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【発明の名称】 メモ台付き椅子
【発明者】 【氏名】福田 大樹
【氏名】鈴木 正志
【氏名】村上 智一
【課題】使い勝手のよいメモ台付き椅子を提供すること。

【解決手段】メモ台付き椅子1において、座部26の左右両側に形成されているメモ台着脱機構4A、4Bの差し込み溝49にメモ台ユニット3の連結板33を差し込むだけで、椅子本体2の左右どちらにもメモ台ユニット3を取り付けることができる。また、メモ台ユニット3では、メモ台31を左側および右側のいずれに倒しても水平姿勢にすることができるので、右利きあるいは左利きのいずれの者にとっても使い勝手がよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 座部を備えた椅子本体と、該椅子本体の側方に形成されたメモ台支持機構を介して当該椅子本体に着脱自在に取り付けられるメモ台ユニットとを有するメモ台付き椅子において、前記メモ台ユニットは、メモ台と、前端縁および後端縁に第1の係合凹部および第2の係合凹部がそれぞれ形成された連結板とを備え、前記メモ台支持機構は、前記連結板が上方から差し込まれる差し込み溝と、該差し込み溝内で前記連結板の両面にそれぞれ接する第1の内壁および第2の内壁と、当該差し込み溝内に差し込まれた前記連結板の前記第1および第2の係合凹部にそれぞれ係合して前記メモ台が前記座部の前方に位置するように前記メモ台ユニットを保持する第1および第2の係合部とを備えていることを特徴とするメモ台付き椅子。
【請求項2】 座部を備えた椅子本体と、該椅子本体の側方に形成されたメモ台支持機構を介して当該椅子本体に着脱自在に取り付けられるメモ台ユニットとを有するメモ台付き椅子において、前記メモ台支持機構は、前記椅子本体の左右両側に形成されているとともに、前記メモ台ユニットは、前記左右両側のいずれの前記メモ台支持機構によっても支持されることが可能な連結部と、左右いずれの方向にも反転可能なメモ台と、該メモ台が左右いずれの方向に反転したときでも当該メモ台を水平姿勢に固定するためのストッパとを備えていることを特徴とするメモ台付き椅子。
【請求項3】 請求項2において、前記メモ台ユニットは、前記連結部として、前端縁および後端縁に第1の係合凹部および第2の係合凹部がそれぞれ形成された連結板を備え、前記メモ台支持機構は、前記連結板が上方から差し込まれる差し込み溝と、該差し込み溝内で前記連結板の両面にそれぞれ接する第1の内壁および第2の内壁と、当該差し込み溝内に差し込まれた前記連結板の前記第1および第2の係合凹部にそれぞれ係合して前記メモ台が前記座部の前方に位置するように前記メモ台ユニットを保持する第1および第2の係合部とを備えていることを特徴とするメモ台付き椅子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモ台付き椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】会議場等では、脚部、座部および背凭れ部を備えた椅子本体に対してメモ台が取り付けられたメモ台付き椅子が使われることが多い。この種のメモ台付き椅子には、座部の右側から延びたアームなどにメモ台が水平に取り付けられている。従って、利用者は、座部の右前方で水平姿勢になっているメモ台を利用して記録をとることができるので、便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メモ台付き椅子は、メモ台が邪魔になって倉庫などに保管するのに不便であるという問題点がある。そこで、メモ台を着脱可能にすることが考えられるが、このような構造にするにあたって、メモ台をボルトなどで椅子本体に着脱する構成では、メモ台を着脱する度にレンチなどの道具が必要になるので不便であるとともに、その着脱に手間がかかる。
【0004】また、メモ台付き椅子は、一般に、利用者が右利きであるものとして座部の右前方に配置されているが、このような構成では左利きの者にとってはかなり不便である。そこで、メモ台を座部の左右いずれにも着脱できる構成にすればよいが、このような着脱にボルトなどを用いた構成では、メモ台を着脱する度にレンチなどの道具が必要になるので不便であるとともに、その着脱に手間がかかる。
