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【発明の名称】 車両用ベッド
【発明者】 【氏名】木村 和夫

【要約】 【課題】充分な長さの水平状態にセットできるデッキルーム付の車両用ベッドを提供する。

【解決手段】格納時に重ねられるように前後に分割され、かつ使用時に水平状に連結される複数枚の板状のベッド本体10、11を備えると共に、少なくともフロントシートのシートバックに載置されるベッド本体10の裏面に、ヘッドレストに代えて、その装着穴に挿入されるステー12を格納時に折り畳まれるようにヒンジ結合させ、デッキルームに延びたベッド本体11の裏面に、デッキフロアにセットされる脚15を格納時に折り畳まれるようにヒンジ結合させた。格納時には、デッキフロアの裏側に設けられた格納用空間部に折り畳み状態で後方から挿入される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用時にはフロントシート及びリヤシートのシートバックに載置されてデッキルームに延び、格納時にはデッキフロアの裏側に設けられた格納用空間部に後方から挿入される車両用ベッドであって、格納時に重ねられるように前後に分割され、かつ使用時に水平状に連結される複数枚の板状のベッド本体を備えると共に、少なくとも前記フロントシートの前記シートバックに載置される前記ベッド本体の裏面に、ヘッドレストに代えて、その装着穴に挿入されるステーを格納時に折り畳まれるようにヒンジ結合させ、前記デッキルームに延びた前記ベッド本体の裏面に、前記デッキフロアにセットされる脚を格納時に折り畳まれるようにヒンジ結合させたことを特徴とする車両用ベッド。
【請求項2】 前後に2分割されたベッド本体を左右に分離された2組備えると共に、後側のベッド本体の裏面に、リヤシートのシートバックのヘッドレストの装着穴に挿入されるステーをヒンジ結合させ、格納用空間部には、前記ベッド本体を1組ずつ格納するように、車幅方向の中間位置に仕切り板が設けられていることを特徴とする請求項1の車両用ベッド。
【請求項3】 脚に、その高さを調節するための高さ調節具が付属していることを特徴とする請求項1の車両用ベッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントシート及びデッキルーム間にセットされる車両用ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠距離運転或はオートキャンプ時にステーションワゴン等の小形車両で仮眠する場合、フルリクライニング式のフロントシート或はリアシートを利用できる。また、リアシートをデッキフロアに沿って格納した状態で、デッキフロアを利用することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フルリクライニング式のシートは、完全に水平にはならず、長さが充分でない。また、デッキフロアを利用するには積み荷をフロントシートへ移動させる必要があり、車種によっては長さも不足する。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、充分な長さの水平状態にセットできるデッキルーム付の車両用ベッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、使用時にはフロントシート及びリヤシートのシートバックに載置されてデッキルームに延び、格納時にはデッキフロアの裏側に設けられた格納用空間部に後方から挿入される車両用ベッドであって、格納時に重ねられるように前後に分割され、かつ使用時に水平状に連結される複数枚の板状のベッド本体を備えると共に、少なくともフロントシートのシートバックに載置されるベッド本体の裏面に、ヘッドレストに代えて、その装着穴に挿入されるステーを格納時に折り畳まれるようにヒンジ結合させ、デッキルームに延びたベッド本体の裏面に、デッキフロアにセットされる脚を格納時に折り畳まれるようにヒンジ結合させたことを特徴とする。
