トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 座席とその配置構造
【発明者】 【氏名】菅原 隆

【要約】 【課題】取っ手のみの部材が不要となり、部品点数が削減されると共に全体構成が簡易化されて、製造コストを低減することができ、また、取っ手が車内通路側へ突出することがなく、通路の通行を円滑ならしめ車両内の混雑緩和にも貢献し得る座席を提供する。

【解決手段】座ブトン20の後端側に背ズリ30を支持して成り、座席10のフレーム11の上端部12と両側部13上端側を、取っ手として背ズリ30の外装材の外側に露出させた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】座ブトンの後端側に背ズリを支持して成り、車両に装備される座席において、前記背ズリを保形するフレームの一部を、背ズリの外装材の外側に露出させて取っ手として構成したことを特徴とする座席。
【請求項2】前記背ズリは座ブトンに対して一体に固設され、前記フレームを、座ブトン側にも延ばして該座ブトンを受けるように構成したことを特徴とする請求項1記載の座席。
【請求項3】一対の背ズリを背中合わせに形成し、各背ズリの下端前後に一対の座ブトンをそれぞれ一体に固設して成り、車両に装備される座席において、前記一対の背ズリを保形するフレームの一部を、背ズリの外装材の外側に露出させて取っ手として構成したことを特徴とする座席。
【請求項4】1つの背ズリの前後両側をそれぞれ背凭れ面として形成し、該背ズリを、1つの座ブトンにその前後両端にそれぞれ変位可能に支持して成り、車両に装備される座席において、前記背ズリを保形するフレームの一部を、背ズリの外装材の外側に露出させて取っ手として構成したことを特徴とする座席。
【請求項5】前記フレームはパイプ材を曲げて形成され、略水平に延びる上端部と、該上端部の両端より下方へ延びる両側部とを備え、前記フレームの上端部と両側部上端側を、前記取っ手として前記背ズリの外装材の外側に露出させたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の座席。
【請求項6】前記フレームの上端部の長さを、前記背ズリの横幅と略同一に設定したことを特徴とする請求項5記載の座席。
【請求項7】前記背ズリの上方にヘッドレスト部を設け、該ヘッドレスト部を前記フレームから成る取っ手の一部を被うように構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の座席。
【請求項8】請求項1または2記載の座席の配置構造であって、一対の座席を互いに向かい合わせに配置させ、該一対の座席のそれぞれ後方に、更に別の一対の座席を、前側の座席と同じ向きに配置させたことを特徴とする座席の配置構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座ブトンと背ズリとを備えて成り、車両に装備される座席と、その座席の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道等の車両に装備される座席は、車内において、例えば図14に示すようなレイアウトに配置されている。座席1は、座ブトン2の後端側に背ズリ3を支持して成るが、各座席1のうち車内通路側を向く背ズリ3の上側端には、通路に立つ乗客等が利用するため取っ手4が設けられている。ここで取っ手4は、ボルト等により後から背ズリ3内のフレームに固着されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したような従来の座席では、背ズリ3と取っ手4とは別々の部材として構成されており、座席1の製造時に組み合わされていた。そのため、座席1全体の部品点数が多くなり、組み付け工数が増大し、時間もかかり、コストアップの要因となるという問題があった。
【0004】また、前記取っ手4では後付けする固設位置の関係上、図14に示すように、取っ手4が背ズリ3の側方に出っ張るように配設されていた。従って、取っ手4が車内通路側へと少なからず突出してしまうため、乗客の通行の妨げになるおそれもあり問題であった。
【0005】本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、取っ手のみの部材が不要となり、部品点数が削減されると共に全体構成が簡易化されて、製造コストを低減することができ、また、取っ手が車内通路側へ突出することがなく、通路の通行を円滑ならしめ車両内の混雑緩和にも貢献し得る座席とその配置構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存する。
