| 【発明の名称】 |
可動式ヘッドレスト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉 田 知 徳
【氏名】藤 本 涼
【氏名】江 口 森 幸
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| 【要約】 |
【課題】ヘッドレストステーを略逆U字状に弯曲形成する際に屈折部に発生する変形等により支持板,ラチェット部材,旋回フック等が挿通または取付けが困難となるのを防止する。作業性を向上させる。
【解決手段】ラチェット部材41,支持ブラケット42を略逆U字状に一体に形成されたヘッドレストステー20の水平支持部21の略中央に設ける。ヘッドレストフレーム30を前記ラチェット部材41,支持ブラケット42の下端位置で屈折させる。ラチェット部材41にヘッドレストステー20の挿通孔411を形成する。ラチェット部材41の挿通孔411をヘッドレストステー20の屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔が略楕円形状に形成されていることを特徴とする可動式ヘッドレスト装置。 【請求項2】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成されていることを特徴とする可動式ヘッドレスト装置。 【請求項3】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、前記ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されていることを特徴とする可動式ヘッドレスト装置。 【請求項4】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成され、前記ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されていることを特徴とする可動式ヘッドレスト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに設置される可動式ヘッドレスト装置に関するもので、更に詳細に説明すると、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、車両用シートにあっては、車両の走行中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る着座状態にあってもその疲労をできるだけ軽減することが望まれ、そのために種々のサポート装置が付設されている。このサポート装置として、代表的なものに乗員の頭部を支持できるようにシートバックの上端部に設けられるヘッドレスト装置がある。 【0003】ところで、前記ヘッドレスト装置として、従来から種々の構成のものが提案されており、例えば、シートバック上端部から突設したヘッドレストステーにより支持されるヘッドレストをシートの前後方向にその傾斜角度を可変できるようにした可動式ヘッドレスト装置も知られており、この可動式ヘッドレスト装置によれば、乗員のフィーリングをより一層向上させることが可能である。 【0004】従来の可動式ヘッドレスト装置の構成について、実公平2−1083号公報や実開昭63−133144号公報に示されるロック機構を内蔵したものが一般に知られている。即ち、図7及び図8に示すように、実公平2−1083号公報に示される可動式ヘッドレスト装置1は、ヘッドレストステー2及びヘッドレスト本体3を主として構成されており、ヘッドレストステー2は、ヘッドレスト本体3をシートバック上に支持するもので、ヘッドレスト本体3は、発泡材等からなる緩衝体内に剛性を有するケース状のヘッドレストフレーム3aが埋設されており、このヘッドレストフレーム3aは、ヘッドレストステー2に回動可能に支持されている。 【0005】即ち、図7に示すように、ヘッドレストフレーム3a内部の構成としては、略U字形のヘッドレストステー2の両側部に一対の支持板4が溶接等により固着され、更にこの一対の支持板4の外側には夫々一対の囲い壁5が配置され、両囲い壁5の旋回時の中心軸となる一本のパイプ4aが差し渡し状に配され、囲い壁5は、パイプ4aを介して固着されている。そして、ヘッドレストフレーム3a内に前記支持板4並びに囲い壁5が収容されている。 【0006】次に、図8に示すように、前記ヘッドレスト本体3の傾動角度調整機構について説明すると、一対の支持板4のうち片側の支持板4上に旋回フック6が、また一対の囲い壁5を一体に連結固着したパイプ4a上には、旋回フック6と係合する扇形のラチェット部材7が夫々配置されており、旋回フック6は、ラチェット部材7のラチェット歯7aと係合する方向に板バネ8によりバネ付勢されている。尚、この板バネ8は、カシメピン6aにより、支持板4に固定されている。 【0007】従って、ヘッドレスト本体3を前傾方向に押圧すると、ヘッドレスト本体3は、パイプ4aを回転軸として旋回し、旋回フック6の爪部6bは、ラチェット部材7の各ラチェット歯7aと順次係合し、前傾傾斜角度を次第に深めて行き、その時旋回フック6の上端側6cは板バネ8に押圧され、旋回フック6はカシメピン6aを中心に反時計方向に旋回力が加えられ、旋回フック6の爪部6bは、ラチェット部材7との係合を確実なものとする。 【0008】また、ヘッドレスト本体3の傾斜量が最大となれば、ラチェット部材7の終端部に旋回フック6の爪部6bが乗り上げ、旋回フック6はカシメピン6aを中心に時計方向に旋回し、旋回フック6の爪部6bはラチェット部材7から離反する。この状態になるとヘッドレスト本体3は、引っ張りバネの引っ張り作用により、元位置、即ち直立状態への復帰運動を起こし、これに伴なうラチェット部材7の時計方向への旋回によってラチェット部材7のラチェット歯7aの始端側と旋回フック6の爪部6bが当接し、旋回フック6が反時計方向に強制旋回させられ、旋回フック6の爪部6bは再度板バネ8に押圧されてヘッドレスト本体3の直立位置を確保するラチェット部材7のラチェット歯7aと係合して、ヘッドレスト本体3は直立して元位置に復帰するという動作を行なう。 【0009】また、実開昭63−133144号公報等に示されるロック機構を内蔵した可動式ヘッドレスト装置1においては、図7及び図8と対応する部分には同一符号を付して図9に示す如く、ヘッドレストステー2を水平杆部2aと左右一対の脚部2bとに分割形成し、水平杆部2aと左右一対の脚部2bとを連結し、ヘッドレストステー2を略逆U字状に弯曲形成する際に発生する屈折部の変形による組付作業性の悪さを回避する構成のものが存在する。 