| 【発明の名称】 |
ピアノ椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 光夫
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| 【要約】 |
【課題】ピアノ椅子1の椅子本体2にXリンク4を介して接続された座部3の高さはつまみ42を回すことにより調節できるが、座部3の傾きを変えることができないので演奏者からの座り心地に対する要求に完全に対応することができない。
【解決手段】座部3を箱部31と、該箱部31に対して蝶板33を介して揺動自在に連結された蓋部32とで構成し、揺動自在の支持片5が支持板34に係合する高さを変えることにより蓋部32の傾斜角度を調節することができるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 4本の脚部及び各脚部を相互に連結する枠部からなる椅子本体と、枠部に対して昇降自在に連結された座部とからなるピアノ椅子において、上記枠部と座部との間に中間枠体を介在させ、連結相手を昇降させる昇降機構及び連結相手を任意に傾斜させる傾斜機構のいずれか一方を介して枠部に中間枠体を連結し、他方の機構を介して中間枠体に座部を連結したことを特徴とするピアノ椅子。 【請求項2】 4本の脚部及び各脚部を相互に連結する枠部からなる椅子本体と、枠部に対して昇降自在に連結された座部とからなるピアノ椅子であって、座部が上方に開口する中空の箱部と該開口を閉鎖する蓋部とで構成され、蓋部が箱部に対して蝶板により開閉自在に取り付けられたものにおいて、上記蓋部を任意の角度で傾斜した状態で固定し、該傾斜した蓋部に着座し得るように構成したことを特徴とするピアノ椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノの演奏者が着座するピアノ椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】ピアノの鍵盤の高さは一定であるが、演奏者の身長等の体格は一定ではない。そのため、ピアノの演奏者が着座するピアノ椅子は座部の高さが調節できることが望まれる。従来のこの種のピアノ椅子として、4本の脚部及び各脚部を相互に連結する枠部からなる椅子本体と、該椅子本体の枠部に対してXリンク等の機構を介して昇降自在に連結された座部とからなり、座部の側方に突設されたつまみを回すことにより座部の高さを調節し得るようにしたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】座部の高さを調節することにより演奏者の身長等の体格が違ってもピアノを演奏しやすい姿勢にすることはできるが、リンク等を用いて座部の高さを調節しているので座部は水平のまま上下し座部の傾きを変更することができない。ところが、演奏者によっては座部が水平ではなく傾いていることを望む場合がある。この場合に、座部の上面を当初から傾けて製造すると座部の上面の傾斜角度が固定され調節することができず、その傾きを好まない演奏者にとっては逆に座りづらいピアノ椅子となる。 【0004】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、座部の高さを調節することできると共に座部の傾斜角度を調節することのできるピアノ椅子を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、4本の脚部及び各脚部を相互に連結する枠部からなる椅子本体と、枠部に対して昇降自在に連結された座部とからなるピアノ椅子において、上記枠部と座部との間に中間枠体を介在させ、連結相手を昇降させる昇降機構及び連結相手を任意に傾斜させる傾斜機構のいずれか一方を介して枠部に中間枠体を連結し、他方の機構を介して中間枠体に座部を連結したことを特徴とする。 【0006】上記中間枠体を介して座部は椅子本体の枠部に対して昇降自在であって且つ傾斜角度を任意に調節できるように接続させることになり、座部は昇降機構により高さを調節できると共に傾斜機構により角度を任意に調節することができる。 【0007】また、他の発明は、4本の脚部及び各脚部を相互に連結する枠部からなる椅子本体と、枠部に対して昇降自在に連結された座部とからなるピアノ椅子であって、座部が上方に開口する中空の箱部と該開口を閉鎖する蓋部とで構成され、蓋部が箱部に対して蝶板により開閉自在に取り付けられたものにおいて、上記蓋部を任意の角度で傾斜した状態で固定し、該傾斜した蓋部に着座し得るように構成したことを特徴とする。 【0008】座部を上方に開口する中空の箱部と該開口を閉鎖する蓋部とで構成し、蓋部を箱部に対して蝶板により開閉自在に取り付ければ、蓋部を傾斜させない状態では座部が収納箱として機能し、座部の箱部内に譜面や教則本等を収納することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1を参照して、1は本発明によるピアノ椅子であり、椅子本体2と座部3とから構成されている。