| 【発明の名称】 |
暖房ベッド |
| 【発明者】 |
【氏名】松島 政博
|
| 【要約】 |
【課題】暖房効率が高く、均一な暖房効果を得ることが可能で、耐衝撃性にも優れた暖房ベッドを提供する。
【解決手段】暖房ベッド10では、ベッド支持体11上に載置された桟木材12上に、下部緩衝材13、断熱材14、面状発熱体15、上部緩衝材16および伝熱部材17を下から順に積層し、面状発熱体15と伝熱部材17とを熱伝導材18で連結し、さらに伝熱部材17の上面に綿状体19を載置している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッド支持体上に、下部緩衝材、断熱材、面状発熱体、上部緩衝材および伝熱部材を下から順に積層し、前記面状発熱体と前記伝熱部材とを熱伝導材で連結し、さらに前記伝熱部材の上面に綿状体を載置したことを特徴とする暖房ベッド。 【請求項2】 前記上部緩衝材にスリットを形成し、このスリットを通して前記熱伝導材を配置した請求項1記載の暖房ベッド。 【請求項3】 前記伝熱部材および前記熱伝導材がアルミニウムシート材である請求項1,2記載の暖房ベッド。 【請求項4】 前記綿状体の繊維にマイナスイオンと遠赤外線を発生する物体の粉末をコーティングまたは含浸させた請求項1〜3記載の暖房ベッド。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド上の就寝者を寝具などとともに暖める機能を備えた暖房ベッドに関する。 【0002】 【従来の技術】ベッドに就寝する者を暖める手段としては、従来より、布団などの寝具類と併用する電気敷毛布などが使用されている。また、温水を用いてベッドを加温することによってベッド上の就寝者を暖める機能を備えたウォータベッドなども開発されている。 【0003】このような暖房手段を使用することにより、室内気温が低下する冬の時期などにおいても、暖かく快適な状態で就寝することが可能となるため、冬の寒さが苦手な老人や病人あるいは冷え性の人などの安眠確保に有効である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】電気敷毛布の場合、敷布団の上に敷くことによって就寝者を暖めるものであるため、就寝中にズレて十分な暖房効果が得られなくなることがあり、また、構造的に熱源であるヒータの保護層が薄いため外部からの衝撃でヒータが断線して故障するおそれがある。さらに、従来の電気敷毛布の場合、電気敷毛布の下にある敷布団などを十分に暖めることができないため、ダニなどの発生を防止することができない。 【0005】一方、温水によってベッドを加温することができるウォータベッドなどの場合、就寝者に対する加温効果は十分であるが、設備が大がかりであるため、容易に採用することができない。 【0006】このような問題を解決するため、床暖房設備などの構成部材として開発され、特開昭63−91436号公報、特開昭63−91437号公報、特開平4−289634号公報、特開平7−14665号公報、実開昭61−93709号公報、実開昭62−131534号公報、実開昭63−52287号公報などに開示されている面状発熱体あるいは板状発熱体を利用して、暖房ベッドを形成することが考えられる。 【0007】しかしながら、これらの面状発熱体あるいは板状発熱体の場合、外部からの衝撃などで発熱体が損傷するのを防止するために補強材などが付設されており、発熱体と実際の発熱面との距離が離れているものが多いため、暖房効率が低く、均一かつ十分な暖房効果が得られないことがある。 【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題は、暖房効率が高く、均一な暖房効果を得ることが可能で、耐衝撃性にも優れた暖房ベッドを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明の暖房ベッドは、ベッド支持体上に、下部緩衝材、断熱材、面状発熱体、上部緩衝材および伝熱部材を下から順に積層し、面状発熱体と伝熱部材とを熱伝導材で連結し、さらに伝熱部材の上面に綿状体を載置したことを特徴とする。 【0010】このような構成とすることにより、面状発熱体は、下部緩衝材および断熱材と、上部緩衝材との間に挟まれた状態となるため、外部からの衝撃によって面状発熱体が損傷するおそれがなくなり、耐衝撃性が向上する。また、面状発熱体の熱は、熱伝導材によって伝熱部材へ効率良く伝えられるため、暖房効率が高まり、伝熱部材の上面にある綿状体をムラなく暖めることが可能となり、均一な暖房効果を得ることができる。 