| 【発明の名称】 |
ベッドパッド |
| 【発明者】 |
【氏名】野澤 弥太郎
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| 【要約】 |
【課題】ベッドのマットレス上に敷設されるベッドパッドにおいて、防水機能を付与することにより、高齢者、病人が失禁した場合でも下のマットレスを汚すことがなく、面倒なマットレスの乾燥処理を廃止できるベッドパッドを提供する。
【解決手段】マットレス11上に敷設されるベッドパッド20において、側地31と中わた32とをキルティング加工により一体化したベッドパッド30のマットレス11対向面側の一部もしくは全面に防水シート40をホットメルト系接着剤41を介して接着一体化し、ベッドパッド20に防水機能を付与する。あるいは、ベッドパッド30と汎用の布地シート42との間にホットメルトフイルム43を介在させて、ホットメルトフィルム43を溶融、固化して、一体化を図る。また、防水シート40を面ファスナー50,51を介してベッドパッド本体30に着脱自在に設け、使用者に対応した使い分けを可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッドのマットレス上に敷設されるベッドパッドであって、側地と中わたとをキルティング加工により一体化したベッドパッド本体のマットレス対向面に防水層が設けられていることを特徴とするベッドパッド。 【請求項2】 防水層は、ベッドパッド本体の一面にホットメルト系接着剤により接着一体化される防水シートで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のベッドパッド。 【請求項3】 防水層は、ホットメルトフィルムであり、上記防水層をベッドパッド本体と布地シートとの間の接着媒体としたことを特徴とする請求項1に記載のベッドパッド。 【請求項4】 防水層は、ベッドパッド本体に対して着脱自在に取り付けられる防水シートで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のベッドパッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ベッドのマットレス上に敷設されるベッドパッドに係り、特に、高齢者、病人、幼児が使用するのに好適なベッドパッドに関する。 【0002】 【従来の技術】通常、ベッドに使用するマットレスは、布団のように日干しできないため、マットレス上にベッドパッドを敷設し、その上側からシーツを被せて使用している。 【0003】そして、上記ベッドパッドは、綿100%あるいは綿とポリエステルとの混紡の布地シートからなる表裏の側地間に中わたを介装し、キルティング加工により一体化し、縁取り加工を施したものが使用されており、側地により良好な肌触りが得られ、中わたにより優れたクッション性や汗取り効果が期待でき、キルティング加工により中わたがずれないため、丈夫でかつ丸洗いも自由に行なえ、非常に実用的である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように、ベッドのマットレス上に敷設される従来のベッドパッドは、良好なクッション性が得られ、かつ汗を吸いやすく、肌触りも心地良いものであるが、高齢者や病人もしくは幼児が使用した際、誤って失禁した場合など、このベッドパッドを通してマットレスに染み込み、これを放置しておけば衛生上問題があるとともに、マットレスの乾燥処理操作が非常に面倒であるという問題点が指摘されている。 【0005】この発明は、上述の事情に着目してなされたもので、ベッドのマットレス上に敷設されるベッドパッドに係り、高齢者や病人もしくは幼児が誤って失禁した場合でも、その影響をベッドパッドだけで食い止め、その下のマットレスを保護でき、ベッド廻りのクリーンな環境を長期に亘り維持できるベッドパッドを提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本願の請求項1に記載の発明は、ベッドのマットレス上に敷設されるベッドパッドであって、側地と中わたとをキルティング加工により一体化したベッドパッド本体のマットレス対向面に防水層が設けられていることを特徴とする。 【0007】ここで、側地は、通常の布地シート、例えば、綿100%、綿とポリエステルの混紡布地等が使用できるが、吸湿性等を考慮した場合、綿100%の布地が好ましい。さらに、中わたとしては、ポリエステル等の化繊わたや天然わたの他に、防ダニ性等を考慮すれば、麻を一部混入するのが望ましい。 【0008】また、防水層の設置箇所としては、ベッドパッド本体の一面側(マットレス対向面側)の全面に設けても良いが、ベッドパッド本体の通気性等を損なわないために、特定部のみに部分的に設置することも可能である。 【0009】従って、請求項1に記載の発明によれば、マットレス上にベッドパッドを敷設して使用した際、高齢者や病人が失禁した場合でも、ベッドパッドのマットレス対向面に防水層が配設されているため、マットレスが濡れることがなく、マットレスのクリーンな状態を維持できる。 【0010】さらに、ベッドパッド本体の特定部分のみに防水シートを適用した場合には、ベッドパッド本体の通気性を有効に確保できる。 【0011】本願の請求項2に記載の発明は、防水層は、ベッドパッド本体の一面にホットメルト系接着剤により接着一体化される防水シートで構成されていることを特徴とする。 【0012】ここで、防水層としては、防水処理加工を施した布地シート、あるいはポリエチレン,ポリプロピレン,塩化ビニルシート等の合成樹脂シート等、防水性を有するシート材料が使用でき、ベッドパッド本体と防水シートとの一体化は、各種の熱可塑性ポリマーを組成とするホットメルト系接着剤、例えばポリエチレン,ポリイソブチレン,ポリアミド,酢酸ビニル−エチレン共重合体等によりベッドパッド本体と防水シートとが接着一体化されている。 