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【発明の名称】 スライドレール
【発明者】 【氏名】山 田 忠 志

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する突出防止ストッパーが構成されている事を特徴とするスライドレール。
【請求項2】固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する突出防止ストッパーが、インナーメンバーの前後両端部に構成されている事を特徴とするスライドレール。
【請求項3】固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、インナーメンバーの単独での移動を防止する第1姿勢と、固定側アウターメンバーよりインナメンバーが突出し、インナーメンバーより移動側アウターメンバーが突出した状態で、移動側アウターメンバーが突出方向とは反対方向に移動した時、移動側アウターメンバーの移動方向側に係止し、インナーメンバーが移動側アウターメンバーの移動方向と反対側で、移動側アウターメンバーから突出するのを防止する第2姿勢とに変移する突出防止ストッパーが、インナーメンバーの前後両端部に構成されている事を特徴とするスライドレール。
【請求項4】固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、インナーメンバーの単独での移動を防止する第1姿勢と、固定側アウターメンバーよりインナメンバーが突出し、インナーメンバーより移動側アウターメンバーが突出した状態で、移動側アウターメンバーが突出方向とは反対方向に移動した時、移動側アウターメンバーの移動方向側に係止し、インナーメンバーが移動側アウターメンバーの移動方向と反対側で、移動側アウターメンバーから突出するのを防止する第2姿勢とに変移する突出防止ストッパーが、常に第1姿勢となるよう付勢されている事を特徴とするするスライドレール。
【請求項5】断面略C字形の固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた断面略C字形の移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿された断面略I字形のインナーメンバー等からなり、インナーメンバーの前後端部と、移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部から突出してスライド可能としたスライドレールにおいて、固定側アウターメンバーより突出したインナメンバーに対し移動側アウターメンバーが突出した状態で、インナーメンバーの突出方向とは反対側のインナーメンバーの端部に、移動側アウターメンバーの高さ方向の外方に突出する下係止突部と、固定側アウターメンバーの高さ方向の内面に接触する上係止突部を有して第2姿勢に維持された第2突出防止ストッパーが回動自在に構成される一方、前記状態で、インナーメンバーの突出方向の端部に、固定側アウターメンバーの高さ方向の外方に突出する上係止突部と、移動側アウターメンバーの高さ方向の内面に接触する下係止突部を有して第2姿勢に維持された第2突出防止ストッパーが回動自在に構成され、移動側アウターメンバーの移動方向側が、第1突出防止ストッパーの上係止突部に係止した時、第2 突出防止ストッパーの下係止突部が移動側アウターメンバーの内面との接触状態が解除され、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーの両方に仮係止可能な状態となる第1姿勢に変移し、第2突出防ストッパーが第2姿勢の状態で、インナーメンバーと移動側アウターメンバーと共に移動して、固定側アウターメンバーに仮係止した時、第1突出防止ストッパーが第2 突出防止ストッパーと同様に第1姿勢に変移し、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する事を特徴とするスライドレール。
【請求項6】 固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバーがほぼ同等の長さに形成され、インナーメンバーの前後半部と移動側アウターメンバーの全長が、固定側アウターメンバーの前後方向に突出してスライド可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する第1、第2突出防止ストッパーがインナーメンバーの前後端部に対向して設けられ、インナーメンバーと移動側アウターメンバーが固定側アウターメンバーに対しその全長が重合した状態で、第1、第2突出防止ストッパーは、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーに仮係止して、インナーメンバーが単独で前後方向に移動するのを防