【0005】そこで、本発明の課題は、上記の問題点を解消することにより、使い勝手のよいメモ台付き椅子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、座部を備えた椅子本体と、該椅子本体の側方に形成されたメモ台支持機構を介して当該椅子本体に着脱自在に取り付けられるメモ台ユニットとを有するメモ台付き椅子において、前記メモ台ユニットは、メモ台と、前端縁および後端縁に第1の係合凹部および第2の係合凹部がそれぞれ形成された連結板とを備え、前記メモ台支持機構は、前記連結板が上方から差し込まれる差し込み溝と、該差し込み溝内で前記連結板の両面にそれぞれ接する第1の内壁および第2の内壁と、当該差し込み溝内に差し込まれた前記連結板の前記第1および第2の係合凹部にそれぞれ係合して前記メモ台が前記座部の前方に位置するように前記メモ台ユニットを保持する第1および第2の係合部とを備えていることを特徴とする。
【0007】本発明において、椅子本体にメモ台ユニットを取り付けるには、まず、メモ台ユニットの連結板をメモ台支持機構の差し込み溝に差し込む。ここで、連結板の前端縁および後端縁には第1および第2の係合凹部がそれぞれ形成されている一方、差し込み溝内には第1および第2の係合部が形成されているので、メモ台ユニットの連結板を差し込み溝内に差し込んだ後、メモ台ユニットを前方向に傾けて第1および第2の係合凹部に第1および第2の係合部をそれぞれ係合させると、メモ台ユニットはそれ以上、前傾しない。従って、メモ台ユニットのメモ台を座部の前方位置で水平姿勢に固定することができる。また、メモ台上でメモをとる際に、メモ台に荷重がかかっても、このときかかる荷重の方向は、第1および第2の係合凹部に第1および第2の係合部が深く係合する方向であるので、メモ台ががたつくことがない。さらにこの状態では、差し込み溝内で第1および第2の内壁が連結板の両面に接するので、メモ台ユニットは左右方向にがたつくことがない。一方、メモ台ユニットを後方に傾けるようにして第1および第2の係合凹部と第1および第2の係合部との係合を解除しながらメモ台ユニットの連結板を差し込み溝内から引き抜くだけで、メモ台ユニットを椅子本体から外すことができる。このように、本発明に係るメモ台付き椅子では、メモ台ユニットを椅子本体に容易に着脱することができる。また、メモ台ユニットを椅子本体に着脱するのにボルトなどを一切、用いていないので、メモ台ユニットを着脱する際にレンチなどの道具が不要である。それ故、本発明のメモ台付き椅子は、倉庫などに保管する際にメモ台ユニットを手間をかけずに外して保管できるなど、使い勝手がよい。
【0008】本発明の別の形態では、座部を備えた椅子本体と、該椅子本体の側方に形成されたメモ台支持機構を介して着脱自在に取り付けられるメモ台ユニットとを有するメモ台付き椅子において、前記メモ台支持機構は、前記椅子本体の左右両側に形成されているとともに、前記メモ台ユニットは、前記左右両側のいずれの前記メモ台支持機構によっても支持されることが可能な連結部と、左右いずれの方向にも反転可能なメモ台と、該メモ台が左右いずれの方向に反転したときでも当該メモ台を水平姿勢に固定するためのストッパとを備えていることを特徴とする。
【0009】本発明に係るメモ台付き椅子では、メモ台支持機構が椅子本体の左右両側に形成されているので、メモ台ユニットを左右いずれの側にも取り付けることができる。また、メモ台ユニットでは、メモ台が左右いずれの側にも反転させることができ、かつ、メモ台を水平姿勢の固定するためのストッパが形成されているので、右利きの者が利用する場合には、メモ台ユニットを椅子本体の右側に取り付けてメモ台を左側に倒せば、利用者の右前方でメモ台が水平姿勢をとる。これとは逆に、左利きの者が利用する場合には、メモ台ユニットを椅子本体の左側に取り付けてメモ台を右側に倒せば、利用者の左前方でメモ台が水平姿勢をとる。このように、本発明では、1台のメモ台付き椅子を右利き用および左利き用に用いることができるので、使い勝手がよい。
