| 【発明の名称】 |
携帯用いす |
| 【発明者】 |
【氏名】堀切 彌太郎
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| 【要約】 |
【課題】軽くて携帯に便利で、かつ適度に柔らかく長時間使用してもすねや腰が痛くなりにくい携帯用いすを提供する。
【解決手段】緩衝材6は、略正三角柱状で3つの側辺部が丸みを帯び、厚さがひざの高さ程度あると共に着座したときに腰を支える硬さを有する。巾着状の袋体4は、緩衝材6を被うようにかつ緩衝材6の第1側辺部18が袋体4の口部30に位置するように収容し、収容して口部30をひも8で締めた状態の袋体の形状が緩衝材6の形状をほぼ実現するようになっている。正座をした際、携帯用いす2をすねとすねの間に挟んで腰をおろしたときに、脚と腰にフィットし、ソフト感を感じつつも、腰がしっかり支えられるので、すねや腰の痛みが少なく、長時間の正座でも苦痛が少ない。このいす2を持ち運ぶときも、軽くて携帯に便利で、座りたいときにそのまま袋体4の上に腰をおろせるので便利である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯用いすであって、少なくとも正座時の両足ふくらはぎあるいは足先間に配置可能な寸法の立体で、厚さが人が正座したときのひざの高さ程度あると共に着座したときに腰を支える硬さを有する緩衝材と、巾着状の袋体で、口部に該袋体の口部を締めるためのひもを備えており、前記緩衝材を被うように収容し、該収容した際に口部をひもで締めた状態の袋体の形状が前記緩衝材の形状をほぼ実現する形状である袋体と、からなる携帯用いす。 【請求項2】 前記緩衝材は略正三角柱状で、該三角柱の3つの側辺部が丸みを帯び、3つの側面のうち少なくとも2つの側面が三角柱の側面周囲に沿ってカーブする凸状の曲面を形成している請求項1に記載の携帯用いす。 【請求項3】 前記緩衝材は、厚さが8−12cmの間である請求項1に記載の携帯用いす。 【請求項4】 前記緩衝材の厚みを増加させるために前記緩衝材の底面に重ねて使用する追加の緩衝材を更に有する請求項1に記載の携帯用いす。 【請求項5】 前記袋体の、前記緩衝材の側面に対応する部分の内側にはポケットが設けられている請求項1に記載の携帯用いす。 【請求項6】 前記緩衝材は、材質が発泡ポリエチレンフォームである請求項1に記載の携帯用いす。 【請求項7】 前記緩衝材は、着座面、側面及び底面からなる立体からなり、該着座面から該側面にかけての部分が、滑らかに連続する凸状の曲面となっている請求項1に記載の携帯用いす。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、お茶会や正座を必要とする会合において正座をするときに脚の間にはさみつつ着座して使用したり、職人が作業中あぐらをかくときにしりにしいて使用したりする携帯用いすに関する。 【0002】 【従来の技術】日常生活において長時間、正座をしたり、あぐらをかいたりするときがしばしばある。お茶会や会合のときに、また、和室で講演を聴いたりするときには、長時間正座をすることが要求される。女性の場合、あぐらをかけないので、特に正座をする機会は多い。一方、職人が長時間あぐらをかいて作業をするときがある。 【0003】女性の場合、正座を長時間続けていると苦痛になるため、途中でひざをくずすいわゆる横座りをすることがある。しかし、これは腰に良くない。 【0004】従来、上述のような長時間の正座やあぐらの苦痛をやわらげ、足腰の負担を軽くするために金属製や木製のいすがあった。正座の際には、このいすをすねとすねの間にはさみ、いすに腰をのせて使用する。あぐらをかいているときには、いすの上に腰をのせる。 【0005】しかし、これらの金属製や木製のいすは、折り畳み形式のものでも重いし、かさばるので、携帯には不向きであった。また、金属製のいすでは座面にソフト材が張り付けられているものもあるが、すねが当たる部分は硬く、また、木製のいすの場合は全体が硬いので、長時間使用するにはすねや腰が痛くなることがあり、難があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実を考慮し、軽くて携帯に便利で、かつ適度に柔らかく長時間使用してもすねや腰が痛くなりにくい携帯用いすを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、携帯用いすであって、少なくとも正座時の両足ふくらはぎあるいは足先間に配置可能な寸法の立体で、厚さが人が正座したときのひざの高さ程度あると共に着座したときに腰を支える硬さを有する緩衝材と、巾着状の袋体で、口部に該袋体の口部を締めるためのひもを備えており、前記緩衝材を被うように収容し、該収容した際に口部をひもで締めた状態の袋体の形状が前記緩衝材の形状をほぼ実現する形状である袋体と、からなる携帯用いす、からなる。 