時の身長方向での長さを縦幅とするとき、前記横幅を長さ方向として3分割され、かつ、連通部を介して相互が連通する一側隔室部と中央隔室部と他側隔室部とを有するとともに、これら各隔室部のうち、中央隔室部の前記縦幅の長さは、一側隔室部と他側隔室部との前記縦幅の長さよりも大きくして、空気注入後における中央隔室部の膨出高さが一側隔室部と他側隔室部との膨出高さよりも高くなるようにして形成され、前記収納カバーは、接合側縁部の側に各別に穿設された1個以上の通孔を有することを特徴とする膝腰用枕。
【請求項2】仰臥もしくは横臥時に腰部及び/又は膝部を下支えさせるべく、給排気用バルブを介しての空気注入により膨出を自在とした空気袋からなる膝腰用枕であって、同空気袋は、空気注入前の平面形状が略方形を呈して仰臥もしくは横臥時の胴長方向での長さを横幅とし、仰臥もしくは横臥時の身長方向での長さを縦幅とするとき、前記横幅を長さ方向として3分割され、かつ、連通部を介して相互が連通する一側隔室部と中央隔室部と他側隔室部とを有するとともに、これら各隔室部のうち、中央隔室部の前記縦幅の長さは、一側隔室部と他側隔室部との前記縦幅の長さよりも大きくして、空気注入後における中央隔室部の膨出高さが一側隔室部と他側隔室部との膨出高さよりも高くなるようにしたことを特徴とする膝腰用枕。
【請求項3】前記空気袋は、接合側縁部の側に各別に穿設された1個以上の通孔を有することを特徴とする請求項2記載の膝腰用枕。
【請求項4】請求項1記載の収納カバーの前記通孔もしくは請求項3記載の空気袋の前記通孔を介しての取付けと敷布団への挟着とが自在なクリップ体であって、該クリップ体は、敷布団の側縁部側への挟着を自在に形成されたクリップ本体と、該クリップ本体を前記通孔を介して空気袋もしくは収納カバーへの取付けを自在に形成された介装バンドとで構成され、このうち、前記クリップ本体は、断面略V字形を呈する屈曲基部と、該屈曲基部のそれぞれの開放端側に形成されて対向面相互間での噛合を自在とした一対の咬持部とを備え、一方の咬持部にはその咬持方向に透孔を穿設し、該透孔と対面する他方の咬持部には前記透孔を介して導入されるねじ材と螺着する雌ねじ部と、前記通孔への挿通が自在な突杆部とを設けるとともに、前記介装バンドは、所要長さのバンド本体部と、該バンド本体部の一端側に形成されて前記ねじ材を介して他方の咬持部の側に掛止される一側止着部と、前記バンド本体部の他端側に形成されて前記通孔に挿入させた突杆部を介して同咬持部の側に嵌着される他側止着部とで形成したことを特徴とする膝腰用枕に用いるクリップ体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、敷布団上での仰臥もしくは横臥時に身体における腰部及び/又は膝部を安定的に下支えさせることにより、血行の促進と筋肉の疲労回復とを図りながら休息もしくは熟睡ができる膝腰用枕及びこれに用いるクリップ体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば仰臥時における身体は、腰部や膝裏部が上方に湾曲しているので、床面との間に空隙が生ずる。このため、就寝時などに敷布団上にて仰臥体勢にある身体は、敷布団との間に空隙が生じた状態のもとで、何等の下支え手段ももたないで腰部や膝裏部に掛け布団や自重などに由来する重力を直接に受けることになる。
【0003】したがって、仰臥休養状態にある身体(例えば睡眠中の身体)は、気付かぬうちに腰部や膝裏部の周辺部の筋肉を疲れさせ、結果的に生体を疲労させるに至り、寝覚めが悪かったり、身体が重く感じたりすることになる。
【0004】かかる不具合を解消するものとして、本願出願人は、実開平6−75489号公報に開示されているように、腰部を下支えするチューブ状の腰枕部と、膝裏部を下支えする弧状当接面を有する脚枕部とを一体的に連結して敷布団と畳との間に敷き込んで使用する「足腰用仰臥支持具」をすでに提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記「足腰用仰臥支持具」による場合には、腰枕部と脚枕部とがセットになって組み合わされた一体形であったことから、重いばかりでなく、収納のための特別のスペースも必要になるなど、使用する際や仕舞う際などにおける取扱いが比較的煩雑になるという不都合があった。