【0013】従って、請求項2に記載の発明によれば、ベッドパッド本体と防水シートとがホットメルト系接着剤を介して強固に一体化しているため、丸洗い等が可能となり、クリーニング特性に優れる。 【0014】本願の請求項3に記載の発明は、防水層は、ホットメルトフィルムであり、上記防水層をベッドパッド本体と布地シートとの間の接着媒体としたことを特徴とする。 【0015】ここで、ホットメルトフィルムとしては、各種の熱可塑性ポリマー、例えばポリエチレン,ポリイソブチレン,ポリアミド,酢酸ビニル−エチレン共重合体等をフィルム状に押し出したもので、それ自体が非通気性、非通水性を備えているため、防水層として機能する。 【0016】そして、ホットメルトフィルムを介してベッドパッド本体と布地シートとを一体化するには、布地シート側に予めホットメルトフィルムにラミネートしておき、ホットメルトフィルムをラミネートした布地シートを加熱軟化させた後、ホットメルト側面をベッドパッド本体と対向させて両者をローラー等により圧着加工すれば、防水層として機能するホットメルトフィルムを介してベッドパッド本体と布地シートとを強固に接着一体化できる。 【0017】従って、請求項3に記載の発明によれば、接着媒体に防水性をもたせるために、布地シートには、高価な防水処理を施す必要がなく、汎用の布地シートの使用が可能となる。さらに、ベッドパッド本体と布地シートとがホットメルトフィルムを介して強固に接着一体化しているため、丸洗いが可能となり、クリーニング特性に優れる。 【0018】本願の請求項4に記載の発明は、防水層は、ベッドパッド本体に対して着脱自在に取り付けられる防水シートで構成されていることを特徴とする。 【0019】従って、請求項4に記載の発明によれば、ベッドパッド本体の一方側面(マットレス対向面)に防水シートを着脱自在に取り付けることができるため、通常の場合は、防水シートを取り外して、側地と中わたからなるベッドパッドの特性を生かした仕様とし、高齢者や病人等、失禁の可能性の高い使用者の場合に限り特定部分に防水シートを取り付けた防水機能付ベッドパッドの使用を採用すれば良い。また、クリーニングの際には、防水シートを外せば簡単に丸洗いを行なうことができる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るベッドパッドの実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。 【0021】図1はベッドのマットレス上に敷設される本発明に係るベッドパッドの第1の実施形態を示す全体図、図2は同ベッドパッドの構成を示す断面図、図3は本発明に係るベッドパッドの第2の実施形態を示す断面図、図4,図5は本発明に係るベッドパッドの第3の実施形態を示す斜視図並びに断面図、図6は本発明に係るベッドパッドの第4の実施形態を示す説明図である。 【0022】図1,図2において、ベッド10のマットレス11上に本発明に係るベッドパッド20が敷設され、このベッドパッド20は、ベッドパッド本体30と防水シート40とから大略構成されている。 【0023】上記ベッドパッド本体30は、側地31,31と中わた32とがキルティング加工により一体化され、このベッドパッド本体30の一面(マットレス11対向面となる面)に防水シート40がホットメルト系接着剤41を介して接着一体化されている。 【0024】さらに詳しくは、側地31は、肌触りや通気性を考慮して、綿100%、あるいは抗菌性を考慮した場合は、綿と麻との混紡繊維からなる布地シートが好ましく、また、中わた32としては、ポリエステル等の化繊綿の他に天然綿が使用でき、防菌性や防ダニ性を考慮して麻等を一部混入したものが良い。 【0025】そして、本発明に係るベッドパッド20は、ベッドパッド本体30の一面側の全面に防水シート40がホットメルト系接着剤41を介して接着一体化されており、この防水シート40としては、防水機能をもつシート状のものであれば、ポリエチレンシート,ポリプロピレンシート,塩ビシート等の合成樹脂シートを使用することもできるが、防水処理加工を施した布地シートを使用することもでき、布地シートのほうが柔軟性を備えており好ましい。 【0026】また、このベッドパッド20の製品周縁に沿っては、ベッドパッド本体30、並びに防水シート40の縁部に沿って縁取りシート33による縁取り加工が施されおり、この縁取りシート33は縫製加工か、あるいは接着止め等により固着されている。 【0027】従って、本発明に係るベッドパッド20によれば、高齢者や病人、あるいは幼児が使用した際、誤って失禁した場合においても、防水シート40により下のマットレス11に小水等が染み渡ることがなく、失禁の影響はベッドパッド20だけで留まり、特に、ホットメルト系接着剤41を使用してベッドパッド本体30と防水シート40とが強固に接着一体化されているため、丸洗い等のクリーニング特性に優れ、ベッドパッド20にクリーニング処理を施せば、マットレス11のクリーンな状態を長期に亘り維持でき、マットレス11に面倒な乾燥処理等を施す必要がない。 【0028】次いで、図3は本発明に係るベッドパッドの第2の実施形態を示すもので、上述した第1の実施形態と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 【0029】この第2の実施形態によれば、ベッドパッド20は、ベッドパッド本体30の一面側前面に汎用の布地シート(防水処理加工が施されていなくても良い)42がホットメルトフィルム43を介して接着一体化されている。 