止する第1姿勢と、移動側アウターメンバーが移動すると、移動方向側の突出防止ストッパーは、インナーメンバーと共に移動するか、あるいは移動側アウターメンバーとの仮係止状態が解除されて固定側アウターメンバーにのみ係止する第2姿勢に変移し、同時に、移動方向と反対側の突出防止ストッパーは、固定側アウターメンバーとの仮係止状態が解除されて、移動側アウターメンバーにのみ係止する第2姿勢に変移するか、あるいは、移動側アウターメンバーの移動側と反対側の端部が移動して、インナーメンバーが移動可能な状態となる事を特徴とするスライドレール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、スライドレールに関するものであり、特に固定側アウターメンバーの前後方向に、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの端部が突出可能なスライドレール、いわゆる両方向に引き出し可能なスライドレールに関するものである。 。
【0002】
【従来の技術】 従来、固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーに取り付けられる引き出し、あるいは物品の重量、スライドスピード、各メンバーの加工精度等によって、各メンバーが順序よくスライドする事はなく、移動側アウターメンバーだけがスライドし、インナーメンバーが固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーの外側に飛び出した状態で残留することがあった。この為、スライドーレールの強度が低下し、この状態が繰り返し発生すると、各メンバーが変形し故障の原因となったり、あるいは突出したインナーメンバーの端部が、引き出しの表面板裏面に衝突したり、さらに、物品が所定位置まで移動した状態でインナメンバーが物品外に突出したりする問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、移動側アウターメンバの移動にインナーメンバが確実に対応して移動し、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを(インナーメンバーが残留したり、飛び出したりするのを)確実に防止するスライドレールを提供する事を課題とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】 そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する突出防止ストッパーを設けたものである。
【0005】又、本発明が第2の手段として構成したところは、固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する突出防止ストッパーが、インナーメンバーの前後両端部に設けたものである。
【0006】又、本発明が第3の手段として構成したところは固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバー前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、インナーメンバーの単独での移動を防止する第1姿勢と、固定側アウターメンバーよりインナメンバーが突出し、インナーメンバーより移動側アウターメンバーが突出した状態で、移動側アウターメンバーが突出方向とは反対方向に移動した時、移動側アウターメンバーの移動方向側に係止し、インナーメンバーが移動側アウターメンバーの移動方向と反対側で、移動側アウターメンバーから突出するのを防止する第2姿勢とに変移する突出防止ストッパーを、インナーメンバーの前後両端部に設けたものである。
【0007】又、本発明が第4の手段として構成したところは固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバー等からなり、インナーメンバーと移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバー前後端部より突出可能としたスライドレールにおいて、インナーメンバーの単独での移動を防止する第1姿勢と、固定側アウターメンバーよりインナメンバーが突出し、インナーメンバーより移動側アウターメンバーが突出した状態で、移動側アウターメンバーが突出方向とは反対方向に移動した時、移動側アウターメンバーの移動方向側に係止し、インナーメンバーが移動側アウターメンバーの移動方向と反対側で、移動側アウターメンバーから突出するのを防止する第2姿勢とに変移する突出防止ストッパーを、常に第1姿勢となるよう付勢したものである。