[1]座ブトン(20)の後端側に背ズリ(30,30A)を支持して成り、車両に装備される座席(10,50)において、前記背ズリ(30,30A)を保形するフレーム(11)の一部を、背ズリ(30,30A)の外装材の外側に露出させて取っ手として構成したことを特徴とする座席(10,50)。
【0007】[2]前記背ズリ(30,30A)は座ブトン(20)に対して一体に固設され、前記フレーム(11)を、座ブトン(20)側にも延ばして該座ブトン(20)を受けるように構成したことを特徴とする[1]記載の座席(10,50)。
【0008】[3]一対の背ズリ(30)を背中合わせに形成し、各背ズリ(30)の下端前後に一対の座ブトン(20)をそれぞれ一体に固設して成り、車両に装備される座席(40)において、前記一対の背ズリ(30)を保形するフレーム(11A)の一部を、背ズリ(30)の外装材の外側に露出させて取っ手として構成したことを特徴とする座席(40)。
【0009】[4]1つの背ズリ(30B)の前後両側をそれぞれ背凭れ面として形成し、該背ズリ(30B)を、1つの座ブトン(20B)にその前後両端にそれぞれ変位可能に支持して成り、車両に装備される座席(60)において、前記背ズリ(30B)を保形するフレーム(11B)の一部を、背ズリ(30B)の外装材の外側に露出させて取っ手として構成したことを特徴とする座席(60)。
【0010】[5]前記フレーム(11,11A,11B)はパイプ材を曲げて形成され、略水平に延びる上端部(12)と、該上端部(12)の両端より下方へ延びる両側部(13,13A)とを備え、前記フレーム(11,11A,11B)の上端部(12)と両側部(13,13A)上端側を、取っ手として前記背ズリ(30,30B)の外装材の外側に露出させたことを特徴とする[1],[2],[3]または[4]記載の座席(10,40,50,60)。
【0011】[6]前記フレーム(11,11A,11B)の上端部(12)の長さを、前記背ズリ(30,30B)の横幅と略同一に設定したことを特徴とする[5]記載の座席(10,40,50,60)。
【0012】[7]前記背ズリ(30,30A,30B)の上方にヘッドレスト部(32A,32B)を設け、該ヘッドレスト部(32A,32B)を前記フレーム(11,11B)から成る取っ手の一部を被うように構成したことを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]記載の座席(50,60)。
【0013】[8]前記[1]または[2]記載の座席(10,50)の配置構造であって、一対の座席(10,50)を互いに向かい合わせに配置させ、該一対の座席(10,50)のそれぞれ後方に、更に別の一対の座席(10,50)を、前側の座席(10,50)と同じ向きに配置させたことを特徴とする座席(10,50)の配置構造。
【0014】次に前述した解決手段に基づく作用を説明する。本発明に係る座席(10)によれば、背ズリ(30,30A,30B)を保形するフレーム(11,11A,11B)の一部を、背ズリ(30,30A,30B)の外装材の外側に露出させて取っ手とする。このように、フレーム(11,11A,11B)の一部をそのまま取っ手として利用することで、取っ手単品としての部品が不要となるため、部品点数や組み付け工数を削減することができる。
【0015】具体的には例えば、前記フレーム(11,11A,11B)はパイプ材を曲げて形成し、その略水平に延びる上端部(12)と、該上端部(12)の両端より下方へ延びる両側部(13,13A)の上端側を、前記取っ手として背ズリ(30,30A,30B)の外装材の外側に露出させると、非常に簡易に製造することができる。
【0016】前記フレーム(11,11A,11B)の上端部(12)を、その全長に亘り取っ手とすると、取っ手の使用範囲が拡がり、乗客は広い範囲で取っ手を掴むことが可能となる。それにより、座席(10,40,50,60)に対する着座ないし起立時や、乗り降り時の負担が軽減される。なお、パイプ材は、取っ手の部分で握りやすいように丸ないし楕円形の断面とすればよい。