【0030】従って、ホットメルトフィルム43が防水層として機能するため、ベッドパッド本体30が濡れた場合でも、マットレス11への浸透はホットメルトフィルム43により食い止めることができ、第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、この実施形態の場合は、布地シート42に高価な防水処理加工を施す必要がないという有利さがある。 【0031】また、この図3に示すベッドパッド20は、以下に説明する簡単な製法により製作できる。まず、キルティング加工によりベッドパッド本体30を製作する一方、ホットメルトフィルム43をTダイ押出成形機によりシート状に押し出し、この押出時にホットメルトフィルム43の押出時に、布地シート42をホットメルトフィルム43の予熱を利用して一体化する。 【0032】そして、この一体化したシートをインフラ加熱炉等によりホットメルトフィルム43が軟化する温度まで加熱処理した後、この接着剤面に対してキルティング加工を施したベッドパッド本体30を対向させて、圧着ローラー等により圧着加工を施せば、ベッドパッド本体30に対してホットメルトフィルム43を介して布地シート42を簡単に一体化することができ、その後、所定寸法に裁断した後、周縁に沿って縁取りシート33による縁取り加工を施せば簡単に製作できる。 【0033】次いで、図4,図5は本発明に係る第3の実施形態を示すもので、このベッドパッド20は、ベッドパッド本体30の一面側(マットレス11の対向面)の略半部分に防水シート40がホットメルト系接着剤41を介して接着固定されている。 【0034】そして、このように、ベッドパッド本体30の特定部にのみ防水シート40を接着一体化したため、ベッドパッド20の通気性を生かすことができる一方、特定部分のみベッドパッド30が濡れた場合、マットレス11に浸透するのを食い止める機能をもたせることができる。 【0035】また、図6に示す本発明の第4の実施形態によれば、ベッドパッド本体30の一部に防水シート40を着脱可能に取り付けるという構成であり、ベッドパッド本体30の長辺側の両側縁の略半部分と短辺側の一側縁に、面ファスナー50が両面テープ等により固着されており、それと対応するように、防水シート30の4辺のうちの3辺にも同様に面ファスナー51が両面テープ等により固着されている。 【0036】そして、面ファスナー50,51の係着によりベッドパッド本体30のマットレス11対向面に防水シート40を簡単に取り付けることができ、通常の場合は、防水シート40を取り外したベッドパッド本体30のみで使用することができる。 【0037】一方、高齢者や病人等、失禁の可能性が高い人が使用する場合には、面ファスナー50,51を介してベッドパッド本体30の一部に防水シート40を一体化して行なえば、使用者が失禁をした場合でも、防水シート40により下のマットレス11を汚すことがなく、ベッドパッド本体30のみをクリーニング処理するだけで済み、また、クリーニングに際しては、ベッドパッド本体30と防水シート40とを面ファスナー50,51の係合を解除して取り外せば簡単に丸洗いが行なえ、この着脱方式のベッドパッド20のほうが使い勝手に優れるという有利さがある。 【0038】尚、上述したベッドパッド20は、ベッド10に設置されているマットレス11上に敷設するのに使用したが、高齢者や病人が使用する場合は、敷布団の上側からの使用も可能であり、また、フロア上に敷設して使用することもできる。 【0039】 【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るベッドパッドは、側地と中わたとをキルティング加工して形成されるベッドパッド本体のマットレス対向面に防水層を設けるという構成であるため、マットレス上に敷設して使用した際、高齢者や病人が失禁した場合でも、マットレスを汚すことがなく、しかも、肌触りや通気性等は従来のベッドパッドの機能を損なうものではないため、マットレスを清潔な状態に維持でき、ベッド廻りの環境を低コストでクリーンに維持できるという効果を有する。 【0040】さらに、ベッドパッド本体にホットメルト系接着剤を介して防水シート、あるいは布地シートが接着一体化されているため、クリーニング特性に優れるという効果を有する。 【0041】また、ベッドパッド本体に防水シートを着脱自在に装着できるものを使用すれば、通常のベッドパッドと高齢者、病人用のベッドパッドとを使い分けることができ、かつ防水シートを取り外せば、簡単に丸洗いが行なえ、使い勝手が向上するという効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592075079 【氏名又は名称】株式会社アサヒ
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| 【出願日】 |
平成11年1月29日(1999.1.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098899 【弁理士】 【氏名又は名称】飯塚 信市
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| 【公開番号】 |
特開2000−217670(P2000−217670A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月8日(2000.8.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−22709 |
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