【0008】請求項1の本発明によれば、本発明の携帯用いすを使用するときは、緩衝材を袋体に収容し、袋体の口部をひもで締める。袋体は緩衝材を被うように収容する。緩衝材を収容して袋体の口部をひもで締めた状態では、袋体の外形状は緩衝材の形状をほぼ実現した形状になっている。人が正座をするときは、両足ふくらはぎあるいは足先の間に本発明の携帯用いすを底面が床面に向くように置き、携帯用いすの上に腰をおろす。袋体の口部を前に向けても良いし、後ろに向けても良いが、一般的にはひもが存在するので、後ろに向ける。携帯用いすの高さはひざの高さ程度あるので、正座してこのいすを両足ふくらはぎあるいは足先の間に挟んで腰をおろしたときに、脚と腰にフィットする。緩衝材は人が腰をおろしたときに腰を支える硬さを有するので、使用している人は脚、腰にソフト感を感じつつも、腰がしっかり支えられる。また、この携帯用いすを持ち運ぶ場合には、袋体の口部をひもで締めて、このひもを持って袋体ごと持ち運べると共に、座りたいときにそのまま袋体の上に腰をおろせるので、便利である。 【0009】請求項2の本発明は、前記緩衝材は略正三角柱状で、該三角柱の3つの側辺部が丸みを帯び、3つの側面のうち少なくとも2つの側面が三角柱の側面周囲に沿ってカーブする凸状の曲面を形成している請求項1に記載の携帯用いす、からなる。 【0010】請求項2の本発明によれば、腰が広くサポートされると共に携帯用いす全体としての形状が丸みにより親しみが持たれ、美感も優れる。 【0011】請求項3の本発明は、前記緩衝材は、厚さが8−12cmの間である請求項1に記載の携帯用いす、からなる。 【0012】請求項3の本発明によれば、厚さが8−12cmの間であるので、正座したときに携帯用いすが左右のすねと腰の間の空間にちょうど納まり、腰がちょうど携帯用いすの上にのってサポート具合も良く、さらに脚の疲労も少ない。 【0013】請求項4の本発明は、前記緩衝材の厚みを増加させるために前記緩衝材の底面に重ねて使用する追加の緩衝材を更に有する請求項1に記載の携帯用いす、からなる。 【0014】請求項4の本発明によれば、ひざの高さやすねの厚みが各人によって異なる点を考慮して、追加の緩衝材を使用することにより携帯用いすの高さを変えることができ、各人のサイズに合った高さにすることができる。 【0015】請求項5の本発明は、前記袋体の、前記緩衝材の側面に対応する部分の内側にはポケットが設けられている請求項1に記載の携帯用いす、からなる。 【0016】請求項5の本発明によれば、ポケットに小物を収容することができ、携帯用いすを持ち歩くときに、ティッシュやハンカチ等をこのポケットに入れることができるので、便利である。また、座面ではなく、側面にポケットが設けられているので、この携帯用いすに腰をおろして使用することに支障は生じない。 【0017】請求項6の本発明は、前記緩衝材は、材質が発泡ポリエチレンフォームである請求項1に記載の携帯用いす、からなる。 【0018】請求項6の本発明によれば、前記緩衝材が発泡ポリエチレンフォーム製であるので、ソフトな感触がありながら、腰があり、座り心地がよい。 【0019】請求項7の本発明は、前記緩衝材は、着座面、側面及び底面からなる立体からなり、該着座面から該側面にかけての部分が、滑らかに連続する凸状の曲面となっている請求項1に記載の携帯用いす、からなる。 【0020】請求項7の本発明によれば、着座面から側面にかけての部分が、滑らかに連続する凸状の曲面となっている(即ち、着座面と側面との境界部は滑らかに連続する凸状の曲面状になっている)ので、着座したときに、携帯用いすがももに当たる感触をやわらげる。携帯用いす全体のデザインとしても、ソフトな印象のものとなる。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図面を用いて説明する。 【0022】図1は、本発明を適用した実施の形態の携帯用いす2の斜視図である。携帯用いす2は、図4に示す緩衝材6を、図8に示す袋体4内に収容して、口部30をひも8で締めて使用する。 【0023】図4−図6を用いて緩衝材6を説明する。緩衝材6は、略正三角柱状で、該三角柱の3つの側辺部18、20、22が丸みを帯びている。さらに、前記緩衝材は、3つの側面部24、26、28のうち第1側面部24と第2側面部26が三角柱の側面周囲に沿って凸状にカーブして曲面を形成している。