| 【発明の名称】 |
マットレス用スプリング |
| 【発明者】 |
【氏名】藤野 伊三
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| 【要約】 |
【課題】スプリングの上部環状体が、隣接するスプリングの上部環状体の挙動に影響されることなく、自由な上下動を行なえ、かつ、隣接するスプリング単体を連結する際に、その操作を容易確実に行なえるマットレス用スプリングを得る。
【解決手段】適宜間隔を有し軸心を一にして平行に配置されている複数の環状部材と、該環状部材相互を複数箇所において連結する弾性連結部材と、前記環状部材及び又は弾性連結部材に設けたジョイント固定部材とからなり、全体が合成樹脂材により一体的に形成されている複数のスプリング単体を、ジョイント固定部材に嵌合したジョイントで互いに連結してなる。また、ジョイント固定部材は、スプリングの高さ方向中央位置に設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 適宜間隔を有し軸心を一にして平行に配置されている複数の環状部材と、該環状部材相互を複数箇所において連結する弾性連結部材と、前記環状部材及び又は弾性連結部材に設けたジョイント固定部材とからなり、全体が合成樹脂材により一体的に形成されている複数のスプリング単体を、ジョイント固定部材に嵌合したジョイントで互いに連結してなることを特徴とするマットレス用スプリング。 【請求項2】 ジョイント固定部材は、スプリングの高さ方向中央位置に設けたことを特徴とする請求項1記載のマットレス用スプリング。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製のマットレス用スプリングに関する。 【0002】 【従来の技術】ベッド等の寝装品に用いられるマットレスには、金属性のコイルバネやトーションバー等の多数を床面全体に一様に分布させた状態で、それらの上下端縁において隣接するもの同志を平面的に結合すると共に、外周縁部を線材等で囲ったスプリングが使用されている。このようなスプリングは概して構造が複雑で生産性が悪いばかりか、重量が大であり運搬時等の取扱いに大変な労力を要するのみならず、隣接するスプリング同志の上下端の環状部分が互いに固定されているために、特定の部位のスプリングに押圧力が加わり、そのスプリングが縮少しようとするときに、縮小するスプリングの上部環状部分と一体に結合されている隣接スプリングの環状部分もその影響を受けて下方に押し下げれることになり、不安定な動作を生ずることがある。 【0003】上記の如き、金属製スプリングの組立に要する生産性の悪さをなくすためにプラスチックを成形してなるスプリングを開発したが、その連結手段が従来の手法と変化がなければ生産性の向上、使用感の向上は望めない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みて、スプリングの上部環状体が、隣接するスプリングの上部環状体の挙動に影響されることなく、自由な上下動を行なえ、かつ、隣接するスプリング単体を連結する際に、その操作を容易確実に行なえるマットレス用スプリングを得ることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】適宜間隔を有し軸心を一にして平行に配置されている複数の環状部材と、該環状部材相互を複数箇所において連結する弾性連結部材と、前記環状部材及び又は弾性連結部材に設けたジョイント固定部材とからなり、全体が合成樹脂材により一体的に形成されている複数のスプリング単体を、ジョイント固定部材に嵌合したジョイントで互いに連結してなる。また、ジョイント固定部材は、スプリングの高さ方向中央位置に設けた。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明マットレス用スプリング100は、スプリング単体1の集合体よりなる。スプリング単体1は、鍔状体よりなる複数の環状部材2をその中心軸線を一にして上下に並列している。図示の例は上端部環状部材2Uと下端部環状部材2Dとの中間に設けた中間環状部材2Cとよりなっている。上下の端部環状部材2U,2Dは大径で安定を良くし中間環状体2Cはそれより若干小径とし、各環状部材2U,2D,2C及び各環状部材2U,2C,2Dを接続する後述する連結部材4の外周縁によって略鼓状の仮想筒状面3を形成している。 【0007】上記平行に配置されている上下に隣接する2枚の環状部材2U,2D間、2C,2D間には、環状部材2U,2C,2Dそれぞれの円周上の3カ所に倒U字形(コ字形)をなす弾性連結部材4を設け、各環状部材2U,2C,2Dと弾性連結部材4とを一体に構成している。弾性連結部材4が上下の環状部材2U,2Dに連なる部分を側面視L字状に屈折し、その屈曲部外縁を後述するジョイント固定部材5との当接面6としている。 【0008】中央環状部材2Cと弾性連結部材4Cの交点にはジョイント固定部材5を設ける。端部環状部材2U,2Dが最も撓んだときに前記当接面6がジョイント固定部材5の受面7と当接し、それ以上の圧縮を阻止している。また、上下の環状部材2U,2Dには、弾性連結部材4が最も撓んだときに弾性連結部材4のコ字形の屈曲部分が当接しないようアーチ状の切欠部10を設けている。ジョイント固定部材5は前述の仮想筒状面3よりもその正面を突出し、上下を平面の受面7としたブロックで、正面にはジョイント8の挿入孔9を穿設している。該挿入孔9はジョイント固定部材5の背面にまで貫通している。 【0009】上記スプリング単体1は、全体が合成樹脂材料により一体的に形成されており、基本的に金型を用いて成形される。