【0017】また、前記背ズリ(30,30A)を座ブトン(20)に対して一体に固設する場合、前記フレーム(11)の一部を座ブトン(20)側にも延ばして、該座ブトン(20)を受けるように構成すれば、座席(10,50)の全体構成を簡略化することができる。
【0018】また、前記フレーム(11,11A,11B)の上端部(12)の長さを、背ズリ(30,30A,30B)の横幅と略同一に設定すれば、取っ手が車内通路側へと突出するようなことはなく、乗客の通行の妨げになるおそれはなくなり、通路の通行を円滑ならしめる。
【0019】また、前記背ズリ(30A,30B)の上端側にヘッドレスト部(32A,32B)を設け、該ヘッドレスト部(32A,32B)を前記フレーム(11,11B)から成る取っ手の一部を被うように上方へ延出させれば、着座者の頭部が剛体である取っ手に触れることはなく、デザイン的にも斬新で面白い。
【0020】以上のような背ズリ(30,30B)のフレーム(11A,11B)を利用した取っ手は、前記[3]や[4]に一例を記載したような様々な形態の座席(40,60)に適用することができる。
【0021】更にまた、[1]または[2]記載の座席(10,50)は、車両のフロア上にて一対の座席(10,50)を互いに向かい合わせに配置させ、該一対の座席(10,50)のそれぞれ後方に、更に別の一対の座席(10,50)を、前側の座席(10,50)と同じ向きに配置させるとよい。
【0022】このような座席(10,50)の配置構造によれば、その配置スペース内における取っ手の数は座席と同数の4組となり、例えば[3]記載の座席(40)の両側に一対の座席(10,50)を配置させる場合(この場合、取っ手は通常3組となる。)に比べて、取っ手数を増やすことができる。また、同型の座席(10,50)を製造すれば足りる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表する各種実施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る座席10は、二人掛けの座ブトン20の後端側に背ズリ30を支持して成り、車両に装備されるものである。以下、鉄道車両に装備した場合を例に説明する。
【0024】図1,図2に示すように、座席10のフレーム11はパイプ材を曲げて形成されており、略水平に延びる上端部12と、該上端部12の両端より下方へ延びる両側部13,13、それに両側部13,13の下端より前方に延びる一対の座ブトン受け部14,14とを有している。ここでパイプ材は、後述する取っ手の部分で握りやすいように、丸ないし楕円形の断面とすればよい。
【0025】図1に示すように、フレーム11の上端部12および両側部13,13によって背ズリ30は保形されるが、このフレーム11の上端部12と両側部13,13上端側が、背ズリ30の外装材の外側に延び出るように露出し取っ手として構成されている。
【0026】上端部12の長さは、背ズリ30の横幅と略同一に設定されている。この上端部12の全長に亘る部分と、その両端より湾曲して下方へ延びる各側部13上端側が、取っ手になっている。なお、本実施の形態では、両側部13,13の上端以外の部位も、背ズリ30側方に沿うように露出しているが、背ズリ30に内装するようにしてもよい。
【0027】図2に示すように、各側部13には、化粧板15の両端縁を直接受ける取付片16が内側寄りに固設されている。また、各側部13の上下端間には、それぞれ補強ビーム17が架設されている。フレーム11に固設された化粧板15に対し背ズリクッション31を装着することにより、背ズリ30は構成されている。
【0028】背ズリクッション31の上端部と前記フレーム11の上端部12との間には隙間が形成されている。また、背ズリクッション31の上部には、左右に並ぶ一対のヘッドレスト部32,32が一体に設けられている。各ヘッドレスト部32を含む背ズリクッション31全体は外装材で被覆されており、背ズリクッション31の中央付近には外装材を止着する引き部33が形成されている。
【0029】また、前記各座ブトン受け部14間には、前後に並ぶ一対の補強パイプ18,18が架設されている。また、一方の座ブトン受け部14と側部13には肘掛けフレーム19が一体に固設されており、この肘掛けフレーム19に肘掛け体22が装着されている。
【0030】前記各座ブトン受け部14や補強パイプ18上に、座ブトンクッション21を装着することで座ブトン20は構成されている。座ブトンクッション21全体は外装材で被覆されており、座ブトンクッション21の中央付近には外装材を止着する引き部23が形成されている。また、各補強パイプ18の下側には、フレーム11とは別体である一対の脚台24,24がそれぞれ適所に固設されている。各脚台24の固設箇所は、座席10の据付位置に応じて適宜ずらせばよい。