【0010】この水平杆部2aにヘッドレストフレーム3aや支持板4及びロック機構のラチェット部材7,旋回フック6等を組付け、または組付ける前に水平杆部2aと左右一対の脚部2bとを連結固着し、水平杆部2aの端部より前記支持板4及びロック機構のラチェット部材7,旋回フック6等を簡易迅速に挿通させ、または取付けることができるようにし、ロック機構の組付作業を容易に行えるようにしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来の可動式ヘッドレスト装置1においては、ヘッドレストフレーム3aはヘッドレストステー2とは別体のパイプ4aに回動可能に支持されるように構成され、またはヘッドレストステー2の水平杆部2aに回動可能に支持されるように構成されているので、部品点数が増大し、コストアップとなる欠点を有し、また略逆U字状に弯曲形成したヘッドレストステー2を用いる場合には、左右一対の脚部2bの先端側から前記支持板4及びロック機構のラチェット部材7,旋回フック6等を挿通しようとしても、ヘッドレストステー2を略逆U字状に弯曲形成する際に発生する屈折部の変形により容易に挿通することができない虞れを有するものであった。 【0012】本発明の目的は、ヘッドレスト本体をヘッドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレスト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレスト装置において、ヘッドレストステーを略逆U字状に弯曲形成する際に屈折部に発生する変形等により支持板,ラチェット部材,旋回フック等が挿通または取付けが困難となることがなく、作業性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が行なえる可動式ヘッドレスト装置を提供するものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔が略楕円形状に形成されていることを特徴とする。 【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、ヘッドレストステーが水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから一体に形成されている場合にも、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔が略楕円形状に形成されているので、略楕円形状の長径側で変形を吸収して挿通させることができ、作業性を向上させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0015】次いで、本発明の請求項2に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成されていることを特徴とする。 【0016】従って、請求項2に記載の発明によれば、ヘッドレストステーが水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから一体に形成されている場合にも、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成されているので、略楕円形状を小さくすることができ、且つ、略楕円形状の長径側で変形を吸収して挿通させることができ、作業性を向上させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0017】また、本発明の請求項3に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、前記ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されていることを特徴とする。 【0018】請求項3に記載の発明によれば、ヘッドレストステーが水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから一体に形成されている場合にも、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されているので、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔が大きく、ラチェット部材の挿通が容易に行え、作業性を向上させることができ、ブッシュによりガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0019】また、本発明の請求項4に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成され、前記ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されていることを特徴とする。 【0020】請求項4に記載の発明によれば、ヘッドレストステーが水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから一体に形成されている場合にも、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成されているので、略楕円形状を小さくすることができ、且つ、略楕円形状の長径側で変形を吸収して挿通させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができ、またラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されているので、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔が大きく、ラチェット部材の挿通が容易に行え、作業性を向上させることができ、ブッシュによりガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可動式ヘッドレスト装置の実施形態について、図面を参照して詳述する。図1は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけるヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係を示す正面図、図2は本発明のヘッドレストフレーム内のロック機構部分を示す構成説明図、図3は本発明のロック機構部の各構成部材を示す分解斜視図、図4(a),(b)及び図5(a),(b)は本発明の支持ブラケットとヘッドレストステーの構成を示す正面説明図、図6(a),(b)は本発明の支持ブラケットとヘッドレストステーとの関係を示す断面図を夫々示す。 