【0006】また、上記「足腰用仰臥支持具」は、敷布団を敷く前に畳上に配置しておく必要があることから作業的に面倒で継続的な使用を阻害するばかりでなく、弧状当接面を有する脚枕部が比較的硬質であることもあって、横向きに寝ると膝の側面が当たって痛くなるなどの不具合もあった。
【0007】本発明は上記従来技術にみられた課題に鑑み、軽量でクッション性に富むほか、使用する際や仕舞う際などの取扱いも非常に簡便化できる膝腰用枕及びこれに用いるクリップ体を提供することにその目的がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうち、第1の発明の構成上の特徴は、仰臥もしくは横臥時に腰部及び/又は膝部を下支えさせるべく、給排気用バルブを介しての空気注入により膨出を自在とした空気袋と、該空気袋の出入を自在に形成された収納カバーとからなる膝腰用枕であって、前記空気袋は、空気注入前の平面形状が略方形を呈して仰臥時の胴長方向での長さを横幅とし、仰臥時の身長方向での長さを縦幅とするとき、前記横幅を長さ方向として3分割され、かつ、連通部を介して相互が連通する一側隔室部と中央隔室部と他側隔室部とを有するとともに、これら各隔室部のうち、中央隔室部の前記縦幅の長さは、一側隔室部と他側隔室部との前記縦幅の長さよりも大きくして、空気注入後における中央隔室部の膨出高さが一側隔室部と他側隔室部との膨出高さよりも高くなるようにして形成され、前記収納カバーは、接合側縁部の側に各別に穿設された1個以上の通孔を有することにある。
【0009】また、第2の発明の構成上の特徴は、仰臥もしくは横臥時に腰部及び/又は膝部を下支えさせるべく、給排気用バルブを介しての空気注入により膨出を自在とした空気袋からなる膝腰用枕であって、同空気袋は、空気注入前の平面形状が略方形を呈して仰臥時の胴長方向での長さを横幅とし、仰臥時の身長方向での長さを縦幅とするとき、前記横幅を長さ方向として3分割され、かつ、連通部を介して相互が連通する一側隔室部と中央隔室部と他側隔室部とを有するとともに、これら各隔室部のうち、中央隔室部の前記縦幅の長さは、一側隔室部と他側隔室部との前記縦幅の長さよりも大きくして、空気注入後における中央隔室部の膨出高さが一側隔室部と他側隔室部との膨出高さよりも高くなるようにしたことにある。この場合、前記空気袋には、接合側縁部の側に各別に穿設された1個以上の通孔を具備させるのが好ましい。
【0010】さらに、第3の発明の構成上の特徴は、第1の発明における収納カバーの前記通孔もしくは第2の発明における空気袋の前記通孔を介しての取付けと敷布団への挟着とが自在なクリップ体であって、該クリップ体は、敷布団の側縁部側への挟着を自在に形成されたクリップ本体と、該クリップ本体を前記通孔を介して空気袋もしくは収納カバーへの取付けを自在に形成された介装バンドとで構成され、このうち、前記クリップ本体は、断面略V字形を呈する屈曲基部と、該屈曲基部のそれぞれの開放端側に形成されて対向面相互間での噛合を自在とした一対の咬持部とを備え、一方の咬持部にはその咬持方向に透孔を穿設し、該透孔と対面する他方の咬持部には前記透孔を介して導入されるねじ材と螺着する雌ねじ部と、前記通孔への挿通が自在な突杆部とを設けるとともに、前記介装バンドは、所要長さのバンド本体部と、該バンド本体部の一端側に形成されて前記ねじ材を介して他方の咬持部の側に掛止される一側止着部と、前記バンド本体部の他端側に形成されて前記通孔に挿入させた突杆部を介して同咬持部の側に嵌着される他側止着部とで形成したことにある。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のうち、第1の発明(膝腰用枕)についての一例を示すものであり、膝腰用枕11は、敷布団上での仰臥もしくは横臥時に膝部を下支えさせるべく、給排気用バルブ20を介しての空気注入により膨出を自在とした合成樹脂製の空気袋13と、該空気袋13の出入を自在に形成された合成樹脂製もしくは布製の収納カバー23とからなる膝用枕12として形成することができる。
【0012】また、膝腰用枕11は、腰部を下支えさせるべく、給排気用バルブ40を介しての空気注入により膨出を自在とした合成樹脂製の空気袋33と、該空気袋33の出入を自在に形成された合成樹脂製もしくは布製の収納カバー43とからなる腰用枕32として形成することもできる。