【0008】又本発明が、第5の手段として構成したところは、断面略C字形の固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた断面略C字形の移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿された断面略I字形のインナーメンバー等からなり、インナーメンバーの前後端部と、移動側アウターメンバーの前後端部が、固定側アウターメンバーの前後端部から突出してスライド可能としたスライドレールにおいて、固定側アウターメンバーより突出したインナメンバーに対し移動側アウターメンバーが突出した状態で、インナーメンバーの突出方向とは反対側のインナーメンバーの端部に、移動側アウターメンバーの高さ方向の外方に突出する上係止突部と、固定側アウターメンバーの高さ方向の内面に接触する下係止突部を有して第2姿勢に維持された第1突出防止ストッパーが回動自在に構成される一方、前記状態で、インナーメンバーの突出方向の端部に、固定側アウターメンバーの高さ方向の外方に突出する上係止突部と、移動側アウターメンバーの高さ方向の内面に接触する下係止突部を有して第2姿勢に維持された第2突出防止ストッパーが回動自在に構成され、移動側アウターメンバーの移動方向側が、第1突出防止ストッパーの上係止突部に係止した時、第2突出防止ストッパーの下係止突部が移動側アウターメンバーの内面との接触状態が解除され、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーの両方に仮係止可能な状態となる第1姿勢に変移し、第2突出防止ストッパーが第2姿勢の状態で、インナーメンバーと移動側アウターメンバーと共に移動して、固定側アウターメンバーに仮係止した時、第1突出防止ストッパーが第2 突出防止ストッパーと同様に第1姿勢に変移し、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止したものである。 【0009】又、本発明が第6の手段として構成したところは、固定側アウターメンバーと、該固定側アウターメンバーに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、上記両メンバー間に嵌挿されたインナーメンバーがほぼ同等の長さに形成され、インナーメンバーの前後半部と移動側アウターメンバーの全長が、固定側アウターメンバーの前後方向に突出してスライド可能としたスライドレールにおいて、移動側アウターメンバーの端部と固定側アウターメンバーの端部より、インナーメンバーの端部が突出するのを防止する第1、第2突出防止ストッパーがインナーメンバーの前後端部に対向して設けられ、インナーメンバーと移動側アウターメンバーが固定側アウターメンバーに対しその全長が重合した状態で、第1、第2突出防止ストッパーは、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーに仮係止して、インナーメンバーが単独で前後方向に移動するのを防止する第1姿勢と、移動側アウターメンバーが移動すると、移動方向側の突出防止ストッパーは、インナーメンバーと共に移動するか、あるいは移動側アウターメンバーとの仮係止状態が解除されて固定側アウターメンバーにのみ係止する第2姿勢に変移し、同時に、移動方向と反対側の突出防止ストッパーは、固定側アウターメンバーとの仮係止状態が解除されて、移動側アウターメンバーにのみ係止する第2姿勢に変移するか、あるいは、移動側アウターメンバーの移動側と反対側の端部が移動して、インナーメンバーが移動可能な状態となるものである。
【0010】
【実施例】 以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。尚、説明の便宜上、図3において左右方向を前後方向、上下方向を高さ方向として説明する。図2において、符号10は、本発明のスライドレールを示し、スライドレール100は、固定側アウターメンバー1と、固定側アウターメンバー1に対向して設けられた移動側アウターメンバー2と、固定側アウターメンバー1と移動側アウターメンバー2間に嵌挿自在に設けられたインナーメンバー3と、固定側アウターメンバー1とインナーメンバー3間にに設けられた内側リテーナー4と、インナーメンバー3と移動側アウターメンバー2間設けられた外側リテーナ5と、固定側アウターメンバー1とインナーメンバー3間で内側リテーナー4に回転自在に保持されたボール40・・・と、インナーメンバー3と移動側アウターメンバー2間で、外側リテーナ5に回転自在に保持されたボール50・・・と、インナーメンバー3の前後端部に設けられた第1、第2突出防止ストッパー6、7より構成されている。
【0011】固定側アウターメンバー1は、帯状金属板の上下端部を内向き円弧状あるいはV字状に彎曲せしめて形成した内面前後方向に上下ボール案内溝11、11を有する上下折曲縁12、12と基板10より断面略C字形に構成され、基板10の前後端部には、インナーメンバー3側に突出せしめた内側リテーナー4の前後端部が当接する内側リテーナー前後端スットパー13、13が形成されている。符号14・・・は固定部材への取り付け孔を示している。