【0011】この場合、通電することによって発熱する面状発熱体を使用することができるが、温度が上昇するにつれて電気抵抗が増大する性質、いわゆる自己温度制御機能を有する面状発熱体を使用すれば、温度制御回路などを設けることなく発熱温度をほぼ一定に維持することができる。また、自己温度制御機能を有する面状発熱体と温度コントローラを併用すれば、さらに正確で安定性の高い温度制御を行うことが可能となる。なお、面状発熱体の最高発熱温度を50℃程度に設定しておけば、ダニなどの有害生物の発生を防止することができる。 【0012】ここで、上部緩衝材にスリットを形成し、このスリットを通して熱伝導材を配置した構造とすることができる。このような構造とすることにより、緩衝材としての強度、機能を損なうことなく、面状発熱体の熱を、熱伝導材を介して、その上方に位置する伝熱部材へ効率良く伝えることが可能となるため、暖房効率が高まり、均一な暖房効果を得ることができるようになる。 【0013】この場合、伝熱部材および熱伝導材をアルミニウムシート材で形成することにより、比較的軽量で熱伝導率が高く、耐蝕性にも優れた伝熱部材および熱伝導材となるため、暖房効率が高まるとともに、耐久性が向上し、ベッドの軽量化も図ることができる。 【0014】さらに、前記綿状体の繊維にマイナスイオンと遠赤外線を発生する物体の粉末をコーティングまたは含浸させることができる。トルマリンなどの天然鉱物、セラミックス、竹炭などの加工物その他の、マイナスイオンと遠赤外線のいずれかまたは両方を発生する物体の粉末を綿状体にコーティングまたは含浸させることにより、疲労によって人体細胞内に蓄積される陽イオンの除去や、保温効果、細胞活性化効果などが得られる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施の形態である暖房ベッドを示す一部切欠斜視図、図2は前記暖房ベッドの縦断面図、図3は図2のA−A線断面図である。 【0016】本実施形態の暖房ベッド10は、ベッド支持体11上に載置された桟木材12の上に、下部緩衝材13、断熱材14、面状発熱体15、上部緩衝材16および伝熱部材17を下から順に積層し、面状発熱体15と伝熱部材17とを熱伝導材18で連結し、さらに伝熱部材17の上面に綿状体19を載置している。なお、面状発熱体15と断熱材14との間には絶縁材25を介在させている。 【0017】また、綿状体19の上面に防水性通気シート20および表装マット材21を載置し、面状発熱体15の上面に温度センサ22を配置するとともに、面状発熱体15の発熱温度を設定するための温度コントローラ23を設けている。さらに、ベッド支持体11の下部には、物品収納用として、複数の引き出し24を設けている。 【0018】本実施形態の暖房ベッド10において、面状発熱体15は、下部緩衝材13および断熱材14と、上部緩衝材16との間に挟まれた状態となっているため、外部からの衝撃によって面状発熱体15が変形したり、損傷するおそれがなく、耐衝撃性に優れている。 【0019】また、暖房ベッド10は商用電源によって稼働するので、一般家庭にある電源コンセントに差込プラグ26を差し込むだけで使用可能であり、普通のベッドと同様、表装マット材21の上に様々な寝具類を載置して、就寝、休息することができる。 【0020】ここで、面状発熱体15は通電によって全面的に発熱する機能を有しているが、面状発熱体15の熱は、熱伝導材18を介して伝熱部材17へ効率良く伝えられるため、暖房効率が高く、伝熱部材17の上面にある綿状体19をムラなく暖めることが可能であり、均一な暖房効果を得ることができる。 【0021】また、面状発熱体15の下側には断熱材14および下部緩衝材13を配置しているため、面状発熱体15の熱が下方へ放散して暖房効率が低下したり、引き出し24内の収納物に悪影響を及ぼすことがない。 【0022】さらに、綿状体19の上面には、防水性通気シート20および表装マット材21が載置されているため、これらの上で横になる就寝者は、暖かく、快適な状態で睡眠を得ることが可能である。また、暖房温度は温度コントローラ23によって自由に設定することができるため、室内温度あるいは就寝者の体調や好みなどに応じて最適な温度とすることができる。 【0023】暖房ベッド10の場合、通電することによって発熱する面状発熱体15を使用しているが、面状発熱体15は温度が上昇するにつれて電気抵抗が増大する性質、いわゆる自己温度制御機能を有している。したがって、面状発熱体15に通電すると、図4に示すように、表面温度の上昇に伴って、消費電力が低下していく結果、時間が経過すると、表面温度はある程度一定となる。