【0013】なお、本発明において膝用枕12としての膝腰用枕11と腰用枕32としての膝腰用枕11とは、これらを使用する部位の違いに由来する規格サイズ上の違いはあるものの、構造的にはほぼ同じなので、膝用枕12としての膝腰用枕11を中心に以下に説明することとし、腰用枕32としての膝腰用枕11については、膝用枕12との相違点のみを説明するものとする。
【0014】すなわち、膝用枕12としての膝腰用枕11において空気注入前の平面形状が平坦な略方形を呈する空気袋13は、図2に示すように仰臥もしくは横臥時の胴長方向での長さを横幅Tとし、仰臥もしくは横臥時の身長方向での長さを縦幅Lとするとき、横幅Tを長さ方向とする間仕切り接合部14を介して3分割され、かつ、周縁接合部15の内方に設けられた連通部16を介して相互が連通する一側隔室部17と中央隔室部18他側隔室部19とを有して形成されている。
【0015】また、これら各隔室部18〜19のうち、中央隔室部19の縦幅L2 の長さは、一側隔室部17の縦幅L1 と他側隔室部19の縦幅L3 との長さよりも大きくすることにより、図2(ロ)に示すように空気注入後における中央隔室部18の膨出高さH2 が一側隔室部17の膨出高さH1 や他側隔室部19の膨出高さH3よりも高くなるようにして形成されている。
【0016】さらに、収納カバー23は、図1に示すように空気袋13を出入するため、スライダー付きタファスナーからなる開閉具25が付設された開口部24がその縦幅L方向に設けられているほか、横幅T方向での対向二辺に位置するそれぞれの周縁接合部26の各二か所から各別に突設された計4個の舌片部27を有しており、それぞれの舌片部27には、クリップ体52を取り付けるために用いられる通孔28が穿設されている。なお、腰用枕32の側の収納カバー43については、膝用枕12の空気袋13よりも縦幅が小さい空気袋33を収納し得る程度の大きさであることから、通孔48付きの舌片部47も縦幅方向での対向二辺に位置するそれぞれの周縁接合部46に各1個ずつ突設されており、その横幅方向に設けられた開口部44にはスライダーなしのファスナーからなる開閉具45が付設されている。
【0017】図3は、本発明のうち、第2の発明(膝腰用枕)についての一例を図2に対応させて示したものである。この場合、膝用枕12´もしくは図示しない腰用枕として形成される膝腰用枕11は、図2に示す空気袋13とほぼ同様の構造を備えた空気袋13´のみで形成されている。なお、第1の発明における膝用枕12との相違は、膝用枕12´が図1に示すような収納カバー23を備えていないため、空気袋13´の周縁接合部15´に図1の収納カバー23が備えている舌片部27と同様の配置関係のもとで舌片部27´が付設されている点にあり、該舌片部27´に穿設された通孔28´を介してクリップ体52が取り付けられることになる。
【0018】一方、図4は、本発明のうち、第3の発明(膝腰用枕に用いるクリップ体)についての一例を示す拡大斜視図であり、図5は、膝腰用枕11の側に取り付けた際の状態を示す拡大斜視図である。
【0019】これら図4と図5とによれば、クリップ体52は、図6における敷布団4の側縁部側への挟着を自在に形成されたクリップ本体53と、該クリップ本体53を通孔28,48を介して収納カバー23,43の側への取付けが自在となって、もしくは通孔28´を介して空気袋13´の側への取付けが自在となって形成されている介装バンド65とで構成されている。
【0020】このうち、クリップ本体53は、断面が略V字形や略U字形を呈する屈曲基部54と、該屈曲基部54のそれぞれの開放端側に形成されて対向面57,58相互間での噛合、つまり対向面57,58のそれぞれに相互に噛合する鋸歯状など、適宜の噛合構造を備えた凹凸部59,60を設けることにより、相互間での噛合を自在とした一対の咬持部55,56とを備えて形成されている。
【0021】しかも、一方の咬持部55には、その基端側に咬持方向へと向かう透孔61が穿設されており、該透孔61と対面する他方の咬持部56には、透孔61を介して導入されるねじ材75が螺着される埋込みナットなどからなる雌ねじ部62と、通孔28,28´,48への挿通が自在でその先端に大径部63aを有してなる突杆部63とが設けられている。
【0022】また、介装バンド65は、所要長さのバンド本体部66と、該バンド本体部66の一端側に形成されて蝶ねじなどからなるねじ材75を介して他方の咬持部56の側に掛止される一側止着部67と、バンド本体部66の他端側に形成されて通孔28,28´,48に挿入させた突杆部63を介して同咬持部56の側に嵌着される他側止着部70とで形成されている。
