| 【発明の名称】 |
肌色のシミュレーション用具、及び肌色のシミュレーション方法、並びに肌色の変化を予測する方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大江 昌彦
【氏名】山村 達郎
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| 【要約】 |
【課題】測色機や多数の色票を準備せずとも、身近にある材料で、簡便に肌色をシミュレーションするための用具及び方法、並びにそれを用いて肌色の変化を予測する方法を提供すること。
【解決手段】白色体上に、赤色,茶色,黄色から選択される1種又は2種以上の透明シートをそれぞれ1枚若しくは2枚以上組み合わせて重ね合わせ、肌色シミュレーション用具とする。本道具において、白色体の上に重ね合わせる透明シートの組み合わせを変化させたり、枚数を増減させることにより、肌色を簡便にシミュレーションし、また肌色の変化を予測する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 白色体の上に赤色,茶色,黄色の透明シートより選択される1種又は2種以上をそれぞれ1枚若しくは2枚以上重ね合わせて成る、肌色シミュレーション用具。 【請求項2】 白色体、及び赤色,茶色,黄色から選択される1種又は2種以上の透明シートをそれぞれ1枚若しくは2枚以上組み合わせて用い、白色体の上に透明シートを重ね合わせることによる、肌色のシミュレーション方法。 【請求項3】 白色体、及び赤色,茶色,黄色から選択される1種又は2種以上の透明シートをそれぞれ1枚若しくは2枚以上組み合わせて用い、白色体の上に透明シートを重ね合わせることによる、肌色の変化を予測する方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、測色機や多数の色票を準備せずとも、身近にある材料で、簡便に肌色をシミュレーションする用具及びそれを用いて肌色をシミュレーションする方法、並びにそれを用いて肌色の変化を予測する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】肌色をシミュレートする方法としては、従来より、色票を使用する方法が一般に用いられている。しかしながら、色票を用いた肌色のシミュレーションでは、数多くの色票を用意しないと的確なシミュレーションができない、多数の色票を使用する必要があるため一枚一枚の色票が小さくなりがちで、顔色としてイメージしにくい、等の欠点があった。 【0003】また、測色機を用いて、肌色を数値で表す方法も一般に用いられている。しかしながら、測色機を用いた測色では、測色機が高価であり化粧品店の店頭で手軽に測色することができない、測色結果が数値で表されており、自分の肌色をイメージしにくい、等の欠点があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明においては、測色機や多数の色票を準備せずとも、身近にある材料で、簡便に肌色をシミュレーションする用具、及びそれを用いて肌色をシミュレーションする方法、並びにそれを用いて肌色の変化を予測する方法を提供することを目的とした。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、肌色とその構成について研究を行ったところ、白色体、及び赤色,茶色,黄色から選択される1種又は2種以上の透明シートをそれぞれ1枚若しくは2枚以上組み合わせて用い、白色体の上に透明シートを重ね合わせることにより、前記課題が解決できること、さらには肌色のこれからの変化を予測できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。 【0006】 【実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。 【0007】本発明においては、肌色シミュレーション用具として、白色体、及び赤色,茶色,黄色から選択される1種又は2種以上の透明シートをそれぞれ1枚若しくは2枚以上組み合わせて用いる。 【0008】本発明において用いる白色体は、外観色が白であれば形状は特に限定されないが、平面状若しくは顔型の3次元構造を有することが好ましい。白色体の素材は特に限定されず、例えば、画用紙,ケント紙等の紙類、アクリロニトリル樹脂などのプラスチック樹脂,陶磁器,石膏等が例示される。 【0009】本発明において用いる赤色,茶色及び黄色の透明シートは、形状は特に限定されないが、白色体同様平面上若しくは顔型の3次元構造を有する。なお、形状は、同時に用いる白色体と統一することが好ましく、大きさは白色体と同等若しくはそれ以下で白色体から透明シートがはみ出さない方が好ましい。これらの透明シートの素材は透明性の高いもので有れば特に限定されず、ポリプロピレン樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリ塩化樹脂,アクリル樹脂等が例示される。また、シートの透明性を維持するため、シートの厚みは、1mm以下が好ましい。 【0010】本発明において用いる赤色,茶色,黄色の透明シートの色調は、測色機を用いて測色した場合それぞれ、L*値が92〜95,a*値が1〜7,b*値が0〜3、L*値が92〜95,a*値が−1〜2,b*値が5〜7、L*値が95〜97,a*値が−5〜−10,b*値が12〜17の範囲にある。