| 【発明の名称】 |
化粧料塗布用具 |
| 【発明者】 |
【氏名】神谷 哲朗
【氏名】大田 浩史
【氏名】高鍋 英信
【氏名】細川 久美子
【氏名】東條 聡
|
| 【要約】 |
【課題】手、腕、足等の身体の肌に化粧料を容易に一拭きで塗り広げられる化粧料塗布用具を提供する。
【解決手段】化粧料塗布用具1Aを、不織布又は織布を用いて、手の少なくとも一部に嵌めることのできる筒状又は袋状に形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 不織布又は織布からなり、手の少なくとも一部に嵌めることのできる筒状又は袋状の化粧料塗布用具。 【請求項2】 塗布面に不織布又は織布層を有し、内部又は裏面に非透液性の液抜け防止層を有するシート材料からなる化粧料塗布用具。 【請求項3】 請求項1又は2記載の化粧料塗布用具を用いて化粧料を身体に塗布することを特徴とする化粧方法。 【請求項4】 化粧料と請求項1又は2記載の化粧料塗布用具とからなる化粧キット。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料を手、腕、足等の身体に容易に塗り広げられるようにする化粧料塗布用具と、それを用いた化粧方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、顔の肌の手入れをする場合、素手であるいはコットンパフを用いて、化粧水や乳液等の化粧料を塗布することがなされている。 【0003】手、腕、足等の身体の肌の手入れは、顔の手入れに比べると日常的になされているとはいえないが、入浴後にボディローション等の化粧料を塗布することなどがなされており、この場合の塗布方法としては、顔の場合と同様に、素手であるいはコットンパフを用いて化粧料が塗布されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、化粧料を素手で手、腕、足等の身体へ塗布する場合、顔に化粧料を塗布する場合に比してその塗布面積が著しく広いので、化粧料を手にとり、肌に塗り広げるという作業を何回も繰り返し行わなくてはならないという煩雑性がある。また、塗布した手に化粧料が付着するので塗りムラができやすく、化粧料の塗布効果が損なわれるおそれもある。 【0005】また、コットンパフは通常数cm四方の小面積の矩形シートに成形されているので、コットンパフを使用する場合にも素手で化粧料を塗布する場合と同様に、化粧料をコットンパフに補充し、肌に塗り広げるという作業を何回も繰り返し行わなくてはならないという煩雑性がある。さらに、コットンパフは使用中によれやすく、手、腕、足等の身体への化粧料の塗布用具としては使い難いという問題もある。 【0006】このような従来の問題に対し、本発明は、手、腕、足等の身体の肌に化粧料を容易に塗り広げられるようにする化粧料の塗布用具を提供し、それにより手軽に身体の肌の手入れをできるようにし、随時、肌を美しく見せられるようにすることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、不織布又は織布からなり、手に嵌めることのできる程度の大きさと形状を有する塗布用具を使用すると、手、腕、足等の広い面積でも簡便に化粧料を塗布できることを見出し、本発明の第1の塗布用具を完成させた。 【0008】また化粧料の塗布用具を構成するシート材料として、非透液性の層を有するものを使用すると、化粧料が塗布用具自体に過度に保持されることを防止できるので、塗布中に何回も化粧料を補充しなくても肌に化粧料を塗り広げられることを見出し、本発明の第2の塗布用具を完成させた。 【0009】即ち、本発明は第1の塗布用具として、不織布又は織布からなり、手の少なくとも一部に嵌めることのできる筒状又は袋状の化粧料塗布用具を提供する。 【0010】また、第2の塗布用具として、塗布面に不織布又は織布層を有し、内部又は裏面に非透液性の液抜け防止層を有するシート材料からなる化粧料塗布用具を提供する。 【0011】さらに、これらの化粧料塗布用具を用いて化粧料を身体に塗布する化粧方法、及び化粧料とこれらの化粧料塗布用具とからなる化粧キットを提供する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一同等の構成要素を表している。 【0013】図1(a)は、本発明の第1の化粧料塗布用具1Aの平面図であり、同図(b)はこの化粧料塗布用具1Aを手に嵌めた状態の模式図である。 【0014】この化粧料塗布用具1Aは、不織布からなるシート材料2を筒状に成形したものであり、手に嵌めた場合に、第2指から第5指までを容易に筒内に挿入できる大きさを有している。したがって、この化粧料塗布用具1Aに化粧料をとり、身体の肌に塗り広げる場合に、化粧料塗布用具1Aが肌に接する面積は、従来のコットンパフに比して著しく広くなる。よって、この化粧料塗布用具1Aによれば、化粧料を手、腕、足等に塗り広げるために繰り返し化粧料を補充する手間を軽減でき、一拭きで化粧料を塗布することも可能となる。 【0015】また、化粧料塗布用具1Aによれば、これを手に嵌めた場合に、第2指から第5指までを筒内に挿入し、第1指で化粧料塗布用具1Aを挟むように押さえることができる。したがって、所定の塗布面を安定的に肌に向けて使用することができる。 【0016】この化粧料塗布用具1Aは、例えば、2枚の矩形シートを重ね合わせ、対向する2辺を接着あるいは融着することにより形成することができる。 【0017】図2(a)は、本発明の他の態様の化粧料塗布用具1Bの平面図であり、同図(b)はこの化粧料塗布用具1Bを手に嵌めた状態の模式図である。 【0018】この化粧料塗布用具1Bは、シート材料2を袋状に成形したものであり、手に嵌めた場合に、第2指から第5指がその指先まで完全に化粧料塗布用具1Bに収容されるものとなっている。 