【0023】この場合、介装バンド65における一側止着部67は、ねじ材75が挿通される部位に掛止孔68を、咬持部56の外面部56aに突設された突起部64と対面する部位に支持孔69をそれぞれ穿設することにより形成されている。
【0024】また、介装バンド65における他側止着部70は、他方の咬持部56がその側面部56bに有する突杆部63に圧入して嵌着し得るように、肉厚を他の部位よりもやや厚くして形成されたキャップ部71と、該キャップ部71に形成されて突杆部63の大径部63aとの嵌合を自在とした嵌合孔72とで形成されている。
【0025】次に、上記構成からなる本発明の作用・効果につき、第1の発明(膝腰用枕)と第3の発明(膝腰用枕に用いるクリップ体)との組み合わせを例に、以下に説明する。
【0026】すなわち、膝腰用枕11を使用する際には、まず、給排気用バルブ20を介して空気袋13内にある程度の空気圧が得られるまで空気を注入した後、該空気袋13を開口部24から収納カバー23内に収納する。なお、空気袋13の空気圧は、所望に応じて適宜調節した上で、実際の使用に供されることになる。
【0027】また、クリップ本体53の咬持部56の雌ねじ部62に介装バンド65における一側止着部67の掛止孔68を対面させた上で、ねじ材75を咬持部55の透孔61から挿入して雌ねじ部62にある程度の長さまで送り込んで螺着する。この状態では、クリップ本体53は、咬持部55,56の凹凸部59,60相互が離れている。
【0028】次いで、介装バンド65における一側止着部67の支持孔69を咬持部56の突起部64に挿入して支持させた上で、咬持部56の突杆部63を収納カバー23の舌片部27が備えている通孔28に挿通させ、その大径部63aを介して他側止着部70のキャップ部71が備える嵌合孔72に嵌着させる。このようにして行われる取付け作業をそれぞれの通孔28に対し各別に行うことにより、クリップ体52のそれぞれは、収納カバー23の各舌片部27に対し取り付けることができる。
【0029】かくして、図6に示すように就寝時に身体1の膝部2が位置する部位の敷布団4の裏側に、その横幅方向へと膝用枕12として形成されている膝腰用枕11をクリップ体52を介して取り付ける。具体的には、これを使用する者にとって最も適した位置を定めた上で、敷布団4の裏側の綿部分を相互が開いた状態にある咬持部55,56により挟持させ、ねじ材75を緊締して凹凸部59,60相互を噛合させることにより行われる。
【0030】このようにして膝用枕12として形成されている膝腰用枕11は、そのすべてのクリップ体52を敷布団4の裏側にて挟着させることにより、敷布団4の側と一体化される。なお、腰用枕32として形成されている膝腰用枕11も同様の手順を踏むことにより、敷布団4の側に一体的に取り付けることができる。
【0031】したがって、敷布団4に膝腰用枕11を取り付けた後は、敷布団4ともども畳んで押し入れにしまうことができ、就寝時には単に敷布団4を敷くだけで膝腰用枕11も配置できるので、継続的な使用が可能となる。また、膝腰用枕11自体は非常に軽量なので、敷布団4ともどもの出し入れも老人や婦女子のように力の弱い人であっても容易に行うことができる。
【0032】しかも、膝腰用枕11は、咬持部56の突杆部63に嵌合孔72を介して嵌着されているキャップ部71を単に引き抜くだけで、図6に示すような敷布団4の側から極く容易に取り外すことができる。このため、膝腰用枕11は、クリップ体52を敷布団4の所定位置に残したままで、例えば空気を抜いて旅行等に携行し、旅先などで使用することができるほか、膝腰用枕11のみを取り外して敷布団4を日干しすることもできる。また、旅行から帰った際や、敷布団4の日干しを終えた後は、使用する者にとって最適な位置を確保して敷布団4に残置されているクリップ体52を介することにより、再度、膝腰用枕11を極く容易に所定位置へと取り付けることができる。
