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【発明の名称】 車両座席用の一体化された動力リクライニング装置
【発明者】 【氏名】パスカル ガリード

【氏名】ロジャー フロイント

【要約】 【課題】大き過ぎたり複雑過ぎたりせず、安定した、信頼性の高い、安全な座席リクライニング機構を提供する。

【解決手段】電動機を使用して車両内で座席の背もたれのリクライニング位置を自動的に調節する動力座席位置決め装置である。作動装置が、上側座席アセンブリ20を下側座席アセンブリ22に対して選択的にリクライニングさせる駆動力を発生させるため、上側座席アセンブリ20および下側座席アセンブリ22に旋回取り付けされる。作動装置は上側座席アセンブリ20に対してほぼ直線的な関係に取り付けられ、片軸端両回転電動機34とギヤボックス装置48を備えることが好ましい。ギヤボックス48は、駆動電動機34を上側座席アセンブリ20に対して垂直に配置することを可能とし、大き過ぎたり複雑過ぎたりせず、安定した、信頼性の高い、安全な座席リクライニングシステムを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下側座席アセンブリと、上記下側座席アセンブリに旋回取り付けされる上側座席アセンブリと、上記下側座席アセンブリに対して上記上側座席アセンブリを選択的にリクライニングさせるため、上記下側座席アセンブリと上記上側座席アセンブリの間に旋回取り付けされる作動装置と、から構成されることを特徴とする動力座席用リクライニング装置。
【請求項2】 上記作動装置が、上記上側座席アセンブリに対して略直線状に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
【請求項3】 上記下側座席アセンブリに第1旋回点が形成され、上記上側座席アセンブリに第2旋回点を形成され、上記作動装置が上記第1旋回点と第2旋回点との間に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
【請求項4】 上記作動装置が、片軸端両回転電動機を備えたことを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
【請求項5】 上記作動装置は、さらに、上記上側座席アセンブリに対して垂直に上記電動機が取り付けられる配置を有するギヤボックスから構成されることを特徴とする請求項4に記載のリクライニング装置。
【請求項6】 第1旋回点が形成される下側座席アセンブリと、第3旋回点において上記下側座席アセンブリに旋回取り付けされ、第2旋回点が形成されている上側座席アセンブリと、上記上側座席アセンブリを上記下側座席アセンブリに対して選択的にリクライニングさせるため、上記第1旋回点および第2旋回点の間に旋回取り付けされる作動装置と、から構成されることを特徴とする車両の動力座席。
【請求項7】 上記作動装置は、上記上側座席アセンブリに対して略直線状の関係にあるリンク部材を備え、上記リンク部材は上記第1旋回点に旋回取り付けされることを特徴とする請求項6に記載のリクライニング装置。
【請求項8】 上記作動装置は、さらに、上記電動機を上記リンク部材に対して垂直に取り付ける配置を有するギヤボックスから構成されることを特徴とする請求項7に記載のリクライニング装置。
【請求項9】 上記リンク部材が軸方向にギヤボックスから伸長および収縮可能であることを特徴とする請求項8に記載のリクライニング装置。
【請求項10】 上記作動装置が、一端にギヤを有するねじ加工されたスピンドル部材を備え、上記ねじ加工されたスピンドル部材は、上記ギヤボックスから外側に電動機軸と略垂直な方向に伸び出すようにギヤボックス内に支えられ、上記ギヤ部材は、上記電動機軸に対して上記電動機の回転が上記ギヤの回転を生じさせるように噛み合っていることを特徴とする請求項6に記載のリクライニング装置。
【請求項11】 上記作動装置は、さらに、上記ねじ加工されたスピンドル部材に取り付けられる移動部材から構成され、上記電動機が上記軸を回転させることによって、上記ギヤの運動と上記ねじ加工されたスピンドル部材の回転を生じさせ、上記移動部材が上記ねじ加工されたスビンドル部材に沿って軸方向に移動することを特徴とする請求項10に記載のリクライニング装置。
【請求項12】 上記作動装置は、さらに、上側座席アセンブリに結合されるリンク部材から構成され、上記移動部材の運動が上記上側座席アセンブリを、上記上側座席アセンブリが上記下側座席アセンブリに対して選択的にリクライニングさせることを特徴とする請求項11に記載のリクライニング装置。
【請求項13】 第1旋回点が形成される下側座席アセンブリと、リクライニング運動のため、第3旋回点において上記下側座席アセンブリに旋回取り付けされ、第2旋回点が形成されている上側座席アセンブリと、上記第1旋回点および第2旋回点の1つに旋回取り付けされ、上記上側座席アセンブリと略直線状の関係のリンク部材と、上記第1旋回点および第2旋回点の1つに取り付けられ、電動機を上記リンク部材に対して垂直に取付ける配置を有するギヤボックスから構成され、上記リンク部材が、上記上側座席アセンブリを上記下側座席アセンブリに対して選択的にリクライニングさせるため上記ギヤボックスから軸方向に伸長および収縮が可能なことを特徴とする車両の動力座席。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線形作動機を使用した車両用座席のリクライニング位置を調節する電動システム一般に関係するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の車両用座席が市場で入手可能である。多くの例では、座席の座に対する座席の背もたれの位置を調節する能力を持っていることが座席使用者に望まれている。種々の動力座席調節機構が、車両の運転者の座席および前方の乗客座席に使用するために利用できる。
