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【発明の名称】 寝具台
【発明者】 【氏名】濱田 房夫

【要約】 【課題】寝具の上げ下し及びその保管作業を最小限の労力で行う簡便な装置を提供する。

【解決手段】下記の構成要件A〜Dを具備する寝具台。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記の構成要件A〜Dを具備することを特徴とする寝具Mを載置する寝具台。
A.寝具台S左右の長尺の縦パイプ1a,1bと該縦パイプ1a,1b間に配置され寝具Mを支持するアングル2,2と複数の支持枠3・・。
B.寝具Mを寝具台Sと一体にする締めベルト4。
C.隣接する寝具台S1,S2の上記縦パイプ1b,1a同士を回転可能に連結する溝形材8,8。
D.該溝形材8,8に付設される走行ローラ10,10と、締めベルト4掛止用の支持柱12,12。
【請求項2】 支持柱12,12を溝形材8,8に着脱自在とすることを特徴とする請求項1記載の寝具Mを載置する寝具台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝具の上げ下ろしに便利な寝具台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寝具は上げた状態においては掛け布団、敷き布団等をそれぞれ折り畳んで押入れ等に保管している。しかしながら、このような作業は寝具の数の少ない一般家庭でも問題なのだが、ホテル、宿舎等ではその数が多いことから、寝具の上げ下ろし作業ばかりでなく、その保管場所の確保、乾燥処理等その一連の作業において体力を使うことが多く、従業員にとって過大な負担となる。そのため、寝具の上げ時の処理・保管の革新的な手段の開発が望まれているところである。特に、最近のように若年労働者が減少し、高齢化社会においては、なお一層の問題解決が望まれるところである。
【0003】本発明者は、上記の問題の解決を図るべく、研究開発を続け且つ発明を完成させてきた。例えば、特願平8−101152号、特願平8−243301号等では、寝具を載置する複数の寝具台を寝具台吊上げ器により、同時に吊り上げる技術を提案している。更に、特願平9−30188号及び特願平9−326079号では、寝具台吊上げ器を使用することなく、寝具を載置する寝具台を持ち運び自在とする技術を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術の問題を解決すると共に、既に提案している先願技術をを更に発展させるべく発明されたもので、その課題とするところは、寝具の上げ下し、及び、その保管作業を最小限の労力で行うことができる簡便な装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するために請求項1記載の寝具Mを載置する寝具台は、寝具台S左右の長尺の縦パイプ1a,1bと、該縦パイプ1a,1b間に配置され寝具Mを支持するアングル2,及び複数の支持枠3・・と、前記寝具Mを寝具台Sと一体にする締めベルト4と、隣接する寝具台S1,S2の上記縦パイプ1b,1a同士を回転可能に連結する溝形材8,8と、該溝形材8,8に付設される走行ローラ10,10及び締めベルト4掛止用の支持柱12,12と、を具備することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の寝具Mを載置する寝具台は、上記手段に加えて、支持柱12,12を溝形材8,8に着脱自在とすることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明に係る寝具台に関する基本的考えは、寝具Mを折り畳まないこと、及び、寝具Mの一側辺、即ち長辺側を回転軸として持ち上げ、そのまま移動させることにより、最小限の労力で寝具Mの上げ下ろしをすることにある。そして、この寝具台Sにより、コンパクトに寝具Mを保管・収納することができ、かつ寝具台Sに遊転する走行ローラ10を取り付け、移動自在とすることにより、搬送が容易となり、更に、日光乾燥、消毒等の処理作業も容易とするものである。