【0033】また、図6に示す使用状態図からも明らかなように、通常の仰臥もしくは横臥時には膝部2や腰部3を下支えし、この部分に加わる重力をよく受け止めることができる。しかも、例えば膝用枕12としての膝腰用枕11は、図2(イ)に示されているように、中央隔室部19の縦幅L2 の長さが一側隔室部17の縦幅L1 や他側隔室部19の縦幅L3 の長さよりも長いので、図2(ロ)に示されているように空気注入後における中央隔室部18の膨出高さH2 は、一側隔室部17の膨出高さH1 や他側隔室部19の膨出高さH3 よりも高くなる。したがって、膝腰用枕11は、湾曲する膝部2や腰部3に対しクッション性のあるアーチ状となって下支えできることになる。つまり、仰臥時と横臥時とにおいては、膝部2や腰部4が敷布団4との間に形成する凹曲面形状も異なることになるが、いずれの場合にあっても膝腰用枕11自体が非常にクッション性に富んでいるので、上記凹曲面形状の違いによく追随して好ましいフィット感のもとで下支えさせることができる。
【0034】このため、膝腰用枕11により下支えされた状態で就寝する場合は、身体にかかる重力を緩和できるので、無用な寝返りを打つ必要がなくなり、結果的に寝具の乱れも少なくなって暖かい状態で姿勢よく熟睡できることになる。また、熟睡中に無意識で横向きになろうとしても、膝腰用枕11により下支えされているので、正しい姿勢を自然に維持できる。また、加齢とともに筋力が低下した体重の重い人がかかり易い関節炎についてもその発生予防に寄与させることができる。さらに、就寝時に身体に重力がかからないので、血行を促進し、消化をよくし、その日一日に蓄積されている背筋等の疲労を解消することで、寝覚めが快適で楽であるほか、身体が軽く感じられるようになる。さらに、このようにウォーターベットと同等の効果を得ることができるにもかかわらず、製品を構造を簡素化することで安価に提供することができるほか、その全体も軽量、コンパクトであることから収納も容易である。
【0035】なお、第2の発明(膝腰用枕)と第3の発明(膝腰用枕に用いるクリップ体)との組み合わせについては、第1の発明における場合と取り扱いがほぼ同じなので、その説明は省略する。また、クリップ体52を用いることなく、膝用枕12及び/又は腰用枕32としての膝腰用枕11を敷布団4の表面もしくは裏面に敷き込んで使用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、仰臥もしくは横臥時に身体における腰部及び/又は膝部を安定的に下支えさせることができるので、これらの部位に重力がかかるのを防止して血行の促進と筋肉の疲労回復とを図ることができる。
【0037】特に、空気袋は、相互に連通する一側隔室部と中央隔室部と他側隔室部とのうち、中央隔室部の縦幅の長さが他の隔室部の縦幅の長さよりも大きくして形成されているので、空気注入後の中央隔室部の膨出高さを他の隔室部の膨出高さよりも高くできるので、注入空気量を調整しつつその上面に腰部及び/又は膝部の曲面に沿うクッション性のあるアーチを形成して、好ましいフィット感のもとで下支えさせることができる。
【0038】また、膝腰用枕は、別体となった膝用枕と腰用枕として用意でき、かつ、クリップ体を介して敷布団に着脱自在に取り付けることができるので、軽量化と省スペース化とを同時に実現できるはもとより、使用する際や仕舞う際などの取扱いも簡便化することができる。しかも、取り外した後の膝腰用枕は、敷布団の所定位置に残置されているクリップ体を介して極く容易に再び取り付けることができるので、取付け作業の都度、最適位置を捜さなければならないという煩雑な手間を省くことができる。
【0039】さらに、膝用枕及び/又は腰用枕として用意される膝腰用枕は、好ましいエアクッションのもとで身体に柔軟に接触させることができるので、安眠を阻害せずに就寝中の寝返りも違和感なく自然な状態のもとで行うことができる。
【0040】さらにまた、膝腰用枕により下支えされた状態で就寝する場合は、身体にかかる重力を緩和できるので、無用な寝返りを打つ必要がなくなり、結果的に寝具の乱れも少なくなって暖かい状態で姿勢よく熟睡できることになる。また、熟睡中に無意識で横向きになろうとしても、膝腰用枕により下支えされているので、正しい姿勢を自然に維持できる。
【出願人】 【識別番号】000161378
【氏名又は名称】宮添 巌
【出願日】 平成11年4月16日(1999.4.16)
【代理人】 【識別番号】100086449
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 浩明
【公開番号】 特開2000−300394(P2000−300394A)
【公開日】 平成12年10月31日(2000.10.31)
【出願番号】 特願平11−109547