第3側面部28は平面である。3つの側面部24、26、28共、上下方向には直線でありカーブしていないが、3つの側面部24、26、28と上面部14との境界部は図4に示すようにr(アール)が形成されている(即ち、カーブしている)。上面部14及び底面部16は共に平面であり、互いに平行である。この緩衝材6の厚さ(上面部14から底面部16までの距離)は、10cmである。緩衝材6は材質が発泡ポリエチレンフォームであるので、ソフトな感触で柔さと共に腰があり、軽い。特に、発泡ポリエチレンフォームのうち、独立気泡ポリエチレンフォームを使用した場合、独立気泡構造により、復元力があり吸水性がなく耐候性にすぐれ、更には整形加工性も良い。 【0024】図7は平板材12の斜視図である。平板材12は緩衝材6を薄く輪切りにした形状であり、これ以外は、平板材12の形状、材質は緩衝材6と同様である。平板材12の厚さ(高さ)は1cmである。 【0025】図8は袋体4の正面図である。袋体4は布製で、巾着状の袋体になっており、底部32の両側部に幅を持たせ、その幅が口部30に至るまで継続する形状になっており、緩衝材6を収容したときに、袋体4の外形状が緩衝材6の形状をほぼ実現する形状になっている。袋体4の口部30には、口部30の端部から3.5cm程、底部32寄りに袋体4の幅方向に亘ってひも8を通すひも孔34が形成されている。ひも孔34は口部30の全周に亘って形成されているが、ひも8がひも孔34から出る出口2箇所にはひも8が出るための開口36が形成されている。ひも孔34にはひも8が2本挿通しており、それぞれの開口36で各ひも8の先端部が外に出ている。各ひも8の先端部にはつまみ38が取り付けられている。2つのつまみ38を図8のそれぞれ左右方向に引っ張ると、ひも8によって口部30が締まる構成になっている。 【0026】袋体4の一方の側部の内側には、図9に示すように、内ポケット10が設けられている。内ポケット10は布製で、長方形のポケット形状になっており、その底部は幅方向に亘って袋体4の前記側部の底部に縫いつけられている。内ポケット10の袋体口部30側は幅方向に亘ってひも孔34に縫いつけられている。内ポケット10の口はひも孔34より袋体底部32方向3.5cmのところに形成されている。 【0027】本実施の形態の作用を説明する。 【0028】携帯用いす2を使用するときは、図10に示すように緩衝材6を袋体4に収容し、袋体4の口部30を両方のつまみ38を引っ張ることによってひも8で締める。緩衝材6を袋体4に収容する際、緩衝材6の第1側辺部18が袋体4の口部30の中央に位置し、第2側辺部20及び第3側辺部22が袋体4の底部32の両隅に位置するようにする。緩衝材6を収容して袋体4の口部30をひも8で締めた状態では(図1、図2)、袋体4の内部で緩衝材6の第1側辺部18が口部30に位置する。袋体4は布製で緩衝材6を被うように収容するので、袋体4の外形状は緩衝材の形状をほぼ実現した形状、即ち、略正三角柱状になっている。 【0029】図11に示すように、人が正座をするときは、両足ふくらはぎ間、もしくはすねとすねとの間、もしくは両足足先間に携帯用いす2を緩衝材6の底面部16が床面に向くように置き、携帯用いす2の上に腰をおろす。図12に示すように、携帯用いす2が例えば、左右のすねと腰の間の空間にちょうど納まり、腰がちょうど携帯用いす2の上にのって、サポートされ、脚の疲労も少ない。袋体4の口部30を前に向けても良いし、後ろに向けても良いが、ひも8が存在するので、一般的には後ろに向ける。携帯用いす2の高さは10cmで、これはひざの高さ程度なので、正座してこのいす2をすねとすねとの間に挟んで腰をおろしたときには、脚と腰にフィットする。緩衝材6は発泡ポリエチレンフォーム製で、人が腰をおろしたときに腰を支える硬さを有するので、使用している人は脚、腰にソフト感を感じつつも、腰がしっかり支えられる。緩衝材6は第1側面部24と第2側面部26とが側面周囲に沿ってカーブする凸状の曲面を形成しているので、腰が広くサポートされるし、袋体4に収容した状態の携帯用いす2全体の美感も優れる。また、3つの側面部24、26、28と上面部14との境界部がカーブしているので、腰をおろしたときのももに当たる感触がやわらげられ、緩衝材6自体のデザインも親しみのある美しさを有する。 【0030】この携帯用いす2を持ち運ぶ場合には、袋体4の口部30をひも8で締めて、このひも8を持って袋体4ごと持ち運べると共に、座りたいときにそのまま袋体4の上に腰をおろせるので、便利である。また、携帯用いす2は、布と発泡ポリエチレンフォームから構成されているので、軽く、携帯に便利である。 