【0012】移動側アウターメンバー2は、固定側アウターメンバー1とほぼ同長で、内面前後方向に上下ボール案内溝21、21を有する上下折曲縁22、22と、基板20より、断面略C字形に構成され、固定側アウターメンバー1に対向してもうけられ、基板20の前後端部には、インナーメンバー3側に突出して、外側リテーナー5の前後端部が当接する外側リテーナー前後端スットパー23、23が形成されている。符号24・・・は移動部材への取り付け孔を示している。
【0013】インナーメンバー3は、上記両アウターメンバー1、2間に嵌挿可能な大きさで、ほぼ同長に形成されている。詳しくは、 2つの帯状金属板の上下端部を外向き円弧状あるいはV字状に彎曲せしめて形成された外面前後方向にボール案内溝31、31を有する上下折曲縁32、32と、基板30より断面略C字形の2つの部材の基板30、30同士を固着して断面ほぼ略I字形に形成され、固定側アウターメンバー1側に上下ボール案内溝33、33と、移動側アウターメンバー2側に上下ボール案内溝31、31を有している。符号311・・・は上下ボール案内溝31、31の前後端部に上下方向に突出して形成され、ボール50に当接して、外側リテーナ5の移動を停止させる外側リテーナ前後ストッパーを示し、符号331・・・は上下ボール案内溝33、33に上下方向に突出して形成され、ボール40に当接して、内側リテーナー4の移動を停止させる内側リテーナー前後ストッパーを示している。
【0014】内側リテーナー4は基板41と、基板41にの上下端部を移動側アウターメンバー2側に折り曲げて形成された上下突出縁42、42より断面略コ字形で、インナーメンバー3の約半分弱の長さに形成にされ、上下突出縁42、42の前後方向に所定間隔を有して、複数個のボール40・・・を回転自在に保持している。外側リテーナー5は、内側リテーナー4に対向した同形で、基板51上下突出縁52、52より断面略コ字形に形成され、上下突出縁52、52の前後方向に所定間隔を有して、複数個のボール50・・・を回転自在に保持している。
【0015】固定側アウターメンバー1と、移動側アウターメンバー2と、インナーメンバー3と、内側リテーナー4と、外側リテーナー5は、上記の如く構成されており、固定側アウター1とインナーメンバー3と移動側アウターメンバー2の全長が重合した状態で、移動側アウターメンバー2を前方に移動させると、それに伴って外側リテーナー5がボール50・・・と共に、移動側アウターメンバー2の移動距離の2分の1移動し、移動側アウターメンバー2の後端部に形成された外側リテーナー後端スットパー23が、外側リテーナー5の後端面に当接すると同時に、最前端のボール50・・・が、インナーメンバー3の外側リテーナ前ストッパー311、311に当接して、インナーメンバー3に対する移動側アウターメンバー2の移動は停止する。一方、固定側アウターメンバー1に対しインナーメンバー3が前方に移動すると、内側リテーナー4は、ボール40・・・と共にインナーメンバー3の移動距離の 2分の1移動し、インナーメンバー3の内側リテーナー後ストッパー331が、内側リテーナー4の最後端のボール40に当接すると同時に、内側リテーナー4の前端面が固定側アウターメンバー1の内側リテーナー前端ストッパー13に当接し、固定側アウターメンバー1に対するインナーメンバーの移動は停止し、スライドレール100は前方に最も突出した状態となる。
【0016】この状態から、移動側アウターメンバー2を後方に移動させると、前述した事とは逆に、移動側アウターメンバー2の前端部に形成された外側リテーナー前端スットパー23が、外側リテーナー5の前端面に当接すると同時に、最後端のボール50・・・が、インナーメンバー3の外側リテーナ後ストッパー311、311に当接して、インナーメンバー3に対する移動側アウターメンバー2の移動は停止する。一方、インナーメンバー3の内側リテーナー前ストッパー331が内側リテーナー4の最前端のボール40に当接すると同時に、内側リテーナー4の後端面が固定側アウターメンバー1の内側リテーナー後端ストッパー13に当接し、固定側アウターメンバー1に対するインナーメンバー3の後方への移動は停止し、スライドレール100は後方に最も突出した状態となる。
【0017】そして、移動側アウターメンバー2とインナーメンバー3は固定側アウターメンバー1に対し前後方向に突出する移動を繰り返すが、この時、インナーメンバー3の前後端部に第1、第2突出防止ストッパー6、7が設けられていないと、移動側アウターメンバー2に取り付けられた引き出し、あるいは物品の重量、移動側アウターメンバー2のスライドスピード、各メンバーの加工精度等によって、各メンバーが順序よくスライドする事はない。すなわち、移動側アウターメンバー2、及びインナーメンバー3が、固定側アウターメンバー1に対し、最も前後方向に突出し、インナーメンバー3が停止した状態で、移動側アウターメンバー2だけが前後方向にスライドする場合、インナーメンバー3の一部が、移動側アウターメンバー2のスライド方向の反対側で、固定側アウターメンバー1と移動側アウターメンバー2の外方に飛び出した状態で残留することがある。すると、固定側アウターメンバー1に荷重が不均等に負荷され、スライドーレール100の強度が低下し、この状態が繰り返し発生すると、各メンバー1、2、3が変形し故障の原因となったり、あるいは突出したインナーメンバー3の端部が、引き出しの表面板裏面に衝突したり、さらに、物品が所定位置まで移動させた状態でもインナメンバー3が物品外に突出した状態で残る等の問題があった。