【0022】図1乃至図3において、本発明に係る可動式ヘッドレスト装置10は、図示しない車両用シートのシートバックにヘッドレスト本体を支持するために設けられるヘッドレストステー20と、このヘッドレストステー20に支持されるヘッドレストフレーム30とから大略構成されている。 【0023】前記ヘッドレストステー20は略逆U字状に一体に屈折形成され、ヘッドレストステー20は水平支持部21と、この水平支持部21の両端より一体に下方に向けて伸びる一対の脚部22とを備えた鋼製パイプ材からなり、図示しないシートバックの上縁側に抜き差し自在に装着される。 【0024】一方、このヘッドレストステー20の水平支持部21に支持されるヘッドレストフレーム30は、金属鋼板を中空状にプレス成形して形成されている。このヘッドレストフレーム30は、図2及び図3に示す如く、中央下側の両側部にヘッドレストステー20の水平支持部21を軸受けする軸受部31としての中空円筒部を備えると共に、ヘッドレストフレーム30内に後述するロック機構部40が内装されている。 【0025】図1に示す如く、前記ヘッドレストフレーム30は前記水平支持部21の下端位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレーム30の下端の屈折部33が一直線上に形成されている。またヘッドレストフレーム30は下端の屈折部33で屈折された状態で、バーリングカシメ35によりカシメ処理され、また外周縁が液密性を保持して接合されている。また前記ヘッドレストフレーム30のアッセンブリー時のガイド穴37がヘッドレストフレーム30の表裏を貫通して形成されている。 【0026】尚、図示はしないが、ヘッドレストフレーム30の外周にポリウレタンフォーム等を一体発泡成形してパッド材を成形し、ヘッドレスト装置10にクッション性を付与すると共に、製品外表面にクロス等の表皮材を貼着して可動式ヘッドレスト装置10の手触り感や外観意匠性を高めるように構成されている。 【0027】次に、ロック機構部40の構成を説明すると、図2及び図3に示すように、ロック機構部40は、略扇形状のラチェット部材41と、ヘッドレストステー20の水平支持部21に取付けられる支持ブラケット42と、支持ブラケット42とラチェット部材41との間に介挿され、ラチェット部材41と係合する係止部材43と、ラチェット部材41に取付けられるテンションスプリング44と、係止部材43にスプリング付勢する捩りコイルバネ45と、支持ブラケット42とラチェット部材41とを結合するリベット46、並びにヘッドレストステー20に嵌め込まれるブッシュ47とから構成されている。前記ラチェット部材41はヘッドレストステー20の水平支持部21の略中央に設けられている。 【0028】更に詳しくは、ラチェット部材41は、下側に設けられたヘッドレストステー20の挿通孔411にブッシュ47を嵌め込み、ヘッドレストステー20の水平支持部21にブッシュ47を介して取付けられている。前記ヘッドレストステー20の挿通孔411は図4(a),(b)及び図6(a)に示す実施の形態ではヘッドレストステー20の水平支持部21の両端と一対の脚部22との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形に形成され、また図5(a),(b)及び図6(b)に示す実施の形態では水平支持部21の外径より大きく形成された円形に形成されている。 【0029】尚、ブッシュ47を省略し、挿通孔411を略楕円形に形成されたものを用いるものであってもよい。支持ブラケット42は、ヘッドレストステー20の水平支持部21に固定されるが、ラチェット部材41は、ヘッドレストフレーム30と一体にヘッドレストステー20の水平支持部21を基に回動する。 【0030】図4(a),(b)及び図6(a)に示す実施の形態では前記ラチェット部材41のヘッドレストステー20の水平支持部21の挿通孔411が略楕円形状に形成されているので、略楕円形状の長径側で変形を吸収してラチェット部材41を挿通させることができ、作業性を向上させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができる。 【0031】図5(a),(b)及び図6(b)に示す実施の形態では、前記ラチェット部材41のヘッドレストステー20の挿通孔411が大きく形成されているので、ブッシュ47の挿通が容易で、ヘッドレストステー20にラチェット部材41を容易に挿通することができる。 【0032】また前記ヘッドレストフレーム30の前記水平支持部21の下端位置での屈折は、支持ブラケット42の下端が水平支持部21の略中央位置で、水平支持部21の下端より下方に突出している分だけ下方位置に形成されるものである。 【0033】更に、ラチェット部材41のラチェット歯412と、係止部材43の爪部431とが係止し、ラチェット部材41に設けられている円弧状のガイド孔413に差し込まれているリベット46の軸部461が、係止部材43の孔部432に入り込み係止部材43が回動自在に支持され、リベット46の小径軸462が支持ブラケット42の取付部421に取付けられて、支持ブラケット42とラチェット部材41との間に係止部材43が支持され、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプリングに替えて、捩りコイルバネ45によりロックオン時に係止部材43がロック方向にバネ付勢されている。 【0034】また、ラチェット部材41の取付片414にテンションスプリング44の一端441が固定されており、テンションスプリング44の他端442は支持ブラケット42に取付けられ、ラチェット部材41はそのロック方向にテンションスプリング44によりバネ付勢され、更に、ラチェット部材41と係止部材43との係合が解除された時のテンションスプリング44によりヘッドレストフレーム30は後方側へバネ付勢される。 【0035】このように、本発明に係る可動式ヘッドレスト装置10は、係止部材43をバネ付勢する手段として、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプリングに替えて、単一の捩りコイルバネ45を使用している。この捩りコイルバネ45は、一方端をフック状の係止片452として形成し、支持ブラケット42の係止用切欠422に係止すると共に、他方端は係止部材43を付勢する付勢部453として折曲されている。また、中央部の巻き部451は、支持ブラケット42の円柱状のガイド用のエンボス部423に嵌め込み支持される。 