【0008】
【実施例1】本発明に係る寝具台の利用に当たっては、まずその前提としてマットレス、敷き布団、掛け布団、枕等からなる寝具Mを、締めベルト4で巻囲して寝具台Sに一体保持させる。図1に示すように、実施例1に係る寝具台Sは、敷き布団より若干大きい長方形状に形成されており、左右の長尺のアルミ合金、鋼材、合成樹脂等の素材からなる縦パイプ1a,1bと、該縦パイプ1a,1bの両端間に配置される2本のアングル2と、帯鉄3・・と、締めベルト4・・とから構成されている。実施例1に係る寝具台Sは、ツインの場合であることから2台並置される。各アングル2は、長方形状の薄い平鉄から構成されており、その長さは左右の縦パイプ1a,1b間の距離と略同じで、縦パイプ1a,1bと共に長方形状となっている。各アングル2は、帯鉄3,3と一体成形して断面略L型形状としてもよい。
【0009】帯鉄3・・は、縦パイプ1a,1b間に2〜5本設けられ、敷き布団を下から支える役割をする。なお、上記各アングル2を用いずに帯鉄3のみで形成すれば、上方に起立する部材(アングル)が省略されるから、就寝者が頭をぶつけるようなことがない。締めベルト4・・の一端は、一方の縦パイプ1aに巻回され(図3)、マジックファスナ5で取り付けられ、他端は他方の縦パイプ1bに係止可能であると共に、掛止ベルト4aが取り付けられて、後述の支持柱12に係止可能である。締めベルト4・・は、寝具台Sに寝具Mを締め付ける外、その端部に形成した輪4bを支持柱12に係止させてもよい。更に、この輪4bを持上げ取手として兼用させてもよい。
【0010】図2に示すように、縦パイプ1a,1bには、持上げ取手7,7が回転自在に取り付けられる。各持上げ取手7は、寝具台Sを上げるときに、握って持ち上げるハンドルである。この持上げ取手7は、締めベルト4等の付属物の取付にも援用できる。図3に示されるように、隣接する縦パイプ1a,1b間には、溝形材8,8が配置され、該溝形材8の両足部に穿設されたローラ軸受け孔9,9を介して走行ローラ10を遊転自在に軸止している。この場合、金属部からなる溝形材8が両寝具Mの内側になるので,両寝具間に入らないようにすれば、接触による怪我が予防できる。また、隣接する寝具台Sの縦パイプ幅の空間部、即ちツインの寝具台S1,S2の中間位置は就寝時必要品を置くのに適する。
【0011】本実施例1は、上記ツインの2セットの寝具台S1,S2間の連結資材だけが必要となるのみであるので構成が簡単で、取り扱いが簡便である。溝形材8の両肩部には、縦パイプ1a,1bの支持管11,11が溝形材8と一体に形成されており、該支持管11,11は、縦パイプ1a,1bを回転自在に支持する。寝具Mを上げるときは、支持管11,11にそれぞれ軸止されている縦パイプ1a,1bを中心に回転させ、図4に示すツイン状態とする。溝形材8の上辺部中央には、支持柱12が鉛直方向に立設される。支持柱12の立設に当たっては、溝形材8に固設してもよいが、本実施例は、就寝者が支持柱12の存在に煩わせられないように、溝形材8に穿設した支持柱螺合孔8a(二重パイプ)に着脱自在に装着している。
【0012】支持柱12は、寝具台Sを立ち上げ状態に保持するためのもので、この支持柱12上端部に設けたベルト係止具12aに前記締めベルト4・・端部の掛止めベルト4aを係止することになる(図4)。ベルト係止具12aには左右の両方向に係止円柱が配置されている。また、溝形材8の露出部には布製のカバーや柔軟な物質製のクッションを取り付ける(図外)。図1に示される帯鉄3は、アングル2,2と一体型である。帯鉄(平鉄)3の端部は縦パイプ1a,1bに一体的に取り付けられる。
【0013】図4は、実施例1のツインの寝具を、立ち上げた状態を示しており、この状態で畳の上を走行ローラ10を遊転させながら搬送する。寝具Mの敷設は、畳の上に帯鉄3が接触するだけであるのと、寝具Mの移動時に長尺の走行ローラ10,10をカバー付き(図面ではカバーを省略して記載している。)にて回転させるので,キャスタを回転して移動する場合に比し、畳に擦痕が付かないので畳敷の和室に適している。帯鉄3に代えて、ズック製や厚地の布地を使った布ベルトとした場合は装置の費用も格安で日本間に適する。上記実施例1は寝具Mが2セット(ツイン)の場合を例示したが、シングル用にも利用できる。次に、1セット(シングル用)の別例を実施例2として以下説明する。