【0018】この問題を解決するため、前記第1、第2突出防止ストッパー6、7が設けられている。尚、第1、第2突出防止ストッパー6、7の説明の便宜上、図2において固定側アウターメンバー1側を裏面側、移動側アウターメンバー2側を表面側とする。第1突出防止ストッパー6は、固定側アウターメンバー1の高さ方向の下方に突出する下係止突部63を裏側に有し、移動側アウターメンバー1の高さ方向の上方に突出する上係止突部62を表側に有し、インナーメンバー3の基板30の前端部に回動自在に設けられている。
【0019】すなわち、固定側アウターメンバー1と移動側アウターメンバー2とインナーメンンバー3の全長が表裏側に重合した状態(図3の状態)で、上係止突部62移動側アウターメンバー2の端に、下係止突部63が固定側アウターメンバー1の端面に仮係止し、インナーメンバー3が単独で後方に移動するのを防止している。符号61、61は、上下係止突部62、63に回転自在に設けられた回転子を示し、符号8は、第1突出防止ストッパー6が、上記両アウターメンバー1、2に常に仮係止する第1姿勢となるよう付勢する第1付勢体を示している。第1付勢体8はインナーメンバー3の基板30の前端面に当接する上下弾性脚部81、81と、上下弾性脚部81、81と一体に合成樹脂材より形成された連結部80より構成されている。
【0020】そして、第1突出防止ストッパー6を構成する表裏側脚部材64、65は、第1付勢体8の連結部80にて、その前端部が連結され、表裏側脚部材64、65が一体化されて第1突出防止ストッパー6が構成されている。第2突出防止ストッパー7は、固定側アウターメンバー1の高さ方向の上方に突出する上係止突部72を裏側に有し、移動側アウターメンバー1の高さ方向の下方に突出する下係止突部73を表側に有し、インナーメンバー3の基板30の後端部に回動自在に設けられている。
【0021】すなわち、固定側アウターメンバー1と移動側アウターメンバー2とインナーメンンバー3の全長が表裏側に重合した状態(図3の状態)で、上係止突部72は固定側アウターメンバー1の後端面に、下係止突部73が移動側アウターメンバー2の後端面に仮係止し、インナーメンバー3が単独で前方に移動するのを防止している。符号71、71は、上下係止突部72、73に回転自在に設けられた回転子を示し、符号9は、第2突出防止ストッパー7が、上記両アウターメンバー1、2に常に仮係止する第1姿勢となるよう付勢する第2付勢体を示している。第2付勢体9はインナーメンバー3の基板30の後端面に当接する上下弾性脚部91、91と、上下弾性脚部91、91と一体に合成樹脂材より形成された連結部90より構成されている。
【0022】そして、第2突出防止ストッパー7を構成する表裏側脚部材74、75は、第2付勢体9の連結部90にて、その後端部が連結され、表裏側脚部材74、75が一体化され、て第2突出防止ストッパー7を構成している。第1突出防止ストッパー6及び第2突出防止ストッパー7は、上記の如く構成され、図3に示す状態(固定側アウターメンバー1と移動側アウターメンバー2とインナーメンンバー3の全長が表裏側に重合した状態)で、第1突出防止ストッパー6の上係止突部62は移動側アウターメンバー2の上折曲縁22の前端面に、第1突出防止ストッパー6の下係止突部63は固定側アウターメンバー1の下折曲縁12の前端面に仮係止し、第2突出防止ストッパー7の上係止突部72は固定側アウターメンバー1の上折曲縁12の後端面に、第2突出防止ストッパー7の下係止突部73は移動側アウターメンバー2の下折曲縁22の後端面に仮係止し、インナーメンバー3が単独で前後方向に移動するのを防止する第1姿勢となっている。この状態で、第1付勢体8及び第2付勢体9の上下弾性脚部81、81、91、91の後端はインナーメンバー3の基板30、30の前後端面に同形状で当接し、第1突出防止ストッパー6及び第2突出防止ストッパー7に回動力を付与していない。