【0010】このような形態のメモ台付き椅子においても、前記メモ台ユニットは、前記連結部として、前端縁および後端縁に第1の係合凹部および第2の係合凹部がそれぞれ形成された連結板を備え、前記メモ台支持機構は、前記連結板が上方から差し込まれる差し込み溝と、該差し込み溝内で前記連結板の両面にそれぞれ接する第1の内壁および第2の内壁と、当該差し込み溝内に差し込まれた前記連結板の前記第1および第2の係合凹部にそれぞれ係合して前記メモ台が前記座部の前方に位置するように前記メモ台ユニットを保持する第1および第2の係合部とを備えていることが好ましい。このように構成すると、椅子本体の左右でメモ台ユニットを付け替える際には、まず、メモ台支持機構を介して椅子本体に取り付けられているメモ台ユニットを後方に傾けるようにして第1および第2の係合凹部と第1および第2の係合部との係合を解除しながらメモ台ユニットの連結板を差し込み溝内から引き抜くだけで、メモ台ユニットを椅子本体から外すことができる。また、取り外したメモ台ユニットについては、連結板を椅子本体の反対側のメモ台支持機構の差し込み溝に差し込み、メモ台ユニットを前方向に傾けて第1および第2の係合凹部に第1および第2の係合部をそれぞれ係合させると、メモ台ユニットは椅子本体に取り付けられ、かつ、メモ台ユニットは、それ以上、前傾しない。このように本発明に係るメモ台付き椅子ではレンチなどの道具を用いることなく、メモ台ユニットを椅子本体の左右で容易に付け替えることができるので、使い勝手がよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】(全体構成)図1は、本発明を適用したメモ台付き椅子を示す斜視図である。図1に示すように、本形態のメモ台付き椅子1は、椅子本体2と、椅子本体2における座部23の左右両側に構成されたメモ台支持機構4A、4Bと、メモ台支持機構4A、4Bを介して椅子本体2の右側あるいは左側に着脱されるメモ台ユニット3とを有している。
【0013】椅子本体2は、前後にハの字に延びる一対の右側脚部21と、同じく前後にハの字に延びる一対の左側脚部22と、これらの左右の脚部21、22の上端部に支持された略正方形の座部23と、座部23の後端部に支持された背凭れ部224とから構成されている。左右の脚部21、22は金属製のパイプによって形成され、座部23および背凭れ部24は、プラスチック製の座板231および背凭れ板241の表面にクッション232、242を被せた構成になっている。
【0014】(メモ台ユニット3の構成)図2は、図1に示すメモ台付き椅子に用いたメモ台ユニット3を示す側面図、図3(A)は、メモ台ユニット3を示す正面図である。図1、図2および図3(A)に示すように、メモ台ユニット3は、メモ台31、このメモ台31を支持するアーム32、およびメモ台31とアーム32との間に構成されたメモ台反転機構34を備えている。
【0015】アーム32は、金属製のパイプをL字型に折り曲げたもので、その水平部321には、椅子本体2に対する連結板33(連結部)の上端部分が連結されている。連結板33は、アーム32の水平部321から斜め後方に緩く湾曲した形状をもって延びた一定厚の金属板から構成され、側面部333を左右に向けている。連結板33の前端縁335および後端縁336には、円弧状に切り欠かれた第1の係合凹部331および第2の係合凹部332がそれぞれ形成されている。
【0016】アーム32の垂直部322の上端部には、メモ台31を支持するためのメモ台反転機構34が構成されている。このメモ台反転機構34においては、まず、アーム32の上端部には、断面コの字形状の受け板341の底部が固着されている。受け板341の底部には、角棒状のストッパ347が溶接などの方法で固着されている。このストッパ347よりも上方位置には、受け板341の前端部から後端部にかけて、メモ台31の回転中心となるボルト343が水平に取り付けられている。このボルト343の軸部には支持板344が連結され、この支持板344は、コの字形状に張り出した一対の張出部345がメモ台31を挟み、かつ、ねじ349によってメモ台31に連結されている。このため、メモ台31は、支持板344および受け板341を介してボルト343の中心軸線343Lの周りに回転自在な状態でアーム32に支持されている。さらに、支持板344の基部345と受け板341の側板部342との間には、ボルト343の軸部に同軸状に装着されたワッシャー348が挟まれ、このワッシャー348は適度な滑り摩擦を有する樹脂製品である。このため、支持板344がボルト343の軸線周りに回転する際に適度な摩擦力(抵抗力)がかかるようになっている。従って、メモ台31は、アーム32の上端部で左右いずれの方向にも反転可能であるとともに、図2および図3(A)に示すように、アーム32の上端部において直立した姿勢を保つこともできる。