これらの透明シートはそれぞれ単独で用いても、1枚若しくは2枚以上の透明シートを組み合わせて用いても良い。 【0011】本発明において、肌色のシミュレーションを行ったり、肌色の変化を予測するには、前記肌色シミュレーション用具において、重ね合わせる赤色,茶色,黄色の各透明シートの組み合わせ、及び枚数を変化,増減させる。 【0012】 【実施例】本発明の内容を、実施例を用いて詳細に説明する。 【0013】[実施例1]以下に示す白色体、及び透明シートより成る肌色シミュレーション用具を用いて、20代〜50代の男女20名をパネラーとし、肌色のシミュレーションを行った。。 白色体:縦25cm,横20cmの長方形のケント紙(L*=99.00,a*=0.05,b*=−0.12) 赤色シート(L*=93.23,a*=4.86,b*=0.43) 茶色シート(L*=94.20,a*=−0.13,b*=6.07) 黄色シート(L*=95.77,a*=−6.97,b*=13.86) 赤色シート,茶色シート,黄色シートは、全て厚さ0.5mmのポリプロピレン樹脂製のものを使用し、大きさはケント紙と同じく縦25cm,横20cmの長方形とした。 【0014】肌色シミュレーション方法:白色体の上に透明シートを適宜組み合わせてのせ、自分の肌色に近いと思われる状態にする。パネラーに、実際の肌色及びシミュレートした色を比較し、シミュレートした色が自分の肌色に近いかどうか表1に示す基準で、4段階評価させた。使用した透明シートの種類と枚数、及び評価結果を表2に示す。 【0015】 【表1】
【0016】 【表2】
【0017】表2に示したとおり、全てのパネラーが殆ど違和感がない、若しくは違和感が無いと回答しており、本発明に係る肌色シミュレーション用具において、透明シートを適宜組み合わせて重ね合わせることにより、肌色を簡易的にシミュレートすることができた。 【0018】[実施例2] 白色体:磁器製の立体顔模型(L*=99.00,a*=0.35,b*=0.94) 透明シート:上記実施例1と同一のシートを、磁器製の立体顔模型にあてはめられるよう立体的に成形して用いた。 【0019】上記実施例1で顔色をシミュレートしたパネラーについて再び、上記の白色体、及び透明シートより成る肌色シミュレーション用具を用いて顔色をシミュレートした。結果は、表2にまとめて示した。表2に示したように、本発明に係る肌色シミュレーション用具立体的な白色体を用いることにより、全てのパネラーにおいて違和感がないという回答が得られ、より実際の肌色に近いことが示された。 【0020】次に、平均的な肌色を表現するべく、実施例2の白色体に茶色シート3枚,赤色シート1枚をのせて、標準の顔色とし、■茶色のシートを一枚追加して日焼けによる肌色の変化を、■赤色のシートを一枚追加して赤ら顔の肌色状態を、■黄色のシートを一枚追加して老化による肌色のくすみを、■茶色のシートを一枚減らして色白になったときの肌色の変化を、それぞれ予測した。結果は、測色及び官能評価により判断した。測色は、標準の肌色及びシートを追加若しくは削除した後の色調を、測色機を用いて測色し、標準との色差を算出した。変化予測の官能評価は、1:予測できない色調である,2:あまり予測できない色調である,3:まずまず予測できる色調である,4:予測通りの色調である、の4段階で評価させ、評価者の最も多い回答を官能評価結果とした。測色結果及び官能評価結果を表3に示す。 【0021】 【表3】
【0022】表3に示したように、本発明に係る肌色シミュレーション用具を用いて表現した標準の肌色に、茶色シートを一枚追加することにより日焼けによる肌色の変化を、赤色のシートを一枚追加することにより赤ら顔の肌色状態を、黄色のシートを一枚追加することにより老化による肌色のくすみを、茶色のシートを一枚減らすことにより色白になったときの肌色の変化を、それぞれ予測することができた。 【0023】 【発明の効果】以上述べたように、本発明により肌色のシミュレーションを簡易に行い得る肌色シミュレーション用具が提供でき、前記用具において、白色体、及び赤色,茶色,黄色から選択される1種又は2種以上の透明シートをそれぞれ1枚若しくは2枚以上組み合わせて、白色体の上に重ね合わせることにより、肌色を簡便にシミュレーションし、また肌色の変化を予測することができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135324 【氏名又は名称】株式会社ノエビア
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| 【出願日】 |
平成11年6月16日(1999.6.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】594044059 【氏名又は名称】小川 篤子
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| 【公開番号】 |
特開2000−354518(P2000−354518A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−169094 |
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