【0023】次に、移動側アウターメンバー2を前方に移動させると、固定側アウターメンバー1とインナメンバー3のスライド力が重く移動側アウターメンバー2だけが移動する場合と、インナーメンバ3も共に移動する場合がある。まず、移動側アウターメンバー2だけが移動する場合について説明すると、移動側アウターメンバー2の上折曲縁22の前端面が、第1突出防止ストッパー6の上係止突部62を前方に押しやり、第1突出防止ストッパー6を図3で反時計廻りの方向に回動させて、上係止突部62を移動側アウターメンバー2の上ボール案内溝21の内面に接触させると同時に、下係止突部63を固定側アウターメンバー1の下折曲12の下方に突出せしめ、固定側アウターメンバー1の前端に完全に係止する第2姿勢に変移させた状態を維持しながら前方に移動する。そして、前述したように、移動側アウターメンバー2の外側リテーナー後端ストッパー23が、外側リテーナ5の後端面に当接すると同時に、外側リテーナー5の最前端のボール50・・がインナーメンバー3外側リテーナー前ストッパー311、311に当接して、インナーメンバー3に対する移動側アウターメンバー2の移動は停止する。
【0024】この時、上係止突部62に設けられた回転子61によって、移動側アウターメンバー2の上折り曲げ縁22の前端面の上係止突部62の乗り越えが容易になるとともに、回転子61、61の回転によって、上係止突部62と上ボール案内溝21の内面との接触移動も円滑に行われる。そして、第1付勢体8の下弾性脚部81はインナーメンバー3の基板30の前端面に押しつけられて弾性変形し、第1突出防止ストッパー6が常に第1姿勢となるよう付勢している。
【0025】次に、図○に示す状態から、インナーメンバー3が、固定側アウターメンバー1に対し移動側アウターメンバー2と共に移動するか、あるいは前述したように、インナーメンバー3に対し移動側アウターメンバー2が前方に突出した状態からインナーメンバ3が、固定側アウターメンバー1に対し前方に移動すると、インナーメンバー3の後端部に設けられた第2突出防止ストッパー7は、インナーメンバー3と共に前方に移動し、第2突出防止ストッパー7の上係止突部72は、固定側アウターメンバー1の上折曲縁12の後端面に仮係止しているので、第2突出防止ストッパー7は前方に移動しながら、図3で時計廻りの方向に回動し、上係止突部72は上折曲縁12の上ボール案内溝11の内面に接触しながら前方に移動する。同時に、下係止突部73も移動側アウターメンバー2の下折曲縁22の下方に突出し、移動側アウターメンバー2の後端面に完全に係止する第2姿勢に変移した状態を維持しながら前方に移動する。
【0026】そして、前述したように、インナーメンバー3の内側リテーナー後ストッパー331・・・が、内側リテーナ4の最後端のボール40に当接すると同時に、内側リテーナー4の前端面が固定側アウターメンバー1の内側リテーナー前端ストッパーに当接し、固定側アウターメンバー1に対するインナーメンバー3の移動は停止しスライドレール100は最も前方に突出した状態となる。
【0027】この時、上係止突部72に設けられた回転子71によって、上係止突部72が固定側アウターメンバー1の上折曲縁12の内面側に移動するのが容易になると共に、回転子71、71の回転によって、上係止突部72と上ボール案内溝11との内面の接触移動も円滑に行われる。そして、第2付勢体9の下弾性脚部91は、インナーメンバー3の基板30の後前端面に押しつけられて弾性変形し、第2突出防止ストッパー7が常に第1姿勢となるよう付勢している。
【0028】次に、固定側アウターメンバー1に対し、移動側アウターメンバー2、インナーメンバー3が、最も前方に突出した状態から、移動側アウターメンバー2だけが後方に移動した場合、やがて、移動側アウターメンバー2の下折曲縁22の後端面が、第2突出防止ストッパー7の下係止突部が73に当接する。この時、上係止突部72が固定側アウターメンバー1の上ボール案内溝11に接触しているので、第2突出防止ストッパー7は反時計廻りの方向に回動する事が出来ず、移動側アウターメンバー2は、第2突出防止ストッパー7と共に、インナーメンバー3を後方に強制的に移動させる。(固定側アウターメンバー1に対し、移動側アウターメンバー2、インナーメンバー3が、最も後方に突出した状態から、移動側アウターメンバー2を前方に移動させた場合は、第1突出防止ストッパー6の上係止突部62に上折曲縁22の前端面が当接して、第1突出防止ストッパー6と共に、インナーメンバー3を前方に強制的に移動せしめる。)
【0029】従って、移動側アウターメンバー2の前後端面が、固定側アウターメンバー1の前後端面より前後方向に突出している場合、インナーメンバー3の前後端面が移動側アウターメンバー2の前後端面より前後方向に突出する事がない。又、移動側アウターメンバー2の全長が、固定側アウターメンバー1に重合した状態では、第1突出防止ストッパー6の上下係止突部62、63は、移動側アウターメンバー2の上折り曲げ縁22と、固定側アウターメンバー1の下折り曲げ縁12の前端面に、、第2突出防止ストッパー7の上下係止突部72、73は、固定側アウターメンバー1の上折り曲げ縁12と、移動側アウターメンバー2の下折り曲げ縁22の前端面に、同時に仮係止しているので、インナーメンバー3だけが前後方向に移動することがない。よって、移動側アウターメンバー2の移動方向で、インナーメンバー3が先行して移動し、移動側アウターメンバー2の移動方向の前方に突出することも、移動側アウターメンバー2の移動方向と反対側で、インナーメンバー3が残留して移動側アウターメンバー2の移動方向と反対側で飛び出すこともない。
