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【発明の名称】 付属用テーブル
【発明者】 【氏名】上門 武安

【氏名】宮平 良勇

【氏名】二階堂 拓

【氏名】明翫 弘

【要約】 【課題】緊急時に作業の邪魔にならないようにテーブル全体を取外せたり、不使用時にテーブル板を邪魔にならないように退避できたり、使用時でのテーブル板の水平状態の保持が簡単な、使い勝手の良好な付属用テーブルを提供する。

【解決手段】椅子1等の一側方に水平に案内レール2を設け、該案内レール2に沿って前後方向に移動可能に構成され中間部にクランプ手段9を配設した連結支持部材4を介して、下端部に移動用のキャスタ8を備えた支柱5,6を前記案内レール2と同一側近傍に立設する。テーブル板7を前記支柱6の上端部に水平方向に回動可能に取付けた支持部材20に対して該支持部材20の取付部より外側を支点として垂直方向に回動可能に取付けるとともに、同支持部材20に水平状態のテーブル板7が当接する係止部を設ける。さらに、前記テーブル板7を基部22と先端部23で構成して先端部23を傾斜可能に構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 椅子等の一側方に水平に案内レールを設け、該案内レールに沿って前後方向に移動可能に構成され中間部にクランプ手段を配設した連結支持部材を介して、下端部に移動用のキャスタを備えた支柱を前記案内レールと同一側近傍に立設するとともに、前記支柱の上端部にテーブル板を取付けたことを特徴とする付属用テーブル。
【請求項2】 椅子等の一側方に水平に案内レールを設け、該案内レールに沿って前後方向に移動可能に構成された連結支持部材を介して、下端部に移動用のキャスタを備えた支柱を前記案内レールと同一側近傍に立設するとともに、前記支柱の上端部に支持部材を水平方向に回動可能に取付け、該支持部材にテーブル板を前記支柱に対する取付部より外側を支点として垂直方向に回動可能に取付けるとともに、同支持部材に水平状態のテーブル板が当接する係止部を設けたことを特徴とする付属用テーブル。
【請求項3】 前記テーブル板を基部と先端部で構成して先端部を傾斜可能に構成した請求項1又は2記載の付属用テーブル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子やベッドに備え付けられる付属用テーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の付属用テーブルに関しては、昇降時に邪魔にならないように、ベッド等にレールを取付け、レールに沿って移動するように構成したもの(実開昭61−177032号公報)、ベッドとは別に独立して移動可能にして、読書や書きものなどのためにテーブル板を傾斜可能に構成したもの(特開平10−57426号公報)、テーブル板を片側で支持して、ベッドの横方向からも移動可能に構成したもの(実開昭64−21621号公報)など、種々の形態のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の各従来技術は、それぞれ指摘したような機能は奏するものの、それぞれに問題点を有していた。例えば、テーブル板をレールのみにより支持するように構成したものは、レール部にテーブル板等の全荷重がかかることから両側で支持するのが一般的であり、簡単に取外すことは困難なため、特に医療施設などで使用する場合に緊急事態が生じた際などにはテーブル板が作業の邪魔になるといった問題点があった。他方、椅子等とは別にキャスタによって独立して移動し得るように構成した場合には、椅子等の脚部にキャスタや支柱が干渉しやすく移動操作が制約されることから使い勝手がよくなかった。また、設置場所を変更する場合には、椅子等と付属用テーブルをそれぞれ別々に移動させなければならないといった問題点もあった。本発明は、このような従来技術の現状に鑑み、以上の従来の問題点を解消して使い勝手のきわめて良好な付属用テーブルを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、請求項1の発明では、椅子等の一側方に水平に案内レールを設け、該案内レールに沿って前後方向に移動可能に構成され中間部にクランプ手段を配設した連結支持部材を介して、下端部に移動用のキャスタを備えた支柱を前記案内レールと同一側近傍に立設するとともに、前記支柱の上端部にテーブル板を取付けるという技術手段を採用した。これにより、移動操作時にキャスタや支柱が椅子等の脚部などと干渉して移動操作が制約されるといった不具合は解消される。また、緊急時などにはテーブル板等をクランプ手段から簡単に分離することができるので、従来のように作業の邪魔になることは解消される。また、請求項2の発明では、椅子等の一側方に水平に案内レールを設け、該案内レールに沿って前後方向に移動可能に構成された連結支持部材を介して、下端部に移動用のキャスタを備えた支柱を前記案内レールと同一側近傍に立設するとともに、前記支柱の上端部に支持部材を水平方向に回動可能に取付け、該支持部材にテーブル板を前記支柱に対する取付部より外側を支点として垂直方向に回動可能に取付けるとともに、同支持部材に水平状態のテーブル板が当接する係止部を設けるという技術手段を採用した。