このため、温度制御回路などを設けることなく、面状発熱体15の表面温度を一定の範囲内に維持することは可能である。 【0024】しかしながら、本実施形態の暖房ベッド10においては、暖房温度を正確に設定できるようにするとともに、暖房温度の安定性を確保するため、面状発熱体15の表面に温度センサ22を配置するとともに、温度コントローラ23を設けている。したがって、温度コントローラ23を希望する暖房温度にセットすれば、温度センサ22が検知した面状発熱体15の表面温度に応じて、面状発熱体15へ供給する電力が制御されるため、暖房温度を一定に維持することができる。 【0025】図5は、暖房ベッド10における、面状発熱体15の表面温度と消費電力との関係を示すグラフであるが、電力投入後13分経過すると、面状発熱体15の表面温度は設定温度に到達し、その後は一定に維持されているのが分かる。すなわち、温度センサ22および温度コントローラ23を設けることにより、面状発熱体15の表面温度の変動が大幅に減少するため、暖房温度は正確かつ安定性に優れたものとなる。なお、面状発熱体15の最高発熱温度を50℃程度に設定しておけば、ダニなどの有害生物の発生を防止することができるだけでなく、暖房ベッド10上に載置された寝具類を乾燥させることも可能である。 【0026】また、暖房ベッド10においては、綿状体19に、マイナスイオンを発生するトルマリンの粉末と遠赤外線を放射する竹炭の粉末を含浸させているので、人体細胞内の陽イオンの除去や保温効果、細胞活性化効果などが得られる。 【0027】さらに、暖房ベッド10の場合、熱伝導材18は、上部緩衝材16に形成されたスリット27を通して配置しているため、緩衝材としての強度、機能を損なうことなく、熱伝導材18を介して面状発熱体15の熱を伝熱部材17へ効率良く伝えることが可能である。したがって、暖房効率が高く、均一な暖房効果を得ることができる。 【0028】この場合、伝熱部材17および熱伝導材18は、軽量で熱伝導性が高く、耐蝕性にも優れたアルミニウムシート材で形成しているため、暖房効率を高めるだけでなく、ベッドの軽量化、耐久性向上を図ることができた。 【0029】 【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏することができる。 【0030】(1)ベッド支持体上に、下部緩衝材、断熱材、面状発熱体、上部緩衝材および伝熱部材を下から順に積層し、面状発熱体と伝熱部材とを熱伝導材で連結し、さらに伝熱部材の上面に綿状体を載置したことにより、面状発熱体は、下部緩衝材および断熱材と上部緩衝材との間に挟まれた状態となるため、外部からの衝撃によって面状発熱体が損傷するおそれがなくなり、耐衝撃性が向上する。また、面状発熱体の熱は、熱伝導材によって伝熱部材へ効率良く伝えられるため、暖房効率が高まり、伝熱部材の上面にある綿状体をムラなく暖めることが可能となり、均一な暖房効果を得ることができる。 【0031】(2)熱伝導材を、上部緩衝材に形成されたスリットを通して配置した構造とすることにより、緩衝材としての強度、機能を損なうことなく、熱伝導材を介して、面状発熱体の熱を伝熱部材へ効率良く伝えることが可能となるため、暖房効率が高まり、均一な暖房効果を得ることができるようになる。 【0032】(3)伝熱部材および熱伝導材をアルミニウムシート材で形成することにより、比較的軽量で熱伝導率が高く、耐蝕性にも優れた伝熱部材および熱伝導材となるため、暖房効率が高まるとともに、耐久性が向上し、ベッドの軽量化を図ることができる。 【0033】(4)綿状体にマイナスイオンと遠赤外線を発生する物体の粉末をコーティングまたは含浸させることにより、人体細胞内の陽イオンの除去や保温効果、細胞活性化効果などが得られる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】599006063 【氏名又は名称】松島 浩二 【識別番号】597047657 【氏名又は名称】松浦 浩
|
| 【出願日】 |
平成11年1月12日(1999.1.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099508 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 久
|
| 【公開番号】 |
特開2000−201775(P2000−201775A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−5833 |
|