【0006】使用時には、前後に分割された複数枚の板状のベッド本体を連結状態で水平状にセットし、フロントシートのヘッドレストの装着穴にステーを挿入し、脚を立ててデッキフロアにセットする。不使用時には、ステー及び脚をベッド本体の裏面に折り畳んだ状態でベッド本体を重ねて格納用空間部にバックドアを開放した状態で後方から挿入する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例によるワゴン車用ベッドを説明する。このベッドは、2分割された前後2枚の板状のベッド本体10、11を左右に2組備えている。フロントシート1に載置されるベッド本体10の裏面には、そのシートバック1aのヘッドレスト4のステー用装着穴4aに挿入されるコの字形ステー12の水平状基部が、ヒンジブラケット12aにより回転自在に取り付けられている。
【0008】リヤシート2に載置されベッド本体11の前端部には、ベッド本体10を同一面状に連結させるための段状のフランジ部11aが形成されている。このフランジ部に、ベッド本体10の後端部が載置され、ボルト19を挿通して裏側から蝶ネジでロックされる。ボルト19の挿通孔の周囲には、そのヘッド部を突出させないように凹部11bが形成されている。さらに、その後方寄りの裏面に、リヤシート2のヘッドレスト4の装着穴4aに挿入されるステー12が、ヒンジブラケット12aにより回転自在に取り付けられている。
【0009】デッキルーム3に延びたベッド本体11の後方部分の裏面には、デッキフロア3aにセットされるコの字形の脚15が、ヒンジブラケット15aにより回転自在にに取り付けられている。脚15の途中位置には、関節部16aで折り曲げ可能なステー16の一方の端部が枢着結合され、他方の端部はベッド本体11の裏面にヒンジ結合されている。脚15の下端部には、その高さを調整可能にするようにスリーブナット15bがねじ込まれている。
【0010】デッキフロア3aの裏側には、図2に示すようにその補強を兼ねた仕切り板8で仕切られた格納用空間部9が設けられている。その両側の空間部に、不使用時にボルト19を外すと共に、ステー12及び脚15を裏面に折り畳んで重ねた前後のベッド本体10、11が1組ずつ収納される。
【0011】使用時には、ベッド本体10、11を前後に並置させ、ベッド本体10の後端部をフランジ部11aに載せて表面を同一面状にしてボルト19で連結する。次いで、図3に示すように、フロントシート1及びリアシート2のヘッドレスト4を外し、代わりにそれぞれの装着穴4aにステー12を挿入すると共に、脚15を立ててデッキフロア3aにセットする。ステー12は回転可能であることにより、シートバック1a、2aの傾倒度合に応じてベッドを水平に保持させてその高さが調整され、スリーブナット15bの回転調整により脚15の高さも揃えることができる。
【0012】図4は別の実施の形態によるベッド本体の連結手段を示すもので、前述の前側のベッド本体10の後端部及び前述の後側のベッド本体11の前端部に、ヒンジ20が取り付けられている。ベッド本体10の後端部が、リアシートバック2a及び脚15で支持されるベッド本体11のフランジ部11aに載置されることにより、ベッド面が連結部分で安定して水平に支持される。
【0013】さらに、強度を高くして格納用空間部の仕切り板を廃止することにより、ベッド本体を前後1組で構成することができる。この場合、ベッド本体の幅を前述のものより狭くすることもできる。脚の高さ調節具は他の構成も種々考えられるが、廃止してシートバックの傾倒度合で脚高に対応させるようにもできる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、デッキルームを備えた車両のフロントシートからデッキルームの後端部にわたり平坦で充分な長さのベッドが水平にセット可能となる。ステー及び脚を折り畳んでデッキフロアの裏側にコンパクトに格納され、出し入れ操作も簡単である。デッキルームには脚をセットするだけであり、積み荷の移動も回避できる。請求項2の発明によれば、4分割式のベッドにより長さだけでなく横幅も充分広くできる。デッキフロアの空間部を広くしても仕切り板で補強される。請求項3の発明によれば、シートバックの傾倒度合に応じた高さにセット設定でき、脚の長さも対応して調整可能となる。逆に、所望の脚の高さに応じてシートバックの傾倒度合を調整できる。
【出願人】 【識別番号】000157083
【氏名又は名称】関東自動車工業株式会社
【出願日】 平成11年1月29日(1999.1.29)
【代理人】 【識別番号】100083208
【弁理士】
【氏名又は名称】福留 正治
【公開番号】 特開2000−217665(P2000−217665A)
【公開日】 平成12年8月8日(2000.8.8)
【出願番号】 特願平11−22023