これにより、水平方向の回動が可能であるだけでなく、テーブル板を垂直方向に回動することにより邪魔にならない不使用状態に退避できるとともに、テーブル板を水平状態に回動した場合には、前記支持部材に設けた係止部がテーブル板に当接することにより水平状態が保持されることから、操作がきわめて簡便になる。なお、前記テーブル板を基部と先端部で構成して先端部を傾斜可能に構成すれば、基部はそのまま物の載置部として利用しながら先端部を読書や書きもの用として使用することが可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る付属用テーブルは、椅子やベッドなどに広く適用することができる。また、テーブル板等の材質や具体的形状等は場合に応じて自由に設定すればよく、各機能における可動範囲に関しても同様である。要は、案内レールを備えたものであれば、広く適用することができる。なお、前記クランプ手段としては着脱が可能な適宜の公知技術の適用が可能である。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して説明する。図1は本発明に係る付属用テーブルを椅子に適用した場合の実施例を示した斜視図である。図示のように、本実施例では、椅子1の下部に案内レール2を設け、その案内レール2に沿って移動可能な状態に可動支持用ブロック3を装着するとともに、この可動支持用ブロック3により連結支持部材4を介して支柱を構成する下部支柱5を支持し、その下部支柱5に対して上下可能に組合わせた上部支柱6にテーブル板7を装着することにより、椅子1に対するテーブル板7の前後移動及び高さ調整を可能に構成している。すなわち、テーブル板7は、椅子1の下部に設けた案内レール2に移動可能に係合した可動支持用ブロック3、連結支持部材4、下部支柱5及び上部支柱6からなる伸縮可能に構成された支柱を介して支持されるように構成されている。また、下部支柱5の下部にはキャスター8が付設され、テーブル板7や上下の支柱5,6などの荷重が支持されるように構成されている。図中、9は連結支持部材4を可動支持用ブロック3側に結合するためのクランプ手段で、パイプなどの連結用として広く使用されている公知のクランプ手段が用いられ、緊急時等にはそのクランプ手段9を弛めて付属用テーブル全体を邪魔にならないように椅子1から取外せるように構成されている。
【0007】図2及び図3は前記案内レール2に対する可動支持用ブロック3の装着状態を示したもので、図2はその正面図、図3は縦断面図である。図示のように、前記案内レール2は、断面が六角形のロッドからなり、取付部材10を介して前記椅子1側に固着されている。また、可動支持用ブロック3は、基板11に案内レール2に係合する3個の溝付ローラ12〜14を設けたものからなり、それらの溝付ローラ12〜14によって案内レール2を上下から挟むことにより、基板11を案内レール2に対して確実に支持するように構成されている。なお、基板11を任意の位置で固定できるように、案内レール2に対する適宜のブレーキ手段を付設することも可能である。
【0008】図4は前記支柱の伸縮動作を示した動作説明図で、(A)は縮小状態、(B)は伸長状態を90度回転して示したものである。図示のように、支柱を構成する下部支柱5と上部支柱6の内部には、公知のガススプリング機構15が内装されており、その一方の連結ピン16を下部支柱5側に取付けるとともに、他方の連結ピン17を上部支柱6側に取付け、操作レバー18を操作してガススプリング機構15のバルブを開閉することにより、縮小状態(A)と伸長状態(B)との間の適宜高さに調整できるように構成されている。なお、上部支柱6の上端部には支軸19が設けられており、その支軸19に対して支持部材20を回動可能に遊嵌し、図1に示したように該支持部材20によって支持される前記テーブル板7を水平方向に回動可能に構成するとともに、係止手段21によってそのテーブル板7を図5に示したように椅子1の前後方向に平行な方向あるいは直交する方向に位置決めできるように構成されている。
【0009】図6及び図7は前記テーブル板7部分を示した平面図及び立面図である。図示のように、前記テーブル板7は、基部22と先端部23で構成されている。また、前記支持部材20は、前記支軸19に遊嵌する遊嵌孔24を形成した軸支部25と、該軸支部25と一体的に形成された横梁部26と、該横梁部26の両端部に一体的に形成された板部27,28から構成されている。そして、それらの板部27,28相互間にテーブル板7の基部22を配置するとともに、前記支軸19への取付部である遊嵌孔24より外側において適宜の軸支部材29,30を用いて回転可能に支持することにより、それらの軸支部材29,30を支点として図8に示したように垂直方向に回動し得るように構成されている。なお、前記横梁部26は、テーブル板7に対する係止部としても機能するものであり、テーブル板7の下部がその横梁部26に当接することにより、水平状態が保持されるように構成されている。