【0031】次に作用を説明する。前記座席10によれば、フレーム11の上端部12と両側部13,13上端側を、背ズリ30の外装材の外側に延び出るように露出させることで、フレーム11自体の一部をそのまま取っ手として利用する。従って、取っ手単品としての部品が不要となり、部品点数や組み付け工数を削減することができる。
【0032】図1に示すように、前記フレーム11では、その上端部12が全長に亘って取っ手となるため、取っ手の使用範囲が拡がり、乗客は広い範囲で取っ手を掴むことが可能となる。それにより、座席10に対する着座ないし起立時や、乗り降り時の負担が軽減される。
【0033】図5に示す鉄道車両の車内において、前記座席10は図示したレイアウトに配置するとよい。すなわち、車両のフロア上にて一対の座席10bを互いに向かい合わせに配置させ、該一対の座席10bのそれぞれ後方に、更に別の一対の座席10aを、前側の座席10bと同じ向きに配置させている。
【0034】このような座席10の配置構造によれば、その配置スペース内における取っ手(上端部12等)の数は座席10と同数の4組となり、図8に示す如く後述する座席40の両側に一対の座席10を配置させる場合(この場合、取っ手は3組となる。)に比べて、取っ手数を増やすことができる。また、同型の座席10を製造すれば足りる。
【0035】また、前記座席10の配置構造によれば、後部座席10aの着座者は、前部座席10bにある上端部12等から成る取っ手を利用することが可能となり、乗り降り時の負担が軽減される。また、車体に沿って配置された通常座席10cの着座者は、その側方にある前記後部座席10aの取っ手を利用することができる。
【0036】座席10を車両フロア上に配設する場合、フレーム11とは別体である一対の脚台24,24を介して座席10を適所に固設するが、この固設時に各脚台24は、座席10の据付位置に応じて適宜位置調整することができる。また、このように脚台24をフレーム11とは別体として構成したことで、座席10は肘掛けフレーム19を除いて左右対称形に製造することが可能となる。
【0037】また、前記座席10では、フレーム11の上端部12の長さを、背ズリ30の横幅と略同一に設定したから、図5に示すように、取っ手が車内通路側へと突出するようなことはない。従って、前記取っ手が乗客の通行の妨げになるおそれはなく、通路の通行を円滑ならしめる。また、前記フレーム11の一部を、座ブトン受け部14として座ブトン20側にも延ばし、該座ブトンクッション21を受けるように構成したから、更にいっそうと座席の全体構成を簡略化することができる。
【0038】図6〜図8は本発明の第2実施の形態を示している。本実施の形態に係る座席40は、一つのフレーム11Aに対して前記座席10が背中合わせになる形態に構成されている。フレーム11Aは、一本の上端部12を有するが、その両端より下方に延びる両側部13A,13Aが略中央より下側で前後に分岐しており、前後別々に一対の座ブトン受け部14,14が設けられている。
【0039】前記フレーム11Aの両側部13A,13Aに対して、一対の背ズリ30,30が背中合わせに装着されており、各背ズリ30上の上端部12と両側部13A,13A上端側が取っ手となっている。各背ズリ30の下端には、前後にそれぞれ座ブトン20が一体に固設されている。
【0040】このような座席40は、例えば図8に示すような位置に配置すればよく、省スペース化の要請に応じることができるという実用的な効果の他に、デザイン的にも斬新で面白い。なお、第1実施の形態と同種の部位には、同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0041】図9および図10は本発明の第3実施の形態を示している。本実施の形態に係る座席50は、基本的には前記第1実施の形態に係る座席10と共通する構成であるが、背ズリ30Aのヘッドレスト部32Aの形状が特に異なっている。なお、第1実施の形態と同種の部位には、同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0042】すなわち、本座席50では、背ズリ30Aの上端よりヘッドレスト部32Aを上方へ延出させるように設け、該ヘッドレスト部32Aで、フレーム11の上端部12から成る取っ手の一部を被うように構成している。それにより、着座者の頭部が剛体である上端部12(取っ手)に触れるおそれはなく、デザイン的にも斬新で面白い。