【0017】また、図3(B)に矢印Rおよび矢印Lで示すように、ボルト344の中心軸線344Lの周りにメモ台31を回転させると、メモ台31が水平姿勢になった状態で支持板344の基部345がストッパ347の角部分に当たる。このため、メモ台31は、一点鎖線で示すように、左右いずれの方向に反転させたときも、ストッパ347によって右側あるいは左側に水平に平伏した姿勢に保持される。
【0018】図1および図2に示すように、メモ台31は木材等で形成された一定の厚さを有する板であって、支持板344との連結部分から幅方向(左右方向)に延びる長方形部分312と、支持板344との連結部分から手間側に延びるひじ掛け部311とを備えた略L字型の平面形状をしている。長方形部分312とひじ掛け部311との間の湾曲した凹部313には、座部23に座った者の胴が位置するようになっている。また、メモ台31はその両面を使用できるように、両面のいずれにもメラミン貼りが施されている。
【0019】(メモ台支持機構4A、4Bの構成)次に、図4(A)、(B)を参照して、メモ台ユニット3を支持するためのメモ台支持機構4A、4Bについて説明する。但し、左右のメモ台支持機構4A、4Bは、左右対称に構成されている点で相違するものの、基本的な構成が同一である。従って、ここでは、右側のメモ台支持機構4Aのみについて、図4(A)、(B)を参照して説明し、左側のメモ台支持機構4Bについては、その図示および詳細な説明を省略する。
【0020】図4(A)は、メモ台支持機構4Aを示す分解斜視図、図4(B)はメモ台支持機構4Aを組み立てた状態における断面図である。
【0021】図4(A)、(B)において、座部23の右側に構成されたメモ台支持機構4Aは、一対の右側脚部21の上端部同士を連結する金属製のプレート41に対して、第1の内壁部材42、円筒状の第1および第2の係合片44、45(第1および第2の係合部)、第2の内壁部材43、これらの第1および第2の内壁部材42、43を覆う内ケース46、およびこの内ケース46を覆うカバー47がこの順に取り付けられることによって構成されている。
【0022】これらの部材のうち、第1および第2の内壁部材42、43は略台形形状に形成され、その外周縁の上辺を除く3辺には低い側壁421、431がそれぞれ形成されている。また、第1および第2の内壁部材42、43には、側壁421、431とは反対側に向けて突出した位置決め用の突起423、433と、一対のボルト483が通される貫通孔422、432がそれぞれ形成されている。
【0023】このように構成した第1および第2の内壁部材42、43は、その側壁421、431の先端部同士を突き合わされた状態となるように重ねられる結果、第1および第2の内壁部材42、43の間には、上方からメモ台ユニット3の連結板33が差し込まれる差し込み溝49が形成される。ここで、第1および第2の内壁部材42、43が対向する距離は、メモ台ユニット3の連結板33が略隙間なく嵌まって第1および第2の内壁部材42、43が連結板33の両面にそれぞれ接触するように設定されている。また、第1および第2の内壁部材42、43は適度な滑り摩擦を有する樹脂成形品であり、差し込み溝49にメモ台ユニット3の連結板33を抜き差しする際に適度な抵抗力を発揮するようになっている。
【0024】第1および第2の内壁部材42、43を覆う内ケース46も略台形形状に形成され、その外周縁の上辺を除く3箇所にはやや高めの側壁461が形成されている。側壁461の両側2箇所にはフランジ部453が形成されている。このフランジ部453に形成された貫通孔454およびプレート41の貫通孔412にボルト481を通すとともに、このボルト481にナット482を止めることにより、内ケース46はその内側に第1および第2の内壁部材42、43を収納した状態でプレート41に固定されている。
【0025】この状態で、第1および第2の内壁部材42、43に形成された位置決め用の突起423、433はそれぞれ、プレート41に形成された貫通孔413および内ケース46に形成された貫通孔463にそれぞれ嵌まっており、第1および第2の内壁部材42、43が内ケース46から外れないようになっている。
