| 【発明の名称】 |
車両シートのフットレスト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】斉藤 和也
【氏名】伊藤 嘉秀
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| 【要約】 |
【課題】格納時には足を伸ばすスペースを確保でき、靴の脱着による2つの使用態様を行える車両シートのフットレスト装置を提供する。
【解決手段】フットレスト装置10は、基端部をシートバック21の下方部に上下方向へ回動可能に組付けた第1フットレスト10aと、基端部を第1フットレスト10bの基端部に上下方向へ回動可能に組付けられて第1フットレスト10aとシートバック21間に位置する第2フットレスト10bと、第1フットレスト10aの下方への回動量を所定量に規制して第1フットレスト10aをシートバック21の後方へ略水平状態に支持する第1の規制手段(第1連結手段10c)と、各フットレスト10a,10bの回動動作をそれぞれ所定の力で規制する第2の規制手段(第2連結手段)を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】前側シートを構成するシートバックの下方部に組付けられて後側シートの着座者の足載せ台として機能するフットレスト装置であり、当該フットレスト装置は、基端部を前記シートバックの下方部に上下方向へ回動可能に組付けられた足載せ台と、同足載せ台の下方への回動量を所定量に規制して同足載せ台を前記シートバックの後方へ略水平状態に支持する第1の規制手段と、前記足載せ台の回動動作をそれぞれ所定の力で規制する第2の規制手段を備えていることを特徴とする車両シートのフットレスト装置。 【請求項2】請求項1に記載の車両シートのフットレスト装置において、前記足載せ台は、基端部を前記シートバックの下方部に上下方向へ回動可能に組付けられた第1のフットレストプレートと、基端部を同第1のフットレストプレートの基端部に上下方向へ回動可能に組付けられて同第1のフットレストプレートと前記シートバック間に位置する第2のフットレストプレートを備え、これら各フットレストプレートは前記第2の規制手段にて回動動作を所定の力で規制されていることを特徴とする車両シートのフットレスト装置。 【請求項3】請求項2に記載のフットレスト装置において、前記両フットレストプレートは互いに重合された一体の状態で回動可能であるとともに、互いに独立した状態で回動可能であることを特徴とする車両シートのフットレスト装置。 【請求項4】請求項2または3に記載のフットレスト装置においては、前記両フットレストプレートは目視により識別可能に構成されていることを特徴とする車両シートのフットレスト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、前側シートを構成するシートバックの下方部に組付けられて後側シートの着座者の足載せ台として機能する形式の車両シートのフットレスト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種形式のフットレスト装置を装備する前側シートには、そのシートの下部にフットレスト装置専用の格納スペースが設けられていて、フットレスト装置がこの格納スペース内に取付けられて足載せ台が格納スペースに格納されており、使用時には、足載せ台を格納スペースから取出すようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように、この種形式のフットレスト装置は足載せ台を前側シートの下方部に専用の格納スペースに格納されるものであることから、前側シートの下方部が大型化し、また、前側シートの設けた格納スペースが車両フロアとシートクッション間に位置することになって、後側シートの着座者が足を前方へ伸ばすスペースを確保することができないとう問題がある。また、この種形式のフットレスト装置においては、足乗せ台の設定が1箇所であって、靴を履いた状態で足を載せる場合と靴を脱いだ状態で足を載せる場合とで共通するため、このような使用では衛生面上好ましくはない。従って、本発明の目的は、これらの問題に対処することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、前側シートを構成するシートバックの下方部に組付けられて後側シートの着座者の足載せ台として機能するフットレスト装置であり、当該フットレスト装置は、基端部を前記シートバックの下方部に上下方向へ回動可能に組付けられた足載せ台と、同足載せ台の下方への回動量を所定量に規制して同足載せ台を前記シートバックの後方へ略水平状態に支持する第1の規制手段と、前記足載せ台の回動動作をそれぞれ所定の力で規制する第2の規制手段を備えていることを特徴とするものである。 