【0030】尚、実施例では、第1、第2突出防止ストッパー6、7は、固定側アウターメンバー1、移動側アウターメンバ2の前後端面より前後方向に突出して構成されているが、固定側アウターメンバー1及び移動側アウターメンバー2のそれぞれの上下折曲縁12、12、22、22の前後方向の長さを基板10、20より短く(上下折曲縁12、12、22、22の前後端面が基板10、20の前後端面より前後方向で窪んで)形成すれば、第1、第2突出防止ストッパー6、7は、固定側アウターメンバー1及び移動側アウターメンバー2内に納まった状態に構成することも可能である。
【0031】又、固定側アウターメンバー1、移動側アウターメンバー2、インナーメンバー3をほぼ同じ長さに形成しているが、第1、第2突出防止ストッパー6、7の位置(インナーメンバー3の長さ)に対応して、固定側アウターメンバー1、移動側アウターメンバー2の上下折曲縁12、12、22、22に、上下係止突部62、63、72、73が通過可能な細溝を形成し、上下係止突部62、63、72、73が固定側アウターメンバー1、移動側アウターメンバー2に仮係止あるいは当接する位置を設定するようにすればよい。この場合、細溝によって、固定側アウターメンバー1、移動側アウターメンバー2の上下折曲縁12、12、22、22の強度が低下するので、スライドレール100の使用場所によっては、固定側アウターメンバー1、移動側アウターメンバー2の構成を図7、図8に示す構成とする事も可能である。
【0032】すなわち、固定側アウターメンバー1及び移動側アウターメンバー2の上下折り曲げ縁12、12、22、22に、対向するアウターメンバー1、2側に延出して、インナーメンバー3の長さに対応する上下案内突縁121、121、221、221を一体に形成し、該上下案内突縁121、121、221、221の下面に第1、第2突出防止ストッパー6、7の上下係止突部62、63、72、73を接触、あるいは仮係止又は係止するようにしてよい。又、第1、第2付勢体8、9の構成も、例えば、第1、第2突出防止ストッパー6、7の回動中心に巻きバネを設けて常に第1姿勢となるよう付勢するなど、適宜変更可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、固定側アウターメンバーの端部と移動側アウターメンバーの端部よりインナーメンバーの端部が突出しないので、スライドレールの強度が低下したり、各メンバーが変形したり、あるいは、インナーメンバーの端部が引き出し等の表面板裏面に衝突して傷付けたりすることがない。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、突出防止部材をインナーメンバーの両端部に形成しているので、スライドレールから突出する事がなく、レール全体をコンパクトに構成する事ができる。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、突出防止ストッパーが、インナーメンバーの単独での移動を防止する第1姿勢と、インナーメンバーが移動側アウターメンバーの移動方向の反対側で移動側アウターメンバーの端部から突出するのを防止する第2姿勢に変移するので、 1つの部材で 2つの機能を発揮する事が出来、全体構造が簡素化され、コンパクトで安価に制作出来る。
【0036】請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加え、突出防止ストッパーが常に第1姿勢となるよう付勢されているので、第2姿勢から第1姿勢への変移が確実におこなわれ、機能低下を招く事もない。
【0037】請求項5の記載によれば、上記効果に加え、第1突出防止ストッパーと第2突出防止ストッパーを上下に反転させて配設する事ができるので、部材点数が削減出来、在庫管理も容易で安価に制作できる。
【0038】請求項6に記載の発明によれば、上記効果に加え、各メンバーをほぼ同長とし、第1、第2突出防止ストッパーを上下に反転させて使用しているので、両アウターメンバーは、固定側、移動側、前後側、左右側が限定されないので、使用物品に対する取り付け作業に不要な手間がかからず、在庫も異種類ですみ、出荷ミスが発生する可能性もほとんどない。
【出願人】 【識別番号】390002255
【氏名又は名称】日本アキュライド株式会社
【出願日】 平成11年6月8日(1999.6.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−342365(P2000−342365A)
【公開日】 平成12年12月12日(2000.12.12)
【出願番号】 特願平11−160394