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【発明の名称】 昇降型のベッド側面ガード機構
【発明者】 【氏名】中野 雄司

【要約】 【課題】ベッド等の側面を全面的にカバーし、不使用時には、サイドフレーム上に落とし込めるようにし、その落とし込んだ際に、手足など挟み込むようなことのないようにする。

【解決手段】サイドフレーム13上の下部横桟部材16の両端側に支柱17、17を立設し、この支柱17、17に案内溝18を設けて、上部横桟部材19を昇降可能に装着し下部横桟部材16と上部横桟部材19間に、スクリーン部材12を常時巻き取るように付勢した状態で、巻き取り保持する巻き取り軸20を昇降可能に配置する。前記上部横桟部材19を持ち上げることで、第1、第2スクリーン部材12a、12bを巻き取り軸20から付勢力に抗して展開するように引き出して、ベッド10側面を覆うようにすると共に、上部横桟部材19を最高位置に持ち上げた位置で、上部横桟部材19に設けたロック機構21のストッパピン29が支柱17、17に設けたロック穴21aに係止することにより保持するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッド側面を、スクリーン部材によってガードするように、スクリーン部材を昇降可能に設けた昇降型のベッド側面ガード機構において、サイドフレーム上に下部横桟部材を設けると共に、この下部横桟部材の両端側に支柱を立設し、この支柱のサイドフレーム長手方向に互いに対向する側に案内溝を設けて、上部横桟部材を昇降可能に装着すると共に、前記下部横桟部材と上部横桟部材間に前記スクリーン部材を常時巻き取るように付勢した状態で、巻き取り保持する巻き取り軸を昇降可能に配置し、前記スクリーン部材は、上部横桟部材を持ち上げた際に、下部横桟部材と巻き取り軸間に展開されるように配置して前記巻き取り軸に巻き取り収容される第1のスクリーン部材と、上部横桟部材と巻き取り軸間に展開されるように配置して前記巻き取り軸に巻き取り収容される第2のスクリーン部材とによって構成し、前記上部横桟部材を持ち上げることで、第1、第2スクリーン部材を巻き取り軸から引き出して、ベッド側面を覆うようにすると共に、上部横桟部材を最高位置に持ち上げた位置で保持するようにしたロック機構を設けたことを特徴とする昇降型のベッド側面ガード機構。
【請求項2】 前記ロック機構は、上部横桟部材内に収容された一対のストッパピンを有し、これらストッパピンは、ストッパピンの基部間に介在させた付勢手段の付勢力により、常時、上部横桟部材の両端側から先端が突出するようにし、前記ストッパピンの基部に、付勢手段の付勢力に抗して、ストッパピンの先端を、上部横桟部材内に引き込むように操作するためのノブを設けて、これらノブを、前記上部横桟部材中央部に形成した動作規制用の長穴から突出させ、上部横桟部材を最高位置に持ち上げた位置で、支柱側に設けたロック穴に前記一対のストッパピンを係止させることで上部横桟部材をスクリーン部材と共に保持する一方、前記ノブを介し、一対のストッパピンを同時に付勢手段の付勢力に抗して、ストッパピンの先端を、上部横桟部材内に引き込むように操作することで、上部横桟部材を最高位置にて保持された状態を解除するようにしたことを特徴とする請求項2記載の昇降型のベッド側面ガード機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド等の側面を全面的にカバーし、しかも不使用時には、サイドフレーム上に落とし込めるようにした昇降型のベッド側面ガード機構であって、その落とし込んだ際に、手足など挟み込むようなことのないようにした、昇降型のベッド側面ガード機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッド等のサイドフレームに設けられる側柵としては、サイドフレームに差し込むだけの差込式側柵の他、必要時に持ち上げてベッド側面をカバーできるようにした折り畳み式側柵1を挙げることができる(図6参照)。かかる折り畳み式側柵は、差込式側柵のように、いちいち外したり取り付けたりする必要がないので、手間がかからない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、折り畳み式側柵1は、通常、起伏可能に取り付けられた複数の支柱2を有しているので、サイドフレーム上に倒すときに、支柱2間に布団などが挟まったりすると、それ以上折り畳むことができなかったり、使用者の手足などを挟んだりしたときは、思わぬ怪我をするおそれがある。