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【発明の名称】 理美容用椅子の回転ロック装置
【発明者】 【氏名】高田 知明

【氏名】村西 英伸

【氏名】井上 哲郎

【要約】 【課題】従来における回転位置センサを用いて理美容椅子の特定個所を検出してロックする装置にあっては、前記検出した後に直ちにアクチュエータが動作して回転中の理美容椅子をロックするために、理美容椅子が停止した時点で大きな反力が作用し、従って、着座している被施術者に大きな衝撃力が加わって危険であり、最悪の場合には被施術者が椅子から転げ落ちるという問題があった。

【解決手段】理美容椅子をフリーな状態で回転できるように構成された理美容用椅子において、床面に載置される台盤1と、該台盤に対して回転する基台2との間に少なくとも2つ以上の使用頻度の高い回転位置を検出する磁気センサ4とマグネット5等からなる回転位置検出センサと、該回転位置検出センサが所定の回転位置を検出した出力を送出すると停止位置であることを報知する報知手段8,9と、前記停止位置検出出力が送出されると計時を開始し、一定時間の後に送出された出力によって基台の回転をロックするロック手段6とを具備した理美容用椅子の回転ロック手段である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 理美容椅子をフリーな状態で回転できるように構成された理美容用椅子において、床面に載置される台盤と、該台盤に対して回転する基台との間に使用頻度の高い回転位置を検出する磁気センサとマグネット等からなる回転位置検出センサと、該回転位置検出センサが所定の回転位置を検出した出力を送出すると停止位置であることを報知する報知手段と、前記停止位置検出出力が所定時間維持されると計時を開始し、一定時間の後に送出された出力によって基台の回転をロックするロック手段と、を具備したことを特徴とする理美容用椅子の回転ロック装置。
【請求項2】 前記報知手段による報知を、表示手段あるいは発音手段の何れか、あるいは両方で行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の理美容用椅子の回転ロック装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は理美容椅子をフットスイッチを解除することにより回転させ、一定の位置まで回転した位置においてセンサが検出すると、一定時間後に回転ロックを行うようにした理美容用椅子の回転ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種の回転ロック装置としては、フットスイッチを操作することで、油圧シリンダーを作動させて任意の位置で施術者がロック操作を行うものであった。
【0003】この従来例にあっては、施術者が目分量で停止位置を決定するために、理美容椅子が鏡と対面する位置において若干のずれが生じたりして、再度、微調整を行う等、面倒な操作が必要となった。
【0004】このような問題点を解決するものとして、特開平4−215709号(特許第2866472号)公報に開示されている技術が開発された。この技術は、使用頻度の高い回転ロック位置にセンサを取付け、該センサが理美容椅子の特定の個所を検出するとアクチュエータが作動してロックするというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報の技術にあっては、センサが理美容椅子の特定個所を検出すると直ちにアクチュエータが動作して回転中の理美容椅子をロックするために、理美容椅子が停止した時点で大きな反力が作用し、従って、着座している被施術者に大きな衝撃力が加わって危険であり、最悪の場合には被施術者が椅子から転げ落ちるという問題があった。
【0006】本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、センサが理美容椅子の特定位置が所定時間維持されたことを検出してから一定時間経過した後にアクチュエータが動作するようにしたので、椅子の反力による衝撃力が着座している被施術者に加わることのない理美容用椅子の回転ロック装置を提供せんとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の理美容椅子の回転ロック装置は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、理美容椅子をフリーな状態で回転できるように構成された理美容用椅子において、床面に載置される台盤と、該台盤に対して回転する基台との間に使用頻度の高い回転位置を検出する磁気センサとマグネット等からなる回転位置検出センサと、該回転位置検出センサが所定の回転位置を検出した出力を送出すると停止位置であることを報知する報知手段と、前記停止位置検出出力がが所定時間維持されると計時を開始し、一定時間の後に送出された出力によって基台の回転をロックするロック手段とを具備したものである。
【0008】また、前記報知手段による報知を、表示手段あるいは発音手段の何れか、あるいは両方で行うようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る理美容用椅子の回転ロック装置の実施の形態を図面と共に説明する。1は床面に載置される台盤、2は該台盤1にベアリング2aを介して台盤1に対して回転自在に取付けられた基台、3は該基台2上に設けられ、油圧シリンダー3aにより図示しない理美容椅子をリンク機構3bを介して昇降させる昇降装置にして、以上は公知の構造である。なお、3cは前記油圧シリンダー3aを駆動するための油圧タンクを含む油圧装置、3dは油圧シリンダー3aおよび油圧装置3cを覆うカバーである。
【0010】4は前記回転する基台2に支持板4aを介して固定された磁力線を検出すると出力送出する磁気センサ、5は前記台盤1に固定されたマグネットにして、基板2が回転すると前記磁気センサ4が該マグネット5よりの磁力線を検出して出力を送出するように水平位置が同じ高で、かつ、対抗した位置において磁気センサ4がマグネット5の磁力線を検出できるように取付けられている。