【0036】従って、図3に示すように、ヘッドレストフレーム30内のロック機構部40として、支持ブラケット42とラチェット部材41との間に係止部材43が回動可能に支持されているが、支持ブラケット42に取付けられるこの捩りコイルバネ45により係止部材43がバネ付勢される。 【0037】このように、本発明によれば、従来の板バネに比べ、加工コストが低減でき、しかも、板バネのように全体が変形するのではなく、変位量としては、巻き部451から付勢部453にかけての部位のみであり、変位量が少なく、バネ応力やバネ荷重等が簡単に設定できると共に、取付けについても支持ブラケット42のエンボス部423に捩りコイルバネ45の巻き部451を嵌め込み、支持ブラケット42の係止用切欠422にフック状の係止片452を係止すると共に、他方側の付勢部453を係止部材43に当接させるだけで簡単に取付けることができ、組付作業も簡単に行なえるという有利さがある。 【0038】また、ヘッドレストフレーム30の下端の屈折部の形成が容易で、液漏れを防止することができ、ヘッドレストフレーム30の外周縁が液密性を保持して接合されているので、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂の原液がヘッドレストフレーム30の内部に浸入するのを防止することができる。 【0039】前記ヘッドレストステー20の水平支持部21はヘッドレストフレーム30の軸受部31に軸受けされるが、本発明は、ヘッドレストフレーム30の可動時における摺動トルクを常に適正に維持でき、確実なロック強度が得られ、且つ角度調整作業も円滑に行なうことができるものである。前記ヘッドレストフレーム30の下端の屈折部33と、この屈折部33の上方の軸受部31との間に軸方向に沿って凸条部32が設けられている。 【0040】ヘッドレストフレーム30の軸受部31となる中空円筒部と、ヘッドレストステー20の水平支持部21との間の摺動トルクを凸条部32により調整することができる。即ち、ヘッドレストステー20の水平支持部21と、ヘッドレストフレーム30の軸受部31との間のクリアランスが大き過ぎる場合には、軸受部31の外周に軸方向に沿って突設されている凸条部32の両側から内側に絞り込むことにより、軸受部31の内径を縮小させることができる。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1に記載の可動式ヘッドレストフレームによれば、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔が略楕円形状に形成されているので、略楕円形状の長径側で変形を吸収して挿通させることができ、作業性を向上させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0042】次いで、本発明の請求項2に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成されているので、略楕円形状を小さくすることができ、且つ、略楕円形状の長径側で変形を吸収して挿通させることができ、作業性を向上させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0043】また、本発明の請求項3に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、前記ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されているので、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔が大きく、ラチェット部材の挿通が容易に行え、作業性を向上させることができ、ブッシュによりガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0044】また、本発明の請求項4に記載の可動式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステーは水平支持部と該水平支持部の両端から下方に屈折形成された一対の脚部とから形成され、前記ラチェット部材にヘッドレストステーの挿通孔が形成され、該ヘッドレストステーの挿通孔がヘッドレストステーの水平支持部の両端と一対の脚部との間に形成された屈折部の形状に対応する略楕円形状に形成され、前記ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されているので、略楕円形状を小さくすることができ、且つ、略楕円形状の長径側で変形を吸収して挿通させることができ、また略楕円形状の短径側でガタのない回動機能を得ることができ、またラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔にブッシュが嵌合されているので、ラチェット部材のヘッドレストステーの挿通孔が大きく、ラチェット部材の挿通が容易に行え、作業性を向上させることができ、ブッシュによりガタのない回動機能を得ることができ、部品点数を減少させて経済性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られる。 【0045】本発明によれば、ヘッドレストステーを略逆U字状に弯曲形成する際に屈折部に発生する変形等により支持板,ラチェット部材,旋回フック等が挿通または取付けが困難となることがなく、作業性を向上させることができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が行なえる可動式ヘッドレスト装置を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000210089 【氏名又は名称】池田物産株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月24日(1999.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074170 【弁理士】 【氏名又は名称】秋山 修
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| 【公開番号】 |
特開2000−270957(P2000−270957A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−80378 |
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