本発明は、以上のような課題を克服するために提案されたものであって、ベッド等の側面を全面的にカバーし、しかも不使用時には、サイドフレーム上に落とし込めるようにした昇降型のベッド側面ガード機構であって、その落とし込んだ際に、手足など挟み込むようなことのないようにした、昇降型のベッド側面ガード機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決するために、本発明は、ベッド側面を、スクリーン部材によってガードするように、スクリーン部材を昇降可能に設けた昇降型のベッド側面ガード機構において、サイドフレーム上に下部横桟部材を設けると共に、この下部横桟部材の両端側に支柱を立設し、この支柱のサイドフレーム長手方向に互いに対向する側に案内溝を設けて、上部横桟部材を昇降可能に装着すると共に、前記下部横桟部材と上部横桟部材間に前記スクリーン部材を常時巻き取るように付勢した状態で、巻き取り保持する巻き取り軸を昇降可能に配置し、前記スクリーン部材は、上部横桟部材を持ち上げた際に、下部横桟部材と巻き取り軸間に展開されるように配置して前記巻き取り軸に巻き取り収容される第1のスクリーン部材と、上部横桟部材と巻き取り軸間に展開されるように配置して前記巻き取り軸に巻き取り収容される第2のスクリーン部材とによって構成し、前記上部横桟部材を持ち上げることで、第1、第2スクリーン部材を巻き取り軸から引き出して、ベッド側面を覆うようにすると共に、上部横桟部材を最高位置に持ち上げた位置で保持するようにしたロック機構を設けた。前述の構成において、ロック機構は、上部横桟部材内に収容された一対のストッパピンを有し、これらストッパピンは、ストッパピンの基部間に介在させた付勢手段の付勢力により、常時、上部横桟部材の両端側から先端が突出するようにし、前記ストッパピンの基部に、付勢手段の付勢力に抗して、ストッパピンの先端を、上部横桟部材内に引き込むように操作するためのノブを設けて、これらノブを、前記上部横桟部材中央部に形成した動作規制用の長穴から突出させ、上部横桟部材を最高位置に持ち上げた位置で、支柱側に設けたロック穴に前記一対のストッパピンを係止させることで上部横桟部材をスクリーン部材と共に保持する一方、前記ノブを介し、一対のストッパピンを同時に付勢手段の付勢力に抗して、ストッパピンの先端を、上部横桟部材内に引き込むように操作することで、上部横桟部材を最高位置にて保持された状態を解除するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる昇降型のベッド側面ガード機構について、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。図1に、本発明にかかる昇降型のベッド側面ガード機構11を適用したベッド10を示す。この昇降型のベッド側面ガード機構11は、ベッド10側面を、スクリーン部材12によってガードするように、スクリーン部材12を展開可能に構成したものである。すなわち、前記ベッド側面ガード機構11では、サイドフレーム13に設けた取り付け穴14に、取り付け手段15を介して着脱可能に設けた下部横桟部材16と、この下部横桟部材16の両端側に支柱17、17を立設し、この支柱17、17のサイドフレーム13長手方向に互いに対向する側に案内溝18を設けて、上部横桟部材19を昇降可能に装着している。また、前記下部横桟部材16と上部横桟部材19間には、前記スクリーン部材12を常時巻き取るように付勢した状態で、巻き取り保持する巻き取り軸20を昇降可能に配置している。前記スクリーン部材12は、上部横桟部材19を持ち上げた際に、下部横桟部材16と巻き取り軸20間に展開されるように配置して前記巻き取り軸20に巻き取り収容される第1のスクリーン部材12aと、上部横桟部材19と巻き取り軸20間に展開されるように配置して前記巻き取り軸20に巻き取り収容される第2のスクリーン部材12bとによって構成している。すなわちベッド側面ガード機構11では、前記上部横桟部材19を持ち上げることで、第1、第2スクリーン部材12a、12bを巻き取り軸20から付勢力に抗して展開するように引き出して、ベッド10側面を覆うようにすると共に、上部横桟部材19を最高位置に持ち上げた位置で、上部横桟部材19に設けたロック機構21のストッパピン(後述)が支柱17、17に設けたロック穴21aに係止することにより保持するようにしている。
【0006】前記スクリーン部材12には、遮蔽されたベッド10側面を、ある程度外側から透視できるように、例えば合成樹脂糸を比較的粗めに織り込んで構成した織布や、編み上げたメッシュ状の布を適用することができる。
【0007】前記下部横桟部材16および上部横桟部材19は、アルミ製押し出し成形材を用いたもので、下部横桟部材16は、全長がほぼヘッドボード22とフットボード23間のサイドフレーム13に匹敵する寸法を有している。また、前記下部横桟部材16を、サイドフレーム13両外側の取り付け穴14に着脱可能に固定する取り付け手段15は、詳細は示していないが、下部横桟部材16の上部から、締め付けボルト24を取り付け穴14に嵌入可能な径の円筒部材25に挿通すると共に、この締め付けボルト24にナット26を螺着した構成としている。前記円筒部材25とナット26とは、斜面をもって接するようにしており、前記締め付けボルト24を締め付けることで、円筒部材25とナット26とが、当接面である斜面を介して互いにずれて取り付け穴14に押し付けられ、前記下部横桟部材16を脱落しないように固定する構造である。
【0008】前記上部横桟部材19は、図2に示すように中空状枠部材であり、両端側に前記支柱17、17に設けた案内溝18に沿って移動自在に嵌入した移動子27、27を嵌着している。また、かかる上部横桟部材19の、図中、下面側には、スクリーン部材12のうちの第2スクリーン部材12b上端部を、取り付け枠28を介してビス止めしている。