【0011】そして、前記磁気センサ4は理美容椅子の使用頻度の高い位置、例えば、理美容椅子が図示しない鏡に対面する位置と、該鏡と180度回転したバックシャンプーの位置の2ヵ所に取付けられている。従って、磁気センサ4は理美容椅子が鏡と対面する位置と、バックシャンプーの位置との2ヵ所でマグネット5よりの磁力線を検出することとなる。
【0012】なお、前記磁気センサ4の数は2個に限定されるものではなく、適宜な回転位置においてマグネット5からの磁力線を検出するようにしてもよい。また、磁気センサ4とマグネット5からなる回転位置検出センサとしては、前記実施の形態に限定されるものではなく、ポテンショメータ、赤外線センサ、マイクロスイッチ等を利用することも可能である。
【0013】6は前記台盤1に対する基台2の回転をロックするためのロック手段にして、基台2の下部に形成された凹部2bに収容された油圧シリンダー6aと、該油圧シリンダー6aに油圧が供給された時に吐出し台盤1の内周縁1bおよび基台2の内周縁2cとに接触するピストン6bとから構成されている。なお、6cは前記油圧シリンダー6aに油圧を供給するための油圧装置である。
【0014】なお、前記ロック手段6としては、前記油圧シリンダー6aに限定されるものではなく、電磁式ロック手段等の電気的なロック手段であってもよい。7は前記ロック手段6を解除するための一対のフットペダルにして、該フットペダル7を一度踏みこむとフットスイッチがオン状態となってロック手段6は解除状態となる。
【0015】次に、図3の電気ブロックについて説明する。なお、前記した実施の形態と同一符号は同一部材を示し説明は省略する。8は理美容椅子の肘掛けの後方で、理美容椅子の後ろで作業する被施術者が目視できる位置に取付けられた2色(赤色と緑色)の発光ダイオードからなる表示手段、9はブザーやメロディーを発生する発音手段、10は前記回転位置検出センサ4,5とフットスイッチ7からの入力に対して、前記ロック手段6、表示手段8および発音手段9を制御するための制御装置であり、前記磁気センサ4からの出力が入力されるとタイマー回路が動作して一定時間の後にロック手段6に対してロック信号を出力する。
【0016】以下、前記した構成に基づいて動作を図5に示すフローチャートと共に説明する。先ず、理美容椅子が所定の回転位置でロックさていると、表示手段8の赤色発光ダイオードは点灯状態となっている(ステップS1)。この状態において、制御装置10はフットペダル7が踏み込まれフットスイッチがオンになったか否かの監視を行う(ステップS2)。
【0017】ここで、施術者がバックシャンプーの作業を行うために理美容椅子を回転する必要が生じてフットペダル7を踏み込むと、ロック手段6がロックを解除(実施の形態では油圧を解除)して回転可能状態とすると共に、点灯状態であった赤色発光ダイオードを点滅状態にする(ステップS3)。
【0018】そして、施術者が理美容椅子を回転させると、制御装置10は磁気センサ4がマグネット5の磁力線を所定時間維持して検出したか否かの監視を行う(ステップS4)。すなわち、前記回転前の位置より略180度回転させると、マグネット5が磁気センサ4に近接して検出信号を送出するので、表示手段8に組み込まれている緑色発光ダイオードが点灯され、かつ、発音手段9が検出したことを知らせるブザー音等を発生する。そこで、被施術者は前記緑色発光ダイオードが点灯され、およびブザー音が維持されるように理美容椅子の回転を中止する。
【0019】前記磁気センサ4による検出状態が所定時間継続して検出信号を送出すると、制御装置10はタイマー回路が動作させて計時を開始する(ステップS5)。そして、前記制御装置10は前記計時において一定時間経過したか否かの監視を行い、経過したと判断するとロック手段6にロック信号を出力するので、ピストン6bが吐出されて台盤1と基台2の外周縁1b,2cの間をロックする。このように、被施術者の回転停止動作から一定時間経過した後にロックが掛かることにより、理美容椅子に着座している被施術者に大きな衝撃力が加わるようなことはない。
【0020】なお、磁気センサ4とマグネット5等からなる回転位置検出センサは、多少の位置ずれがあっても出力を送出することが望ましい。すなわち、理美容椅子の回転は人手によって行うので、検出範囲を広くしないと表示手段8や発音手段9が動作するまでの調整が難しくなり、停止位置を判断するのが困難となるためである。
【0021】また、ロック手段6へのロック出力と同時に表示手段8の緑色ダイオードを消灯する出力を送出すると共に赤色発光ダイオードの点滅を点灯状態に変更する出力を送出し、さらに、発音手段9に発音を停止させる出力を送出する(ステップS7)。
【0022】なお、前記した実施の形態において、回転位置検出センサが所定の回転位置を検出したか否を表示手段6と発音手段9の両方で知らせるようにした場合を示したが、何れか一方で知らせるようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は前記したように、理美容椅子の少なくとも2つの以上の使用深度の高い回転位置を回転位置検出サンセが検出した時に、該停止位置から一定時間経過した後にロックが掛かるようにしたので、椅子の反力による衝撃力が着座している被施術者に加わることがなく、安全な状態で理美容椅子の手動による回転が行えるものである。
【0024】また、咳回転位置検出センサが所定の停止位置を検出すると、表示手段や発音手段等の報知手段によって被施術者に知らせるようにしたので、被施術者による回転停止作業が確実、かつ、容易に行える等の効果を有するものである。
【出願人】 【識別番号】000108672
【氏名又は名称】タカラベルモント株式会社
【出願日】 平成11年3月26日(1999.3.26)
【代理人】 【識別番号】100081455
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 哲男
【公開番号】 特開2000−270952(P2000−270952A)
【公開日】 平成12年10月3日(2000.10.3)
【出願番号】 特願平11−124654