【0010】なお、前記テーブル板7の基部22と先端部23とは、連結機構31を介して相対的に傾斜可能に連結されている。連結機構31は、図6及び図7に示したように、基部22と先端部23との接合部に配設され、それぞれに設けられた連結用軸受部32,33に連結ピン34を挿通することにより、両者を相対的に回動し得るように連結している。なお、基部22側は前記支持部材20に装着され傾斜しない構造が採用されていることから、実際には先端部23のみが傾斜することになる。さらに、図6及び図9に示したように、基部22側の連結用軸受部32の部分には半円状の周面に係止穴35を形成した係止盤36が設置されているとともに、先端部23側に設置した取付部材37には操作用ロッド38が進退可能に取付けられており、その操作用ロッド38の先端部を前記係止穴35に選択的に係止することにより位置決めができるように構成されている。なお、図9中の39はスプリングで、操作用ロッド38を係止穴35に係止するように付勢するためのものである。しかして、操作用ロッド38を手前へ引いて係止穴35から外した後、そのまま操作用ロッド38を回動して適宜の係止穴35に係止することにより、先端部23を図10に示したように所定の角度に傾斜させることができる。
【0011】以上のように本実施例は種々の機能を有する。すなわち、テーブル板7を後方に引いたり前方へ押圧することにより、前記可動支持用ブロック3を介して前後方向に移動することができる。この場合、キャスタの接地部にはテーブルの荷重がかかり適度にブレーキ力が作用して容易に移動することがないので、ブレーキ手段は設けなくてもよい。特に緊急時などにおいては、テーブル全体を作業の邪魔にならないように前記クランプ手段9の部分から分離して椅子1から取外すことも可能である。また、前記操作レバー18を操作することによりテーブル板7の高さを任意の高さに調整することができる。また、前記係止手段21を外してテーブル板7を回動すれば、図5に示したように椅子1の前後方向に平行な方向あるいは直交する方向に回動することができる。また、前記操作用ロッド38を操作することにより、テーブル板7の先端部23のみを図10のように所定の角度に傾斜させることができる。さらに、テーブル板7を前記軸支部材29,30を中心に回動すれば、図8に示したように水平状態及び不使用状態に回動することができる。なお、この場合、水平状態に回動した場合には、テーブル板7の下部が前記横梁部26に当接して係止部として機能し、テーブル板7が水平状態が保持されることから、操作がきわめて簡便である。以上のように、本実施例によれば、テーブル板7の基部22は水平状態のまま先端部23のみを傾斜させることができ、しかもテーブル板7全体を不使用状態に退避させることができるとともに、水平状態に回動した場合には、前記横梁部26等の係止部に当接してテーブル板7の水平状態が保持されるので、その使い勝手がきわめて良好である。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏する使い勝手のきわめて良好な付属用テーブルを提供することができる。
(1)請求項1の発明によれば、椅子等の一側方に案内レールに沿って移動可能な支柱を設けるとともに、その支柱の下端部に備えたキャスタによりテーブル板等の荷重を支えるように構成したので、椅子等の一側方によるテーブル板の支持が可能となり、簡単な構成により椅子等の脚部などとの干渉のない使い勝手の良好な付属用テーブルをより安価に提供することが可能である。
(2)しかも、椅子等の一側方に設けた支柱の連結支持部材の中間部にクランプ手段を配設したので、緊急時などには、テーブル全体を前記クランプ手段の部分から分離することにより、簡便に椅子等から取外すことが可能である。
(3)請求項2の発明によれば、テーブル板を支柱の上端部に水平方向に回動可能に取付けた支持部材に対して該支持部材の取付部より外側を支点として垂直方向に回動可能に取付けるとともに、同支持部材に水平状態のテーブル板が当接する係止部を設けたので、テーブル板の水平方向の回動が可能であるだけでなく、垂直方向に回動することによりテーブル板を邪魔にならない不使用状態に退避できるとともに、テーブル板を水平状態に回動した場合には、前記支持部材に設けた係止部に当接することにより水平状態が保持されることから、操作がきわめて簡便である。
(4)請求項3の発明によれば、テーブル板を基部と先端部で構成して先端部を傾斜可能に構成したので、上記の機能に加えて、テーブル板の基部をそのまま物の載置部として利用しながら先端部を読書や書きもの用として使用することが可能である。
【出願人】 【識別番号】000135036
【氏名又は名称】株式会社ニッショー
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
【出願日】 平成10年11月20日(1998.11.20)
【代理人】 【識別番号】100098947
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 英一
【公開番号】 特開2000−152847(P2000−152847A)
【公開日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【出願番号】 特願平10−331770