【0026】内ケース46の外側を覆うカバー47は、内ケース46の側面を覆う側面部471と、内ケース46の上方を覆う上面部472とを備えている。上面部472には、内ケース46に収納された第1および第2の内壁部材42、43の間に形成される差し込み溝49の上側開口に対応するスリット473が形成されている。カバー47の側面部471には、一対の貫通孔474が形成されている。また、このカバー47の貫通孔474に対応するように、第1および第2の内壁部材42、43、内ケース46およびプレート41にもそれぞれ一対の貫通孔422、432、462、411が形成されている。これらの貫通孔にボルト483を通すとともに、このボルト483にナット484を止めることにより、カバー47がプレート411に固定されている。
【0027】この際に、一対のボルト483の各軸部には、円筒状に形成された第1および第2の係合片44、45が同軸状に装着される。その結果、第1および第2の係合片44、45は、第1および第2の内壁部材42、43の間(差し込み溝49内)において、略同じ高さ位置で前後に配置された状態となる。
【0028】このように構成したメモ台支持機構4Aにおいて、差し込み溝49には、図5に示すように、上方からメモ台ユニット3の連結板33を第1および第2の係合片44、45の間に差し込むことができる。このようにして、差し込み溝49に連結板33を差し込む際には、連結板33が略垂直方向を向くようにメモ台ユニット3をやや後方に倒し気味にする。
【0029】このようにして連結板33を差し込み溝49に挿入した状態において、矢印Fで示すように、メモ台ユニット3を前方に倒すと、図6に示すように、連結板33が下側後方に向けて斜めに延びた状態となる。その結果、連結板33の前端縁335に形成した第1の係合凹部331に第1の係合片44が入り込む一方、連結板33の後端縁336に形成した第2の係合凹部33に第2の係合片45が入り込む。従って、メモ台ユニット3のそれ以上の前傾が阻止される。この状態で、メモ台31を右側または左側に倒すと、メモ台31はメモ台反転機構34のボルト343を中心として回転するとともに、メモ台31が水平姿勢となったときには、ストッパ347によってそれ以上の回転が阻止される。その結果、メモ台31は水平姿勢となる。
【0030】このようにして、メモ台支持機構4Aを介してメモ台ユニット3を椅子本体2に取り付けた状態から、メモ台ユニット3を取り外すときには上記と逆の動作を行う。すなわち、メモ台ユニット3を図6に示す状態から図5に矢印Bで示すように、後方に傾けると、第1の係合凹部331と第1の係合片44との係合が解除されるので、この姿勢のままメモ台ユニット3を持ち上げると、第2の係合凹部332と第2の係合片45との係合も解除されて、連結板を差し込み溝49から引き抜くことができる。
【0031】このように構成されたメモ台支持機構4Aは、図1に示すように、座部23の左側にも構成されている。すなわち、座部23の左側の脚部22の上端部にも、メモ台支持機構4Bが構成されている。この左側のメモ台支持機構4Bは、上記した右側のメモ台支持機構4Aと左右対称に構成されている。従って、メモ台ユニット3を座部23の左側に付け換えることができる。
【0032】(メモ台付き椅子1の使用方法)このように構成されたメモ台付き椅子1を右利きの者が使用する場合には、図1に示すように、メモ台ユニット3を座部23の右側のメモ台支持機構4Aに装着し、メモ台31を左向きに倒す。このようにすると、座部23に着座した者の右前方でメモ台31が平伏するので、メモ台31上でメモをとるのに利用できる。
【0033】これに対して、左利きの者が使用する場合には、図7に示すように、メモ台ユニット3を座部23の左側のメモ台支持機構4Bに装着し、メモ台31を右向きに倒す。このようにすると、座部23に着座した者の左前方でメモ台31が平伏するので、左利きの者もメモ台31上でメモをとるのに利用できる。
【0034】さらに、メモ台付き椅子1を倉庫に保管するときなど、メモ台ユニット3が邪魔になる場合には、メモ台支持機構4A、4Bからメモ台ユニット3を外せばよい。