【0003】既知の代表的な座席調節装置は、車両座席の座席の座および座席の背もたれを支える支持枠を備えている。座席支持枠は、座席支持枠に結合されて、車両の床に固定される下側軌道に対して滑動できるように取り付けられている上側軌道に取り付けられる。ある既知の配置では、リクライニング装置に第1および第2の直線状のラック歯車を使用している。水平の親ねじの回転が、第2の直線状ラック歯車と噛み合っている第1の直線状ラックを作動させる。座席リクライニング装置の位置の調節は、第2のラックに対する第1のラックの噛み合い位置を変更することによって達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在使用できる自動座席調節機構に関連する1つの課題は、座席をリクライニングさせることのできる部品の配置である。すなわち、代表的なリクライニング機構は、水平運動を斜めのクライニング運動に変換する複雑な歯車装置を作動させる比較的高価な部品を備えている。代表的な車両の座席の近傍では限られたスペースしか利用できないので、リクライニング機構が大き過ぎたり複雑過ぎたりする問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大き過ぎたり複雑過ぎたりせず、安定した、信頼性の高い、安全な座席リクライニング機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一般的に言えば、本発明は車両座席の下側座席アセンブリに対する上側座席アセンブリのリクライニング角度を自動的に調節する動力座席位置決め装置である。さらに、本発明は部材の数を減らしながら、車両座席の構造的一体性を保持する直接駆動作動装置を提供するものである。上側および下側の座席アセンブリは、一般に座席の背もたれと座を形成するクッションを強固に支える構造物のような枠組である。リクライニング装置は、一般に下側座席アセンブリに旋回取付けされる上側座席アセンブリと作動装置を備えている。上記作動装置は、下側座席アセンブリと上側座席アセンブリのそれぞれ第1旋回点と第2旋回点の間に取り付けられることが好ましい。また、上側座席アセンブリをリクライニングさせるための駆動力を発生させるため、片軸端形両回転電動機を備えることが好ましい。力をさらに直接的に加えるため、上記作動装置は上側座席アセンブリとほぼ直線的な関係に取り付けられる。リンク部材が上側座席アセンブリの第1旋回点に取り付けられることが好ましい。電動機の選択的な作動により、リンク部材が対応して運動する。従って、作動装置は力を直接第1および第2旋回点の間に加え、上側座席アセンブリのリクライニング角度の調節を行う。さらに、本発明は、駆動電動機をリンク部材と垂直に取り付けるためのギヤボックス装置を提供する。従って、電動機は、リンク部材が上側座席アセンブリのリクライニング角度に直接作動する一方で、下側座席アセンブリに沿って取り付けることができる。このようにして本発明のリクライニング装置は、代表的な車両の座席近傍で利用できる限られたスペース内で、装置が大き過ぎたり複雑過ぎたりせず、安定した、信頼性の高い、安全な座席リクライニングシステムを提供するのに適している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。概略的に図1に示される車両座席アセンブリ10は、座席の座12および(仮想線で示される)リクライニング運動をするため座席の座12に支えられる座席の背もたれ14を備えている。スイッチ装置16は、座席10の位置の調節のために使用される。上記スイッチ装置16の調節は、機械的作動機、電気的作動機または電気機械的作動機によって制御することができる。また、スイッチ装置16は電気スイッチ装置で、座席の背もたれ14と座席の座12を種々の角度の座席位置に動かすリクライニング装置18を作動することが好ましい。
【0008】図2に示すように、スイッチ装置16は座席の使用者によって、上側座席アセンブリ20の下側座席アセンブリ22に対する運動を制御するリクライニング装置18に選択的に入力(座席の使用者の所望するリクライニング角度を、例えばスイッチ装置16又はレバー等により入力)するため使用される。上側および下側の座席アセンブリ20,22は一般的に座席の背もたれと座14,12(図1参照)を形成するクッションを強固に支える構造物のような枠組である。上記リクライニング装置18は、一般に下側座席アセンブリ22に旋回点24(第3旋回点)で取付けられる上側座席アセンブリ20と作動装置26を備えている。上記作動装置26は、下側座席アセンブリ22と上側座席アセンブリ20のそれぞれ第1旋回点28と第2旋回点30の間に旋回取り付けされる。力をさらに直接的に加えるため、作動装置26は上側座席アセンブリ20とほぼ直線的な関係に取り付けられることが好ましい。さらに、上記作動装置26が第1旋回点28によって示されるように座席アセンブリ10に直接取り付けることができたり、または第2旋回点30によって示されるように取り付けブラケット32を介して取り付けることができることを当業者は認めるであろう。
【0009】図3の分解配列図を参照して、上記作動装置26について詳細に説明する。上側座席アセンブリ20をリクライニングさせるための駆動力を発生させるため、片軸端両回転電動機34を設けることが好ましい。上記電動機34は長手方向軸の回りに回転する電動機軸36を備えている。そして、鉄心および巻線装置38および集電子40が軸36と共に回転するように取り付けられる。磁石42および電動機34のカバーの役目を果たす固定子44によって電動機の部分が完全に完成される。