【0014】
【実施例2】図5は、別の実施例で、シングルの場合であり、実施例1の支持柱12の代わりに、略三角形状の山形状支持柱12bを用いる。この山形状支持柱12bの下辺がローラシャフト9aを形成しており、走行ローラ10が軸支されている。また、山形状支持柱12bの下方両角部の内の一方に支持管11が取り付けられ、寝具台Sの縦パイプ1aを回転自在に軸支することになる。また、山形状支持柱12b,12b同士は、支持柱連結杆12cで連結されており、該支持柱連結杆12cには、鈎型のベルト係止具12a,12aが付設されている。図6は、このシングル用の装置を用いて、寝具台Sの一側を持ち上げて立ち上げた状態を示しており、寝具台Sの締めベルト4,4の端部はこのベルト係止具12a,12aに支持される。なお、上記実施例では支持柱連結杆12cにベルト係止具12aを付設したが、これを付設することなく支持柱連結杆12aに直接締めベルト4,4の端部を係止してもよい。図7は、寝具Mを立て掛けた後の整理状態を示す。
【0015】
【実施例3】図8は本発明の実施例3を示しており、実施例1の変形例であって、掛止めベルト4a端部に形成した輪4bをそれぞれ支持柱連結杆12cに逆U型枠12dを介して溶接等の手段により連結した掛止杆12eに掛け止めするようにしている。この実施例3によれば、掛止めベルト4aの掛止杆12eへの掛け止めが大変簡便になる。なお、図8に於いて、実施例1と同一符号を付した部材は基本的には同一構成を有するものとする。
【0016】(その他の実施例)上記ツインの場合の実施例1,3において、掛止めベルト4aのベルト係止具12aを支持柱12,12の上端部に軸支される回転体として形成し(図外)、該回転体にハンドルを付設して、該ハンドルを回転操作して、掛止めベルト4a,4aを巻き取り、左右の寝具台S1,S2を立ち上げるようにしてもよい。更に、上記回転体を溝形材8上に配置したモータ(図外)により回転させ、掛止めベルト4a,4aを巻き取らせれば、きわめて快適に寝具S上げが実現する。また、上記ツインの場合の実施例1,3は、溝形材8を中心に両側を持ち上げるようにしたが、逆に、溝形材8とは反対側の寝具台Sの両側部に走行用の長尺ローラを設けて、溝形材8を持ち上げるようにしてもよく(図外)、この場合、溝形材8を持ち上げることにより、シーツや掛け布団が脱落するようにすれば、シーツの交換が楽であり、また敷き布団がよく乾燥し、比較的軽い掛け布団だけを別途整頓すればよい。
【0017】この実施例の場合、上記走行用のローラは、2重パイプ構造として遊転自在とすればよく、且つ、長尺とするほど単位長さ当たりの寝具の重量圧が小さくなるから、畳等を傷つけない。更に、この実施例の変形例として、左右の掛け布団の近接側の側辺同士を紐等で2〜3カ所結んでおけば、溝形材8を持ち上げることにより、シーツだけを脱落させ、掛け布団は脱落しないようにできるから、交換すべきシーツの取り外しが容易であり、掛け布団は寝具台Sと共に整頓することが可能である。なお、前記特許請求の範囲の項には、実施例に対応する図面符号を付したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記構成により、簡単な構成で、寝具Mの上げ下ろしが容易となり、またその保管スペースが小さくなり、搬送等も簡単になる。
【出願人】 【識別番号】593102367
【氏名又は名称】濱田 房夫
【出願日】 平成10年6月25日(1998.6.25)
【代理人】 【識別番号】100105382
【弁理士】
【氏名又は名称】伴 正昭
【公開番号】 特開2000−4984(P2000−4984A)
【公開日】 平成12年1月11日(2000.1.11)
【出願番号】 特願平10−178598