スプリング1に使用する樹脂材料としては、曲げ強度に優れ、特に繰返し曲げ応力に強いものが好適であり、例えばポリプロピレン系,ポリアミド系,ポリアセタール系の樹脂を用いる。 【0010】上述の如く構成されているスプリング単体1に対して圧縮荷重(等分布荷重とする)を負荷すると、各弾性連結部材4が倒U字形の間隔を狭める方向に撓曲され、スプリング単体1は全体として上記圧縮荷重に見合った弾性変形量だけ圧縮されて平衡状態となる。 【0011】そして、スプリング単体1に形状的な弾性変形の限界以上の過大な圧縮荷重Pが作用した場合には、上下両側の弾性連結部材4,4の当接面6,6が夫々中間環状部材2Cのジョイント固定部材5の受面7に当接することによって、それ以上の弾性変形が制限される。 【0012】従って、スプリング1は、各弾性連結部材4,4のコ字状の屈曲部に曲げと捩れが加わることによって3次的な傾斜を生じていても、前記屈曲部同士が当接したり、外側と内側とに喰い違ったりして支持状態が不安定になったり、破損したりするのが防止され、安定した支持状態が得られるようになっている。尚、ジョイント固定部材5は、挿入孔9の位置が120°間隔で設けられていればより広範囲に亘って形成されていても良く、更には、環状部材2の全周に亘りフランジ状に形成しても良い。 【0013】ジョイント8は、図5に示す如く、ほぼ直線状に延びる一対の薄板状の短腕11,12と、その中央部から斜に延びる長腕13とからなり、各腕の先端中央には長さ方向の切込14をそれぞれ設け、各腕に横方向からの力が加えられたときは弾性を有して反発出来るようにしている。先端両側縁には鉤15,15を突出させる。 【0014】本発明マットレス用スプリング100は、図1に示す如く前述のスプリング単体1をジョイント8によって所定数連結してなるもので、連結手法について以下説明する。先ず、図1に示す如く、2つのスプリング単体1A,1Bのジョイント固定部材5の頂部が対向するように位置させ、対向したジョイント固定部材5の挿入孔9にジョイント8の短腕11,12を嵌合し、残余の長腕13を前記スプリング単体1A,1Bと共に三角形状となるように配したスプリング単体1Cのジョイント固定部材5の挿入孔9に嵌合し、1つのジョイント8の各腕先端にスプリング単体1A,1B,1Cを固定する。上記ジョイント8とジョイント固定部材5との嵌合は、ジョイント固定部材5の挿入孔9に、腕部先端の鉤15,15を切込14によってその間隔をせばめながら脚部先端の鉤15が挿入孔9外に出るまで挿入し、脚部先端の鉤15をジョイント固定部材の内壁に係止する。これを繰り返えすことによって、スプリング単体の連結個数を適宜数まで増加する。 【0015】本発明マットレス用スプリングは上記の如く、マットレスとしての所望の形、大きさになるよう連結してなるが、その連結は、スプリングの上下方向の中間位置に設けられたジョイント8によるものである為に、スプリングの上下端にある環状部材2U,2Dは全くフリーの状態となっている。従って、スプリングの上下環状部材2U,2Dに下方への圧力が加わったときには、個々のスプリングがそれぞれに加えられた圧力によって下方への変形が生ずるのであって、その下方への変形が隣接する他のスプリング単体の変形に影響を与えることはなく、個々のスプリングが機枠に受けた力に応じてそれぞれ独立して変形をすることになるため、マットレスとして使用したときには人体の体重の分布に忠実に沿った変形で体重を受けることを可能にする。また、個々のスプリング単体1がジョテント8で連結されているためにジョイント8の腕の長さを適宜に変更すればスプリング単体1の間隔を疎密に適宜に変更することも出来る。 【0016】 【発明の効果】本発明マット用スプリングは、適宜間隔を有し軸心を一にして平行に配置されている複数の環状部材と、該環状部材相互を複数箇所において連結する弾性連結部材と、前記環状部材及び又は弾性連結部材に設けたジョイント固定部材とからなり、全体が合成樹脂材により一体的に形成されている複数のスプリング単体を、ジョイント固定部材に嵌合したジョイントで互いに連結したものであるため、スプリングの上下端にある環状部材は隣接するスプリング単体のもの同志に全く影響されることなく上下動することができマットレスとして使用するときなど個々のスプリング単体が受けた力に応じて体重を与えることが出来体重が加えられなかった隣接のスプリング単体が、体重を受けたスプリング単体の影響を受けて沈むというようなことがなく、マットレスに加えられた体重を安定して支えることが出来る。 【0017】また、スプリング単体の連結は、短にジョイント8,ジョイント固定部材5の挿通孔15に挿し込むだけで良いから極めて作業性は良く、製造能率を高めることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000196129 【氏名又は名称】西川産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月5日(1998.8.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068124 【弁理士】 【氏名又は名称】大野 克躬 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−51010(P2000−51010A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−221538 |
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