【0009】また前記ロック機構21は、図3に示すように、中空状の上部横桟部材19内に、収容された一対のストッパピン29を有している。これらストッパピン29は、ストッパピン29の基部29a間に介在させたばね部材30の付勢力により、常時、上部横桟部材19の両端側の移動子27、27から先端が突出するようにしている。また、ストッパピン29の基部29aには、前記ばね部材30の付勢力に抗して、ストッパピン29の先端を、移動子27、27内に引き込むように操作するための(ロック解除操作するための)ノブ31、31がねじ止めされている。そしてかかるノブ31、31は、上部横桟部材19中央部に形成した動作規制用の長穴32、32から突出させている。
【0010】そして、以上のように構成される下部横桟部材16と上部横桟部材19間において、ベッド10側面をカバーするように配置された昇降可能に配置してあるスクリーン部材12は、図4に示すように、ほぼ同寸法の第1、第2スクリーン部材12a、12bによって構成して、第1スクリーン部材12aの下端側を下部横桟部材16に取り付ける一方、上端側を巻き取り軸20に取り付け、第2スクリーン部材12b下端側を前記巻き取り軸20に取り付ける一方、上端側を前述のように上部横桟部材19の下面側に取り付けるようにし、巻き取り軸20を適宜な付勢手段で、図中、反時計回りに付勢して第1、第2スクリーン部材12a、12bを同時に同方向に巻き取り収容するようにしている。
【0011】以上のようなベッド側面ガード機構11において、スクリーン部材12によってベッド10側面を覆うには、上部横桟部材19をもって、支柱17、17に沿って持ち上げていき、上部横桟部材19を最高位置にもたらすようにする。この際、上部横桟部材19と共に、巻き取り軸20が支柱17、17の案内溝18に沿って上昇していき、スクリーン部材12を構成する第1、第2スクリーン部材12a、12bは、巻き取り軸20から、それぞれ付勢力に抗して引き出し展開されて、ベッド10側面を覆うようになる(図4参照)。この場合、スクリーン部材12は、比較的目の粗い織布であるので、外側からボトム上側を透視することができる。また、第1、第2スクリーン部材12a、12bが展開した際に巻き取り軸20が中間桟として機能し、強度上も問題はない。前記上部横桟部材19を最高位置にもたらすことで、ロック機構21における一対のストッパピン29が、ばね部材30の付勢力により前記支柱17、17に設けられたロック穴21aに係止するので、この状態でスクリーン部材12を保持することができる(図1参照)。
【0012】一方、スクリーン部材12を下げてベッド10側面を開放するには、ロック機構21におけるノブ31、31を、上部横桟部材19中央部の長穴32、32の規制下に、ばね部材30の付勢力に抗して、同時にストッパピン29の引き戻し操作(ロック解除操作)を行う。この場合、一対のストッパピン29を同時に引き戻し操作を行わないと、ロック解除ができないので、無闇にスクリーン部材12が、上部横桟部材19を介して下降することはなく、子供や、痴呆症患者のいたずら操作を回避することができる。なお、前記スクリーン部材12を下げていく際に、第1、第2スクリーン部材12a、12bは、巻き取り軸20に同時に同方向に巻き取り収容するように付勢されているので、たるむようなことはなく、手足や、布団などを巻き込むようなおそれは少ない。
【0013】以上のように、ベッド側面ガード機構11を構成する上部横桟部材19は、アルミ材よりなり、また、スクリーン部材12は、合成樹脂糸を織り込んだものであるので、軽量であり、操作性がよく、しかも、ベッド側面全体を覆うことができるので、従来よりあるサイドレールといわれるパイプ型折り畳み式側柵の機能を充分に果たすことができ、しかも、手足、布団などの巻き込みは少なく、たとえ、何かを巻き込んだとしても、合成樹脂糸を織り込んだ、軽量且つ柔軟なスクリーン部材12であるので怪我などのおそれはない。このため、通常のベッドの他、小児用ベッドにおいても、適用が考えられる等、汎用性の高いものとなる。
【0014】
【発明の効果】以上の通り、本発明では、従来のようにパイプ枠型のものではなく、上部横桟部材とスクリーン部材とより構成しているので、軽量であり、操作性がよく、しかも、ベッド側面全体を覆うことができ、その際に、スクリーン部材を巻き取る巻き取り軸が中間桟として機能するので強度上の問題もなく、側柵の機能を充分に果たすことができる。しかも、手足、布団などの巻き込みは少なく、たとえ、何かを巻き込んだとしても、合成樹脂糸を織り込んだ、軽量且つ柔軟なスクリーン部材であるので怪我などのおそれはない。このため、通常のベッドの他、小児用ベッドにおいても、適用が考えられる等、適用範囲は、広範なものとなる。
【0015】
【出願人】 【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
【出願日】 平成10年8月7日(1998.8.7)
【代理人】 【識別番号】100071102
【弁理士】
【氏名又は名称】三觜 晃司
【公開番号】 特開2000−51008(P2000−51008A)
【公開日】 平成12年2月22日(2000.2.22)
【出願番号】 特願平10−236304