【0031】袋体4の内側には内ポケット10が設けられているので、ハンカチやちり紙等の小物を入れることができ、特に、携帯用いす2を持ち運ぶ場合に便利である。内ポケット10は、袋体4の側部の内側(すなわち、緩衝材6を袋体4に収容した場合に、緩衝材6の第1側面部24に対応する袋体4の内側)に設けられているので、携帯用いす2の座面の部分に影響を与えることなく小物を難なく収容できる。 【0032】携帯用いす2の高さを高くしたい場合には、平板材12を緩衝材6の下に重ねた状態で袋体4に収容する。平板材12の周囲の形状、材質は、緩衝材6と同様であるので、緩衝材6に重ねて使用しても違和感がない。平板材12の厚さは1cmであるが、1cmもあれば、座った感じがかなり変わってくるので、携帯用いす2の高さを高くする効果は大きい。 【0033】人によってひざの高さやすねの厚さは異なるので、体格に合わせて緩衝材6や平板材12の厚さを決定することができる。例えば、緩衝材6の厚さを9cmにして平板材12の厚さを1cmにしても良いし、緩衝材6の厚さを8cmにして、厚さ1cmの平板材12を2枚重ねて使用しても良い。この後者の場合、厚さは合計10cmとなるのだが、平板材12を1枚、2枚と抜くことにより、合計の厚さが各々9cm,8cmとその都度調節することができるので便利である。一般には、人のひざの高さやすねの厚さから考えて、平板材12を含めた緩衝材の合計の厚さは8−12cmが適当である。 【0034】なお、携帯用いす2は、正座のとき以外にも使用できる。例えば、職人があぐらをかいて作業するときに腰の下に敷いたり、子供が座ったりするときや、足の悪い人が和室で長時間講演を聴くときに通常の椅子代わりに使用できる。これらの場合でも、本発明の携帯用いす2は、軽く、袋体4ごと携帯でき、ソフトな感触ながらも腰のある材質を有し、必要に応じて平板材12を使用して高さを調節できるので、使い勝手がよく、用途が広い。 【0035】なお、本実施の形態では、緩衝材6及び携帯用いす2全体の形状を略正三角柱状としたが、緩衝材及び携帯用いす全体の形状はこれに限るものではなく、円柱状や六角柱状等でもよい。 【0036】 【発明の効果】請求項1の本発明によれば、正座をしているときでもあぐらをかいているときでも使用でき、使用している人は脚、腰にソフト感を感じつつも、腰がしっかり支えられ、すねや腰の痛みが少なく、長時間の正座、あぐらも苦痛が少ない。また、この携帯用いすを持ち運ぶ場合には、軽くて携帯に便利で、座りたいときにそのまま袋体の上に腰をおろせるので、さらに便利である。 【0037】請求項2の本発明によれば、腰が広くサポートされると共に携帯用いす全体の美感も優れる。 【0038】請求項3の本発明によれば、腰がちょうどよい高さでサポートされるので、腰及び脚の疲労が少ない。 【0039】請求項4の本発明によれば、携帯用いすを、使用する人のひざの高さやすねの厚みに応じた高さにすることができる。 【0040】請求項5の本発明によれば、携帯用いすを持ち歩くときに、ティッシュやハンカチ等をこのポケットに入れることができるので、便利である。また、この携帯用いすに腰をおろして使用することに支障は生じない。 【0041】請求項6の本発明によれば、ソフトな感触がありながら、腰があり、座り心地がよいので、正座、あぐらにおいて長時間の使用でも疲れが少ない。 【0042】請求項7の本発明によれば、着座したときにももに当たる感触がやわらげられ、携帯用いす全体のデザインもソフトな印象のものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391058668 【氏名又は名称】有限会社さくらホビークラフト
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| 【出願日】 |
平成11年3月9日(1999.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094086 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 啓之
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| 【公開番号】 |
特開2000−253951(P2000−253951A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−61623 |
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