椅子本体2は4本の脚部21と各脚部21を相互に連結する矩形状の枠部22とから構成されている。座部3は上方に開口する中空の箱部31と該箱部31に対して蝶板33を介して開閉自在に取り付けられた蓋部32とで構成されている。座部3は椅子本体2の枠部22に対してXリンク4を介して昇降自在に連結されている。Xリンク4は図1に示す手前側の1組の他、作図上表れないが奥側に更に1組のXリンクが配設されており、座部3は合計4個のXリンクを介して枠部22に接続されている。また、4個のXリンクの内、前後に対向するXリンク同士は連結棒41を介して相互に連結されており、両連結棒41はねじ棒43に螺合している。該ねじ棒43の一端は箱部31の側方に突出しており、該突出した一端には高さ調節用のつまみ42が取り付けられている。また、ねじ棒43は長手方向前半と後半とで螺旋方向が相互に逆になっており、つまみ42を回すと両連結棒41は相互に近づき、あるいは遠ざかる。そして、両連結棒41が相互に近づく際には座部3は下がり、両連結棒41が相互に遠ざかる際には座部3は上昇する。本発明では蓋部32の下面に1対の支持片5を揺動自在に取り付けた。各支持片5の先端には先細部5aが形成されており、また両支持片5は相互にシャフト51により連結されている。該支持片5は蓋部32を箱部31に対して所定の角度で保持する際に使用するものであり、蓋部32を傾けず水平にして箱部31を閉鎖する場合にはクリップ52にシャフト51を咬持させるようにした。また、箱部31の内側面に、各支持片5に各々対応させて支持板34を取り付けた。 【0010】図2を参照して、該支持板34には上方に開口する3個の支持穴35が3段階の高さで形成されており、支持片5の先細部5aが支持穴35内に挿入されるようになっている。先細部5aを挿入する支持穴35を変更すると蓋部32の傾斜角度が変わる。即ち、高い位置に形成された支持穴35に先細部5aを挿入すると蓋部32の傾斜角度が大きくなり、低い位置に形成された支持穴35に先細部5aを挿入すると蓋部32の傾斜角度は小さくなる。尚、ピアノを演奏しない場合にはシャフト51をクリップ52に咬持させ、蓋部32で箱部31を閉鎖し、箱部31内には譜面等を収納する。 【0011】上述の実施の形態の他に、例えば図3に示すように、枠部22と座部3との間に中間枠体6を設けるようにしてもよい。該中間枠体6は枠部22内に収まる矩形状に形成されており、該中間枠体6の一方の外側面に取り付けたジョイントシャフト60を介して枠部22の内周面に上下方向に揺動自在に取り付けられている。また、中間枠体6の他方の外側面には受け板61が突設されている。受け板61に対応するように枠部22の下面にはフランジ62が取り付けられている。該フランジ62にはボルト64が螺合し、該ボルト64の上端には上記受け板61が当接し、下端には傾斜角度調節用のつまみ63が取り付けられている。つまみ63を回動してボルト64を上げると受け板61がボルト64の先端によって突き上げられ、中間枠体6はジョイントシャフト60を中心にして、図3において左回りに揺動する。座部3は中間枠体6に対してXリンク4を介して接続されており、そのため座部3は中間枠体6に対して平行に保持されている。中間枠体6が上述のように揺動すると座部3は共に揺動して傾斜する。尚、座部3の高さ調節は上記図1に示した実施の形態と同様に、ねじ棒43を回動することによって行う。ところで、図3に示した実施の形態では枠部22に対して中間枠体6を揺動自在に連結したが、枠部22に対して中間枠体6を昇降自在に連結すると共に、座部3を中間枠体6に揺動自在に連結するようにしてもよい。 【0012】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明は、ピアノ椅子の座部を、高さ調節ができると共に傾斜角度を調節できるようにしたので、演奏者のピアノ椅子に対するニーズに対してより広く対応することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001410 【氏名又は名称】株式会社河合楽器製作所
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| 【出願日】 |
平成11年3月12日(1999.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060025 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−262353(P2000−262353A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−66955 |
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