【0005】本発明に係るフットレスト装置においては、前記足載せ台を、基端部を前記シートバックの下方部に上下方向へ回動可能に組付けられた第1のフットレストプレートと、基端部を同第1のフットレストプレートの基端部に上下方向へ回動可能に組付けられて同第1のフットレストプレートと前記シートバック間に位置する第2のフットレストプレートにて構成して、これら各フットレストプレートを前記第2の規制手段にて回動動作を所定の力で規制するようにすることができる。 【0006】この場合、前記両フットレストプレートを互いに重合された一体の状態、かつ、互いに独立した状態で回動可能に構成すること、前記両フットレストプレートを目視により識別可能に構成することが好ましい。 【0007】 【発明の作用・効果】本発明に係るフットレスト装置においては、足載せ台を前側シートのシートバックに背部に沿った倒することができるとともに、この倒立状態を第2の規制手段で保持して格納することができ、これにより、車両フロアと前側シートのシートクッション間に、後側シートの着座者が足を前方へ伸ばすスペースを確保することができる。 【0008】また、当該フットレスト装置において、その使用時には、倒立状態にある足載せ台を後方かつ下方へ回動させる。これにより、足載せ台はその回動途中で、第1の規制手段にてそれ以上の回動を規制されてシートバックの背部から略水平状態で後方へ突出して、後側シートの着座者の足載せ台として機能する。 【0009】本発明に係るフットレスト装置において、上記のごとく、足載せ台を第1のフットレストプレートと第2のフットレストプレートにて構成すれば、これら両フットレストを一体的にも、またそれぞれ独立して回動させることができる。このため、当該フットレスト装置によれば、両フットレストプレートを重合した状態で倒立させて、前側シートのシートバックに背部に沿った倒立状態で格納とすることができ、これにより、車両フロアと前側シートのシートクッション間に、後側シートの着座者が足を前方へ伸ばすスペースを確保することができる。 【0010】また、当該フットレスト装置において、使用する場合には、第1のフットレストプレートを使用する第1の使用態様と、第2のフットレストプレートを使用する第2の使用態様の2種類の使用態様に使い分けすることができる。 【0011】第1の使用態様で使用したい場合には、格納された状態にある第1のフットレストプレートのみを後方かつ下方へ回動させる。この回動動作時、第1のフットレストプレートは、第1の規制手段によりその後方かつ下方への所定量以上の回動を規制されて、前側シートのシートバックから後方へ略水平状態に延び、後側シートの着座者の足下の近傍に位置する。このため、後側シートの着座者は前側に略水平状態に位置する第1のフットレストプレート上に足を載せることができる。この場合、第2のフットレストプレートは第2の規制手段にてその後方かつ下方への回動を規制されて、格納状態を維持されている。 【0012】また、第2の使用態様で使用したい場合には、格納された状態にある第1のフットレストプレートおよび第2のフットレストプレートを重合状態で一体的に、または、第1のフットレストプレートおよび第2のフットレストプレートをこの順序で後方かつ下方へ回動させる。この回動動作時、第1のフットレストプレートは、第1の規制手段によりその後方かつ下方への所定量以上の回動を規制されて、前側シートのシートバックから後方へ略水平状態に延び、後側シートの着座者の足下の近傍に位置する。この場合、第2のフットレストプレートは、第1のフットレストプレートと一体的に回動された際には、第1のフットレストプレートに重合した状態で前側シートのシートバックから後方へ略水平状態に延び、また、第1のフットレストプレートに遅れて回動された際には、その後に第1のフットレストプレートに重合されて同フットレストプレートと一体の状態で前側シートのシートバックから後方へ略水平状態に延びる。このため、後側シートの着座者は、前側に略水平状態に位置する第2のフットレストプレート上に足を載せることができる。 【0013】従って、当該フットレスト装置においては、両フットレストプレートを使い分けすることができ、例えば、第1のフットレストプレート上には靴を履いた状態で足を載せる使用態様とし、第2のフットレストプレート上には靴を脱いだ状態で足を載せる使用態様とすることができ、このような使い分けすることにより衛生面を向上させることができる。この場合、両フットレストプレートを目視により識別可能に構成すれば、例えば、靴を脱いだ状態で足を載せるフットレストプレート上にカーペットを敷く等の手段を採ることにより、両フットレストプレートを容易に使い分けすることができる。 【0014】当該フットレスト装置の使用後には、前側シートのシートバックの背部へ倒立状態に格納するが、第1のフットレストプレートを使用する第1の使用態様の場合には、第1のフットレストプレートのみを上方かつ前方へ回動する。この場合には、第1のフットレストプレートを第2のフットレストプレートの背部に重合させる倒立状態まで回動させる。この時点では、第1のフットレストプレートは第2の規制手段にて格納状態を保持される。