【0019】図3(a)は、本発明のさらに異なる態様の化粧料塗布用具1Cの平面図であり、同図(b)はこの化粧料塗布用具1Cを手に嵌めた状態の模式図である。 【0020】この化粧料塗布用具1Cも、シート材料2を袋状に成形したものであるが、化粧料塗布用具1Cを手に嵌めた場合に、この袋内で第2指から第5指と第1指とがシート材料の接着線7で区分されるようにしたものである。このように指を区分する接着線7を設けることにより、化粧料塗布用具1Cを手に嵌めた場合の安定感を向上させることができる。 【0021】この他、第1の本発明においては、化粧料塗布用具が、手の少なくとも一部に嵌めることのできる筒状又は袋状である限り、その形状について制限はない。したがって、例えば、5つの指が区分された手袋型にしてもよい。 【0022】本発明において、化粧料塗布用具1A、1B、1Cを構成するシート材料2としては、種々の不織布又は織布を使用することができるが、その構成繊維は、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、ビニール、ビニール誘導体、ポリエチレンテレフタレート、セルロース、レーヨン、綿、絹、ウール等とすることができる。また、坪量は、適度な液保持性、肌追随性、柔軟性の点から、5〜150g/m2とすることが好ましく、10〜100g/m2とすることがより好ましい。繊維太さは0.1〜20デニールが好ましい。 【0023】さらに、塗布する化粧料がシート材料2自体に過度に吸収保持されることにより、肌への適用分が少なくなることを抑制するため、不織布又は織布を構成する繊維自体に、塗布する化粧料に応じて適度な親水加工あるいは疎水加工をしてもよい。また、シート材料2において、親水加工あるいは疎水加工した不織布又は織布を層状に合わせてもよい。 【0024】また、シート材料2は、不織布又は織布の単層材料から構成してもよく、複数種の不織布又は織布からなる複層材料から構成してもよく、さらには不織布又は織布以外の異種材料層を含む複層材料としてもよい。 【0025】例えば、化粧料塗布用具1Aを手に嵌めた場合の手のひら側の表面と手の甲側の表面とで不織布の硬さ及び表面荒さを異ならせてもよい。これにより、表面が柔らかく滑らかな方を腕や首筋等に使用し、他方の硬い面を肘や膝等に使用し、肘や膝等については角質層の除去を図ることが可能となる。 【0026】また、図4に示すシート材料2aのように、化粧料の塗布面となる側に不織布又は織布層3を設け、その背後に化粧料の透過を防止する非透液性の液抜け防止層4を設けてもよい。これにより、手、腕、足等の身体の肌に化粧料を広範囲に塗り広げるために必要とされる適量の化粧料をシート材料2aに一時的に保持し、かつその一時的に保持した化粧料がシート材料2a中に保持されたままになることを防止し、化粧料を無駄なく肌に塗り広げることが可能となる。 【0027】このようにシート材料に不織布又は織布層3と液抜け防止層4を設けるにあたり、さらに1種又は2種以上の不織布又は織布層を設けてもよい。例えば、図5に示すシート材料2bのように、化粧料塗布用具1Aを嵌める手や化粧料を塗布する肌に接する面に、細い繊維太さの不織布5、6を配してもよい。これにより、手触りあるいは肌触りを向上させることができる。 【0028】このように、シート材料2a、2bに不織布又は織布層3と液抜け防止層4を形成すると、化粧料塗布用具としての使い勝手が大きく向上する。そこで、本発明は、塗布面に不織布又は織布層3、6を有し、内部又は裏面に非透液性の液抜け防止層4を有するシート材料からなる化粧料塗布用具を、その形状を問わず、第2の本発明の化粧料塗布用具として提供する。 【0029】ここで、液抜け防止層4の具体例としては、不織布又は織布にシリコーン、フッ素パラフィン等によって撥水処理をしたものや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、セロハン等の非透液性のフィルムをあげることができる。 【0030】本発明の化粧方法は、以上の本発明の化粧料塗布用具を用いて化粧料を身体に塗布する方法である。 【0031】ここで、化粧料としては、手、腕、足等の身体の肌に塗布される公知の全身化粧料を使用することができ、化粧料の常用成分、例えば、界面活性剤、油剤、潤滑剤、湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収斂剤、止血剤、鎮痛剤、ビタミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調整剤、起泡剤、清涼剤、冷感剤、動植物エキス、色素、抗酸化剤、香料等を含有するものを使用することができる。また、アルコールを主成分とする化粧料としてもよい。化粧料の性状にも特に制限はなく、例えば、ローション、クリーム、ジェル、ペースト等とすることができる。 【0032】本発明の化粧キットは、任意の容器に充填した上述の化粧料と、本発明の化粧料塗布用具とを組み合わせたものである。したがって、この化粧キットの化粧料と化粧料塗布用具を用いて、手軽に手、腕、足等の身体の肌の手入れをすることが可能となる。 【0033】 【発明の効果】本発明の化粧料塗布用具によれば、手、腕、足等の身体に化粧料を容易に一拭きで塗り広げることが可能となる。したがって、手、腕、足等の身体の肌の手入れを随時手軽に行い、肌を美しく見せることが可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年6月15日(1999.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095588 【弁理士】 【氏名又は名称】田治米 登 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−354515(P2000−354515A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−167744 |
|