【0035】(本形態の効果)このように、本形態のメモ台付き椅子1では、メモ台ユニット3の連結板33をメモ台支持機構4A、4Bの差し込み溝39に差し込んで第1および第2の係合凹部331、332に第1および第2の係合片44、45をそれぞれ係合させるだけで、メモ台ユニット3を椅子本体2に取り付けることができる。この状態では、メモ台31に荷重がかかっても、このときかかる荷重の方向は、第1および第2の係合凹部331、332に第1および第2の係合片44、45が深く係合する方向であるので、メモ台31ががたつくことがない。またこの状態において、差し込み溝39内では、第1および第2の内壁部材42、43が連結板33の両面に接するので、メモ台ユニット3は左右方向にがたつくことはない。一方、メモ台ユニット3を後方に傾けるようにして第1および第2の係合凹部331、332と第1および第2の係合片44、45との係合を解除しながらメモ台ユニット3の連結板33を差し込み溝39内から引き抜くだけで、メモ台ユニット3を椅子本体2から外すことができる。従って、本形態のメモ台付き椅子1では、メモ台ユニット3を椅子本体2に容易に着脱することができる。また、メモ台ユニット3を椅子本体2に着脱するのにボルトなどを用いていないので、この点からいっても、メモ台ユニット3を着脱するのに手間がかからないという利点がある。それ故、本発明のメモ台付き椅子1は、倉庫などに保管する際にメモ台ユニット3を外して保管できるなど、使い勝手がよい。
【0036】また、本形態のメモ台付き椅子1では、メモ台支持機構4A、4Bが椅子本体2の左右両側に形成されているので、メモ台ユニット3を左右いずれの側にも取り付けることができる。また、メモ台ユニット3では、メモ台31が左右いずれの側にも反転させることができ、かつ、メモ台31を水平姿勢の固定するためのストッパ347が形成されているので、右利きの者が利用する場合には、メモ台ユニット3を椅子本体2の右側に取り付けてメモ台31を左側に倒せば、利用者の右前方でメモ台31が水平姿勢をとる。これとは逆に、左利きの者が利用する場合には、メモ台ユニット3を椅子本体2の左側に取り付けてメモ台31を右側に倒せば、利用者の左前方でメモ台31が水平姿勢をとる。従って、本形態のメモ台付き椅子1は、右利き用および左利き用に用いることができるので、使い勝手がよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメモ台付き椅子では、メモ台ユニットの連結板を差し込み溝内に差し込んで第1および第2の係合凹部に第1および第2の係合部をそれぞれ係合させるだけで、メモ台ユニットを椅子本体に取り付けることができるなど、レンチなどの道具を使わずに、メモ台ユニットを椅子本体に対して簡単に着脱できる。それ故、本発明のメモ台付き椅子は、倉庫などに保管する際にメモ台ユニットを外して保管できるなど、使い勝手がよい。また、メモ台上でメモをとる際に、メモ台に荷重がかかっても、このときかかる荷重の方向は、第1および第2の係合凹部に第1および第2の係合部が深く係合する方向であるので、メモ台ががたつくことがない。さらに、差し込み溝内では、第1および第2の内壁が連結板の両面に接するので、メモ台ユニットは左右方向にがたつくことはない。
【0038】また、本発明のメモ台付き椅子では、メモ台支持機構が椅子本体の左右両側に形成されているので、メモ台ユニットを左右いずれの側にも取り付けることができる。また、メモ台ユニットでは、メモ台が左右いずれの側にも反転させることができ、かつ、メモ台を水平姿勢の固定するためのストッパが形成されているので、右利きの者が利用する場合には、メモ台ユニットを椅子本体の右側に取り付けてメモ台を左側に倒せば、利用者の右前方でメモ台が水平姿勢をとる。これとは逆に、左利きの者が利用する場合には、メモ台ユニットを椅子本体の左側に取り付けてメモ台を右側に倒せば、利用者の左前方でメモ台が水平姿勢をとる。このように、本発明では、メモ台付き椅子をそのまま右利き用および左利き用に用いることができるので、使い勝手がよい。
【出願人】 【識別番号】000108627
【氏名又は名称】タカノ株式会社
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【出願日】 平成11年3月2日(1999.3.2)
【代理人】 【識別番号】100090170
【弁理士】
【氏名又は名称】横沢 志郎 (外1名)
【公開番号】 特開2000−245572(P2000−245572A)
【公開日】 平成12年9月12日(2000.9.12)
【出願番号】 特願平11−53442