また、第2のフットレストプレートを使用する第2の使用態様の場合には、両フットレストプレートを重合状態で一体的に上方かつ前方へ回動する。この場合には、両フットレストプレートを前側シートのシートバックの背部に重合させる倒立状態まで回動させる。この時点では、各フットレストプレートはそれぞれ第2の規制手段にて格納状態を保持される。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説明すると、図1〜図4には本発明に係るフットレスト装置の一例が示されている。当該フットレスト装置10は、第1フットレスト10aと第2フットレスト10bを主体とするもので、フロントシート20を構成するシートバック21の下方部に組付けられて、リヤシートの着座者の足載せ用として機能する。 【0016】第1フットレスト10aは、平板状のプレート基板11と、補強枠体12と、表側プレート13とからなり、補強枠体12はプレート基板11の表側の凹所11aに嵌合された状態で、プレート基板11に多数のビス12aを介して固定され、かつ、表側プレート13は補強枠体12上に重合された状態で多数のビス12a、および多数のビス13aを介してプレート基板11に固定されている。これにより、第1フットレスト10aは3重構造に形成されていて、本発明の第1のフットレストプレートを構成している。 【0017】第2フットレスト10bは、平板状のプレート基板14とカーペット15とからなり、カーペット15はプレート基板14の表側の凹所14aに接着剤を介して嵌合されて、プレート基板14上に敷設されている。これにより、第2フットレスト10bは2重構造に形成されていて、本発明の第2のフットレストプレートを構成している。 【0018】第1フットレスト10aは、フロントシート20のシートバック21に対しては左右一対の第1連結手段10cを介して回動可能に連結され、かつ、第1フットレスト10aと第2フットレスト10bとは、左右一対の第2連結手段10dを介して互いに回動可能に連結されている。 【0019】両フットレスト10a,10bを互いに連結する第2連結手段10dは、第1フットレスト10aを構成するプレート基板11の平板状の基端部11bに固定したブラケット16aと、第2フットレスト10bを構成するプレート基板14の平板状の基端部14bに固定したブラケット16bを備えている。これら両ブラケット16a,16bは、ビス16cにて各基端部に固定されていて、これら両ブラケット16a,16bをボルト17a、ナット17b、およびコニカルスプリング17cにて互いに連結することにより、両フットレスト10a,10bがそれらの基端部11b,14bにて回動可能に連結されている。 【0020】かかる第2連結手段10dにおいて、コニカルスプリング17cは、両フットレスト10a,10bの回動時に両フットレスト10a,10b間に摩擦力を作用して、回動するフットレスト10a,10bに対してその回動動作を所定の力で規制する規制手段として作用する。従って、第2連結手段10dは本発明の第2の規制手段を構成している。 【0021】第1フットレスト10aをフロントシート20のシートバック21に連結する第1連結手段10cは、第1フットレスト10aを構成する補強枠体12の左右のブラケット12bに固定した第1連結アーム18aと、シートバックフレーム22の左右の下方部に固定した第2連結アーム18bを備え、これら両連結アーム18a,18bをボルト19a、ナット19b、およびコニカルスプリング19cにて互いに連結することにより、第1フットレスト10aをシートバックフレーム22に回動可能に連結されている。 【0022】かかる第1連結手段10cにおいて、コニカルスプリング19cは、第1フットレスト10aに対してその回動時に摩擦力を作用して、その回動動作を所定に力で規制する規制手段として作用する。従って、第1連結手段10cは本発明の第2の規制手段を構成している。 【0023】また、第1連結手段10cを構成する各第1連結アーム18aは、その基端部側にストッパ片18cを備えている。ストッパ片18cは、第1フットレスト10aが後方かつ下方へ略90度回動した際に第2連結アーム18bの下端突出部18dの背部に掛止めされるもので、第1連結アーム18aのストッパ片18cが第2連結アーム18bの下端突出部18dに掛止めされた際には、第1フットレスト10aのそれ以上の下方への回動が規制される。これにより、第1フットレスト10aは、フロントシート20のシートバック21から後方へ略水平に延びる水平状態に保持される。従って、第1連結手段10cは、本フレームの第1の規制手段をも構成している。 【0024】このように構成したフットレスト装置10においては、第1フットレスト10aと第2フットレスト10bを一体的にも、また、それぞれ独立して回動させることもできる。このため、当該フットレスト装置10によれば、図1および図2に示すように、両フットレスト10a,10bを重合した状態で倒立させてフロントシート20のシートバック21に背部に沿った倒立状態で格納とすることができる。