【0043】また、座ブトン20の両側にアーチ状の肘掛けフレーム19Aがそれぞれ一体に固設されており、この肘掛けフレーム19Aに肘掛け体22Aが装着されている。図10に示すように、肘掛けフレーム19Aの下側側方には、必要に応じてカバー体19Bを装着するとよい。なお、本座席50も、図5に示すような配置構造とすればよい。
【0044】図11〜図13は本発明の第4実施の形態を示している。本実施の形態に係る座席60は、基本的な外観は前記第3実施の形態に係る座席50と似ているが、背ズリ30Bの支持構造が大きく異なっている。本座席60では、1つの背ズリ30Bの前後両側をそれぞれ背凭れ面として形成し、該背ズリ30Bを、1つの座ブトン20Bに、その前後両端に対し選択的に支持可能に構成している。
【0045】座ブトン20Bは、その前後端がそれぞれ高く傾いた状態に選択的に支持されるよう座ブトン受け25上に揺動可能に支持されている。座ブトン受け25の中央には、座ブトン20Bを枢着する支持部26が設けられており、ベース台25の前後には、座ブトン20Bの前後側部に突設された係合ピン27を受けるストッパ28が設けられている。なお、座ブトン受け25は、これとは別体である脚台24を介して車両フロア上に配設される。
【0046】背ズリ30Bは前記座ブトン20Bとは分離して構成されており、この背ズリ30Bは、前記座ブトン受け25に枢支された一対のリンク部材29,29を介して揺動可能に支持されている。一対のリンク部材29,29は4節回転機構を成しており、各リンク部材29の揺動操作に伴い、背ズリ30Bは、座ブトン20Bの前後両端に対し選択的に支持される。各リンク部材29には、座ブトン受け25にあるストッパ28に係合する凸部29aが設けられている。
【0047】また、背ズリ30Bは、そのフレーム11Bに対してヘッドレスト32Bの下端部で前後両方向へ屈曲するように形成されている。フレーム11Bの上端部12と両側部13,13上端側が、背ズリ30Bの外装材の外側に延び出るように露出し取っ手として構成されている。
【0048】ヘッドレスト部32Bは、前記第3実施の形態と同様に、フレーム11Bの上端部12から成る取っ手の一部を被うように延びており、かかる上端部12によってヘッドレスト部32Bは枢支されている。なお、第3実施の形態と同種の部位には、同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0049】本実施の形態によれば、デザイン的に斬新であるばかりでなく、従来の回転式座席の如く座ブトンを水平方向に回転させることなく、背ズリ30Bを前後に倒すだけで座席の向きを転換することができる。そのため、車両内の限られたスペースに配置させることができる。
【0050】なお、本発明に係る座席は、前述した各種実施の形態に限定されるものではなく、背ズリのフレームを利用した取っ手は、他の様々な形態の座席に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る座席によれば、背ズリを保形するフレームの一部を、背ズリの外装材の外側に露出させて取っ手として構成したから、取っ手単品としての部品が不要となり、部品点数が削減されると共に全体構成が簡易化されて、製造コストを低減することができる。また、前記取っ手であるフレーム上端部の長さを、背ズリの横幅と略同一に設定すれば、取っ手が車内通路側へ突出することがなく、通路の通行を円滑ならしめ車両内の混雑緩和に貢献することができる。
【0052】更にまた、本発明に係る座席の配置構造によれば、一対の座席を互いに向かい合わせに配置させ、該一対の座席のそれぞれ後方に、更に別の一対の座席を、前側の座席と同じ向きに配置させるから、その配置スペース内における取っ手数を増やすことができ、また同型の座席を製造すれば足りる。
【出願人】 【識別番号】390010054
【氏名又は名称】小糸工業株式会社
【出願日】 平成10年6月23日(1998.6.23)
【代理人】 【識別番号】100084261
【弁理士】
【氏名又は名称】笹井 浩毅
【公開番号】 特開2000−4976(P2000−4976A)
【公開日】 平成12年1月11日(2000.1.11)
【出願番号】 特願平10−175805