【0010】上記軸36の向かい合った端部は、エンドキャップ46およびギヤボックス48にそれぞれ支えられる。上記作動装置26全体を完成された構成に保持するため、カバー44はギヤハウジング48およびエンドキャップ46に嵌め込まれることが好ましい。ブッシング部材50が、軸36を支えるためエンドキャップ46の適切な窪みに押込み取り付けられる。上記ブッシング部材50は、軸36の対応する端部を、その中心の長手方向の軸の周りに正しく回転させるために必要な調心位置に保つ。上記電動機軸36の反対側の端部は、ギヤボックス内に適切に構成された窪みによって正しい位置に保持される。
【0011】上記スピンドル部材52は、ねじ加工された細長い胴部分および一端にギヤ部材54を備えている。上記ギヤ部材54は電動機軸36の端部のウォームギヤ部分56と相互動作する。上記スピンドル部材52および付属するギヤ部材54は、ギヤボックス48内に支えられ、U形部材58により正しい位置に保持される。電動機軸の部分56およびギヤ部材54の相互作用によって、ほぼ垂直な軸に沿っての回転が生ずる。詳しく言えば、電動機軸36がその中心軸周りに回転すると、スピンドル部材52はその中心長手方向の軸の周りに回転する。従って、電動機34の作動により、スピンドル部材52の選択(前述した座席の使用者により入力されたリクライニング角度)された回転が生ずる。この垂直な配置により、車両内の座席近傍位置における電動機装置のさらに容易な取り付けが可能となる。
【0012】リンク部材60は、スピンドル部材52の外径ねじと共同作業するねじ加工された内径面を有することが好ましい。電動機34が作動すると、スピンドル部材52の外径ねじおよびリンク部材60の内径ねじの相互作用により、リンク部材60はスピンドル部材52の長手方向軸に沿って駆動される。ばね座金62および止め座金64が、ギヤは部材54に対する軸方向のストッパを設けているため、スピンドル部材52長手端(図中下側)に取り付けられることが好ましい。上記リンク部材60のスピンドル部材52の表面(長手方向軸)に沿う運動は、その一端は組合せ座金62,64により、他端はリンク部材60とギヤハウジング48の干渉によって制約される。上記ばね座金62は、リンク部材60が最も離れた位置における緩衝ストッパとするために備えられている。
【0013】上記リンク部材60および第2旋回点30の旋回結合は、取り付けブラケット32(図1参照)によって図示されるようにやや概略的に示されている。理想的には、この旋回構造は零緩み結合の表題の同時系属出願第09/151569号に開示される零緩み結合である。従って、好ましい実施態様においては、装置の可動部の歪や磨耗を低減する反面、円滑な座席の位置の調節ができる。
【0014】さらに図4に示され、当業者によって認められるように、電動機34の選択的作動によりリンク部材60にそれぞれ対応する運動が生ずる。上記リンク部材60は第2旋回点30に取り付けられ、ギヤボックス48は第1旋回点28に取り付けられる。スピンドル部材52が回転するとリンク部材60は軸方向に伸びる。従って、作動装置26は力を直接2つの旋回点28,30の間に加え、上側座席アセンブリ20のリクライニング角度を調節する。
【0015】本発明の配置の重要な特徴は図5に最も良く示されている。本発明のギヤボックス48は、リンク部材60に垂直な駆動電動機34の取り付け配置を提供する。リンク部材60は、第2旋回点30に取り付けられたとき、上側座席アセンブリ20に対してほぼ直線状の関係となることが好ましい。従って、リンク部材は直接、上側座席アセンブリ20のリクライニング角度を作動させながら、電動機34は下側座席アセンブリ22に沿って取り付けることができる。
【0016】上述の説明は典型的なものであって限界を規定するものではない。明らかに、上述の示唆に基づいて、本発明についての多くの改善や変形は可能である。本発明の好ましい実施態様は開示されたが、一般の当業者は本発明の適用範囲内である程度の変更が行われることがあることを認めるであろう。従って、本発明に付属する請求項の範囲内において、特定して説明以外のことが実現されることがあることが理解されるであろう。この理由から、上述の請求項は本発明の真の範囲と内容を決定するため検討されるべきである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、駆動電動機をリンク部材と垂直に取り付けるためのギヤボックス装置を提供して、電動機は、リンク部材が上側座席アセンブリのリクライニング角度に直接作動する一方で、下側座席アセンブリに沿って取り付けることができるので、代表的な車両の座席近傍で利用できる限られたスペース内で装置が大き過ぎたり複雑過ぎたりせず、安定した、信頼性が高く安全である。
【出願人】 【識別番号】599110544
【氏名又は名称】メリター オートモティヴ カナダ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Meritor Automotive Canada, Inc.
【出願日】 平成11年11月26日(1999.11.26)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外1名)
【公開番号】 特開2000−166678(P2000−166678A)
【公開日】 平成12年6月20日(2000.6.20)
【出願番号】 特願平11−335949