これにより、車両フロアAとフロントシート20のシートクッション23間に、リヤシートの着座者が足Bを前方へ伸ばすスペースCを確保することができる。 【0025】また、当該フットレスト装置10において、使用する場合には、第1フットレスト10aを使用する第1の使用態様と、第2フットレスト10bを使用する第2の使用態様の2種類の使用態様に使い分けすることができる。 【0026】当該フットレスト装置10を第1の使用態様で使用したい場合には、格納された状態にある第1フットレスト10aのみを後方かつ下方へ回動させる。この回動動作時、第1フットレスト10aは、第1連結手段10cによりその後方かつ下方への所定量以上の回動を規制されて、フロントシート20のシートバック21の背部から後方へ略水平状態に延び、リヤシートの着座者の足下の近傍に位置する。このため、リヤシートの着座者は前側に略水平状態に位置する第1フットレスト10a上に足Bを載せることができる。この場合、第2フットレスト10bは第2連結手段10dにてその後方かつ下方への回動を規制されて、格納状態を保持されている。 【0027】また、当該フットレスト装置10を第2の使用態様で使用したい場合には、格納された状態にある第1フットレスト10aおよび第2フットレスト10bを重合状態で一体的に、または、第1フットレスト10aおよび第2フットレスト10bをこの順序で後方かつ下方へ回動させる。この回動動作時、第1フットレスト10aは、第1連結手段10cによりその後方かつ下方への所定量以上の回動を規制されて、フロントシート20のシートバック21から後方へ略水平状態に延び、リヤシートの着座者の足下の近傍に位置する。この場合、第2フットレスト10bは、第1フットレスト10aと一体的に回動された際には、第1フットレストプレート10aに重合した状態でフロントシート20のシートバック21の背部から後方へ略水平状態に延び、また、第1フットレスト10aより後に別に回動された場合には、その後に第1フットレスト10aに重合されて同フットレストプレート10aと一体の状態でフロントシート20のシートバック21の背部から後方へ略水平状態に延びる。このため、後側シートの着座者は、前側に略水平状態に位置する第2フットレスト10b上に足Bを載せることができる。 【0028】従って、当該フットレスト装置10においては、両フットレストプレート10aa,10bを使い分けすることができ、例えば、第1フットレスト10a上には、図1に示すように、靴を履いた状態で足Bを載せる使用態様とし、第2フットレスト10b上には靴を脱いだ状態で足Bを載せる使用態様とすることができる。このような使い分けすることにより、衛生面を向上させることができる。この場合、第2フットレスト10b上にはカーペット15が敷設されているため、両フットレスト10a,10bを目視により識別可能であり、両フットレスト10a,10bを容易に使い分けすることができる。 【0029】当該フットレスト装置10の使用後には、フロントシート20のシートバック21の背部へ倒立状態に格納するが、第1フットレスト10aを使用する第1の使用態様の場合には、第1フットレスト10aのみを上方かつ前方へ回動する。この場合には、第1フットレストプレート10aを第2フットレスト10bの背部に重合させる倒立状態まで回動させる。この時点では、第1フットレスト10aは第1,第2連結手段10c,10dにて格納状態を保持される。また、第2フットレスト10bを使用する第2の使用態様の場合には、両フットレスト10a,10bを重合状態で一体的に上方かつ前方へ回動する。この場合には、両フットレスト10a,10bをフロントシート20のシートバック21の背部に重合させる倒立状態まで回動させる。この時点では、第1フットレスト10aは第1,第2連結手段10c,10dにて、また、第2フットレスト10bは第2連結手段10dにて格納状態を保持される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000101639 【氏名又は名称】アラコ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月1日(1998.12.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064724 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷 照一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−166692(P2000−166692A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月20日(2000.6.20) |
| 【出願番号】 |
特願平10−342013 |
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